2σ Guide

リベンジポルノの削除と
慰謝料請求に成功する想定事例

性的画像の無断投稿では、削除だけでなく、証拠保全、発信者情報開示、慰謝料請求、刑事相談、再投稿防止条項を同時に設計することが重要です。

24時間初動で証拠と安全を確認
2日削除特例で問題となる照会後期間
2,514件令和7年の相談等件数
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リベンジポルノの削除と 慰謝料請求に成功する想定事例

性的画像の無断投稿では、削除だけでなく、証拠保全、発信者情報開示、慰謝料請求、刑事相談、再投稿防止条項を同時に設計することが重要です。

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リベンジポルノの削除と 慰謝料請求に成功する想定事例
性的画像の無断投稿では、削除だけでなく、証拠保全、発信者情報開示、慰謝料請求、刑事相談、再投稿防止条項を同時に設計することが重要です。
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2σ GUIDE ・ VIDEO

  • リベンジポルノの削除と 慰謝料請求に成功する想定事例
  • 性的画像の無断投稿では、削除だけでなく、証拠保全、発信者情報開示、慰謝料請求、刑事相談、再投稿防止条項を同時に設計することが重要です。

POINT 1

  • リベンジポルノの削除と慰謝料請求の全体像
  • 被害拡大を止める初動と、発信者特定・損害賠償・刑事相談を同時に設計する考え方を整理します。
  • 個別事件の法律相談、弁護士意見書、訴訟方針の確定判断ではありません。
  • リベンジポルノ被害では、時間の経過そのものが被害を拡大させます。
  • 投稿が拡散される前に削除を試み、発信者情報が失われる前に保全し、慰謝料請求に必要な証拠を壊さないことが重要です。

POINT 2

  • リベンジポルノの定義と削除・送信防止措置の違い
  • 俗称としてのリベンジポルノ、私事性的画像記録、削除と送信防止措置の関係を確認します。
  • リベンジポルノとは何か
  • 私事性的画像記録の考え方
  • 日本法上の中心となる法律は、私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律です。

POINT 3

  • リベンジポルノ対応で使う法制度の全体像
  • 1. 投稿を発見:URL、画面、日時、投稿者情報、検索結果、加害者との連絡を保存します。
  • 2. 公開中か、匿名か、危険があるかを確認:削除の緊急性、発信者特定の必要性、安全確保の必要性を分けて考えます。
  • 3. 削除・送信防止措置:投稿先、検索エンジン、サーバー管理者へ申出を検討します。
  • 4. 発信者情報開示:ログが消える前に開示命令や保全を検討します。
  • 5. 慰謝料・再発防止条項:加害者特定後は、慰謝料、削除協力、再投稿禁止、接触禁止、違約金を一体的に設計します。

POINT 4

  • リベンジポルノ削除と慰謝料請求に成功する想定事例
  • 1. 投稿と検索結果を保存:URL、投稿画面、投稿日時、アカウント、検索結果を保存し、削除後も権利侵害と拡散状況を説明できる状態にしました。
  • 2. 削除・送信防止措置を申出:SNS、掲示板、検索エンジンへ、プラットフォーム別に申出内容を調整しました。
  • 3. 発信者情報の保全を要請:投稿先サービスへログ保全を求め、開示可能性を失わないようにしました。
  • 4. 追加資料を提出:一部投稿が削除され、掲示板については本人性、私事性的画像該当性、権利侵害理由を補充しました。
  • 5. 開示命令等を検討:匿名投稿者を特定するため、発信者情報開示命令や提供命令のルートを整理しました。
  • 6. 請求と合意:Bへ請求し、削除協力、再投稿禁止、接触禁止、慰謝料支払を含む合意を検討しました。

POINT 5

  • リベンジポルノの削除請求で主張すべき権利侵害
  • 削除申出書の要素、相手方別の対応、削除前の証拠保全を整理します。
  • 削除申出書に入れる事項
  • 削除前の証拠保全
  • 削除申出では、権利侵害を抽象的に列挙するだけでは足りません。

POINT 6

  • リベンジポルノの発信者情報開示とログ保存期間
  • 1. 投稿を正確に特定:URL、投稿ID、日時、アカウント、画像ファイルURLを保存します。
  • 2. 投稿先サービスへ確認:IPアドレス、タイムスタンプ、ログイン情報、アカウント情報の保有可能性を確認します。
  • 3. ログ消去の危険を確認:時間経過により通信記録が消えるおそれがある場合、提供命令や消去禁止命令を検討します。
  • 4. アクセスプロバイダへつなぐ:取得したIPアドレスと日時から、契約者情報の開示を求めるルートを検討します。

POINT 7

  • リベンジポルノの慰謝料請求と示談条項の設計
  • 評価を重くし得る事情
  • 評価が相対的に下がり得る事情

POINT 8

  • リベンジポルノの刑事対応・警察相談・安全確保
  • 脅迫・要求
  • 会わなければ拡散すると脅されている、金銭、性的行為、復縁を要求されている場面です。
  • 周囲への送信予告
  • 勤務先、学校、家族、友人へ送ると予告されている、住所や勤務先が知られている場面です。

まとめ

  • リベンジポルノの削除と 慰謝料請求に成功する想定事例
  • リベンジポルノの削除と慰謝料請求の全体像:被害拡大を止める初動と、発信者特定・損害賠償・刑事相談を同時に設計する考え方を整理します。
  • リベンジポルノの定義と削除・送信防止措置の違い:俗称としてのリベンジポルノ、私事性的画像記録、削除と送信防止措置の関係を確認します。
  • リベンジポルノ対応で使う法制度の全体像:刑事規制、削除特例、情報流通プラットフォーム対処法、慰謝料請求の位置づけを整理します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

リベンジポルノの削除と慰謝料請求の全体像

被害拡大を止める初動と、発信者特定・損害賠償・刑事相談を同時に設計する考え方を整理します。

このページは、公開法令、公的機関資料、裁判所資料、総務省関係ガイドライン、警察庁資料などに基づく一般向けの解説です。個別事件の法律相談、弁護士意見書、訴訟方針の確定判断ではありません。投稿内容、撮影時の同意、本人特定可能性、投稿先サービス、ログ保存期間、加害者の特定状況、未成年者の有無、脅迫やストーカー行為の有無によって、検討すべき手段は大きく変わります。

リベンジポルノ被害では、時間の経過そのものが被害を拡大させます。投稿が拡散される前に削除を試み、発信者情報が失われる前に保全し、慰謝料請求に必要な証拠を壊さないことが重要です。

次の一覧は、削除と慰謝料請求を進める際に同時並行で確認する主要作業を表しています。どれか一つだけに偏ると、投稿は消えても相手を特定できない、相手を追及できても再投稿を止めにくい、といった問題が残るため、全体のつながりを読み取ることが重要です。

01

証拠保全

投稿URL、投稿日、投稿者アカウント、画像・動画の内容、本人が特定される事情、加害者とのやり取りを保存します。

初動
02

削除・送信防止措置

投稿先プラットフォーム、掲示板、サーバー管理者、検索エンジンへ、法的根拠を整理して申出を行います。

拡散防止
03

発信者情報開示

匿名投稿では、情報流通プラットフォーム対処法上の開示請求や開示命令手続を検討します。

ログ期限
04

民事請求

削除後も、不法行為に基づく慰謝料、調査費用、弁護士費用相当損害の一部などを検討します。

損害回復
05

刑事・安全確保

私事性的画像記録提供等の罪、脅迫、強要、ストーカー規制法違反などが問題となる場合、警察相談や告訴も検討対象になります。

安全

リベンジポルノ防止法上の「私事性的画像記録」に該当する投稿では、通常の権利侵害投稿よりも迅速な削除判断が期待できる場面があります。ただし、法律上の特例は「必ず二日で削除される」という意味ではありません。削除、発信者特定、慰謝料請求は、それぞれ根拠・手続・証拠が異なるため、早期に専門家へ相談し、案件を一体的に設計する必要があります。

Section 01

リベンジポルノの定義と削除・送信防止措置の違い

俗称としてのリベンジポルノ、私事性的画像記録、削除と送信防止措置の関係を確認します。

リベンジポルノとは何か

「リベンジポルノ」は法律上の正式名称ではなく、一般に、元交際相手、配偶者、知人、匿名の第三者などが、本人の同意なく性的な画像や動画をインターネット上に公開・拡散する行為を指す俗称です。動機は復讐に限られず、別れ話への腹いせ、支配、脅し、金銭要求、性的嫌がらせ、匿名掲示板での晒し、画像交換コミュニティへの投稿など多様です。

日本法上の中心となる法律は、私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律です。同法は、第三者が閲覧することを想定しない私的な性的画像等について、撮影対象者を特定できる方法で不特定又は多数の者へ提供する行為等を処罰対象としています。

私事性的画像記録の考え方

私事性的画像記録は、性交又は性交類似行為、性的部位への接触、性的部位の露出・強調などに係る画像・動画等で、本人が第三者閲覧を認識して任意に撮影を承諾したものではない記録をいいます。性的な画像なら常に同法に該当するという単純な理解では足りず、同意の範囲、第三者閲覧の認識、画像の内容、本人特定可能性、投稿態様が検討されます。

次の比較表は、被害者が「削除」と呼びやすい措置を、実務上の相手方と目的ごとに整理したものです。どの措置を誰に求めるかで必要な資料や期待できる効果が変わるため、列ごとの違いを読み取り、同時に進めるべき範囲を見極めることが重要です。

実務上の表現内容主な相手方
投稿削除SNS・掲示板・動画サイト等の投稿自体を消すプラットフォーム、掲示板管理者
送信防止措置情報の閲覧・送信を止める措置。完全削除とは限らない特定電気通信役務提供者
検索結果削除検索エンジン上の検索結果から非表示にする検索エンジン事業者
キャッシュ削除検索キャッシュ、サムネイル、CDN等に残る表示を消す検索エンジン、ホスティング事業者等
再投稿抑止同一画像の再アップロードやミラー投稿へ対応するプラットフォーム、加害者、裁判所等

被害者にとって第一目標は「見られなくする」ことです。一方で、慰謝料請求では、削除前の投稿内容、閲覧可能期間、拡散範囲、加害者の故意、投稿後の対応などが証拠になります。慌てて投稿を消すだけでは、後続の発信者情報開示や損害賠償請求が難しくなることがあります。

Section 02

リベンジポルノ対応で使う法制度の全体像

刑事規制、削除特例、情報流通プラットフォーム対処法、慰謝料請求の位置づけを整理します。

リベンジポルノ防止法は、撮影対象者を特定できる方法で、電気通信回線を通じて私事性的画像記録を不特定又は多数の者に提供した者等について刑罰を定めています。典型例は、SNS、掲示板、画像共有サイト、動画サイト、匿名投稿サービス等への投稿です。同法上の提供等の罪には告訴が必要とされるため、刑事処罰を求める場合は、警察相談だけでなく、告訴意思、期間、証拠整理が重要になります。

削除特例では、被害者側から、問題の情報、権利侵害の内容、私事性的画像記録に係るものであること等を示して送信防止措置を申し出た場合、プロバイダ等が発信者へ照会し、発信者が照会を受けた日から二日を経過しても不同意の申出をしなかったとき、プロバイダ等が送信防止措置を講じても発信者に対する損害賠償責任を負わないという仕組みがあります。これは直接の削除命令ではなく、申出内容が曖昧な場合や海外・ミラーサイトが関係する場合は追加対応が必要です。

次の判断の流れは、削除、発信者特定、慰謝料請求を混同しないための順番を表しています。それぞれ目的が違うため、どの段階で証拠が必要になり、どの段階で裁判所手続や警察相談が検討されるかを読み取ることが重要です。

削除・開示・請求を切り分ける判断の流れ

投稿を発見

URL、画面、日時、投稿者情報、検索結果、加害者との連絡を保存します。

▼
公開中か、匿名か、危険があるかを確認

削除の緊急性、発信者特定の必要性、安全確保の必要性を分けて考えます。

▼
公開中
削除・送信防止措置

投稿先、検索エンジン、サーバー管理者へ申出を検討します。

匿名・再投稿リスク
発信者情報開示

ログが消える前に開示命令や保全を検討します。

▼
慰謝料・再発防止条項

加害者特定後は、慰謝料、削除協力、再投稿禁止、接触禁止、違約金を一体的に設計します。

情報流通プラットフォーム対処法は、旧プロバイダ責任制限法を基礎に、損害賠償責任制限、発信者情報開示請求、発信者情報開示命令事件、大規模プラットフォームの削除対応の迅速化・透明化を扱います。特に大規模サービスでは、申出受付方法の公表、専門的調査体制、一定期間内の結果通知、送信防止措置基準の公表などが問題になります。

注意発信者情報開示命令は、投稿者の氏名・住所等を特定するための手続であり、それ自体で投稿記事の削除を求めるものではありません。削除と開示は、目的も証拠も異なる別ルートとして設計します。

民事上は、プライバシー、名誉、肖像、私生活の平穏、性的自己決定に関わる重大な権利侵害として、民法709条の不法行為責任、同710条の財産以外の損害に対する賠償が問題になります。慰謝料額は機械的に決まらず、画像の性的露骨性、本人特定可能性、閲覧規模、投稿期間、加害者の故意、脅迫、被害者の生活影響、削除対応費用などを総合して検討します。

Section 03

リベンジポルノ削除と慰謝料請求に成功する想定事例

発見当日から示談成立まで、証拠と手続をどうつなぐかを具体化します。

事案の概要

被害者Aは20代の会社員です。Aは元交際相手Bとの交際期間中、Bだけが見る前提で、顔が一部写った性的画像を送信しました。画像には顔全体は写っていませんが、自室、特徴的なアクセサリー、Aが普段使っているSNSアカウント名に似た文字列が含まれていました。

別れ話の後、BはAに対し、「会わなければ写真をばらまく」「職場に知られてもいいのか」とメッセージを送りました。その数日後、匿名掲示板とSNSにAの画像が投稿され、投稿文にはAのイニシャル、居住地域、勤務先業種、SNSアカウントを想起させる文言が記載されました。検索エンジンにも数時間後に一部が表示されるようになりました。

次の時系列は、発見から合意までの対応を時間順に整理したものです。リベンジポルノでは手続の順番が遅れるほど証拠とログが失われやすいため、各時点で何を残し、何を申し出たのかを読み取ることが重要です。

発見当日午前

投稿と検索結果を保存

URL、投稿画面、投稿日時、アカウント、検索結果を保存し、削除後も権利侵害と拡散状況を説明できる状態にしました。

発見当日午後

削除・送信防止措置を申出

SNS、掲示板、検索エンジンへ、プラットフォーム別に申出内容を調整しました。

翌日

発信者情報の保全を要請

投稿先サービスへログ保全を求め、開示可能性を失わないようにしました。

2から5日目

追加資料を提出

一部投稿が削除され、掲示板については本人性、私事性的画像該当性、権利侵害理由を補充しました。

1から3週間

開示命令等を検討

匿名投稿者を特定するため、発信者情報開示命令や提供命令のルートを整理しました。

2から6か月

請求と合意

Bへ請求し、削除協力、再投稿禁止、接触禁止、慰謝料支払を含む合意を検討しました。

次の重要ポイントは、この想定事例で削除と慰謝料請求が前に進んだ理由を整理したものです。単に投稿を消したことではなく、証拠、法的構成、開示、関係資料、示談条項が連動している点を読み取ることが重要です。

Evidence

発見直後に証拠を残した

URL、画面、投稿日時、本文、画像の一部、検索結果、脅迫メッセージを時系列で保存し、削除後も説明できる状態にしました。

Legal Basis

削除理由を法的に構成した

単なる不快感ではなく、私事性的画像記録、名誉、私生活の平穏、プライバシー侵害として具体的に整理しました。

Disclosure

削除と開示を分けて進めた

投稿が消えてもログが残るとは限らないため、削除申出と同時に発信者情報の保全・開示を視野に入れました。

Settlement

再被害防止まで合意した

慰謝料支払いだけでなく、削除協力、データ削除、第三者提供禁止、再投稿禁止、接触禁止、違約金を検討しました。

Section 04

リベンジポルノの削除請求で主張すべき権利侵害

削除申出書の要素、相手方別の対応、削除前の証拠保全を整理します。

削除申出では、権利侵害を抽象的に列挙するだけでは足りません。投稿のどの部分が、なぜ、どの権利を、どの程度侵害しているのかをURLごとに説明する必要があります。

次の比較表は、リベンジポルノ投稿で問題になりやすい権利・利益を整理したものです。権利名だけでなく、どの事実がその権利侵害に結びつくのかを読むことで、削除申出書の説明材料を組み立てやすくなります。

権利・利益説明想定事例での該当可能性
プライバシー私生活上の事実・情報をみだりに公開されない利益性的画像、交際関係、居住地域等の公開
名誉社会的評価を低下させられない利益投稿文が侮辱的で、職場・学校への晒しを伴う場合
私生活の平穏私的領域での静穏・安心を害されない利益性的画像の拡散、再投稿予告、周囲への通知
肖像・人格的利益容貌・身体の画像を無断利用されない利益顔や身体の一部が写る画像の無断公開
性的自己決定・性的プライバシー性的な姿態・情報を誰に見せるかを自ら決める利益交際相手だけに見せた画像の公開

削除申出書に入れる事項

申出書には、申出者の氏名・連絡先・本人確認資料、代理権を示す資料、投稿URL、投稿ID、アカウント名、投稿日時、問題画像・本文の特定、私事性的画像記録に該当する理由、第三者閲覧への同意がないこと、撮影対象者が本人である事情、侵害される権利、削除範囲、緊急性、発信者照会時に開示してよい情報の範囲、結果通知先などを入れます。

重要発信者照会時に、申出内容の一部が投稿者へ伝わる可能性があります。住所、勤務先、家族構成、未公開の被害事情など、加害者へ知られたくない情報は、削除に必要な情報と分けて管理します。

次の比較表は、投稿先の種類ごとに削除戦略が変わる理由を示しています。相手方によって窓口、必要資料、残りやすい表示が違うため、一つの申請で終わらせず、どこに何を求めるかを読み取ることが重要です。

相手方実務上の特徴対応の要点
大規模SNS専用フォーム、ポリシー、本人確認があるフォーム送信と法的通知を併用し、受付番号を保存する
匿名掲示板管理者情報が不明確な場合があるURL・レス番号・スレッド単位で特定し、管理者・ホスティングも確認する
動画サイトサムネイル、転載、埋め込みが残る動画URL、チャンネル、サムネイル、再投稿IDを管理する
検索エンジン元ページ削除後も検索結果が残る場合がある元ページ削除後、検索結果・キャッシュ削除を別途申請する
海外サービス日本語申出が通りにくい場合がある英文通知、現地ポリシー、DMCA類似フォームとの切り分けを検討する
ミラーサイト削除しても再出現しやすいサーバー、CDN、ドメイン登録情報、検索結果を同時に確認する

削除前の証拠保全

削除申出の前には、URL全体が見えるスクリーンショット、投稿本文、画像・動画サムネイル、投稿日時、アカウント名、スレッド番号、レス番号、検索結果画面、検索語、表示日時、ブラウザのアドレスバーを含む画面記録、ページのPDF化、加害者からのメッセージ、画像送信時の経緯、相談・削除依頼・通院・休職等の記録、投稿発見から削除までの時系列表を保存します。保存は被害回復・法的手続に必要な範囲に限定し、被害画像を無用に複製・転送しないことが重要です。

Section 05

リベンジポルノの発信者情報開示とログ保存期間

匿名投稿者を特定するため、コンテンツプロバイダとアクセスプロバイダの役割を分けて考えます。

匿名投稿では、慰謝料請求をしたくても、相手の氏名・住所がわかりません。そこで、投稿先サービスやアクセスプロバイダに対し、発信者情報の開示を求めます。情報流通プラットフォーム対処法では、権利侵害が明らかであり、損害賠償請求権の行使等のために開示を受けるべき正当な理由がある場合、発信者情報の開示を請求できるとされています。

次の比較表は、発信者情報開示で関係する二種類の事業者を整理したものです。どちらがどの情報を持ち得るかを理解しないと、投稿先からIPアドレスを得た後に契約者情報へつなぐ道筋を見失いやすいため、役割の違いを読み取ることが重要です。

種類例保有し得る情報
コンテンツプロバイダSNS、掲示板、動画サイト、ブログサービス投稿時IPアドレス、ログインIP、メールアドレス、電話番号、アカウント情報等
アクセスプロバイダ携帯電話会社、固定回線事業者、ISPIPアドレスと日時から契約者氏名・住所等

投稿先サービスからIPアドレスやタイムスタンプ等を取得し、その情報をもとにアクセスプロバイダから契約者情報を得る流れが典型です。ただし、SNSの仕様、ログイン型サービス、海外事業者、VPN、公衆Wi-Fi、携帯キャリア回線などにより難易度は変わります。

次の判断の流れは、発信者情報が消える前に検討すべき手続を示しています。削除だけを急いでログ保全を忘れると、後の慰謝料請求や再投稿抑止が難しくなるため、削除と開示を同時に進める必要性を読み取ることが重要です。

匿名投稿者を特定するための順番

投稿を正確に特定

URL、投稿ID、日時、アカウント、画像ファイルURLを保存します。

▼
投稿先サービスへ確認

IPアドレス、タイムスタンプ、ログイン情報、アカウント情報の保有可能性を確認します。

▼
ログ消去の危険を確認

時間経過により通信記録が消えるおそれがある場合、提供命令や消去禁止命令を検討します。

▼
アクセスプロバイダへつなぐ

取得したIPアドレスと日時から、契約者情報の開示を求めるルートを検討します。

開示請求で必要となる主張

開示請求では、投稿が存在したこと、特定電気通信による情報流通であること、投稿により権利が侵害されたことが明らかであること、開示を受けるべき正当な理由、求める発信者情報が相手方に保有されている可能性、投稿と発信者情報との関連性、ログ消去を防ぐ必要性、削除済みでも慰謝料請求等の必要性が残ることを整理します。

注意画像そのものの性的性質だけでなく、本人が撮影対象者であること、第三者閲覧への同意がないこと、投稿により具体的な権利侵害が生じていること、開示後に何を請求するのかが重要になります。
Section 06

リベンジポルノの慰謝料請求と示談条項の設計

慰謝料の根拠、増減事情、解決金、再投稿防止条項、消滅時効を整理します。

慰謝料請求は、民法709条・710条を基礎にするのが通常です。加害者が故意又は過失により被害者の権利又は法律上保護される利益を侵害し、損害を生じさせた場合、損害賠償責任が問題になります。リベンジポルノ投稿では人格的利益の侵害が重大であるため、慰謝料、削除費用、調査費用、発信者情報開示に要した費用、弁護士費用相当損害の一部などが検討対象になります。

次の要素一覧は、慰謝料評価を重くする方向・軽くする方向に働き得る事情を整理したものです。金額は一律ではなく、投稿の性質、本人特定可能性、拡散、加害者の態度、生活への影響を証拠で説明できるかが重要であることを読み取ります。

評価を重くし得る事情

性的画像、限定された相手だけに見せる前提、第三者閲覧への同意不存在、本人特定可能性、脅迫メッセージ、不特定多数が閲覧可能な投稿、検索結果表示、生活への支障、拡散予告などです。

評価が相対的に下がり得る事情

投稿直後に削除された、閲覧者が極めて限定された、本人特定性が低い、加害者が直ちに謝罪・削除協力をした、といった事情が問題になる可能性があります。

金額設計で確認する事情

裁判で認められ得る範囲、相手の支払能力、早期解決の利益、再投稿防止の実効性、調査・削除・開示に要した費用を総合します。

次の比較表は、慰謝料を中心とする合意で検討される主要項目を整理したものです。金銭支払だけでは再被害を防ぎ切れないため、削除協力、再投稿禁止、接触禁止、違約金などを同時に読むことが重要です。

項目内容
解決金慰謝料を中心とする一定額を支払う
支払方法一括払いを原則とし、分割の場合は期限の利益喪失条項を置く
削除協力投稿、バックアップ、クラウド保存、第三者共有先の削除に協力する
再投稿禁止同一又は類似画像、加工画像、説明文を投稿・送信しない
第三者提供禁止画像・動画・個人情報を第三者に提供しない
接触禁止本人、家族、勤務先、友人へ連絡しない
違約金再投稿、第三者提供、接触禁止違反時の制裁を定める
秘密保持被害者の回復を妨げない範囲で合意内容を管理する
刑事・行政相談の扱い警察相談、法的手続、再被害時の通報を不当に妨げない

示談で早期解決を図るか、訴訟・仮処分・刑事告訴を組み合わせるかは、加害者の態度、支払見込み、再投稿リスク、脅迫の有無によって変わります。被害者が直接交渉すると、二次被害、脅迫、口止め、画像の追加拡散の危険があるため、交渉窓口を外部化することが検討されます。

不法行為に基づく損害賠償請求には時効があります。一般に、被害者又は法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年、不法行為時から二十年という期間が問題になります。ただし、生命・身体侵害の特則、未成年者、刑事事件、継続的不法行為、再投稿、加害者特定時期などで検討は複雑になり得ます。

Section 07

リベンジポルノの刑事対応・警察相談・安全確保

民事請求とは別に、刑事手続と安全確保を検討すべき場面を整理します。

リベンジポルノ被害では、民事の慰謝料請求と刑事対応を分けて考える必要があります。民事は被害者の損害回復を目的とし、刑事は国家が犯罪を捜査・処罰する手続です。リベンジポルノ防止法違反は告訴がなければ公訴提起できない罪とされているため、刑事処罰を求める場合、処罰意思を明確にする告訴が重要になります。

次の強調表示は、警察庁資料に示された私事性的画像に係る事案の規模をまとめたものです。相談等件数と検挙件数の数字から、この被害が例外的なものではなく、継続的に増加している社会的課題であることを読み取ることが重要です。

令和7年の相談等件数は2,514件

警察庁資料では、私事性的画像に係る事案の相談等件数は平成29年以降増加傾向にあり、令和7年は2,514件で法施行後最多とされています。私事性的画像被害防止法違反の検挙は65件、関連する刑法犯・他の特別法犯の検挙は328件とされています。

次の一覧は、削除や慰謝料請求だけでなく、安全確保と警察相談を優先的に検討する場面を整理したものです。脅迫、金銭・性的要求、勤務先や家族への送信予告、未成年者の画像などは危険度が高いため、どの事情が緊急性を高めるかを読み取ることが重要です。

脅迫・要求

会わなければ拡散すると脅されている、金銭、性的行為、復縁を要求されている場面です。

周囲への送信予告

勤務先、学校、家族、友人へ送ると予告されている、住所や勤務先が知られている場面です。

身体・生活の危険

ストーカー行為、待ち伏せ、監視、自殺や暴力を示唆するメッセージがある場面です。

未成年者・再投稿

未成年者の画像が含まれる、複数アカウントで再投稿されている場面です。

相談窓口としては、弁護士のほか、警察、法務局、違法・有害情報相談センターなどが考えられます。相談窓口は入口として有用ですが、慰謝料請求、発信者情報開示命令、仮処分、示談書作成、刑事告訴の法的判断は、個別事情に応じた専門的検討が必要です。

Section 08

リベンジポルノで弁護士に相談する前に整理すべき資料

初回相談で方針を立てやすくする資料、質問、弁護士選びの観点をまとめます。

弁護士へ相談する際は、投稿の証拠、画像送信の経緯、加害者との関係、脅迫・要求、被害状況、削除依頼履歴、警察・相談窓口履歴があると、削除、開示、慰謝料、刑事対応の優先順位を立てやすくなります。

次の比較表は、最初の相談で共有すると方針整理に役立つ資料を、具体例と目的に分けて示したものです。資料の種類ごとに役割が違うため、何が削除・開示・慰謝料請求の基礎になるかを読み取ることが重要です。

資料具体例目的
投稿の証拠URL、スクリーンショット、投稿日時、投稿ID削除・開示・慰謝料請求の基礎
画像送信の経緯いつ、誰に、どの範囲で送ったか同意範囲、私事性的画像該当性の確認
加害者との関係交際、婚姻、知人、SNS関係加害者特定、動機、故意の立証
脅迫・要求DM、メール、LINE、録音刑事対応、慰謝料増額要素
被害状況通院、欠勤、職場・学校への影響損害額の基礎
削除依頼履歴送信日時、受付番号、回答削除対応の経過確認
警察・相談窓口履歴相談日時、担当部署、相談番号刑事・安全確保との連携

相談時には、削除申出と発信者情報開示を同時に進めるべきか、投稿先ごとの削除見込みと期間、仮処分の必要性、開示命令の対象事業者、ログ保存期間に照らした緊急性、加害者が既知の場合の直接請求と開示請求の優先順位、警察相談・告訴の要否、慰謝料・費用請求の見込み、示談条項、依頼費用、被害者情報の開示範囲、会社・学校・家族へ知られないための配慮策を確認します。

次の一覧は、弁護士選びで見る観点をまとめたものです。リベンジポルノ案件は、投稿削除、発信者特定、民事請求、刑事対応、再投稿防止までが連動するため、どの範囲を一体的に扱えるかを読み取ることが重要です。

Experience

削除・開示の実務経験

SNS、掲示板、動画サイト、検索エンジンの違い、削除・仮処分・発信者情報開示の進め方を理解しているかを確認します。

Speed

ログ保存期間への対応

ログ消去の危険を踏まえ、早急に動ける体制があるかを確認します。

Protection

再投稿防止の設計

慰謝料請求だけでなく、再投稿禁止、第三者提供禁止、接触禁止、違約金を一体的に検討できるかを見ます。

Privacy

被害者のプライバシー配慮

連絡方法、資料の取扱い、家族・職場・学校に知られないための配慮を具体的に説明できるかを確認します。

Section 09

リベンジポルノで失敗しやすい対応と類型別の注意点

直接連絡、証拠不足、安易な共有、フォームだけの申請、開示の後回しを避ける観点です。

失敗しやすい対応として、加害者に感情的に連絡する、証拠を残さず削除申請だけする、被害画像を第三者へ送って相談する、プラットフォームのフォームだけで終える、発信者情報開示を後回しにする、示談書を簡単な領収書で済ませる、というものがあります。いずれも、再投稿、証拠隠滅、ログ消去、二次被害、再被害防止条項の不足につながり得ます。

次の一覧は、失敗しやすい対応を原因と影響ごとに整理したものです。何が危険なのかを先に理解することで、削除や請求を急ぐ場面でも証拠と安全を損なわない判断につなげることが重要です。

避

加害者に感情的に連絡する

逆上、再投稿、脅迫、証拠隠滅の危険があります。直接連絡の前に証拠保全と安全確保を検討します。

二次被害
証

証拠を残さず削除申請だけする

投稿が消えた後に加害者特定や慰謝料請求の資料が不足することがあります。

証拠不足
共

被害画像を第三者へ送る

親しい相手への説明でも、画像の再拡散につながる危険があります。相談先は秘密保持が期待できる相手に限定します。

拡散
開

発信者情報開示を後回しにする

ログ保存期間の問題により、削除が成功しても投稿者を特定できなくなる危険があります。

ログ消去
合

領収書だけで済ませる

再投稿禁止、第三者提供禁止、データ削除、違約金、接触禁止、刑事手続との関係が不明確になります。

条項設計

類型別の注意点

元交際相手がSNSに投稿した場合は、交際中の画像送信が第三者公開への同意ではないことを明確にします。匿名掲示板では、スレッドURL、レス番号、投稿日時、ID、画像ファイルURLを正確に特定します。検索結果に残った場合は、元ページ削除とは別に検索結果・キャッシュ削除を検討します。

未成年者の画像が含まれる場合は、児童ポルノ禁止法等が問題となる可能性があり、画像の不用意な共有・複製を避け、警察、弁護士、専門相談機関へ相談します。生成AI・合成画像では、実写の私事性的画像と同じ構成で直ちに扱えるかは個別検討が必要ですが、プライバシー、名誉、肖像、人格的利益の侵害として削除・損害賠償請求を構成できる場合があります。

企業・学校・家族に知られた場合

職場に送られた場合は、画像の社内拡散防止、受信者への削除要請、情報管理、加害者からの連絡遮断、相談窓口案内が重要です。学校に送られた場合は、被害者の同意なく共有範囲を広げないこと、閲覧者を限定すること、警察・保護者との連携、心理的ケアが問題になります。家族が被害を知った場合は、被害者を責めず、安全確保、証拠保全の補助、専門相談への同行、生活支援に徹することが望ましいとされています。

Section 10

リベンジポルノ対応の初動24時間・1週間・1か月モデル

発見直後から請求・示談条件の整理まで、実務チェックリストを時間軸で確認します。

リベンジポルノ被害では、初動24時間、1週間、1か月で確認すべきことが変わります。投稿の削除だけでなく、ログ保全、開示、警察相談、慰謝料請求、再投稿監視を段階的に進める必要があります。

次の時系列は、発見直後から1か月以内までに整理する作業を表しています。順番が遅れるほどログや証拠が失われやすいため、どの時点で何を確認するかを読み取ることが重要です。

初動24時間

証拠保存と安全確認

投稿を発見し、被害画像を拡散せず、URL・画面・投稿日時を保存します。加害者からの連絡を保存し、緊急の身体危険・脅迫があれば警察相談を検討します。

初動1週間

削除状況と開示準備

削除状況を一覧化し、不削除・保留理由を確認します。ログ保全、開示命令準備、警察相談記録、被害状況日記、内容証明郵便、再投稿監視を検討します。

初動1か月

削除・開示・請求の分岐を明確化

削除済み投稿の証拠、未削除投稿の仮処分、匿名投稿の開示命令、慰謝料請求書、示談条件、刑事告訴、職場・学校・家族対応を整理します。

発見直後の確認

  • 投稿URL、投稿日時、投稿者名、アカウントIDを保存する
  • 画像・動画の内容を必要最小限で保存する
  • 投稿本文、コメント、引用、検索結果を保存する
  • 加害者からの脅迫・要求メッセージを保存する
  • 削除前に発信者情報開示の必要性を検討する
  • 被害画像を友人・知人へ送らない
  • 加害者へ直接連絡する前に相談する

削除申出の確認

  • URL・投稿ID・レス番号が特定されている
  • 私事性的画像記録に該当する理由を説明している
  • 第三者閲覧への同意がないことを説明している
  • 本人が撮影対象者であることを示している
  • 権利侵害、緊急性、拡散リスクを具体化している
  • 発信者へ開示してよい情報を確認している
  • 受付番号・送信日時を保存している

慰謝料請求の確認

  • 加害者を特定できている、又は開示手続を進めている
  • 投稿と加害者を結びつける証拠がある
  • 被害内容を時系列表にしている
  • 通院、欠勤、退職、学業影響等の資料がある
  • 削除費用・調査費用・弁護士費用の資料がある
  • 再投稿禁止、接触禁止、第三者提供禁止、違約金条項を検討している
  • 刑事告訴との関係を整理している
Section 11

リベンジポルノの請求書骨子と示談書に入れるべき条項

請求書では事実・権利侵害・請求内容を明確にし、示談書では再被害防止を重視します。

内容証明郵便又は請求書では、感情的な非難よりも、事実、権利侵害、請求内容、期限、今後の手続を明確にすることが重要です。実際の書面では、事案に応じた表現調整が必要です。

次の比較表は、請求書に入れる要素を、文書上の役割ごとに整理したものです。どの項目が事実確認で、どの項目が請求内容なのかを分けることで、相手方や裁判所に説明しやすい書面構成を読み取れます。

要素記載する内容
投稿事実いつ、どこに、どの性的画像や関連投稿が掲載されたか
同意不存在第三者閲覧を承諾していない私的な画像であること
本人特定性投稿文や画像から本人を特定し得る情報が含まれること
権利侵害プライバシー、名誉、私生活の平穏、人格的利益の侵害
請求事項削除、再投稿禁止、データ削除、提供先開示、損害賠償、接触禁止
回答期限期限内に回答がない場合の民事上・刑事上の手続検討

示談書では、慰謝料の支払いだけでなく、後日の再投稿や第三者提供を防ぐ設計が重要です。加害者が全面否認する場合は、事実確認条項の書き方を調整することもあります。

次の一覧は、示談書に入れるべき主要条項を整理したものです。金銭条項だけでは被害回復が不十分になりやすいため、削除、データ消去、接触禁止、清算条項の例外まで読み取ることが重要です。

Facts

事実確認条項

どの投稿をしたのか、どの画像を保有していたのか、同意なく公開したのかを確認します。全面否認の場合は紛争解決目的の表現に調整することがあります。

Payment

金銭支払条項

支払金額、期限、振込先、振込手数料、遅延損害金、分割払いの場合の期限の利益喪失条項を定めます。

Deletion

削除・保有データ消去

スマートフォン、PC、クラウド、外部ストレージ、メッセージアプリ、第三者共有先に残る画像・動画・加工物の削除を定めます。

Ban

再投稿・第三者提供禁止

同一画像、類似画像、加工画像、スクリーンショット、説明文、本人を特定し得る情報の投稿・送信・提供を禁止します。

Contact

接触禁止条項

本人、家族、勤務先、学校、友人、同僚への連絡禁止を含め、SNS、匿名アカウント、第三者経由の連絡も対象にします。

Exception

清算条項と例外

示談時に把握していなかった再投稿、第三者提供、違反行為については別途請求できるよう、清算条項の範囲を慎重に設計します。

再投稿や第三者提供が行われた場合、被害回復は難しくなります。違反時の違約金条項を置くことで抑止力を高めることが考えられますが、金額が過大すぎると争いになるため、合理的な設定が必要です。

FAQ

リベンジポルノの削除と慰謝料請求でよくある質問

一般的な制度説明として、結論が個別事情で変わる点を前提に整理します。

交際中に自分から画像を送った場合でも、削除や慰謝料請求の対象になりますか。

一般的には、交際相手へ画像を送ったことが、不特定多数への公開に同意したことを直ちに意味するわけではないと考えられます。ただし、送信時の合意範囲、第三者閲覧への同意の有無、投稿態様、本人特定可能性によって結論が変わる可能性があります。具体的な見通しは、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。

顔が写っていなければリベンジポルノには当たりませんか。

一般的には、顔が写っていない場合でも、身体的特徴、部屋、アクセサリー、投稿文、アカウント情報、周囲の人だけがわかる情報により本人が特定される可能性があります。ただし、本人特定可能性は画像内容や投稿文脈によって変わります。具体的には、保存した投稿資料をもとに専門家へ相談する必要があります。

削除されれば慰謝料請求は不要になりますか。

一般的には、削除は被害拡大防止の手段であり、過去の投稿による精神的苦痛や拡散リスクの評価とは別に検討されます。ただし、投稿期間、閲覧範囲、本人特定性、加害者の対応、生活への影響によって損害評価は変わります。具体的な請求の要否や範囲は、弁護士等の専門家へ相談する必要があります。

匿名投稿でも加害者を特定できる可能性はありますか。

一般的には、投稿先サービスやアクセスプロバイダのログが残っていれば、発信者情報開示により特定につながる可能性があります。ただし、ログ保存期間、VPN、海外サービス、公衆Wi-Fi、携帯回線の仕様などで難易度は変わります。早期に資料を保存し、専門家へ相談する必要があります。

警察相談はどのような場面で検討されますか。

一般的には、脅迫、強要、ストーカー行為、未成年者の画像、職場・学校・家族への送信予告、身体的危険がある場合、警察相談が優先的に検討される場面があります。ただし、犯罪の成否や告訴の要否は証拠関係で変わります。相談時には、投稿資料や脅迫メッセージを整理したうえで、弁護士等の専門家にも確認する必要があります。

まず自分で削除依頼をしてもよいですか。

一般的には、緊急の場合に本人が削除フォームを使うことは考えられます。ただし、削除前の証拠保全、発信者情報開示の必要性、申出内容の発信者への開示範囲に注意が必要です。慰謝料請求や発信者特定まで視野に入れる場合は、早期に専門家へ相談する必要があります。

弁護士費用も相手に請求できますか。

一般的には、不法行為に基づく損害賠償で、事案に応じて弁護士費用相当損害の一部が認められることがあります。ただし、実際に支払った弁護士費用全額が当然に相手へ転嫁されるわけではありません。請求内訳は、具体的な資料をもとに専門家へ確認する必要があります。

加害者に「訴えたらもっと拡散する」と言われた場合はどう考えますか。

一般的には、脅迫・強要等が問題となる可能性があります。ただし、犯罪の成否や必要な対応は文面、経緯、危険性、証拠関係で変わります。直接交渉を続ける前に、証拠を保存し、安全確保を優先したうえで、警察や弁護士等の専門家へ相談する必要があります。

Reference

参考資料・根拠資料

公的資料、法令、裁判所資料、相談窓口資料、研究資料を中心に整理しています。

法令・制度資料

  • 私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律
  • 特定電気通信による情報の流通によって発生する権利侵害等への対処に関する法律
  • 民法709条・710条・724条

公的機関・裁判所資料

  • 総務省関係ガイドライン(大規模特定電気通信役務提供者の義務に関する解説)
  • 東京地方裁判所 発信者情報開示命令申立てに関する案内
  • 警察庁 私事性的画像に係る事案への対応状況に関する資料
  • 法務省 インターネット上の人権侵害に関する案内

相談窓口・研究資料

  • 違法・有害情報相談センター センター概要
  • 情報流通プラットフォーム対処法ガイドライン等検討協議会 標準書式・発信者情報開示関係ガイドライン
  • Ramachandran et al., “Delayed takedown of illegal content on social media makes moderation ineffective,” arXiv