2σ Guide

離婚協議書を弁護士に作ってもらう
費用と流れ

作成のみ、公正証書化、交渉代理、調停移行の違いを分け、2026年改正後の親権・養育費・財産分与まで含めて整理します。

8.8万〜作成のみの公開例
14.3万〜公正証書化支援
22万〜交渉代理の着手金例
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離婚協議書を弁護士に作ってもらう 費用と流れ

作成のみ、公正証書化、交渉代理、調停移行の違いを分け、2026年改正後の親権・養育費・財産分与まで含めて整理します。

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離婚協議書を弁護士に作ってもらう 費用と流れ
作成のみ、公正証書化、交渉代理、調停移行の違いを分け、2026年改正後の親権・養育費・財産分与まで含めて整理します。
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2σ GUIDE ・ VIDEO

  • 離婚協議書を弁護士に作ってもらう 費用と流れ
  • 作成のみ、公正証書化、交渉代理、調停移行の違いを分け、2026年改正後の親権・養育費・財産分与まで含めて整理します。

POINT 1

  • 離婚協議書を弁護士に作ってもらう費用と流れの全体像
  • 費用は作成だけか、公正証書化や交渉まで含むかで変わります。
  • リーガルチェック型
  • 公正証書支援型
  • 交渉代理型

POINT 2

  • 2026年改正が離婚協議書の弁護士作成に与える影響
  • 親権、養育費、先取特権、財産分与期間の改正は、文案と依頼範囲に影響します。
  • 私文書の執行ルート拡大と公正証書の役割は別問題です
  • 2026年4月1日施行の改正により、離婚後の親権、法定養育費、養育費債権の先取特権、財産分与の請求期間などが変わりました。
  • 弁護士に作成を依頼する場合も、古い雛形を前提にせず、現行制度に合わせた確認が必要です。

POINT 3

  • 離婚協議書を弁護士に作ってもらう費用の見方
  • 合意状況
  • 主要条件がすでに合意済みか、相手方との交渉が必要かで費用体系が変わります。
  • 子に関する争い
  • 親権、監護、養育費、親子交流、安全配慮が複雑だと確認事項が増えます。

POINT 4

  • 離婚協議書を公正証書にする公証人手数料
  • 公証人手数料は弁護士費用とは別で、目的価額や証書内容により変わります。
  • 執行文の付与
  • 正本・謄本の送達
  • 紙または電磁的記録の交付

POINT 5

  • 離婚協議書を弁護士に作ってもらう具体的な流れ
  • 1. 安全を優先する:DV、ストーカー、威迫、経済的支配、子への虐待、位置情報監視がある場合は、直接交渉を避けて相談します。
  • 2. 依頼範囲を決める:相談、チェック、起案、提案書、交渉代理、公正証書化、調停、離婚後支援のどこまで必要かを整理します。
  • 3. 事実関係と希望条件を整理する:婚姻日、別居日、子、収入、財産、負債、住宅ローン、慰謝料事情、優先順位をまとめます。
  • 4. 相談予約と利益相反確認:夫婦双方の氏名を伝え、相手方から既に相談を受けていないかを確認します。
  • 5. 初回相談:親権、養育費、財産分与、公正証書、税務、登記、年金、安全性、費用、期間を確認します。
  • 6. 見積書と委任契約書を確認する:対象外業務、修正回数、交渉、公正証書化、実費、中途解約、追加費用を確認します。
  • 7. 資料収集と財産調査:違法・不適切な方法を避け、提出資料を基に合意条件を検討します。
  • 8. 条件表を作る:親権、養育費、自宅、預貯金、年金分割などを依頼者案、相手方案、合意状況、課題に分けます。
  • 9. 起案・調整・締結・履行:初稿、依頼者レビュー、相手方調整、私文書署名または公正証書化、離婚届提出、名義変更等を行います。

POINT 6

  • 離婚協議書作成を弁護士へ依頼する前に準備する資料
  • 資料の整理は、相談時間、見積り、条項の精度に直結します。
  • 資料が整理されているほど、弁護士は事実確認に使う時間を減らし、条項設計に集中しやすくなります。
  • 資料は分野ごとに一覧化し、原資料と対応させておくと、相談・見積り・文案作成が進みやすくなります。
  • 本人・収入・財産・安全関係を分けてそろえることで、費用見積りの前提も明確になると読み取ってください。

POINT 7

  • 離婚協議書の条項別専門チェックポイント
  • 親権、養育費、財産、不動産、年金、清算条項を実行可能性から確認します。
  • 清算条項は合意の射程を決める中核条項です
  • 弁護士が離婚協議書を作成する際は、条項ごとに専門的な確認を行います。
  • 文言の整え方だけでなく、実行可能性、第三者手続、未払い時の対応、子の利益、安全性を確認します。

POINT 8

  • 私文書と公正証書の選び方と完成までの期間
  • 支払期間、未払い不安、非金銭義務、第三者手続を見て選びます。
  • 公正証書は強力ですが万能ではなく、第三者手続や非金銭義務までは別に設計する必要があります。
  • 次の早見表は、状況ごとの第一候補を整理したものです。
  • 条件が単純なら私文書、長期支払なら公正証書、未合意なら交渉や調停という違いを読み取ってください。

まとめ

  • 離婚協議書を弁護士に作ってもらう 費用と流れ
  • 離婚協議書を弁護士に作ってもらう費用と流れの全体像:費用は作成だけか、公正証書化や交渉まで含むかで変わります。
  • 2026年改正が離婚協議書の弁護士作成に与える影響:親権、養育費、先取特権、財産分与期間の改正は、文案と依頼範囲に影響します。
  • 離婚協議書を弁護士に作ってもらう費用の見方:公開料金例は全国平均ではなく、依頼範囲と追加条件を比較する材料です。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

離婚協議書を弁護士に作ってもらう費用と流れの全体像

費用は作成だけか、公正証書化や交渉まで含むかで変わります。

離婚協議書を弁護士に作ってもらう費用は、条件が合意済みか、相手方との交渉を任せるか、公正証書化まで含むかで大きく変わります。全国一律の定価ではなく、相談料、手数料、着手金、報酬金、日当、実費などの範囲を確認することが重要です。

次の費用比較は、公開料金例から見た参考水準を整理したものです。統計的な全国平均ではなく、依頼範囲ごとの違いを読むための目安です。右列には別途発生しやすい費用を示しているため、表示額だけで総額を判断しないことが重要です。

依頼の範囲公開料金例から見た参考水準別途生じやすい費用
自分で作った案のチェック5万円台からの例追加相談、修正回数超過
条件合意済み・離婚協議書の作成のみ8万8,000円から16万5,000円程度の公開例戸籍・登記情報等の取得実費
作成に加えて公正証書化を支援14万3,000円から22万円程度の公開例公証人手数料、正本・謄本、送達等
弁護士が相手方と離婚条件を交渉着手金22万円から38万5,000円程度の公開例報酬金、経済的利益に対する割合報酬、実費
調停・訴訟まで対応交渉より高くなるのが通常裁判所費用、期日日当、追加着手金等

次の比較一覧は、「弁護士に作ってもらう」という言葉に含まれる四つの依頼段階を表しています。段階が上がるほど、弁護士が関与する範囲と費用が増えやすくなります。

段階1

リーガルチェック型

本人が作成した案を弁護士が確認し、曖昧・不利・実行困難な箇所を指摘します。

段階2

起案型

夫婦間で主要条件が合意済みで、弁護士が依頼者のために文案を作成します。

段階3

公正証書支援型

公証役場との連絡、資料提出、文案調整、当日の立会いまたは代理等を含み得ます。

段階4

交渉代理型

条件が未合意で、弁護士が一方当事者の代理人として相手方と交渉し、合意後に文書化します。

Section 01

2026年改正が離婚協議書の弁護士作成に与える影響

親権、養育費、先取特権、財産分与期間の改正は、文案と依頼範囲に影響します。

2026年4月1日施行の改正により、離婚後の親権、法定養育費、養育費債権の先取特権、財産分与の請求期間などが変わりました。弁護士に作成を依頼する場合も、古い雛形を前提にせず、現行制度に合わせた確認が必要です。

次の表は、2026年改正が離婚協議書に与える実務上の影響をまとめたものです。制度変更が、単なる文言修正ではなく作業範囲に影響する点を読み取ってください。

制度変更協議書で検討する内容費用・依頼範囲への影響
離婚後の親権父母双方または一方を子ごとに定め、監護・居所・重要事項協議を設計親権と監護の設計が複雑な場合、相談・起案の工数が増えやすい
法定養育費月2万円は暫定的・補充的制度であり、適正額は収入・子の事情から検討算定資料の確認や家庭裁判所手続の見通し確認が必要になる
養育費の先取特権子1人につき月額8万円を上限に優先権があるが、自動回収ではない公正証書化の要否、債務名義ルートとの違いを確認する
公正証書の価値合意額全体や他の金銭債務の執行可能性を検討作成支援、公証役場調整、強制執行認諾の確認が費用に影響
財産分与期間2026年4月1日以後の離婚は家庭裁判所への請求期間が原則5年資料収集を後回しにせず、離婚前に財産整理を行う必要がある

次の重要表示は、改正後も公正証書の役割が残る理由を示しています。先取特権があるから公正証書が不要、という読み方は危険です。

私文書の執行ルート拡大と公正証書の役割は別問題です

先取特権は一定の養育費について優先回収の道を広げますが、上限や申立資料の問題があります。強制執行認諾付き公正証書は、合意した金銭債務を債務名義化する別の役割を持ちます。

Section 02

離婚協議書を弁護士に作ってもらう費用の見方

公開料金例は全国平均ではなく、依頼範囲と追加条件を比較する材料です。

弁護士費用は、主要条件が合意済みか、交渉を含むか、財産が複雑か、公正証書化を含むかで変わります。表示金額が同じでも、修正回数、相談回数、実費、成功報酬の定義が違えば総額は変わります。

次の表は、公開料金例AからCの違いを匿名化して整理したものです。個別の推奨ではなく、料金構造の違いを比較するための材料として読んでください。

公開例離婚協議書作成公正証書作成支援交渉代理
公開例A8万8,000円から作成費に5万5,000円加算。公証人費用別着手金27万5,000円、報酬27万5,000円+経済的利益の11%
公開例B11万円16万5,000円。公証人費用別着手金22万円、報酬22万円+経済的利益の11%
公開例C16万5,000円22万円。公証人費用別着手金38万5,000円、報酬38万5,000円+経済的利益に応じた報酬

次の一覧は、費用を左右する主な要素を示しています。項目数が多いほど、作成だけで済みにくく、見積りの確認項目も増えます。

合意状況

主要条件がすでに合意済みか、相手方との交渉が必要かで費用体系が変わります。

子に関する争い

親権、監護、養育費、親子交流、安全配慮が複雑だと確認事項が増えます。

財産の種類と数

預貯金だけか、不動産、非上場株式、暗号資産、退職金、海外資産があるかで作業量が変わります。

公正証書化

公証役場との調整、資料提出、当日対応、強制執行認諾の確認が含まれるかで変わります。

報酬計算

着手金、固定報酬、経済的利益報酬、消費税、実費を具体例で計算する必要があります。

Section 03

離婚協議書を公正証書にする公証人手数料

公証人手数料は弁護士費用とは別で、目的価額や証書内容により変わります。

公正証書にする場合、公証人手数料は弁護士費用とは別に発生します。相談は無料とされる一方、証書作成手数料は公的基準に基づき、目的の価額や証書の内容で変わります。

次の手数料表は、法律行為に関する公正証書の基本手数料を目的価額ごとに整理したものです。離婚公正証書では、財産分与・慰謝料・養育費・年金分割合意の扱いが分かれる点を読み取ってください。

目的の価額基本手数料
50万円以下3,000円
50万円超100万円以下5,000円
100万円超200万円以下7,000円
200万円超500万円以下1万3,000円
500万円超1,000万円以下2万円
1,000万円超3,000万円以下2万6,000円
3,000万円超5,000万円以下3万3,000円
5,000万円超1億円以下4万9,000円

次の計算例は、養育費、財産分与、慰謝料、年金分割合意を公正証書にする場合の概算を示しています。養育費は10年間でも手数料計算上は最大5年分で見る取扱いがある点に注目してください。

項目計算概算手数料
養育費5万円×60か月=300万円1万3,000円
財産分与+慰謝料300万円+100万円=400万円1万3,000円
年金分割合意原則の扱い1万3,000円
基本部分合計年金分割を含む場合3万9,000円
基本部分合計年金分割を含めない場合2万6,000円

次の一覧は、基本手数料以外に確認しやすい費用項目を示しています。どの費用が作成時に必要で、どの費用が未払い発生後に必要になるかを分けて読むことが重要です。

執行文

執行文の付与

未払い時に強制執行を行う場面で必要になることがあります。

送達

正本・謄本の送達

送達証明と合わせて準備が必要になる場合があります。

交付

紙または電磁的記録の交付

正本・謄本の枚数や交付方法で費用が変わります。

出張

役場外執務

日当や交通費が発生する場合があります。

Section 04

離婚協議書を弁護士に作ってもらう具体的な流れ

相談予約から文案作成、公正証書化、離婚後の履行まで順番に管理します。

離婚協議書を弁護士に作ってもらう流れは、相談から履行まで続きます。文案作成だけでなく、資料収集、条件表、相手方調整、公正証書化、離婚後手続まで見通すことが重要です。

次の時系列は、相談前から離婚後の履行までの工程を並べたものです。どの工程まで依頼に含まれるかを読み取ってください。

Step 0

安全を優先する

DV、ストーカー、威迫、経済的支配、子への虐待、位置情報監視がある場合は、直接交渉を避けて相談します。

Step 1

依頼範囲を決める

相談、チェック、起案、提案書、交渉代理、公正証書化、調停、離婚後支援のどこまで必要かを整理します。

Step 2

事実関係と希望条件を整理する

婚姻日、別居日、子、収入、財産、負債、住宅ローン、慰謝料事情、優先順位をまとめます。

Step 3

相談予約と利益相反確認

夫婦双方の氏名を伝え、相手方から既に相談を受けていないかを確認します。

Step 4

初回相談

親権、養育費、財産分与、公正証書、税務、登記、年金、安全性、費用、期間を確認します。

Step 5

見積書と委任契約書を確認する

対象外業務、修正回数、交渉、公正証書化、実費、中途解約、追加費用を確認します。

Step 6

資料収集と財産調査

違法・不適切な方法を避け、提出資料を基に合意条件を検討します。

Step 7

条件表を作る

親権、養育費、自宅、預貯金、年金分割などを依頼者案、相手方案、合意状況、課題に分けます。

Step 8以降

起案・調整・締結・履行

初稿、依頼者レビュー、相手方調整、私文書署名または公正証書化、離婚届提出、名義変更等を行います。

次の条件表は、長文の契約書を作る前に合意状況を整理する型です。未合意や資料不足の行が多いほど、作成のみではなく交渉や調停が必要になりやすいと読み取ってください。

項目依頼者案相手方案合意状況必要資料・課題
親権共同または単独共同または単独未合意監護実績、安全性
養育費月額、始期、終期月額等一部合意源泉徴収票、算定表
自宅売却、取得、居住継続未記入未合意査定、残債、銀行承諾
預貯金基準日残高で分与未記入合意残高証明
年金分割0.5未記入合意情報通知書
Section 05

離婚協議書作成を弁護士へ依頼する前に準備する資料

資料の整理は、相談時間、見積り、条項の精度に直結します。

資料が整理されているほど、弁護士は事実確認に使う時間を減らし、条項設計に集中しやすくなります。資料は分野ごとに一覧化し、原資料と対応させておくと、相談・見積り・文案作成が進みやすくなります。

次の一覧は、離婚協議書作成のために準備する資料を分野別にまとめたものです。本人・収入・財産・安全関係を分けてそろえることで、費用見積りの前提も明確になると読み取ってください。

本人・家族関係

戸籍全部事項証明書、住民票、本人確認書類、婚姻日・別居日が分かる資料、子の在学・健康資料、離婚届案を整理します。

基本

収入関係

源泉徴収票、給与明細、確定申告書、課税証明書、役員報酬、年金、手当、副業収入などを確認します。

養育費

預貯金・投資

通帳、取引明細、残高証明、証券口座、暗号資産、財形貯蓄、外貨預金、海外口座を整理します。

財産

不動産・ローン

登記事項証明書、評価証明、売買契約書、ローン契約書、返済予定表、残高証明、査定書を確認します。

要注意

保険・退職金・事業財産

保険証券、解約返戻金証明、退職金規程、企業年金、自社株、決算書、株主名簿、定款を整理します。

評価

慰謝料・安全関係

メッセージ、写真、録音、診断書、相談記録、保護命令資料、不貞・暴力等の時系列を保存します。

安全

証拠の取得・保存方法に問題があると、かえって紛争を悪化させることがあります。加工せず原データを保存し、取得経緯を記録し、配偶者のアカウントや端末を無断で操作しないよう注意します。

Section 06

離婚協議書の条項別専門チェックポイント

親権、養育費、財産、不動産、年金、清算条項を実行可能性から確認します。

弁護士が離婚協議書を作成する際は、条項ごとに専門的な確認を行います。文言の整え方だけでなく、実行可能性、第三者手続、未払い時の対応、子の利益、安全性を確認します。

次の一覧は、条項別の専門的チェックポイントをまとめたものです。どの論点が自分の案件に当てはまるかを読み取ってください。

条項領域確認する内容特に注意する理由
離婚の合意と届出離婚届を誰がいつ提出するか、金銭給付との順序離婚届提出後に公正証書化へ協力しないリスクがある
親権者・監護者共同または単独、監護者、主たる住所、教育・医療・転居・緊急対応法的地位と日常の監護実態を分ける必要がある
養育費月額、開始、期限、口座、終期、特別費、事情変更、資料共有大学卒業などの曖昧な終期は争いになりやすい
親子交流頻度、時間、場所、宿泊、オンライン、キャンセル、安全条件養育費と交換条件にせず、子の利益を中心にする必要がある
財産分与対象財産、評価基準日、名義、負債、評価方法、未開示財産清算条項で未検討の請求まで失うおそれがある
不動産・住宅ローン時価、残債、名義、借換え、売却、金融機関承諾夫婦間合意だけでは銀行を拘束できない
年金分割合意分割、3号分割、按分割合、請求期限、必要書類公正証書だけでは年金記録は自動で分割されない
遅延・強制執行遅延損害金、期限の利益喪失、催告、強制執行認諾公正証書にしただけで全条項が直接執行できるわけではない

次の重要ポイントは、清算条項で特に確認すべき例外を示しています。清算条項は終局解決に有用ですが、広すぎると故意に隠された財産、税務上の追加負担、子自身の権利などまで巻き込むおそれがあります。

清算条項は合意の射程を決める中核条項です

協議書に明記した継続債務、養育費の事情変更、故意に隠された財産、後日判明した債務、税務上の追加負担、子自身に帰属する権利、協議書の履行請求を例外にするか確認します。

Section 07

私文書と公正証書の選び方と完成までの期間

支払期間、未払い不安、非金銭義務、第三者手続を見て選びます。

私文書と公正証書のどちらを選ぶかは、費用だけでなく、支払期間、金額、滞納不安、成立過程の証拠力、強制執行の必要性で判断します。公正証書は強力ですが万能ではなく、第三者手続や非金銭義務までは別に設計する必要があります。

次の早見表は、状況ごとの第一候補を整理したものです。条件が単純なら私文書、長期支払なら公正証書、未合意なら交渉や調停という違いを読み取ってください。

状況第一候補
条件も履行も同日に完了する弁護士作成の私文書を検討
養育費・分割払いがある強制執行認諾付き公正証書を積極検討
条件が未合意弁護士による交渉代理
相手が話合いに応じない家庭裁判所の調停
DV・威迫がある直接協議を避け、弁護士・裁判所・支援機関を利用
不動産・会社・海外資産がある弁護士に加え、税理士・司法書士等と連携

次の工程表は、完成までの期間を遅らせやすい要因を整理したものです。単純案件でも資料が不足すれば止まり、複雑案件では公証人・銀行・年金・登記の確認が期間に影響すると読み取ってください。

工程遅延要因
相談予約事務所の混雑、利益相反確認
資料収集戸籍、登記、残高証明、査定、退職金資料
初稿作成財産数、親権・監護の複雑さ、税務確認
相手方調整返答遅延、再交渉、追加資料
公正証書化公証人照会、本人確認、予約、代理委任状
離婚後手続登記、銀行承諾、年金、保険、行政手続
Section 08

離婚協議書作成を依頼する弁護士の選び方と費用を抑える方法

家事事件、2026年改正、費用範囲、他士業連携、安全配慮を確認します。

弁護士を選ぶときは、家事事件、2026年改正、公正証書、民事執行、不動産・税務・年金との連携を説明できるかを確認します。費用の安さだけで決めると、清算条項、住宅ローン、年金分割、強制執行認諾などの見落としが高くつくことがあります。

次の比較一覧は、見積り時に同じ条件で質問すべき項目をまとめたものです。複数の回答を同じ形式で比べると、表示額の差よりも業務範囲の差を読み取りやすくなります。

費用

作成のみの固定費はいくらか

相談・打合せ、修正回数、消費税、実費が含まれるか確認します。

交渉

相手方対応は含まれるか

相手方からの修正案への対応や交渉が別料金かを確認します。

公正証書

役場調整・立会い・代理は含まれるか

公証人手数料と実費の見込みもあわせて確認します。

専門確認

不動産・年金・税務を見てくれるか

他士業連携や対象外業務を確認します。

追加

調停へ移行した場合の費用はいくらか

追加着手金、期日日当、交通費、別事件の扱いを確認します。

計算式

経済的利益の計算式は何か

養育費を何か月分で評価するかなど、具体例で確認します。

次の一覧は、費用を抑える方法と、その限界を整理したものです。各項目は節約につながる一方、範囲を狭くしすぎると重要問題が抜ける危険があります。

資料を整理して相談する

時系列、財産一覧、希望条件、合意・未合意を整理し、原資料と対応させます。

節約

限定的な依頼を使う

争いがなく資産も単純なら、初回相談、条件表作成、起案またはチェックという使い方があります。

範囲確認

固定報酬と追加条件を確認する

財産数、ページ数、相談回数、修正回数、公正証書化、相手方対応、特急対応を確認します。

見積り

法テラスを検討する

収入・資産等の要件を満たす場合、無料法律相談や費用立替制度を利用できる可能性があります。

要件
Section 09

ケース別に見る離婚協議書の弁護士費用と進め方

事案の複雑さによって、作成のみ・公正証書化・交渉代理・他士業連携が変わります。

同じ離婚協議書でも、子の有無、財産の種類、住宅ローン、財産開示、安全上の問題によって、適した依頼範囲と費用の見方は変わります。ケース別に考えると、作成のみで足りるか、交渉や他士業連携が必要かを見極めやすくなります。

次のケース別一覧は、典型的な事案ごとの費用と進め方の見方を整理したものです。自分の事案に近いものほど、どの作業が追加されやすいかを読み取ってください。

A

子なし・預金のみ・条件合意済み

作成のみ、またはチェックを検討しやすい場面です。預金残高の基準日、支払期限、清算条項が主な論点です。

比較的単純
B

子あり・養育費を10年以上支払う

作成に加え、公正証書化を検討しやすい場面です。親権、監護、特別費、親子交流、強制執行が主な論点です。

長期支払
C

住宅ローン付き自宅がある

弁護士の起案に加え、金融機関確認、司法書士・税理士連携が必要になりやすい場面です。

不動産
D

相手が財産資料を出さない

作成のみでは解決しにくく、交渉代理や調停を検討する場面です。財産開示、基準日、隠匿、証拠保全が主な論点です。

交渉
E

DV・モラルハラスメントがある

直接交渉を避け、弁護士代理、裁判所、支援機関の利用を検討します。費用より安全性を優先します。

安全
F

会社経営者・専門職等で資産が複雑

法人と個人の区分、非上場株式、役員貸付金、退職金、事業承継、守秘が問題になり、個別見積りが必要になりやすい場面です。

複雑
Section 10

離婚協議書の弁護士費用と流れに関するよくある質問

FAQは一般的な制度説明として整理し、個別の見通しは資料に基づく確認が必要です。

次のFAQは、弁護士作成を検討する際によくある疑問を一般情報として整理したものです。費用や手続の結論は、依頼範囲、合意状況、資料、安全性、事案の複雑さによって変わるため、回答では確認すべき観点を読み取ってください。

Q1 離婚協議書を弁護士に作ってもらう費用はいくらですか

一般的には、条件合意済みの作成のみについて公開例で8万8,000円から16万5,000円程度、公正証書化支援を含む例で14万3,000円から22万円程度が見られます。ただし全国平均ではなく、依頼範囲、修正回数、実費、交渉の有無で変わります。具体的には見積書で確認する必要があります。

Q2 相談だけでもよいですか

一般的には、最初に一回相談し、必要条項、財産資料、公正証書の要否を確認してから作成を依頼するか判断する方法があります。ただし、相談だけで個別対応が足りるかは事案の複雑さや安全性によって変わります。

Q3 離婚後でも作れますか

一般的には、離婚後に作成することもあり得ます。ただし、相手方が協力しなくなる可能性があり、財産分与・年金分割等には期限があります。重要条件は離婚前に文書化する方が安全とされる場面が多いです。

Q4 公正証書は必須ですか

一般的には、公正証書は必須ではありません。即時履行で完結する単純な案件では私文書で足りる場合があります。ただし、長期の養育費、慰謝料・財産分与の分割払い、滞納不安がある場合は積極的に検討されます。

Q5 2026年から私文書でも養育費を差し押さえられますか

一般的には、一定の要件の下で、文書による養育費の取決めを基礎に先取特権による申立てを検討できます。上限は子一人につき月額8万円で、2026年4月1日以降に発生する支払分が対象です。自動回収ではなく、申立資料や財産特定が必要です。

Q6 同じ弁護士に夫婦二人で依頼できますか

一般的には、離婚では利害が対立し得るため、同じ弁護士が双方の代理人になることは通常難しいとされています。誰が依頼者かを明確にし、他方は必要に応じて独立した助言を受けることが考えられます。

Q7 公正証書なら不動産名義を強制的に変えられますか

一般的には、金銭債務と同じ方法で、公正証書だけから直ちに所有権移転登記を実現できるとは限りません。登記原因証明情報、当事者の協力、司法書士手続、金融機関承諾等を別途設計します。

Q8 弁護士費用を一括で払えない場合はどうしますか

一般的には、分割払いの可否は依頼先ごとに異なります。収入・資産等の要件を満たす場合は、法テラスの無料法律相談や費用立替制度を利用できる可能性があります。具体的な利用可否は確認が必要です。

Section 11

離婚協議書を弁護士に依頼する前の最終チェック

条件・費用・安全を分けて確認し、依頼範囲と総額を明確にします。

依頼前には、条件面、費用面、安全面を分けて確認します。離婚協議書は、文書作成、公正証書化、交渉代理、調停・訴訟で費用構造が変わるため、契約前に範囲と対象外業務を明確にすることが重要です。

次の最終チェック表は、依頼前に確認する事項を条件面、費用面、安全面に分けたものです。未確認の項目があるほど、見積りや文案の前提が揺らぎやすいと読み取ってください。

確認領域主なチェック項目
条件面離婚自体の合意、親権、監護、養育費、特別費、親子交流、財産一覧、負債一覧、不動産、年金分割、税金、清算条項を確認した。
費用面相談料、作成料、着手金、報酬金、消費税、修正回数、交渉、公正証書化、公証人手数料、実費、経済的利益、追加費用、中途解約を確認した。
安全面DV・威迫・監視等の危険、住所・勤務先通知の例外、直接交渉の可否、子の安全と意向を確認した。

次のまとめは、費用と流れを判断する順番を表しています。範囲を分け、現行制度を確認し、資料を整え、第三者手続まで実行可能な書面にするという流れを読み取ってください。

1

依頼範囲を分ける

文書作成、公正証書化、交渉代理、調停・訴訟を区別します。

2

公開料金例は比較材料として見る

作成のみ、公正証書化、交渉代理で費用構造が変わります。

3

2026年改正へ対応する

共同親権、法定養育費、先取特権、財産分与期間を反映します。

4

資料と条件表をそろえる

時系列、財産、収入、子の資料を整理して相談します。

5

見積書と委任契約書を確認する

対象外業務、追加費用、実費、中途解約を具体化します。

結論良い離婚協議書は、当事者と子の生活を具体的に想定し、金額、期限、手続、例外、未履行時の対応、第三者手続まで実行できる書面です。
Reference

主要参考資料

  • 日本弁護士連合会 弁護士費用(報酬)とは
  • 法務省 民法等の一部を改正する法律に関する資料
  • 法務省 父母の離婚後の子の養育に関するルール改正資料
  • 日本公証人連合会 離婚に関する公正証書の案内
  • 法務省 Q&A形式の解説資料(民法編)
  • 裁判所 養育費に関する手続
  • 裁判所 養育費に基づく差押え
  • 法務省 民法等の一部を改正する法律の概要
  • 裁判所 夫婦関係調整調停(離婚)
  • 日本公証人連合会 手数料資料
  • 日本公証人連合会 公正証書作成手続のデジタル化資料
  • 日本公証人連合会 公正証書作成の必要書類
  • 日本年金機構 離婚時の年金分割
  • 国税庁 離婚して財産をもらったとき
  • 国税庁 離婚して土地建物などを渡したとき
  • 日本弁護士連合会 弁護士検索・弁護士の資格登録
  • 法テラス 無料法律相談と費用立替制度の案内