広告代理店向「広告 × 機械学習」研修
入札は科学。判断は統計。現場はRunbook。
AI導入を回る仕組みに。PoCで終わらせない。
機械学習で再現性のある運用に。
広告代理店向け
Google広告の機械学習を踏まえた最適化
研修/AI導入伴走
— 数理 × 現場運用 × 日本法コンプライアンスを一気通貫で —
(対象)運用型広告代理店/事業会社の広告運用チーム
(ゴール)機械学習(ML)の理解に基づく再現性の高い最適化運用と、社内の統計的判断力・AI活用力の底上げ
この研修で解決する課題
属人化
経験則依存の入札・予算配分から、数理で説明できる意思決定へ
学習阻害
目標変更や除外過多でMLをリセットしてしまう運用から、学習設計が行き届いた運用SREへ
計測の壁
DDA/強化コンバージョン/オフライン連携が中途半端 → 価値ベースの学習土台を構築
AI導入の迷走
PoC止まりやツール多用の断片最適 → ユースケース×ROI×体制で一気通貫の導入
法務不安
日本の個人情報保護・外部送信規律の観点が曖昧 → 実運用に即した準拠運用へ
研修の特徴
D professions’ AI ®︎のアプローチ
(1)数理が中心
機械学習の予測(CTR/CVR/価値)→意思決定(入札)→計測(アトリビューション)の閉ループを、式と実務で接続
(例)
tCPA入札の目安式
$$\mathrm{bid}\propto \hat p_{\mathrm{cvr}}\;/\mathrm{tCPA}$$
tROAS入札の目安式
$$\mathrm{bid}\propto \hat p_{\mathrm{cvr}}\cdot \hat v\;\;/\mathrm{tROAS}$$
(2)確率の較正
Platt/Isotonic による \(\hat p \to \tilde p\)
(3)現場に強い
ブロード×Smart Bidding/RSA(15見出し・4説明)/季節性調整/データ除外/50CV or 3サイクルの評価規律など、今日使う運用作法を体系化
(4)AI導入まで伴走
ユースケース選定→小規模PoC→運用定着(Runbook化)→教育を一本化
(5)AIトップ会議(任意オプション)
社内/顧客案件を題材に叡智の合議
で方針を意思決定(ChatGPT, Claude, Gemini などの合議フレーム)
カリキュラム構成
(コアモジュール)
Module 1
検索広告×機械学習の全体像(原理と設計思想)
検索広告をMLの意思決定問題として定式化
$$\mathrm{EV}(x)=\hat p_{\mathrm{ctr}}(x)\cdot \hat p_{\mathrm{cvr}}(x)\cdot \hat v(x)-\mathrm{CPC}(x)$$
Ad Rankの考え方(入札・期待CTR・関連性・LP体験・文脈・アセット効果の役割)
学習を阻害しない設計
変更頻度・素材多様性・探索と活用のバランス
Module 2
予測モデル(CTR/CVR/価値)と確率の較正
疎・高次元のCTR予測(ロジスティック回帰/Wide&Deepの直観)
CVR・価値モデルと価値設計(売上→粗利→LTV)
Platt/Isotonic での確率較正/Brier/ECEでの妥当性点検
Module 3
入札最適化(Smart Biddingの実戦)
tCPA/tROAS の設計と現実的な開始レンジ(現状±10〜20%)
季節性調整(1–7日)/データ除外(障害期間の除外)のSRE運用
50コンバージョン or 3コンバージョンサイクル評価規律とダッシュボードの見方
Module 4
計測とアトリビューション(学習の土台)
DDA(Data‑Driven Attribution)の活かし方
強化コンバージョン/GCLIDオフラインコンバージョン連携
iOS計測の補完(wbraid / gbraid)とレポート整合の考え方
Module 5
探索の設計(キーワード×クリエイティブ)
ブロード×Smart Bidding を前提にした面の広げ方/否定語の設計哲学
RSA の素材設計(直交する訴求軸:価格・配送・社会証明・保証・用途・技術優位・在庫 等)
ピン留めは最小限で探索空間を確保
Module 6
広告代理店のためのAI導入ロードマップ
ユースケース設計(入札シミュレーション、キーワード拡張、クリエイティブ生成、入札アラート、異常検知、LTV推定)
PoC→本番(データ要件/運用Runbook/責務分解/効果測定KPI)
MLOps/プロンプトOpsの最小構成(権限・監査・バージョン・セキュリティ)
Module 7
日本法コンプライアンスと運用ドキュメント
個人情報保護法
個人関連情報の第三者提供、同意・利用目的・共同利用の整備
外部送信規律
外部送信一覧・通知/公表・社内手順
同意管理(CMP)×同意モードの連携/外部送信ポリシー雛形
研修パッケージ(例)
1日集中
経営・管理職向け
狙い
意思決定層が、ML運用の要点・KPI・ガバナンスを短期把握
内容
Module 1,3,6,7+自社案件レビュー(AIトップ会議オプション可)
2日実践
運用リーダー向け
狙い
学習を壊さない運用と価値ベース計測の実装
内容
Module 1–5+Runbook/チェックリスト作成ワーク
4週間ブートキャンプ
実装・定着
狙い
PoC→再現可能な運用へ。現場で回る仕組みを定着
内容
週次ワークショップ×4(要件定義→実装→モニタ→是正)+最終発表
伴走成果物
Runbook/監視ダッシュボード要件/法務・運用の整合文書
(形式)対面/オンライン/ハイブリッド対応
(規模) 5〜30名目安(超過はご相談)
受講後に「持ち帰れる」成果物
Deliverables
入札・配信の標準運用Runbook
(季節性調整/データ除外/変更規律)
RSA素材設計テンプレ
(訴求軸チェックリスト・NG例)
計測セットアップ手順
(DDA/強化CV/OCI/wbraid・gbraid)
監視ダッシュボード指標表
(学習状態/CVR・価値トレンド/異常検知)
ドキュメントテンプレ
(外部送信ポリシー/同意文例/社内手順)
AI導入ロードマップ
(ユースケース→PoC→本番→教育の工程表)
学習の深さ
(数式と判断の粒度)
tCPA/tROAS の目安式で入札挙動を言語化
信頼度曲線(予測確率 vs 実測率)で確率の較正を可視化
探索–活用(コンテキスト付きバンディットの直観)をクリエイティブ配分に転用
実験設計
A/B とバンディットの使い分け、検出力と後悔最小化のトレードオフ
想定受講者・前提スキル
広告代理店のアカウントプランナー/運用者/マネージャー/アナリスト
数学
高校数学レベル(確率・微分の記号が読める程度)で十分
ツール
Google 広告/GA4/スプレッドシート(Pythonは任意)
実施要領・料金
所要
1日(6h)/2日(各6h)/4週間(週2–3h×4+宿題)
料金
規模・内容により個別見積(目安レンジをご提示します)
場所
貴社/当社(会議室)/オンライン(Zoom/Meet)
課題・体制・スケジュールを伺い、最適プログラムをご提案します。
よくある質問
(FAQ)
Q. すぐ成果は出ますか?
A. 早期に改善するケースもありますが、学習を安定させる評価期間(50CV or 3サイクル)を前提に、再現性のある改善を設計します。
Q. 代理店と事業会社が混成でも受講可能?
A. 可能です。役割差に合わせて演習を分岐します。
Q. 法務の同席は必要?
A. 計測と外部送信の整備時は法務同席を推奨します(文面テンプレをご用意)。
Q. 社内ツール・データを出せません。
A. 匿名化した架空データで演習可能。実データ活用は秘密保持契約の上で対応します。