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事故現場で
やってはいけないこと

交通事故の初動では、立ち去り、警察への未連絡、負傷者の不適切な移動、現場示談、受診遅れ、証拠消失などが大きな不利益につながります。命と安全を最優先に、法的義務、医療記録、証拠保全、生活再建までを整理します。

9つ代表的な初動エラー
6原則判断を支える軸
72時間初期対応の整理期間
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事故現場でやってはいけないこと

交通事故の初動では、立ち去り、警察への未連絡、負傷者の不適切な移動、現場示談、受診遅れ、証拠消失などが大きな不利益につながります。

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事故現場でやってはいけないこと
交通事故の初動では、立ち去り、警察への未連絡、負傷者の不適切な移動、現場示談、受診遅れ、証拠消失などが大きな不利益につながります。
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  • 事故現場でやってはいけないこと
  • 交通事故の初動では、立ち去り、警察への未連絡、負傷者の不適切な移動、現場示談、受診遅れ、証拠消失などが大きな不利益につながります。

POINT 1

  • 事故現場でやってはいけないことの全体像
  • 初動の失敗は、救命、二次事故、保険、示談、後遺障害、生活再建に連鎖します。
  • 命と二次事故を損なう行動
  • 証拠と医療記録を失う行動
  • 示談と生活再建を乱す行動

POINT 2

  • 事故現場でやってはいけないことを判断する6原則
  • 1. 命に関わる危険があるか:負傷、火災、後続車、落下、浸水などを確認します。
  • 2. 救護・119番・避難:安全確保と救急要請を優先します。
  • 3. 警察への報告と危険防止:110番、停止表示、交通の危険防止を行います。
  • 4. 記録・情報交換・受診へ:安全な範囲で証拠を残し、医療機関や保険会社へつなげます。

POINT 3

  • 事故現場でやってはいけないこと一覧
  • 危険な行動、起こり得る不利益、代替行動を一目で確認します。
  • 事故現場で避けたい行動は、命に関わるもの、法的義務に関わるもの、証拠や補償に関わるものに分けられます。
  • 次の横棒グラフは、初動エラーが影響しやすい領域を相対的に示したものです。
  • 横棒が長い項目ほど、事故直後の数分から数時間で大きな不利益につながりやすい領域として読み取ってください。

POINT 4

  • 事故現場で立ち去り・未通報・口論をしてはいけない理由
  • 救護と報告を後回しにすると、後の説明や手続も崩れやすくなります。
  • 現場を離れる、または「大したことがない」と決めつけて警察へ連絡しないことは、最も重大な初動エラーです。
  • 物損だけに見えた、相手が大丈夫と言った、自分も慌てていたという事情があっても、事故時の対応を省略してよいとは限りません。
  • 警察への報告をしなければ、後に 交通事故証明書が取得できず、保険請求や紛争処理で不利益が生じやすくなります。

POINT 5

  • 事故現場で負傷者にしてはいけないこと
  • 善意の行動でも、頭部・頸椎・骨折・出血を悪化させることがあります。
  • 応急対応は専門職へつなぐまでの橋渡し
  • 受診を遅らせない
  • 負傷者をむやみに動かす、引っ張る、立たせる、座らせることは、善意であっても危険な場合があります。

POINT 6

  • 事故現場で示談・証拠消去・SNS投稿をしてはいけない理由
  • 損害の全体像が見える前に結論を急ぐと、後から修正しにくくなります。
  • その場で示談しない
  • 現金授受を急がない
  • 断定的な約束をしない

POINT 7

  • 場面別に見る事故現場でやってはいけないこと
  • 1. 業務中・通勤中かを記録:勤務時間、通勤経路、業務目的、車両の使用状況をメモします。
  • 2. 会社へ報告:運行管理、安全運転管理、労務手続に関わる可能性があります。
  • 3. 労災・第三者行為災害を確認:必要書類や支給調整を確認してから示談の話を進めます。

POINT 8

  • 事故直後から72時間までにやること
  • 1. 停止・安全確認・負傷者確認:停止し、自分と周囲の安全を確認し、負傷者の有無を確認します。
  • 2. 応急対応・情報交換・証拠保全:負傷者を安静にし、指令員の口頭指導に従います。
  • 3. 受診・保険会社・会社連絡:速やかに医療機関を受診し、自分の保険会社へ連絡します。
  • 4. 資料整理と示談前確認:診断書、領収書、薬剤情報を整理し、写真、目撃者、ドラレコの保存状態を再確認します。

まとめ

  • 事故現場でやってはいけないこと
  • 事故現場でやってはいけないことの全体像:初動の失敗は、救命、二次事故、保険、示談、後遺障害、生活再建に連鎖します。
  • 事故現場でやってはいけないことを判断する6原則:感情やその場の空気ではなく、救命・義務・記録・生活再建の軸で考えます。
  • 事故現場でやってはいけないこと一覧:危険な行動、起こり得る不利益、代替行動を一目で確認します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

事故現場でやってはいけないことの全体像

初動の失敗は、救命、二次事故、保険、示談、後遺障害、生活再建に連鎖します。

交通事故の初動では、当事者が最初に失敗しやすいポイントがほぼ決まっています。代表例は、現場を離れる、警察へ連絡しない、負傷者を乱暴に動かす、その場で示談する、軽傷だと決めつけて受診を遅らせる、証拠を消してしまう、業務中・通勤中の事故を私的な事故として処理することです。

これらは単なるマナーの問題ではありません。救命可能性の低下、二次事故、刑事・行政・民事上の不利益、保険金請求上の不利益、後遺障害立証の困難化、生活再建の遅れを同時に招く初動エラーです。

次の重要ポイントは、事故現場で避けたい行動を大きく3つの領域に整理したものです。どの領域も後から取り返しにくいため、左から順に「命と安全」「記録と証拠」「生活再建」のどこを損なうのかを読み取ってください。

SAFETY

命と二次事故を損なう行動

立ち去る、車道上に残る、負傷者をむやみに動かす、刺さった物を抜く、薬や飲食物を自己判断で与える行動は危険です。

PROOF

証拠と医療記録を失う行動

警察へ届けない、受診を遅らせる、写真・目撃者・ドラレコを残さない、事故車をすぐ修理・廃車に出す行動は立証を難しくします。

RECOVERY

示談と生活再建を乱す行動

その場で金銭授受や法的約束をする、業務中・通勤中の事故を会社や労災手続から切り離す、SNSへ無配慮に投稿する行動に注意します。

最優先事故現場では、安全確保、救護、通報、記録、受診、保険・法務・労務の整理という順番を崩さないことが重要です。
Section 01

事故現場でやってはいけないことを判断する6原則

感情やその場の空気ではなく、救命・義務・記録・生活再建の軸で考えます。

交通事故の初動対応は、過失割合の議論や相手への怒りから始めると混乱します。一般的には、救命優先、二次事故防止、法的義務の履行、医療記録の確保、証拠保全、生活再建への接続という6原則で整理すると、やるべきことと避けるべきことを分けやすくなります。

次の一覧は、事故現場で迷ったときの判断軸を6つに分けたものです。上段から下段へ、現場での短期的な安全と、事故後の中長期的な生活再建の両方を読み取ってください。

救命優先

過失割合や保険の話より、命と重大後遺障害の回避が先です。119番後も、通信指令員の口頭指導に従う場面があります。

二次事故防止

高速道路や幹線道路では、事故後にどこへ避難したかが生死を分けることがあります。車内や車両付近に残り続けないことが重要です。

法的義務の履行

負傷者の救護、道路上の危険防止、警察への報告を怠ると、単なる対応ミスでは済まない問題につながり得ます。

医療記録の確保

診察日、診断名、画像所見、症状経過、治療内容は、後の賠償や後遺障害立証の基礎資料になります。

証拠保全

ブレーキ痕、破片、停車位置、信号状況、視認性、目撃者、ドラレコ、車両損傷は時間とともに失われます。

生活再建への接続

治療、通院交通費、休業、復職、労災、介護、心理支援、学校や職場の調整まで、事故後の影響は続きます。

次の判断の流れは、事故現場で迷ったときに何を先に見るかを表しています。上から下へ、安全を確認してから記録と連絡に進む順番を読み取ってください。

初動で迷ったときの確認順

命に関わる危険があるか

負傷、火災、後続車、落下、浸水などを確認します。

救護・119番・避難

安全確保と救急要請を優先します。

警察への報告と危険防止

110番、停止表示、交通の危険防止を行います。

記録・情報交換・受診へ

安全な範囲で証拠を残し、医療機関や保険会社へつなげます。

Section 02

事故現場でやってはいけないこと一覧

危険な行動、起こり得る不利益、代替行動を一目で確認します。

事故現場で避けたい行動は、命に関わるもの、法的義務に関わるもの、証拠や補償に関わるものに分けられます。次の比較表は、各行動が何を損ない、代わりに何をすべきかを整理したものです。左列から右列へ、禁止行動を別の安全な行動へ置き換える読み方をしてください。

やってはいけないこと起こり得ること代替行動
現場を離れる救護義務・報告義務の問題、救命遅延停止、負傷者確認、110番・119番
車内や車道上に残る後続車による二次事故安全確保後、ガードレール外などへ退避
負傷者を乱暴に動かす頭部・頸椎・骨折・出血の悪化危険場所でなければ安静保持し、119番の指示に従う
刺さった物を抜く出血が悪化する可能性抜かずに固定・安静、救急要請
薬・飲食物を自己判断で与える誤嚥、状態評価の混乱意識・呼吸の確認、専門職への引継ぎまで待つ
その場で示談・現金授受をする後で変更困難、損害未把握連絡先交換、保険会社・弁護士等へ相談
受診を遅らせる因果関係争い、重症の見落とし当日中を目安に速やかに受診
写真・目撃者・ドラレコを残さない事故態様や損害の立証が困難撮影、目撃者確認、データ上書き防止
事故車をすぐ修理・廃車に出す物損や事故態様の争いで説明しにくいまず記録、見積、保険会社へ相談
業務・通勤事故を隠す労災・休業補償・支給調整で不利益会社連絡、労災や第三者行為災害を確認

次の横棒グラフは、初動エラーが影響しやすい領域を相対的に示したものです。横棒が長い項目ほど、事故直後の数分から数時間で大きな不利益につながりやすい領域として読み取ってください。

救命・安全
最優先
法的義務
医療記録
証拠保全
中高
生活再建
継続
横棒は記事内容をもとにした優先度の整理であり、個別事故の結論を示すものではありません。
Section 03

事故現場で立ち去り・未通報・口論をしてはいけない理由

救護と報告を後回しにすると、後の説明や手続も崩れやすくなります。

現場を離れる、または「大したことがない」と決めつけて警察へ連絡しないことは、最も重大な初動エラーです。物損だけに見えた、相手が大丈夫と言った、自分も慌てていたという事情があっても、事故時の対応を省略してよいとは限りません。

警察への報告をしなければ、後に交通事故証明書が取得できず、保険請求や紛争処理で不利益が生じやすくなります。負傷者がいる場合は救護、必要があれば119番、警察へは110番を行い、事故の日時、場所、死傷者、物損、講じた措置を整理して伝えることが基本です。

次の一覧は、立ち去りや未通報、口論がなぜ危険かを場面別に整理したものです。事故直後の感情よりも、左列の行動が右列のどの対応を遅らせるかを読み取ってください。

1

現場を離れる

負傷者確認、危険防止、警察報告が抜け落ち、救命や事故証明に影響する可能性があります。

重大
2

警察へ連絡しない

軽微に見える事故でも、後から症状や物損が分かることがあります。届出がないと保険や立証で困る場面があります。

届出
3

責任追及を始める

救護、通報、退避、記録が後回しになります。過失割合は証拠や調査資料を踏まえて後で整理される性質のものです。

順序
注意現場では、責任割合や損害額を即時に決めようとせず、連絡先、車両番号、保険会社名など事実確認に必要な情報交換にとどめることが重要です。
Section 04

事故現場で負傷者にしてはいけないこと

善意の行動でも、頭部・頸椎・骨折・出血を悪化させることがあります。

負傷者をむやみに動かす、引っ張る、立たせる、座らせることは、善意であっても危険な場合があります。頭部外傷、頸椎損傷、骨盤骨折、四肢骨折、内出血などは、外見だけでは判断できません。自力で話せる、歩けるように見える場合でも安全とは限りません。

ただし、火災、後続車接触、落下、浸水など、そこにいる方が危険な場合は、安全な場所へ移す必要があります。原則はむやみに動かさないこと、例外はその場所にいる方が危険なときだけ必要最小限で移すことです。

次の比較表は、負傷者対応で避けたい行動と、代わりに確認する行動を整理したものです。左列の行動は症状を悪化させる可能性があるため、右列のように通信指令員や救急隊へつなぐ読み方をしてください。

避けたい行動理由代替行動
むやみに立たせる・歩かせる頭部、頸椎、骨折、内出血の悪化につながる可能性危険がなければ安静を保ち、119番の指示に従う
刺さった物を抜く抜いた瞬間に出血が強まる可能性抜かずに固定し、救急要請する
薬や飲食物を与える誤嚥や状態評価の妨げになり得る既往症や服薬歴を救急隊や医師へ伝える
死亡判断をする死亡の判断は医師の領域119番し、指示に従ってできる範囲の応急手当にとどめる

次の重要ポイントは、現場での応急対応の限界を示しています。自分で医療判断を広げるのではなく、安全確保と専門職への引継ぎまでの範囲を読み取ってください。

応急対応は専門職へつなぐまでの橋渡し

事故現場にいる人は、自分の安全を確保しつつ、119番通報、意識・呼吸の確認、指令員の口頭指導に従った対応、救急隊への情報引継ぎに集中します。

受診を遅らせない

事故直後に痛みが軽くても、後から症状が出ることは珍しくありません。頭部打撲、意識消失、健忘、嘔吐、激しい頭痛、しびれ、麻痺、息苦しさ、腹痛などがある場合は、救急受診を優先することが一般に重要とされています。受診時は、どこが、いつから、どの動作で、どの程度痛むかを具体的に伝え、通院開始日、診断名、画像検査、処方内容を控えます。

Section 05

事故現場で示談・証拠消去・SNS投稿をしてはいけない理由

損害の全体像が見える前に結論を急ぐと、後から修正しにくくなります。

事故現場での示談や現金授受は、実務上かなり危険です。事故直後は症状、修理費、休業、後遺障害、労災との調整などがまだ見えていません。人道的な謝意や見舞いの言葉と、法的責任や金額の確定は分けて考える必要があります。

次の一覧は、現場で急いで決めると後で困りやすい行動を整理したものです。どれも短期的には楽に見えますが、右側の説明から、事故後に確認すべき資料や手続が残っていることを読み取ってください。

SETTLEMENT

その場で示談しない

口頭でも合意が問題になることがあり、後から新たな損害が分かっても変更が難しくなる可能性があります。

MONEY

現金授受を急がない

修理費や治療費の全体像が不明な段階で支払いを終えた形にすると、後の整理が複雑になり得ます。

WORDS

断定的な約束をしない

「全部こちらが悪い」「この金額で終わり」などの発言は、証拠や損害がそろう前の断定になりやすいです。

証拠を消さない

事故は、時間がたつほど現場情報が失われます。写真、目撃者、ドラレコ、車両状態、破片、スリップ痕、信号状況、視認性は、後から完全には復元できません。事故車を十分記録しないまま修理や廃車に出すことも、物損や事故態様の争いで説明を難しくすることがあります。

次の比較表は、最低限残したい証拠を種類別に整理したものです。事故態様、損害、医療、保険の各場面で使う資料が違うため、列ごとに「何を残すか」と「何に役立つか」を読み取ってください。

証拠の種類残す内容役立つ場面
現場写真車両全景、損傷部位、ナンバー、路面、信号、停止線、標識、天候事故態様、視認性、道路環境の説明
人・情報相手方の連絡先、保険情報、目撃者の氏名・連絡先後日の連絡、調査、証言の確認
電子データドラレコ、周辺カメラ、車両データの存在客観資料に基づく事故原因の検討
医療・費用受診先、診断書、領収書、処方内容、症状経過治療費、慰謝料、後遺障害、休業の整理
SNS注意事故映像や当事者情報を無配慮に公開すると、個人情報や名誉、位置情報の問題が生じる可能性があります。証拠として保管することと、第三者へ公開することは別に考えます。
Section 06

場面別に見る事故現場でやってはいけないこと

高速道路、自転車、歩行者・バイク、子ども・高齢者、社用車では注意点が変わります。

事故現場の基本は共通しますが、道路環境や当事者の属性によって、特に避けるべき行動が変わります。高速道路では撮影や会話のために車両付近へ残ること、自転車事故では警察不要と考えること、業務中・通勤中の事故では会社や労災手続から切り離すことが問題になりやすいです。

次の比較表は、場面ごとの注意点を整理したものです。自分の事故に近い行を見て、通常の事故対応に加えて何を避けるべきかを読み取ってください。

場面避けたい判断確認したい対応
高速道路車内や車両付近にとどまる、撮影のため車道へ出る停止表示、通報、ガードレール外など安全な場所への避難
自転車事故自転車だから警察不要と考える事故時の報告義務・救護義務を意識し、警察へ届ける
歩行者・バイク事故立てる・話せるから安全と決めつける頭部、頸部、骨盤、四肢の負傷を軽く見ず、受診へつなげる
子ども・高齢者症状説明が弱いから軽いと判断する症状表現の難しさや重症化しやすさを踏まえて早めに受診を考える
業務車両・社用車個人判断で現場完結させる会社報告、運行管理、労災、第三者行為災害、休業損害を確認する

業務中・通勤中の事故

通勤途中や業務中の交通事故は、民事上の交通事故であると同時に、労災保険上の第三者行為災害として扱われることがあります。会社に知られたくない、面倒だから健康保険で済ませたい、相手が払うと言うから労災は使わないという判断は、治療費、休業補償、支給調整、復職支援で後に不利益化し得ます。

次の手順図は、業務中・通勤中の事故で確認する順番を表しています。現場で私的な事故として処理せず、上から下へ会社・労災・示談前確認へつなぐ読み方をしてください。

業務中・通勤中の事故での確認順

業務中・通勤中かを記録

勤務時間、通勤経路、業務目的、車両の使用状況をメモします。

会社へ報告

運行管理、安全運転管理、労務手続に関わる可能性があります。

労災・第三者行為災害を確認

必要書類や支給調整を確認してから示談の話を進めます。

Section 07

事故直後から72時間までにやること

事故現場でやってはいけないことの多くは、順番を間違えることから生じます。

事故直後の対応は、時間帯ごとに整理すると抜けを減らしやすくなります。発生直後から5分、5分から30分、当日中、72時間以内で、優先すべき行動が変わります。

次の時系列は、事故後72時間までの標準的な対応順を表しています。上から下へ、命と安全から証拠、医療、保険・労務の整理へ移る流れを読み取ってください。

発生直後から5分

停止・安全確認・負傷者確認

停止し、自分と周囲の安全を確認し、負傷者の有無を確認します。複数人いれば119番と110番を分担し、高速道路や幹線道路では二次事故防止を優先します。

5分から30分

応急対応・情報交換・証拠保全

負傷者を安静にし、指令員の口頭指導に従います。相手方の氏名、住所、連絡先、車両番号、保険情報を確認し、現場と損傷、目撃者、ドラレコを保全します。

当日中

受診・保険会社・会社連絡

速やかに医療機関を受診し、自分の保険会社へ連絡します。症状、痛みの部位、受診内容を記録し、業務中・通勤中なら会社と労災窓口へ連絡します。

72時間以内

資料整理と示談前確認

診断書、領収書、薬剤情報を整理し、写真、目撃者、ドラレコの保存状態を再確認します。事故車の修理・売却・廃車は、記録と保険会社相談の後に進めます。

順番過失割合や示談の話が出ても、症状と損害の全体像が見える前に結論を急がないことが大切です。
Section 08

事故現場でやってはいけないことのよくある誤解

現場でよく起きる思い込みを、一般情報として整理します。

事故直後は、相手の言葉やその場の空気で判断しがちです。次の比較表は、よくある誤解と基本的な考え方を並べたものです。個別事故では事情により結論が変わるため、右列を一般的な注意点として読み取ってください。

誤解一般的な考え方
物損なら警察に言わなくてよい一般的には、軽微事故でも警察への届出が必要とされています。届出がないと事故証明や後の立証で不利益が生じる可能性があります。
相手が現金をくれたら終わり一般的には、後から症状や損害が判明することがあります。損害の全体像が見える前の金銭授受には注意が必要です。
痛みが弱いなら受診しなくてよい一般的には、症状が遅れて出ることがあります。受診の時期や記録は、事故との関係を説明する資料になり得ます。
助けるためなら何をしてもよい一般的には、動かし方、薬、飲食物、刺さった物の扱いには限界があります。通信指令員や救急隊の指示に従うことが重要です。
ドラレコがあれば他の記録は不要一般的には、ドラレコには画角、保存設定、前後時間、音声の有無などの限界があります。写真、目撃者、受診記録も併せて残します。

物損に見える事故でも届けるべきですか

一般的には、軽微に見える事故でも警察への届出が必要とされています。ただし、事故態様、負傷の有無、後から出た症状、保険契約などによって必要な手続や説明資料は変わる可能性があります。具体的な対応は、警察、保険会社、必要に応じて弁護士等の専門家へ確認する必要があります。

現場で謝ったら不利になりますか

一般的には、人道的な謝意や見舞いの言葉と、法的責任や損害額の確定は分けて考えられます。ただし、発言内容や録音、事故態様によって後の整理が変わる可能性があります。具体的な見通しは、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。

その場で示談を求められたらどう考えればよいですか

一般的には、事故直後は症状や損害の全体像が見えていないため、その場で金額や責任を確定することには注意が必要とされています。ただし、個別事情によって対応は変わります。具体的な対応方針は、保険会社や弁護士等の専門家へ相談する必要があります。

Section 09

事故現場でやってはいけないことを避けるチェックリスト

現場では長文を読みにくいため、最低限の確認項目に絞って整理します。

次の比較表は、事故現場で避けるべき行動を防ぐための短縮版チェックリストです。左列の場面ごとに、右列の確認項目を上から順に見て、抜けている対応がないかを読み取ってください。

場面確認項目
安全と通報事故後に停止した、負傷者の有無を確認した、119番または110番を行った、二次事故防止をした
負傷者対応むやみに動かしていない、刺さった物を抜いていない、薬や飲食物を自己判断で与えていない
示談と情報交換その場で示談・現金授受をしていない、相手の連絡先・保険情報を控えた
証拠保全現場と車両の写真を撮った、目撃者の連絡先を控えた、ドラレコデータを保全した
医療と生活再建当日中に受診した、業務中・通勤中の事故なら労災の確認をした

次の重要ポイントは、チェックリスト全体の使い方を示しています。項目を埋めること自体が目的ではなく、安全、記録、受診、手続へ順番につなげることを読み取ってください。

事故現場の不利益は、順番の乱れから生じやすい

安全確保、救護、通報、記録、受診、保険・法務・労務の整理。この順番を守ることで、事故後の不利益を減らしやすくなります。

Section 10

事故現場でやってはいけないことのまとめ

最初に守るべきなのは、面子や交渉ではなく、命と記録です。

事故現場でやってはいけないことは、感情論でもマナー論でもありません。救命、二次事故防止、法的義務、医療記録、証拠保全、生活再建を損なう行為の一覧です。

  • 現場を離れず、負傷者確認と通報を行う
  • 車道上や車両付近に残り続けない
  • 負傷者をむやみに動かさず、薬や飲食物を自己判断で与えない
  • その場で示談、現金授受、断定的な法的約束をしない
  • 写真、目撃者、ドラレコ、車両状態などの証拠を消さない
  • 業務中・通勤中の事故では会社や労災手続を確認する
  • SNSなどへ無配慮に事故映像や当事者情報を公開しない

事故直後の数分間は短いようで、その後の数か月から数年を左右します。安全確保、救護、通報、記録、受診、保険・法務・労務の整理という順番を守るだけで、後の不利益を減らしやすくなります。

一般情報このページは一般的な情報提供です。個別の事故では、事故態様、負傷程度、証拠関係、時期、保険契約、業務中・通勤中かどうかによって必要な対応が変わる可能性があります。具体的な見通しや対応方針は、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
Guide

事故現場でやってはいけないことで次に確認したいこと

目的に近い詳しい解説へ進めるよう、関連するテーマを整理しました。

知りたい内容を選ぶと、手続、費用、地域、具体的な論点などの詳しい解説に進めます。

このテーマから次に確認されやすい詳しい解説を7件表示しています。

Reference

参考資料

公的機関・中立的資料を中心に整理しています。

警察・交通実務

  • 警察庁「自転車の交通ルール」事故時の対応
  • JAF「交通事故を起こしたら、加害者はどうするべきですか?」
  • JAF「人身損害のない事故の場合、無事故、無違反になりますか?」
  • 警察庁「高速道路」
  • 警察庁「ドライブレコーダーの活用について」
  • 警察庁「令和4年版警察白書」適正かつ緻密な交通事故事件捜査

救急・応急手当

  • 消防庁「救急通報のポイント」
  • 消防庁「口頭指導に関する実施基準の一部改正について」
  • 日本赤十字社「救助者が守るべきこと」
  • 日本赤十字社「搬送」
  • 日本赤十字社「傷病者の安静」

保険・医療・労災

  • 日本損害保険協会「交通事故直後から示談までの流れを解説」
  • 日本損害保険協会「保険金を請求する」
  • 日本外傷学会雑誌「軽症頭部外傷の診療」
  • 厚生労働省「第三者行為災害のしおり」
  • 厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署「業務災害・通勤災害の場合は、必ず労災保険を請求しましょう」