2σ Guide

顧問弁護士の解約方法と
違約金の有無

顧問契約を終了するときは、解約通知だけでなく、契約期間、違約金条項、未精算費用、個別事件、資料返還を分けて確認します。

651条 委任解除の原則
9条・10条 消費者契約法の確認
30日前 通知期限の典型例
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顧問弁護士の解約方法と 違約金の有無

顧問契約を終了するときは、解約通知だけでなく、契約期間、違約金条項、未精算費用、個別事件、資料返還を分けて確認します。

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顧問弁護士の解約方法と 違約金の有無
顧問契約を終了するときは、解約通知だけでなく、契約期間、違約金条項、未精算費用、個別事件、資料返還を分けて確認します。
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2σ GUIDE ・ VIDEO

  • 顧問弁護士の解約方法と 違約金の有無
  • 顧問契約を終了するときは、解約通知だけでなく、契約期間、違約金条項、未精算費用、個別事件、資料返還を分けて確認します。

POINT 1

  • 顧問弁護士の解約方法と違約金の有無を最初に整理する
  • 1. 契約書と関連資料を確認:契約期間、通知期限、違約金、残期間分顧問料、清算条項を見ます。
  • 2. 解約日を決める:30日前や1か月前などの通知期限、進行中案件、引継ぎ期間を踏まえます。
  • 3. 記録に残る方法で通知:メール、書面、内容証明郵便、電子契約システムなどを契約に合わせて選びます。
  • 4. 費用と個別事件を切り分ける:顧問料、実費、着手金、報酬金、違約金、個別委任契約を別々に整理します。
  • 5. 資料と期限を引き継ぐ:案件一覧、重要期限、証拠、原本、アクセス権限を整理します。

POINT 2

  • 顧問弁護士の解約では用語と契約範囲を分けて確認する
  • 解約、解除、違約金、清算金、個別事件を混同しないことが重要です。
  • 顧問料内になりやすい業務
  • 個別委任になりやすい業務
  • 切り分けが必要な業務

POINT 3

  • 顧問弁護士契約の解約は委任・準委任と清算を前提に考える
  • 期日直前の訴訟・調停・審判
  • 裁判所や相手方への代理人変更、提出期限、期日対応が問題になります。
  • 重要な契約交渉やM&Aの直前
  • 相手方との窓口、交渉経緯、社内意思決定の引継ぎが必要です。

POINT 4

  • 顧問弁護士の解約前に確認すべき書類と契約条項
  • 契約期間、自動更新、通知期限、清算条項を重点的に確認します。
  • 解約方法と違約金の有無を判断するには、感情的な不満ではなく関係資料を順番に確認します。
  • 契約書で見るべき条項を整理した一覧です。
  • 解約時のトラブルは、契約期間、自動更新、通知期限、残期間分顧問料を見落としたときに起きやすいです。

POINT 5

  • 顧問弁護士の解約方法は案件棚卸しから通知・清算まで順に進める
  • 1. 現在の案件と期限を棚卸しする
  • 2. 解約希望日を決める
  • 3. 通知方法を選ぶ:契約書に従い、メール、書面郵送、内容証明郵便、電子契約システム、面談後の確認メールから選びます。
  • 4. 解約通知を送る:不満を詳述しすぎず、契約終了日、未精算費用、進行中案件、資料返還、引継ぎを簡潔に記載します。
  • 5. 費用清算を行う:解約日までの顧問料、実費、タイムチャージ、個別事件費用、預り金、違約金、残期間分顧問料を整理します。
  • 6. 個別事件を切り分ける:訴訟や交渉などの個別委任契約、代理人変更、証拠資料、期限、着手金・報酬金を別に確認します。
  • 7. 資料・データ・権限を整理する:共有フォルダ、チャット、電子契約、原本資料、個人情報、営業秘密、守秘義務、新顧問へのデータ移管を確認します。

POINT 6

  • 顧問弁護士の違約金は契約条項・損害・顧客属性で判断する
  • 1. 違約金条項があるか確認:残期間分顧問料、解約料、最低契約期間、自動更新を見ます。
  • 2. 条項の文言と金額を確認:発生条件、計算方法、例外、通知期間との関係を確認します。
  • 3. 解約理由と履行状況を確認:依頼者都合か、弁護士側の不履行や利益相反があるかを分けます。
  • 4. 消費者か事業者か確認:私生活上の個人契約か、事業上の契約かで消費者契約法の検討が変わります。
  • 5. 実際の損害と清算を確認:請求額が過大でないか、既に提供された業務や実費と重複しないかを見ます。

POINT 7

  • 顧問弁護士の解約で違約金・清算が問題になる典型ケース
  • 残期間分顧問料、自動更新、通知期間、着手金、未利用顧問料を分けます。
  • 違約金や解約料が問題になりやすい典型例をまとめます。
  • これは自社の結論をそのまま決めるものではなく、どの資料を見ればよいかを知るために重要です。
  • 各行で、契約条項、説明、損害、個別事件の有無を読み取ってください。

POINT 8

  • 顧問弁護士の解約前チェックリストと不満がある場合の整理
  • 契約、期限、情報管理、証拠を分けて準備します。
  • 条項の明確性
  • 説明の有無
  • 実際の損害

まとめ

  • 顧問弁護士の解約方法と 違約金の有無
  • 顧問弁護士の解約方法と違約金の有無を最初に整理する:解約可否、違約金、清算、引継ぎを順に確認します。
  • 顧問弁護士の解約では用語と契約範囲を分けて確認する:解約、解除、違約金、清算金、個別事件を混同しないことが重要です。
  • 顧問弁護士契約の解約は委任・準委任と清算を前提に考える:解除可能性と金銭清算を切り分けて検討します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

顧問弁護士の解約方法と違約金の有無を最初に整理する

解約可否、違約金、清算、引継ぎを順に確認します。

顧問弁護士との契約は、一般に継続的な法律相談や契約書確認などを委託する契約です。民法上の委任または準委任に近いものとして理解されることが多く、解除できる可能性は広く認められます。ただし、契約期間、通知期限、違約金条項、残期間分顧問料、実費、個別事件の委任契約がある場合は、解約後の清算が問題になります。

解約判断の全体像を整理したものです。これは解約可否を一言で決めるためではなく、契約書、通知、清算、引継ぎを順に確認するために重要です。上から順に進めることで、違約金と未精算費用、個別事件の問題を切り分けて読み取れます。

顧問契約を終了する前の基本手順

契約書と関連資料を確認

契約期間、通知期限、違約金、残期間分顧問料、清算条項を見ます。

解約日を決める

30日前や1か月前などの通知期限、進行中案件、引継ぎ期間を踏まえます。

記録に残る方法で通知

メール、書面、内容証明郵便、電子契約システムなどを契約に合わせて選びます。

費用と個別事件を切り分ける

顧問料、実費、着手金、報酬金、違約金、個別委任契約を別々に整理します。

資料と期限を引き継ぐ

案件一覧、重要期限、証拠、原本、アクセス権限を整理します。

要点解約すれば必ず違約金が発生するわけではありません。契約書、報酬規程、見積書、メール合意、個別事件の委任契約に何が書かれているかが出発点です。
Section 01

顧問弁護士の解約では用語と契約範囲を分けて確認する

解約、解除、違約金、清算金、個別事件を混同しないことが重要です。

解約や違約金の話では、同じ言葉でも契約書ごとに意味が違うことがあります。次の比較一覧は、顧問弁護士、解約、解除、違約金、清算金などを分けて示すものです。名称だけで判断せず、右列の検討点を読んで、何の金銭が問題になっているかを確認してください。

用語典型的な意味検討すべき点
顧問弁護士一定期間、継続的に法律相談や法務助言を受けるために契約する専門家月額料金でどこまで対応するか、範囲外業務が何か
解除契約を終了させる意思表示。民法上の用語として使われることが多い解除時期、相手方に不利な時期、清算の有無
解約継続的契約を将来に向かって終了させる意味で使われることが多い契約終了日、通知期限、費用清算
中途解約契約期間の満了前に契約を終了させること最低契約期間、残期間分顧問料、違約金条項
違約金契約違反または中途解約時に支払うと定められた金銭損害賠償額の予定か、制裁金か、清算金か
清算金既に提供された業務、未払い報酬、実費などの精算サービス提供実績、請求明細、契約条項

顧問契約で扱われる業務と別契約になりやすい業務をまとめたものです。この区分は、解約時にどの契約を終了するのかを判断するために重要です。顧問契約の終了と、訴訟や交渉など個別事件の終了は同じとは限らない点を読み取ってください。

日常相談

顧問料内になりやすい業務

日常的な法律相談、契約書確認、取引先対応の初期助言、労務や広告表示などの相談が含まれることがあります。

別契約

個別委任になりやすい業務

訴訟、仮処分、調停、破産、M&A、交渉代理、内容証明作成などは別見積もりや個別委任契約になることがあります。

終了時

切り分けが必要な業務

顧問契約を解約しても、個別事件の委任契約が残る場合があります。逆に個別事件を終了しても顧問契約が続く場合があります。

Section 03

顧問弁護士の解約前に確認すべき書類と契約条項

契約期間、自動更新、通知期限、清算条項を重点的に確認します。

解約方法と違約金の有無を判断するには、感情的な不満ではなく関係資料を順番に確認します。次の一覧は、集めるべき資料をまとめたものです。上から順に、契約の根拠、費用の根拠、個別事件、支払履歴、解約のやり取りを読み取ってください。

資料確認する内容
法律顧問契約書契約期間、自動更新、中途解約、通知期限、違約金、清算、資料返還
申込書・発注書・注文書契約成立日、契約目的、契約期間、料金の前提
見積書・料金表・報酬規程顧問料、別料金業務、時間制報酬、実費、日当
契約締結時のメール・議事録違約金や最低契約期間の説明、合意経緯
個別事件の委任契約書訴訟、交渉、調停、債権回収などの終了手続と清算
請求書・領収書・支払履歴未払い、前払い、預り金、立替金、実費
進捗報告・作業明細サービス提供実績、タイムチャージ、重要期限
解約に関する過去のやり取り通知日、受領確認、相手方の回答、請求根拠

契約書で見るべき条項を整理した一覧です。解約時のトラブルは、契約期間、自動更新、通知期限、残期間分顧問料を見落としたときに起きやすいです。各行の右側を確認し、解約日と支払対象を読み取ってください。

確認項目チェックポイント
契約期間いつからいつまでか。1か月、6か月、1年、2年など
自動更新期間満了時に自動更新されるか。更新拒絶通知期限はあるか
解約通知期限何日前までに通知が必要か。30日前、1か月前、3か月前など
通知方法書面、メール、電子契約システム、内容証明郵便などの指定
中途解約期間途中で解約できるか。理由不要か、やむを得ない事由が必要か
違約金・解約料金額、計算方法、発生条件、免除事由が明確か
残期間分顧問料契約満了まで全額請求される条項があるか
日割・月割解約月の顧問料を日割するか、月額満額か
最低契約期間6か月、1年など最低利用期間があるか
業務範囲月額顧問料に含まれる業務と別料金業務の区別
個別案件訴訟、交渉、債権回収などは別契約か
守秘義務・資料返還契約終了後の守秘義務、資料返還、データ削除、保管期間
Section 04

顧問弁護士の解約方法は案件棚卸しから通知・清算まで順に進める

通知前に期限、個別事件、資料、アクセス権限を整理します。

解約通知を出す前には、案件と期限を棚卸しし、解約希望日を決め、通知方法を選ぶ必要があります。次の時系列は、通知前から通知後までの実務の流れを示すものです。順番に意味があるため、費用清算より先に重要期限と個別事件を確認する点を読み取ってください。

手順1

現在の案件と期限を棚卸しする

訴訟、調停、行政手続、内容証明、契約交渉、M&A、労務、債権回収、個人情報漏えい、株主総会、商標などの期限を一覧にします。

手順2

解約希望日を決める

30日前通知や1か月前通知を踏まえ、月末または一定期間後を終了日とする方が引継ぎや清算の紛争を避けやすい場合があります。

手順3

通知方法を選ぶ

契約書に従い、メール、書面郵送、内容証明郵便、電子契約システム、面談後の確認メールから選びます。

手順4

解約通知を送る

不満を詳述しすぎず、契約終了日、未精算費用、進行中案件、資料返還、引継ぎを簡潔に記載します。

手順5

費用清算を行う

解約日までの顧問料、実費、タイムチャージ、個別事件費用、預り金、違約金、残期間分顧問料を整理します。

手順6

個別事件を切り分ける

訴訟や交渉などの個別委任契約、代理人変更、証拠資料、期限、着手金・報酬金を別に確認します。

手順7

資料・データ・権限を整理する

共有フォルダ、チャット、電子契約、原本資料、個人情報、営業秘密、守秘義務、新顧問へのデータ移管を確認します。

通知方法は、関係の良し悪しや紛争可能性によって選びます。次の比較一覧は、通知手段ごとの特徴と向いている場面を示すものです。早さだけでなく、証拠として残るか、契約上許されるかを読み取ってください。

通知方法特徴適する場面
メール早く、記録が残る関係が良好で、契約上メール通知が許容される場合
書面郵送形式が整いやすい法人契約、正式通知として残したい場合
内容証明郵便通知内容と発送日を証明しやすい解約時期や違約金をめぐり紛争が予想される場合
電子契約システム送信・受領履歴が残る契約締結時と同じシステムを利用する場合
面談後の確認メール関係維持に配慮できる長期顧問関係を円満に終了したい場合

解約通知に入れる事項をまとめた一覧です。これは相手を批判するためではなく、後日の紛争を避けるために重要です。契約終了日、費用、資料、期限、窓口の5つが入っているかを読み取ってください。

記載事項内容
契約終了日契約条項や通知期限に基づく終了予定日
清算依頼顧問料、未精算実費、個別案件の報酬・費用の明細
進行中案件案件名、処理状況、重要期限、相手方・裁判所への連絡要否
資料返還原本資料、電子データ、アカウント情報の返還または削除方法
今後の窓口担当者、連絡先、後任への引継ぎ協力の依頼
Section 05

顧問弁護士の違約金は契約条項・損害・顧客属性で判断する

違約金条項があっても金額や発生条件を確認します。

違約金の有無は、最初に契約書の条項を見ます。次の判断の流れは、条項の有無、明確性、解約理由、顧客属性、実際の損害を順番に確認するものです。上から順に確認すると、単なる違約金なのか、未払い報酬や実費の清算なのかを読み分けやすくなります。

違約金・解約料を確認する順序

違約金条項があるか確認

残期間分顧問料、解約料、最低契約期間、自動更新を見ます。

条項の文言と金額を確認

発生条件、計算方法、例外、通知期間との関係を確認します。

解約理由と履行状況を確認

依頼者都合か、弁護士側の不履行や利益相反があるかを分けます。

消費者か事業者か確認

私生活上の個人契約か、事業上の契約かで消費者契約法の検討が変わります。

実際の損害と清算を確認

請求額が過大でないか、既に提供された業務や実費と重複しないかを見ます。

違約金条項がある場合に見るべき項目を整理した一覧です。これは払うか払わないかを直ちに決める表ではなく、請求根拠の強さを確認するためのものです。条項の明確性、金額、例外、損害との関係を横並びで読んでください。

確認順序見る内容
1条項の文言は明確か
2どの行為が違約金発生事由か
3金額または計算方法は明確か
4解約理由による例外はあるか
5最低契約期間や自動更新との関係はどうか
6長期契約前提の割引料金だったか
7弁護士側に未履行、説明不足、利益相反、重大な不備がないか
8顧客が消費者か事業者か
9実際の損害額と比べて著しく過大でないか
10公序良俗、信義則、消費者契約法に照らして問題がないか

消費者契約法が問題になる場合を整理したものです。これは個別条項の有効・無効を断定するものではなく、検討の入口を示します。契約の相手が個人か法人かだけでなく、契約目的が私生活上か事業上かを読み取る必要があります。

規定検討内容注意点
消費者契約法9条消費者契約の解除に伴う損害賠償額の予定や違約金が、平均的損害を超える部分で無効になり得る違約金と損害賠償額の予定は合算して考えられることがあります
消費者契約法10条民法等の原則に比べて消費者の権利を制限し、信義則に反して一方的に害する条項が無効になり得る9条などの具体的無効規定に当たらない条項でも検討対象になります
事業者契約通常は消費者契約法の保護は当然には及ばない契約自由を前提に、信義則、公序良俗、説明状況、実際の履行状況を確認します
Section 06

顧問弁護士の解約で違約金・清算が問題になる典型ケース

残期間分顧問料、自動更新、通知期間、着手金、未利用顧問料を分けます。

違約金や解約料が問題になりやすい典型例をまとめます。これは自社の結論をそのまま決めるものではなく、どの資料を見ればよいかを知るために重要です。各行で、契約条項、説明、損害、個別事件の有無を読み取ってください。

典型ケース検討すべき事項
1年契約を数か月で解約し、残期間分全額を請求された明文条項、説明、長期契約前提の割引、確保された業務枠、解約理由、未処理案件、消費者か事業者か、実際の損害
自動更新に気づかず更新後に解約した満了日の何日前に更新拒絶通知が必要だったか、更新後の中途解約条項、残期間分顧問料の扱い
1か月前通知を守らず即日解約した通知期間相当分の顧問料、重大な不履行や利益相反があるか、証拠整理の必要性
個別事件の着手金返還を求める着手金の性質、契約書、中途終了時清算条項、業務の進行状況、弁護士側の不履行
顧問料は払ったがほとんど相談していない顧問料が相談枠・優先対応可能性の対価か、実質的なサービス提供がなかったか

請求される金銭は、一括して違約金と呼ばず、性質ごとに分類することが重要です。次の一覧は、解約時に発生し得る費目を分けたものです。左列の費目名を見て、契約書上の根拠と請求明細を照合してください。

費目確認すること
契約終了日までの顧問料日割規定、月額満額、終了日、業務提供状況
未払い顧問料既に発生した過去分の未払い
立替実費郵送費、印紙代、コピー代、交通費、調査費、裁判所納付費用の明細
タイムチャージ作業日、作業内容、担当者、単価、時間、顧問契約内か別料金か
個別事件の着手金・報酬金個別委任契約、中途終了時清算、事件の進行状況
違約金・解約料条項、説明状況、実際の損害、消費者契約法、信義則、公序良俗
損害賠償不利な時期の解除、損害の発生、金額、因果関係
Section 07

顧問弁護士の解約前チェックリストと不満がある場合の整理

契約、期限、情報管理、証拠を分けて準備します。

解約前チェックは、契約書、案件・期限、情報管理、証拠の4分野に分けると漏れを減らせます。次の一覧は、通知前に確認する項目をまとめたものです。チェックが残っている分野ほど、解約通知前に追加資料を集める必要があると読み取ってください。

分野確認項目
契約書・費用契約期間、自動更新、更新拒絶通知期限、中途解約、違約金、残期間分顧問料、日割計算、最低契約期間、別料金業務、未払い・実費・預り金
案件・期限進行中の訴訟・交渉・調停、回答期限、提出期限、時効、相手方窓口、裁判所・行政庁への届出、新しい弁護士への引継ぎ、証拠と原本
情報管理共有フォルダ、チャット、メールグループ、電子契約、法務管理システム、個人情報、営業秘密、原本返還、守秘義務
証拠契約書、見積書、解約通知控え、受領確認、請求書、明細、相談履歴、対応遅延、不満点、交渉経緯

弁護士側への不満は、法的に意味を持つものと相性・期待値の問題にとどまるものを分けます。次の比較一覧は、不満の種類ごとに確認すべき実務上の意味を示します。重大性が高い行ほど、通知前に証拠保全と別の専門家への相談を検討してください。

不満の種類法的・実務的な意味
返信が遅い契約上の対応期限、業務量、緊急性、過去の説明が問題になる
回答が抽象的相談内容、前提資料、顧問範囲、専門分野との関係を確認する
費用が高い見積り、報酬基準、説明、追加費用の合意を確認する
態度が合わない信頼関係の問題。解約理由にはなり得るが、費用免除とは別
利益相反が疑われる重要。事実確認と証拠整理が必要
守秘義務違反が疑われる重大。証拠保全と専門家相談が必要
事件処理に重大なミスがある損害、因果関係、期限徒過、説明義務違反の検討が必要

違約金や残期間分顧問料を請求された場合の交渉観点を整理します。これは支払い拒否を助言するものではなく、請求根拠を検討する視点です。条項、説明、損害、理由、提供済みサービス、機会損失の順に読んでください。

観点1

条項の明確性

相当額、迷惑料など金額や計算方法が曖昧な条項は、請求根拠を確認します。

観点2

説明の有無

報酬や中途終了時清算について、契約時にどのような説明があったかを見ます。

観点3

実際の損害

請求額が著しく過大でないか、実際の損害や契約上の利益と照合します。

観点4

解約理由

依頼者都合か、長期未回答、利益相反、期限失念、説明不足など弁護士側の事情かを分けます。

観点5

提供済みサービス

相談、レビュー、研修、規程整備があったか、ほとんど提供がないかを確認します。

観点6

代替可能性と機会損失

特定時間枠や人員を確保していたか、他の案件で代替稼働できるかを見ます。

Section 08

顧問弁護士を変更する場合の引継ぎと終了条項

旧顧問、新顧問、依頼者の役割を分け、将来の紛争を防ぎます。

新しい顧問弁護士へ変更する場合は、旧契約の終了日と新契約の開始日の空白を短くすることが望ましいです。次の役割分担は、引継ぎで誰が何を担当するかを示します。旧顧問、新顧問、依頼者の役割を分けて読むことで、資料共有と期限管理の漏れを防げます。

担当役割
旧顧問弁護士過去経緯、資料、期限、相手方とのやり取りを整理する
新顧問弁護士今後の方針、期限管理、代理人変更、契約レビュー体制を引き継ぐ
依頼者社内資料、意思決定、支払清算、アクセス権限を管理する

引継ぎ依頼で求める資料をまとめた一覧です。これは旧顧問との関係を悪化させるためではなく、権利利益に支障を出さないために重要です。案件一覧、期限、証拠、未精算費用がそろっているかを読み取ってください。

引継ぎ資料内容
案件一覧現在対応中または過去対応の主要案件
処理状況各案件の現在地、今後の方針、未対応事項
重要期限期日、回答期限、提出期限、時効
連絡先相手方、裁判所、行政庁等
提出・受領書面提出済み書面、受領書面、証拠資料
預託資料原本資料、電子データ、保管場所
未精算費用報酬、実費、預り金の明細
注意事項新代理人への引継ぎで注意すべき点

将来の解約トラブルを防ぐには、契約締結時に終了条項を具体化しておくことが重要です。次の一覧は、契約前に確認すべき事項です。解約通知、日割、個別事件、資料返還が明確なほど、終了時の紛争を減らしやすいと読み取ってください。

確認事項具体例
契約期間・更新何か月または何年か、自動更新の有無、更新拒絶通知期限
中途解約可能か、理由が必要か、メール通知でよいか、書面が必要か
費用清算日割か月額満額か、最低契約期間、違約金、残期間分顧問料
業務範囲顧問料に含まれる業務、個別事件の別料金、途中終了時の清算
終了後処理資料返還、データ削除、守秘義務、個別事件への影響

望ましい中途解約条項の考え方をまとめたものです。これは実際の契約条項をそのまま作るものではなく、通知期間、日割、個別事件との切り分けを入れる重要性を示します。実際に使用する場合は、具体的な事情に合わせて専門家に確認してください。

終了条項は、通知期間・日割・個別事件の3点を明確にします。

たとえば、30日前までに書面または電子メールで通知できること、月途中終了時の顧問料を日割計算にすること、既に提供済みの業務・実費・個別委任契約に基づく費用は別途清算すること、顧問契約の終了が個別事件に当然には影響しないことを明記します。

Section 09

顧問弁護士の解約方法と違約金でよくある質問

一般情報として、契約内容と個別事情で結論が変わる点を整理します。

顧問弁護士との契約書がありません。それでも解約できますか。

一般的には、契約書がない場合でも顧問契約が成立していれば、解約の意思表示をすることは可能と考えられます。ただし、契約期間、通知期限、顧問料の範囲、未払い費用、個別事件との関係が不明確になりやすいため、書面またはメールで終了日、清算、資料返還、進行中案件を確認する必要があります。具体的な対応は資料を整理して専門家へ相談する必要があります。

1年契約・中途解約不可と書かれている場合、絶対に解約できませんか。

一概にはいえません。一般的には、委任は信頼関係を基礎とするため解除可能性が問題になりますが、契約で期間や中途解約の条件が定められている場合、清算金、違約金、損害賠償が問題になる可能性があります。契約書と経緯を整理して専門家へ相談する必要があります。

解約理由は詳しく書く必要がありますか。

一般的には、通常の顧問契約終了では詳しい理由を書かず、法務体制の変更や顧問契約の見直しなど簡潔な表現にとどめることが多いです。ただし、重大な不履行を理由に即時解約や違約金免除を主張する場合は、事実関係を一定程度整理する必要があります。

電話だけで解約しても有効ですか。

契約書上、書面通知が必要とされている場合、電話だけでは不十分となる可能性があります。仮に電話で意思表示をしても、後日、通知日や内容を争われることがあります。一般的には、電話後に確認メールを送る、または書面で通知する方法が記録を残しやすいとされています。

メールで解約通知してもよいですか。

契約書がメール通知を認めている場合や、当事者間でメールが通常の連絡方法として使われている場合、メール通知は実務上有用です。ただし、契約書が書面を指定している場合や、違約金・終了日をめぐる紛争が予想される場合は、書面郵送や内容証明郵便を検討する必要があります。

違約金を払わないと解約できないと言われた場合はどう考えますか。

まず契約書の該当条項を確認する必要があります。違約金条項がない場合は根拠を尋ね、条項がある場合でも、金額、発生条件、消費者契約法の適用可能性、実際の損害、説明状況、不履行の有無を検討します。契約終了の可否と金銭清算は分けて考える必要があります。

顧問契約を解約すると依頼中の訴訟も自動的に終了しますか。

自動的に終了するとは限りません。訴訟や交渉などの個別事件について別途委任契約を結んでいる場合、その契約の終了手続が必要です。裁判所や相手方への代理人変更・辞任の連絡が必要になることもあります。

着手金は返金されますか。

一般的には、着手金は事件着手時に支払われ、結果にかかわらず返還されないものとして説明されることが多いです。ただし、返金の有無は契約書、中途終了時清算条項、業務の進行状況、弁護士側の不履行の有無によって変わる可能性があります。

顧問料を前払いしています。解約後の分は返してもらえますか。

契約書に日割返金、月割返金、返金不可、最低契約期間などの規定があるかを確認します。規定がない場合、前払いの性質、実際のサービス提供状況、解約理由、当事者の合意を踏まえて協議する必要があります。

新しい顧問弁護士に変えることを旧顧問弁護士に言いにくいです。

顧問弁護士の変更は、企業法務体制の見直しとして通常あり得ます。旧顧問への通知では、批判よりも、契約終了日、清算、引継ぎ、資料返還を明確に伝えることが重要です。関係を不必要に悪化させない方が、実務上は円滑になりやすいです。

Reference

この記事の参考資料

参考資料

  • e-Gov法令検索「民法」
  • e-Gov法令検索「消費者契約法」
  • 消費者庁「消費者契約法逐条解説 第9条」
  • 消費者庁「消費者契約法逐条解説 第10条」
  • 日本弁護士連合会「弁護士費用(報酬)とは」
  • 日本弁護士連合会「弁護士の報酬に関する規程」
  • 日本弁護士連合会「弁護士職務基本規程」
  • 日本弁護士連合会「市民のための弁護士報酬ガイド」