2σ Guide

交通事故に遭った直後に
やるべき7つのステップ

事故直後の数十分から数時間は、生命の保護、二次事故の予防、医療記録、証拠保存、保険・補償手続の入口を同時に整える大切な時間です。

7 優先ステップ
110番 事故報告の入口
30分 初動確認の目安
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交通事故に遭った直後にやるべき7つのステップ

事故直後の数十分から数時間は、生命の保護、二次事故の予防、医療記録、証拠保存、保険・補償手続の入口を同時に整える大切な時間です。

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交通事故に遭った直後にやるべき7つのステップ
事故直後の数十分から数時間は、生命の保護、二次事故の予防、医療記録、証拠保存、保険・補償手続の入口を同時に整える大切な時間です。
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2σ GUIDE ・ VIDEO

  • 交通事故に遭った直後にやるべき7つのステップ
  • 事故直後の数十分から数時間は、生命の保護、二次事故の予防、医療記録、証拠保存、保険・補償手続の入口を同時に整える大切な時間です。

POINT 1

  • 交通事故に遭った直後にやるべきことの全体像
  • 安全、警察、医療、証拠、保険を同時に動かすための考え方を整理します。
  • まず命を守り、警察を呼び、医療を受け、証拠を残し、制度を動かす
  • 事故直後に同時進行する6領域
  • 現場対応

POINT 2

  • 交通事故に遭った直後に押さえる用語と手続の意味
  • 救護義務、報告義務、交通事故証明書、自賠責、労災などの入口を確認します。
  • 用語を曖昧なまま進めると、警察への届出、医療機関での説明、保険会社への連絡で話がずれやすくなります。
  • 左から用語、制度上の意味、後の手続で読み取るべき注意点の順に確認してください。

POINT 3

  • 交通事故に遭った直後にやるべき7つのステップ
  • Step 1 命を守る位置取りをし、二次事故を防ぐ
  • Step 2 救護義務と報告義務を果たし、必ず110番通報する
  • Step 3 痛みが軽くても医療判断を行い、必要なら119番する
  • Step 4 相手方、車両、保険、勤務先情報を系統的に確認する
  • Step 5 証拠を保存する
  • 現場写真・動画
  • 人的証拠
  • 生命の安全を最優先にしながら、警察、医療、証拠、保険の4ラインを立ち上げます。

POINT 4

  • 交通事故に遭った直後に避けたい8つの行動
  • 警察を呼ばない
  • 現場で示談する
  • 大丈夫と言って受診しない
  • 症状を一部しか伝えない
  • ドラレコを保存しない
  • 修理を急ぎすぎる
  • 自分の保険会社に連絡しない
  • 勤務先や公的保険の確認を後回しにする
  • 手続遅延、証拠消失、因果関係争いにつながりやすい行動を整理します。

POINT 5

  • 交通事故に遭った直後の事案類型別ポイント
  • 歩行者、自転車、高速道路、業務中、ひき逃げ、頭部外傷で見るべき点を整理します。
  • 歩行者・自転車事故
  • 高速道路事故
  • 業務中・通勤中の事故

POINT 6

  • 交通事故に遭った直後の実務チェックリスト
  • 1. 安全確保と通報を終える
  • 2. 医療と保険の入口を作る:医療機関を受診し、すべての症状を伝え、診断書または受診記録を確保し、自分の保険会社へ連絡します。
  • 3. 症状変化と制度手続を整理する:新症状や悪化を記録し、物損扱いなら人身事故手続の必要性、防犯カメラ保全、相談窓口の利用を検討します。

POINT 7

  • 交通事故に遭った直後の一歩が治療と補償を左右する
  • 安全確保、法的義務、医療、証拠、制度の入口を順に整えます。
  • 命を守る、警察を呼ぶ、医療を受ける、証拠を残す、制度を動かす
  • 交通事故の直後は、誰でも冷静さを失いやすいものです。
  • だからこそ、対応を感情ではなく手順で安定させることが大切です。

まとめ

  • 交通事故に遭った直後にやるべき7つのステップ
  • 交通事故に遭った直後にやるべきことの全体像:安全、警察、医療、証拠、保険を同時に動かすための考え方を整理します。
  • 交通事故に遭った直後に押さえる用語と手続の意味:救護義務、報告義務、交通事故証明書、自賠責、労災などの入口を確認します。
  • 交通事故に遭った直後の事案類型別ポイント:歩行者、自転車、高速道路、業務中、ひき逃げ、頭部外傷で見るべき点を整理します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

交通事故に遭った直後にやるべきことの全体像

安全、警察、医療、証拠、保険を同時に動かすための考え方を整理します。

交通事故対応は、単なる現場処理ではありません。事故直後の数十分から数時間の判断が、生命の保全、二次事故の予防、傷病の早期発見、因果関係の立証、損害賠償や保険金請求、労災や社会保障の利用可能性を左右します。

日本の実務では、警察への届出、医療機関の早期受診、証拠保存、保険・補償手続の起動が相互に連動します。どれか一つが欠けると、交通事故証明書、診断書、事故状況の記録、保険会社への通知などが後からつながりにくくなります。

この重要ポイントは、交通事故に遭った直後の対応で何を最優先にするかを表しています。読者にとって重要なのは、目の前の混乱を一つずつ分解し、生命と安全を守ったうえで記録と制度の入口を逃さないことです。

まず命を守り、警察を呼び、医療を受け、証拠を残し、制度を動かす

この順番を軸にすれば、事故後の治療、補償、生活再建まで見通しを立てやすくなります。

事故直後に同時進行する6領域

次の一覧は、交通事故直後に並行して動く6つの領域を示しています。なぜ重要かというと、現場対応だけで終わらせると、医療、保険、法律、生活再建の入口を落としやすいからです。各項目が後の手続のどこにつながるかを読み取ってください。

SAFETY

現場対応

救護、危険防止、通報、二次事故防止を優先します。高速道路では車内待機を避け、安全な場所へ退避します。

MEDICAL

医療

骨折、頭部外傷、頚部外傷、神経症状を早期に評価し、診断書や検査所見を基礎資料として残します。

INSURANCE

保険・補償

自賠責、任意保険、健康保険、労災、政府保障事業など、使える制度の入口を早めに確認します。

LEGAL

法律

救護義務、報告義務、刑事手続、示談、損害賠償などが関係します。現場で結論を急がないことが大切です。

DATA

車両・工学

車両損傷、ドラレコ、現場痕跡、事故再現に関わる情報は、時間とともに失われやすい証拠です。

LIFE

生活再建

休業、復職、介護、心理支援、相談支援など、事故後の暮らしに関わる手続も早めに整理します。

Section 01

交通事故に遭った直後に押さえる用語と手続の意味

救護義務、報告義務、交通事故証明書、自賠責、労災などの入口を確認します。

用語を曖昧なまま進めると、警察への届出、医療機関での説明、保険会社への連絡で話がずれやすくなります。次の比較表は、事故直後から数日以内に出てくる主要用語の意味と実務上の影響を整理したものです。左から用語、制度上の意味、後の手続で読み取るべき注意点の順に確認してください。

用語 意味 実務上の注意点
救護義務 事故に関わった運転者等が、負傷者を救護しなければならない義務です。 まず人命を優先します。怠ると重大な法的問題になる可能性があります。
報告義務 事故発生日時、場所、死傷者、損壊物、取った措置などを警察に報告する義務です。 届出がないと交通事故証明書が出ず、保険や補償の手続に支障が出ます。
人身事故 警察実務上、けがについて医師の診断書を踏まえて処理される事故類型です。 民事上の損害賠償問題と完全に同じ意味ではありませんが、重要な入口です。
物損事故 警察実務上、物の損壊を中心に処理される事故類型です。 後から症状が出た場合、診断書を持参して人身事故手続を申し出ることがあります。
交通事故証明書 交通事故の事実を公的に証明する書面です。 保険、補償、労災、福祉申請などの土台になるため、警察への届出が前提です。
自賠責保険 すべての自動車に加入が義務付けられる強制保険です。 人身損害の最低限の補償制度であり、物損は対象外です。
任意保険 自賠責では不足する損害や物損等を補う保険です。 一括対応、対物賠償、車両保険、弁護士費用特約など内容に幅があります。
第三者行為による傷病届 交通事故など第三者行為で負傷し、健康保険を使うときに保険者へ提出する届です。 健康保険が立て替えた治療費を後日加害者側へ求償するために必要です。
労災保険 業務中または通勤中の事故について使う公的補償制度です。 業務災害や通勤災害なら対象となる可能性があり、勤務先との連携が重要です。
症状固定 医学上、一般に認められた治療を行っても、その効果が大きく期待できなくなった状態です。 後遺障害や逸失利益を評価する基準点になります。
後遺障害 治療後も残った障害が、補償実務上の基準で評価されるものです。 診断書、画像、神経学的所見、生活機能障害の記録が重要になります。
Section 02

交通事故に遭った直後にやるべき7つのステップ

生命の安全を最優先にしながら、警察、医療、証拠、保険の4ラインを立ち上げます。

交通事故直後は、順番を暗記するよりも優先順位を見失わないことが重要です。次の判断の流れは、現場から制度の入口までを一続きで示しています。上から順に安全、通報、医療、情報確認、証拠保存、受診、保険・補償へ進む構造を読み取ってください。

事故直後の優先順位

Step 1 命を守る位置取り

車両停止、危険確認、二次事故防止、退避を優先します。

Step 2 110番通報

救護義務と報告義務を果たし、交通事故証明書の入口を作ります。

Step 3 119番と医療判断

頭部外傷、神経症状、大量出血、胸腹部症状などを優先して確認します。

Step 4 相手方情報の確認

氏名、連絡先、登録番号、保険、勤務先情報を整理します。

Step 5 証拠保存

写真、動画、目撃者、ドラレコ、身体所見、支出記録を残します。

Step 6 速やかな受診

症状を漏れなく申告し、診断書や受診記録を残します。

Step 7 保険・補償・相談支援

自分の保険会社、健康保険、労災、自賠責、相談窓口を確認します。

Step 1 命を守る位置取りをし、二次事故を防ぐ

事故直後の最優先事項は、過失割合でも修理費でもなく、生存と二次事故防止です。まず車両を停止し、後続車の追突、横転車両への再衝突、燃料漏れ、視認性不良などを確認します。

高速道路では路肩であっても停止は危険です。車両が動くなら可能な限りサービスエリアやパーキングエリアなど安全な場所まで移動し、動かない場合は発炎筒、停止表示板、停止表示灯を後方に設置し、運転者と同乗者はガードレール外などへ避難する対応が一般に優先されるとされています。

最優先写真撮影より安全確保が先です。やむを得ず車両を動かす場合でも、人が車道上に残っている状態で記録を優先しないようにします。
  • ハザードランプを点灯する
  • 発炎筒や三角表示板が使えるなら使用する
  • 立ち話は車道上でしない
  • 負傷者や同乗者を安全地帯へ移す
  • 高速道路では車内待機を避け、ガードレール外へ退避する

Step 2 救護義務と報告義務を果たし、必ず110番通報する

道路交通法では、事故に関わった運転者等に対し、直ちに停止し、負傷者を救護し、道路上の危険を防止し、警察へ報告することが求められています。軽い事故に見えても、警察への報告は必要です。

現場で示談して終わらせると、症状悪化、後日の争い、保険上の問題が起きる可能性があります。また、#9110は相談窓口であり、いま起きている事故や目撃した事故では110番が入口になります。

警察へ伝える内容は、後の交通事故証明書や保険手続につながります。次の比較表は、通報時に最低限整理したい情報を示しています。列ごとに、何を伝えるか、なぜ必要か、現場でどう確認するかを読み取ってください。

報告事項 必要な理由 確認の仕方
日時と場所 事故の特定に必要です。 交差点名、住所表示、道路名、進行方向を確認します。
死傷者の数と程度 救急対応と警察処理の基礎になります。 意識、出血、痛み、しびれ、歩行可否を確認します。
損壊物と程度 物損や事故態様の記録になります。 車両、標識、ガードレール、積載物などを確認します。
取った措置 救護や危険防止を行ったことの説明になります。 退避、表示板設置、救急要請、交通整理の有無を整理します。

Step 3 痛みが軽くても医療判断を行い、必要なら119番する

事故直後は興奮やショック反応で痛みや神経症状を自覚しにくいことがあります。歩ける、外傷が見えない、会話できるというだけで軽症と決めつけないことが重要です。

次の一覧は、事故後に救急要請を検討すべき代表的な症状をまとめたものです。なぜ重要かというと、頭部外傷や神経症状は時間差で悪化することがあるためです。症状があるか、増悪しているか、家族や同乗者から見て変化があるかを読み取ってください。

1

意識・記憶の異常

意識消失、受傷時の記憶欠落、反応低下、意味不明な言動がある場合は注意が必要です。

119番を検討
2

頭部症状

吐き気、嘔吐、増悪する頭痛、めまい、痙攣、耳からの出血などは頭部外傷の評価が必要になることがあります。

頭部外傷
3

神経症状

手足の脱力やしびれ、視覚異常、首や背中の強い痛みがある場合は、脊椎や神経の損傷も考えます。

専門評価

頚部外傷も軽視できません。いわゆるむち打ち症は俗称であり、外傷性頚部症候群、頚椎捻挫、頚部挫傷、神経根症、脊髄損傷などに分けて評価されます。救急搬送しない場合でも、当日中またはできる限り速やかな受診が望ましいとされています。

Step 4 相手方、車両、保険、勤務先情報を系統的に確認する

相手方情報の収集は、後の法務、保険、事故態様の確認に使う基礎データの整理です。感情的な言い争いではなく、必要事項を淡々と確認します。

  • 加害車両の登録番号
  • 加害者の住所、氏名、連絡先
  • 加入している自賠責保険・共済の情報
  • 任意保険会社、共済組合名、証明書番号等
  • 業務中事故なら勤務先と雇主の住所、氏名、連絡先

業務中事故では、運転者本人だけでなく勤務先や雇主の責任が問題になることがあります。タクシー、トラック、社用車、営業車、配送車であれば、会社名、営業所名、車両番号、所属部署まで確認したいところです。

事故態様を客観化するには、相手方情報だけでなく周辺状況も必要です。次の比較表は、後から過失割合や事故再現を検討するときに役立つ現場情報を整理しています。各行が、何を記録し、どの争点に効きやすいかを読み取ってください。

確認項目 記録する内容 関係しやすい争点
事故時刻・天候 明るさ、雨、路面状態、視界 制動距離、視認性、回避可能性
道路構造 交差点名、進行方向、車線、停止線、横断歩道 進路、優先関係、信号遵守
信号・標識 信号色、標識、規制、見通し 過失割合、危険予見
同乗者・目撃者 氏名、連絡先、見た位置、見た内容 事故状況の裏付け

ただし、現場で過失割合を確定しようとしないことが大切です。過失割合は、事故状況、道路構造、車両損傷、ドラレコ、警察資料、裁判例実務などを総合して評価されます。

Step 5 証拠を保存する

交通事故では、時間の経過とともに証拠価値が急速に失われます。ブレーキ痕は消え、車両位置は変わり、防犯カメラは上書きされ、ドラレコも保存操作をしないと消えることがあります。

次の一覧は、事故直後から数日以内に残したい証拠の種類を整理したものです。なぜ重要かというと、証拠が残っているほど後日の説明や交渉で事故状況を客観化しやすいからです。現場、人物、デジタル、身体、支出の5つに分けて読み取ってください。

SCENE

現場写真・動画

交差点全景、停止位置、接触部位、車線、停止線、信号機、標識、破片、液漏れ、照明状況を残します。

WITNESS

人的証拠

目撃者の氏名、連絡先、どこから何を見たかをメモします。記憶が薄れる前に整理します。

DIGITAL

デジタル証拠

ドラレコ、同乗者の写真・動画、防犯カメラの有無、重傷事案での車両データ保全を検討します。

BODY

身体・生活記録

外傷写真、痛み、しびれ、頭痛、吐き気、睡眠障害、通院交通費、レッカー代、休業資料を残します。

記憶が鮮明なうちに見取図、事故経過、写真などを残し、賠償交渉が終わるまで保存します。相手から現場で現金解決や示談書作成を迫られても、その場で応じることは避けるのが一般的な注意点とされています。

Step 6 速やかに受診し、症状を漏れなく申告する

事故対応で後に後悔されやすいのが、その日は大丈夫だと思って受診しなかったというケースです。事故後に速やかに受診しない場合、交通事故との因果関係が争われることがあります。

初診では、症状を正確に申告し、診断書や受診記録に落とし込むことが重要です。申告漏れがあると、その症状は後から事故由来ではない、初診時に訴えがないと評価されやすくなります。

  • 首の痛み、可動域制限
  • 肩、背中、腰の痛み
  • 頭痛、吐き気、めまい
  • 手足のしびれ、脱力
  • 耳鳴り、難聴、視界の異常
  • 集中力低下、記憶の抜け
  • 不眠、不安、動悸

受診先は症状に応じて考えます。頚部、四肢、骨関節は整形外科、頭部症状や意識障害は脳神経外科、耳鳴りやめまいは耳鼻咽喉科、視覚異常は眼科、強い不安や不眠は精神科・心療内科も視野に入ります。

注意最初は物損事故扱いでも、後から症状が出ることはあります。病院受診だけで自動的に人身事故になるわけではなく、診断書を受け取り、事故地を管轄する警察署へ人身事故手続を申し出る必要が生じる場合があります。

Step 7 保険、補償、相談支援の手続を起動する

事故直後の最後の柱は、制度を使える状態にすることです。すべてを当日に終える必要はありませんが、入口だけは早めに作っておくと、その後の治療費、休業、補償、相談支援につながりやすくなります。

次の一覧は、交通事故直後から数日以内に確認したい制度の入口をまとめたものです。なぜ重要かというと、相手方だけに任せると使える補償や相談窓口を見落とすことがあるからです。自分の保険、交通事故証明書、公的保険、自賠責、政府保障事業、相談支援の順に読み取ってください。

1

自分の保険会社へ連絡する

人身傷害保険、搭乗者傷害保険、車両保険、弁護士費用特約、ロードサービスが使える可能性があります。

任意保険
2

交通事故証明書を取得する

警察への届出がない事故では交付されません。保険、訴訟、支援制度、労災、福祉申請の土台になります。

届出
3

健康保険を使う場合の届出

業務上・通勤災害でなければ健康保険を使える場合がありますが、第三者行為による傷病届が必要です。

健康保険
4

業務中・通勤中なら労災を確認する

勤務中の運転、営業先への移動、配送中、出張中、通勤途中の事故では、会社と早めに連携します。

労災
5

自賠責の被害者請求や仮渡金を知る

賠償が進まない場合、被害者請求を行えることがあります。仮渡金は死亡290万円、傷害は程度に応じて5万円、20万円、40万円とされています。

自賠責
6

ひき逃げ・無保険車なら政府保障事業

相手が不明または無保険車でも、自賠責保険と同等の範囲で救済される場合があります。

政府保障

相談支援としては、NASVA交通事故被害者ホットライン、日弁連交通事故相談センター、法テラスなどがあります。資力基準や相談内容によって利用できる制度は異なるため、必要に応じて各窓口で確認します。

Section 03

交通事故に遭った直後に避けたい8つの行動

手続遅延、証拠消失、因果関係争いにつながりやすい行動を整理します。

事故直後の失敗は、後から取り返しにくいことがあります。次の注意点一覧は、不利益につながりやすい行動と、その理由を整理したものです。なぜ避けるべきか、後のどの手続に影響するかを読み取ってください。

警察を呼ばない

交通事故証明書が取れず、保険や補償の入口を失う可能性があります。

現場で示談する

症状悪化、証拠消失、保険トラブルの原因になることがあります。

大丈夫と言って受診しない

後日症状が出ても、事故との因果関係が争われやすくなります。

症状を一部しか伝えない

診断書に現れない症状は、補償上の評価が難しくなることがあります。

ドラレコを保存しない

上書きで重要な事故状況の記録を失うことがあります。

修理を急ぎすぎる

写真や損傷記録がないと、物損や事故態様の説明力が下がります。

自分の保険会社に連絡しない

人身傷害、弁護士費用特約、車両保険などの利用機会を逃す可能性があります。

勤務先や公的保険の確認を後回しにする

健康保険、労災、休業関係の書類不備や補償遅延につながることがあります。

Section 04

交通事故に遭った直後の事案類型別ポイント

歩行者、自転車、高速道路、業務中、ひき逃げ、頭部外傷で見るべき点を整理します。

事故類型によって、事故直後に優先して残す情報やつなげる制度が変わります。次の一覧は、代表的な類型ごとに、何を見落としやすいか、なぜ重要か、どの情報を読み取るべきかを整理しています。

CASE 01

歩行者・自転車事故

衣類破損、ヘルメット傷、転倒地点、靴、所持品、横断歩道位置、信号柱位置を記録します。自転車ではフレーム変形やホイール偏心も衝撃方向の資料になります。

CASE 02

高速道路事故

路肩も安全地帯ではありません。停止表示、ガードレール外退避、110番または非常電話という3点を優先します。

CASE 03

業務中・通勤中の事故

自賠責や任意保険だけでなく、労災保険、会社の就業規則、休業管理、復職判断が関わります。会社への事故報告は早めに行います。

CASE 04

ひき逃げ・無保険車事故

登録番号の一部、車種、色、逃走方向、防犯カメラ位置を記録します。相手が不明でも政府保障事業の可能性があります。

CASE 05

頭部外傷、記憶障害、性格変化

画像所見が目立たなくても、注意障害、記憶障害、易怒性、遂行機能障害などが出ることがあります。本人だけでなく家族の観察記録も重要です。

Section 05

交通事故に遭った直後の実務チェックリスト

事故から30分以内、当日中、数日以内に分けて確認します。

事故対応は、時間帯ごとにやることを分けると抜け漏れを減らせます。次の時系列は、事故から30分以内、当日中、数日以内の優先事項を示しています。なぜ重要かというと、時間が経つほど安全確認、医療記録、証拠保存、制度手続の難易度が上がるためです。

事故から30分以内

安全確保と通報を終える

車両停止、安全確保、119番の要否確認、110番通報、相手方情報、目撃者、写真・動画、ドラレコ保存、その場で示談しないことを確認します。

当日中

医療と保険の入口を作る

医療機関を受診し、すべての症状を伝え、診断書または受診記録を確保し、自分の保険会社へ連絡します。

数日以内

症状変化と制度手続を整理する

新症状や悪化を記録し、物損扱いなら人身事故手続の必要性、防犯カメラ保全、相談窓口の利用を検討します。

次の確認表は、実際にチェックしながら進めるための項目です。左から時期、具体的な行動、後で効いてくる理由の順に並べています。未対応の項目があれば、急ぐべきものから順に処理してください。

時期 確認項目 理由
30分以内 車両を停止し、安全確保をした 二次事故を防ぐための最初の対応です。
30分以内 負傷者の有無を確認し、必要なら119番した 頭部外傷や神経症状などを見落とさないためです。
30分以内 110番通報した 報告義務と交通事故証明書の入口になります。
30分以内 相手方情報、目撃者、写真・動画、ドラレコを確保した 事故状況の説明に使う資料を失わないためです。
当日中 医療機関を受診し、症状をすべて伝えた 因果関係や後遺障害評価の基礎資料になります。
当日中 自分の保険会社へ連絡した 人身傷害、車両保険、弁護士費用特約などの確認につながります。
当日中 健康保険や労災の必要手続を確認した 治療費や休業補償の手続遅延を避けるためです。
数日以内 症状悪化や新症状を記録した 後から出る痛みや神経症状を説明しやすくするためです。
数日以内 物損扱いであれば人身事故手続の必要性を検討した 警察手続と医療記録を別々に動かす必要があるためです。
数日以内 必要に応じて専門家や相談支援機関へ相談した 重傷、頭部外傷、後遺障害、無保険事故、過失割合の争いでは早期相談が重要です。
Section 06

交通事故に遭った直後の一歩が治療と補償を左右する

安全確保、法的義務、医療、証拠、制度の入口を順に整えます。

交通事故の直後は、誰でも冷静さを失いやすいものです。だからこそ、対応を感情ではなく手順で安定させることが大切です。

最後に、交通事故直後の結論を短く整理します。次の重要ポイントは、複雑な手続を一文に集約したものです。なぜ重要かというと、混乱した現場でも、この順番を思い出せば生命、安全、記録、制度の入口を外しにくくなるからです。

命を守る、警察を呼ぶ、医療を受ける、証拠を残す、制度を動かす

重傷事故、頭部外傷、後遺障害が疑われる事故、業務中事故、ひき逃げ、無保険事故、過失割合の争いが大きい事故では、医療、法律、保険、事故鑑定、労務、福祉の専門職と早めに連携することが重要です。

事故直後の一歩は小さく見えても、その後の回復と生活再建の質を左右します。安全確保から始め、警察、医療、証拠、保険・補償の順に、できることを一つずつ進めてください。

Reference

参考資料

公的機関、専門機関、制度案内を中心に整理しています。

法令・警察・救急に関する資料

  • e-Gov法令検索「道路交通法」
  • 国土交通省「交通事故にあったらまずどうする?」
  • 警視庁「相談ホットラインのご案内」
  • 警察庁「高速道路」
  • 東京消防庁「東京版 救急受診ガイド 相談結果」
  • 警視庁「当たり屋」
  • JAF「交通事故を起こしたら、加害者はどうするべきですか?」
  • 兵庫県警察「交通事故で怪我をしました。病院へ行けばすべて人身事故になりますか。」

医療・保険・補償に関する資料

  • 日本整形外科学会「むち打ち症」
  • 協会けんぽ「第三者行為による傷病届」
  • 厚生労働省「主要様式ダウンロードコーナー 労災保険給付関係主要様式」
  • 国土交通省「怪我をしたときは?」
  • 国土交通省「支払までの流れと請求方法」
  • 国土交通省「支払に疑問、不服がある場合には」
  • 損害保険料率算出機構「当機構で行う損害調査」
  • 国土交通省「政府保障事業」
  • 日本損害保険協会「交通事故後に保険会社からどのような連絡が来るのか?連絡が来ない理由と対応も解説」

相談支援に関する資料

  • 独立行政法人自動車事故対策機構 NASVA「交通事故被害者ホットライン 相談窓口のご案内」
  • 公益財団法人日弁連交通事故相談センター
  • 法テラス「民事法律扶助業務」
  • 国土交通省「交通事故にあったときには」