交差点の右折車と直進車の事故について、双方青信号、黄信号、赤信号、右折青矢印の基本割合と、修正要素、証拠保全、保険会社提示の確認順を整理します。
自動車同士では双方青信号が20対80、信号色と進入時点で直進車側の過失が大きく変わります。
自動車同士では双方青信号が20対80、信号色と進入時点で直進車側の過失が大きく変わります。
右直事故は、交差点で右折しようとする車両と、対向方向から直進する車両が衝突する事故です。自動車同士で信号機のある交差点に双方が青信号で入った典型例では、実務上の基本過失割合は直進車20%、右折車80%と整理されます。
もっとも、右折車がいつも重いとは限りません。直進車が黄信号や赤信号で進入した場合は直進車側の過失が大きくなり、右折車が右折の青矢印信号に従っていた典型例では、直進車100%、右折車0%が出発点になる類型もあります。
次の重要ポイントは、右直事故で結論が大きく動く代表的な数字をまとめたものです。早い段階でこの3点を押さえると、保険会社の提示が基本表のどこに当たるのか、さらに修正要素を検討すべきかを読み取りやすくなります。
双方青信号なら直進車20%、右折車80%が基本ですが、直進車が赤信号で進入した場合や右折青矢印がある場合は、直進車側の過失が大きく評価されます。
次の比較表は、自動車同士、信号機あり、対向右折車と直進車の典型類型を整理したものです。列ごとに直進車の信号、右折車の進行状況、双方の基本割合を確認すると、信号色が結論に与える影響を把握できます。
| 類型 | 直進車の信号 | 右折車の信号と進行状況 | 直進車 | 右折車 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 青 | 青 | 20% | 80% |
| 2 | 黄 | 青で交差点に進入し、黄で右折 | 70% | 30% |
| 3 | 黄 | 黄 | 40% | 60% |
| 4 | 赤 | 赤 | 50% | 50% |
| 5 | 赤 | 青で交差点に進入し、赤で右折 | 90% | 10% |
| 6 | 赤 | 黄で交差点に進入し、赤で右折 | 70% | 30% |
| 7 | 赤 | 右折の青矢印信号で右折 | 100% | 0% |
次の横棒グラフは、直進車側に置かれる基本割合の大きさを信号類型ごとに並べたものです。棒の長さが長いほど直進車側の過失が重くなるため、黄信号や赤信号での進入がどれほど重要な争点になるかを読み取れます。
右折車と直進車の交錯だけでなく、信号、進入時点、速度、衝突位置を分けて見ます。
右直事故とは、右折車と直進車が交錯して衝突する事故をいいます。特に問題になりやすいのは、信号機のある交差点で、対向方向から来た直進車と、反対方向から右折しようとした車両が衝突する場面です。
次の時系列は、典型的な右直事故で判断が食い違いやすい行動の順番を表しています。どの時点で右折を開始したのか、直進車がどこまで接近していたのかを順に見ることが、過失割合の修正要素を検討するうえで重要です。
対向直進車の通過を待つ場面では、停止線通過時点と右折開始時点を分けて確認します。
直進車の信号色、速度、停止線までの距離、制動可能性が争点になります。
直近右折、徐行の有無、合図の有無、走行軌跡が修正要素になります。
衝突部位、停止位置、破片の散乱、映像から進行方向と回避可能性を検討します。
単に「右折車が曲がった」「直進車が来た」という説明だけでは足りません。信号の色、どの時点で交差点に入ったか、道路構造、見通し、車種、運転者の認知と反応時間が重なって、最終的な評価が決まります。
割合が変わると、賠償額から控除される金額も変わります。
過失割合とは、交通事故の発生について当事者双方にどの程度の落ち度があるかを示す割合です。損害賠償では、被害者側にも過失がある場合、その割合に応じて賠償額が減額されます。これを過失相殺といい、民法722条2項は被害者側の過失を損害賠償額の算定で考慮できる旨を定めています。
次の比較一覧は、総損害額1,000万円を例に、直進車側の過失割合が変わった場合の基本的な控除イメージを示しています。実際の受領額は保険、既払金、費目別計算で変わりますが、割合の違いが金額差に直結することを読み取れます。
| 直進車側の過失 | 控除される目安 | 相手方へ請求できる基本額 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 20% | 200万円 | 800万円 | 双方青信号の典型的な右直事故の出発点です。 |
| 40% | 400万円 | 600万円 | 双方黄信号など、直進車にも大きな問題がある場面です。 |
| 70% | 700万円 | 300万円 | 直進車が黄信号または赤信号で進入した類型で問題になります。 |
| 90% | 900万円 | 100万円 | 直進車の赤信号進入が中心に評価される場面です。 |
ただし、最終受領額は単純な掛け算だけでは決まりません。自賠責保険、任意保険、人身傷害保険、物損、治療費の既払金、労災、健康保険、過失相殺前後の費目別計算が関係します。
過失割合は警察が最終決定するものではありません。警察は刑事手続や行政手続のために事故状況を捜査、記録しますが、民事上の過失割合は、示談では当事者間の合意で決まり、争いが残る場合は裁判所が判断します。保険会社の提示も、最終判断ではなく交渉上の一案です。
信号遵守、右折方法、直進優先の3点が基本割合の土台です。
右直事故では、直進か右折かの前に、どの信号に従って進行したかが最重要の争点になります。道路交通法7条は、車両等が信号機の表示する信号に従わなければならないと定めています。
次のポイント一覧は、右直事故の基本割合を支える3つの法律上の考え方を整理したものです。どの義務がどちらの車両に関係するのかを押さえると、双方青信号で右折車が重く見られる理由と、黄信号や赤信号で直進車側の評価が変わる理由を読み取れます。
青信号は進行可能を意味しますが、安全に進めることを保証するものではありません。黄信号は原則停止、赤信号は停止位置を越えて進行してはならない信号です。
道路交通法34条2項では、右折時はあらかじめ道路中央に寄り、交差点中心の直近の内側を徐行する趣旨の規律が置かれています。早回り右折、大回り右折、徐行なしは修正要素になります。
道路交通法37条では、交差点で右折する車両は、直進車や左折車の進行を妨げてはならない趣旨が定められています。双方青信号で右折車80%が出発点になる背景です。
実務上の過失割合は、条文に直接「20対80」と書かれているわけではありません。裁判例の蓄積を整理した資料、特に別冊判例タイムズ38号、日弁連交通事故相談センターの赤い本や青本などが、標準的な検討の出発点として参照されます。
直進車A、右折車Bとして、信号機のある交差点の代表類型を整理します。
自動車同士の右直事故では、Aを直進車、Bを右折車として、双方の信号と右折車の進行状況を分けます。特に2番と5番は誤解が多く、右折車が交差点に入った時点と右折を始めた時点の違いが重要です。
次の比較表は、信号機のある交差点で右折車と対向直進車が衝突した場合の基本過失割合を一覧化したものです。事故類型の列で実際の状況に近いものを探し、基本割合の列を出発点として、後続の修正要素を検討します。
| 番号 | 事故類型 | 基本割合 | 実務上の意味 |
|---|---|---|---|
| 1 | A、Bとも青信号で進入 | A20%、B80% | 直進優先が原則です。右折車の進行妨害が中心になります。 |
| 2 | Aが黄信号で進入、Bは青信号で進入後、黄信号で右折 | A70%、B30% | 黄信号で停止すべき直進車の過失が重くなります。 |
| 3 | A、Bとも黄信号で進入 | A40%、B60% | 双方に黄信号進入の問題がありますが、右折車の進行妨害も残ります。 |
| 4 | A、Bとも赤信号で進入または進行 | A50%、B50% | 双方に重い信号違反があり、基本的に同程度です。 |
| 5 | Aが赤信号で進入、Bは青信号で進入後、赤信号で右折 | A90%、B10% | 直進車の赤信号進入が中心です。右折車にも交差点内の安全確認が残ります。 |
| 6 | Aが赤信号で進入、Bは黄信号で進入後、赤信号で右折 | A70%、B30% | 直進車は赤信号進入、右折車にも黄信号進入の問題があります。 |
| 7 | Aが赤信号で進入、Bは右折の青矢印信号で右折 | A100%、B0% | 直進車の赤信号無視が決定的です。右折車が青矢印に従った典型です。 |
2番では、右折車が青信号で交差点に入り右折待ちをしていた場合、黄信号で交差点に入ってきた直進車の過失が重くなります。5番では、右折車が青信号で交差点に入り、対向直進車の通過を待っているうちに赤信号になり、その後に右折した場面が想定されています。
交差点で既に右折している車両等は、そのまま進行できると整理される場面がありますが、青信号で進行できる車両等の進行を妨げない注意は残ります。したがって、赤で右折したという一言だけで、直ちに右折車の信号無視と決めることはできません。
双方青、黄信号、赤信号、右折青矢印を順に整理します。
双方青信号であれば、直進車も右折車も信号の面では進行可能です。しかし、交差点内の優先関係では直進車が優先します。右折車は対向直進車の距離と速度を確認し、進行を妨げないタイミングで右折しなければなりません。そのため、直進車20%、右折車80%が基本になります。
黄信号は注意して進めという意味ではなく、原則として停止です。黄色になった時点で停止位置に近接し、安全に停止できない場合だけ例外的に進行できると考えます。直進車が停止可能だったのに黄信号で入った場合、直進車の過失は大きくなります。
双方が黄信号で進入した場合、双方に停止義務違反に近い問題があります。それでも右折車には直進車の進行を妨げない義務が残るため、基本割合は直進車40%、右折車60%と整理されます。
双方が赤信号で交差点に入った場合、双方に重大な信号違反があります。この類型では直進優先よりも双方の赤信号進入が重く見られ、基本割合は50%ずつです。ただし、一方がすでに交差点内で右折していたのか、新たに赤信号で進入したのかで評価は変わります。
右折車が青信号で交差点に入り、対向直進車を待つうちに赤信号になり、交差点外へ出るために右折した場合があります。このとき直進車が赤信号で停止線を越えて進入して衝突すれば、直進車の赤信号進入が大きく評価され、基本割合は直進車90%、右折車10%です。
右折車が黄信号で交差点に入り、その後赤信号で右折した場合、直進車が赤信号で進入していても、右折車側にも黄信号進入の問題があります。黄信号時に安全に停止できたのに右折待ち目的で入ったなら、右折車側の過失は軽視できません。
右折車が右折の青矢印信号に従って右折している場合、対向直進車側は通常赤信号です。ここで直進車が赤信号を無視して進入した典型例では、直進車100%、右折車0%が基本です。ただし、右折車の異常な速度、進路逸脱、信号誤認など特別事情があれば個別に検討されます。
次の判断の流れは、信号色だけで結論を急がず、停止線通過時点と右折開始時点を分けて確認する順番を示しています。この順番で資料を見ると、青進入後の赤右折と、赤信号で新たに交差点へ入った場面を区別しやすくなります。
青、黄、赤のどれで交差点に入ったかを映像や信号サイクルで確認します。
青で入ったのか、黄で入ったのか、赤で新たに入ったのかを分けます。
青進入後黄右折、青進入後赤右折、右折青矢印右折を区別します。
赤信号で停止線を越えた車両の過失が大きくなります。
直進優先、徐行、直近右折、速度超過などを確認します。
事故時の信号だけでなく、停止線通過時、右折開始時、衝突時を切り分けます。
右直事故では、事故時の信号は何色だったかという聞き方だけでは不十分です。少なくとも、直進車の停止線通過時、右折車の停止線通過時、右折車の右折開始時、衝突時、信号サイクル全体を分けて確認します。
次の比較表は、信号色を判断するときに分けるべき時点と、それぞれで確認する内容を整理したものです。時点ごとの意味を分けておくと、供述の食い違いや映像の時刻ずれを検証しやすくなります。
| 判断時点 | 確認する内容 | 重要な理由 |
|---|---|---|
| 直進車の停止線通過時 | 直進車が停止線を越えた時点の対面信号 | 直進車が青、黄、赤のどれで交差点に入ったかを決めます。 |
| 右折車の停止線通過時 | 右折車が交差点に入った時点の対面信号 | 青で入ったのか、黄で入ったのか、赤で入ったのかを決めます。 |
| 右折車の右折開始時 | 右折待ちから実際に右折を始めた時点の信号 | 青進入後黄右折、青進入後赤右折、青矢印右折を区別します。 |
| 衝突時 | 衝突の瞬間の信号、位置、進路 | 供述の整合性、速度、回避可能性の検討に使います。 |
| 信号サイクル全体 | 青、黄、赤、右折矢印、全赤時間、時差式かどうか | 当事者供述や映像の時系列を検証します。 |
右折車が赤で右折したと認めても、それだけで信号無視とは限りません。青信号で交差点に進入し、右折待ちをしているうちに赤になった場合には、交差点内から退避するための右折が許される場面があります。一方、停止線の手前で赤になっていたのに新たに進入した場合は別の評価になります。
右折車側と直進車側の事情を分け、どの証拠で立証するかを確認します。
基本過失割合は出発点であり、事故ごとの事情によって加算または減算されることがあります。双方青信号の右直事故では、右折車の直近右折、徐行なし、合図なし、直進車の速度超過や黄信号進入などが代表的な修正要素です。
次の比較表は、右折車側に不利に働きやすい修正要素を整理したものです。内容の列で問題となる運転行為を確認し、立証のポイントの列で、どの資料を集めるべきかを読み取れます。
| 修正要素 | 内容 | 典型的な方向 | 立証のポイント |
|---|---|---|---|
| 徐行なし | 右折車が十分に減速せず右折した | 直進車に有利、右折車に不利 | 映像、衝突位置、損傷程度、目撃証言、速度解析 |
| 直近右折 | 直進車が至近距離にいるのに右折を開始した | 直進車に有利、右折車に不利 | 右折開始時の距離、直進車速度、停止線位置、映像 |
| 早回り右折 | 交差点中心の直近内側を通らず、手前を斜めに曲がった | 直進車に有利、右折車に不利 | 走行軌跡、衝突地点、現場図、ドラレコ |
| 大回り右折 | あらかじめ道路中央に寄らず、大きく外側から右折した | 直進車に有利、右折車に不利 | 車線位置、進入角度、右折開始位置 |
| 合図なし、合図遅れ | ウインカーを出さない、または直前に出した | 直進車に有利、右折車に不利 | 映像、後続車や目撃者の証言 |
| 著しい過失 | 脇見、スマホ注視、酒気帯びなど | 当該車両に不利 | 供述、捜査資料、通信履歴、飲酒検査 |
| 重過失 | 酒酔い、無免許、大幅速度超過、居眠りなど | 当該車両に大きく不利 | 刑事記録、捜査資料、客観証拠 |
次の比較表は、直進車側に不利に働きやすい事情を整理したものです。直進車が優先でも、速度、信号、前方注視に問題がある場合は割合が重くなるため、相手方から主張されたときの検討項目として重要です。
| 修正要素 | 内容 | 典型的な方向 | 立証のポイント |
|---|---|---|---|
| 15km以上の速度超過 | 制限速度を相当程度超えて進行 | 直進車に不利 | ドラレコ、EDR、事故鑑定、制動痕、損傷解析 |
| 30km以上の速度超過 | 大幅な速度違反 | 直進車に大きく不利 | 鑑定、映像解析、警察資料 |
| 黄信号進入 | 停止可能なのに黄で進入 | 直進車に不利 | 信号認識時点、停止線までの距離、速度、後続車 |
| 赤信号進入 | 赤で停止線を越えて進入 | 直進車に大きく不利 | 信号サイクル、映像、目撃者、交差点カメラ |
| 既右折 | 右折車が既に右折を相当進めていた | 直進車に不利 | 右折車の位置、衝突部位、進路、現場図 |
| 交差点進入禁止違反 | 渋滞等で交差点内に停止するおそれがあるのに進入 | 直進車に不利 | 交通状況、渋滞列、停止位置、映像 |
| 著しい前方不注視 | 右折車を発見できたのに見ていなかった | 直進車に不利 | 供述、映像、道路見通し、反応時間 |
右折車側で特に多いのは、直近右折と合図なしです。直進車が通常速度で交差点に入ろうとしている、または既に交差点に入っている時点で右折を開始した場合、直進車にとって回避可能性は下がります。基本の20対80から、10対90や0対100に近づく主張が検討されることがあります。
二輪車の脆弱性と重大事故化しやすい点を踏まえて、自動車同士とは別に見ます。
二輪車が直進車として右直事故に巻き込まれるケースは、重大事故になりやすい類型です。警察庁は、車両相互事故における二輪車乗車中死者について、出会い頭に次いで多いのが右折対直進であり、二輪車が直進中に相手車両が右折してきた事故で亡くなった割合が約3割であると説明しています。
次の重要ポイントは、二輪車が関係する右直事故で特に意識すべき特徴をまとめたものです。車体が小さく遠く遅く見えやすいこと、けがが重くなりやすいことを読み取ると、過失割合だけでなく損害資料の整備も重要だと分かります。
二輪車は四輪車から見て実際より遠く、遅く感じられることがあります。骨折、頭部外傷、高次脳機能障害、脊髄損傷などがある場合は、早期の医療記録整備も重要です。
次の比較表は、二輪車が直進車、自動車が右折車となる右直事故の代表的な基本割合です。二輪車の脆弱性が考慮されるため、自動車同士より二輪直進車側の割合が軽くなる傾向を読み取れます。
| 類型 | 二輪直進車の信号 | 自動車右折車の信号と進行状況 | 二輪直進車 | 自動車右折車 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 青 | 青 | 15% | 85% |
| 2 | 黄 | 青で進入し、黄で右折 | 60% | 40% |
| 3 | 黄 | 黄 | 30% | 70% |
| 4 | 赤 | 赤 | 40% | 60% |
| 5 | 赤 | 青で進入し、赤で右折 | 80% | 20% |
| 6 | 赤 | 黄で進入し、赤で右折 | 60% | 40% |
| 7 | 赤 | 右折の青矢印信号で右折 | 100% | 0% |
次の比較表は、自動車が直進車、二輪車が右折車となる場合の代表的な基本割合です。二輪車が右折側になると、右折車としての進行妨害が問題になりつつ、車種差による評価も反映される点を確認できます。
| 類型 | 自動車直進車の信号 | 二輪右折車の信号と進行状況 | 自動車直進車 | 二輪右折車 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 青 | 青 | 30% | 70% |
| 2 | 黄 | 青で進入し、黄で右折 | 75% | 25% |
| 3 | 黄 | 黄 | 50% | 50% |
| 4 | 赤 | 赤 | 60% | 40% |
| 5 | 赤 | 青で進入し、赤で右折 | 90% | 10% |
| 6 | 赤 | 黄で進入し、赤で右折 | 80% | 20% |
| 7 | 赤 | 右折の青矢印信号で右折 | 100% | 0% |
二輪車事故では、過失割合だけでなく、傷害の重さ、後遺障害、休業損害、逸失利益、将来介護費、装具費、通院交通費、バイク修理費、ヘルメットやプロテクターの損傷も問題になります。骨折、頭部外傷、神経症状がある場合は、医療記録を早期に整えることが重要です。
映像、信号サイクル、刑事記録、車両損傷を組み合わせて確認します。
右直事故では、当事者双方が自分は青だった、相手が赤だったと主張することがあります。信号色は過失割合を20対80から90対10、100対0へ変えることもあるため、立証の重要度が非常に高い争点です。
次の手段一覧は、信号色や進入時点を確認するための主な資料を整理したものです。どの資料が何を示すのか、保存期間や取得時期に注意すべきものはどれかを読み取ることで、早期に保全すべき証拠を判断しやすくなります。
前方映像だけでなく、後方、室内、音声、GPS速度、時刻情報が役立つことがあります。信号機が映っていなくても周囲車両の動きから推認できる場合があります。
上書き注意店舗、ガソリンスタンド、コンビニ、駐車場、バスやタクシーの映像が事故状況を記録していることがあります。保存期間が短いことが多い資料です。
早期保全発生日時、場所、当事者、事故類型を確認する入口資料です。通常、過失割合や信号色の詳細を確定する資料ではありません。
入口資料衝突地点、停止位置、見通し、信号機の位置、当事者の指示説明を確認する資料です。取得時期や手続は事件の進行状況で変わります。
現場状況青、黄、赤、右折矢印、全赤時間、歩行者信号、時差式制御の有無を事故時刻と照合します。1秒単位の争いで重要です。
時系列損傷部位、変形方向、破片の散乱、ブレーキ痕、EDRデータ、衝突角度から位置関係や速度を推定します。
解析次の判断の流れは、映像がない場合でも、残された資料を順に集めて信号色や速度を検討する手順を示しています。資料の順番を意識すると、保存期間の短い映像を先に確保し、その後に公的資料や鑑定資料を組み合わせる必要性を読み取れます。
ドライブレコーダーや周辺カメラの保存期間を確認し、コピーを作成します。
事故日時、場所、当事者、道路構造、信号機の位置を整理します。
停止線通過時点、右折開始時点、衝突時点を時系列で確認します。
車両損傷、停止位置、破片、EDR、事故鑑定を組み合わせて検討します。
割合の争いと同時に、診断書、休業損害、物損資料も整えます。
過失割合は、治療や後遺障害の有無と同じ問題ではありません。しかし、過失割合が20%変わるだけで最終的な受領額が大きく変わるため、医療記録と損害資料の整備も欠かせません。
次の注意要素の一覧は、右直事故で損害算定に影響しやすい資料や費目を整理したものです。過失割合の争いだけに集中すると、治療、後遺障害、物損、収入補償の資料が遅れるおそれがあるため、同時に何を整えるべきかを読み取ってください。
後遺障害や損害算定の中核は、医師の診断書、診療録、画像所見、検査結果です。整骨院等の記録だけに偏らないよう注意します。
給与所得者、個人事業主、会社役員、主婦、学生、高齢者、無職者では立証方法が異なります。収入資料や生活実態の整理が必要です。
修理費、評価損、代車費用、レッカー費用、休車損、営業損害なども過失相殺の影響を受けます。
人身損害と物損の両方がある事故では、費目ごとに資料の性質が違います。治療費、慰謝料、休業損害、後遺障害、物損のどこに争いがあるかを整理し、過失割合の修正と損害額の修正を分けて検討することが大切です。
20対80や70対30という提示を受けたら、類型、信号、修正要素、証拠を順番に確認します。
保険会社から、右直事故なので20対80です、信号が黄なので70対30です、と提示された場合でも、そのまま受け入れる前に確認すべき点があります。相手方の供述だけに依拠している場合や、修正要素が十分に反映されていない場合もあるためです。
次の判断の流れは、保険会社の提示を検討するときの順番を示しています。上から順に確認すると、事故類型の取り違え、車種の違い、信号時点の混同、証拠不足、損害額の計算違いを見つけやすくなります。
交差点右直事故なのか、路外右折、進路変更、出会い頭なのかを分けます。
自動車同士か、自動車対二輪車か、自転車が関係するかを確認します。
双方青、直進黄、双方黄、直進赤、右折青矢印を、停止線通過時点と右折開始時点で分けます。
直近右折、徐行なし、合図なし、速度超過、既右折などが反映されているかを見ます。
ドラレコ、実況見分調書、防犯カメラ、信号サイクル、損傷写真、治療費、慰謝料、休業損害、物損を確認します。
納得できない場合は、根拠となる事故類型、基準資料、修正要素、証拠を明示してもらうことが重要です。単に割合の数字だけで交渉するより、どの事実をどの証拠で支えるかを整理した方が、主張の説得力が高まります。
信号色、速度、証拠、後遺障害、物損が複雑なときは早期相談の価値が高くなります。
右直事故では、信号色の争い、速度の争い、右折方法の争い、二輪車や重傷事故の損害算定が重なることがあります。特に映像の保存期間が短い資料がある場合、早い段階で資料を整理する価値が高くなります。
次の比較表は、弁護士相談を検討しやすい場面と、その理由をまとめたものです。どの項目に当てはまるかを見ることで、過失割合だけでなく証拠保全や損害立証の面でも専門的な確認が必要かを読み取れます。
| 相談を検討しやすい場面 | 理由 |
|---|---|
| 信号色について相手方と主張が食い違う | 過失割合が大きく変わり、証拠保全が急がれます。 |
| 右折青矢印、時差式信号、黄信号進入が問題 | 信号サイクルと進入時点の分析が必要です。 |
| 保険会社が20対80を機械的に提示している | 直近右折、合図なし、速度超過などが未反映の可能性があります。 |
| 10対0、9対1を争いたい | 基本割合から修正する理由と証拠が必要です。 |
| 二輪車、自転車、歩行者が関係する | 車種別の基準、傷害の重さ、後遺障害が問題になりやすいです。 |
| 骨折、頭部外傷、神経症状、長期通院がある | 後遺障害申請や損害額が大きくなる可能性があります。 |
| 実況見分調書や刑事記録を取り寄せたい | 取得時期、申請先、手続の判断が必要です。 |
| 事業所得、休業損害、廃車、評価損がある | 損害立証が複雑になりやすいです。 |
弁護士費用特約が自動車保険、火災保険、家族の保険に付帯している場合、自己負担を抑えて相談や依頼ができることがあります。保険証券や契約内容を確認し、使える範囲、上限、家族の特約の利用可否を整理します。
信号、現場、車両、医療、損害、保険を分けて資料を整理します。
右直事故に遭った後は、信号や過失割合の主張だけでなく、事故基本情報、現場、車両、刑事記録、医療、損害、保険の資料を整理しておく必要があります。資料が分散したままだと、修正要素や損害額の検討が遅れやすくなります。
次のチェックリストは、過失割合と損害額を適正に検討するために確認したい資料を分野別にまとめたものです。左列で分野を確認し、右列の資料が手元にあるかを見れば、不足している証拠や書類を把握できます。
| 分野 | 確認資料 |
|---|---|
| 事故基本情報 | 交通事故証明書、事故日時、場所、相手方情報、保険会社情報 |
| 信号関係 | ドラレコ、防犯カメラ、信号サイクル、歩行者信号、右折矢印、時差式の有無 |
| 現場状況 | 現場写真、停止線、車線、右折レーン、道路標示、見通し、照明、天候 |
| 車両関係 | 損傷写真、修理見積、レッカー記録、EDRの有無、廃車査定 |
| 刑事記録 | 実況見分調書、写真撮影報告書、供述調書、送致先、検番 |
| 医療 | 診断書、診療録、画像、検査結果、通院日数、リハビリ記録 |
| 損害 | 休業損害資料、源泉徴収票、確定申告書、領収書、交通費、装具費 |
| 保険 | 任意保険、自賠責、人身傷害、搭乗者傷害、弁護士費用特約 |
最も重要なのは、双方青信号なら直進車20%、右折車80%が基本であること、信号色で結論が大きく変わること、そして最終的な割合は証拠と修正要素で決まることです。保険会社の提示に不安がある場合は、示談前に資料を整理して確認する必要があります。
個別判断ではなく、一般的な制度と実務上の考え方として整理します。
一般的には、双方青信号であれば直進車20%、右折車80%が基本とされています。ただし、直進車が黄信号や赤信号で進入した場合、右折の青矢印信号があった場合、速度や右折方法に問題がある場合などで結論は変わる可能性があります。具体的な見通しは、事故態様と証拠を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
一般的には、自動車同士で双方青信号の典型的な右直事故では、直進車にも20%の基本過失が置かれるとされています。青信号は進行可能を意味しますが、前方の右折車への注意義務がなくなるわけではありません。ただし、直近右折、徐行なし、合図なしなどの事情で割合が変わる可能性があります。
一般的には、右折車が停止線の手前で赤信号になってから新たに交差点へ進入した場合、右折車の信号違反が強く問題になります。一方、青信号で交差点に入り、右折待ち中に赤になってから交差点外へ出るため右折した場合は、別の評価となる可能性があります。停止線通過時点と右折開始時点を分けて確認する必要があります。
一般的には、黄信号は原則停止とされています。ただし、黄色になった時点で停止位置に近接しており、安全に停止できない場合は例外があります。停止線までの距離、速度、後続車、路面状況、黄信号を認識できた時点によって結論は変わる可能性があります。
一般的には、直進車が赤信号で進入し、右折車が右折の青矢印信号に従って通常の方法で右折していた典型例では、直進車100%、右折車0%が基本とされています。ただし、右折車の異常な速度、進路逸脱、信号誤認、他の交通への危険行為など特別事情がある場合は、個別に検討されます。
一般的には、映像がない場合でも、実況見分調書、写真撮影報告書、防犯カメラ、店舗カメラ、目撃者、信号サイクル、車両損傷、破片散乱、停止位置、通報時刻などから事故状況を検討できる可能性があります。ただし、映像は保存期間が短いことが多いため、早期対応が重要です。
一般的には、警察の捜査資料は重要ですが、民事上の過失割合を最終的に決めるものではありません。示談では当事者間の合意、争いがあれば裁判所の判断で定まります。警察官の説明、交通事故証明書、実況見分調書の内容と、民事上の評価は分けて確認する必要があります。
一般的には、修理費、全損時価額、評価損、代車費用、休車損、過失割合が争われる場合、物損だけでも金額差が生じる可能性があります。ただし、弁護士費用とのバランスは事故内容や保険契約によって変わります。弁護士費用特約の有無を確認し、具体的な対応は専門家へ相談する必要があります。
過失割合、信号、交通事故捜査、損害算定に関する中立的な資料名を掲載します。