後遺症が残ったとき、等級は全国共通の自賠責制度で判断されます。富山県で重要になる検査、診断書、資料収集、被害者請求、異議申立ての見方を一つずつ整理します。
後遺症が残ったとき、等級は全国共通の自賠責制度で判断されます。
全国共通の等級表を前提に、富山県でどの資料をどう整えるかを確認します。
富山県で交通事故に遭い、痛み、しびれ、可動域制限、視覚・聴覚の障害、脳外傷後の記憶障害、外貌の傷あと、臓器機能障害などが残った場合、まず押さえるべきなのは「富山県だけの地方基準で等級が決まるわけではない」という点です。後遺障害等級は自動車損害賠償保障法施行令の別表を基礎にした全国共通の制度で、富山県で重要になるのは、全国共通の基準に沿って資料を整える実務です。
次の一覧は、後遺障害等級を検討するときの五つの軸を表します。等級表だけを見るよりも、事故との関係、医学的な裏付け、症状経過、等級表への当てはめ、提出資料の精度を同時に見ることが重要で、弱い軸がどこかを読み取ると準備の優先順位を決めやすくなります。
残った症状が交通事故によって発生または悪化したと説明できるかを確認します。事故態様、初診時期、車両損傷、事故前の状態が関係します。
画像、神経学的所見、可動域測定、聴力検査、視野検査、神経心理学的検査などで症状を説明できるかを見ます。
事故直後から症状固定まで、訴えや診療録の内容に大きな矛盾がないかを見ます。通院中断や初診遅れは注意点です。
残った障害が別表第一または別表第二のどの級・号に相当するかを、障害系列ごとに整理します。
後遺障害診断書、画像、検査結果、診療録、事故資料、日常生活・就労への影響を不足なく提出できるかを確認します。
後遺症、後遺障害、症状固定、別表第一と別表第二を混同しないことが出発点です。
富山県の後遺障害等級を考える前に、「後遺症」「後遺障害」「症状固定」を分けて理解する必要があります。三つの言葉は似ていますが、損害賠償での意味が違うため、違いを読み取ると、治療段階から申請段階へ移るタイミングを整理できます。
| 用語 | 意味 | 実務での注意点 |
|---|---|---|
| 後遺症 | 治療後も残っている症状を広く指す日常的な言葉です。首の痛み、腰のしびれ、関節可動域制限、傷あと、耳鳴り、めまい、記憶障害などを含みます。 | 後遺症があるだけで、自賠責の後遺障害等級が当然に認定されるわけではありません。 |
| 後遺障害 | 交通事故との相当因果関係があり、医学的に認められ、かつ自賠責の等級表に該当または相当すると評価される障害です。 | 症状の内容だけでなく、診療録、画像、検査、診断書、事故資料で説明できるかが重要です。 |
| 症状固定 | 医学上一般に認められた治療を続けても、大幅な改善が期待しにくい状態です。 | 治療をやめるべき日という意味ではなく、入通院損害中心の段階から後遺障害損害を検討する節目です。 |
次の比較表は、自賠責保険・共済の後遺障害等級表が大きく二つに分かれることを示します。介護の必要性と支払限度額の範囲が違うため、どちらの表で検討するのかを読み取ることが、等級表を見る最初の入口になります。
| 区分 | 内容 | 等級 | 自賠責の支払限度額 |
|---|---|---|---|
| 別表第一 | 神経系統・精神または胸腹部臓器に著しい障害があり、介護を要する後遺障害です。 | 1級・2級 | 1級4,000万円、2級3,000万円 |
| 別表第二 | 介護を要する後遺障害以外の後遺障害です。 | 1級から14級 | 1級3,000万円から14級75万円 |
別表第一と別表第二の違い、1級から14級の要約、労災基準との関係を確認します。
次の一覧は、介護を要する後遺障害である別表第一の実務要約です。等級、支払限度額、認定で重視される観点を並べているため、単なる金額差ではなく、日常生活動作や介護実態がどの程度中心になるかを読み取ってください。
| 等級 | 障害の実務要約 | 支払限度額 | 認定で重視される観点 |
|---|---|---|---|
| 第1級 | 神経系統・精神または胸腹部臓器に極めて重い障害が残り、常時介護を要する状態です。 | 4,000万円 | 意識障害、高次脳機能障害、脊髄損傷、呼吸・循環・摂食・排泄、日常生活動作、介護実態 |
| 第2級 | 神経系統・精神または胸腹部臓器に重い障害が残り、随時介護を要する状態です。 | 3,000万円 | 見守り・介助の必要性、外出、服薬、金銭管理、安全管理、家族介護、福祉サービス |
次の表は、別表第二の1級から14級までを、一般読者が全体像をつかめるように要約したものです。等級が下がるほど支払限度額は小さくなりますが、14級でも仕事や家事への影響が長く続くことがあるため、障害類型と証拠の組み合わせを読み取ることが重要です。
| 等級 | 主な障害類型の実務要約 | 限度額 | 典型的な証拠・検査 |
|---|---|---|---|
| 第1級 | 両眼失明、咀嚼と言語の廃失、両上肢・両下肢の重度欠損または用廃。 | 3,000万円 | 眼科検査、口腔外科・耳鼻科評価、画像、義肢装具、日常生活動作評価 |
| 第2級 | 片眼失明と他眼高度視力低下、両眼高度視力低下、両上肢・両下肢の手関節・足関節以上の欠損。 | 2,590万円 | 視力検査、切断部位の画像・診断書、装具資料 |
| 第3級 | 咀嚼または言語機能の廃失、終身労務不能に近い神経・精神・臓器障害、両手指全部の喪失など。 | 2,219万円 | 神経学的評価、職業能力評価、嚥下・発語検査、手指欠損の記録 |
| 第4級 | 両眼の高度視力低下、咀嚼と言語の著しい障害、両耳聴力喪失、片上肢・片下肢の大きな欠損など。 | 1,889万円 | 視力・聴力検査、可動域、筋力、画像、生活動作評価 |
| 第5級 | 片眼失明と他眼視力低下、神経・精神・臓器障害により特に軽易な労務以外が困難、片上肢・片下肢の欠損または用廃など。 | 1,574万円 | 脳画像、神経心理検査、就労状況、関節機能、義肢装具 |
| 第6級 | 咀嚼または言語の著しい障害、重度聴力障害、脊柱の著しい変形・運動障害、二関節用廃など。 | 1,296万円 | 可動域測定、脊柱画像、聴力検査、口腔機能検査 |
| 第7級 | 神経・精神・臓器障害により軽易労務以外が困難、手指欠損・用廃、偽関節、外貌の著しい醜状など。 | 1,051万円 | 顔面写真、骨癒合評価、可動域、神経心理検査、労働能力資料 |
| 第8級 | 片眼失明または高度視力低下、脊柱運動障害、手指欠損・用廃、下肢短縮、主要関節用廃など。 | 819万円 | 画像、脚長差測定、可動域測定、手指機能評価 |
| 第9級 | 視野障害、まぶた欠損、鼻欠損、咀嚼・言語障害、聴力障害、労務が相当程度制限される神経・精神・臓器障害など。 | 616万円 | 視野検査、聴力検査、顔面写真、神経心理検査、職務制限資料 |
| 第10級 | 片眼視力低下、正面視での複視、咀嚼または言語障害、多数歯の補綴、聴力障害、主要関節の著しい機能障害など。 | 461万円 | 眼科検査、歯科資料、聴力検査、可動域測定、脚長差 |
| 第11級 | 両眼の調節・運動障害、まぶた運動障害、歯科補綴、脊柱変形、胸腹部臓器障害で労務に相当な支障など。 | 331万円 | 眼科検査、脊柱画像、臓器機能検査、労務支障資料 |
| 第12級 | 主要関節の機能障害、長管骨変形、手指・足指障害、頑固な神経症状、外貌醜状など。 | 224万円 | 画像、可動域測定、神経学的所見、写真、歯科資料、骨変形評価 |
| 第13級 | 片眼視力低下、視野障害、歯科補綴、手指・足指障害、下肢短縮、胸腹部臓器障害など。 | 139万円 | 眼科検査、歯科資料、脚長差測定、指趾機能、臓器機能検査 |
| 第14級 | 片耳聴力障害、露出面の醜状、手指骨の一部欠損、DIP関節屈伸不能、足指障害、局部の神経症状など。 | 75万円 | 診療録、神経学的所見、画像、症状経過、写真、聴力検査、歯科資料 |
次の強調表示は、等級表だけでは判断が完結しないことを示します。等級表は最終的な分類であり、実際には労災実務に由来する医学的評価枠組みが使われるため、どの検査と所見でその分類を支えるのかを読み取ってください。
自賠責保険の支払基準では、後遺障害の等級認定は原則として労働者災害補償保険の障害等級認定基準に準じて行うとされています。関節可動域、神経症状、聴力、視野、外貌醜状などは、細かな医学的評価が問題になります。
眼、耳、歯、神経、脊柱、四肢、外貌、臓器など、障害系列ごとの資料を整理します。
次の一覧は、障害が残った部位ごとに、認定で問題になりやすい所見と準備資料を整理したものです。富山県では通院先が複数の市町村や専門科に分かれることがあるため、どの診療科・検査・記録を結び付けるかを読み取ると、資料収集の抜けを減らせます。
視力は原則として矯正視力を基礎に判断されます。視力、視野、複視、眼球運動、画像、眼科受診記録が重要です。
眼科視野・複視聴力低下、耳鳴り、耳殻欠損、めまいでは、耳鼻咽喉科の検査と事故直後からの訴えの記録が大切です。
耳鼻科検査継続歯科補綴、顎関節障害、咀嚼・言語機能障害では、歯科・口腔外科の診断書、画像、咬合評価、言語評価が関係します。
歯科咬合評価圧迫骨折、固定術後の可動域制限、脊髄損傷では、画像、手術記録、リハビリ記録、神経学的評価を整理します。
脊柱変形と運動欠損、機能障害、変形、短縮、偽関節、神経症状では、左右比較、角度、筋力、歩行、装具使用が問題になります。
四肢角度測定顔、首、頭部、露出面の傷あとは、部位、大きさ、形、色、陥凹、写真の撮り方が評価に影響します。
写真形成外科呼吸器、循環器、消化器、泌尿器、生殖器の機能障害では、専門医評価、検査数値、生活・就労制限を整理します。
臓器数値資料次の比較一覧は、富山県で特に相談が多い神経症状と高次脳機能障害で、どの資料が不足しやすいかを示します。症状の訴えだけでは弱くなりやすい分野なので、症状経過と医学的所見が同じ方向を向いているかを読み取ってください。
12級13号では画像所見、神経学的検査、筋力低下、感覚障害、反射異常などが特に重要です。14級9号でも、事故態様、症状の一貫性、通院経過、診療録が重視されます。
急性期の意識障害、頭部CT・MRI、神経心理学的検査、家族・職場から見た人格変化、記憶障害、注意障害、復職状況を早期に保存する必要があります。
可動域は角度、健側比較、主要運動と参考運動、疼痛・拘縮・骨癒合不良・関節内骨折・手術後変化などの原因を整理する必要があります。
労働能力喪失率、自賠責基準、裁判基準、示談前確認の視点をまとめます。
次の横棒グラフは、自賠責支払基準に示される後遺障害等級別の労働能力喪失率を表します。棒が長いほど労働能力への影響が大きい目安を示し、逸失利益の計算でどの等級がどれほど重く扱われるかを読み取るために重要です。
次の計算枠組みは、後遺障害等級が賠償額に与える意味を整理したものです。等級が上がるほど慰謝料や逸失利益の基礎が変わるため、保険会社提示額を見るときは、等級、喪失率、喪失期間、基礎収入の四つを合わせて読み取ってください。
自賠責支払基準では、後遺障害の逸失利益について、収入額に等級別の労働能力喪失率と就労可能年数に応じたライプニッツ係数を乗じる考え方が示されています。裁判実務では、職業、症状の内容、減収の有無、症状の永続性などがさらに問題になります。
事故直後から症状固定、申請、期限までの実務手順をつなげて確認します。
次の時系列は、富山県で交通事故後に後遺障害認定を進める一般的な順番を示します。順番には意味があり、事故直後の届出と初診、治療中の記録、症状固定時の診断書、申請方法の選択、請求期限の確認がつながっていることを読み取ってください。
痛む部位、しびれる範囲、可動域、歩行距離、睡眠障害、仕事・家事への支障、服薬、リハビリ内容を具体的に医師へ伝えます。
傷病名、症状固定日、自覚症状、他覚所見、検査結果、画像所見、可動域、神経学的所見、将来の見通しを確認します。
後遺障害の被害者請求では、症状固定日の翌日から3年以内という整理が案内されています。古い事故や時効更新が必要な場合は早期確認が必要です。
次の比較表は、事前認定と被害者請求の違いを示します。どちらが常に正しいという表ではなく、資料を誰が管理するか、追加資料を出しやすいか、争点が複雑かを読み取って、申請方法の検討材料にしてください。
| 方法 | 特徴 | 向きやすい場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 事前認定 | 任意保険会社が資料を取りまとめるため、被害者側の事務負担が比較的小さい方法です。 | 資料が単純で争いが少ない場合。 | 提出資料の選別や補充を被害者側が主体的に管理しにくい面があります。 |
| 被害者請求 | 被害者側が必要資料を集め、加害者側自賠責保険会社へ直接請求する方法です。 | 重度障害、むちうちの12級・14級、高次脳機能障害、既往症との区別が難しい事案。 | 画像、追加診断書、意見書、日常生活状況報告書、休業資料などの準備負担があります。 |
次のチェックリストは、後遺障害申請を考える人が時期ごとに確認する事項を表します。事故直後から結果通知後までの順番に意味があり、後で集めにくい事故資料や医療記録をどの段階で残すかを読み取ることが重要です。
| 時期 | 確認する事項 |
|---|---|
| 事故直後 | 警察への届出、交通事故証明書を取得できる状態の確保、救急・初診記録、車両損傷、現場写真、ドラレコ、防犯カメラ、目撃者情報の保存。 |
| 治療中 | 症状を毎回具体的に医師へ伝え、MRI、CT、X線、神経学的検査、リハビリ記録、服薬、ブロック注射、装具、休業資料、保険会社とのやり取りを残します。 |
| 症状固定前 | 症状固定の時期を主治医と確認し、後遺障害診断書に必要な検査、検討すべき等級・号、事前認定か被害者請求か、弁護士等への相談要否を整理します。 |
| 申請時 | 後遺障害診断書の記載漏れ、画像CD、検査結果、診療録、リハビリ記録、日常生活状況報告書、勤務先資料、既往症や加齢変性の説明資料、請求期限を確認します。 |
| 結果通知後 | 認定理由を読み、後遺障害慰謝料、逸失利益、休業損害、過失割合、既払い金、異議申立て、紛争処理、訴訟の必要性を検討します。 |
認定されやすい資料、認定されにくい資料、相当・併合・加重、地域特有の相談類型を整理します。
次の一覧は、後遺障害認定で評価されやすい資料と、非該当または低い等級につながりやすい資料の特徴を対比しています。左右の違いを読むことで、いま足りない資料が医学的所見なのか、症状経過なのか、事故態様の説明なのかを切り分けやすくなります。
| 評価されやすい資料 | 不利になりやすい資料 |
|---|---|
| 事故直後から症状固定まで、症状の部位・内容が一貫している。 | 初診が遅い、または通院中断が長い。 |
| 画像所見、検査所見、神経学的所見、可動域測定が具体的に記録されている。 | 診療録に症状の訴えがほとんど残っていない。 |
| 後遺障害診断書の自覚症状欄と他覚所見欄が、等級表の要件に対応している。 | 整骨院・接骨院の記録はあるが、医師の診断・検査が乏しい。 |
| 画像CD、検査結果、診療録、リハビリ記録、職場資料、家族の陳述書が必要に応じて添付されている。 | MRIやCTがない、または画像所見への医師コメントがない。 |
| 既往症や加齢変性があっても、事故前後の変化を説明できる。 | 既往症、加齢変性、別事故との区別が整理されていない。 |
| 日常生活・就労への影響が具体的行動の制限として記録されている。 | 「疼痛あり」「しびれあり」程度で、部位、程度、検査が不明。 |
次の三つの整理は、等級認定で通常の一覧表だけでは処理しきれない場面を表します。相当、併合、加重は結論が機械的に決まらないため、複数障害や既存障害があるときに何を読み取るべきかを確認してください。
各等級の障害に相当するものは、その等級の後遺障害として扱われます。複合的な神経症状、特殊な臓器障害、複数機能低下が問題になります。
原則として最も重い等級を基礎にしつつ、一定の場合には繰上げがあります。ただし同一系列の重複評価など細かな調整があります。
事故前から同じ部位に障害があり、事故で重くなった場合は、加重後の保険金額から既存障害分を控除する考え方が問題になります。
次の注意点一覧は、富山県で相談が生じやすい事故類型を整理したものです。地域の交通事情や生活背景によって、必要資料が変わるため、事故態様、被害者の属性、仕事・家事・学校生活への影響を読み取ることが重要です。
むちうち、腰椎捻挫、肩関節痛、膝痛では、車両損傷、ドラレコ、修理見積、警察資料、初診記録が重要です。
骨折、頭部外傷、脊椎圧迫骨折、股関節・膝関節障害、外貌醜状、高次脳機能障害では、事故前の生活自立度が重要になります。
労災、自賠責、任意保険、休業損害、逸失利益が絡みます。労災の障害認定と自賠責の後遺障害認定が並行することがあります。
骨端線損傷、成長障害、歯の障害、顔の傷あと、頭部外傷後の学習・行動変化は、学校や家庭の記録も重要です。
認定理由の分析、新資料、異議申立て、紛争処理、相談タイミングを整理します。
次の判断の流れは、非該当または想定より低い等級だった場合に、最初に何を確認するかを示します。順番には意味があり、感情的に再提出するのではなく、認定理由、新資料、手続選択を順に読み解くことが重要です。
因果関係、医学的所見、症状の一貫性、画像、可動域、既往症、資料不足のどこが問題にされたかを整理します。
専門医の追加診断書、画像鑑定、神経学的検査、神経心理学的検査、可動域再測定、日常生活状況報告書などを検討します。
異議申立て、自賠責保険・共済紛争処理機構、訴訟は目的と手続が異なるため、時効、費用、見通しを踏まえて選びます。
同じ資料を繰り返すだけでは結果変更は期待しにくくなります。
認定理由の弱点を補う医学的・事実的資料を組み立てます。
次の一覧は、弁護士等へ相談を検討するタイミングをまとめたものです。相談先を選ぶためではなく、どの段階で資料整理が難しくなりやすいかを読み取るための一覧です。
骨折、手術、入院、脳外傷、脊髄損傷がある場合は、早い段階から資料保全が重要です。
12級13号または14級9号が問題になる場合、画像、神経学的所見、症状経過の整理が重要です。
保険会社の一括対応終了と医学的な症状固定日は同じではありません。主治医の判断と資料を確認します。
どの障害系列・等級・号が問題になり得るかを踏まえて、検査や記載漏れを確認します。
認定理由を読み、新しい医学的・事実的資料を補えるかを検討します。
自営業者、会社役員、主婦、学生、子ども、高齢者では、基礎収入や喪失期間の整理が必要です。
次の比較表は、富山県で交通事故後遺障害について相談先を探すときの主な窓口を整理したものです。窓口ごとに対象や条件が異なるため、無料相談、示談あっ旋、経済的条件、行政相談のどれに近いかを読み取ってください。
| 相談先 | 主な対象・特徴 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 富山県弁護士会・日弁連交通事故相談センター富山県支部 | 交通事故の民事関係、損害賠償責任、過失割合、損害賠償額、請求方法などの相談先になり得ます。 | 公式情報では予約制の無料法律相談が案内されています。実施日時、回数、予約方法は利用前に確認が必要です。 |
| 日弁連交通事故相談センター富山相談所 | 面接相談、高次脳機能障害面接相談、示談あっ旋などが案内されています。 | 取扱範囲、予約方法、相談場所、利用条件が事案に合うかを確認します。 |
| 法テラス富山 | 経済的に困っている方を対象とする無料法律相談や費用立替制度の相談先になり得ます。 | 収入・資産要件、相談場所、出張相談、予約方法を確認します。 |
| 富山県交通事故相談所などの公的相談窓口 | 交通事故に関する一般的な相談や公的窓口の案内を受けられる場合があります。 | 法的代理や個別交渉とは役割が違うため、相談できる内容と専門家相談へのつなぎ方を確認します。 |
次の一覧は、後遺障害診断書で失敗を避けるための確認項目です。部位ごとに見るべき項目が違うため、共通項目だけでなく、神経症状、関節、高次脳機能、外貌醜状のどこに当たるかを読み取ってください。
| 分類 | 確認項目 |
|---|---|
| 共通 | 症状固定日、傷病名、自覚症状、他覚所見、画像検査日、検査名、将来見通し、診療科の適合性。 |
| むちうち・神経症状 | 頸部痛、腰痛、上肢・下肢しびれの範囲、MRI所見、神経根症状を示す検査、腱反射、筋力、知覚の左右差、症状の一貫性。 |
| 関節可動域制限 | 関節ごとの角度、健側比較、自動運動・他動運動、主要運動・参考運動、疼痛、拘縮、骨癒合不良、手術後変化。 |
| 高次脳機能障害 | 事故直後の意識障害、頭部CT・MRI、神経心理学的検査、家族から見た変化、学校・職場での支障。 |
| 外貌醜状 | 傷あとの部位、大きさ、形状、色、陥凹、ひきつれ、症状固定時の写真、形成外科評価の要否。 |
専門職の役割と、相談前によく出る疑問を一般情報として整理します。
交通事故の後遺障害認定は、一人の専門職だけで完結する作業ではありません。次の一覧は、各専門職がどの資料や判断に関わるかを示すもので、誰に何を確認すべきか、どの記録が後の認定や賠償に結び付くかを読み取るために重要です。
警察は事故受付、実況見分、交通事故証明の基礎資料に関与します。救急記録は事故直後の意識状態、訴え、搬送先、バイタルサインを残します。
整形外科、脳神経外科、眼科、耳鼻咽喉科、口腔外科、形成外科、精神科、リハビリ職などが、障害内容に応じて所見を記録します。
任意保険会社は治療費一括対応や示談提示を行い、自賠責の調査は損害保険料率算出機構の調査事務所が資料をもとに行う仕組みです。
等級の見通し、被害者請求、資料収集、医療照会、異議申立て、賠償交渉、訴訟、過失相殺、既払い金控除などを整理します。
速度、衝突角度、ドラレコ、車両損傷、EDRデータなどが、因果関係や過失割合に影響することがあります。
労災、傷病手当金、障害年金、休職・復職、介護保険、障害福祉サービス、心理的ケアを支えます。
一般的には、後遺障害等級は自賠責保険・共済の全国共通基準を前提に判断されるとされています。富山県で異なるのは、相談先、通院先、資料収集、地域の交通事情などの実務面です。具体的な対応は、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
一般的には、後遺障害認定の中核資料は医師の診断書、後遺障害診断書、画像、検査結果、診療録とされています。整骨院・接骨院の記録が補助資料になることはありますが、医師の継続的な診察が乏しい場合は不利になる可能性があります。
一般的には、画像で明確な異常がない場合でも、事故態様、症状の一貫性、通院経過、神経学的所見などから14級9号が問題になる可能性があります。ただし、画像異常がない場合ほど経過記録の重要性が高まります。
一般的には、保険会社の一括対応終了は保険会社の支払対応の判断であり、医学的な症状固定日は医師が判断するとされています。ただし、時期が重なることは多いため、主治医と治療継続の必要性や診断書作成時期を確認する必要があります。
一般的には、後遺障害診断書は必要資料ですが、それだけで結論が決まるものではありません。事故との因果関係、医学的所見、症状経過、等級表該当性などにより結論が変わる可能性があります。
一般的には、資料が単純で争いが少ない場合は事前認定でも足りることがあります。一方で、画像、検査、日常生活資料、専門医意見書などを主体的に提出したい場合は被害者請求が適する可能性があります。具体的には事案ごとの資料状況で判断する必要があります。
一般的には、保険会社への異議申立て、自賠責保険・共済紛争処理機構、訴訟などの方法があります。ただし、同じ資料を繰り返すだけでは結果が変わりにくいため、認定理由を分析し、新しい医学的・事実的資料を補充する必要があります。
一般的には、富山県弁護士会、日弁連交通事故相談センター富山相談所、法テラス富山、富山県交通事故相談所などが相談先になり得ます。相談日時、予約方法、対象条件は変更される可能性があるため、利用前に公式情報を確認する必要があります。
症状、検査、診断書、事故資料、生活への影響を一体で整理することが重要です。
富山県で交通事故に遭い、後遺症が残った場合でも、後遺障害等級は全国共通の自賠責制度に基づいて判断されます。重要なのは等級表の丸暗記ではなく、事故との因果関係、医学的所見、症状経過、等級表への当てはめ、提出資料の精度を一つずつ整えることです。
まず、自分の症状がどの障害系列に属するのかを把握してください。首・腰の神経症状、関節可動域制限、骨の変形、眼・耳・歯・外貌・臓器・脳機能の障害では、必要な診療科、検査、診断書の書き方が変わります。