2σ Guide

司法修習中の給料(修習給付金)は
いくらもらえるか

司法修習中にもらえるお金は、会社員の給与ではなく修習給付金です。基本給付金、住居給付金、移転給付金の金額と要件、税金・社会保険、生活費不足時の貸与制度まで整理します。

13.5万円 基本給付金
17万円 住居給付あり
14.1万円 移転給付金の上限例
本ページは株式会社Dプロフェッションズ(医師/医療機関/弁護士/弁護士法人ではありません)が運営しています。
一般的な情報提供を目的としており医療上の助言や法律相談等を行うものではありません。
広告(PR)を掲載しています。広告は編集内容や推奨を意味しません。
Video

司法修習中の給料(修習給付金)は いくらもらえるか

司法修習中にもらえるお金は、会社員の給与ではなく修習給付金です。

動画を読み込み中…
2σ GUIDE ・ VIDEO
司法修習中の給料(修習給付金)は いくらもらえるか
司法修習中にもらえるお金は、会社員の給与ではなく修習給付金です。
動画の文字起こし(全文テキスト)

2σ GUIDE ・ VIDEO

  • 司法修習中の給料(修習給付金)は いくらもらえるか
  • 司法修習中にもらえるお金は、会社員の給与ではなく修習給付金です。

POINT 1

  • 司法修習中の給料(修習給付金)の全体像
  • 基本給付金13万5,000円、住居給付金3万5,000円、移転給付金の違いを整理します。
  • 月々の目安は13万5,000円または17万円
  • 司法修習中の「給料」と呼ばれるお金は、厳密には給料・給与ではなく、裁判所法に基づく修習給付金です。
  • 現在の制度では、基本給付金、住居給付金、移転給付金が中心となり、生活費が不足する場合には修習専念資金の貸与制度も検討します。

POINT 2

  • 司法修習中の給料ではなく修習給付金である理由
  • 司法修習の性質、裁判所法上の根拠、給与との違いを確認します。
  • 司法修習は実務教育課程
  • 給与ではなく修習給付金
  • 法曹人材確保を支える制度

POINT 3

  • 住居給付金と移転給付金の要件・届出
  • 1. 住宅・移転の必要性を確認:自ら居住する住宅か、修習に伴う必要な移転かを見ます。
  • 2. 対象外になり得る事情がないか:親族所有、フリーレント、同一地域内移転、在勤地内移転などを確認します。
  • 3. 案内で個別確認:対象外・日割り減額・支給遅れの可能性を確認します。
  • 4. 届出と資料を準備:契約書、家賃負担資料、住居届、移転届、提出期限を管理します。

POINT 4

  • 修習給付金の税金・社会保険・支給日
  • 支給日は毎月固定とは限らない
  • 期ごとの支給日等一覧表を確認します。
  • 住居給付金は遅れて入ることがある
  • 基本給付金より後の支給設計や、届出・認定の時期による後日支給があり得ます。

POINT 5

  • 修習専念資金と生活費の資金計画
  • 給付金だけで足りない場合の無利息貸与と返還計画を整理します。
  • 給付金だけで生活費が足りない場合には、修習専念資金の貸与制度があります。
  • これは給付ではなく貸与であり、将来返還する必要がありますが、無利息であるため、生活費不足を制度に沿って補う選択肢になります。
  • 何を表すかというと、毎月の不足額を補う制度である一方、将来の債務にもなるという二面性です。

POINT 6

  • 司法修習中の生活費リスクと進路別の考え方
  • 1. 給費制の時期:司法修習生に給与が支給されていた時期がありました。
  • 2. 貸与制の時期:修習期間中の生活費等を借入れにより賄う制度へ移行した時期があり、経済的負担が議論されました。
  • 3. 修習給付金制度:基本給付金、住居給付金、移転給付金を内容とする制度が導入され、必要に応じて修習専念資金の貸与も利用します。

POINT 7

  • 司法修習中の給料(修習給付金)に関するFAQ
  • 金額、課税、住居給付金、貸与、支給日の疑問を一般情報として整理します。
  • Q1. 司法修習中の給料はいくらですか。
  • Q2. 住居給付金は誰でももらえますか。
  • Q3. 実家暮らしでも17万円もらえますか。

まとめ

  • 司法修習中の給料(修習給付金)は いくらもらえるか
  • 司法修習中の給料(修習給付金)の全体像:基本給付金13万5,000円、住居給付金3万5,000円、移転給付金の違いを整理します。
  • 司法修習中の給料ではなく修習給付金である理由:司法修習の性質、裁判所法上の根拠、給与との違いを確認します。
  • 住居給付金と移転給付金の要件・届出:賃貸住宅、家賃支払い、転居の必要性、届出期限を確認します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

司法修習中の給料(修習給付金)の全体像

基本給付金13万5,000円、住居給付金3万5,000円、移転給付金の違いを整理します。

司法修習中の「給料」と呼ばれるお金は、厳密には給料・給与ではなく、裁判所法に基づく修習給付金です。現在の制度では、基本給付金、住居給付金、移転給付金が中心となり、生活費が不足する場合には修習専念資金の貸与制度も検討します。

次の表は、修習給付金の全体像を金額別に整理したものです。何を表すかというと、毎給付期間の基礎額、住居費への上乗せ、転居時の定額給付の違いです。読者にとって重要なのは、月額の目安だけでなく、要件・届出・税務上の扱いまでセットで確認する必要がある点です。

種類金額・内容主なポイント
基本給付金一の給付期間につき13万5,000円すべての司法修習生に支給される中心的な給付です。最終給付期間などは日割りになることがあります。
住居給付金一の給付期間につき3万5,000円自ら居住するため住宅を借り受け、家賃を支払い、届出をした場合に支給されます。
移転給付金路程に応じた定額。4万6,500円から14万1,000円修習に伴い住所・居所を移転する必要が認められる場合に支給されます。すべての転居が対象ではありません。

この重要ポイントは、司法修習中にもらえる金額の実務的な目安を示します。何を表すかというと、住居給付金がない場合とある場合の月額差です。なぜ重要かというと、家賃負担の有無で生活設計が大きく変わるためです。ここから、13万5,000円が基礎で、要件を満たすと17万円が目安になることを読み取ってください。

月々の目安は13万5,000円または17万円

実家等に住む場合や住居給付金の要件を満たさない場合は基本給付金13万5,000円が中心です。自分名義等で賃貸住宅を借り、家賃を支払い、住居給付金の要件と届出を満たす場合は、基本給付金13万5,000円に住居給付金3万5,000円が加わり、17万円が目安になります。

Section 01

司法修習中の給料ではなく修習給付金である理由

司法修習の性質、裁判所法上の根拠、給与との違いを確認します。

修習給付金を理解するには、司法修習そのものの性質を押さえる必要があります。司法修習は、司法試験合格後、裁判官・検察官・弁護士になる資格を得るために必要な実務教育課程です。導入修習、分野別実務修習、選択型実務修習、集合修習を通じて、事件処理、法廷実務、検察実務、弁護実務、法曹倫理、事実認定、要件事実、法文書作成などを学びます。

次の一覧は、修習給付金制度の前提になる3つの考え方を整理したものです。何を表すかというと、給料ではなく公的給付である理由、修習専念義務との関係、制度が作られた趣旨です。読者にとって重要なのは、会社員の給与とは異なる制度として金額や税務を読む必要がある点です。

制度前提

司法修習は実務教育課程

司法修習生は、実際の事件や実務に触れながら、法曹になるための最終段階の訓練を受けます。修習に専念することが求められるため、生活維持の支えが必要になります。

法的性質

給与ではなく修習給付金

雇用契約に基づく労務提供の対価ではなく、修習に専念するための生活維持等を支える公的な給付です。

制度趣旨

法曹人材確保を支える制度

2017年の裁判所法改正により、第71期以降の司法修習生に対し、基本給付金、住居給付金、移転給付金を内容とする制度が導入されました。

次の表は、修習給付金と会社員の給与の違いをまとめたものです。何を表すかというと、同じ「毎月入るお金」でも法的・税務的な扱いが異なる点です。なぜ重要かというと、源泉徴収や社会保険料の天引きがないため、後日の申告や納付を自分で見込む必要があるからです。

比較項目修習給付金会社員の給与
性質修習に専念するための公的給付雇用契約に基づく労務提供の対価
所得区分基本給付金・住居給付金は雑所得として扱われると案内されています。通常は給与所得です。
源泉徴収源泉徴収は行われず、源泉徴収票も交付されません。所得税が源泉徴収され、源泉徴収票が交付されます。
社会保険裁判所共済組合の健康保険・年金保険には加入できないと案内されています。勤務先の制度により健康保険・厚生年金に加入します。
Section 02

基本給付金13万5,000円の見方

一の給付期間、12か月換算、生活費としての位置づけを整理します。

基本給付金は、修習給付金の中心です。一の給付期間につき13万5,000円とされ、単純に12か月分で概算すると162万円です。ただし、給付期間は暦月そのものとは限らず、修習開始日や修了日との関係で最終回などが日割りになることがあります。

次の比較グラフは、基本給付金、住居給付金込み、通常の修習専念資金を加えた場合の月額規模を並べたものです。何を表すかというと、返還不要の給付と将来返還が必要な貸与を区別しながら、生活費として見込める現金規模を比べるものです。読者にとって重要なのは、縦の長さが大きいほど当面の資金繰りは増えても、貸与部分は返還義務を伴う点です。

13.5万
基本給付金
17万
住居給付あり
27万
通常貸与も利用

次の表は、基本給付金を生活費として見るときの注意点を整理しています。何を表すかというと、金額そのもの、12か月換算、支給期間、制度上の性質の違いです。読者にとって重要なのは、13万5,000円を「手取り給与」と誤解せず、給付期間・税務・支給日を確認することです。

項目整理確認ポイント
毎給付期間の額13万5,000円その期の給付期間と支給日を確認します。
12か月換算13万5,000円 × 12か月 = 162万円実際の支給回数や日割りは期ごとの案内で確認します。
制度上の性質修習中の生活維持を支える給付仕事の対価としての給与ではありません。
生活費との関係基礎収入として扱う家賃、食費、保険、年金、税金、書籍費、交通費を差し引いて不足額を見ます。
Section 03

住居給付金と移転給付金の要件・届出

賃貸住宅、家賃支払い、転居の必要性、届出期限を確認します。

住居給付金は、一の給付期間につき3万5,000円です。自ら居住するために住宅を借り受け、家賃を支払い、所定の住居届により居住の実情を届け出ることが基本要件です。実家暮らしや親族所有住宅、フリーレント期間などでは、支給対象外または日割り減額の問題が生じることがあります。

届出期限も重要です。公式案内では、新規の住居届は要件を具備した日から7日以内に届け出ることが重要とされ、移転届についても、移転をする原因となった修習の開始の日から7日以内という扱いが示されています。期限を前提に、賃貸借契約書、家賃負担資料、移転日が分かる資料を早めに準備します。

次の表は、住居給付金と移転給付金の要件・注意点を並べたものです。何を表すかというと、月々の家賃補助と転居時の定額給付の違いです。読者にとって重要なのは、どちらも自動支給ではなく、届出期限、契約資料、対象性を確認する必要がある点です。列ごとに、金額、対象、落とし穴を読み取ってください。

制度金額主な要件・注意点
住居給付金一の給付期間につき3万5,000円自ら居住するため住宅を借り受け、家賃を支払い、住居届を提出します。契約名義、居住実態、家賃支払、期限管理が重要です。
対象外になり得る住宅支給なし、または日割り減額配偶者・父母等が所有する住宅、配偶者・父母等が借り受け居住している住宅、フリーレント期間、無償提供住宅などに注意します。
移転給付金4万6,500円から14万1,000円修習に伴う必要な移転と認められる場合に、路程に応じた定額が支給されます。実費全額補填ではありません。
対象外になり得る移転支給なし司法研修所や実務修習地から遠ざかる移転、在勤地内の移転、同一地域内の移転などは対象外となるおそれがあります。

次の判断の流れは、住居給付金と移転給付金を受けられるかを確認する順番を示しています。何を表すかというと、物件契約や引越しをする前に見るべき分岐です。なぜ重要かというと、家賃を払っている、引っ越した、という事実だけでは支給対象と限らないためです。上から順に、要件、届出、資料、期限の確認が必要だと読み取ってください。

住居・移転給付の確認順

住宅・移転の必要性を確認

自ら居住する住宅か、修習に伴う必要な移転かを見ます。

対象外になり得る事情がないか

親族所有、フリーレント、同一地域内移転、在勤地内移転などを確認します。

ある
案内で個別確認

対象外・日割り減額・支給遅れの可能性を確認します。

ない
届出と資料を準備

契約書、家賃負担資料、住居届、移転届、提出期限を管理します。

移転給付金の路程別金額は、鉄道50km未満で4万6,500円、50km以上100km未満で5万3,500円、100km以上300km未満で6万6,000円、300km以上500km未満で8万1,500円、500km以上1,000km未満で10万8,000円、1,000km以上1,500km未満で11万3,500円、1,500km以上2,000km未満で12万1,500円、2,000km以上で14万1,000円と整理されています。

Section 04

修習給付金の税金・社会保険・支給日

雑所得、源泉徴収なし、裁判所共済組合に加入できない点を押さえます。

修習給付金で見落とされやすいのが、税金、健康保険、年金、支給日の管理です。会社員の給与のように源泉徴収や社会保険料の天引きがあるわけではないため、振込額だけを生活費として使い切ると、後日の申告・納付で困ることがあります。

支給日も期ごとの案内で確認します。たとえば第79期の案内では、第1回給付期間が令和8年3月19日から4月18日の場合、基本給付金の支給日は令和8年4月15日、住居給付金の支給日は令和8年5月15日とされています。住居給付金は基本給付金より後に入ることがあるため、初回支給までの生活費と賃貸初期費用は別に用意しておく必要があります。

次の表は、税金と社会保険の主な扱いを整理したものです。何を表すかというと、基本給付金・住居給付金・移転給付金の税務上の違いと、裁判所共済組合に加入できないことによる手続の違いです。読者にとって重要なのは、支給額と最終的な可処分所得は同じではない点です。各行で、後日必要になる確認先と手続を読み取ってください。

論点一般的な整理確認ポイント
所得税基本給付金・住居給付金は雑所得として確定申告の対象になると案内されています。源泉徴収はなく、支給額、通帳記録、支給日等一覧表を保存します。
必要経費基本給付金・住居給付金について、必要経費として控除できる経費はないと案内されています。書籍代や交通費を控除できる前提で資金計画を立てないようにします。
移転給付金確定申告の対象外と案内されています。他の所得や個別事情がある場合は税務署等で確認します。
健康保険裁判所共済組合の医療保険には加入できないと案内されています。国民健康保険、家族の被扶養者、前職保険の任意継続を比較します。
年金裁判所共済組合の年金保険には加入できないと案内されています。厚生年金等の第2号や被扶養配偶者の第3号から、第1号への変更が必要になる場合があります。
扶養税法上の扶養、健康保険上の被扶養者、国民年金の第3号は基準が異なります。親族や配偶者の勤務先、健康保険組合、市区町村に確認します。

次の注意点一覧は、支給日と届出に関して起きやすい落とし穴をまとめたものです。何を表すかというと、金額自体は分かっていても、期限や資料不足で支給時期がずれる場面です。なぜ重要かというと、修習開始直後は引越しや備品購入で支出が集中するためです。各項目では、支給予定日だけに頼らず、手元資金を準備する必要性を読み取ってください。

支給日は毎月固定とは限らない

期ごとの支給日等一覧表を確認します。暦や事務処理により日付が変わることがあります。

住居給付金は遅れて入ることがある

基本給付金より後の支給設計や、届出・認定の時期による後日支給があり得ます。

届出期限を過ぎると受給に影響

住居届や移転届は、要件を具備した日や修習開始日からの期限管理が重要です。

虚偽届出は重大な問題

不正受給等が生じた場合、罷免、修習停止、戒告、注意などの対象になり得る旨が案内されています。

Section 05

修習専念資金と生活費の資金計画

給付金だけで足りない場合の無利息貸与と返還計画を整理します。

給付金だけで生活費が足りない場合には、修習専念資金の貸与制度があります。これは給付ではなく貸与であり、将来返還する必要がありますが、無利息であるため、生活費不足を制度に沿って補う選択肢になります。

次の表は、修習専念資金の貸与額と返還の基本を整理したものです。何を表すかというと、毎月の不足額を補う制度である一方、将来の債務にもなるという二面性です。読者にとって重要なのは、貸与額を現金収入として見るだけでなく、返還開始時期、保証、進路別の収入見通しも含めて読むことです。

項目内容確認ポイント
基本額一貸与単位期間につき10万円基本給付金13万5,000円と合わせると、現金収入ベースでは23万5,000円になります。
扶養親族がある場合変更を希望する場合、12万5,000円要件と申請手続を確認します。
住居給付金もある場合基本給付金・住居給付金・通常貸与で27万円うち10万円は将来返還する貸与です。
返還方法修習終了後5年間は据置き、その後10年間の年賦で返還繰上返還の可否や将来の収入見通しも確認します。
保証自然人保証または保証機関の利用保証人への説明、保証料、手続期限を確認します。

次の方法一覧は、修習開始前に作る資金計画の項目を整理したものです。何を表すかというと、収入予定、支出予定、最低限の準備資金を分けて見る手順です。重要なのは、修習給付金の金額だけでなく、初回支給までの空白、後日の税金、修習後の登録費用まで含めることです。番号の順に、準備する資料と金額を確認してください。

01

収入予定表を作る

基本給付金13万5,000円、住居給付金3万5,000円、移転給付金、修習専念資金、貯蓄、家族支援を分けて記載します。

収入
02

支出予定表を作る

引越し、家賃、食費、交通費、書籍、スーツ、国民年金、健康保険、税金を初期費用と月額費用に分けます。

支出
03

最低限の準備資金を確保

初回支給までの生活費1〜2か月分、賃貸初期費用、引越し費用、実務修習用備品、後日の税・保険料への予備費を見込みます。

準備
04

不足額だけ貸与を検討

奨学金や既存債務がある場合、将来の返還負担が重なります。必要額を計算し、漫然と満額を借りないようにします。

返還
Section 06

司法修習中の生活費リスクと進路別の考え方

住居形態、家族構成、社会人経験、進路によって資金計画を調整します。

司法修習中の生活費が足りるかは、修習地、住居形態、既存債務、家族構成、保険・年金、移動距離によって変わります。都市部で一人暮らしをする場合、17万円では余裕があるとはいえず、社会人合格者は前年所得に基づく税・保険料が重くなることがあります。

次の比較一覧は、住まい方や属性ごとの生活費リスクを整理したものです。何を表すかというと、同じ給付額でも実家、都市部、家族持ち、社会人合格者で不足の原因が異なることです。読者にとって重要なのは、自分に近い属性を選び、先に準備すべき費用を読み取ることです。

実家・親族宅

基本給付金が中心

住居給付金の要件を満たさない場合、13万5,000円が中心です。家賃負担が少なくても、交通費、家計への入金、国民年金・健康保険料を確認します。

都市部一人暮らし

家賃負担が重くなりやすい

家賃が7万円から9万円程度になると、住居給付金を差し引いても食費、通信費、交通費、保険、年金を支払う余裕は限られます。

家族持ち

教育費・医療費も含めて試算

住居費、食費、教育費、保育料、医療費、保険料が増えます。配偶者収入、家族支援、奨学金猶予、修習専念資金を総合的に検討します。

社会人合格者

退職後の税・保険料に注意

前年所得が高い場合、住民税、国民健康保険料、任意継続保険料、住宅ローンが重くなることがあります。退職前から翌年度負担を試算します。

次の時系列は、制度の歴史と資金計画の位置づけを整理したものです。何を表すかというと、給費制、貸与制、修習給付金制度への流れと、現行制度を前提に生活設計を作る必要性です。なぜ重要かというと、修習給付金は単なる生活補助ではなく、法曹人材確保のための制度として理解する必要があるためです。

かつて

給費制の時期

司法修習生に給与が支給されていた時期がありました。現在の修習給付金とは法的・税務的な扱いが異なります。

制度改正後

貸与制の時期

修習期間中の生活費等を借入れにより賄う制度へ移行した時期があり、経済的負担が議論されました。

第71期以降

修習給付金制度

基本給付金、住居給付金、移転給付金を内容とする制度が導入され、必要に応じて修習専念資金の貸与も利用します。

進路によっても、修習給付金の意味は変わります。弁護士志望者は就職活動費や弁護士登録費用、会費を見込みます。任官・任検志望者は修習への集中が重要です。企業内弁護士や企業法務志望者は、登録費用や会費を会社が負担するか確認します。研究・教育・公共分野志望者は、修習専念資金を利用する場合の返還見通しを慎重に検討します。

Section 07

司法修習中の給料(修習給付金)に関するFAQ

金額、課税、住居給付金、貸与、支給日の疑問を一般情報として整理します。

Q1. 司法修習中の給料はいくらですか。

厳密には給料ではなく修習給付金です。一般的には、基本給付金は一の給付期間につき13万5,000円です。賃貸住宅を借り、家賃を支払い、住居給付金の要件と届出を満たす場合は、住居給付金3万5,000円が加わり、17万円が目安になります。

Q2. 住居給付金は誰でももらえますか。

一般的には、誰でももらえるものではありません。自ら居住するため住宅を借り受け、家賃を支払い、所定の住居届で居住実情を届け出る必要があります。親族所有住宅、配偶者・父母等が借り受け居住している住宅、フリーレント期間などでは扱いが変わる可能性があります。

Q3. 実家暮らしでも17万円もらえますか。

一般的には、実家暮らしで住居給付金の要件を満たさない場合、基本給付金13万5,000円が中心になります。17万円は、基本給付金に住居給付金が加わる場合の目安です。

Q4. 移転給付金はいくらですか。

一般的には、路程に応じた定額です。規則別表では、鉄道50km未満で4万6,500円、鉄道2,000km以上で14万1,000円などとされています。ただし、すべての引越しが対象ではなく、修習に伴う必要な移転と認められる必要があります。

Q5. 修習給付金は手取りで13万5,000円または17万円ですか。

会社員の給与のような手取りとは異なります。基本給付金・住居給付金について源泉徴収は行われないため、振込時点では支給額がそのまま入金されるのが基本です。ただし、後日、所得税・住民税の申告・納付が問題になります。

Q6. 修習給付金は課税されますか。

一般的には、基本給付金および住居給付金は所得税法上の雑所得に該当し、確定申告の対象とされています。移転給付金は確定申告の対象外と案内されています。詳細は税務署や市区町村に確認する必要があります。

Q7. 書籍代や交通費は必要経費にできますか。

公式案内では、基本給付金および住居給付金について、必要経費として控除することができる経費はないとされています。個別判断が必要な場合は税務署等に確認してください。

Q8. アルバイトはできますか。

司法修習生には修習専念義務があり、兼業・兼職については一般の学生のアルバイトのように自由にできるものではありません。活動内容によって許可や確認の要否が変わる可能性があります。最新の修習生向け案内を確認する必要があります。

Q9. 給付金だけで生活できない場合はどうすればよいですか。

一般的には、修習専念資金の貸与制度があります。基本額は一貸与単位期間につき10万円、扶養親族がある場合には12万5,000円への変更が予定されています。ただし、貸与であり、修習終了後に返還が必要です。

Q10. 支給日は毎月同じですか。

一般的には、毎月同じ日とは限りません。期ごとの修習給付金案内に支給日等一覧表が示されます。支給日、住居給付金の支給開始、届出遅延や書類不備による支給遅れに注意してください。

Reference

参考資料

公的・準公的資料

  • 最高裁判所「司法修習生の修習給付金について」
  • 最高裁判所「修習給付金案内」
  • 最高裁判所「司法修習」
  • 最高裁判所「司法修習の概要」
  • 最高裁判所「司法修習生に対する修習専念資金の貸与制の概要」
  • 日本弁護士連合会「司法修習費用に関する給費、給付、貸与等の問題」