過払い金が発生しやすい取引、弁護士費用の見方、法テラスの利用、相談から返金までの実務上の順序を、一般的な制度説明として整理します。
過払い金が発生しやすい取引、弁護士費用の見方、法テラスの利用、相談から返金までの実務上の順序を、一般的な制度説明として整理します。
費用、回収可能性、時効、信用情報への影響は、取引履歴と契約内容で変わります。
過払い金請求は、利息制限法上の上限を超えて支払った利息等について、再計算の結果として返還を求める手続です。とくに2010年6月18日より前に、消費者金融やクレジットカードのキャッシングを高金利で利用していた場合に検討対象になりやすいとされています。
このページは、弁護士へ依頼する場合に確認したい5つの軸を一覧にしています。各項目は、費用倒れや時効の見落としを避けるために重要で、まずは自分の取引がどこに当てはまるかを読み取ることが大切です。
利息制限法の上限を超える支払いがあり、引き直し計算で払いすぎが確認できる場合に返還対象となる可能性があります。
2010年以前日弁連の規律では、過払金報酬金は任意回収で20%以下、訴訟回収で25%以下という上限が示されています。
報酬確認相談料、着手金、解決報酬金、減額報酬金、過払金報酬金、実費、日当を分けて確認します。
手取り額相談、委任契約、取引履歴の開示、引き直し計算、返還交渉、和解または訴訟、入金精算の順で進むのが一般的です。
時系列取引終了時期、取引の分断、残債務の有無により、時効や信用情報への影響が変わる可能性があります。
要確認過払い金とは、貸金業者などに対し、本来支払う必要がなかったにもかかわらず支払っていた利息や金銭について、法律上の再計算を行った結果、借主側が返還を求め得る金銭をいいます。法律構成としては、多くの場合、民法上の不当利得返還請求として整理されます。
過払い金問題の背景には、かつて存在したグレーゾーン金利があります。利息制限法の上限を超える一方、旧出資法の刑事罰上限には達しない金利帯で取引が続いたため、現在の法定利率で計算し直すと払いすぎが生じることがあります。
次の比較表は、利息制限法上の上限利率を元本額ごとに整理したものです。元本額によって上限が変わるため、自分の借入額と当時の利率を照らして、どの利率で再計算されるかを読み取ることが重要です。
| 元本額 | 利息制限法上の上限利率 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 10万円未満 | 年20% | 20%を超える支払いがあったか |
| 10万円以上100万円未満 | 年18% | 18%を超える利率で長期取引があったか |
| 100万円以上 | 年15% | 15%を超える利率や増枠後の計算が問題になるか |
次の一覧は、過払い金請求で実際に検討される主な論点をまとめたものです。単に古い借入れがあるかだけでなく、取引履歴、時効、相手方の法的反論まで確認する必要があることを読み取れます。
契約書の利率が高くても、超過部分が当然に有効になるわけではありません。
借入れ、返済、利率、残高の記録をもとに引き直し計算を行います。
継続取引か別個の取引かで、消滅時効の判断が変わる可能性があります。
任意交渉で低額提示がある場合、訴訟の要否と費用対効果を検討します。
過払い金が問題になりやすいのは、2010年6月18日以前から消費者金融を利用していた場合、クレジットカードのキャッシングを長く利用していた場合、年20%を超える利率で借入れしていた時期がある場合などです。一方、銀行カードローン、ショッピング利用分、2010年以降に法定金利内で始まった取引では、過払い金が発生しないことも多くあります。
交渉、訴訟、既存債務の整理を一体で見られるかが重要です。
過払い金請求は、本人で手続を進めること自体が不可能ではありません。ただし、取引履歴の開示、引き直し計算、時効や取引分断の評価、和解案の妥当性、訴訟対応まで含めると、専門的な判断を要する場面が多くあります。
次の一覧は、弁護士に依頼する実務上の意味を整理したものです。どの項目も回収額だけでなく、残っている債務や生活再建への影響を読むために重要です。
任意交渉で低額提示があった場合でも、訴訟提起の可能性を踏まえて方針を検討できます。
一部の業者に過払い金があっても、別の業者に債務が残る場合は全体設計が必要です。
請求できるかだけでなく、請求する合理性や方法を検討することができます。
次の比較表は、弁護士と認定司法書士の代理範囲の違いを示しています。金額や訴訟の見込みによって相談先の選び方が変わるため、1社あたりの見込み額と争点の複雑さを読み取ることが大切です。
| 相談先 | 代理範囲の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 弁護士 | 金額制限なく交渉・訴訟代理が可能 | 140万円超の可能性、複数社、訴訟、時効や分断の争点、債務整理全体の検討 |
| 認定司法書士 | 簡裁訴訟代理等関係業務は原則として訴額140万円以下 | 1社あたりの金額が小さく、争点が比較的単純な場合 |
弁護士費用は全国一律ではなく、各事務所が報酬基準を定めています。ただし、過払い金請求を含む債務整理事件では、不適切な処理や高額報酬を防ぐため、日弁連が報酬、広告、面談義務などに関する規律を示しています。
次の比較表は、過払い金請求で出てくる費用項目を、意味、発生しやすい時期、注意点に分けたものです。最終的な手取り額を読むには、どの費用がいつ差し引かれるかを確認することが重要です。
| 費用項目 | 意味 | 発生時期の例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 相談料 | 法律相談に対する費用 | 初回相談時 | 無料相談でも時間超過や資料検討で有料になることがあります |
| 着手金 | 結果にかかわらず事件処理の着手に対して支払う費用 | 委任契約時 | 0円表示でも他の費用を確認します |
| 解決報酬金 | 業者との事件が解決したことに対する報酬 | 和解・判決・入金後 | 日弁連規律では原則1社2万円以下とされています |
| 減額報酬金 | 残債務を減額できた場合の報酬 | 債務減額確定時 | 減額分の10%以下とされています |
| 過払金報酬金 | 回収した過払い金に対する成功報酬 | 回収後 | 任意回収20%以下、訴訟回収25%以下とされています |
| 実費 | 郵送費、印紙代、予納郵券、交通費、記録取得費など | 随時 | 訴訟になれば裁判所費用が発生します |
| 日当 | 遠方出張や裁判所出廷などの拘束時間に対する費用 | 出張・出廷時 | 事前説明と契約書での確認が必要です |
次の比較表は、日弁連の債務整理事件に関する報酬規律で特に確認したい上限や考え方です。割合や金額は報酬の上限目安であり、消費税や実費が別に扱われるかを読み取る必要があります。
| 報酬項目 | 上限・考え方 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 解決報酬金 | 1社あたり2万円以下。商工ローンは5万円以下 | 1社ごとに発生するか |
| 減額報酬金 | 減額分の10%以下 | 残債務がある場合に発生するか |
| 過払金報酬金 任意交渉 | 回収額の20%以下 | 回収後に何%差し引くか |
| 過払金報酬金 訴訟 | 回収額の25%以下 | 訴訟移行で割合が上がるか |
| 管理手数料・引き直し計算手数料 | 着手金とは別に原則として請求できないとされています | 名目の重複がないか |
| 報酬以外の個別手数料 | 原則として請求できないとされています。送金代行手数料には例外があります | 契約書に追加費用がないか |
次の注意点一覧は、「着手金0円」や「費用は回収後払い」といった表示を見るときに確認する項目です。初期負担だけで判断せず、回収額から何が差し引かれるかを読み取るために使います。
解決報酬金はいくらか、過払金報酬金は何%か、訴訟で割合が上がるかを確認します。
印紙代、郵券代、交通費、出廷日当が別途か、回収額から精算されるかを確認します。
回収できなかった場合に着手金、実費、途中解約費用が発生するかを確認します。
任意整理費用や減額報酬金が別に発生するかを確認します。
費用が税込みか税別か、報酬に消費税が加算されるかを確認します。
回収額と報酬を分けると、依頼者に戻る概算額を把握しやすくなります。
以下の試算は、理解のために実費、日当、消費税を除いた単純化した例です。実際の費用は、契約内容、相手方の数、訴訟の有無、法テラス利用の有無などで変わります。
この比較表は、着手金0円、解決報酬金2万円、過払金報酬金20%という前提で、回収額から差し引かれる報酬を示しています。任意交渉では報酬割合が20%以下とされるため、手取り額を読むうえで報酬控除後の概算が重要です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 回収額 | 500,000円 |
| 解決報酬金 | 20,000円 |
| 過払金報酬金20% | 100,000円 |
| 報酬控除後の概算 | 380,000円 |
この比較表は、訴訟回収として過払金報酬金25%を仮定したものです。訴訟では増額が期待できることがある一方、費用と時間も増えるため、任意交渉との差額を読み取ることが大切です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 回収額 | 800,000円 |
| 解決報酬金 | 20,000円 |
| 過払金報酬金25% | 200,000円 |
| 報酬控除後の概算 | 580,000円 |
この比較表は、もともと30万円の残債務がある状態から、引き直し計算で20万円の過払いになった場合を示しています。現金として戻る額だけでなく、債務が減った部分も経済的利益として読む必要があります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 減額報酬金10% | 30,000円 |
| 解決報酬金 | 20,000円 |
| 過払金報酬金20% | 40,000円 |
| 報酬合計の概算 | 90,000円 |
| 回収額20万円から報酬を控除した概算 | 110,000円 |
収入や資産が一定基準以下の場合、民事法律扶助を検討できることがあります。
弁護士費用の支払いが難しい場合、法テラスの民事法律扶助を利用できることがあります。利用には、資力基準、勝訴の見込みがないとはいえないこと、民事法律扶助の趣旨に適することなどの要件があります。立替金は、原則として無利息で分割返済する仕組みです。
次の比較表は、法テラスが公表する任意整理の費用目安を債権者数ごとに整理したものです。債権者数が増えるほど着手金と実費が上がるため、自分の件数がどの段に近いかを読み取ることが重要です。
| 債権者数 | 着手金の目安 | 実費 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 1社 | 33,000円 | 10,000円 | 43,000円 |
| 2社 | 49,500円 | 15,000円 | 64,500円 |
| 3社 | 66,000円 | 20,000円 | 86,000円 |
| 4社 | 88,000円 | 20,000円 | 108,000円 |
| 5社 | 110,000円 | 25,000円 | 135,000円 |
| 6〜10社 | 154,000円 | 25,000円 | 179,000円 |
| 11〜20社 | 176,000円 | 30,000円 | 206,000円 |
| 21社以上 | 198,000円 | 35,000円 | 233,000円 |
これは法テラスが示す目安であり、実際の援助決定額は審査や事件内容により異なります。過払い金請求だけなのか、任意整理全体なのか、訴訟を含むのかによっても変わります。過払い金が回収された場合には、別途報酬金が発生することがあります。
相談準備から取引履歴の開示、計算、交渉、訴訟、精算までを順番に確認します。
過払い金請求は、依頼してすぐ返金される手続ではありません。次の判断の流れは、相談から返金までの順序を表しています。上から下に進む順番に意味があり、どの段階で費用説明、和解判断、訴訟判断が必要になるかを読み取ることが重要です。
借入先、契約書、明細、通帳、信用情報、家計状況を整理します。
取引時期、完済時期、残債務、訴訟方針、法テラス利用可能性を確認します。
対象業者、報酬割合、実費、途中解約時の精算を文書で確認します。
利息制限法の上限利率で再計算し、過払いか残債務かを確認します。
提示額、支払時期、利息、時効主張、取引分断の反論を検討します。
訴額に応じた印紙代、期間、控訴リスクを比較します。
報酬、消費税、実費を控除し、残額が返金されます。
次の時系列は、弁護士に依頼したあとに実務上起きる作業を段階ごとに整理したものです。各段階で何を確認するかを読むことで、途中で必要になる資料や判断を把握できます。
借入先、カード、契約書、明細、完済証明書、通帳、ATM明細、信用情報、過去の和解書、他の債務一覧を用意します。
いつ借りたか、いつ完済したか、途中完済と再借入れがあるか、キャッシングかショッピングか、残債務があるかを確認します。
着手金、解決報酬金、過払金報酬金、訴訟時の割合、実費、日当、消費税、回収不能時の費用、途中解約時の精算を確認します。
貸金業者との窓口が弁護士になり、取引履歴の開示請求により借入れ・返済・利率・残高の推移を確認します。
利息制限法上の上限利率で再計算し、過払い金があるか、債務が残るか、費用倒れの可能性があるかを見ます。
和解案のメリットとデメリットを確認し、訴訟の要否を判断します。入金後は報酬と実費を控除し、返金額を確認します。
次の比較表は、引き直し計算後の結果ごとに、検討される対応を整理したものです。計算結果によって、過払い金請求だけで終わるのか、任意整理全体を考えるのかが変わります。
| 計算結果 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| 過払い金がある | 法定利率で再計算すると払いすぎがある | 返還請求を検討 |
| 債務が残るが減額される | 法定利率で再計算しても借金は残るが減る | 任意整理を検討 |
| 過払いも減額も限定的 | 利率が適法だった、または取引期間が短い | 費用倒れに注意 |
訴訟になる場合は、訴状作成、裁判所への提出、相手方への送達、第1回口頭弁論、準備書面・証拠提出、和解協議または判決、支払い・強制執行の検討という順序で進むことがあります。裁判所に納める手数料は訴額に応じた収入印紙で納めるため、訴訟移行前に費用と期間を確認します。
貸金業者の対応、争点の有無、訴訟の要否で期間は大きく変わります。
過払い金請求の期間は、すべての案件で同じではありません。次の比較表は、手続段階ごとの目安と変動要因を整理したものです。短期間で終わる段階と長期化しやすい段階を読み分けることで、返金時期の期待値を調整できます。
| 手続段階 | 期間の目安 | 変動要因 |
|---|---|---|
| 相談・委任契約 | 即日〜数週間 | 資料準備、面談日程 |
| 取引履歴の開示 | 数週間〜数か月 | 業者、取引の古さ、記録の有無 |
| 引き直し計算 | 数日〜数週間 | 取引量、履歴の複雑さ |
| 任意交渉 | 1〜4か月程度 | 業者の提示額、和解方針 |
| 訴訟 | 4か月〜1年以上 | 争点、裁判所、控訴、和解時期 |
| 入金・精算 | 数週間程度 | 和解条件、支払日、精算処理 |
「最短何日で返金」といった広告表現を見ることがありますが、すべての案件が短期間で終了するわけではありません。時効、取引分断、貸金業者の支払能力、訴訟方針が関係する場合は、長期化を前提に考える必要があります。
取引終了時、取引分断、過去の和解、貸金業者の状況が争われることがあります。
過払い金が発生していても、消滅時効が完成していると、相手方が時効を主張することで回収できなくなる可能性があります。過払い金請求では、個々の過払い金発生時から時効が進むのか、継続的な取引全体の終了時から進むのかが重要な争点になります。
2009年1月22日の最高裁判決では、リボルビング方式のような基本契約に基づく継続的な金銭消費貸借取引について、一定の要件を満たす場合、過払い金返還請求権の消滅時効は個々の過払い金発生時ではなく取引終了時から進行すると整理されています。ただし、すべての取引に当然当てはまるわけではありません。
次の一覧は、完済後に再度借入れした場合など、取引が一連か分断かを考えるときに見られる事情をまとめています。どの事情も時効の起算点に影響し得るため、空白期間や契約の同一性を読み取ることが重要です。
完済から再借入れまでの期間が長いほど、別個の取引と評価される可能性があります。
基本契約、カード番号、契約番号、取引条件が同一かを確認します。
完済時に再借入れが予定されていたか、契約終了手続があったかが問題になります。
貸金業者側で取引が連続して管理されていたかを確認します。
次の比較表は、過払い金請求で争われやすい典型論点と、確認すべき証拠や対応を整理したものです。回収の見込みは金額だけでなく、証拠状況と相手方の反論で変わることを読み取れます。
| 争点 | 問題になる場面 | 確認する資料・対応 |
|---|---|---|
| 取引履歴の欠落 | 古い取引で業者が記録を保管していないと主張する場合 | 通帳、ATM明細、契約書、信用情報、本人の記憶による推定計算を検討 |
| 悪意の受益者と利息 | 過払い金元金に加え、民法上の利息を請求するかが問題になる場合 | 訴訟で利息を含めた回収を目指すか、時間と費用を比較 |
| 過去の和解 | 清算条項のある和解書が残っている場合 | 和解対象、説明内容、過払い金認識の有無を確認 |
| 倒産・合併・事業譲渡 | 貸金業者が倒産、合併、事業譲渡している場合 | 請求先、承継関係、配当率、一部回収の可能性を確認 |
完済後の請求か、残債務がある状態かで注意点が変わります。
完済後に過払い金請求をする場合、一般には借金を滞納した情報とは異なります。信用情報機関CICは、過払い金返還請求や弁護士介入に関するコメント項目はCIC信用情報には存在しないと説明しています。
次の一覧は、信用情報への影響を考えるときの分岐を整理したものです。完済後の請求と残債務がある状態の依頼では扱いが変わる可能性があるため、自分の状況がどちらに近いかを読み取ることが重要です。
法律上支払うべき金額を完済した状態であれば、通常はいわゆる事故情報として扱われにくいと説明されています。
引き直し計算後も債務が残る場合、任意整理として信用情報に影響する可能性があります。
住宅ローン、自動車ローン、クレジットカード更新への影響が気になる場合は、相談時に確認します。
次の比較表は、家族や勤務先に知られる可能性が高まりやすい場面を整理したものです。連絡窓口を弁護士にできる場合でも、口座、保証人、訴訟書類など別経路のリスクを読み取ることが大切です。
| 場面 | 注意点 | 相談時に伝えること |
|---|---|---|
| 家族と共有している通帳 | 入金履歴や過去資料から知られる可能性 | 返金口座や郵送先の希望 |
| 自宅宛ての郵便 | 過去資料や訴訟書類の管理が必要になることがあります | 連絡方法、郵送物の扱い |
| 家族が保証人 | 保証関係がある場合は家族への影響を確認します | 保証人の有無、家計全体の債務 |
| 勤務先貸付や給与差押え | 通常は勤務先に知られる可能性は高くありませんが、勤務先貸付などは別です | 勤務先との金銭関係 |
資料、費用、方針、連絡方法を整理しておくと見通しを立てやすくなります。
相談前にすべて分からなくても構いません。次の比較表は、見通しを立てるために確認したい項目をまとめたものです。各行は取引の有無、時期、証拠、希望方針を整理するために重要で、分かる範囲で埋めることが大切です。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 借入先 | 消費者金融、クレジットカード会社、銀行など |
| 取引開始時期 | 2010年6月18日以前から利用していたか |
| 完済時期 | 最後の返済・取引終了がいつか |
| 利率 | 年20%超の時期があったか |
| 取引種別 | キャッシングか、ショッピングか |
| 残債務 | まだ借金が残っているか |
| 完済と再借入れ | 途中で空白期間があるか |
| 書類 | 契約書、明細、カード、通帳、督促状があるか |
| 家計状況 | 他の債務や滞納があるか |
| 希望 | 早期解決重視か、最大回収重視か |
次の一覧は、弁護士を選ぶときに確認したい観点です。面談、費用、方針、連絡方法のどこかが曖昧だと後日の認識違いにつながるため、契約前に何を聞くかを読み取るために使います。
全債務の状況、任意整理・破産・個人再生の可能性、不利益やリスクを説明しているか確認します。
相談料、着手金、報酬割合、実費、日当、消費税、回収不能時や途中解約時の費用を確認します。
和解案を確認する運用か、利息まで請求するか、時効や取引分断をどう評価するかを確認します。
報告頻度、担当者の役割分担、郵送物の扱い、入金後の精算方法、終了報告書の有無を確認します。
次の注意点一覧は、過払い金請求の広告を見る際に慎重に受け止めたい表現です。結果保証や不利益ゼロのように読める表示は、実際の取引履歴や時効を見ないまま判断できないため、どの文言に注意すべきかを読み取れます。
「必ず戻ります」「誰でも高額回収」「時効でも確実に回収」などは、個別事情を確認しない断定に見えます。
「デメリットは一切ありません」「家族に絶対知られません」などは、信用情報や郵送物の例外を見落とすおそれがあります。
「弁護士費用は完全無料」と強調されていても、実費、日当、報酬、消費税の有無を確認します。
他の債務を確認せず過払い金だけを扱う場合、家計全体の整理が不十分になる可能性があります。
よくある疑問を、一般的な制度説明として整理します。
一般的には、本人請求も不可能ではないとされています。ただし、取引履歴の開示、引き直し計算、交渉、訴訟、時効・分断の争点対応を自分で行う必要があります。具体的な対応は、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
一般的には、事務所により異なります。無料相談を実施している事務所もありますが、一定時間を超える相談、セカンドオピニオン、複雑な資料検討では相談料が発生することがあります。予約時に確認する必要があります。
一般的には、回収した過払い金から報酬や実費を差し引いて精算する方式を採用する事務所があります。ただし、着手金や実費の前払いを求める事務所もあります。契約内容によって異なるため、契約前に確認する必要があります。
一般的には、契約内容によって変わります。着手金がある場合、回収できなくても返還されない形が通常とされます。一方、成功報酬は回収額がなければ発生しない形が一般的です。ただし、実費、日当、途中解約費用が発生する可能性があります。
一般的には、時効リスクが高くなる可能性があります。ただし、継続的な取引では一定の場合に取引終了時から時効が進行すると整理されることがあります。取引終了時、取引分断、時効完成を妨げる事情で結論が変わるため、具体的には資料を確認する必要があります。
一般的には、ショッピング利用は立替払いや割賦販売の問題であり、消費者金融のキャッシングと同じ過払い金請求の対象になるとは限りません。過払い金が問題になりやすいのは、クレジットカードのキャッシング利用とされています。
一般的には、連絡方法や郵送先を工夫することで知られるリスクを下げられる場合があります。ただし、家族が保証人になっている場合、家計全体の債務整理が必要な場合、共有口座を利用している場合などは注意が必要です。
一般的には、完済後の過払い金請求については、過払い金返還請求や弁護士介入に関するコメント項目がCIC信用情報には存在しないと説明されています。もっとも、残債務がある状態で依頼し、引き直し計算後も債務が残る場合は、任意整理として信用情報に影響する可能性があります。
一般的には、一概にはいえません。訴訟により増額が期待できる場合もありますが、時間、実費、報酬割合、敗訴リスク、相手方の支払能力を考慮する必要があります。少額案件では、任意和解の方が経済的に合理的な場合もあります。
一般的には、完済から時間が経っている場合は時効の問題があるため、早期相談が重要とされています。また、残債務がある場合も、引き直し計算により債務が減る、または過払いになっている可能性があります。個別の見通しは資料により変わります。
メリットだけでなく、回収不能、費用倒れ、長期化、期待値のずれも確認します。
過払い金請求にはメリットがありますが、必ず回収できるとは限りません。次の一覧は、依頼前に理解したい主なリスクを整理しています。各項目は回収額や期間に直接影響するため、自分の取引で当てはまるものを読み取ることが重要です。
相手方の倒産、支払能力低下、時効完成、過去の和解により、計算上の過払い金があっても回収が困難になることがあります。
過払い金額が少ない場合、弁護士費用や実費を差し引くと手元にほとんど残らないことがあります。
任意交渉で早期解決する案件もありますが、訴訟になると半年以上かかることがあります。
完済後の請求では問題になりにくい一方、残債務がある状態では任意整理として扱われる可能性があります。
高額回収例を見ても、自分の案件で同じ結果になるとは限りません。取引期間、利率、借入額、時効、業者対応で変わります。
次の用語集は、費用説明や相談時によく出る言葉を整理したものです。意味を知っておくと、契約書や精算書で何が差し引かれているかを読み取りやすくなります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 過払い金 | 法定上限を超えて支払った利息等について、再計算の結果、返還対象になり得る金銭 |
| 利息制限法 | 金銭消費貸借における利息の上限を定める法律 |
| 出資法 | 高金利処罰などを定める法律。改正前は利息制限法より高い上限が問題となりました |
| グレーゾーン金利 | 利息制限法の上限を超えるが、旧出資法の刑事罰上限には達しない金利帯 |
| 引き直し計算 | 取引履歴を利息制限法上の上限利率で再計算すること |
| 不当利得返還請求 | 法律上の原因なく得た利益の返還を求める請求 |
| 消滅時効 | 一定期間権利を行使しないことにより、相手方の援用で権利行使ができなくなる制度 |
| 受任通知 | 弁護士が代理人に就いたことを相手方へ通知する書面 |
| 和解 | 当事者が互いに譲歩して紛争を終わらせる合意 |
| 訴訟 | 裁判所に請求を提起し、判決または裁判上の和解による解決を目指す手続 |
| 解決報酬金 | 事件が解決したことに対する報酬 |
| 減額報酬金 | 債務を減らしたことに対する報酬 |
| 過払金報酬金 | 回収した過払い金に対する成功報酬 |
| 実費 | 印紙代、郵券代、郵送費、交通費など、事件処理に実際に必要な費用 |
過払い金請求を弁護士に頼む場合は、費用と回収までの流れを正しく理解することが重要です。依頼前には、着手金、解決報酬金、減額報酬金、実費、訴訟時の追加費用、消費税、途中解約時の扱いを確認し、時効や費用倒れ、信用情報、既存債務との関係も合わせて検討します。
制度の概要と費用目安を確認するための資料名です。