送金後は、追加送金を止め、警察と振込先金融機関へ早く連絡し、証拠を残すことが重要です。振り込め詐欺救済法、被害回復分配金、弁護士相談の判断材料を一般情報として整理します。
送金後は、追加送金を止め、警察と振込先金融機関へ早く連絡し、証拠を残すことが重要です。
感情的な連絡を続けるより、資金流出を止める連絡と証拠保全を先に行います。
振り込め詐欺でお金を振り込んでしまった場合にすべきことは、犯人側の説明を追い続けることではなく、警察への連絡、振込先金融機関への連絡、証拠保全、追加被害の遮断、必要に応じた専門相談をできるだけ早く進めることです。
振込先口座に資金が残っている場合、振り込め詐欺救済法に基づく被害回復分配金を受けられる可能性があります。ただし、犯人側が口座から資金を引き出すと回復は難しくなるため、初動の速さが結果に影響します。
次の重要ポイントは、このページ全体で何を優先すべきかを示しています。読者にとって重要なのは、返金を約束する相手の言葉ではなく、公的窓口と金融機関につながる行動を先に取ることだと読み取ることです。
警察、振込先金融機関、自分の金融機関へ連絡し、送金情報と証拠を保存します。個別事情によって回復可能性は変わるため、高額被害や複数送金では弁護士等の専門家への相談も検討します。
このページでは、制度の一般的な仕組みと実務上の整理方法を説明します。被害回復の可否、仮差押え、訴訟、刑事手続への関与、費用対効果は、送金時刻、送金先、残高、相手方の特定可能性、被害額、他の被害者の有無などで変わります。
迷ったときは、追加送金の停止、警察、振込先金融機関、証拠保存の順に考えます。
送金後の対応は、順番を間違えないことが重要です。次の比較表は、行動の優先順位、目的、確認先を整理したものです。左から右へ、まず何を止め、どこへ連絡し、何を残すかを読み取ってください。
| 優先順位 | 行動 | 目的 | 主な確認先 |
|---|---|---|---|
| 1 | 追加送金・追加連絡を止める | 被害拡大を防ぐ | 家族、信頼できる第三者 |
| 2 | 緊急性があれば110番、通常は警察署または#9110へ相談 | 犯罪被害として記録し、捜査と口座凍結につなげる | 警察 |
| 3 | 振込先金融機関へ連絡する | 犯罪利用口座の調査と取引停止を求める | 振込先の銀行、信用金庫、信用組合など |
| 4 | 自分が利用した金融機関へ連絡する | 送金記録、組戻し、不正利用防止を確認する | 自分の銀行、カード会社など |
| 5 | 証拠を保存する | 被害届、金融機関申出、相談、民事請求に備える | スマートフォン、通帳、明細、取引履歴 |
| 6 | 188、法テラス、弁護士会、弁護士へ相談する | 制度利用、民事対応、二次被害予防を確認する | 消費生活センター、専門家 |
| 7 | 公告と支払申請期間を確認する | 被害回復分配金の申請漏れを防ぐ | 振込先金融機関、預金保険機構の公告 |
次の判断の流れは、緊急性の有無と連絡先の順番を整理するものです。分岐の右側と左側は状況の違いを示し、どちらの場合も金融機関への連絡と証拠保存に進む点を確認してください。
通話、返信、アプリ操作、遠隔操作、追加支払を中断します。
受け子が近くにいる、脅迫されている、ATM操作を指示されているなどを確認します。
生命・身体や現場対応の緊急性がある場合は警察へ急ぎます。
相談記録、被害届、振込先金融機関への連絡状況を整理します。
犯罪利用口座の調査、取引停止、救済法手続の案内を求めます。
明細、メッセージ、電話番号、URL、受付番号を一元管理します。
犯人側は、不安や責任感を利用して「もう一度だけ」「手数料を払えば返金」「警察に言うと不利になる」などと迫ることがあります。これらの説明を信じて追加送金することは、被害拡大の典型的な経路です。
制度の対象、口座凍結、組戻し、被害回復分配金を区別して理解します。
振り込め詐欺の対応では、似た言葉が複数出てきます。次の一覧は、制度上の意味と実務での注意点を並べたものです。用語の違いを把握すると、金融機関や専門家に何を求める場面かが分かります。
| 用語 | 意味 | 実務での注意点 |
|---|---|---|
| 振り込め詐欺 | 電話、SMS、メール、SNS、偽サイト、投資勧誘、なりすましなどにより、被害者に銀行口座等へ金銭を振り込ませる詐欺的行為を広く指します。 | オレオレ詐欺、架空請求、還付金詐欺、ヤミ金融、未公開株式、SNS型投資詐欺、ロマンス詐欺なども、預金口座等への振込みがあれば対象になり得ます。 |
| 振込利用犯罪行為 | 詐欺その他の財産を害する罪で、財産を得る方法として被害者から預金口座等への振込みが利用されたものです。 | 救済法の対象を考える中核概念です。暗号資産や海外送金などは別の検討が必要になることがあります。 |
| 犯罪利用預金口座等 | 詐欺等の振込先となった預金口座等、または資金の移転先として使われた口座です。 | 金融機関による取引停止、公告、分配手続の対象になります。 |
| 被害回復分配金 | 犯罪利用預金口座等に残っている資金を原資として、対象被害者へ支払われる金銭です。 | 残高や被害者数によって支払額が変わり、全額回復とは限りません。 |
| 口座凍結・取引停止 | 金融機関が、犯罪利用口座の疑いがあると認める口座について、出金や資金移動を止める措置を指します。 | 警察や被害者からの情報提供が判断材料になります。早い連絡が重要です。 |
| 組戻し | 振込後に振込金を戻すための金融機関の手続です。 | 入金済みの場合は受取人の承諾が必要となることが一般的で、詐欺では承諾を期待しにくい点に注意します。 |
制度の対象になり得る被害類型を把握することは、相談先へ説明するときにも役立ちます。次の一覧は、預金口座等への振込みが利用された場合に問題になりやすい類型をまとめたものです。自分の被害がどれに近いかを読み取り、証拠の整理に生かしてください。
親族事故、会社の金銭トラブル、口座保護、還付金などを理由に送金させる類型です。
支払義務があるように見せたり、融資前の保証金を求めたりして振込みを促す類型です。
投資利益、恋愛感情、通販サイトなどを利用し、銀行振込や別の送金手段を組み合わせることがあります。
緊急性、振込先金融機関、自分の金融機関を分けて連絡します。
送金後に気づいた時点で、電話を切る、返信しない、指定されたアプリを入れない、遠隔操作を許可しない、追加送金をしないことが重要です。犯人側の要求は、返金や保証金を装っていても被害拡大につながることがあります。
次の一覧は、追加被害を招きやすい典型的な誘導を示しています。読者にとって重要なのは、相手の言い分の種類ではなく、どれも支払や操作を急がせる点が共通していると読み取ることです。
「返金には保証金が必要」と言われても、追加送金を求める時点で二次被害の可能性があります。
「警察に言うと不利になる」と不安をあおる説明は、相談を妨げる典型的な誘導です。
「費用を払えば全額回収」と断言する連絡は、回収可能性の限界を隠しているおそれがあります。
暗証番号、ワンタイムパスワード、本人確認書類、遠隔操作の要求は、不正利用につながります。
警察へ連絡するときは、感情的な説明だけでなく、送金情報と犯人側情報を整理して伝えると相談が進みやすくなります。次の表は、どの情報をどの観点で整理するかを示しています。空欄があっても、分かる範囲から伝えることが重要です。
| 項目 | 伝える内容 |
|---|---|
| 被害者情報 | 氏名、住所、連絡先、年齢、同居家族の有無 |
| 被害日時 | 最初の接触日時、送金日時、被害に気づいた日時 |
| 送金情報 | 金融機関名、支店名、口座種別、口座番号、口座名義、金額、振込方法 |
| 犯人側情報 | 電話番号、SNSアカウント、メールアドレス、URL、名乗った氏名や肩書 |
| 勧誘内容 | 親族事故、未納料金、還付金、投資、ロマンス、警察官詐称など |
| 証拠 | 振込明細、通帳、ネットバンキング記録、スクリーンショット、録音、メッセージ |
| 追加被害 | 追加請求、遠隔操作、個人情報、口座情報、暗証番号の提供有無 |
金融機関への連絡は、振込先と自分の利用先を分けて考える必要があります。次の比較表は、それぞれの目的と伝える内容を整理したものです。振込先には犯罪利用口座の調査と取引停止、自分の金融機関には送金記録と不正利用防止を確認する点を読み取ってください。
| 連絡先 | 目的 | 伝える内容 |
|---|---|---|
| 振込先金融機関 | 犯罪利用口座の調査、取引停止、救済法手続の確認 | 振込先口座、送金日時、金額、警察相談の状況、自分の連絡先 |
| 自分の金融機関 | 送金記録、組戻しの可否、今後の不正利用防止 | 自分の口座、振込日時、取引番号、IDや暗証番号を伝えたか、遠隔操作の有無 |
| カード会社等 | カード番号や本人確認書類を渡した場合の被害防止 | 提供した情報、利用停止の要否、再発行や監視の要否 |
明細、メッセージ、電話番号、URL、相談記録を消さずに一元管理します。
証拠の有無は、警察への説明、金融機関の調査、被害回復分配金の申請、弁護士相談、民事請求の実効性に影響します。次の一覧は、送金関係と犯人との接触関係を分けて保存すべき情報を示しています。どの資料がどの目的に役立つかを読み取り、消去や初期化を急がないことが重要です。
| 証拠の種類 | 保存するもの | 役立つ場面 |
|---|---|---|
| 送金資料 | ATM利用明細、振込依頼書、ネットバンキング履歴、通帳、受付番号、取引番号 | 警察相談、金融機関申出、救済法の申請、被害額の確認 |
| 口座情報 | 金融機関名、支店名、口座種別、口座番号、口座名義、金額、振込日時 | 振込先金融機関への連絡、公告確認、民事請求の検討 |
| 接触履歴 | 電話番号、着信履歴、SMS、LINE、SNSのDM、メール、録音 | 犯人側情報の特定、被害経緯の説明、追加請求の証拠 |
| ネット情報 | 偽サイトのURL、QRコード、プロフィール画像、表示名、ID、ユーザー名、契約書や請求書 | SNS型投資詐欺、ロマンス詐欺、通販詐欺などの整理 |
| 提供済み情報 | 本人確認書類画像、暗証番号、ワンタイムパスワード、カード番号、遠隔操作アプリの有無 | 二次被害防止、自分の金融機関やカード会社への説明 |
時系列メモは、短時間の相談でも経緯を伝えるために役立ちます。次の例は、出来事、相手の発言、自分の行動、証拠を同じ行に並べる整理方法です。日時順に並べることで、警察、金融機関、専門家が状況を追いやすくなります。
| 日時 | 出来事 | 相手の発言・指示 | 自分の行動 | 証拠 |
|---|---|---|---|---|
| 4月1日 10時15分 | 電話着信 | 息子を名乗り、会社の金をなくしたと言われた | 話を聞いた | 着信履歴 |
| 4月1日 11時20分 | ATM送金 | 指定口座へ150万円送金するよう指示された | 送金した | ATM明細 |
| 4月1日 13時00分 | 追加請求 | さらに80万円必要と言われた | 家族へ相談した | SMS |
| 4月1日 13時30分 | 被害に気づく | 実際の息子と連絡が取れた | 警察と銀行へ連絡した | 通話メモ |
スクリーンショットは、画面の一部だけでなく、日時、相手ID、前後の文脈が分かるように保存します。スマートフォンの機種変更や初期化を急ぐと、警察や専門家が確認したい情報が失われる可能性があります。
残っている口座資金を分配する制度であり、申請期間と全額回復の限界に注意します。
振り込め詐欺救済法の正式名称は、犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律です。制度の目的は、預金口座等への振込みを利用した詐欺被害について、犯罪利用口座に残っている資金を一定の手続で被害者へ分配することです。
次の時系列は、金融機関への情報提供から被害回復分配金の支払までの大きな流れを示しています。順番には意味があり、警察と金融機関への早い連絡が、取引停止や公告につながる入口になる点を読み取ってください。
送金情報、被害状況、警察への相談状況などが確認されます。
疑いがあると認められる場合、取引停止等の措置が検討されます。
債権消滅手続の公告、権利行使の期間、支払手続開始の公告へ進みます。
申請期間は支払手続開始公告の翌日から30日以上設けられます。
口座残高、申請被害額、被害者数などに応じて分配金が支払われます。
制度の数字は、期待できる範囲と限界を知るうえで重要です。次の比較表は、申請期間、手続期間、残高、複数被害者の場合の扱いを整理しています。金額や期間が保証ではなく、制度上の条件や目安を示すものだと読み取ってください。
| 論点 | 一般的な整理 | 注意点 |
|---|---|---|
| 申請期間 | 支払手続開始公告の翌日から30日以上設けられます。 | 期間内に申請できないと、分配金の支払を受けられないことがあります。 |
| 手続期間 | 支払手続まで少なくとも90日以上の相応の期間を要するとされています。 | 警察に相談しただけでは申請が完了しないため、振込先金融機関にも連絡します。 |
| 口座残高 | 犯罪利用口座に残っている資金が原資です。 | 犯人が引き出した後は、支払が行われないことがあります。 |
| 複数被害者 | 申請被害額の総額が残高を超える場合、残高を各人の被害額で按分します。 | 自分の被害額が全額戻るとは限りません。 |
| 1,000円未満 | 残高が1,000円未満の場合は支払が行われません。 | 公告や連絡を確認しつつ、他の手段の可能性も検討します。 |
| 損害賠償との関係 | 分配金を受けた金額の限度で、損害賠償請求権等が消滅します。 | 残余損害の請求可能性は、個別事情に応じて専門家へ確認する必要があります。 |
被害回復分配金は迅速な回復を目指す制度ですが、通常の民事請求をすべて置き換えるものではありません。慰謝料、調査費用、弁護士費用、遅延損害金、借入利息まで当然に補填される制度ではないため、被害額が大きい場合は残余損害の扱いも検討対象になります。
警察、金融機関、188、弁護士は、それぞれ担当できる範囲が異なります。
相談先を増やすだけでは、情報が分散してかえって混乱することがあります。次の一覧は、各相談先の役割と限界を並べたものです。どの窓口に何を期待できるかを読み取り、同じ時系列メモを共有することが重要です。
犯罪事実の確認、相談記録、被害届、捜査、犯行グループの検挙、金融機関への情報提供などを担います。
振込先口座の調査、取引停止、公告の求め、支払申請の受付、分配金の支払を担います。
消費者トラブルとしての相談、類似事例、支払方法別の対処、二次被害予防に関する助言を受けられることがあります。
金融機関は、口座の取引停止や救済法手続を担いますが、個々の被害者の代理人として犯人と交渉するわけではありません。口座名義人への請求、仮差押え、訴訟、示談交渉は、別の検討が必要になります。
複数口座へ送金した場合は、各振込先口座ごとに金融機関へ連絡します。送金先が次々変わる事案では、組織的詐欺の可能性が高く、証拠整理と連絡漏れの防止が重要になります。
高額被害、複数送金、相手情報、SNS型、家族の判断能力、借金を伴う場合は早めに整理します。
弁護士相談が必要かどうかは、被害額だけで決まるものではありません。次の一覧は、専門相談を検討しやすい場面を整理したものです。自分の状況が複数当てはまるほど、早期に資料を整えて相談する必要性が高まると読み取ってください。
生活資金、退職金、法人資金、事業資金、住宅ローンや学費に影響する資金を失った場合は、回復手段と生活再建を同時に検討します。
各口座の残高、凍結状況、公告、申請期間が異なるため、連絡先と証拠を漏れなく整理します。
氏名、住所、法人名、登記情報、固定電話、銀行口座名義などがあれば、民事請求や仮差押えを検討できる場合があります。
暗号資産、海外送金、偽投資サイト、マッチングアプリ、著名人広告などが絡むと、回収可能性の見極めが難しくなります。
高齢の親族が被害を認めない、何度も送金する、認知症が疑われる場合は、成年後見や地域の支援機関との連携も問題になります。
カードローン、クレジット、知人借入れ、事業借入れを伴う場合は、返済不能への対応もあわせて確認します。
弁護士会の法律相談は相談時間が限られることが多いため、事前に資料と話す内容を整理すると、短時間でも論点を確認しやすくなります。法テラスの民事法律扶助では、資力基準等を満たす場合に無料法律相談や費用立替えを利用できることがあります。
弁護士に依頼する際は、回収可能性と限界、着手金、報酬、実費、途中解約、成功報酬の計算、契約書の有無を確認します。「必ず回収できる」と断言する説明は、制度上の限界と矛盾する可能性があります。
救済法だけで足りない場合、損害賠償、不当利得、仮差押え、刑事手続上の制度を検討します。
民事上の被害回復は、相手を特定できるか、資産があるか、費用対効果があるかで見通しが大きく変わります。次の比較表は、主な手段と限界を整理したものです。どの手段も、証拠と回収可能性の確認が前提になる点を読み取ってください。
| 手段 | 概要 | 限界・注意点 |
|---|---|---|
| 不法行為に基づく損害賠償請求 | 詐欺行為により失った金銭について、加害者への請求を検討します。 | 犯人が特定できない、資産がない、海外にいる、訴訟に勝っても回収できないことがあります。 |
| 不当利得返還請求 | 口座名義人が法律上の原因なく利益を得ている場合に検討します。 | 口座名義人が真の犯人とは限らず、口座売買、名義貸し、無断利用などの問題があります。 |
| 仮差押え・民事保全 | 相手の預金、不動産、売掛金などを暫定的に拘束する手続です。 | 請求権、保全の必要性、担保金、財産特定、迅速な証拠整理が必要です。 |
| 刑事手続における被害回復 | 犯罪被害財産が没収・追徴された場合、被害回復給付金支給制度を利用できることがあります。 | 刑事裁判の進行や没収・追徴の有無に左右されます。 |
口座名義人と真の犯人が一致しないこともあります。名義貸し、口座売買、アルバイト名目の受け子、本人確認書類の悪用、第三者による無断利用などが考えられ、名義人の関与、過失、利得、資金移転、現存利益、共同不法行為、幇助の有無を検討することがあります。
二次被害は、回復したい気持ちにつけ込む点に特徴があります。次の一覧は、注意すべき広告や連絡の典型例を示しています。強い断定、先払い、本人確認名目の情報要求が組み合わされていないかを読み取ってください。
振り込め詐欺救済法でも全額回復は保証されません。断定的な広告は慎重に確認します。
公告、申請期間、残高確認などの手続があるため、即日の全額返金をうたう説明には注意が必要です。
返金名目で追加費用を求める連絡は、二次被害の典型例とされています。
弁護士や公的機関をかたる連絡を受けた場合は、公式な検索や固定電話で確認することが重要です。
回答は一般的な制度説明です。個別の見通しは資料を整理して専門家へ確認する必要があります。
一般的には、警察は捜査や相談記録、被害届の対応を担いますが、被害金の返還は、犯人の検挙、押収・没収、示談、振り込め詐欺救済法、民事請求など複数のルートに分かれるとされています。ただし、口座残高や犯人の特定可能性、証拠関係によって結論は変わります。具体的な見通しは、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
一般的には、時間が経っていても、口座に残高がある可能性、他の口座への資金移転先が判明する可能性、他の被害者の申出により手続が進んでいる可能性があります。ただし、送金時刻、資金移動、公告状況によって結果は変わります。具体的な対応は、警察や振込先金融機関への連絡状況を整理し、必要に応じて専門家へ相談する必要があります。
一般的には、金融機関への連絡は警察相談前でも行うことが考えられます。ただし、警察に相談した日時、担当部署、被害届の受理状況を伝えると、金融機関側の確認が進みやすくなる可能性があります。具体的な手続は金融機関の案内や個別事情によって異なるため、送金情報を整理して確認する必要があります。
一般的には、送金した金融機関の取引履歴から、送金日時、金額、振込先口座、自分の口座、利用したATMや支店を確認できる場合があります。ただし、保存期間や確認方法は金融機関によって異なります。資料が不足している場合でも、分かる範囲を整理したうえで、金融機関や弁護士等へ相談する必要があります。
一般的には、預金口座等への振込みが利用された場合、振り込め詐欺救済法の対象になり得るとされています。ただし、暗号資産送信、海外送金、電子マネー、ギフトカード、現金手交などは同じ枠組みで処理できない場合があります。具体的な整理は、支払方法と送金先を確認したうえで専門家へ相談する必要があります。
一般的には、組戻しは有用な場合がありますが、受取人口座へ入金済みの場合、受取人の承諾が必要となることが多いとされています。ただし、詐欺では承諾が得られない可能性があり、犯罪利用口座としての取引停止や救済法手続も問題になります。具体的には、送金した金融機関と振込先金融機関へ確認する必要があります。
一般的には、本人の意思やプライバシーを尊重しつつ、追加被害の危険がある場合は家族から警察相談、188、地域包括支援センター、金融機関への相談を行うことが考えられます。ただし、判断能力、家族関係、財産管理の状況によって対応は変わります。具体的には、成年後見制度等の利用可能性も含めて専門家へ相談する必要があります。
一般的には、返金を理由に追加送金や個人情報提供を求められる場合、二次被害の可能性があるとされています。ただし、示談や返金の扱いは、入金確認、書面、刑事手続への影響、損害賠償請求権との関係で判断が変わります。具体的な対応は、直接のやり取りを続ける前に、警察、金融機関、弁護士等へ相談する必要があります。
一般的には、弁護士会の法律相談は相談時間が限られ、相談料の目安が設けられていることがあります。また、資力基準等を満たす場合、法テラスの無料法律相談や費用立替えを利用できることがあります。ただし、利用条件や事件の見通し、費用対効果は個別事情によって変わります。具体的には、被害額、送金先、証拠、既に支払った費用を整理して確認する必要があります。
当日、翌日以降、相談前の準備を分けて確認します。
チェックリストは、焦っているときに対応漏れを防ぐためのものです。次の比較表は、当日、翌日から1週間以内、弁護士相談前に分けて確認事項を整理しています。時期ごとに目的が異なるため、左の期間と右の確認内容を対応させて読み取ってください。
| 時期 | 確認すること |
|---|---|
| 送金に気づいた当日 | 追加送金を止める、犯人との通話・チャットを中断する、緊急性があれば110番、警察署または#9110へ相談、振込先金融機関と自分の金融機関へ連絡、ATM明細・通帳・取引履歴・メッセージ・URL・電話番号・SNS IDを保存、家族や信頼できる第三者へ共有 |
| 翌日から1週間以内 | 警察の相談番号、担当部署、担当者名を記録、金融機関の受付番号を記録、救済法の対象として申出が受け付けられたか確認、公告と支払申請期間の連絡方法を確認、188へ相談、必要に応じて法テラス・弁護士会・弁護士へ相談予約、借入れや生活への影響を整理 |
| 弁護士相談前 | 本人確認書類、振込明細、通帳、ネットバンキング履歴、相手の口座情報、警察への相談記録、金融機関への連絡記録、メッセージ・メール・電話履歴、被害額一覧、追加請求、借入れや生活への影響、相談したいことの優先順位を準備 |
電話文例は、窓口に伝えるべき情報を落とさないために役立ちます。次の一覧は、警察、振込先金融機関、自分の金融機関、弁護士相談で話す冒頭説明をまとめたものです。相手ごとに目的が違うため、文例をそのまま読むより、自分の送金情報に置き換えて使う点を読み取ってください。
振り込め詐欺と思われる被害にあい、いつ、どの金融機関のどの口座へ、いくら振り込んだかを伝えます。振込明細、電話番号、メッセージがあることも説明します。
110#9110貴行の口座に詐欺と思われる被害金を振り込んだこと、口座情報、振込日時、金額、警察への相談状況を伝え、犯罪利用口座の調査と取引停止、支払申請手続の案内を求めます。
取引停止救済法自分の口座から詐欺と思われる送金をしたこと、送金記録の確認、組戻しの可否、今後の不正利用防止、必要な手続を確認します。
組戻し不正利用防止被害額、警察と金融機関への連絡状況、回収可能性、救済法申請、民事請求、仮差押え、二次被害回避、費用対効果について相談したいと伝えます。
資料整理費用確認速度、記録、役割分担、制度の限界を理解して、対応の抜けを減らします。
実務上は、正しい制度を知っているだけでなく、資金が残っている時点で連絡できるか、証拠を後から説明できる形で残せるかが重要です。次の一覧は、最後に押さえるべき考え方をまとめています。どの項目も、行動を早くしつつ、記録を一元化するための視点だと読み取ってください。
犯人側は入金直後に出金・移転することが多いため、数時間の差が回復可能性に影響することがあります。
口座凍結や分配手続は行いますが、犯人との交渉や仮差押え、訴訟は別途検討する必要があります。
名義貸し、口座売買、本人確認書類の悪用などがあり、請求先や回収可能性は慎重に整理します。
時系列表、連絡先一覧、受付番号一覧、証拠フォルダを作り、同じ情報を共有できる状態にします。
振り込め詐欺でお金を振り込んでしまった場合は、追加送金を止め、警察と振込先金融機関へ直ちに連絡し、救済法の手続を確認し、証拠と時系列を残すことが中心になります。高額被害、複数送金、相手情報がある事案、借金や家族の判断能力が関わる事案では、弁護士等の専門家に相談する必要性が高まります。
公的機関、法令、金融機関、消費者相談窓口等の公開情報を参照しています。