2σ Guide

Amazon・楽天への
模倣品削除申請

商標・著作権・意匠・特許・不正競争を分け、証拠をそろえ、Amazonと楽天市場の公式手続に合わせて正確に申請するための実務整理です。

31,760件 令和7年の輸入差止件数
82.8% 中国来の差止割合
99% Project Zero正確性要件の説明
本ページは株式会社Dプロフェッションズ(医師/医療機関/弁護士/弁護士法人ではありません)が運営しています。
一般的な情報提供を目的としており医療上の助言や法律相談等を行うものではありません。
広告(PR)を掲載しています。広告は編集内容や推奨を意味しません。
Video

Amazon・楽天への 模倣品削除申請

商標・著作権・意匠・特許・不正競争を分け、証拠をそろえ、Amazonと楽天市場の公式手続に合わせて正確に申請するための実務整理です。

動画を読み込み中…
2σ GUIDE ・ VIDEO
Amazon・楽天への 模倣品削除申請
商標・著作権・意匠・特許・不正競争を分け、証拠をそろえ、Amazonと楽天市場の公式手続に合わせて正確に申請するための実務整理です。
動画の文字起こし(全文テキスト)

2σ GUIDE ・ VIDEO

  • Amazon・楽天への 模倣品削除申請
  • 商標・著作権・意匠・特許・不正競争を分け、証拠をそろえ、Amazonと楽天市場の公式手続に合わせて正確に申請するための実務整理です。

POINT 1

  • Amazon・楽天への模倣品削除申請の全体像
  • 通報フォームの入力ではなく、権利・証拠・審査構造・削除後対応を一体で設計します。
  • 削除申請は「権利、対象、侵害箇所、証拠、措置」をつなげる作業です
  • 権利の特定
  • 侵害箇所の説明

POINT 2

  • Amazon・楽天への模倣品削除申請で使う用語の整理
  • 模倣品、偽造品、無断転売、削除申請を混同しないための基礎です。
  • 用語を分けることが重要なのは、単なる転売を偽造品として申請すると、申請者側の責任や競争法上の問題が生じ得るためです。
  • 各行では、どの根拠で申請できるかを読み取ってください。
  • 次の比較は、模倣品対応を急ぐ理由を統計と制度の両面から示しています。

POINT 3

  • Amazon・楽天への模倣品削除申請の法的根拠
  • 商標、著作権、意匠、特許、不正競争、情報流通プラットフォーム対処法を使い分けます。
  • 情報流通プラットフォーム対処法は、送信防止措置や 発信者情報開示と接続する場面があります。
  • 読者は、根拠ごとに必要資料が大きく違う点を読み取ってください。

POINT 4

  • Amazonにおける模倣品削除申請の構造
  • 制度の使い分けが重要なのは、削除申請、即時削除、予防策、出品情報管理が同じ目的ではないためです。
  • 各行では、どの場面でどの制度を検討するかを読み取ってください。
  • 会社名、担当者、代理人、委任状、商標登録番号、著作権対象、意匠登録番号、特許番号、対象国を示します。
  • ASIN、商品ページURL、出品者名、ストアフロントURL、スクリーンショットを添付します。

POINT 5

  • 楽天市場における模倣品削除申請の構造
  • 権利者侵害通知窓口で、商標・著作権・意匠・特許ごとの要件を確認します。
  • 権利類型として商標権、著作権、意匠権、特許権が示され、要望として商品削除、テキスト削除、画像削除を選ぶ構造です。
  • 各行から、申請前に不足しやすい資料を読み取ってください。

POINT 6

  • Amazon・楽天への模倣品削除申請前の72時間初動
  • 1. URLと画面の保存
  • 2. テスト購入の判断:現物確認が必要な場合は注文し、配送ラベル、梱包、開封動画、同梱物、真正品比較、現物保管まで設計します。
  • 3. 社内確認
  • 4. 緊急度判定

POINT 7

  • Amazon・楽天への模倣品削除申請の権利別戦略と申請文
  • 1. 申請者の地位:商標権者、著作権者、代理人などの立場を明確にします。
  • 2. 侵害箇所の特定:商品タイトル、画像1枚目、説明文、商品本体ロゴ、包装正面などを指し示します。
  • 3. 侵害理由:登録商標との一致、真正品でない根拠、画像の同一性、意匠・特許の比較を簡潔に書きます。
  • 4. 求める措置:商品ページ削除、出品停止、画像削除、テキスト削除、再出品防止、関連URL確認を求めます。

POINT 8

  • Amazon・楽天への模倣品削除申請で必要な証拠と提出資料
  • 商品ページ、権利、現物、比較表、証拠目録をセットで管理します。
  • 証拠は、商品ページ証拠、権利証拠、現物証拠に分けて保存します。
  • 権利証拠は商標登録証、意匠公報、特許公報、著作権帰属資料、元画像、委託契約書、正規販売店リストなどです。
  • 左から真正品、対象商品、判断の順に読み、どの差異が偽造疑いを支えるかを見ます。

まとめ

  • Amazon・楽天への 模倣品削除申請
  • Amazon・楽天への模倣品削除申請の全体像:通報フォームの入力ではなく、権利・証拠・審査構造・削除後対応を一体で設計します。
  • Amazon・楽天への模倣品削除申請で使う用語の整理:模倣品、偽造品、無断転売、削除申請を混同しないための基礎です。
  • Amazon・楽天への模倣品削除申請の法的根拠:商標、著作権、意匠、特許、不正競争、情報流通プラットフォーム対処法を使い分けます。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

Amazon・楽天への模倣品削除申請の全体像

通報フォームの入力ではなく、権利・証拠・審査構造・削除後対応を一体で設計します。

Amazon・楽天への模倣品削除申請は、単なる苦情ではなく、権利と侵害事実を結び付ける証拠提出です。成功率を左右するのは、権利の特定、侵害事実の客観的証拠化、各プラットフォームの審査構造に合う説明、虚偽・過剰申告を避ける法務統制、削除後の再出品対策です。

次の重要ポイントは、模倣品削除申請を5つの成功条件に分けたものです。この分解が重要なのは、商標、著作権、意匠、特許、不正競争、単なる転売を混同すると、却下や過剰申告のリスクが高まるためです。読者は、削除前の証拠設計と削除後の監視までを一つの案件として読む必要があります。

削除申請は「権利、対象、侵害箇所、証拠、措置」をつなげる作業です

AmazonではBrand Registry、Report a Violation、Project Zero、Transparencyを使い分けます。楽天市場では権利者侵害通知窓口で、商標、著作権、意匠、特許ごとの要件と添付資料を確認します。

次の一覧は、申請品質を左右する5つの条件を示しています。条件を並べて確認することが重要なのは、どれか一つが欠けるだけで、審査担当者が侵害を判断しにくくなるためです。各項目では、申請前に足りない資料がないかを読み取ってください。

1

権利の特定

商標登録番号、著作物、意匠登録、特許番号、不正競争防止法上の根拠を区別します。

2

対象ページの特定

ASIN、URL、商品番号、出品者、ショップ名、スクリーンショットを保存します。

3

侵害箇所の説明

商品タイトル、画像、包装、商品本体、説明文、ロゴ、シリアル等を具体的に示します。

4

証拠化

登録証、元画像、テスト購入、開封動画、真正品比較、鑑定書、正規販売店リストを準備します。

5

削除後の運用

再出品監視、反復侵害者特定、税関差止、顧客対応、申請履歴管理へつなげます。

Section 01

Amazon・楽天への模倣品削除申請で使う用語の整理

模倣品、偽造品、無断転売、削除申請を混同しないための基礎です。

模倣品とは、真正品ではないにもかかわらず、外観、ブランド名、ロゴ、商品ページ、パッケージ、説明文、写真、シリアル表示等を通じて正規品であるかのように販売される商品を広く指します。ただし、法的根拠は一つではなく、商標権侵害、著作権侵害、意匠権侵害、特許権侵害、不正競争防止法、各種規制法違反などに分かれます。

次の表は、削除申請で混同されやすい用語を整理したものです。用語を分けることが重要なのは、単なる転売を偽造品として申請すると、申請者側の責任や競争法上の問題が生じ得るためです。各行では、どの根拠で申請できるかを読み取ってください。

用語意味申請上の注意
模倣品真正品でない商品が正規品のように販売されるものを広く指します。商標、著作権、意匠、特許、不正競争、規制法違反のどれに基づくかを明示します。
偽造品登録商標または極めて類似する標章を使い、真正品であることを示唆する商品です。Project Zeroは、特に商標を用いた偽造品に焦点を当てる制度です。
無断転売正規品を入手した者が再販売する行為です。常に知的財産権侵害になるわけではなく、商標権の消尽や真正商品の並行輸入を検討します。
削除申請商品ページ、出品、画像、説明文、店舗表示等の削除・非表示・修正を求める手続です。裁判所の命令ではなく、プラットフォーム規約と通報制度に基づく内部対応である場合が多いです。

次の比較は、模倣品対応を急ぐ理由を統計と制度の両面から示しています。数字を見ることが重要なのは、模倣品が高級ブランドだけでなく、日用品、電気製品、部品、健康関連商品にも及ぶことを把握できるためです。数値から、行政・税関・プラットフォーム連携の重要性を読み取ってください。

輸入差止件数
31,760
中国来の割合
82.8%
連続3万件超
3年
令和7年の税関公表資料に基づく輸入差止状況の要点です。
Section 03

Amazonにおける模倣品削除申請の構造

Brand Registry、Report Infringement、Project Zero、Transparencyを役割別に理解します。

Amazonでは、権利者または代理人によるReport Infringement、Brand Registry登録後のReport a Violation、強力なセルフサービス削除ツールであるProject Zero、商品単位の真正性確認を支えるTransparencyを使い分けます。Project Zeroは強い制度である一方、正確性要件や誤用監視があるため、商標を用いた偽造品に限定して慎重に使う必要があります。

次の比較表は、Amazonで使う制度の役割を整理しています。制度の使い分けが重要なのは、削除申請、即時削除、予防策、出品情報管理が同じ目的ではないためです。各行では、どの場面でどの制度を検討するかを読み取ってください。

制度役割実務上の注意
Brand Registryブランド所有者が知財保護、出品情報管理、侵害検出・報告を行う無料プログラムです。ブランド名・ロゴ、対象国の商標、権利者情報を整えます。
Report Infringement権利者または代理人が知的財産権侵害を報告するフォームです。権利者性、対象ASIN、侵害箇所、証拠の接続を明確にします。
Report a ViolationBrand Registry内でASIN、出品者、商品詳細ページ、画像等を管理しながら報告します。複数ASINや海外Amazonを横断する案件で履歴管理に有用です。
Project Zero対象ブランドが模倣品出品を検索し、即時削除できる場合がある制度です。模倣品、特に商標を用いた偽造品に限定し、少なくとも99%の正確率が求められる旨に注意します。
Transparency商品単位のユニークコードで真正性を確認する予防策です。運用パフォーマンスレビューで98%の正確性が説明されており、削除申請の代替ではありません。

次の一覧は、Amazon向け申請資料の基本構造を示しています。項目をそろえることが重要なのは、審査担当者が長い法律論ではなく、登録商標、対象ASIN、真正品でない根拠の接続を確認するためです。上から順に、申請書へ入れる情報を点検してください。

A

権利者・権利情報

会社名、担当者、代理人、委任状、商標登録番号、著作権対象、意匠登録番号、特許番号、対象国を示します。

権利
B

対象情報

ASIN、商品ページURL、出品者名、ストアフロントURL、スクリーンショットを添付します。

対象
C

偽造性の根拠

正規流通でないこと、製造していないこと、品質差異、シリアル不一致、テスト購入結果を示します。

証拠
Section 04

楽天市場における模倣品削除申請の構造

権利者侵害通知窓口で、商標・著作権・意匠・特許ごとの要件を確認します。

楽天市場の権利者侵害通知窓口では、権利者または代理人が、楽天市場内の特定URLに掲載されている商品が自社権利を侵害するとして対応を求めます。権利類型として商標権、著作権、意匠権、特許権が示され、要望として商品削除、テキスト削除、画像削除を選ぶ構造です。

次の表は、楽天市場で権利別に求められる資料と注意点を整理したものです。楽天市場での要件確認が重要なのは、商標では日本国内で有効な登録番号、著作権画像では元画像、特許・意匠では専門家鑑定書など、申請類型ごとに必要資料が異なるためです。各行から、申請前に不足しやすい資料を読み取ってください。

権利類型主な入力・添付注意点
商標権日本国内で有効な商標登録番号、指定商品・指定役務、商標登録証、侵害箇所スクリーンショット。出願番号では原則対応しない設計です。偽造品か商標無断使用かを区別します。
著作権著作権侵害申請フォーマット、元画像、JPEGまたはPNG形式の画像、撮影時の編集前画像。メーカー画像の利用や編集画像では著作物と判断できず対応できない場合があります。
意匠権日本国内で有効な登録番号、登録意匠と対象商品の比較資料、専門家鑑定書。意匠公報だけではなく、弁理士または弁護士による権利侵害を証明する資料が求められる設計です。
特許権日本国内で有効な特許番号、クレームチャート、対象商品の構成、専門家鑑定書。技術的判断が必要であり、公報添付だけでは足りない設計です。
申請者リスク登録内容・添付資料の事実性、ショップ通知、虚偽・不正確申告時の責任への同意。競合排除、価格維持、代理店統制目的の申請にならないよう承認手順を置きます。
Section 05

Amazon・楽天への模倣品削除申請前の72時間初動

URL保存、テスト購入、社内確認、緊急度判定を先に行います。

削除申請前の初動では、ページ保存、テスト購入、社内確認、緊急度判定を72時間以内に進める設計が有効です。模倣品かどうかがページ表示だけでは確定しない場合、テスト購入により、注文番号、配送ラベル、開封動画、商品本体、パッケージ、シリアル、保証書、説明書を保存します。

次の時系列は、発見から申請準備までの行動順を示しています。順番が重要なのは、ページが削除・変更されたり、真正品だった可能性が後から判明したりすると、申請者側のリスクが高まるためです。上から順に、証拠を消さず、断定を急がず、緊急性を判断する流れを読み取ってください。

発見直後

URLと画面の保存

URL、ASIN、商品番号、ショップURL、出品者名、価格、在庫、画像、説明文、レビュー、配送条件を日時付きで保存します。

24時間以内

テスト購入の判断

現物確認が必要な場合は注文し、配送ラベル、梱包、開封動画、同梱物、真正品比較、現物保管まで設計します。

48時間以内

社内確認

営業、EC、代理店管理、カスタマーサポート、物流、知財、品質保証に、正規代理店品、旧パッケージ、返品流通品等の可能性を確認します。

72時間以内

緊急度判定

バッテリー、充電器、医療・健康関連品、食品接触材、子ども用品、自動車部品等では、削除申請と並行して注意喚起や行政相談を検討します。

表現注意偽造品であることが確実でない場合は、「当社が製造・許諾した商品ではない疑いが高い」「テスト購入品について真正品と一致しない特徴がある」など、証拠に応じた表現にとどめます。
Section 06

Amazon・楽天への模倣品削除申請の権利別戦略と申請文

商標、著作権画像、意匠、特許、不正競争で説明方法を変えます。

商標権侵害型では、登録番号、指定商品、対象ページの使用箇所、許諾していないこと、テスト購入品の相違点をつなげます。著作権画像転用型では、撮影者、撮影日、元データ、権利帰属、公式掲載画面を示します。意匠・特許では、比較表、クレームチャート、専門家鑑定書が重要です。

次の判断の流れは、申請文を組み立てる順番を示しています。順番が重要なのは、権利者の地位だけを長く説明しても、対象ページと侵害箇所が結び付かなければ審査されにくいためです。上から下へ、申請書に入れる5要素を確認してください。

申請文の5要素

申請者の地位

商標権者、著作権者、代理人などの立場を明確にします。

対象ページの特定

URL、ASIN、商品番号、ショップ名、出品者名、スクリーンショット番号を記載します。

侵害箇所の特定

商品タイトル、画像1枚目、説明文、商品本体ロゴ、包装正面などを指し示します。

侵害理由

登録商標との一致、真正品でない根拠、画像の同一性、意匠・特許の比較を簡潔に書きます。

求める措置

商品ページ削除、出品停止、画像削除、テキスト削除、再出品防止、関連URL確認を求めます。

次の比較一覧は、権利別の実務戦略をまとめたものです。権利別に分けることが重要なのは、商標で画像転用を主張したり、著作権でブランド名の無断使用を主張したりすると、申請が不明確になるためです。各項目から、どの資料を先に準備するかを読み取ってください。

商標権侵害型

登録商標、指定商品、対象表示、許諾なし、真正品との相違点を示します。正規品転売を偽造品と誤申請しない点が重要です。

標準型

著作権画像転用型

元画像データ、撮影者、権利帰属、公式掲載画面、対象ページの同一画像を示し、画像削除を求めます。

画像

意匠権侵害型

登録意匠の図面、対象商品の写真、主要なデザイン特徴、類似点・相違点、専門家意見を準備します。

鑑定

特許権侵害型

請求項、構成要件、対象商品の分解・試験、クレームチャートを作り、削除申請だけで足りるか慎重に検討します。

専門
Section 07

Amazon・楽天への模倣品削除申請で必要な証拠と提出資料

商品ページ、権利、現物、比較表、証拠目録をセットで管理します。

証拠は、商品ページ証拠、権利証拠、現物証拠に分けて保存します。商品ページはURL、ASINまたは商品番号、出品者名、商品タイトル、価格、在庫数、配送予定、画像、説明文、レビュー、Q&A、取得日時を残します。権利証拠は商標登録証、意匠公報、特許公報、著作権帰属資料、元画像、委託契約書、正規販売店リストなどです。

次の比較表は、真正品と対象商品の差異を示す雛形です。比較表が重要なのは、プラットフォーム担当者が「似ている」という主観ではなく、ロゴ、包装、シリアル、説明書、価格、流通の具体差を確認できるためです。左から真正品、対象商品、判断の順に読み、どの差異が偽造疑いを支えるかを見ます。

比較項目真正品対象商品判断
ロゴ登録商標と一致同一ロゴを表示商標使用あり
パッケージ正規印刷、ホログラムありホログラムなし、印刷が粗い真正品と不一致
シリアル公式DB照合可照合不可偽造疑い
説明書日本語・保証規定あり誤字・保証記載なし品質差異
価格通常価格帯極端に低廉補助事情
流通正規代理店販売不明権限不明

次の証拠目録は、申請資料を番号で管理するための構成例です。目録化が重要なのは、削除申請後に販売者特定、損害賠償、税関差止、刑事告訴へ進む場合にも同じ資料を使えるためです。資料番号ごとに、何を証明するかを読み取ってください。

資料番号資料名内容
1商標登録証登録番号、商標、指定商品を示します。
2対象ページスクリーンショットURL、取得日時、侵害表示を示します。
3注文記録注文番号、購入日、出品者を示します。
4開封動画未開封状態から商品確認までを示します。
5真正品比較写真ロゴ、包装、シリアルの比較を示します。
6鑑定書弁理士・弁護士等の専門家意見を示します。
7正規販売店リスト対象出品者が含まれないことを示します。
8代理人委任状代理人申請の場合の権限を示します。
Section 08

Amazon・楽天への模倣品削除申請後の再発防止と社内体制

削除後24時間、72時間、1週間、1か月の監視と、反復侵害者対応を設計します。

削除後は、同一画像、同一タイトル、型番、ブランド名、略称、誤字、ロゴ加工、画像反転、背景変更、JAN・EAN、ASIN、店舗名を監視します。損害が大きい、健康被害がある、反復性がある、販売者が不明、海外業者が関与している場合は、発信者情報開示、販売者特定、税関差止、刑事告訴も検討対象になります。

次の時系列は、削除後の監視と法的措置の進め方を示しています。削除後対応が重要なのは、別URL、別ASIN、別店舗、別画像で再出品されることが多いためです。上から順に、短期監視から販売者特定、税関差止、顧客対応へ広げる流れを読み取ってください。

24時間

再出品の即時確認

同一画像、同一タイトル、型番、ブランド名、誤字、ロゴ加工を検索し、削除の反映状況を確認します。

72時間

反復侵害者の比較

店舗名、配送元、画像、説明文、価格帯、発送日数、梱包材、レビュー誘導文を照合します。

1週間

追加手段の検討

販売者特定、警告、発信者情報開示、税関差止、刑事告訴、行政相談の必要性を整理します。

1か月

顧客対応とKPI更新

問い合わせ窓口、真正品確認方法、保証対象外の説明、注意喚起、申請受理率、削除成功率、再出品率を見直します。

次の一覧は、社内体制で担うべき役割を示しています。役割分担が重要なのは、削除申請が知財だけでなく、品質保証、EC運用、顧客対応、広報、内部監査、デジタル証拠管理にまたがるためです。各項目から、どの部署がどの情報を持つべきかを読み取ってください。

知財法務

権利確認と申請方針

権利確認、侵害判断、申請方針、鑑定書手配、警告・法的措置を設計します。

EC運用

ページ発見と履歴管理

ASIN・URL管理、申請実務、削除日、再発日、却下理由、再申請履歴を管理します。

品質保証

真正品比較と危険性評価

品質差異、シリアル、仕様、危険性、リコール・行政相談の必要性を確認します。

広報・CS

顧客とブランド対応

問い合わせ、真正品確認、注意喚起、保証説明、ブランド毀損への対応を行います。

Section 09

Amazon・楽天への模倣品削除申請の法務上の注意点

虚偽申告、過剰申告、独占禁止法、相手方通知、海外業者対応を事前に確認します。

削除申請は相手方の営業活動に影響します。虚偽、不正確、過剰な申告は、損害賠償、信用毀損、業務妨害、独占禁止法上の問題、プラットフォームからの権限停止を招き得ます。正規品の転売、並行輸入品、二次流通品については、知的財産権侵害か、販売店契約や品質管理で対応すべき問題かを慎重に分けます。

次の注意点一覧は、申請者側のリスクをまとめたものです。リスク確認が重要なのは、削除申請がブランド防衛である一方、競合排除や代理店統制の手段として使うと別の法的問題へ転化するためです。各項目では、申請前に承認を上げるべき場面を読み取ってください。

虚偽・過剰申告

証拠にない断定や、真正品の可能性を排除しない偽造品断定は避けます。

独占禁止法・競争法

価格維持、並行輸入妨害、競合排除、代理店統制を知財侵害に見せないよう注意します。

相手方への通知

申請内容がショップへ通知される場合があるため、営業秘密や調査手法は提出範囲を分けます。

海外業者・越境EC

日本向け販売、日本国内出荷、日本国内プラットフォームでの販売か、輸入者・販売者・発送元を確認します。

Section 10

企業規模別のAmazon・楽天への模倣品削除申請モデル

中小企業、大企業、スタートアップで、商標・画像・監視・税関対応の優先順位を変えます。

中小企業は、まず商標登録と主要商品画像の権利管理から始めます。大企業・ブランド企業は、Brand Registry、Project Zero、Transparency、楽天市場の継続通知、税関差止、海外EC監視、販売店契約、正規品認証、顧客教育を組み合わせます。スタートアップは、ローンチ直後から商標出願、意匠出願、商品写真の権利帰属、型番・シリアル設計を組み込みます。

次の表は、企業規模別に優先すべき対策を整理したものです。規模別に見ることが重要なのは、限られた予算で最初に整えるべき権利・証拠・監視の順番が違うためです。各行では、自社がどの段階の体制を目指すべきかを読み取ってください。

企業類型優先する対策補足
中小企業商標登録、画像元データ、正規販売店リスト、主要EC監視、弁理士・弁護士・調査会社の外部活用。海外知財補助金や公的相談窓口の活用も検討します。
大企業・ブランド企業ブランド保護プログラム、税関差止、海外EC監視、反復侵害者DB、訴訟・刑事告訴の選定基準。削除件数だけでなく、被害減少と再出品率をKPIにします。
スタートアップ商標出願、意匠出願、商品写真の権利帰属、販売チャネル契約、シリアル設計、パッケージ識別。商標取得とBrand Registryへの早期アクセス支援制度も検討対象です。

次の実務判断表は、状況別にまず取るべき対応と専門家関与の目安をまとめたものです。判断表が重要なのは、画像転用と特許侵害、ロゴ付き偽造品と正規品転売では、必要な証拠も専門家も異なるためです。左の状況に近い行から、初動の選択肢を読み取ってください。

状況まず取るべき対応専門家関与
商品画像の無断転載著作権ベースで画像削除申請著作権帰属が複雑なら弁護士
ロゴ付き偽造品商標権ベースで商品削除申請、テスト購入弁護士・弁理士
Amazon相乗り偽造品Brand RegistryでReport a Violation、Project Zero対象なら即時削除EC運用・知財法務
楽天で商標無断使用権利者侵害通知窓口で商標申請知財法務
外観コピー意匠権または不正競争防止法で検討弁理士・弁護士
技術コピー特許権でクレームチャート作成弁理士・弁護士必須
正規品転売知財侵害か慎重に判断し、契約・品質管理で対応弁護士
健康・安全リスク削除申請、顧客注意喚起、行政相談弁護士・品質保証・広報
反復侵害再出品監視、販売者特定、税関差止、刑事告訴弁護士・調査会社
Section 11

Amazon・楽天への模倣品削除申請に関するFAQ

一般的な制度説明として、権利・証拠・手続の違いを整理します。

Q1. Amazon・楽天への模倣品削除申請は、弁護士がいないとできませんか。

一般的には、商標登録証と明確な偽造品証拠がある場合、権利者自身が申請できることがあります。ただし、特許・意匠、不正競争防止法、並行輸入、正規品転売、販売者への警告、訴訟、刑事告訴、発信者情報開示が絡む場合は、結論や対応方針が個別事情で変わります。具体的な対応は、資料を整理したうえで弁護士・弁理士等の専門家へ相談する必要があります。

Q2. 商標登録がなくても削除できますか。

一般的には、著作権画像の無断利用、意匠権、特許権、不正競争防止法、規制法違反など、別の根拠で申請できる可能性があります。ただし、ブランド名やロゴを根拠にした削除は、商標登録がないと難しくなる場合があります。長期的には商標登録を基本に設計する必要があります。

Q3. 出願中の商標で削除できますか。

一般的には、Amazon Brand Registryでは対象国の政府商標庁が発行した出願中または登録済み商標を要件とする説明があります。一方、楽天市場の商標申請では日本国内で有効な商標登録番号が求められる設計です。プラットフォームごとの差を確認し、具体的な申請可否は専門家へ相談する必要があります。

Q4. 正規品の転売を止められますか。

一般的には、単なる転売は知的財産権侵害とは限りません。保証表示、品質管理、セット内容の改変、開封品、期限切れ、海外仕様、消費者誤認、契約違反などの事情で判断が変わる可能性があります。削除申請で対応できない場合、販売店契約、正規販売店表示、保証ポリシー、真正品確認策を検討します。

Q5. 商品ページが削除されれば損害賠償も受けられますか。

一般的には、削除申請は出品停止・ページ削除を目的とする手続です。損害賠償を受けるには、販売者の特定、侵害立証、損害額算定、交渉、訴訟等が必要になる可能性があります。削除申請で得た証拠は、その後の法的措置の基礎資料として管理する必要があります。

Q6. テスト購入は必須ですか。

一般的には、必須とは限りませんが、偽造品断定には有効です。画像無断使用や商標無断使用のようにページ表示だけで侵害が明らかな場合もありますが、真正品への相乗りや出品者違いでは、現物確認が重要になることがあります。費用、証拠性、安全性を踏まえて判断します。

Q7. 削除申請が却下されたらどうすべきですか。

一般的には、却下理由を分析し、権利証明、侵害箇所、証拠資料、申請類型を補強して再申請する方法があります。権利の種類を変える、テスト購入を行う、専門家鑑定書を添付する、販売者へ警告する、発信者情報開示や仮処分、税関差止を検討するなどの選択肢があります。

Q8. Project ZeroやTransparencyは誰でも使えますか。

一般的には、Project ZeroはBrand Registryアカウント、登録商標の権利者であること、Report a Violationの利用履歴やポリシー遵守などの要件が説明されています。Transparencyは商品単位のシリアルコードによる予防策であり、すでに出品された模倣品への削除申請の代替ではありません。利用可否はAmazonの最新要件を確認する必要があります。

Section 12

Amazon・楽天への模倣品削除申請の実務結論

権利を明確にし、対象ページを特定し、侵害箇所を示し、証拠化して申請します。

Amazon・楽天への模倣品削除申請は、現代の企業法務における重要なブランド防衛手段です。ただし、通報すれば終わりではありません。権利の棚卸し、証拠の保全、プラットフォーム手続の理解、申請文の精度、誤申請防止、削除後の再発監視、販売者特定、税関差止、法的措置までを含む総合設計が必要です。

次のまとめは、実務上の最短ルートを4つの行動に分けたものです。行動へ落とすことが重要なのは、EC運用、知財法務、品質保証、広報、経営層が同じ順番で判断できるようにするためです。各項目から、申請前後で止めてはいけない工程を読み取ってください。

1

権利を明確にする

商標、著作権、意匠、特許、不正競争、規制法違反のどれに基づくかを決めます。

2

対象を特定する

URL、ASIN、商品番号、ショップ名、出品者名、侵害箇所をスクリーンショットと対応させます。

3

証拠化する

登録証、元画像、テスト購入、開封動画、真正品比較、鑑定書、正規販売店リストをそろえます。

4

再発を止める

Brand Registry、Project Zero、Transparency、楽天市場窓口、税関差止、社内KPIを組み合わせます。

Reference

参考文献・一次情報

プラットフォーム・公的機関

  • Amazon Brand Registry
  • Amazon 知的財産権侵害についての申し立てとその手続き
  • Amazon Project Zero
  • Amazon Project Zero FAQ
  • Amazon Transparency
  • Amazon IP Accelerator
  • Amazon Trustworthy Shopping Experience Report 2025
  • 楽天市場 権利者侵害通知窓口
  • 楽天市場 知的財産保護に関する取り組みについて
  • e-Gov法令検索 商標法
  • e-Gov法令検索 著作権法
  • e-Gov法令検索 意匠法
  • e-Gov法令検索 特許法
  • e-Gov法令検索 不正競争防止法
  • 情報流通プラットフォーム対処法関連情報サイト
  • 財務省 令和7年の税関における知的財産侵害物品の差止状況
  • 財務省 知的財産侵害物品の取締り
  • 税関 知的財産ホームページ 差止申立制度等の概要
  • 特許庁 海外からの模倣品流入への規制強化について
  • 特許庁 政府模倣品・海賊版対策総合窓口
  • 特許庁 海外侵害対策支援事業
  • 特許庁委託事業・JETRO ECサイトにおける模倣品対策を講ずるための基礎情報調査
  • 知的財産高等裁判所 平成24年2月14日判決 平成22年(ネ)第10076号