2σ Guide

サテライトオフィス・
ワーケーションの規程

就業規則、労働時間、費用負担、情報セキュリティ、安全衛生、海外滞在時のリスクまで、柔軟な働き方を制度として運用するための実務ポイントを整理します。

3類型 勤務場所の整理
10人 就業規則届出の目安
19条 条項例の骨子
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サテライトオフィス・ ワーケーションの規程

柔軟な働き方を認める前に、労務、費用、情報管理、安全衛生、監査の接続点をそろえます。

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サテライトオフィス・ ワーケーションの規程
柔軟な働き方を認める前に、労務、費用、情報管理、安全衛生、監査の接続点をそろえます。
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2σ GUIDE ・ VIDEO

  • サテライトオフィス・ ワーケーションの規程
  • 柔軟な働き方を認める前に、労務、費用、情報管理、安全衛生、監査の接続点をそろえます。

POINT 1

  • サテライトオフィス・ワーケーションの規程で最初に固める全体像
  • 柔軟な働き方を認める前に、労務、費用、情報管理、安全衛生、監査の接続点をそろえます。
  • 就業規則と労働契約
  • 費用、安全衛生、労災
  • 情報と証跡

POINT 2

  • サテライトオフィス・ワーケーションの規程で使う用語
  • 規程と規定、サテライトオフィス勤務、ワーケーション、就業の場所を混同しないことが出発点です。
  • 「規程」は会社の制度や手続を体系的に定めた文書全体を指し、「規定」はその中の個別条文や個別ルールを指すことが多い語です。
  • ワーケーションは、通常の勤務場所とは異なる地域に滞在し、会社が承認した勤務日と勤務時間に業務を行う働き方として整理します。
  • 類型によって会社の関与度とリスクが変わるため、同じ社外勤務として扱わないことが重要です。

POINT 3

  • サテライトオフィス・ワーケーションの規程と就業規則
  • 就業規則本体に書くか、別規程に委任するかを、変更管理と届出リスクから選びます。
  • 常時10人以上の労働者を使用する使用者は、就業規則の作成と届出が必要とされています。
  • 制度変更のしやすさと整合性管理の負担が変わるため、会社規模や既存規程の有無に合わせて選ぶことが重要です。
  • 長所と短所を対比し、自社で維持しやすい方式を読み取ってください。

POINT 4

  • サテライトオフィス・ワーケーションの対象業務と対象者
  • 業務適合性
  • 担当業務が社外勤務に適し、紙資料や対面処理に依存しすぎていないことを確認します。
  • 管理実績
  • 勤怠、業務報告、情報管理について重大な違反がないことを基準にします。

POINT 5

  • サテライトオフィス・ワーケーションの労働時間管理
  • 1. 勤務予定を確認:勤務日、勤務時間、休暇日、承認済み作業を確認します。
  • 2. 事前承認があるか:時間外、休日、深夜労働は原則として事前承認制にします。
  • 3. 申告して記録:業務内容、開始終了時刻、理由を勤怠に反映します。
  • 4. 緊急性を確認:事後速やかに理由と時間を報告し、承認可否を確認します。

POINT 6

  • サテライトオフィス・ワーケーションの費用負担と税務
  • 会社負担、従業員負担、事前承認精算を分け、渡し切り手当の税務リスクも確認します。
  • 会社が命じる滞在
  • 制度として一部補助
  • 旅行先で一部勤務

POINT 7

  • 安全衛生、労災、情報セキュリティの規程設計
  • 作業環境
  • 机、椅子、照明、電源、通信環境、換気、避難経路、衛生状態を確認します。
  • 事故記録
  • 発生日時、場所、行為内容、業務指示、勤怠打刻、目撃者、受診記録を残します。

POINT 8

  • 評価、海外ワーケーション、内部統制、規程条項例
  • 規程を作るだけでなく、評価、海外承認、証跡管理、モニタリングまで運用します。
  • 入国、税務、社会保険、輸出管理、個人情報、危機管理が同時に問題になるため、人事部門だけで判断しないことが重要です。
  • 各分野から、法務、税務、情報セキュリティ、事業部門の承認が必要な理由を読み取ってください。
  • 各項目から、自社の既存規程に接続する条文を読み取ってください。

まとめ

  • サテライトオフィス・ ワーケーションの規程
  • サテライトオフィス・ワーケーションの規程で最初に固める全体像:柔軟な働き方を認める前に、労務、費用、情報管理、安全衛生、監査の接続点をそろえます。
  • サテライトオフィス・ワーケーションの規程で使う用語:規程と規定、サテライトオフィス勤務、ワーケーション、就業の場所を混同しないことが出発点です。
  • サテライトオフィス・ワーケーションの規程と就業規則:就業規則本体に書くか、別規程に委任するかを、変更管理と届出リスクから選びます。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

サテライトオフィス・ワーケーションの規程で最初に固める全体像

柔軟な働き方を認める前に、労務、費用、情報管理、安全衛生、監査の接続点をそろえます。

サテライトオフィス・ワーケーションの規程は、会社以外の場所で働けることを定めるだけの社内ルールではありません。就業規則、労働契約、労働時間管理、安全衛生、労災、費用負担、情報セキュリティ、個人情報保護、秘密保持、内部統制、税務、海外滞在時のリスクを横断して設計する制度文書です。

次の一覧は、この規程で同時に押さえる管理領域を示しています。読者にとって重要なのは、勤務場所の自由度だけを先に広げると、勤怠、費用、情報、労災、監査の判断が後追いになる点です。3つの項目から、導入前に統合して決めるべき範囲を読み取ってください。

労務

就業規則と労働契約

勤務場所、対象業務、対象者、労働時間、休暇、中抜け、時間外労働、評価の扱いをそろえます。

管理

費用、安全衛生、労災

施設利用料、交通費、宿泊費、通信費、作業環境、事故時の記録を事前に分けます。

統制

情報と証跡

秘密情報、個人情報、マイナンバー、ログ、承認記録、内部監査の対象を制度に組み込みます。

制度設計の要点勤務場所は「どこでも可」ではなく、会社が指定又は承認した場所に限る許可制を基本にします。
Section 01

サテライトオフィス・ワーケーションの規程で使う用語

規程と規定、サテライトオフィス勤務、ワーケーション、就業の場所を混同しないことが出発点です。

「規程」は会社の制度や手続を体系的に定めた文書全体を指し、「規定」はその中の個別条文や個別ルールを指すことが多い語です。サテライトオフィス勤務は、会社が所有、契約、指定又は承認した所属事業場以外の施設で情報通信機器を利用して業務を行う働き方です。ワーケーションは、通常の勤務場所とは異なる地域に滞在し、会社が承認した勤務日と勤務時間に業務を行う働き方として整理します。

次の比較表は、勤務場所の類型ごとに決めるべき事項を整理したものです。類型によって会社の関与度とリスクが変わるため、同じ社外勤務として扱わないことが重要です。各列から、承認基準、情報管理、労働時間記録の重点を読み取ってください。

類型内容規程上の重点
専用型サテライトオフィス会社又はグループ会社が専用利用する拠点入退室管理、事業場性、安全衛生、労働時間記録
契約型共用オフィス会社が法人契約したシェアオフィスやコワーキングスペース利用可能拠点、席予約、情報管理、費用精算
個別承認型ワークスペース従業員が利用を申請し会社が承認する場所許可基準、領収証、セキュリティ、作業環境

ワーケーションでは、業務時間、休憩時間、私的時間、有給休暇、移動時間、観光時間が同じ滞在期間に混在します。規程では、業務を行う日、休暇を取得する日、業務時間帯、会社が費用を負担する範囲、私的行動の範囲、緊急時の連絡方法を区別します。

Section 03

サテライトオフィス・ワーケーションの対象業務と対象者

完全自由制ではなく、業務単位の許可制として設計することで説明責任を確保します。

対象業務は、営業職は可、経理職は不可という粗い切り分けではなく、業務単位で選定します。情報機密性、対面必要性、システム依存、安全衛生、証跡管理を基準に、「可」「条件付き可」「不可」を別表で管理すると運用しやすくなります。

次の比較表は、業務単位で対象範囲を判断する軸を示しています。雇用形態や職種名だけで一律に分けると説明が難しくなるため、リスクの根拠を示すことが重要です。低リスク業務と高リスク業務の差から、条件付き承認の設計を読み取ってください。

判断軸低リスク業務高リスク業務
情報機密性公開情報の調査、社内資料作成未公表決算、M&A、顧客機微情報、人事評価
対面必要性文書作成、オンライン会議現物確認、押印原本管理、来客対応
システム依存クラウドで完結社内専用端末、閉域網、紙台帳
安全衛生PC作業中心危険物、設備操作、現地作業
証跡管理ログ保存可能口頭処理、紙処理中心

次の一覧は、利用承認前に確認する条件を並べたものです。読者にとって重要なのは、雇用形態だけで一律に除外するのではなく、業務、環境、管理実績で説明できる基準にすることです。各項目から、対象者要件として条文化できる内容を読み取ってください。

業務適合性

担当業務が社外勤務に適し、紙資料や対面処理に依存しすぎていないことを確認します。

管理実績

勤怠、業務報告、情報管理について重大な違反がないことを基準にします。

連絡体制

上司、チーム、顧客対応に必要な連絡手段と応答ルールを確保します。

出社者負担

郵便、電話、備品、紙資料対応が出社者に偏らないよう当番制や電子化を整えます。

Section 04

サテライトオフィス・ワーケーションの労働時間管理

入退場記録、PCログ、勤怠打刻、業務報告を組み合わせ、勤務と私用の境界を残します。

テレワークであっても、労働時間管理は不要になりません。使用者は労働日ごとの始業・終業時刻を確認し、適正に記録する必要があります。サテライトオフィスでは入退場記録、予約記録、PCログ、勤怠打刻、業務報告を組み合わせ、ワーケーションでは勤務場所と私的滞在が混在する前提で勤怠ルールを置きます。

次の比較表は、ワーケーション中の時間をどのように区分するかを示しています。労働時間に当たるかどうかが費用、割増賃金、労災、評価に影響するため、事前に区分することが重要です。各行から、勤務日、休暇日、緊急対応の扱いを読み取ってください。

区分労働時間該当性規程上の扱い
業務指示に基づく作業時間原則として労働時間勤怠打刻、業務報告の対象
オンライン会議原則として労働時間会議記録、時間管理の対象
会社指示の移動事案により労働時間又は出張扱い旅費規程との整合が必要
従業員の私的移動原則として労働時間ではない費用自己負担が原則
観光、食事、私用原則として労働時間ではない休憩、休暇、私的時間として明確化
会社からの緊急対応指示労働時間になり得る時間外労働申請又は事後承認

次の判断の流れは、所定外の対応が発生した場合に確認する順番を表しています。順番に意味があり、まず事前承認の有無を見て、緊急性、申告、健康配慮へ進むことで、無承認の深夜労働や黙示の労働時間化を防ぎます。分岐から、上司と従業員が残すべき記録を読み取ってください。

時間外対応の確認手順

勤務予定を確認

勤務日、勤務時間、休暇日、承認済み作業を確認します。

事前承認があるか

時間外、休日、深夜労働は原則として事前承認制にします。

あり
申告して記録

業務内容、開始終了時刻、理由を勤怠に反映します。

なし
緊急性を確認

事後速やかに理由と時間を報告し、承認可否を確認します。

中抜け時間は、勤務時間帯の途中で私用に使う時間です。休憩時間として終業時刻を繰り下げる方法、時間単位年休として扱う方法、フレックスタイム制の範囲で調整する方法などを就業規則等に定めます。

Section 05

サテライトオフィス・ワーケーションの費用負担と税務

会社負担、従業員負担、事前承認精算を分け、渡し切り手当の税務リスクも確認します。

費用負担は曖昧にせず、誰がどの費用をどの範囲で負担するか、会社負担の場合の限度額、請求方法、証憑をあらかじめ決めます。労働者に情報通信機器や作業用品等の負担をさせる場合、就業規則事項になり得ます。

次の比較表は、費用項目ごとの原則と例外を整理したものです。費用負担は後から争点化しやすいため、勤務場所の承認と精算条件を結び付けることが重要です。各項目から、事前承認が必要な費用と自己負担が原則となる費用を読み取ってください。

費用項目原則例外又は留意点
会社指定サテライトオフィス利用料会社負担法人契約又は会社精算が望ましい
任意に選ぶワークスペース事前承認分のみ会社負担承認なしの利用は自己負担
通信費会社貸与回線又は合理的精算一律手当は税務上の検討が必要
交通費業務上必要な移動のみ会社負担私的旅行部分は自己負担が原則
宿泊費出張命令又は会社企画の場合のみ会社負担私的ワーケーション宿泊は原則自己負担
食費原則自己負担出張日当、福利厚生、社内制度との整合が必要

次の一覧は、ワーケーション費用の三分類を示しています。分類ごとに会社負担の考え方が変わるため、名称だけで精算可否を決めないことが重要です。各分類から、旅費規程、福利厚生、自己負担のどれに近いかを読み取ってください。

業務型

会社が命じる滞在

地域拠点勤務や研修など、業務上の必要がある場合は旅費規程又は会社負担で整理します。

福利厚生型

制度として一部補助

補助範囲、上限額、税務、対象者、申請方法を明記します。

私的滞在併用型

旅行先で一部勤務

交通費と宿泊費は原則自己負担とし、業務に必要な費用だけを承認精算にします。

レンタルオフィス等の利用料は、勤務時間内に通常必要な費用として立替払いされ、領収証等で精算される場合、給与課税が不要と整理される余地があります。一方で、返還不要の渡し切り手当は給与課税、割増賃金算定基礎、社会保険上の取扱いの検討が必要です。

Section 06

安全衛生、労災、情報セキュリティの規程設計

会社の管理区域外で働くため、作業環境、事故記録、秘密情報、個人情報を一体で管理します。

サテライトオフィス勤務では、施設提供者が一定の環境を整えていることがありますが、会社の安全衛生責任が当然に消えるわけではありません。ワーケーションでは宿泊施設、地方拠点、移動先など会社が直接確認しにくい場所が含まれるため、作業環境、緊急連絡先、近隣医療機関、災害リスク、会社貸与物の保管方法を承認時に確認します。

次の一覧は、承認時に確認する安全衛生と情報管理の項目を示しています。ワーケーションでは私的行動と業務が混在するため、事故時の記録と情報漏えい予防を同時に整えることが重要です。各項目から、申請書とチェックリストに入れるべき事項を読み取ってください。

作業環境

机、椅子、照明、電源、通信環境、換気、避難経路、衛生状態を確認します。

事故記録

発生日時、場所、行為内容、業務指示、勤怠打刻、目撃者、受診記録を残します。

秘密情報

紙資料、外部記録媒体、印刷、撮影、録音、共用ネットワークの利用を制限します。

個人情報

要配慮個人情報、マイナンバー、給与情報、人事評価情報、健康情報は原則としてワーケーション先で扱わない設計にします。

次の比較表は、営業秘密や個人情報を守る三層の設計を表しています。秘密管理性を維持するには、文書上の禁止だけでなく、違反しにくい技術と機能しているかを確認する監査が必要です。3つの層から、社内規程とシステム設定と内部監査を連動させる読み方をしてください。

内容具体策
ルール何をしてよいか、してはいけないか規程、誓約書、教育
技術ルール違反をしにくくする仕組みMFA、VDI、DLP、MDM、暗号化、ログ
監査ルールと技術が機能しているか確認ログレビュー、自己点検、内部監査
Section 07

評価、海外ワーケーション、内部統制、規程条項例

規程を作るだけでなく、評価、海外承認、証跡管理、モニタリングまで運用します。

勤務場所の違いだけで不利益又は利益取扱いをしないこと、成果、役割、職務遂行状況、行動基準に基づき評価すること、連絡不能、報告不足、情報管理違反など勤務場所に関係ない問題は評価対象とすることを明確にします。海外ワーケーションは、入国・在留資格、現地労働法、税務、社会保険、輸出管理、個人情報、危機管理のリスクが国内より大きいため、原則禁止又は個別承認制が現実的です。

次の比較表は、海外承認時の確認分野を示しています。入国、税務、社会保険、輸出管理、個人情報、危機管理が同時に問題になるため、人事部門だけで判断しないことが重要です。各分野から、法務、税務、情報セキュリティ、事業部門の承認が必要な理由を読み取ってください。

分野確認すべき事項
入国・在留観光ビザで就労行為が許されるか、デジタルノマドビザ等が必要か
現地労働法労働時間、労災、雇用法規制の適用可能性
税務個人所得税、源泉、恒久的施設、法人税、居住者判定
社会保険日本の社会保険、海外保険、労災保険、医療保険
輸出管理技術情報の国外持出し、外為法、制裁規制
個人情報越境移転、クラウドアクセス、現地法令

次の一覧は、規程条項例を章立てとして整理したものです。条項の順番に意味があり、目的と定義を置いたうえで、対象、申請、場所、時間、費用、情報、安全、海外、取消し、懲戒へ進むと読みやすくなります。各項目から、自社の既存規程に接続する条文を読み取ってください。

1

目的と定義

適正な労務管理、業務効率、情報資産保護、安全と健康の確保を目的にし、勤務形態と勤務場所を定義します。

第1条から第2条
2

対象と承認

適用範囲、対象業務、対象者、申請事項、承認権限、勤務場所の制限を定めます。

第3条から第7条
3

時間と費用

労働時間、勤怠管理、中抜け、時間外、休日、深夜労働、費用負担、証憑を明確にします。

第8条から第11条
4

情報と安全

情報管理、個人情報、マイナンバー、安全衛生、労災報告、海外ワーケーション、取消し、懲戒を定めます。

第12条から第19条

内部統制の観点では、制度利用申請、承認又は却下、勤務場所、勤務日、勤務時間、予約記録、入退場記録、勤怠打刻、PCログ、VPNログ、費用精算、領収証、セキュリティチェック、作業環境チェック、事故報告、例外承認、教育受講、周知記録を保存します。

Section 08

サテライトオフィス・ワーケーションのFAQ

制度導入でよく問題になる論点を、一般的な制度説明として整理します。

Q1. サテライトオフィス勤務を認めるには、必ず就業規則の変更が必要ですか。

一般的には、勤務場所、勤怠管理、費用負担、情報管理、服務規律に変更が生じる場合、就業規則又は別規程として整備する必要性が高いとされています。ただし、通常勤務と労働時間制度、賃金、費用負担、服務規律が全く変わらない場合など、事情によって結論が変わる可能性があります。具体的な対応は、現行規程と運用実態を整理したうえで弁護士や社会保険労務士等の専門家へ相談する必要があります。

Q2. ワーケーションの交通費や宿泊費は会社負担ですか。

一般的には、従業員が私的に選んだ滞在先で勤務する私的滞在併用型では、交通費や宿泊費は原則自己負担とし、会社が業務上必要と事前承認した費用のみ会社負担にする設計が多いとされています。ただし、業務命令としての出張型や福利厚生型では、旅費規程、税務、補助制度によって扱いが変わる可能性があります。

Q3. カフェでの勤務を認めてもよいですか。

一般的には、カフェは覗き見、盗聴、紛失、フリーWi-Fi、不特定多数の出入りなどのリスクが高いため、機密情報や個人情報を扱う業務には適しないと整理されます。ただし、軽微な連絡や公開情報の確認など、業務内容によって限定的に認める余地はあります。

Q4. 観光している時間は労働時間ですか。

一般的には、従業員が私的に観光している時間は労働時間ではないと整理されます。ただし、その時間に会社の明示又は黙示の指示で業務対応をした場合、その対応時間は労働時間になり得ます。勤務日、勤務時間、休暇日、打刻、業務指示、報告状況によって判断が変わるため、記録が必要です。

Q5. 海外ワーケーションは認めるべきですか。

一般的には、海外ワーケーションは入国・在留資格、現地労働法、税務、社会保険、輸出管理、個人情報、情報セキュリティ、危機管理のリスクが国内より大きいため、原則禁止又は個別承認制が望ましいとされています。具体的な承認可否は、法務、税務、人事、情報セキュリティの確認が必要です。

Reference

この記事の参考情報源

公的機関・制度資料

  • 厚生労働省・総務省「テレワーク総合ポータルサイト 関連資料」
  • 厚生労働省「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」
  • 厚生労働省「テレワークモデル就業規則 作成の手引き」
  • e-Gov電子申請「就業規則変更届」手続情報
  • e-Gov電子申請「時間外労働・休日労働に関する協定届」手続情報

税務・安全管理・個人情報

  • 国税庁「在宅勤務に係る費用負担等に関するFAQ」
  • 総務省「テレワークセキュリティガイドライン」
  • 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」
  • 個人情報保護委員会FAQ「テレワーク等におけるマイナンバー取扱い」