2σ Guide

弁護士なしで自分で
削除請求する方法とリスク

投稿や検索結果を消したいとき、本人で動ける範囲と危険な範囲を整理します。削除前の証拠保全、権利類型の見極め、送信防止措置依頼、発信者情報開示を見据えた判断をわかりやすく解説します。

2025年4月1日 情報流通プラットフォーム対処法施行
3層 任意依頼・送信防止措置・裁判手続
5段階 証拠保存から返信管理まで
本ページは株式会社Dプロフェッションズ(医師/医療機関/弁護士/弁護士法人ではありません)が運営しています。
一般的な情報提供を目的としており医療上の助言や法律相談等を行うものではありません。
広告(PR)を掲載しています。広告は編集内容や推奨を意味しません。
Video

弁護士なしで自分で 削除請求する方法とリスク

投稿や検索結果を消したいとき、本人で動ける範囲と危険な範囲を整理します。

動画を読み込み中…
2σ GUIDE ・ VIDEO
弁護士なしで自分で 削除請求する方法とリスク
投稿や検索結果を消したいとき、本人で動ける範囲と危険な範囲を整理します。
動画の文字起こし(全文テキスト)

2σ GUIDE ・ VIDEO

  • 弁護士なしで自分で 削除請求する方法とリスク
  • 投稿や検索結果を消したいとき、本人で動ける範囲と危険な範囲を整理します。

POINT 1

  • 弁護士なしで自分で削除請求する方法とリスクの全体像
  • 削除だけを急ぐか、投稿者特定や損害賠償まで見据えるかで初動は変わります。
  • 本人対応の現実的な到達点
  • 本人対応で目指しやすいのは、初動の証拠保全、明白な権利侵害の削除申請、公的窓口への相談、専門家に渡せる資料の整理です。
  • 投稿者特定、仮処分、損害賠償、刑事告訴、性的画像、脅迫、海外サイト、企業危機管理では早期相談が重要です。

POINT 2

  • 削除請求と情報流通プラットフォーム対処法の基本
  • 削除依頼、送信防止措置、発信者情報開示、検索結果削除の違いを押さえます。
  • 通報フォームや問い合わせ
  • 送信防止措置の申出
  • 発信者情報開示請求

POINT 3

  • 自分で削除請求する前に分類すべき権利侵害
  • 不快という感情だけではなく、どの権利がどの情報で侵害されたかを整理します。
  • 性的画像・脅迫・未成年者情報は緊急対応
  • 権利類型の分類は、申請先と申請文を決めるために重要です。
  • 犯罪者扱い、詐欺師扱い、不倫、横領、反社会的勢力との関係など、社会的評価を下げる具体的事実が示される場面です。

POINT 4

  • 弁護士なしで自分で削除請求する標準手順
  • 1. 対象URLと投稿の特定:URL、投稿日時、投稿者名、投稿内容、添付資料を示します。
  • 2. 侵害された権利:名誉、プライバシー、肖像、氏名、著作権、商標などを選びます。
  • 3. 侵害理由:なぜ社会的評価、私生活上の情報、著作物などが侵害されるかを具体化します。
  • 4. 求める措置:投稿、画像、動画、アカウント、検索結果など、削除または非表示化の対象を明確にします。

POINT 5

  • 削除請求の申請文例と書き分け
  • 名誉毀損、プライバシー、肖像権、なりすまし、著作権、虚偽口コミを分けて説明します。
  • 申請文は対象、権利、理由、措置に絞る
  • 類型別の短い文面例
  • 申請文例は、同じ削除請求でも理由の組み立てが違うことを理解するために重要です。

POINT 6

  • 弁護士なしで削除請求する場合の主要リスクと切替基準
  • 1. 投稿を発見:まずURL、日時、画面、投稿者情報を保存します。
  • 2. 危険性があるか:脅迫、性的画像、未成年者、住所晒し、ストーカー性を確認します。
  • 3. 警察・支援機関・専門家へ:安全確保と緊急削除を並行します。
  • 4. 目的と権利類型を整理:削除だけか、特定や賠償まで考えるかを決めます。

POINT 7

  • 削除されなかった場合と企業・店舗の注意点
  • 1. URL、権利類型、証拠を補う:対象URL、本人確認、権利侵害理由、前後文脈、公共性や真実性への反論を補足します。
  • 2. 違法・有害情報相談センターや法務局を使う:手続選択、送信防止措置依頼書、削除基準が分からない場合に相談先となります。
  • 3. 誹謗中傷ホットラインを検討する:対象投稿のURL等を受け付け、サイト運営者へ対応を促す仕組みがありますが、削除結果は相手サイト次第です。
  • 4. 仮処分や発信者情報開示を検討する:任意削除で解決しない場合は、証拠、相手方特定、管轄、申立書などの専門的検討が必要です。

POINT 8

  • 削除請求でよくある質問
  • 本人対応で迷いやすい場面を、一般情報として整理します。
  • Q1. 弁護士なしで削除請求すると不利になりますか。
  • Q2. 先に削除請求するか、相談するか迷います。
  • Q3. 投稿者に直接削除を求めてもよいですか。

まとめ

  • 弁護士なしで自分で 削除請求する方法とリスク
  • 弁護士なしで自分で削除請求する方法とリスクの全体像:削除だけを急ぐか、投稿者特定や損害賠償まで見据えるかで初動は変わります。
  • 削除請求と情報流通プラットフォーム対処法の基本:削除依頼、送信防止措置、発信者情報開示、検索結果削除の違いを押さえます。
  • 自分で削除請求する前に分類すべき権利侵害:不快という感情だけではなく、どの権利がどの情報で侵害されたかを整理します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

弁護士なしで自分で削除請求する方法とリスクの全体像

削除だけを急ぐか、投稿者特定や損害賠償まで見据えるかで初動は変わります。

弁護士なしで自分で削除請求する方法とリスクを考えるとき、最初に分けるべきなのは、投稿を消すことだけが目的なのか、投稿者の特定、損害賠償、刑事相談まで視野に入れるのかという点です。本人による申請が有効な場面はありますが、削除請求は単なるお願いではなく、対象情報、侵害された権利、侵害理由、求める措置を整理する手続です。

次の比較表は、目的ごとに本人対応の現実性、最初に重視すべきこと、見落としやすいリスクを整理したものです。読者にとって重要なのは、左から目的を選び、中央の初動を確認し、右欄のリスクが大きい場合は本人だけで進めない判断材料にすることです。

目的本人対応の現実性初動で重視すること主なリスク
投稿を消したい比較的高い証拠保存後、公式フォームや送信防止措置依頼を使う証拠保存前の削除、再投稿
投稿者を特定したい制度上は可能でも難度が高い証拠保存、ログ保全、発信者情報開示を検討するログ消失、手続選択ミス
損害賠償を求めたい専門相談が強く推奨される証拠、相手方特定、損害の整理を行う交渉、訴訟、和解の専門性
脅迫や性的画像に対応したい本人だけでは危険が大きい警察、支援機関、専門家へつなぐ安全確保、二次拡散、証拠保全
企業や店舗の信用被害に対応したい可能だが慎重な設計が必要法務、広報、事実確認を統合する炎上、反論、顧客対応の失敗

このページで最も大切な判断軸は、削除前に証拠を残すこと、目的を削除だけに限定するかを決めること、危険性の高い案件では警察や専門家につなぐことです。次の重要ポイントは、本人対応の到達点と限界を一つの結論として示しています。

本人対応の現実的な到達点

本人対応で目指しやすいのは、初動の証拠保全、明白な権利侵害の削除申請、公的窓口への相談、専門家に渡せる資料の整理です。投稿者特定、仮処分、損害賠償、刑事告訴、性的画像、脅迫、海外サイト、企業危機管理では早期相談が重要です。

Section 01

削除請求と情報流通プラットフォーム対処法の基本

削除依頼、送信防止措置、発信者情報開示、検索結果削除の違いを押さえます。

削除請求には、日常的な通報フォームから裁判手続まで複数の層があります。この一覧は、どの窓口で何を求めるのかを整理するものです。読者にとって重要なのは、削除、非表示、投稿者特定、検索結果削除を混同せず、自分の目的に合う手段を選ぶことです。

任意依頼

通報フォームや問い合わせ

サイトやSNSのフォームから、利用規約違反や権利侵害を理由に任意対応を求める方法です。本人でも利用しやすい入口です。

正式申出

送信防止措置の申出

権利侵害がある情報について、投稿削除、非表示化、画像や動画の削除などを求める手続です。URL、掲載情報、侵害された権利、理由を整理します。

特定手続

発信者情報開示請求

誰が投稿したかを特定するための請求です。削除とは目的が異なり、ログや投稿日時の保存が特に重要になります。

現在の制度では、2025年4月1日に施行された情報流通プラットフォーム対処法を前提に、大規模なサービスでは電子的な申出方法、申出者への通知、運用の透明化が重視されています。次の比較表では、対象サービスの違いによって期待できる対応や注意点がどう変わるかを読み取れます。

対象確認する窓口注意点
国内大手プラットフォーム権利侵害申立フォーム、著作権フォーム、なりすましフォーム受付番号、申出日時、理由通知の有無を記録します。
海外プラットフォーム日本語窓口、英語フォーム、権利別フォーム日本法だけでなく利用規約や現地運用で判断されることがあります。
個人サイトや掲示板管理者、運営者、ホスティング事業者連絡先不明、返信なし、ミラーサイト化のリスクがあります。
検索エンジン検索結果削除フォーム、キャッシュ削除申請元ページが残る場合、URLを直接入力すれば閲覧されることがあります。
注意送信防止措置依頼書では、申立内容が発信者に通知される可能性があります。申請本文には、相手に知られていない住所、勤務先、家族情報、電話番号などを不用意に書かないようにします。
Section 02

自分で削除請求する前に分類すべき権利侵害

不快という感情だけではなく、どの権利がどの情報で侵害されたかを整理します。

権利類型の分類は、申請先と申請文を決めるために重要です。次の一覧は、代表的な権利侵害を並べ、どの投稿がどの論点に当たりやすいかを示しています。読者は、対象投稿の内容を一つに決めつけず、複数の権利が重なる可能性を確認してください。

名誉権侵害・名誉毀損

犯罪者扱い、詐欺師扱い、不倫、横領、反社会的勢力との関係など、社会的評価を下げる具体的事実が示される場面です。

同定可能性真実性

名誉感情侵害・侮辱

人格否定、差別表現、容姿や病気への攻撃、性的侮辱などが執拗に繰り返される場合に問題になります。

投稿数表現の程度

プライバシー侵害

住所、電話番号、勤務先、学校名、家族構成、病歴、交際や離婚、未成年者情報など、公開されていない私生活上の情報が対象です。

未公開情報比較衡量

肖像権・氏名権・なりすまし

顔写真、氏名、プロフィール、勤務先などを組み合わせて本人のように見せる投稿では、複数の人格的利益が重なります。

本人識別偽アカウント

著作権侵害

文章、写真、動画、教材、商品画像などが無断転載された場合です。自分が権利者であること、無断利用であることを説明します。

権利者性引用の成否

商標権・営業上の信用

偽ブランド、偽広告、模倣品販売、虚偽口コミ、競合業者による信用毀損などで問題になります。

登録商標口コミ慎重

性的画像や未成年者に関する画像は、通常の削除請求と同じ速度感で扱うと危険です。次の重要ポイントは、被害拡大が速い類型で何を読み取るべきかを示しています。本人だけで抱え込むべき場面ではないことを確認してください。

性的画像・脅迫・未成年者情報は緊急対応

裸画像、性的動画、盗撮、リベンジポルノ、児童や未成年者の性的画像、住所晒しと襲撃示唆、ストーカー行為では、プラットフォーム申請と並行して警察、支援機関、公的窓口、専門家への相談を検討します。

Section 03

弁護士なしで自分で削除請求する標準手順

証拠保存、請求先選定、フォーム選択、申請文、送信防止措置、返信管理までを順に整理します。

標準手順は、早く消すことと証拠を失わないことのバランスを取るために重要です。次の時系列は、上から順に進める作業を示しています。読者は、削除申請より前に証拠保存があること、最後に受付番号や却下理由を管理することを読み取ってください。

第1段階

証拠を保存する

投稿本文、URL、投稿日時、投稿者ID、前後文脈、画像や動画、検索結果、被害状況を保存します。

第2段階

請求先を特定する

公式フォーム、権利侵害窓口、管理者、ホスティング事業者、検索エンジン、公的窓口の順に確認します。

第3段階

フォーム種別を選ぶ

嫌がらせ、個人情報、性的画像、なりすまし、著作権商標、詐欺など、対象に合う窓口を選びます。

第4段階

申請文を書く

URL、対象情報、侵害された権利、理由、求める措置、添付証拠を簡潔にまとめます。

第5段階

返信と期限を管理する

提出日時、受付番号、自動返信、追加資料依頼、却下理由、再申請日時を記録します。

証拠保存では、何をどの形式で残すかが後の手続に直結します。次の表は、保存対象、保存方法、注意点を対応させています。読者は、URLや日時が欠けると投稿の確認が難しくなること、画像や動画だけでなく前後文脈も必要なことを確認してください。

保存対象保存方法注意点
投稿本文スクリーンショット、PDF保存、印刷前後の文脈も保存します。
URLアドレスバー全体をコピー短縮URLや動的URLも記録します。
日時画面表示、投稿日時、保存日時「何日前」だけでなく実日時を確認します。
投稿者情報ユーザー名、ID、プロフィールURL、アイコン変更される前に保存します。
検索結果検索語、順位、スニペット、日時検索結果削除の必要性を説明しやすくなります。
被害状況迷惑連絡、問い合わせ、売上減、精神的被害の記録後日の説明資料になります。

申請文は、感情的な長文ではなく、対象、権利、理由、措置を順番に書くことが重要です。次の例は、申請文の骨格を示します。読者は、本文に不要な個人情報を書かず、発信者へ開示したくない情報を明確に分ける必要があると読み取ってください。

申請文の組み立て

対象URLと投稿の特定

URL、投稿日時、投稿者名、投稿内容、添付資料を示します。

侵害された権利

名誉、プライバシー、肖像、氏名、著作権、商標などを選びます。

侵害理由

なぜ社会的評価、私生活上の情報、著作物などが侵害されるかを具体化します。

求める措置

投稿、画像、動画、アカウント、検索結果など、削除または非表示化の対象を明確にします。

件名 ― 権利侵害情報の削除・送信防止措置の申出

1. 対象URL
https://example.com/post/12345

2. 対象投稿の特定
投稿日時、投稿者名、投稿内容、添付資料を記載します。

3. 侵害された権利
名誉権、プライバシー、肖像権、著作権、商標権などを記載します。

4. 権利侵害の理由
対象投稿がどのように権利を侵害するかを、事実に沿って説明します。

5. 求める措置
対象投稿、画像、動画、検索結果などの削除または非表示化を求めます。

6. 個人情報の扱い
発信者に通知する場合、住所、電話番号、メールアドレス等は開示しないでください。
Section 04

削除請求の申請文例と書き分け

名誉毀損、プライバシー、肖像権、なりすまし、著作権、虚偽口コミを分けて説明します。

申請文例は、同じ削除請求でも理由の組み立てが違うことを理解するために重要です。次の比較表は、類型ごとに主張の中心と書くべき要素を対応させています。読者は、自分の案件に近い行を選び、感情ではなく要件に沿って文章を作る必要があります。

類型主張の中心申請文に入れる要素
名誉毀損型社会的評価を下げる具体的事実誰が同定されるか、どの記載が犯罪や不正の印象を与えるか、真実ではない理由
プライバシー侵害型非公開の私生活上の情報住所、勤務先、家族構成、病歴などが未公開であり、公開を望まない情報であること
肖像権侵害型顔や姿を同意なく公開されたこと本人識別性、撮影や掲載への不同意、公開の必要性が乏しいこと
なりすまし型本人であるかのような表示氏名、顔写真、プロフィールの冒用、第三者の誤認、信用や人格的利益への影響
著作権侵害型作品の無断転載権利者であること、元作品、侵害箇所、許諾がないこと、引用等に当たらない理由
虚偽口コミ型会社や店舗の信用毀損具体的な虚偽事実、調査で確認されないこと、営業上の信用や利益への影響

書き分けで重要なのは、同じ投稿に複数の権利侵害が含まれることがある点です。次の重要ポイントは、申請文の共通原則をまとめたものです。読者は、過大な要求を避け、削除対象を特定し、別手続の要求を混在させないことを読み取ってください。

申請文は対象、権利、理由、措置に絞る

「全投稿を消せ」「投稿者を処罰してほしい」「慰謝料を払わせたい」といった要求を一つの申請に混ぜると、焦点がぼやけます。プラットフォームに求める内容は、対象情報の削除、非表示、アカウント対応などに整理します。

類型別の短い文面例

名誉毀損型
対象投稿は、私を実名で特定し、犯罪行為を行った者であるとの印象を与えます。当該記載は事実ではなく、社会的評価を低下させるため、削除または非表示化を求めます。

プライバシー侵害型
対象投稿には、私が公開していない住所、電話番号、勤務先が記載されています。一般人の感受性を基準としても公開を望まない情報であるため、該当部分の削除を求めます。

なりすまし型
対象アカウントは、私の氏名、顔写真、プロフィール情報を使用し、私本人であるかのように表示しています。私は作成や運用に関与していないため、停止または非表示化を求めます。
Section 05

弁護士なしで削除請求する場合の主要リスクと切替基準

証拠消失、個人情報開示、権利類型ミス、炎上、海外サイト、代理リスクを確認します。

本人対応のリスクは、削除できるかどうかだけでは判断できません。次の一覧は、削除請求の途中で発生しやすい失敗を原因別に整理しています。読者は、どの項目が自分の案件に当てはまるかを見て、早めに相談へ切り替えるべきか判断してください。

証拠を失う

削除後にURL、投稿日時、投稿者ID、画面表示、動画内容を確認できなくなると、特定や賠償請求が難しくなります。

個人情報を知られる

申立内容が発信者に通知される場合があります。未公開の住所、勤務先、家族情報は本文に不用意に書かないようにします。

権利類型を誤る

名誉毀損、プライバシー、著作権、商標などの選択を誤ると、却下や再申請の負担につながります。

過大な請求になる

謝罪、損害賠償、処罰、投稿者特定を一つの削除申請に混在させると、対応範囲が不明確になります。

表現の自由と衝突する

公益性のある批判、レビュー、報道、研究、労働問題などでは、削除が認められにくい場合があります。

炎上や海外対応に発展する

削除請求が公開されたり、海外サービスで日本法の説明が通りにくかったりする場面があります。

本人で進めやすい案件と危険な案件を分けることも重要です。次の比較表は、証拠保存後に本人申請を試みる余地がある場面と、専門家や公的機関につなぐべき場面を分けています。読者は右欄に当てはまるほど、費用ではなくリスク管理として相談を検討してください。

本人申請を試みる余地がある例相談を強く検討する例
住所、電話番号、メールアドレスが晒されている投稿者を特定して損害賠償を求めたい
顔写真が無断掲載されている発信者情報開示、仮処分、裁判手続が必要
偽アカウントが作られている会社、店舗、医療機関、学校、団体の信用被害
自分の文章や写真が丸ごと転載されている投稿内容に一部真実、公益通報、報道、政治的批判が絡む
明白な規約違反をまず削除したい脅迫、性的画像、未成年者情報、海外サイト、相手方代理人がある

実務上の判断は、危険性、目的、権利分類、請求先、申請、返信管理の順に進めると整理しやすくなります。次の判断の流れは、分岐の順番を示しています。読者は、最初の安全確認で危険があれば削除フォームだけで完結させないことを読み取ってください。

削除請求の判断の流れ

投稿を発見

まずURL、日時、画面、投稿者情報を保存します。

危険性があるか

脅迫、性的画像、未成年者、住所晒し、ストーカー性を確認します。

ある
警察・支援機関・専門家へ

安全確保と緊急削除を並行します。

ない
目的と権利類型を整理

削除だけか、特定や賠償まで考えるかを決めます。

Section 06

削除されなかった場合と企業・店舗の注意点

再申請、公的窓口、ホットライン、法務局、裁判手続、広報対応を整理します。

削除されなかった場合は、同じ文章を繰り返すより、却下理由を読み、足りない情報を補うことが重要です。次の時系列は、返信がない場合や削除拒否後に検討する順番を示します。読者は、再申請、公的窓口、専門相談を段階的に使い分けることを読み取ってください。

再申請

URL、権利類型、証拠を補う

対象URL、本人確認、権利侵害理由、前後文脈、公共性や真実性への反論を補足します。

公的相談

違法・有害情報相談センターや法務局を使う

手続選択、送信防止措置依頼書、削除基準が分からない場合に相談先となります。

通知支援

誹謗中傷ホットラインを検討する

対象投稿のURL等を受け付け、サイト運営者へ対応を促す仕組みがありますが、削除結果は相手サイト次第です。

裁判手続

仮処分や発信者情報開示を検討する

任意削除で解決しない場合は、証拠、相手方特定、管轄、申立書などの専門的検討が必要です。

企業、店舗、団体では、削除請求と広報対応を混同しないことが重要です。次の比較表は、法的申請、従業員保護、広報対応の役割を分けています。読者は、悪い口コミを一律に削除対象とせず、虚偽事実や個人情報などの具体的理由を確認してください。

場面重視すること注意点
口コミ削除虚偽事実、競合投稿、個人情報、脅迫、差別表現の有無主観的な低評価だけでは削除が難しい場合があります。
従業員個人の被害本人のプライバシー、肖像、名誉、安全会社が本人情報を勝手に出さないよう、同意や個人情報保護を確認します。
広報対応事実確認、問い合わせ窓口、改善策、説明文削除請求文をそのまま公開すると相手を刺激する場合があります。

実務チェックリスト

  • 削除だけが目的か、投稿者特定や損害賠償まで見据えるかを決めます。
  • 投稿本文、URL、投稿日時、投稿者ID、前後文脈を保存します。
  • 名誉、侮辱、プライバシー、肖像、氏名、著作権、商標、営業上の信用を分類します。
  • 公式フォーム、権利侵害フォーム、著作権フォーム、商標フォーム、なりすましフォームを選びます。
  • 受付番号、返信、却下理由、追加資料、再申請日時を管理します。
Section 07

削除請求でよくある質問

本人対応で迷いやすい場面を、一般情報として整理します。

Q1. 弁護士なしで削除請求すると不利になりますか。

一般的には、明白な個人情報晒し、無断写真掲載、なりすまし、著作権侵害、規約違反では、本人申請で削除される場合があります。ただし、名誉毀損、公共性がある批判、企業口コミ、投稿者特定、損害賠償、海外サイトでは判断が複雑になり得ます。具体的な見通しは、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。

Q2. 先に削除請求するか、相談するか迷います。

一般的には、投稿者特定や損害賠償を考える場合、証拠保存後、削除前に相談を検討することが重要とされています。ただし、危険性が高い投稿では、証拠保存と緊急削除、警察や支援機関への相談を並行する必要がある場合があります。

Q3. 投稿者に直接削除を求めてもよいですか。

一般的には、相手が任意削除に応じることもありますが、証拠隠滅、追加拡散、脅迫的なやり取り、示談トラブルにつながる可能性があります。投稿者特定や賠償請求を考える場合、先に証拠保存とログ保全の必要性を確認することが重要です。

Q4. 削除請求に本名や住所を書く必要がありますか。

一般的には、送信防止措置依頼書や本人確認で氏名、住所、連絡先が求められる場合があります。ただし、発信者に開示される範囲は手続や書式で異なる可能性があります。開示したくない情報は申請文本文に不用意に書かず、提出先の本人確認手続を確認する必要があります。

Q5. 検索結果から消せば十分ですか。

一般的には、元ページが残る場合、検索結果削除だけでは根本的な解決にならない可能性があります。ただし、検索結果による被害が大きい場合や元ページ削除が困難な場合には、検索結果削除も選択肢になります。具体的な優先順位は、被害状況と証拠関係で変わります。

Q6. 削除されたら事件は終わりですか。

一般的には、削除だけを目的にしていた場合は一応の解決といえます。ただし、再投稿、転載、検索キャッシュ、ミラーサイト、投稿者特定、損害賠償、刑事対応が残る可能性があります。削除後も、記録の保管と再発監視を検討する必要があります。

Reference

参考資料・公的情報源

制度や相談窓口を確認するための中立的な資料名を整理します。

制度・ガイドライン

  • 情報流通プラットフォーム対処法関連情報サイト
  • 情報流通プラットフォーム対処法関連情報サイト「送信防止措置手続」
  • 総務省「大規模特定電気通信役務提供者の義務に関するガイドライン」
  • 総務省「情報流通プラットフォーム対処法第26条に関するガイドライン」
  • e-Gov法令検索

相談窓口・公的案内

  • 違法・有害情報相談センター
  • 法テラスのインターネット誹謗中傷に関する案内
  • セーファーインターネット協会「ネットの誹謗中傷」
  • 法務省「侮辱罪の法定刑の引上げ Q&A」
  • インターネット法律相談に関する弁護士会の一般案内