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相続の専門家の
種類と役割

相続でどの専門家に何を相談すべきかを、争い、税務、登記、不動産、裁判所手続、金融実務の観点から整理します。

3か月 相続放棄の主な期限
10か月 相続税申告の主な期限
3年 相続登記義務化の目安
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相続の専門家の 種類と役割

相続でどの専門家に何を相談すべきかを、争い、税務、登記、不動産、裁判所手続、金融実務の観点から整理します。

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相続の専門家の 種類と役割
相続でどの専門家に何を相談すべきかを、争い、税務、登記、不動産、裁判所手続、金融実務の観点から整理します。
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  • 相続の専門家の 種類と役割
  • 相続でどの専門家に何を相談すべきかを、争い、税務、登記、不動産、裁判所手続、金融実務の観点から整理します。

POINT 1

  • 相続の専門家の種類と役割を問題別に整理する
  • 1. 現状を整理:財産、相続人、遺言、借金、期限、争いの有無を確認します。
  • 2. 争いがあるか:合意できない、情報開示がない、遺留分や使い込みが問題になるかを見ます。
  • 3. 争いがある場合:交渉、調停、審判、訴訟の見通しを確認するため、弁護士相談を優先します。
  • 4. 争いがない場合:登記は司法書士、税務は税理士、書類整理は行政書士など手続別に選びます。

POINT 2

  • 相続の専門家の種類と役割を理解する基本用語
  • 相続人、遺産、遺産分割、遺留分、相続登記、相続税申告などを整理します。
  • 被相続人とは亡くなって相続の対象になる人、相続人とは財産や債務を承継する立場にある人です。
  • 用語ごとに必要な判断や手続が異なるため、相談先とのつながりを読み取ってください。
  • 基礎控除額は「3,000万円プラス600万円かける法定相続人の数」で計算されます。

POINT 3

  • 相続の専門家の種類と役割を早見表で選ぶ
  • 争いがある相続
  • 争いがない相続

POINT 4

  • 中核になる相続の専門家の種類と役割
  • 弁護士、司法書士、税理士、行政書士、公証人、遺言執行者、信託銀行等を整理します。
  • 中核になる専門職は、扱える手続と代理できる範囲が大きく違います。
  • 各職種が何を担当し、どこから別の専門家との連携が必要になるかを読み取ってください。
  • 遺産分割、遺留分、遺言の有効性、使い込み疑い、調停、審判、訴訟などの法律問題を扱います。

POINT 5

  • 不動産・会社・公的手続で広がる相続の専門家の種類と役割
  • 1. 医師、検案医:死亡診断書または死体検案書を作成し、死亡の事実を証明します。
  • 2. 市区町村の戸籍担当窓口:死亡届を受理し、戸籍、除籍、住民票除票などの取得窓口になります。
  • 3. 遺言書保管官、公証人:自筆証書遺言の保管制度や公正証書遺言の確認が問題になります。
  • 4. 銀行、信託銀行、生命保険会社:預金口座、必要書類、払戻し、死亡保険金請求、保険契約照会制度などの窓口になります。

POINT 6

  • 相続の専門家の種類と役割を期限から逆算する
  • 期限を過ぎると選択肢が狭くなるため、時間軸から相談先を決めることも重要です。
  • 相続関係
  • 名義と評価
  • 預金、証券、保険

POINT 7

  • 相続の専門家の種類と役割で誤解しやすい境界線
  • 相続人全員が協力的なら家族だけで進められますか
  • 一般的には、財産が少なく、不動産や税務申告がなく、相続人全員が協力的な場合は家族で進められることもあります。
  • まだ裁判ではない段階でも弁護士相談は必要ですか
  • 一般的には、交渉段階でも財産開示、署名押印、遺留分、使い込み疑いなどがあると、後の選択肢に影響する可能性があります。

POINT 8

  • 相続の専門家の種類と役割をふまえたまとめ
  • 相続は複合領域です。問題別に相談先を分け、必要に応じて連携体制を作ります。
  • 相続は複合領域です。
  • 問題別に相談先を分け、必要に応じて連携体制を作ります。
  • 最初の相談先を誤ると、時間、費用、感情的負担が増えやすくなります。

まとめ

  • 相続の専門家の 種類と役割
  • 相続の専門家の種類と役割を問題別に整理する:資格名ではなく、いま何が問題なのかから相談先を決めるための全体像です。
  • 相続の専門家の種類と役割を理解する基本用語:相続人、遺産、遺産分割、遺留分、相続登記、相続税申告などを整理します。
  • 相続の専門家の種類と役割を早見表で選ぶ:悩み別に最初の相談先と追加で関わりやすい専門家を整理します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

相続の専門家の種類と役割を問題別に整理する

資格名ではなく、いま何が問題なのかから相談先を決めるための全体像です。

相続は、法律、税務、登記、財産評価、家庭裁判所手続、公的届出、金融実務が重なる領域です。遺産分割でもめているなら弁護士、不動産の名義変更なら司法書士、相続税申告なら税理士、争いのない書類整理なら行政書士、公正証書遺言なら公証人が中心になりやすいです。

次の重要ポイントは、相談先を決める前に確認したい3つの観点です。争い、期限、財産の種類という順に読むと、どの専門家を先に探すべきかが整理できます。

相談先は肩書きではなく問題から選びます

相続の専門家の種類と役割は、扱える問題、代理できる手続、作成できる書類、助言できる範囲の違いです。

次の3項目は、最初に切り分けたい論点を並べたものです。各項目の違いを読み取ることで、弁護士、司法書士、税理士などの優先順位を決めやすくなります。

争い

相続人間の対立

財産を開示しない人がいる、署名を迫られている、使い込みや遺言の有効性が問題になる場合は弁護士相談が中心です。

期限

放棄、申告、登記

相続放棄は3か月、準確定申告は4か月、相続税申告は10か月、相続登記は3年が重要な目安です。

財産

不動産、会社、保険

不動産、非上場株式、知的財産、年金、保険がある場合は複数の専門家が関わりやすくなります。

次の判断の流れは、初回相談先を選ぶ順番を示しています。上から争いの有無、期限、手続内容へ進むことで、相談先の優先度を読み取ってください。

最初の相談先を決める判断の流れ

現状を整理

財産、相続人、遺言、借金、期限、争いの有無を確認します。

争いがあるか

合意できない、情報開示がない、遺留分や使い込みが問題になるかを見ます。

争いがある場合

交渉、調停、審判、訴訟の見通しを確認するため、弁護士相談を優先します。

争いがない場合

登記は司法書士、税務は税理士、書類整理は行政書士など手続別に選びます。

Section 01

相続の専門家の種類と役割を理解する基本用語

相続人、遺産、遺産分割、遺留分、相続登記、相続税申告などを整理します。

被相続人とは亡くなって相続の対象になる人、相続人とは財産や債務を承継する立場にある人です。遺産には預貯金、不動産、有価証券、貸付金、車両、事業用資産、非上場株式、知的財産権、借金、未払金などが含まれることがあります。

次の比較表は、相続でよく使う基本用語と、関わりやすい専門家を整理したものです。用語ごとに必要な判断や手続が異なるため、相談先とのつながりを読み取ってください。

用語意味関わりやすい専門家
遺産分割共同相続人の間で遺産の取得者と取得方法を決める手続です。まとまらない場合は家庭裁判所の調停や審判に進むことがあります。弁護士、司法書士、行政書士
遺留分一定の相続人に最低限保障される相続上の利益です。遺言内容や金銭請求との関係で争点になりやすいです。弁護士、税理士、不動産鑑定士
相続登記被相続人名義の不動産を相続人などの名義へ変更する登記です。2024年4月1日から義務化されています。司法書士、法務局
相続税申告財産の価額が基礎控除額を超える場合に税務署へ申告し納税する手続です。税理士、税務署
遺言執行者遺言の内容を実現するため、預貯金解約、財産引渡し、通知などを行う人です。弁護士、司法書士、信託銀行等
利益相反親と未成年の子が共同相続人になる場合など、一方の利益を図ると他方の利益を害するおそれがある状態です。弁護士、家庭裁判所、司法書士

基礎控除額は「3,000万円プラス600万円かける法定相続人の数」で計算されます。相続税申告が必要な場合は、原則として相続開始を知った日の翌日から10か月以内に申告と納税を行います。

登記義務化の注意相続により不動産を取得したことを知った日から3年以内の相続登記申請が原則です。正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の対象となる可能性があります。
Section 02

相続の専門家の種類と役割を早見表で選ぶ

悩み別に最初の相談先と追加で関わりやすい専門家を整理します。

相続の相談先は、悩みの種類ごとに変わります。次の比較表は、典型的な心配事、最初に検討しやすい相談先、追加で関わりやすい専門家を並べたものです。左列で近い状況を探し、中央列を初回相談の候補として読み取ってください。

悩み、心配事最初の相談先追加で関わりやすい専門家
相続人どうしでもめている、遺留分を請求したい、使い込みを疑っている弁護士税理士、司法書士、不動産鑑定士、金融機関
相続放棄したい弁護士、司法書士家庭裁判所
不動産の名義変更、相続登記の義務化が心配司法書士法務局、税理士、土地家屋調査士、弁護士
相続税がかかるか知りたい、申告期限が迫っている税理士不動産鑑定士、司法書士、弁護士
争いのない遺産分割協議書を作りたい行政書士、司法書士、弁護士税理士
公正証書遺言、自筆証書遺言保管を使いたい公証人、法務局の遺言書保管官弁護士、司法書士、行政書士、税理士
不動産価格、境界、分筆、売却が問題になる不動産鑑定士、土地家屋調査士、不動産仲介業者司法書士、税理士、弁護士
会社、特許、遺族年金、預金、保険がある税理士、弁護士、弁理士、社会保険労務士、銀行、保険会社公認会計士、中小企業診断士、FP

次の一覧は、争いがある場面と争いがない場面の違いをまとめたものです。どちらも専門家の関与が有益ですが、交渉や裁判所手続が必要になるほど弁護士の優先度が高まる点を読み取ってください。

争いがある相続

財産情報の不開示、遺産分割協議の対立、遺言の有効性、使い込み疑い、遺留分などがある場合は、法的主張と証拠整理が必要になります。

争いがない相続

不動産名義変更、相続税申告、遺産分割協議書、預金払戻し、保険金請求などを正確に進めるために専門家を使う場面があります。

将来の予防

争いがない段階で書類、期限、財産評価を整えることは、後日の対立や手続のやり直しを防ぐ実務上の防衛策になります。

Section 03

中核になる相続の専門家の種類と役割

弁護士、司法書士、税理士、行政書士、公証人、遺言執行者、信託銀行等を整理します。

中核になる専門職は、扱える手続と代理できる範囲が大きく違います。次の一覧は7つの職種の得意領域と注意点を並べたものです。各職種が何を担当し、どこから別の専門家との連携が必要になるかを読み取ってください。

弁護士

遺産分割、遺留分、遺言の有効性、使い込み疑い、調停、審判、訴訟などの法律問題を扱います。

争いがある場合の中心

司法書士

相続登記、戸籍収集、登記用書類、法定相続情報一覧図、相続放棄の書類作成支援などに関わります。

不動産名義変更

税理士

相続税申告、財産評価、税額試算、小規模宅地等の特例、準確定申告、税務調査対応を担います。

10か月期限

行政書士

争いのない遺産分割協議書、相続人関係説明図、戸籍収集、財産調査補助、遺言作成支援を行います。

紛争、税務、登記は別領域

公証人

公正証書遺言など、公正証書の作成や認証に関わります。中立的な立場で公証事務を行います。

証人2人の立会い

遺言執行者

預貯金解約、財産引渡し、不動産登記の手配、遺贈の履行、相続人への通知などを担います。

遺言の実現

信託銀行等

遺言書作成相談、保管、遺言執行、遺産整理サービスを一体で扱うことがあります。

紛争や税務申告は別途確認

次の比較表は、弁護士に相談すべきサインを整理したものです。単なる書類作成では足りにくい場面を読み取り、交渉や裁判所手続の見通しが必要かを確認してください。

場面弁護士の役割
遺産分割協議がまとまらない法的見通し、交渉代理、調停申立て、調停対応
遺留分を請求したい、請求された請求額の検討、内容証明、交渉、調停、訴訟対応
使い込みが疑われる預金履歴の分析、返還請求、証拠整理、交渉、訴訟
相続放棄で迷っている債務調査、熟慮期間、単純承認リスクの検討
未成年者や成年後見利用者がいる利益相反、特別代理人、後見人との関係整理
Section 04

不動産・会社・公的手続で広がる相続の専門家の種類と役割

不動産評価、境界、会社、知的財産、年金、預金、保険まで横断して整理します。

不動産や特殊財産がある相続では、名義、評価、境界、売却、税務、経営、年金、保険が絡みます。次の比較表は、財産の種類ごとに関わる専門家を整理したものです。どの問題でどの専門家が補うかを読み取ってください。

領域主な専門家役割の要点
不動産登記司法書士所有権移転登記、住所変更登記、抵当権関係、登記用書類を扱います。
不動産評価不動産鑑定士遺産分割上の時価、代償分割、借地権、底地、収益物件などを評価します。
境界、分筆土地家屋調査士境界確認、測量、分筆登記、建物表題登記、地積更正登記を扱います。
売却、換価分割宅地建物取引士、不動産仲介業者査定、販売活動、購入希望者との調整、売却手続を支援します。
非上場会社税理士、公認会計士、中小企業診断士、弁護士株式評価、財務分析、事業承継、後継者、経営改善を検討します。
知的財産弁理士特許、商標、意匠、海外権利、ライセンス契約、更新期限を確認します。
生活設計、年金FP、社会保険労務士相続後の生活資金、保険、二次相続、遺族年金、未支給年金を整理します。
公的窓口、金融機関市区町村、医師、銀行、信託銀行、生命保険会社死亡届、戸籍、死亡診断書、預金払戻し、死亡保険金請求などを扱います。

次の時系列は、死亡直後から財産手続へ進む順番を整理したものです。上から下へ、死亡の証明、戸籍、遺言、預金、保険という流れを読み取ってください。

死亡直後

医師、検案医

死亡診断書または死体検案書を作成し、死亡の事実を証明します。

7日以内

市区町村の戸籍担当窓口

死亡届を受理し、戸籍、除籍、住民票除票などの取得窓口になります。

遺言確認

遺言書保管官、公証人

自筆証書遺言の保管制度や公正証書遺言の確認が問題になります。

財産手続

銀行、信託銀行、生命保険会社

預金口座、必要書類、払戻し、死亡保険金請求、保険契約照会制度などの窓口になります。

Section 05

相続の専門家の種類と役割を期限から逆算する

期限を過ぎると選択肢が狭くなるため、時間軸から相談先を決めることも重要です。

相続の期限は、専門家選びの優先順位に直結します。次の比較表は、主要な期限、手続、相談先、注意点を並べたものです。短い期限から順に確認し、放棄、準確定申告、相続税申告、相続登記のどれが近いかを読み取ってください。

期限手続主な相談先注意点
死亡を知った日から7日以内死亡届市区町村、医師死亡診断書または死体検案書が必要です。
相続開始を知った時から3か月以内相続放棄、限定承認弁護士、司法書士、家庭裁判所家庭裁判所への申述が必要です。
相続開始を知った日の翌日から4か月以内準確定申告税理士、税務署被相続人の所得税申告です。
相続開始を知った日の翌日から10か月以内相続税申告、納税税理士、税務署基礎控除を超える場合に重要です。
不動産取得を知った日から3年以内相続登記司法書士、法務局2024年4月1日から義務化されています。

次の一覧は、相談前に用意すると初回相談の質が上がる資料を場面別に整理したものです。資料の種類から、法律、税務、不動産、金融のどの論点が強いかを読み取ると、専門家に説明しやすくなります。

共通

相続関係

死亡日、家族関係図、相続人候補の情報、戸籍、遺言書、財産一覧、借金や未払金、相続人間のやり取りを用意します。

不動産

名義と評価

登記事項証明書、固定資産税納税通知書、名寄帳、公図、測量図、賃貸借契約書、査定書、境界確認書を確認します。

金融

預金、証券、保険

通帳、残高証明書、取引履歴、証券会社の報告書、保険証券、死亡保険金の請求案内、金融機関書類を集めます。

税務

申告資料

財産一覧、債務一覧、葬式費用の領収書、生前贈与、不動産、保険金、過去の確定申告書、決算書や株主名簿を用意します。

争い

証拠関係

相手方からの手紙、メール、メッセージ、協議書案、通帳コピー、財産移動資料、介護や同居の資料を整理します。

Section 06

相続の専門家の種類と役割で誤解しやすい境界線

相続に強いことと何でもできることは違います。職種ごとの限界を確認します。

相続の専門家選びでは、資格名への期待が広がりすぎることがあります。次の比較表は、誤解されやすい考え方と正しい整理を並べたものです。左列の思い込みに近いものがあれば、右列で別の専門家が必要になる場面を読み取ってください。

誤解正しい理解
税理士に頼めば遺産争いも解決してくれる税理士は税務の専門家です。紛争代理は弁護士の領域です。
行政書士に遺産分割協議書を頼めば争いも整理できる争いが生じた段階では弁護士へつなぐ必要があります。
司法書士に相続登記を頼めば不動産価格の争いも解決する登記と価格争いは別です。価格は不動産鑑定士、争いは弁護士が関わりやすいです。
公証人が作った遺言なら絶対にもめない方式面の安全性は高い一方、遺留分や税務問題は残ることがあります。
銀行の遺言信託なら全て任せられる紛争、税務、登記では別専門家が必要なことがあります。

次のよくある質問は、個別事情で結論が変わりやすい論点を一般的に整理したものです。回答では、制度や実務上の考え方を示しつつ、具体的な対応は資料を整理したうえで専門家へ確認する必要がある点を読み取ってください。

相続人全員が協力的なら家族だけで進められますか

一般的には、財産が少なく、不動産や税務申告がなく、相続人全員が協力的な場合は家族で進められることもあります。ただし、不動産、借金、遺言、未成年者、海外在住者、会社、農地、山林、賃貸物件などがある場合は確認事項が増えます。

まだ裁判ではない段階でも弁護士相談は必要ですか

一般的には、交渉段階でも財産開示、署名押印、遺留分、使い込み疑いなどがあると、後の選択肢に影響する可能性があります。具体的な見通しは証拠関係や相続人の状況で変わります。

登記を済ませれば税務も終わりますか

一般的には、相続登記と相続税申告は別の手続です。登記が終わっても申告が不要になるわけではなく、申告をしても不動産名義が自動的に変わるわけではありません。

Section 07

相続の専門家の種類と役割をふまえたまとめ

相続は複合領域です。問題別に相談先を分け、必要に応じて連携体制を作ります。

相続の専門家の種類と役割を理解するには、相続を一つの手続としてではなく、法律、税務、登記、評価、裁判所手続、公的届出、金融実務、生活設計が重なる複合領域として見る必要があります。

次の比較表は、主要な問題と中心になりやすい専門家を最後に整理したものです。左列の問題に近いものを探し、中央列の専門家を起点に、他の専門家との連携が必要かを読み取ってください。

問題中心になる専門家
相続人どうしでもめている弁護士
相続登記、不動産名義変更司法書士
相続税申告、税務調査税理士
争いのない書類作成行政書士、司法書士、弁護士
公正証書遺言、遺言の実現、遺言信託公証人、遺言執行者、信託銀行等
不動産価格、境界、売却不動産鑑定士、土地家屋調査士、不動産仲介業者、宅地建物取引士
家庭裁判所手続裁判官、家事調停官、家事調停委員、書記官、調査官等
非上場会社、事業承継、知的財産、生活設計、遺族年金税理士、公認会計士、中小企業診断士、弁理士、FP、社会保険労務士
死亡届、戸籍、預金、保険市区町村、医師、銀行、信託銀行、生命保険会社

最初の相談先を誤ると、時間、費用、感情的負担が増えやすくなります。争いがあるなら弁護士、不動産があるなら司法書士、税金がかかりそうなら税理士、境界や分筆なら土地家屋調査士、不動産価格が争点なら不動産鑑定士という基本線を押さえ、必要に応じて複数の専門家が連携する体制を整えることが大切です。

Guide

相続の専門家の種類と役割で次に確認したいこと

目的に近い詳しい解説へ進めるよう、関連するテーマを整理しました。

知りたい内容を選ぶと、手続、費用、地域、具体的な論点などの詳しい解説に進めます。

このテーマから次に確認されやすい詳しい解説を8件表示しています。

Reference

この記事の参考情報源

公的機関、専門職団体などの資料

  • 日本弁護士連合会「弁護士の使命と役割」
  • 日本司法書士会連合会「相続」
  • 日本税理士会連合会「税理士とは」
  • 日本行政書士会連合会「遺言・遺産相続」
  • 日本公証人連合会「公証事務」
  • 日本公証人連合会「公正証書遺言」
  • 裁判所「遺産分割調停」
  • 裁判所「遺言執行者の選任」
  • 裁判所「特別代理人、臨時保佐人、臨時補助人の選任」
  • 法務省「相続登記の申請義務化」
  • 法務省「自筆証書遺言書保管制度」
  • 法務省「死亡届」
  • 国税庁「相続税がかかる場合」
  • 国税庁「相続税の申告と納税」
  • 国土交通省「不動産鑑定評価について」
  • 日本土地家屋調査士会連合会「土地家屋調査士について」
  • 中小企業庁「中小企業診断士とは」
  • 特許庁「相続による移転登録申請書」
  • 日本FP協会「FPとは」
  • 全国社会保険労務士会連合会「年金相談」
  • 厚生労働省「死亡診断書、死体検案書」
  • 全国銀行協会「相続手続」
  • 生命保険協会「生命保険契約照会制度」