死亡届は戸籍へ死亡の事実を反映させる入口です。その後に必要な火葬、保険、年金、税務、相続登記、金融機関、生活契約の提出書類を、期限と提出先から確認できる形で整理します。
死亡届は戸籍へ死亡の事実を反映させる入口です。
まず、死亡届だけでは終わらない手続の広がりを確認します。
死亡後に必要な提出書類は、ひとつの役所に出す一枚の届出ではありません。死亡届の後には、火葬許可、世帯主変更、健康保険・介護保険・年金、税務申告、相続登記、家庭裁判所手続、金融機関の相続届、生命保険請求、農地・森林・自動車・旅券・在留カードなど、故人の属性と財産の種類に応じた多数の手続が続きます。
このページでいう届出には、厳密な行政法上の届出だけでなく、申請、申告、申述、請求、登記申請、返納、解約、名義変更、相続届、代表者指定届なども含めます。義務がある提出と、義務ではないものの給付や権利実現のために必要な提出を分けて見ることが重要です。
次の重要ポイントは、死亡届以外に提出が必要な届出を見落としたときに起こりやすい問題をまとめたものです。最初に全体像を押さえることで、期限のある提出、給付を受けるための請求、契約の解約・名義変更を分けて読めます。
相続放棄の3か月、準確定申告の4か月、相続税申告の10か月、相続登記の3年を見落とすと、不利益が大きくなります。まず期限のある提出を抜き出し、その後に給付請求と契約整理を進めるのが現実的です。
次の一覧は、死亡後の届出を考えるときに最初に分けるべき3つの視点を示しています。どの提出書類が全員に近いのか、どれが条件付きなのか、期限の起算点が何かを読むと、優先順位を付けやすくなります。
戸籍に死亡の事実を反映させる手続であり、税務、登記、年金、金融機関の手続までは自動で完了しません。
火葬許可、保険証返却、年金確認などは多くの人に関係します。不動産、農地、会社、外国籍などは条件付きで発生します。
死亡日、死亡を知った日、相続開始を知った日の翌日、葬儀を行った日の翌日など、期限の数え方が手続ごとに異なります。
死亡届の役割、対象者による違い、期限の数え方を整理します。
死亡届は、戸籍法第86条・第87条を根拠に、死亡の事実を知った日から7日以内、国外で死亡した場合はその事実を知った日から3か月以内に、死亡地・本籍地・届出人の所在地の市区町村へ提出する手続です。届書は死亡診断書または死体検案書と一体です。
ただし、死亡届を出しただけでは、相続税申告、不動産登記、年金の未支給分の請求、健康保険の葬祭費、預貯金の払い戻し、相続放棄、遺言書検認、事業廃止、車両の名義変更、農地・森林の届出などは終わりません。
次の判断の流れは、死亡届の後に何を確認すべきかを表しています。上から順に確認すると、全員に近い手続、故人の財産・契約で変わる手続、期限を誤ると不利益が大きい手続を分けて把握できます。
死亡の事実を届け出て、火葬・埋葬に必要な許可を確認します。
世帯主変更、健康保険、介護保険、年金、葬祭費の提出漏れを確認します。
預貯金、不動産、保険、証券、借金、公共料金、通信契約を洗い出します。
3か月、4か月、10か月、3年の期限を先に管理します。
葬祭費、未支給年金、保険金、名義変更、解約を順に進めます。
死亡直後から5年以内まで、期限のある提出を先に押さえます。
期限表は、死亡後の届出のうち、遅れると不利益が大きいものを時期順に並べたものです。提出先と専門職の欄を見ることで、どの窓口へ早く確認すべきか、どの分野の専門家に相談すべきかを読み取れます。
| 期限 | 代表的な提出書類・手続 | 主な提出先 | 専門職の関与が有効な場面 |
|---|---|---|---|
| 死亡後24時間経過後 | 火葬、埋葬の実施が可能。ただし火葬には許可が必要 | 市区町村、火葬場 | 葬儀社、行政書士 |
| 7日以内 | 死亡届。対象外に見えても後続手続の基準点として重要 | 市区町村 | 医師、葬儀社、行政書士 |
| 5日以内 | 健康保険・厚生年金保険被保険者資格喪失届。会社員等では通常事業主が提出 | 日本年金機構 | 社会保険労務士 |
| 14日以内 | 世帯主変更届、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険等の死亡後手続 | 市区町村 | 行政書士、社会保険労務士 |
| 14日以内 | 在留カード・特別永住者証明書の返納 | 出入国在留管理庁 | 行政書士 |
| 15日以内が原則 | 普通自動車の移転登録 | 運輸支局等 | 行政書士 |
| 1か月以内 | 給与支払事務所等の廃止届出書など | 税務署 | 税理士、社会保険労務士 |
| 90日以内 | 森林の土地の所有者届出 | 市町村長 | 司法書士、土地家屋調査士、行政書士 |
| 3か月以内 | 相続放棄、限定承認、熟慮期間伸長申立 | 家庭裁判所 | 弁護士、司法書士 |
| おおむね10か月以内 | 農地法第3条の3の届出 | 農業委員会 | 行政書士、司法書士 |
| 4か月以内 | 準確定申告 | 税務署 | 税理士 |
| 10か月以内 | 相続税申告・納税 | 税務署 | 税理士 |
| 2年以内 | 国民健康保険の葬祭費、協会けんぽの埋葬料・埋葬費、死亡一時金など | 市区町村、健康保険者、日本年金機構 | 社会保険労務士、行政書士 |
| 3年以内 | 相続登記。2024年4月1日から義務化 | 法務局 | 司法書士 |
| 5年以内 | 遺族年金、未支給年金等の年金給付の時効に注意 | 年金事務所 | 社会保険労務士 |
葬送、自治体、保険、年金、税務、登記、金融、生活契約まで105件を確認します。
この総合リストは、死亡後に実務上確認すべき提出書類を分野別に整理したものです。表の番号を追うと、必ず確認したい手続と、故人の加入制度・財産・家族構成・職業・契約状況によって発生する手続を切り分けられます。
葬送・埋火葬・墓地関係の一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 死体埋火葬許可申請書、火葬許可申請書 | 火葬または埋葬を行う人 | 市区町村 | 火葬前 | 葬儀社、行政書士 | 埋葬・火葬・改葬には市町村長の許可が必要で、死亡届と同時に扱われる自治体が多いです。 |
| 2 | 斎場使用申請、火葬場使用許可申請 | 公営斎場・火葬場を利用する人 | 市区町村、斎場 | 予約時 | 葬儀社 | 施設ごとに予約方法、様式、使用料が異なるため、死亡届とは別に確認します。 |
| 3 | 埋蔵届、納骨届、墓地使用者変更届 | 納骨する人、墓地使用権を承継する人 | 寺院、公営霊園、民営霊園、自治体 | 納骨時または承継時 | 行政書士、寺院、霊園管理者 | 火葬済証明が付された火葬許可証が必要になる場合があります。墓地使用権は不動産所有権とは異なる利用権です。 |
| 4 | 改葬許可申請 | 遺骨を別の墓地・納骨堂へ移す人 | 現在遺骨がある市区町村 | 改葬前 | 行政書士、石材店、寺院 | 墓じまいでは、遺骨を移す前に市区町村長の許可を受ける必要があります。 |
| 5 | 死産届、死胎火葬許可申請 | 妊娠満12週以後の死産等 | 市区町村 | 原則7日以内 | 医師、助産師、葬儀社 | 死亡届とは異なる手続です。自治体窓口で必要書類を確認します。 |
住民票・世帯・自治体基礎手続の一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6 | 世帯主変更届 | 世帯主が死亡し、残る世帯員が2人以上いる場合など | 市区町村 | 原則14日以内 | 行政書士 | 一人世帯や残る人が一人の場合は自動処理される自治体もあるため、住民登録窓口で要否を確認します。 |
| 7 | 住民票除票・戸籍附票の請求 | 最後の住所や登記上住所を証明する場合 | 市区町村 | 必要時 | 司法書士、行政書士 | 相続登記、金融機関、裁判所手続で使います。保存期間と取得できる人の範囲に注意します。 |
| 8 | 戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍の請求 | 相続人確定に必要な場合 | 市区町村 | 早期 | 弁護士、司法書士、行政書士 | 出生から死亡までの戸籍と相続人全員の戸籍が必要になることが多いです。2024年3月1日から広域交付制度も始まっています。 |
| 9 | 印鑑登録証、印鑑登録カードの返却または廃棄 | 故人が印鑑登録をしていた場合 | 市区町村 | 自治体案内に従う | 行政書士 | 死亡届受理で印鑑登録は抹消される運用が一般的ですが、カード返却を求める自治体があります。 |
| 10 | マイナンバーカードの取扱確認 | 故人がカードを持っていた場合 | 市区町村 | 必要時 | 行政書士 | 死亡により機能は失効しますが、相続・年金・保険で個人番号を確認する場面があるため、すぐ廃棄しない方がよい場合があります。 |
| 11 | おくやみ窓口・おくやみコーナーでの一括確認票 | 自治体内の複数手続を確認したい遺族 | 市区町村 | 早期 | 自治体職員、行政書士 | 国民健康保険、介護保険、税、福祉、子育て関係の漏れをまとめて確認できます。 |
医療保険・介護保険・福祉制度の一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 12 | 国民健康保険資格喪失届、資格確認書等の返却 | 国民健康保険加入者 | 市区町村 | 原則14日以内または速やかに | 行政書士、社会保険労務士 | 死亡日の翌日で資格喪失となる扱いが一般的です。資格確認書等の返却と保険料精算を確認します。 |
| 13 | 国民健康保険葬祭費支給申請書 | 国民健康保険加入者の葬儀を行った人 | 市区町村 | 葬儀を行った日の翌日から2年以内が一般的 | 行政書士 | 資格確認書、葬儀領収書、振込口座、本人確認書類などを準備します。 |
| 14 | 後期高齢者医療資格喪失・資格確認書返却 | 後期高齢者医療制度加入者 | 市区町村または後期高齢者医療広域連合 | 速やかに | 行政書士 | 資格確認書等の返却、保険料精算、還付口座届が発生することがあります。 |
| 15 | 後期高齢者医療葬祭費支給申請書 | 後期高齢者医療加入者の葬儀を行った人 | 市区町村または広域連合 | 葬儀の翌日から2年以内が一般的 | 行政書士 | 金額、必要書類、オンライン対応は自治体や広域連合で異なります。 |
| 16 | 健康保険埋葬料・埋葬費支給申請書 | 協会けんぽ等の被保険者または被扶養者が死亡した場合 | 協会けんぽ支部、健康保険組合、共済組合 | 時効に注意。2年が重要 | 社会保険労務士 | 業務外の死亡で埋葬料・埋葬費・家族埋葬料の対象になる場合があります。 |
| 17 | 健康保険被扶養者異動届 | 被扶養者が死亡した場合、扶養関係を変更する場合 | 事業主経由で日本年金機構、健康保険組合等 | 速やかに | 社会保険労務士 | 会社員本人の死亡は資格喪失届、被扶養者の死亡は被扶養者異動届が問題になります。 |
| 18 | 介護保険資格喪失・被保険者証返却 | 65歳以上、または40歳から64歳で要介護認定等がある人 | 市区町村 | 多くは14日以内または速やかに | 行政書士、ケアマネジャー | 介護保険被保険者証、負担割合証、負担限度額認定証の返却や保険料精算を確認します。 |
| 19 | 高額療養費・高額介護サービス費等の相続人申請 | 死亡前の医療・介護自己負担が高額だった場合 | 市区町村、健康保険者 | 時効に注意 | 社会保険労務士、行政書士 | 支給先を相続人代表口座にする申請が必要な場合があります。医療費領収書や通知書を保存します。 |
| 20 | 障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の返還届 | 故人が手帳を持っていた場合 | 市区町村、都道府県等 | 速やかに | 行政書士、福祉担当者 | 各種手当、医療費助成、福祉タクシー券、補装具等の精算も確認します。 |
| 21 | 重度心身障害者医療費助成等の資格喪失・返還 | 故人または世帯が医療助成を受けていた場合 | 市区町村 | 速やかに | 行政書士 | 受給者証の返却、未払助成金、過誤支給の返還が問題になります。 |
| 22 | 児童手当・児童扶養手当等の受給者変更届 | 受給者である親等が死亡した場合 | 市区町村 | 速やかに。次回支給に影響 | 行政書士、社会福祉士 | 養育者変更や未支払手当の請求を確認します。 |
| 23 | 生活保護の廃止・変更届、葬祭扶助申請 | 故人または遺族が生活保護関係者 | 福祉事務所 | 速やかに、葬祭前 | 福祉事務所、行政書士 | 葬祭扶助は事前相談が重要です。遺産や保険金がある場合は扶助・返還関係が複雑になります。 |
年金・雇用保険・労災・勤務先の一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 24 | 年金受給権者死亡届、報告書 | 故人が年金受給者 | 年金事務所、街角の年金相談センター等 | 速やかに | 社会保険労務士 | マイナンバー収録により省略できる場合がありますが、未支給年金があれば請求が必要です。 |
| 25 | 未支給年金・未支払給付金請求書 | 死亡月までに支払われていない年金がある場合 | 年金事務所等 | 年金時効に注意 | 社会保険労務士 | 生計を同じくしていた一定の遺族が請求できる場合があります。年金給付は原則5年の時効が重要です。 |
| 26 | 遺族基礎年金・遺族厚生年金請求書 | 配偶者、子、その他一定の遺族 | 年金事務所、市区町村等 | 原則5年の時効に注意 | 社会保険労務士 | 死亡原因、納付要件、生計維持関係、子の年齢等で可否が変わります。 |
| 27 | 寡婦年金請求書 | 一定要件を満たす妻 | 年金事務所、市区町村 | 5年の時効に注意 | 社会保険労務士 | 死亡一時金との選択関係に注意します。 |
| 28 | 死亡一時金請求書 | 国民年金第1号被保険者として一定期間保険料納付がある場合の遺族 | 市区町村、年金事務所 | 死亡日の翌日から2年 | 社会保険労務士 | 遺族基礎年金を受けられる場合などは対象外になることがあります。 |
| 29 | 健康保険・厚生年金保険被保険者資格喪失届等 | 会社員等の被保険者が死亡した場合 | 事業主が日本年金機構へ提出 | 事実発生から5日以内 | 社会保険労務士 | 通常は事業主が提出します。70歳以上被用者不該当届も確認します。 |
| 30 | 雇用保険未支給失業等給付請求書 | 故人が失業等給付の受給資格者等だった場合 | ハローワーク | 速やかに | 社会保険労務士 | 死亡前日までの未支給給付を一定の遺族が請求できる場合があります。 |
| 31 | 労災保険遺族補償給付、葬祭料請求書 | 業務災害・通勤災害で死亡した場合 | 労働基準監督署 | 時効に注意 | 社会保険労務士、弁護士 | 死因と業務・通勤との因果関係が争点になることがあります。証拠保全が重要です。 |
| 32 | 勤務先への死亡退職届、退職金・弔慰金・未払給与請求書類 | 故人が勤務中だった場合 | 勤務先 | 速やかに | 社会保険労務士、税理士、弁護士 | 死亡退職金は相続税上のみなし相続財産になる場合があります。受取人規程を確認します。 |
| 33 | 企業年金、企業型DC、iDeCoの死亡一時金請求 | 企業年金・個人型確定拠出年金に加入していた場合 | 運営管理機関、企業年金基金等 | 速やかに | 社会保険労務士、FP、税理士 | 受取人、みなし相続財産、相続税申告への反映に注意します。 |
税務・税金関係の一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 34 | 所得税・復興特別所得税の準確定申告書、付表 | 確定申告が必要な人が死亡した場合 | 被相続人の納税地の税務署 | 相続開始を知った日の翌日から4か月以内 | 税理士 | 各相続人等の氏名・住所・続柄等を記入した付表を添付します。 |
| 35 | 消費税・地方消費税の準確定申告書 | 個人事業主で消費税の申告義務がある場合 | 税務署 | 原則4か月以内 | 税理士 | 課税事業者か、簡易課税か、インボイス登録の有無を確認します。 |
| 36 | 相続税申告書、納付書 | 遺産総額が基礎控除を超える場合など | 被相続人の死亡時の住所地を所轄する税務署 | 死亡を知った日の翌日から10か月以内 | 税理士 | 提出先は相続人住所地ではありません。基礎控除や特例の有無を確認します。 |
| 37 | 相続税の延納申請、物納申請 | 期限内現金納付が困難な場合 | 税務署 | 相続税申告期限まで | 税理士 | 要件が厳しく、担保、利子税、物納順位、測量・境界・権利関係が問題になります。 |
| 38 | 個人事業の開業・廃業等届出書 | 故人が個人事業主だった場合の相続人等 | 税務署 | 死亡した年分の所得税の確定申告期限まで | 税理士 | 事業者死亡時の所得税・消費税・承継関係とあわせて確認します。 |
| 39 | 所得税の青色申告の取りやめ届出書 | 被相続人が青色申告者だった場合 | 税務署 | 取りやめようとする年の確定申告期限まで | 税理士 | 事業を承継する人の青色申告承認申請とは別です。 |
| 40 | 所得税の青色申告承認申請書 | 相続人が事業を承継し青色申告をする場合 | 税務署 | 死亡時期により変動 | 税理士 | 死亡日によって4か月以内、12月31日、翌年2月15日など期限が変わります。 |
| 41 | 適格請求書発行事業者の死亡届出書 | インボイス登録事業者が死亡した場合 | 税務署 | 速やかに | 税理士 | 登録の効力、承継者の登録、消費税申告に注意します。 |
| 42 | 個人事業者の死亡届出書 | 消費税課税事業者でインボイス登録者ではない場合 | 税務署 | 速やかに | 税理士 | 消費税の準確定申告とあわせて確認します。 |
| 43 | 給与支払事務所等の廃止届出書 | 個人事業主が給与支払者だった場合 | 税務署 | 廃止から1か月以内 | 税理士、社会保険労務士 | 従業員の源泉徴収票、年末調整、退職手続も整理します。 |
| 44 | 源泉所得税の納期の特例に関する届出・取りやめ | 給与支払事務所を廃止・承継する場合 | 税務署 | 状況に応じて | 税理士 | 納期の特例を受けていた場合、最後の源泉納付期限を確認します。 |
| 45 | 相続人代表者指定届 | 住民税、固定資産税、軽自動車税などの代表者を定める場合 | 市区町村 | 速やかに | 税理士、行政書士 | 代表者指定は相続分の確定ではありません。死亡前所得に基づく税も確認します。 |
| 46 | 固定資産現所有者申告書 | 固定資産の登記名義人が死亡し、相続登記が未了の場合 | 市区町村 | 多くは3か月以内 | 税理士、司法書士 | 固定資産税の納税義務者を把握するための手続で、相続登記の代替ではありません。 |
| 47 | 軽自動車税申告、廃車申告 | 軽自動車、原付、バイク等を相続・廃車する場合 | 市区町村、軽自動車検査協会等 | 速やかに | 行政書士 | 4月1日現在の所有者等に課税されるため、名義変更・廃車の遅れに注意します。 |
法務局・不動産・農地・森林の一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 48 | 法定相続情報一覧図の保管申出 | 戸籍束の提出を何度も避けたい場合 | 法務局 | 任意、早期が有効 | 司法書士、行政書士、弁護士 | 相続登記、預貯金、相続税、年金等で戸除籍謄本等の束の代わりに使えます。 |
| 49 | 相続登記、所有権移転登記 | 不動産を相続で取得した人 | 法務局 | 取得を知った日から3年以内。遺産分割成立時も成立日から3年以内 | 司法書士 | 2024年4月1日から義務化されています。正当な理由なく申請しないと10万円以下の過料対象です。 |
| 50 | 相続人申告登記 | 期限内に相続登記が困難な場合 | 法務局 | 3年以内 | 司法書士 | 義務履行を図る簡易制度ですが、権利関係を確定する登記ではなく、遺産分割後の登記義務は残ります。 |
| 51 | 所有不動産記録証明書の交付請求 | 故人名義の不動産を調査したい場合 | 法務局 | 早期 | 司法書士 | 2026年2月2日開始。相続人等が被相続人名義の不動産一覧を把握する助けになります。 |
| 52 | 抵当権抹消登記 | 住宅ローン完済、団信保険金で完済された場合 | 法務局 | 完済後速やかに | 司法書士 | 金融機関から抹消書類を受け取り、相続登記との順序を整理します。 |
| 53 | 建物滅失登記 | 故人所有建物が既に取り壊されている場合 | 法務局 | 滅失から1か月以内が原則 | 土地家屋調査士 | 相続登記前に滅失登記が問題になる場合があります。 |
| 54 | 分筆登記、地目変更登記、表題部変更登記 | 土地を分ける、地目が変わる、建物表示を直す場合 | 法務局 | 状況に応じて | 土地家屋調査士 | 遺産分割で土地を分ける場合、測量、境界確認、分筆が必要になります。 |
| 55 | 農地法第3条の3届出 | 相続等で農地の権利を取得した人 | 農地所在地の農業委員会 | 遅滞なく。処理基準上はおおむね10か月以内 | 行政書士、司法書士 | 相続登記とは別に農地所在地の農業委員会への届出を確認します。 |
| 56 | 森林の土地の所有者届出書 | 地域森林計画対象森林を取得した人 | 取得した土地のある市町村長 | 所有者となった日から90日以内 | 行政書士、司法書士、土地家屋調査士 | 地域森林計画対象森林かを確認し、市町村長へ届出ます。 |
| 57 | 相続土地国庫帰属承認申請 | 相続等で取得した土地を国に引き渡したい人 | 法務局 | 任意 | 司法書士、土地家屋調査士、弁護士、不動産鑑定士 | 要件審査があります。審査手数料は土地一筆当たり14,000円で、承認後は負担金が必要です。 |
| 58 | 借地権・借家権の契約者変更届 | 故人が借地人・借家人、または賃貸人だった場合 | 地主、貸主、管理会社 | 速やかに | 弁護士、宅地建物取引士 | 借地借家法上の地位承継、賃料振込先変更、保証人変更、敷金返還が問題になります。 |
| 59 | 賃貸不動産の管理会社・入居者への通知、振込口座変更届 | 故人が賃貸物件オーナーだった場合 | 管理会社、入居者、保証会社 | 速やかに | 宅地建物取引士、税理士、弁護士 | 家賃収入は相続財産で、準確定申告・相続税評価にも関係します。 |
遺言・家庭裁判所・争いがある相続の一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 60 | 遺言書検認申立書 | 自筆証書遺言、秘密証書遺言などを保管・発見した相続人等 | 家庭裁判所 | 遅滞なく | 弁護士、司法書士 | 公正証書遺言と法務局保管の自筆証書遺言に係る遺言書情報証明書は検認不要です。 |
| 61 | 遺言書情報証明書の交付請求 | 法務局保管の自筆証書遺言の内容を確認・執行する場合 | 法務局 | 必要時 | 司法書士、弁護士、行政書士 | 法務局の自筆証書遺言書保管制度を利用した遺言で重要です。 |
| 62 | 遺言書保管事実証明書の交付請求 | 法務局に遺言が保管されているか確認したい相続人等 | 法務局 | 必要時 | 司法書士、弁護士 | 遺言の存在調査で有用です。 |
| 63 | 相続放棄申述書 | 債務超過、関与したくない、特定の相続人に集中させたい等 | 被相続人の最後の住所地の家庭裁判所 | 自己のために相続開始があったことを知ったときから3か月以内 | 弁護士、司法書士 | 相続放棄は家庭裁判所への申述が必要です。話し合いだけでは債権者に対する放棄になりません。 |
| 64 | 限定承認申述書 | 財産と債務のどちらが多いか不明な場合 | 家庭裁判所 | 3か月以内 | 弁護士、司法書士、税理士 | 相続人全員で行う必要があり、公告、清算、税務が複雑です。 |
| 65 | 相続の承認又は放棄の期間の伸長申立書 | 財産・債務調査が3か月で終わらない場合 | 家庭裁判所 | 3か月の熟慮期間内 | 弁護士、司法書士 | 海外財産や債務不明など、調査が難しい場合に検討します。 |
| 66 | 遺産分割調停申立書 | 相続人間で協議がまとまらない場合 | 家庭裁判所 | 期限自体はないが税・登記期限に注意 | 弁護士 | 申立人以外の相続人全員を相手方にします。調停不成立なら審判へ移行します。 |
| 67 | 特別代理人選任申立書 | 未成年者と親権者が共同相続人で利益相反がある場合など | 家庭裁判所 | 遺産分割前 | 弁護士、司法書士 | 未成年者、成年被後見人等がいる相続で見落としやすい手続です。 |
| 68 | 不在者財産管理人選任申立書 | 相続人の一人が行方不明の場合 | 家庭裁判所 | 遺産分割前 | 弁護士、司法書士 | 不在者を抜いて遺産分割はできません。失踪宣告との選択も検討します。 |
| 69 | 相続財産清算人選任申立書 | 相続人不存在、全員相続放棄など | 家庭裁判所 | 必要時 | 弁護士、司法書士 | 債権者、特別縁故者、共有持分、国庫帰属が絡みます。 |
| 70 | 遺言執行者選任申立書 | 遺言執行者がいない、就任できない場合 | 家庭裁判所 | 必要時 | 弁護士、司法書士 | 認知、推定相続人廃除、遺贈、不動産・預金の執行で必要になることがあります。 |
| 71 | 遺留分侵害額請求の通知、調停申立 | 遺留分を侵害された相続人 | 相手方、家庭裁判所 | 相続開始と侵害を知った時から1年以内が原則 | 弁護士 | 届出ではありませんが、期限管理上きわめて重要です。 |
金融機関・保険・証券・債務の一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 72 | 預貯金口座の死亡連絡、相続届、払戻請求書 | 銀行・信用金庫・農協等の口座がある場合 | 各金融機関 | 速やかに | 弁護士、司法書士、行政書士 | 必要書類は遺言書、遺産分割協議書、調停・審判の有無等で異なります。 |
| 73 | 遺産分割前の相続預金払戻請求 | 葬儀費用・生活費等で早期資金が必要な相続人 | 金融機関、または家庭裁判所 | 必要時 | 弁護士、司法書士 | 民法上の仮払い制度と家庭裁判所の保全的制度があります。上限額と必要書類に注意します。 |
| 74 | 証券口座の死亡連絡、相続移管依頼書 | 株式、投資信託、債券、NISA口座等がある場合 | 証券会社、信託銀行 | 速やかに | 証券外務員、税理士、弁護士 | 死亡日評価、配当、未受領分、取得費、NISA非課税口座の扱いに注意します。 |
| 75 | 株式等振替制度の開示請求 | 証券口座の所在が不明な場合 | 証券保管振替機構 | 必要時 | 弁護士、司法書士 | 亡くなった方の株式等に係る口座開設先を確認できる場合があります。 |
| 76 | 生命保険死亡保険金請求書 | 故人が被保険者、または契約者だった場合 | 生命保険会社 | 速やかに。約款上の時効に注意 | FP、税理士、弁護士 | 受取人固有の請求権か相続財産かを確認します。相続税上はみなし相続財産になる場合があります。 |
| 77 | 生命保険契約照会制度の申請 | 保険契約の有無が不明な場合 | 生命保険協会 | 必要時 | FP、行政書士 | 親族等が死亡した場合に、会員会社へ生命保険契約の有無を確認できます。 |
| 78 | 損害保険の契約者変更、解約、保険金請求 | 火災保険、自動車保険、傷害保険等 | 損害保険会社、代理店 | 速やかに | FP、宅地建物取引士 | 相続不動産の火災保険は空白期間を作らないようにします。 |
| 79 | クレジットカード解約届、残債確認 | 故人がカード会員 | カード会社 | 速やかに | 弁護士、行政書士 | リボ残高、未払金、ポイント、家族カード、公共料金引落しを確認します。相続放棄予定なら支払いに注意します。 |
| 80 | 借入金・住宅ローン・カードローンの死亡連絡 | 故人に債務がある場合 | 金融機関、保証会社 | 速やかに | 弁護士、司法書士、税理士 | 団体信用生命保険、保証人、担保、相続放棄の要否を確認します。安易な弁済は単純承認リスクになることがあります。 |
| 81 | 信託・遺言信託・家族信託の受益者死亡届、受託者変更届 | 信託契約がある場合 | 信託銀行、受託者、法務局等 | 契約に従う | 弁護士、司法書士、税理士 | 信託財産は通常の遺産分割と異なります。契約条項と税務を精査します。 |
車両・運転免許・旅券・在留資格・ペットの一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 82 | 普通自動車の移転登録、抹消登録 | 故人が自動車所有者 | 運輸支局、自動車検査登録事務所 | 所有者変更後15日以内が原則 | 行政書士 | 単独相続、共同相続、第三者への名義変更、一時抹消、永久抹消などで手続が異なります。 |
| 83 | 軽自動車の名義変更、廃車、軽自動車税申告 | 故人が軽自動車所有者 | 軽自動車検査協会、市区町村等 | 速やかに | 行政書士 | 死亡事実と新所有者が相続人であることを確認できる戸籍謄本等または法定相続情報一覧図を確認します。 |
| 84 | 原付・小型特殊自動車の廃車・名義変更申告 | 故人が原付等の所有者 | 市区町村 | 速やかに | 行政書士 | ナンバープレート、標識交付証明書、相続関係書類が必要になることがあります。 |
| 85 | 自動車保管場所届出、車庫証明関係 | 車の使用本拠地が変わる場合 | 警察署 | 名義変更とあわせて | 行政書士 | 普通車と軽自動車で地域差があります。 |
| 86 | 運転免許証の返納または通知停止手続 | 故人が運転免許証を持っていた場合 | 警察署、運転免許センター | 任意、必要時 | 家族 | 返納義務はない扱いが一般的ですが、更新通知停止を希望する場合は手続を確認します。 |
| 87 | パスポートの失効手続、返納 | 故人が有効な旅券を持っていた場合 | 都道府県旅券窓口、在外公館 | 速やかに | 家族、行政書士 | 旅券と死亡事実が分かる書類を窓口に届け出ると失効手続が行われます。 |
| 88 | 在留カード・特別永住者証明書の返納 | 中長期在留者、特別永住者が死亡した場合 | 出入国在留管理庁 | 死亡日または発見日から14日以内 | 行政書士 | 親族または同居者等が14日以内に返納する手続を確認します。 |
| 89 | 犬の登録事項変更届、所有者変更届 | 故人が犬の飼い主だった場合 | 市区町村、環境省データベース等 | 速やかに | 家族、行政書士 | 犬が死亡した場合ではなく飼い主死亡の場合は所有者変更です。マイクロチップ登録も確認します。 |
| 90 | 銃砲刀剣類、猟銃、刀剣登録関係の届出 | 故人が許可・登録品を保有 | 警察署、都道府県教育委員会等 | 直ちに確認 | 弁護士、行政書士 | 所持自体が規制される財産は、発見後すぐ所轄機関へ相談します。 |
生活インフラ・契約・デジタル資産の一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 91 | 電気・ガス・水道の解約または名義変更 | 故人名義の生活インフラ契約 | 各事業者、水道局 | 速やかに | FP、家族 | 空き家でも電気・水道を完全停止すると管理に支障が出ることがあります。売却・片付け予定を踏まえて判断します。 |
| 92 | 固定電話・携帯電話・インターネット回線の解約または承継 | 故人名義の通信契約 | 通信会社 | 速やかに | 家族 | 二段階認証や銀行・証券・クラウドのログインに電話番号が必要な場合があります。解約前に確認します。 |
| 93 | NHK受信契約の解約・名義変更 | 故人名義の受信契約 | NHK | 速やかに | 家族 | 一人暮らし死亡なら解約、同居世帯なら名義変更が問題になります。 |
| 94 | 新聞、サブスクリプション、会員サービスの解約 | 故人が契約者 | 各事業者 | 速やかに | 家族 | クレジットカード停止後も請求が続く場合があります。メールを確認できない場合は書面対応を検討します。 |
| 95 | 賃貸住宅の解約、明渡し、敷金返還請求 | 故人が賃借人 | 貸主、管理会社 | 契約に従う | 弁護士、宅地建物取引士 | 相続放棄予定なら遺品処分や明渡し合意の内容に注意します。保証人への請求もあり得ます。 |
| 96 | 有料老人ホーム、介護施設、病院の退所・精算書類 | 故人が入所・入院中だった場合 | 施設、病院 | 速やかに | 家族、成年後見関係者 | 未払利用料、預り金、敷金、医療費、死亡診断書費用を確認します。 |
| 97 | メール、クラウド、SNS、ECアカウントの死亡連絡、追悼・削除申請 | 故人がデジタルサービス利用者 | 各事業者 | 必要時 | 弁護士、家族 | 規約で承継可否が決まります。暗号資産、ポイント、売上金は財産性に注意します。 |
| 98 | 暗号資産交換業者への相続届、移管・売却依頼 | 故人が暗号資産を保有 | 交換業者、ウォレット管理者 | 早期 | 税理士、弁護士 | 秘密鍵喪失、死亡日評価、所得税・相続税、海外取引所に注意します。 |
会社・個人事業・知的財産・特殊財産の一覧は、故人の属性によって発生する提出先と期限をまとめたものです。該当する項目を拾うことで、葬送・自治体・保険・財産の手続漏れを早期に確認できます。
| 番号 | 提出書類 | 対象 | 提出先 | 期限・時期 | 専門職・関係者 | 実務上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 99 | 役員変更登記 | 故人が会社役員だった場合 | 法務局 | 変更から2週間以内が原則 | 司法書士、弁護士 | 代表取締役死亡では会社の意思決定と銀行取引が止まることがあります。 |
| 100 | 株主名簿書換請求、非上場株式の相続手続 | 故人が株主だった場合 | 発行会社 | 速やかに | 弁護士、税理士、公認会計士 | 譲渡制限、相続人等に対する売渡請求、株価評価、事業承継税制を確認します。 |
| 101 | 許認可の廃止・変更・承継届 | 故人が許認可事業を営んでいた場合 | 所轄官庁 | 許認可ごとに異なる | 行政書士、弁護士 | 建設業、宅建業、古物商、飲食店、酒類販売、運送業、産廃業などは個別法令で異なります。 |
| 102 | 社会保険・労働保険の事業所廃止、雇用関係終了手続 | 故人が従業員を雇う事業主 | 年金事務所、労働基準監督署、ハローワーク | 速やかに | 社会保険労務士 | 従業員の賃金、退職、雇用保険、労災、源泉税を整理します。 |
| 103 | 特許権・商標権等の移転登録申請 | 故人が知的財産権者 | 特許庁 | 速やかに | 弁理士、弁護士 | 相続による名義変更をしないと権利行使・更新・譲渡に支障が出ます。 |
| 104 | 著作権管理団体への相続・承継届 | 故人が著作者、作曲家、作家等 | JASRAC等の管理団体、出版社 | 速やかに | 弁護士、税理士 | 著作権は相続財産です。印税、二次利用、人格権、契約の承継を確認します。 |
| 105 | 医療法人、宗教法人、学校法人、NPO法人等の役員死亡届・変更届 | 故人が法人役員 | 所轄庁、法務局 | 法人類型ごとに異なる | 弁護士、司法書士、行政書士 | 法人法制ごとに議事録、登記、所轄庁届出が異なります。 |
すべてを同時に進めず、期限とリスクの高い順に処理します。
次の時系列は、死亡直後から3年以内までの実務上の進め方を表しています。上から順に確認すると、葬送と自治体手続、相続放棄・税務・登記の期限、契約整理を混同せずに進めやすくなります。
葬儀、火葬、納骨の予定を整え、勤務先、施設、病院、賃貸住宅、生活インフラを確認します。相続放棄の可能性がある場合は財産処分を慎重に扱います。
世帯主変更、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険、障害者手帳、児童手当、在留カード、社会保険を確認します。おくやみ窓口の活用が有効です。
遺言書の検認要否、債務調査、相続放棄・限定承認・熟慮期間伸長を確認します。自筆証書遺言は家庭裁判所以外で勝手に開封しないよう注意します。
自営業者、不動産賃貸収入、医療費控除や還付、給与所得以外の所得、一定額を超える年金収入などを確認します。
基礎控除は3,000万円+600万円×法定相続人の数です。名義預金、生命保険金、死亡退職金、生前贈与、小規模宅地等の特例まで確認します。
2024年4月1日から相続登記は義務化されています。遺産分割がまとまらない場合でも、相続人申告登記を使って義務違反リスクを下げられる場合があります。
提出先ごとに同じ資料を何度も求められるため、先に束ねておくと効率的です。
次の一覧は、死亡後の届出や申請で繰り返し必要になる基本書類を5分類にしたものです。どの提出先で何を求められやすいかを先に読んでおくと、戸籍・住所・権利関係・財産・税務資料を二度手間なく集めやすくなります。
死亡診断書、死体検案書、死亡届記載事項証明書、戸籍謄本、除籍謄本、住民票除票が該当します。死亡診断書は提出前にコピーを取ると保険会社や勤務先への提出に使いやすい場合があります。
死亡証明被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍、相続人全員の現在戸籍、代襲相続や兄弟姉妹相続で必要な戸籍を集めます。法定相続情報一覧図を使うと戸籍束の再提出を減らせます。
相続人確定遺言書、遺産分割協議書、調停調書、審判書、相続放棄申述受理証明書、印鑑登録証明書、本人確認書類を確認します。
権利関係固定資産税納税通知書、登記事項証明書、名寄帳、預金通帳、残高証明書、証券会社資料、生命保険証券、車検証、ローン契約書、請求書、賃貸借契約書などを集めます。
財産調査準確定申告では源泉徴収票、医療費領収書、控除証明書、事業帳簿などを確認します。相続税申告では財産評価資料、債務・葬式費用資料、贈与資料、本人確認書類などが必要です。
税務期限争い、登記、税務、年金、農地、会社など、問題の中心で相談先が変わります。
次の一覧は、死亡後の届出で相談先を選ぶための役割分担を表しています。読者にとって重要なのは、金額の大小だけでなく、争い・不動産・税金・年金・事業・特殊財産のどこに問題があるかで相談先が変わる点です。
相続人間の紛争、遺留分、使い込み疑い、調停・審判、相続放棄、限定承認、債務整理、訴訟、成年後見、会社支配権の争いを扱います。
相続登記、不動産名義変更、法定相続情報一覧図、戸籍収集、裁判所提出書類作成、抵当権抹消、役員変更登記を担います。
準確定申告、相続税申告、贈与税、消費税、個人事業廃止、インボイス、非上場株式評価、土地評価、税務調査対応を担います。
紛争、税務代理、登記申請を除く範囲で、遺産分割協議書、農地法届出、許認可承継・廃止、車両手続、在留カード関係を扱います。
遺族年金、未支給年金、健康保険埋葬料、労災遺族給付、雇用保険未支給給付、資格喪失、事業所廃止に関与します。
不動産鑑定士、土地家屋調査士、宅地建物取引士、公認会計士、中小企業診断士、弁理士、FPは、評価・境界・売却・事業承継・知的財産・資産設計で関与します。
自動で終わると思い込みやすい手続を確認します。
次の一覧は、死亡後の届出で見落としやすい誤解を整理したものです。どの手続が自動で進まず、どの期限を別管理すべきかを読むことで、年金、相続放棄、不動産、税務の漏れを防ぎやすくなります。
戸籍・住民記録・一部自治体制度に死亡情報が伝わることはありますが、相続税申告、相続登記、金融機関相続届、保険金請求、年金請求、相続放棄までは自動で完了しません。
年金受給権者死亡届を省略できる場合はあります。ただし、未支給年金、遺族年金、死亡一時金、寡婦年金は遺族の請求が必要になることがあります。
一般的には、相続放棄は家庭裁判所への申述が必要とされています。遺産分割協議書に何も相続しないと書いても、債権者に対する相続放棄にはなりません。
2024年4月1日から相続登記は義務化されています。売却、担保設定、建替え、境界確認、次の相続でも支障が大きくなります。
準確定申告、消費税、個人事業廃止、インボイス死亡届、青色申告関係は、相続税とは別に必要になる場合があります。
少額でも、未成年者、行方不明者、債務、不動産共有、農地・山林、相続人間の不和、認知症の相続人、海外居住者がいる場合は専門性が高くなります。
故人の生活・財産・国籍・事業によって、優先する提出書類が変わります。
次の一覧は、典型的な7つのケースごとに重点チェックをまとめたものです。自分の状況に近い欄を読むことで、全105件のうち先に確認すべき提出書類を絞り込みやすくなります。
死亡届・火葬許可、住民票、国民健康保険、介護保険、年金受給権者死亡届の要否、未支給年金請求、葬祭費・埋葬料、預金相続届、公共料金・携帯電話・賃貸住宅の解約を優先します。
年金預金相続登記が中核です。戸籍収集、法定相続情報一覧図、固定資産評価証明書、名寄帳、登記事項証明書、遺産分割協議書、固定資産税の代表者指定を確認します。
不動産相続放棄または限定承認の検討を最優先にします。故人の預金を使う、車を売る、遺品を処分する、債務を支払うなどの行為は専門家に確認します。
3か月金融機関や不動産の手続は相続人全員の協力が必要になることが多いです。使い込み疑い、遺言の有効性、遺留分、寄与分、特別受益、不動産評価を整理します。
紛争準確定申告、消費税、個人事業廃止、青色申告、インボイス、給与支払事務所廃止、社会保険・労働保険、許認可承継、会社役員変更、株式評価、保証債務を同時に確認します。
事業農地は農業委員会への届出、山林は森林の土地の所有者届出が必要になります。相続登記とは別です。売却・転用・国庫帰属では農地法、境界、接道、賦課金も確認します。
土地死亡届の期限、在留カード・特別永住者証明書の返納、外国方式の死亡証明書の翻訳、本国法による相続、在外資産、日本国内資産、相続税の納税義務判定を確認します。
国際死亡届以外に提出が必要な届出は、戸籍・住民、葬送、健康保険、介護、年金、雇用、税務、法務局、家庭裁判所、金融、保険、不動産、農地・森林、自動車、旅券・在留、生活契約、事業承継に分かれます。争いがあるなら弁護士、不動産があるなら司法書士、税金があるなら税理士、年金・労務があるなら社会保険労務士、農地・車両・許認可があるなら行政書士というように、問題の中心に応じて相談先を選びます。