2σ Guide

相手が警察を呼ぶなと
言ってきた場合の対処法

交通事故の現場で警察を呼ぶなと言われても、相手の希望に流されず、安全確保、救急、110番、証拠保全、受診、保険会社連絡を順番に進めます。

110番 事故発生を警察へ報告
119番 けが人や危険時の救急
5万円以下 不申告で問題になり得る罰金
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相手が警察を呼ぶなと 言ってきた場合の対処法

交通事故の現場で警察を呼ぶなと言われても、相手の希望に流されず、安全確保、救急、110番、証拠保全、受診、保険会社連絡を順番に進めます。

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相手が警察を呼ぶなと 言ってきた場合の対処法
交通事故の現場で警察を呼ぶなと言われても、相手の希望に流されず、安全確保、救急、110番、証拠保全、受診、保険会社連絡を順番に進めます。
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2σ GUIDE ・ VIDEO

  • 相手が警察を呼ぶなと 言ってきた場合の対処法
  • 交通事故の現場で警察を呼ぶなと言われても、相手の希望に流されず、安全確保、救急、110番、証拠保全、受診、保険会社連絡を順番に進めます。

POINT 1

  • 相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の結論
  • 1. 安全確保:二次事故を避け、自分、同乗者、相手、通行人の安全を確認します。
  • 2. 119番と110番:けがの可能性があれば119番、事故発生の報告は110番で行います。
  • 3. 示談せず情報を確認:氏名、連絡先、車両番号、保険情報を記録し、その場で解決済みにしません。
  • 4. 証拠、受診、保険連絡:写真、映像、目撃者、診断書、保険会社への連絡を続けます。

POINT 2

  • 相手が警察を呼ぶなと言っても通報すべき理由
  • 報告義務
  • 後発症状
  • 保険の土台
  • 事実確認

POINT 3

  • 相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の現場対応
  • 1. 安全な場所へ移動:危険が残る場所では退避を優先します。
  • 2. けがの可能性を確認:頭部、首、腰、しびれ、吐き気などがあれば119番を検討します。
  • 3. 110番で事故を報告:相手の許可ではなく、事故の事実を淡々と伝えます。
  • 4. 現場示談は避ける:損害やけがが未確定な段階で清算しないようにします。

POINT 4

  • 警察通報前に安全な場所を確保する
  • 事故後の最優先は安全です。
  • 写真送信機能を使...
  • 写真送信機能を使う場合でも、自分の安全を優先すべきとしています。
  • 消防庁も、交通事故などで周囲に危険が迫っている場合には、すぐに避難し、安全な場所から119番通報するよう案内しています。

POINT 5

  • けが人がいる交通事故では119番を優先する
  • 消防庁によれば、119番通報では、向かう住所、通報者の名前と連絡先、そのほか状況等を指令員が順に確認します。
  • 次のような場合は、特に119番をためらうべきではありません。
  • 相手が「救急車はいらない」と言っても、あなたが危険だと判断したら要請して構いません。

POINT 6

  • 110番で交通事故の事実を伝える方法
  • このときの伝え方は、必要以上に長く話す必要はありません。
  • 実務上は、次の程度で十分です。
  • 過失割合の主張合戦を電話口で始める必要はありません。
  • まずは事故発生の報告と、救急・危険状況の情報を優先します。

POINT 7

  • 相手が止めても警察への通報をやめない理由
  • ここが、相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法の核心です。
  • 相手が止めてきたときは、言い争いに乗らず、次のように短く返してください。

POINT 8

  • 相手の氏名、連絡先、保険情報を確認する
  • 業務中なら勤務先と雇主の情報も必要とし...
  • 業務中なら勤務先と雇主の情報も必要としています。
  • 最低限、次を押さえてください。
  • 相手が免許証や保険証券を見せたら、口頭の聞き取りだけで終わらせず、誤記のないよう写真やメモで残します。

まとめ

  • 相手が警察を呼ぶなと 言ってきた場合の対処法
  • 相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の結論:交通事故で相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法は、次の順番で考えるのが基本です。
  • 相手が警察を呼ぶなと言っても通報すべき理由:報告義務
  • 相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の現場対応:制度や手順の関係を整理し、実務上の注意点を確認します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の結論

交通事故で相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法は、次の順番で考えるのが基本です。

次の時系列は、相手が警察を呼ぶなと言ってきた場面で崩してはいけない対応順を整理したものです。現場の数分が医療、保険、賠償、証拠の出発点になるため重要です。上から順に、安全確保、救急、警察、情報交換、証拠、受診、保険連絡へ進む流れを読み取ってください。

1

安全確保

二次事故を避け、自分、同乗者、相手、通行人の安全を確認します。

2

119番と110番

けがの可能性があれば119番、事故発生の報告は110番で行います。

3

示談せず情報を確認

氏名、連絡先、車両番号、保険情報を記録し、その場で解決済みにしません。

4

証拠、受診、保険連絡

写真、映像、目撃者、診断書、保険会社への連絡を続けます。

交通事故で相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法は、次の順番で考えるのが基本です。

  1. まず自分と同乗者、相手、通行人の安全を確保する
  2. けが人がいる、またはその可能性があるなら119番する
  3. 事故が起きた事実を110番で警察に報告する
  4. その場で示談しない
  5. 相手の氏名、住所、連絡先、車両番号、保険情報を確認する
  6. 写真、動画、ドライブレコーダー、目撃者情報を残す
  7. 痛みが軽くても医療機関を受診する
  8. 自分の保険会社にも速やかに連絡する

この順番は、法令、警察対応、救急実務、保険実務のいずれから見ても合理的です。

Section 01

相手が警察を呼ぶなと言っても通報すべき理由

大阪府警は、交通事故を起こしたら、直ちに運転停止、負傷者救護、危険防止措置、警察官への報告の4つをしなければならないと案内しています。しかも「相手が軽いケガ」で「大丈夫と言って立ち去っ...

次の一覧は、警察を呼ぶべき理由を法令、医療、保険、事実確認の観点で整理したものです。相手の希望だけで通報を省くと後日の手続が不安定になるため重要です。4つの観点を見比べ、警察への報告と民事の示談が別の役割を持つことを読み取ってください。

理由 1

報告義務

事故後の運転停止、救護、危険防止、警察への報告は公的手続として扱われます。

理由 2

後発症状

事故直後に軽く見えても、首、頭部、腰、しびれなどが後から強くなることがあります。

理由 3

保険の土台

交通事故証明書や人身扱いは、自賠責、任意保険、賠償交渉で重要な資料になります。

理由 4

事実確認

警察は示談機関ではありませんが、事故の発生や当事者、現場状況を把握する基盤を作ります。

1. 交通事故時の報告は法的な問題だからです

大阪府警は、交通事故を起こしたら、直ちに運転停止、負傷者救護、危険防止措置、警察官への報告の4つをしなければならないと案内しています。しかも「相手が軽いケガ」で「大丈夫と言って立ち去って」も、この4つの義務を果たす必要があると明示しています。

広島県警も、自転車事故の注意喚起の中で、相手が「けがは大したことない、大丈夫」と言った場合でも、必ず110番通報などで警察に報告しなければいけないと明示しています。さらに、交通事故の報告を警察官にしなかった場合は、不申告として3月以下の拘禁刑または5万円以下の罰金と案内しています。

つまり、相手が「呼ばなくていい」と言っているかどうかは、本質ではありません。事故が起きた以上、現場対応は私的なお願いではなく、法と公的手続の問題です。

2. その場では軽傷に見えても、後から症状が出ることがあるからです

国土交通省は、事故直後は軽傷だと思っても、後で意外とけがが重かったという例があるので、速やかに医師の診断等を受けるべきだと案内しています。事故後に速やかに受診しない場合には、交通事故との因果関係が認められないことがあるとも明記しています。

また、同省の被害者向け資料では、出血を伴わない負傷でも、頭部外傷などにより高次脳機能障害や脳脊髄液減少(漏出)症が残ることがあり、早めに専門医療機関へ相談すべき旨が示されています。

現場で「大丈夫です」と言ってしまう人が本当に無傷とは限りません。アドレナリン、緊張、恐怖、混乱で痛みの自覚が遅れることは珍しくありません。したがって、相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法として最も危険なのは、「相手も自分も今は痛くないから警察も病院も不要」と短絡することです。

3. 保険と賠償の土台になる公的記録が必要だからです

国土交通省は、警察への報告は義務であり、特にけがを負った場合は「人身扱い」の届出が重要であると説明しています。また、自賠責保険金の請求などに交通事故証明書が必要になると案内しています。

自動車安全運転センターも、警察への届出のない事故については交通事故証明書の発行はできないと明示しています。

交通事故証明書とは、交通事故の事実を公的に確認した書面です。国土交通省は、これを交通事故にあったことを公的機関が唯一証明する書面と説明しています。 したがって、警察を呼ばないまま当事者同士で解決しようとすると、保険請求や後日の賠償交渉で、出発点となる公的記録自体が弱くなります。

4. 警察は示談の当事者ではありませんが、事実確認の基盤をつくるからです

鳥取県警は、損害賠償請求は民事手続で行われるものであり、警察は直接関与できないと説明しています。 これは逆に言えば、警察は示談をしてくれる機関ではありません一方で、事故の発生自体、当事者、けがの有無、現場の状況を公的に把握する機関だということです。

民事の話し合いと、警察への報告は役割が違います。 「示談するから警察は不要」という考え方は、この役割分担を誤解しています。

Section 02

相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の現場対応

制度や手順の関係を整理し、実務上の注意点を確認します。

次の判断の流れは、現場で相手に止められたときの対応を順番に示したものです。言い争いに入るほど安全と記録が崩れやすいため重要です。上から順に、安全、救急、警察、情報、証拠、示談回避、受診という順番を読み取ってください。

現場対応の順番

安全な場所へ移動

危険が残る場所では退避を優先します。

けがの可能性を確認

頭部、首、腰、しびれ、吐き気などがあれば119番を検討します。

110番で事故を報告

相手の許可ではなく、事故の事実を淡々と伝えます。

現場示談は避ける

損害やけがが未確定な段階で清算しないようにします。

Section 03

警察通報前に安全な場所を確保する

事故後の最優先は安全です。警察庁は、110番アプリシステムの案内で、高速道路上で交通事故にあった際は可能な限り道路外の安全な場所に移動してから通報するよう示しています。写真送信機能を使...

事故後の最優先は安全です。警察庁は、110番アプリシステムの案内で、高速道路上で交通事故にあった際は可能な限り道路外の安全な場所に移動してから通報するよう示しています。写真送信機能を使う場合でも、自分の安全を優先すべきとしています。

消防庁も、交通事故などで周囲に危険が迫っている場合には、すぐに避難し、安全な場所から119番通報するよう案内しています。

したがって、停車位置が危険であれば、

  • ハザードランプを点灯する
  • 二次事故の危険が少ない位置へ移動する
  • 高速道路ならガードレール外など安全な退避場所へ移る
  • 夜間や悪天候では反射材や発炎筒等の使用を考える

という順で、まず危険の拡大を防ぎます。

Section 04

けが人がいる交通事故では119番を優先する

消防庁によれば、119番通報では、向かう住所、通報者の名前と連絡先、そのほか状況等を指令員が順に確認します。

消防庁によれば、119番通報では、向かう住所、通報者の名前と連絡先、そのほか状況等を指令員が順に確認します。 広島県警も、交通事故を起こした場合の義務として、負傷者の応急救護を行い、必要に応じ119番通報で救急車を呼ぶことを示しています。

次のような場合は、特に119番をためらうべきではありません。

  • 頭部を打った
  • 首、背中、腰が痛い
  • しびれ、麻痺、吐き気、めまいがある
  • 出血している
  • 歩けない
  • 子ども、高齢者、妊娠中の人が当事者です
  • 意識がもうろうとしている
  • 外見上は軽くても車内で強く打撲した可能性がある

相手が「救急車はいらない」と言っても、あなたが危険だと判断したら要請して構いません。

Section 05

110番で交通事故の事実を伝える方法

警視庁は、事件・事故で警察官にすぐ現場に来てほしいときは110番をするよう案内し、通報時には「何があったか」「いつ頃か」「場所」「けが人の有無」「状況」などを伝えるよう示しています。

警視庁は、事件・事故で警察官にすぐ現場に来てほしいときは110番をするよう案内し、通報時には「何があったか」「いつ頃か」「場所」「けが人の有無」「状況」などを伝えるよう示しています。

大阪府警が示す4つの義務の最後も、「直ちに最寄りの警察署等の警察官に報告」です。

このときの伝え方は、必要以上に長く話す必要はありません。 実務上は、次の程度で十分です。

確認文例「交通事故です。場所は○○です。相手車両は△△色、ナンバーは□□です。けが人の有無は現時点でこうです。こちらは安全な場所に移動しています。」

過失割合の主張合戦を電話口で始める必要はありません。 まずは事故発生の報告と、救急・危険状況の情報を優先します。

Section 06

相手が止めても警察への通報をやめない理由

ここが、相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法の核心です。

ここが、相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法の核心です。 相手が止めてきたときは、言い争いに乗らず、次のように短く返してください。

確認文例「事故なので、法律上、警察には連絡します。」 「けがの確認も必要なので、まず110番と必要なら119番をします。」 「示談の話は、現場ではせず、手続のあとで行ってください。」

ポイントは3つです。

  1. 許可を求めない
  2. 事実だけを繰り返す
  3. その場で結論を争わない

相手が威圧的、怒鳴る、スマートフォンを奪おうとする、退去を妨げる、逆に立ち去ろうとするなどの行動を見せたら、距離をとって安全を確保し、その事情も含めて110番で伝えます。

Section 07

相手の氏名、連絡先、保険情報を確認する

国土交通省は、事故後に確認すべき相手情報として、登録ナンバー、住所、氏名、連絡先、自賠責保険・共済、任意保険会社名、証明書番号などを挙げています。業務中なら勤務先と雇主の情報も必要とし...

国土交通省は、事故後に確認すべき相手情報として、登録ナンバー、住所、氏名、連絡先、自賠責保険・共済、任意保険会社名、証明書番号などを挙げています。業務中なら勤務先と雇主の情報も必要としています。

最低限、次を押さえてください。

  • 車のナンバー
  • 相手の氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • 勤務先名(社用車、営業車、配送車、タクシーなどなら特に重要)
  • 自賠責と任意保険の情報
  • 車種、色、特徴

相手が免許証や保険証券を見せたら、口頭の聞き取りだけで終わらせず、誤記のないよう写真やメモで残します。

Section 08

事故現場で証拠を残す方法

国土交通省は、目撃者の確保、ドライブレコーダー映像の保存、現場見取図や写真の記録を勧めています。

国土交通省は、目撃者の確保、ドライブレコーダー映像の保存、現場見取図や写真の記録を勧めています。

残すべき証拠は次のとおりです。

  • 車両全体と接触部の写真
  • 路面の痕跡、破片、ブレーキ痕、液体漏れ
  • 信号、停止線、横断歩道、道路標識
  • 周辺建物や交差点名が分かる広角写真
  • 天候、路面状況、明るさ
  • 相手車両のナンバー
  • ドライブレコーダーの元データ
  • 目撃者の氏名と連絡先

証拠は、後で過失割合や事故態様を争う際、決定的な意味を持つことがあります。 事故直後の数分で消える証拠も少なくありません。

Section 09

その場で示談しないための注意点

その場で示談してはいけない最大の理由は、損害がまだ確定していないからです。

その場で示談してはいけない最大の理由は、損害がまだ確定していないからです。 国土交通省が示すとおり、事故直後には後から症状が強く出ることがあり、速やかな受診が必要です。 また、警察届出がなければ交通事故証明書が出ず、保険請求の土台が弱くなります。

このため、現場で次の行為は避けるべきです。

  • その場で解決済みとする合意
  • 白紙や簡易メモへの署名押印
  • 「もう請求しません」といった文言の作成
  • 修理代として現金だけ受け取って終えること
  • けがの有無が未確定なのに人身請求放棄を約束すること

現場で必要なのは、安全確保、通報、記録、情報交換です。 示談の成立は、その後に損害が見え、必要資料がそろってからの話です。

Section 10

受診と人身扱いにつなげる実務

国土交通省は、けがを負った場合は人身扱いの届出が重要であると案内しています。

国土交通省は、けがを負った場合は人身扱いの届出が重要であると案内しています。 鳥取県警も、けががある場合は早急に診断書を警察に提出し、人身事故扱いになると説明しています。

ここで定義を整理します。

人身事故

人が負傷または死亡した事故として警察が扱う類型です。実務上、診断書が重要資料になります。

物損事故

けがの扱いがなく、主として車両や物の損壊として扱われる類型です。

事故直後は物損として受理されても、後から痛みやしびれが出て受診し、医師の診断書が出れば、人身扱いへの切替えが問題になります。時間がたつほど事故との因果関係の立証は難しくなりやすいため、症状があるなら受診と警察相談は早いほど良いといえます。

Section 11

110番、119番、交通事故証明書、示談の意味

警察官にすぐ現場へ来てほしい事件・事故のための緊急通報です。

次の比較表は、現場で混同しやすい用語の意味を整理したものです。通報先や手続名を取り違えると、必要な相談先や書類がずれるため重要です。各用語の役割を見比べ、緊急通報、相談、証明書、民事上の合意の違いを読み取ってください。

用語意味場面
110番警察官に現場へ来てほしい事件・事故の緊急通報です。交通事故の発生報告、威圧、逃走のおそれ
119番救急車や消防車が必要なときの緊急通報です。けが人、頭部打撲、しびれ、意識障害など
#9110緊急ではない警察相談の窓口です。事故後の不安、脅し、付きまといなど
交通事故証明書交通事故の事実を公的に確認した書面です。保険請求、自賠責、賠償交渉の基礎資料
示談民事上の損害賠償について当事者が合意することです。損害が見え、資料がそろった後に検討

110番

警察官にすぐ現場へ来てほしい事件・事故のための緊急通報です。

119番

消防車・救急車が必要なときの緊急通報です。

#9110

緊急ではありませんが、警察に相談したいときの窓口です。警視庁は「事故は発生していないけれど、お困りごとや不安に思うことなど」があるときに利用する窓口と案内しています。

交通事故証明書

交通事故の事実を公的に確認した書面で、交通事故に関する様々な手続きで重要になります。警察への届出がない事故では発行されません。

示談

民事上の損害賠償について当事者が合意することです。警察は示談交渉機関ではありません。

Section 12

相手が警察を呼ぶなと言う理由と法的意味

相手が警察を嫌がる理由としては、実務上、次のようなものが多く見られます。

次の重要ポイントは、相手が警察を嫌がる典型的な理由を整理したものです。相手の事情と被害者側の安全・権利保全は一致しないことがあるため重要です。各理由を見て、通報をやめる根拠にはならないことを読み取ってください。

処分や点数を避けたい

行政処分や違反の発覚を気にしている可能性があります。

会社や家族に知られたくない

私的な事情で公的手続を避けようとしている場合があります。

保険を使いたくない

保険料や勤務先への説明を理由に通報を止めることがあります。

別の違反を疑われたくない

飲酒、無免許、携帯電話使用などを隠したい可能性があります。

相手が警察を嫌がる理由としては、実務上、次のようなものが多く見られます。

  • 免許の点数や行政処分が気になる
  • 会社や家族に知られたくない
  • 保険を使いたくない
  • 事故歴を残したくない
  • 飲酒、無免許、携帯電話使用など別の違反を疑われたくない
  • そもそも軽微事故なら警察不要だと誤解している

しかし、理由が何であれ、法的評価は別です。 警視庁は、救護措置を怠ったひき逃げでは35点が加算されると案内しています。物件事故で措置を怠った、いわゆるあて逃げでは5点が加算されます。 高知県警や大阪府警も、救護義務違反には重い刑罰があり、免許取消しにつながりうることを示しています。

つまり、「警察を呼ばないでくれ」は、相手の不利益回避の動機ですことが多く、あなたの安全や権利保全とは一致しません。

Section 13

威圧や逃走のおそれがある場合の対処

車内や安全な歩道側、店舗前など、人目のある場所へ移動します。

次の時系列は、相手が威圧的、攻撃的、または逃走しそうな場合の対応を整理したものです。相手を追い詰めたり追跡したりすると二次被害が起きやすいため重要です。上から順に、距離を取り、110番で事情を伝え、特徴を記録し、安全を優先する流れを読み取ってください。

Step 1

距離を取る

車内、安全な歩道側、店舗前など人目のある場所へ移動します。

Step 2

威圧も110番で伝える

通報妨害、怒鳴り声、退去妨害、逃走のおそれを簡潔に伝えます。

Step 3

追跡しない

ナンバー、車種、色、逃走方向、特徴、同乗者の有無を記録します。

Step 4

通話が難しければ代替手段

音声通話が困難な場合は、利用できる文字・画像通報手段も確認します。

1. 距離をとり、単独で対峙しない

車内や安全な歩道側、店舗前など、人目のある場所へ移動します。

2. すぐ110番し、威圧行為も伝える

単なる接触事故ではなく、現場での威圧や妨害があることを伝えます。110番は事故で警察官に現場へ来てほしいときの通報先です。

3. 逃走されても追いかけない

ナンバー、車種、色、逃走方向、特徴、同乗者の有無を記録し、通報時に伝えます。

4. 音声通話が難しい場合は代替手段を使う

警察庁は、音声による110番通報が困難な人向けに、文字や画像で通報できる110番アプリシステムを案内しています。

Section 14

自転車事故や歩行者事故でも警察届出を考える理由

広島県警は、自転車事故でも、相手が「大丈夫」と言った場合やその場から立ち去った場合であっても、必ず110番通報などで報告しなければいけないとしています。

広島県警は、自転車事故でも、相手が「大丈夫」と言った場合やその場から立ち去った場合であっても、必ず110番通報などで報告しなければいけないとしています。 大阪府警も、自転車等車両で交通事故を起こした場合でも、4つの義務を果たす必要があると案内しています。

したがって、車同士の事故だけでなく、

  • 自転車対歩行者
  • 自転車対自転車
  • 電動キックボード等を含む事故
  • 駐車場や店舗出入口付近の接触

でも、相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法の基本構造は変わりません。 「軽いから」「相手が子どもだから」「目立たせたくないから」で例外になるわけではありません。

Section 15

警察を呼ばずに離れた後の対応

本来は現場で通報すべきです。

本来は現場で通報すべきです。 ただ、既に離れてしまった場合でも、放置は最悪です。次の順で動いてください。

  1. できるだけ早く事故を扱う警察署、または最寄りの警察へ連絡する
  2. 事故日時、場所、相手情報、車両情報、経緯を整理する
  3. 写真、ドラレコ、通話履歴、位置情報、修理見積りなどを保存する
  4. 症状があれば直ちに受診する
  5. 自分の保険会社へ連絡する

ただし、遅れて報告したからといって、現場通報と同じ証拠状態に完全に戻るわけではありません。現場状況、痕跡、供述の鮮度は低下します。後からの受診も、事故との因果関係を争われやすくなります。

Section 16

保険会社へ連絡するタイミング

結論からいえば、警察連絡と受診の段取りをつけたら、できるだけ早く自分の保険会社へ連絡です。

結論からいえば、警察連絡と受診の段取りをつけたら、できるだけ早く自分の保険会社へ連絡です。 鳥取県警も、保険を使用する場合はそれぞれの保険会社に相談するよう案内しています。

保険会社には、少なくとも次を伝えます。

  • 事故日時
  • 場所
  • 相手情報
  • 警察への届出の有無
  • けがの有無
  • 車両損傷の概要
  • ドラレコの有無
  • 現在の症状や受診状況

事故直後は、誰に何を伝えたかが混乱しやすいため、メモを残してください。

Section 17

事故後の記録化が重要な理由

国土交通省は「交通事故被害者ノート」を作成し、事故の概要、被害状況、病院や警察から受けた説明などを記録するためのメモ欄があると案内しています。

国土交通省は「交通事故被害者ノート」を作成し、事故の概要、被害状況、病院や警察から受けた説明などを記録するためのメモ欄があると案内しています。

事故対応では、記録がそのまま武器になります。

  • 痛みが出た日時
  • 通院日
  • 警察へ連絡した日時
  • 保険会社担当者名
  • 目撃者情報
  • 相手の発言
  • 勤務先への報告内容
  • 修理工場とのやり取り

この記録があるだけで、後日の説明負担、食い違い、記憶違いをかなり減らせます。

Section 18

警察を呼んだあとに行われること

国土交通省は、警察が110番通報などで交通事故を認知した場合、捜査を開始し、証拠を収集して事実を明らかにし、必要な場合には検察へ送致すると説明しています。

国土交通省は、警察が110番通報などで交通事故を認知した場合、捜査を開始し、証拠を収集して事実を明らかにし、必要な場合には検察へ送致すると説明しています。

また、道路交通法72条の解説資料では、警察官が必要と認めるときは、現場到着まで現場を去らないよう命じることができるとされています。

ここで重要なのは、警察を呼ぶことは「大ごとにする」ためではなく、事故を社会的に正しい手続に乗せることだという点です。 呼ばないことの方が、後で大ごとになりやすいのです。

Section 19

交通事故後の相談先

事故後、次の相談先を使い分けるとよいでしょう。

次の一覧は、事故後に使い分ける相談先を場面別に整理したものです。緊急通報、救急、保険、賠償、被害者支援は窓口が異なるため重要です。どの状況でどこへ相談するかを読み取り、緊急性に応じて連絡先を分けてください。

1

警察への緊急通報

事故が発生した今この瞬間に現場対応が必要なら110番です。

事故現場
2

救急相談・救急要請

けが人や体調異変がある場合は119番を検討します。

医療
3

緊急ではない警察相談

事故後の不安、脅し、連絡トラブルは#9110が候補です。

相談
4

保険・賠償の相談

保険会社、交通事故相談機関、必要に応じて弁護士等の専門家に確認します。

賠償

事故後、次の相談先を使い分けるとよいでしょう。

警察への緊急通報

事故が発生した今この瞬間なら110番です。

救急相談・救急要請

けが人の対応は119番です。

緊急ではない警察相談

事故そのものはすでに終わっていて、脅しや付きまとい、連絡トラブルなどの相談なら#9110が候補です。

保険・賠償の相談

NASVAは、交通事故被害者向けに、そんぽADRセンター、日弁連交通事故相談センター、交通事故相談所などを案内しています。

被害者支援

国土交通省や警察は、被害者ノート、相談窓口、カウンセリングや付添いなどの支援制度を案内しています。

Section 20

相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合のFAQ

はい。国土交通省は、交通事故にあった場合の警察への報告は義務と案内しています。交通事故証明書の発行や保険請求の面でも、警察届出は重要です。

回答の前提以下は一般的な制度説明です。事故態様、負傷程度、証拠関係、時期、保険契約によって結論が変わる可能性があります。具体的な対応は、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。

Q1. 本当に軽いこすり傷でも警察を呼ぶべきですか

一般的には、交通事故にあった場合の警察への報告は必要な対応とされています。交通事故証明書の発行や保険請求の面でも、警察届出は重要です。ただし、具体的な扱いは事故態様や届出時期によって変わる可能性があります。

Q2. 相手が「お金を払うから警察はなしで」と言ってきた場合はどう考えますか

一般的には、現場での現金解決は慎重に考える必要があります。けがや修理差額、休業損害などが後から分かることがあるためです。まずは通報、受診、記録、保険会社連絡を優先する流れが一般的です。

Q3. こちらに過失がありそうでも警察へ報告する必要がありますか

一般的には、警察報告は過失が重い人だけに必要な手続ではありません。事故が起きた事実を届け出ることが重要です。ただし、事故態様や証拠関係で法的評価は変わるため、個別の見通しは専門家に相談する必要があります。

Q4. 相手が逃げた場合はどう考えますか

一般的には、追跡より安全確保が優先される対応とされています。ナンバー、車種、色、逃走方向、映像、目撃者情報を記録して110番することが重要です。ひき逃げや無保険事故では、保険や政府保障事業が関係する可能性があります。

Q5. 数時間後に首が痛くなった場合はどうすればよいですか

一般的には、症状が出たら速やかに医療機関を受診することが重要とされています。必要に応じて診断書を警察に提出し、人身扱いを相談する流れがあります。ただし、事故との因果関係や時期の評価は個別事情で変わります。

Section 21

現場で使える一言テンプレート

相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合、感情的に応酬するより、次のように短く伝える方が安全です。

相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合、感情的に応酬するより、次のように短く伝える方が安全です。

確認文例「事故なので、まず警察に連絡します。」 「けがの確認も必要なので、必要なら119番もします。」 「示談の話は現場ではせず、保険会社や必要な窓口を通してください。」 「こちらは事実確認のために記録を残します。」

短く、繰り返し、言い切る。 これが現場では有効です。

Section 22

相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合のまとめ

相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法は、相手の意向を尊重して通報をやめることではありません。

相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法は、相手の意向を尊重して通報をやめることではありません。 正解は、次の順番を崩さないことです。

  1. 安全確保
  2. 救護と119番
  3. 110番
  4. 情報確認
  5. 証拠保全
  6. 受診
  7. 保険会社連絡
  8. 必要に応じて人身扱い、相談機関利用

交通事故は、現場では数分でも、法務、医療、保険、生活再建では数か月から数年続くことがあります。 現場で「今回は内々で」「警察はなしで」と言われて流されると、その後の全工程が不安定になります。

だからこそ、交通事故対応の専門実務から見た結論は一つです。 相手が警察を呼ぶなと言ってきた場合の対処法は、警察を呼ばないことではなく、冷静に、適法に、証拠を残しながら、必要な通報と受診を行うことです。

Reference

この記事の参考資料

本文の根拠として確認した公的機関、業界団体、関係機関の資料名です。

  • 大阪府警察「交通事故を起こしたら」
  • 広島県警察「自転車を利用される皆様へ 交通事故を起こしたらその場から逃げないで」
  • 国土交通省「交通事故にあったらまずどうする?」
  • 国土交通省「交通事故にあったときには」
  • 自動車安全運転センター「申請方法」
  • 鳥取県警察「交通事故後の手続きなど」
  • 警察庁「110番アプリシステム」
  • 総務省消防庁「正しい119番緊急通報要領」
  • 総務省消防庁「119番緊急通報」
  • 警視庁「こんなときこそ110番」
  • 警視庁「警察相談ダイヤル#9110」
  • 警視庁「点数計算の原則」
  • 高知県警察「交通事故で救護義務違反として処罰されることがあります」
  • 独立行政法人自動車事故対策機構「交通事故被害者ホットライン 相談窓口のご案内」
  • 国土交通省「政府保障事業」