交通事故の初回相談では、保険証券だけでなく、事故証明、医療資料、休業資料、物損資料、保険会社からの通知までを整理すると、使える保険と争点を早く把握しやすくなります。
最初から完璧にそろえる必要はありませんが、手元資料の有無が相談の精度を左右します。
最初から完璧にそろえる必要はありませんが、手元資料の有無が相談の精度を左右します。
交通事故の解決は、相手が悪いかどうかだけで決まるものではありません。どの保険が使えるか、どの損害が支払済みか、どの資料で事故と損害を示せるか、示談や後遺障害申請をどの時点で判断するかによって、対応方針は大きく変わります。
ここでいう保険関連書類には、自賠責保険、任意自動車保険、人身傷害保険、車両保険、対人賠償、対物賠償、弁護士費用特約、労災保険、健康保険の第三者行為届のほか、保険会社から届いた同意書、支払通知、交通事故証明書、診断書、診療報酬明細書、休業損害証明書、修理見積書、示談案などが含まれます。
次の強調表示は、このページ全体の結論を示しています。何を優先して集めればよいかを最初に押さえることが重要で、ここから相談先が請求先、使える保険、不足資料、示談前の争点、後遺障害申請、弁護士費用特約の利用可否を読み取る流れを確認できます。
保険証券がなくても相談を延期する必要はありません。取得予定、申請状況、保険会社からの案内、スマートフォン画面、事故受付番号だけでも、次に集める資料を整理しやすくなります。
次の一覧は、初回相談で優先度が高い5つの資料群を表しています。各項目は相談の入口で確認される大きな分類であり、どの資料が欠けているかを読むことで、相談前に補えるものと相談後に取り寄せるものを分けやすくなります。
相手方任意保険会社、自賠責保険会社、自賠責証明書番号、事故受付番号、担当者名から、請求先や一括対応の有無を確認します。
交通事故証明書、申請控え、事故発生状況報告書、現場写真、車両損傷写真、ドライブレコーダーなどが事故態様の整理に役立ちます。
診断書、診療報酬明細書、領収書、休業損害証明書、収入資料、修理見積書、後遺障害診断書案などで損害の範囲を確認します。
同意書、医療照会書、治療費打切り通知、支払通知、示談案、免責証書、電話メモ、メールを保管し、承諾前に内容を点検します。
未取得の資料があっても、存在しないことや申請中であること自体が重要な情報になります。
次の比較表は、初回相談での優先順位と、相談先が確認する主な点を整理したものです。左列ほど相談時の優先度を示し、中央の具体例から手元にある資料を探し、右列からその資料が何の判断に使われるかを読み取ってください。
| 優先度 | 書類または情報 | 具体例 | 確認される主な点 |
|---|---|---|---|
| 最優先 | 自分の任意自動車保険の契約資料 | 保険証券、契約内容確認書、更新案内、マイページ画面、約款、重要事項説明書 | 人身傷害、車両保険、弁護士費用特約、搭乗者傷害、ファミリーバイク特約、個人賠償責任特約の有無 |
| 最優先 | 弁護士費用特約に関する資料 | 特約欄、事故受付番号、特約利用案内、承認手続書類 | 相談料、着手金、報酬金、実費、訴訟費用を保険でまかなえるか |
| 最優先 | 相手方保険の情報 | 相手方任意保険会社名、担当者名、連絡先、自賠責保険会社名、自賠責証明書番号 | 請求先、一括対応の有無、被害者請求の可否 |
| 最優先 | 交通事故証明書または申請情報 | 交通事故証明書、申請控え、警察署名、事故日時、事故場所 | 事故の発生、当事者、車両、人身事故か物件事故か、保険請求の前提 |
| 最優先 | 保険会社から届いた書類一式 | 事故受付通知、同意書、医療照会同意書、個人情報同意書、治療費打切り通知、支払通知、示談案、免責証書 | 支払済み項目、承諾を求められている内容、不利益な記載の有無 |
| 最優先 | 医療関係資料 | 診断書、診療報酬明細書、領収書、処方薬明細、画像CD、リハビリ記録、後遺障害診断書案 | 事故と傷病の因果関係、治療必要性、症状固定、後遺障害の見通し |
| 高 | 休業と収入の資料 | 休業損害証明書、源泉徴収票、給与明細、確定申告書、売上帳、シフト表、勤怠表 | 休業損害、逸失利益、家事従事者の損害、事業所得者の減収 |
| 高 | 物損資料 | 修理見積書、請求書、領収書、車両写真、全損査定資料、代車費用、レッカー費用、評価損資料 | 修理費、時価額、買替費用、評価損、代車料、過失割合との関係 |
| 高 | 保険会社との交渉記録 | 電話メモ、メール、SMS、チャット、郵送物、担当者の発言メモ | 治療費打切り、過失割合提示、示談案、説明不足、期限管理 |
| 状況別 | 労災、健康保険関係資料 | 第三者行為による傷病届、第三者行為災害届、労災請求書、健康保険組合からの通知 | 通勤災害、業務災害、健康保険利用、損害賠償との調整 |
| 状況別 | 死亡事故、重度後遺障害の資料 | 死亡診断書、死体検案書、戸籍、相続関係資料、介護費資料、障害者手帳関連 | 請求権者、慰謝料、逸失利益、将来介護費、相続と保険金の整理 |
| 状況別 | 無保険、ひき逃げ関係資料 | 相手不明の捜査情報、警察照会情報、政府保障事業の案内 | 自賠責請求ができない場合の救済手段 |
「最優先」とある資料でも、未取得なら相談を延期する必要はありません。むしろ、どの資料が手元になく、誰に申請中で、保険会社からどのような案内を受けているかを伝えることで、次に取るべき手順を整理しやすくなります。
保険の種類ごとに、使える場面、限度額、確認すべき資料が異なります。
次の一覧は、交通事故で関係しやすい保険制度の違いをまとめたものです。どの保険がどの損害を支えるかを理解することは、相手方との交渉だけでなく、自分側の保険を先に使うかどうかを判断するうえで重要です。
すべての自動車に加入が義務付けられている被害者救済のための基礎的な保険です。主に人身損害が対象で、傷害部分の限度額は被害者1人につき120万円とされています。
対人賠償、対物賠償、人身傷害、搭乗者傷害、車両保険、弁護士費用特約、ロードサービスなどが契約内容により組み合わされます。
自分の車両損害を自分側の保険から受ける補償です。相手方との過失割合争いが続く場合でも修理費を先に確保できることがありますが、翌年度の等級や保険料への影響確認が必要です。
法律相談、交渉、訴訟などの費用を一定限度で補償する保険です。多くの商品で弁護士費用300万円、相談・書類作成費用10万円程度の例が見られますが、限度額や手続は約款で異なります。
次の比較表は、弁護士費用特約と自分側の保険を確認するときの読み方を整理したものです。列ごとに「何を確認するか」と「なぜ相談時に必要か」が分かれているため、保険会社名だけでなく契約内容を示す資料が必要な理由を読み取れます。
| 確認項目 | 実務上の意味 | 持参するとよい資料 |
|---|---|---|
| 記名被保険者 | 誰が補償対象になるかの起点です。 | 保険証券、契約内容確認書 |
| 契約車両と保険期間 | 事故車両が契約対象で、事故日時に契約が有効だったかを確認します。 | 継続証、更新案内、マイページ画面 |
| 対人賠償・対物賠償 | 自分が加害者側の場合の相手方人身損害や物損への補償を確認します。 | 補償一覧、重要事項説明書 |
| 人身傷害・搭乗者傷害 | 自分側のけがについて、相手方交渉と別に受け取れる補償を確認します。 | 支払基準、保険会社の説明書面 |
| 車両保険 | 修理費、全損、盗難、保険利用時の等級変動や保険料試算を確認します。 | 保険料試算、事故受付書類 |
| 弁護士費用特約 | 相談料、着手金、報酬金、実費、訴訟費用を保険でまかなえるかを確認します。 | 特約欄、特約利用案内、承認手続書類 |
| 家族や同乗者の範囲 | 本人だけでなく、配偶者、同居親族、別居の未婚の子、契約車両搭乗者などが対象となる場合があります。 | 家族の自動車保険、火災保険、傷害保険、共済 |
次の比較表は、自分側の保険契約と弁護士費用特約で持参したい資料を示しています。契約者ページやスクリーンショットでも初期判断に役立つため、どの資料が補償対象者、限度額、承認手続を示すのかを読み取ってください。
| 資料 | 確認する内容 |
|---|---|
| 保険証券、契約内容確認書、更新案内、保険料内訳 | 記名被保険者、契約車両、保険期間、対人賠償、対物賠償、人身傷害、車両保険、搭乗者傷害、ファミリーバイク特約、個人賠償責任特約を確認します。 |
| 約款または重要事項説明書 | 補償対象事故、対象者、限度額、免責、支払基準、対象外事故を確認します。 |
| 事故受付番号、担当者連絡先 | 保険会社と相談先が特約利用や費用承認を進めるために必要です。 |
| 特約利用案内、承認手続書類 | 事前承認、委任契約書提出、費用基準の確認に使います。 |
| 家族の保険証券、共済、火災保険、傷害保険 | 家族特約や別契約の弁護士費用特約、人身傷害が使える可能性を確認します。 |
次の比較表は、事故の相手方と保険会社から届いた資料を整理するためのものです。請求先、一括対応、被害者請求、物件事故か人身事故か、同意書や示談案のリスクを確認するうえで重要です。
| 資料または情報 | 確認する内容 |
|---|---|
| 相手方任意保険会社名、担当者名、連絡先 | 示談交渉の相手、治療費一括対応の有無、交渉経過を確認します。 |
| 相手方自賠責保険会社、自賠責証明書番号 | 被害者請求、後遺障害申請、仮渡金請求の相手と請求書類を特定します。 |
| 相手方が業務中だったことを示す情報 | 使用者責任、運行供用者責任、会社保険の検討に関係します。 |
| 交通事故証明書、申請控え | 事故日時、事故場所、当事者、車両番号、人身事故か物件事故かを確認します。警察への届出がない事故では発行できない点に注意が必要です。 |
| 一括対応の案内、医療照会同意書、個人情報取扱同意書 | 治療費を直接病院へ支払う仕組み、取得される診療情報の範囲、利用目的、情報提供先を確認します。 |
| 治療費打切り通知、支払通知書 | 打切り理由、症状固定の主張、支払項目、既払金、控除額、過失相殺を確認します。 |
| 示談案、免責証書、後遺障害等級認定結果 | 損害項目、慰謝料基準、逸失利益、過失割合、署名後の追加請求範囲、等級や非該当理由を確認します。 |
次の表は、自賠責保険の請求や後遺障害の検討で使われる資料をまとめたものです。人身損害では医療資料が中心になるため、書類の取得先と役割を分けて読むことが重要です。
| 資料 | 主な取得先 | 役割 |
|---|---|---|
| 自賠責保険金等支払請求書 | 保険会社、共済組合 | 請求の入口となる書式です。 |
| 交通事故証明書、事故発生状況報告書 | 自動車安全運転センター、当事者 | 事故発生、当事者、事故態様を示します。 |
| 医師の診断書、初診時診断書 | 医療機関 | 傷病名、治療期間、受傷機転、事故直後の状態を示します。 |
| 診療報酬明細書、領収書、処方薬明細 | 医療機関、薬局 | 治療内容、通院日、治療費、自己負担、薬代を確認します。 |
| 通院交通費明細書、付添看護自認書、看護料領収書 | 本人、看護者 | 通院交通費や付添看護費の請求を支えます。 |
| 画像CD、画像所見、リハビリ計画書、実施記録 | 医療機関 | 骨折、靱帯損傷、脳損傷、機能障害、治療継続性を客観化します。 |
| 後遺障害診断書、医師の意見書 | 医師 | 症状固定後の障害内容、因果関係、治療必要性、将来治療の説明に関係します。 |
| 印鑑証明書 | 市区町村 | 受領者の確認に使われることがあります。 |
次の表は、収入減、車両損害、労災、健康保険に関わる資料を整理したものです。損害額の再計算や支給調整を行うには、どの制度からいくら受け取ったかを分けて読むことが重要です。
| 場面 | 持参したい資料 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 給与所得者の休業 | 休業損害証明書、源泉徴収票、給与明細、賞与明細、勤怠表、シフト表、雇用契約書 | 休業日、給与減額、有給使用、年収、賞与減額、欠勤、遅刻、早退、勤務条件を確認します。 |
| 自営業者、個人事業主、会社役員 | 確定申告書一式、青色申告決算書、収支内訳書、売上帳、請求書、入金記録、取引キャンセル記録、代替要員費用、法人決算書、役員報酬資料 | 所得、経費、事業規模、売上減少、具体的損失、代替費用、役員報酬への影響を確認します。 |
| 家事従事者 | 家族構成、家事分担、通院日、家事支障メモ、家族やヘルパーの支援状況、家事代行費用の領収書 | 家事労働への支障が損害として評価される可能性を検討します。 |
| 車両損害、物損、評価損 | 修理見積書、請求書、領収書、損傷写真、車検証、売買契約書、ローン資料、査定資料、代車費用、レッカー費用、保管料、評価損資料、ドライブレコーダー映像 | 修理費、時価額、買替費用、所有関係、全損評価、代車料、評価損、事故態様、過失割合との関係を確認します。 |
| 労災、健康保険、第三者行為届 | 通勤経路図、勤務先証明、労災請求書、第三者行為災害届、事故報告書、運行記録、勤務命令、第三者行為による傷病届、健康保険組合や協会けんぽの通知、支払通知書、示談書案 | 通勤災害、業務災害、健康保険利用、支給調整、求償、控除、会社からの補償を確認します。 |
次の比較表は、後遺障害や死亡事故で重要度が高まる資料をまとめています。等級、相続、扶養、将来介護費、刑事記録など複数分野が重なるため、資料ごとの意味を読み取ることが重要です。
| 場面 | 持参したい資料 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 後遺障害 | 後遺障害診断書、初診から症状固定までの診断書、診療報酬明細書、画像CD、画像所見、神経学的検査結果、可動域測定表、高次脳機能障害関係資料、リハビリ記録、症状日記、等級認定結果 | 症状の一貫性、継続性、通院頻度、客観資料、スパーリング、ジャクソン、腱反射、筋力、知覚、関節機能、MRI、CT、神経心理検査、家族の陳述、非該当理由や異議申立ての争点を確認します。 |
| 死亡事故 | 死亡診断書、死体検案書、戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍、住民票、戸籍附票、葬儀費用領収書、収入資料、扶養関係資料、生命保険、共済、団体保険資料、遺族年金、労災遺族給付資料、刑事記録関係 | 死亡と事故の関係、相続人、請求権者、同居、扶養、生活実態、葬儀費用、死亡逸失利益、生活費控除、別給付、控除、加害者の過失、事故態様を確認します。 |
事故状況ごとに、重点的に見られる資料は変わります。
次の一覧は、相談場面ごとに重点的に持参したい資料をまとめたものです。事故の類型によって争点が異なるため、該当する場面を見つけ、どの資料が過失割合、治療継続、後遺障害、労災、加害者側対応に結びつくかを読み取ってください。
自分の保険会社が示談交渉できない場合があるため、弁護士費用特約、自分の保険証券、相手方保険情報、交通事故証明書、修理見積書、診断書、提示書を重点的に整理します。
交通事故証明書、事故発生状況報告書、ドライブレコーダー、現場写真、車両損傷写真、修理見積書、保険会社の過失割合提示、刑事記録情報が重要です。
打切り通知、担当者発言メモ、主治医の診断書や意見、診療報酬明細書、画像資料、症状メモ、健康保険や労災資料、後遺障害診断書案を確認します。
後遺障害診断書、画像、診療報酬明細書、検査結果、症状日記、事前認定同意書、保険会社の案内、既に出た認定結果を整理します。
物件事故としての交通事故証明書、初診日がわかる診断書、受診までの経過メモ、警察への人身切替相談状況、保険会社への連絡記録が重要です。
勤務先事故報告書、通勤経路図、労災請求書、第三者行為災害届、交通事故証明書、休業資料、会社の給与支払資料、相手方保険会社の通知を確認します。
運転していなくても、運転者側の任意保険、相手方自賠責、同居家族の人身傷害、弁護士費用特約が関係する場合があります。
任意保険証券、事故受付番号、警察からの呼出し書類、交通事故証明書、被害者の診断書情報、保険会社の対応状況、ドライブレコーダー、車両写真、会社保険資料を持参します。
過失割合は慰謝料、休業損害、物損、弁護士費用、遅延損害金に影響します。治療費打切りは、医学的に治療不要と確定したことを意味するとは限らないため、医師の判断と保険会社の判断を分けて整理することが重要です。
書類が多いほど、時系列と原本管理、デジタル証拠の保存が重要になります。
次の時系列は、事故から示談案提示までの代表的な流れを整理したものです。日付、出来事、関係書類を分けることが重要で、順番を追って読むと、どの時点でどの資料が発生し、相談時に何を確認すべきかが見えます。
交通事故証明書、診断書、現場写真、車両写真が事故直後の基礎資料になります。
事故受付番号、診療明細、領収書、処方薬明細を保管します。
医療照会同意書、個人情報同意書、保険会社の案内をコピーして残します。
電話メモ、通知書、主治医の意見、症状メモを時系列に入れます。
診断書、画像、後遺障害診断書、損害計算書、免責証書を一緒に確認します。
次の判断の流れは、相談前の整理手順を表しています。上から順に進めることで、原本を失わず、コピーやPDFを渡せる状態にし、デジタル資料の改変リスクも避けやすくなります。
事故日時、場所、相手方、警察署、保険会社、現在の治療状況を短く整理します。
保険契約、相手方保険、事故証明、保険会社通知、医療、休業、物損、やり取り、写真・動画に分けます。
交通事故証明書、印鑑証明書、診断書原本、領収書原本、修理請求書は後の手続で必要になることがあります。
原本は手元に残し、相談先には写しを渡せる状態にします。
写真、動画、ドライブレコーダー、メール、SMSは加工前の状態で残します。
次の比較表は、電話メモを残すときの書き方を示しています。口頭説明は後で争いになりやすいため、左列の項目に沿って記録し、右列のように発言内容と自分の回答を分けて読むことが重要です。
| 項目 | 記載例 |
|---|---|
| 日時 | 2026年5月11日 14時30分 |
| 相手 | 〇〇保険 事故担当 〇〇氏 |
| 内容 | 6月末で治療費を打ち切ると言われた |
| 理由 | 医療照会で症状固定相当と言われたとの説明 |
| 自分の回答 | 主治医に確認してから返答すると伝えた |
| 関連書類 | 打切り通知書は未着 |
法律、保険、医療、事故解析、生活再建の視点を分けて整理します。
次の一覧は、保険関連書類から読み取られる専門的な観点を整理しています。分野ごとに確認される内容が異なるため、どの資料がどの争点に結びつくかを読み取ると、相談時の説明がしやすくなります。
請求相手、請求根拠、損害項目、過失割合、時効、示談の有効性、訴訟見通しを確認します。示談案がある場合は、慰謝料が自賠責基準、任意保険基準、裁判実務上の水準のどれに近いかも見ます。
示談時効提出書類の不足、約款上の免責、支払限度額、既払金、過失相殺、重複保険、求償、医療照会の必要性を確認します。
約款既払金治療経過、症状の一貫性、治療の必要性、事故との因果関係、症状固定時期、後遺障害の内容を確認します。むち打ち、骨折、関節機能障害、高次脳機能障害、めまい、耳鳴り、PTSD、不眠、抑うつなどが問題になることがあります。
診断書画像損傷部位、修理見積、ドライブレコーダー映像、EDRデータ、ブレーキ痕、現場写真、道路構造、信号サイクルから、速度、衝突角度、回避可能性を検討できる場合があります。
物損過失割合通勤災害、休業、復職、障害年金、介護、生活支援を確認します。交通事故は賠償金だけでなく、生活再建の制度利用も同時に設計する必要があります。
労災復職保険会社が求める書類と、被害者側が交渉上そろえるべき書類は重なりますが、完全に同じではありません。保険金請求書、事故発生状況報告書、見積書、写真、同意書、領収書、交通事故証明書、画像資料などは、支払判断にも主張整理にも使われます。
署名、同意、廃棄、口頭対応、SNS投稿は後から争点化しやすい部分です。
次の一覧は、相談前に慎重に扱いたい行動をまとめています。各項目は後日の立証や示談範囲に影響する可能性があるため、何が不利になりやすいか、どの資料を残して確認すべきかを読み取ってください。
示談書や免責証書は、損害賠償問題を終局させる効果を持つことがあります。治療中、症状固定前、後遺障害申請前、休業損害未確定の時期は特に慎重な確認が必要です。
医療照会同意書や個人情報同意書は提出が必要となる場面がありますが、取得対象、利用目的、提供先、範囲が広すぎないかを確認することが重要です。
通院交通費、文書料、薬代、駐車場代、タクシー代、装具費、家事代行費、代車費、レッカー費は、領収書や電子決済履歴がないと説明が難しくなることがあります。
重要な説明を受けた場合は、電話メモやメールで理解内容を残すと、治療費打切り、過失割合、示談案の説明に関する誤解を避けやすくなります。
公開投稿が症状や生活支障に関する説明と矛盾する資料として扱われる可能性があります。治療中、示談交渉中、後遺障害申請中は慎重な取扱いが必要です。
回答は一般的な制度説明です。個別事情により必要書類や対応は変わります。
一般的には、保険証券がなくても相談自体は可能とされています。保険会社名、契約者名、車両番号、事故受付番号、マイページのスクリーンショット、保険料引落し情報など、わかる範囲の資料が役立ちます。ただし、補償範囲や特約の有無は契約内容で変わるため、不足資料は相談後に取り寄せる必要があります。
一般的には、事故日時、場所、管轄警察署、届出番号、相手方情報、申請控えがあれば初期整理に使えるとされています。ただし、警察への届出がない事故では交通事故証明書が発行されないため、届出状況によって結論が変わります。具体的な対応は、警察届出や申請状況を整理して弁護士等へ確認する必要があります。
一般的には、相談の必要性は保険会社の説明だけで決まるものではありません。治療費打切り、後遺障害、過失割合、休業損害、示談案、物損全損、評価損、無保険、もらい事故などでは争点が生じる可能性があります。事故態様や資料の内容によって必要性は変わるため、具体的には資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
一般的には、商品ごとの取扱いを確認する必要があります。一部の保険会社では、弁護士費用特約のみを使用した事故をノーカウント事故として、翌年の等級や保険料に影響しないと説明する例があります。ただし、車両保険や人身傷害など他の保険を併用する場合は扱いが変わる可能性があります。
一般的には、任意保険会社が自賠責保険分もまとめて支払う一括払が行われる場面があります。しかし、後遺障害申請、治療費打切り、任意保険未加入、被害者請求を検討する場合には、自賠責関係書類が重要になります。必要性は事故の進行状況で変わります。
一般的には、初回相談の入口として診断書と領収書が役立つことがあります。ただし、損害額計算や後遺障害の検討には、診療報酬明細書、画像資料、通院日一覧、休業資料、保険会社通知、交通事故証明書が必要になる可能性があります。
一般的には、初回相談ではスマートフォン画面でも内容確認の助けになるとされています。ただし、示談案、診断書、後遺障害診断書、支払通知、保険証券などは、精査しやすいPDFまたは紙のコピーが望ましい場合があります。
一般的には、保険会社、医療機関、勤務先、修理工場に控えを依頼できる場合があります。どの書類を誰から取り寄せるべきかは、事故態様や争点によって変わるため、提出済みで手元にない資料の一覧を作って相談することが有益です。
一般的には、商品によって対象範囲が異なります。被害事故の損害賠償請求だけを対象とする特約もあれば、所定の対人加害事故に関する刑事事件対応の弁護士費用を一部補償する類型もあります。具体的には、自分の約款や特約利用案内で確認する必要があります。
一般的には、原本は手元に残し、コピーやPDFを渡す方法が安全とされています。特に領収書、印鑑証明、診断書、交通事故証明書、示談案、保険証券は、後日の手続で必要になることがあります。個別の提出方法は、資料の種類や手続段階によって変わります。
全部そろっていなくても、未取得の項目を明示できれば相談準備になります。
次の表は、相談前に最後に確認したい項目を一覧化したものです。左列にチェック状況を入れ、右列の項目を上から確認すると、自分側の保険、相手方保険、事故証明、医療、休業、物損、やり取り、映像資料まで抜けを見つけやすくなります。
| 確認 | 項目 |
|---|---|
| □ | 自分の任意保険証券、契約内容確認書、マイページ画面 |
| □ | 弁護士費用特約の有無がわかる資料 |
| □ | 家族の保険証券、共済、火災保険、傷害保険の特約情報 |
| □ | 相手方の任意保険会社名、担当者、連絡先 |
| □ | 相手方の自賠責保険会社名、自賠責証明書番号 |
| □ | 交通事故証明書または申請控え |
| □ | 事故発生状況報告書、事故メモ、現場図 |
| □ | 保険会社から届いた同意書、通知書、示談案、免責証書 |
| □ | 診断書、診療報酬明細書、領収書、薬剤明細 |
| □ | 画像CD、検査結果、リハビリ資料 |
| □ | 後遺障害診断書、認定結果、非該当理由 |
| □ | 休業損害証明書、源泉徴収票、給与明細、確定申告書 |
| □ | 修理見積書、請求書、損傷写真、車検証、代車費用 |
| □ | 労災、健康保険、第三者行為届の資料 |
| □ | 保険会社との電話メモ、メール、SMS、チャット |
| □ | ドライブレコーダー、写真、動画、目撃者情報 |
| □ | 事故から現在までの時系列表 |
初回相談で最も大切なのは、完璧な書類一式ではなく、手元にある資料を隠さず持参し、ない資料を未取得として明示し、保険会社とのやり取りを時系列で説明できる状態にすることです。
公的機関、業界団体、制度説明資料を中心に整理しています。