2σ Guide

二回試験の合格率と
落ちた場合の影響

司法修習生考試の正式な位置づけ、近年の採用者数ベースの合格相当率、不合格時の身分・再受験・採用先対応を整理します。

99%台 近年の合格相当率
5人 第78期の不合格者数
3回 連続不合格の制約
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二回試験の合格率と 落ちた場合の影響

司法修習生考試の正式な位置づけ、近年の採用者数ベースの合格相当率、不合格時の身分・再受験・採用先対応を整理します。

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二回試験の合格率と 落ちた場合の影響
司法修習生考試の正式な位置づけ、近年の採用者数ベースの合格相当率、不合格時の身分・再受験・採用先対応を整理します。
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  • 二回試験の合格率と 落ちた場合の影響
  • 司法修習生考試の正式な位置づけ、近年の採用者数ベースの合格相当率、不合格時の身分・再受験・採用先対応を整理します。

POINT 1

  • 二回試験の合格率と落ちた場合どうなるかの結論
  • 司法試験合格後にも、司法修習と司法修習生考試という制度上の関門があります。
  • 近年は99%台の合格相当率でも、不合格時の影響は大きい
  • 司法修習を終えられない
  • 不合格通知書等の送付

POINT 2

  • 二回試験・司法修習生考試・司法修習の意味
  • 1. 司法試験合格:法曹になるための学識と応用能力を確認する国家試験を通過します。
  • 2. 司法修習生として採用:最高裁判所による採用を受け、修習専念義務と秘密保持義務を負います。
  • 3. 約1年間の司法修習:裁判、検察、弁護の実務に触れ、集合修習で5科目の起案を中心に学びます。
  • 4. 司法修習生考試:合格すると司法修習を終え、判事補・検事・弁護士となる資格へ進みます。

POINT 3

  • 二回試験の合格率を採用者数ベースで読む
  • 母数の違いに注意しながら、近年の不合格者数と合格相当率を確認します。
  • 二回試験の合格率を見るときは、母数に注意が必要です。
  • 次の式は、継続的に確認しやすい司法修習生採用者数と不合格者数から、不合格率と合格相当率を計算する方法を示しています。
  • 厳密な応試者数ベースとは異なる可能性があるため、近似指標として読み取ります。

POINT 4

  • 二回試験に落ちた場合の法的・実務的帰結
  • 1. 司法修習生考試に不合格:その年度には司法修習を終えられません。
  • 2. 司法修習生としての身分処理:公表資料では、不合格通知書と罷免辞令書の送付予定が示された年度があります。
  • 3. 登録・任官・任検が遅れる:弁護士登録、判事補任官、検事任検の前提が整いません。
  • 4. 直ちに消えるとはいえない:重要なのは再採用選考と連続不合格の扱いです。

POINT 5

  • 二回試験不合格後の再受験・再採用
  • 1. 事実と書類を確認:通知内容、当該年度の再受験案内、採用選考書類を確認します。
  • 2. 採用先・家族へ説明:不合格の事実、再受験意思、勤務や待機の希望を整理します。
  • 3. 生活費と学習環境を再設計:住居、収入予定、修習専念資金、貸与金、学習時間を確認します。
  • 4. 翌年に向けた全科目準備:特定科目だけでなく、5科目全体を再点検する前提で準備します。

POINT 6

  • 二回試験の5科目と評価構造
  • 重要事実の読み落とし
  • 記録上明らかな事実や時系列を落とすと、結論全体が崩れます。
  • 主要争点に答えていない
  • 問われている争点から外れた答案は、知識があっても評価されにくくなります。

POINT 7

  • 二回試験に落ちる理由と不合格を避ける対策
  • 高い合格率に油断せず、起案、事実認定、時間管理、体調、倫理を整えます。
  • 起案形式への不適応
  • 事実認定の弱さ
  • 時間管理の失敗

POINT 8

  • 採用側から見た二回試験不合格リスク
  • 弁護士表示の時期
  • 弁護士登録前に、対外的に弁護士であるかのように表示しないよう管理します。
  • 非資格業務との区別
  • 契約レビュー補助、リサーチ、資料整理など、資格を前提としない範囲を明確にします。

まとめ

  • 二回試験の合格率と 落ちた場合の影響
  • 二回試験の合格率と落ちた場合どうなるかの結論:司法試験合格後にも、司法修習と司法修習生考試という制度上の関門があります。
  • 二回試験・司法修習生考試・司法修習の意味:正式名称と制度上の位置づけを分けて理解します。
  • 二回試験の合格率を採用者数ベースで読む:母数の違いに注意しながら、近年の不合格者数と合格相当率を確認します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

二回試験の合格率と落ちた場合どうなるかの結論

司法試験合格後にも、司法修習と司法修習生考試という制度上の関門があります。

二回試験とは、司法修習の最後に実施される司法修習生考試の通称です。司法試験に合格しただけでは、直ちに弁護士・裁判官・検察官として実務に就けるわけではありません。最高裁判所に司法修習生として採用され、約1年間の修習を受け、最後の考試に合格して司法修習を終えることで、法曹三者になる資格に到達します。

次の強調表示は、合格率の高さと不合格時の影響を同時に読むための要点を整理したものです。数字だけを見ると安心しやすい一方、落ちた場合の身分、登録、就職、再採用に大きな影響があるため、どの項目が制度上の帰結なのかを読み取ることが重要です。

近年は99%台の合格相当率でも、不合格時の影響は大きい

採用者数ベースでは近年99%台と読める年度が多い一方、不合格の場合はその年度に司法修習を終えられず、弁護士登録・任官・任検の前提となる資格取得が遅れます。

次の一覧は、落ちた場合に起こる主な帰結を4つに分けたものです。上から順に、制度上の身分、通知、再受験、連続不合格の制約へ進むため、どの段階で何を確認すべきかが分かります。

Point 01

司法修習を終えられない

その年度には、弁護士・裁判官・検察官になる資格を取得できません。

Point 02

不合格通知書等の送付

公表資料では、不合格者に不合格通知書と罷免辞令書を送付する運用が示された年度があります。

Point 03

再受験には再採用が関係

考試再受験希望者を想定した採用選考関係の様式が存在します。

Point 04

連続3回不合格の制約

最高裁判所の採用選考審査基準では、連続3回合格しなかった者に関する不採用事由が示されています。

Section 01

二回試験・司法修習生考試・司法修習の意味

正式名称と制度上の位置づけを分けて理解します。

二回試験を正確に理解するには、通称、正式名称、修習制度、司法修習生の身分を分ける必要があります。次の一覧は、似た言葉の違いを並べたものです。どの言葉が試験を指し、どの言葉が実務教育や身分を指すのかを読み取ります。

Term 01

二回試験

正式には司法修習生考試といい、司法試験に続く大きな試験という通称として使われます。

Term 02

司法修習

司法試験合格者が、導入修習、分野別実務修習、選択型実務修習、集合修習などを通じて実務を学ぶ制度です。

Term 03

司法修習生

最高裁判所に採用され、修習専念義務と秘密保持義務を負う、法曹資格取得前の公的な養成過程にある者です。

次の時系列は、司法試験合格から法曹資格取得までの制度的な順番を示します。順番に意味があり、二回試験は最後の確認段階に置かれているため、司法試験合格と弁護士登録の間に何があるのかを読み取れます。

Stage 1

司法試験合格

法曹になるための学識と応用能力を確認する国家試験を通過します。

Stage 2

司法修習生として採用

最高裁判所による採用を受け、修習専念義務と秘密保持義務を負います。

Stage 3

約1年間の司法修習

裁判、検察、弁護の実務に触れ、集合修習で5科目の起案を中心に学びます。

Stage 4

司法修習生考試

合格すると司法修習を終え、判事補・検事・弁護士となる資格へ進みます。

Section 02

二回試験の合格率を採用者数ベースで読む

母数の違いに注意しながら、近年の不合格者数と合格相当率を確認します。

二回試験の合格率を見るときは、母数に注意が必要です。次の式は、継続的に確認しやすい司法修習生採用者数と不合格者数から、不合格率と合格相当率を計算する方法を示しています。厳密な応試者数ベースとは異なる可能性があるため、近似指標として読み取ります。

計算式採用者数ベースの不合格率 = 不合格者数 ÷ 司法修習生採用者数 × 100。採用者数ベースの合格相当率 = 100 - 採用者数ベースの不合格率。

次の表は、平成24年度第66期から令和6年度第78期までの採用者数、不合格者数、不合格率、合格相当率を並べたものです。右側の率を見ると、近年は不合格者数が1桁から十数人程度に収まる年度が多いことを読み取れます。

採用年度修習期採用者数不合格者数不合格率合格相当率
平成24年度第66期2,035人43人2.11%97.89%
平成25年度第67期1,969人42人2.13%97.87%
平成26年度第68期1,761人33人1.87%98.13%
平成27年度第69期1,787人54人3.02%96.98%
平成28年度第70期1,530人16人1.05%98.95%
平成29年度第71期1,516人16人1.06%98.94%
平成30年度第72期1,482人8人0.54%99.46%
令和元年度第73期1,473人11人0.75%99.25%
令和2年度第74期1,456人5人0.34%99.66%
令和3年度第75期1,328人6人0.45%99.55%
令和4年度第76期1,393人6人0.43%99.57%
令和5年度第77期1,830人10人0.55%99.45%
令和6年度第78期1,553人5人0.32%99.68%

次の横棒グラフは、近年の不合格者数の差を比較するものです。棒が長いほど不合格者数が多いことを表し、第74期から第78期では5人、6人、6人、10人、5人という水準で推移していることを読み取れます。

第74期
5人
第75期
6人
第76期
6人
第77期
10人
第78期
5人
第77期の10人を100%として相対的な長さを示しています。

13期通算では、採用者数2万1113人に対して不合格者255人で、採用者数ベースの不合格率は約1.21%、合格相当率は約98.79%です。平成28年度第70期以降に限ると、不合格率は約0.61%、合格相当率は約99.39%となります。

Section 03

二回試験に落ちた場合の法的・実務的帰結

司法修習終了、身分、登録、内定、司法試験合格の扱いを分けて確認します。

不合格時の影響は、単に試験結果だけではありません。次の判断の流れは、不合格後に何が起こり、どの論点が次に問題になるかを示します。順番に読むことで、身分、資格、採用先、再受験を混同せず整理できます。

不合格後に確認する制度上の順番

司法修習生考試に不合格

その年度には司法修習を終えられません。

司法修習生としての身分処理

公表資料では、不合格通知書と罷免辞令書の送付予定が示された年度があります。

資格取得への影響
登録・任官・任検が遅れる

弁護士登録、判事補任官、検事任検の前提が整いません。

司法試験合格の扱い
直ちに消えるとはいえない

重要なのは再採用選考と連続不合格の扱いです。

次の比較一覧は、就職先や採用内定に生じ得る対応を整理したものです。法令で一律に決まるものではなく、内定通知書、採用条件、就業規則、個別協議で変わるため、どの選択肢があり得るかを読み取ります。

影響領域想定される対応確認事項
法律事務所・企業内弁護士採用入所延期、内定条件の再確認、一時的な別職種弁護士登録予定を採用条件としているか
官庁・企業法務資格を必須としないポジションの検討職務範囲、守秘義務、利益相反管理
生活設計住居、収入予定、奨学金、修習専念資金、貸与金の再設計翌年再受験までの資金と学習環境
採用先への説明不合格の事実、再受験意思、手続確認状況を正確に伝える連絡時期、待機扱い、再採用可能性
注意「落ちたら必ず内定取消」「司法試験合格が当然に無効」といった断定は正確ではありません。採用条件、年度ごとの案内、再採用選考、個別事情によって扱いは変わります。
Section 04

二回試験不合格後の再受験・再採用

追試との違い、連続3回不合格、生活と学習の再設計を確認します。

再挑戦を考えるときは、一般資格試験の再受験とは違う点を理解する必要があります。次の比較一覧は、通常の再挑戦、感染症等による特別な再試験、連続3回不合格の扱いを分けたものです。どの行に該当するかで、確認すべき最高裁判所・司法研修所の案内が変わります。

場面考え方確認すべきこと
通常の不合格後の再挑戦考試再受験希望者として、司法修習生としての再採用が問題になります。採用選考申込、受験歴申告、当該年度の案内
感染症等で応試できなかった場合年度により、本試験の全部又は一部科目の応試が認められなかった者への再試験措置が示されることがあります。対象事由、対象科目、当該年度の注意事項
連続3回合格しなかった場合採用選考審査基準上、不採用事由として問題になります。再度司法試験に合格した場合、やむを得ない事情による不受験の扱い

次の手順図は、不合格後に同時に処理しやすい課題を順番に並べています。上から順に制度確認、採用先連絡、生活設計、学習計画へ進むことで、精神的な負担が大きい時期でも課題を切り分けて読み取れます。

不合格後に切り分ける課題

事実と書類を確認

通知内容、当該年度の再受験案内、採用選考書類を確認します。

採用先・家族へ説明

不合格の事実、再受験意思、勤務や待機の希望を整理します。

生活費と学習環境を再設計

住居、収入予定、修習専念資金、貸与金、学習時間を確認します。

翌年に向けた全科目準備

特定科目だけでなく、5科目全体を再点検する前提で準備します。

Section 05

二回試験の5科目と評価構造

知識量だけでなく、実務記録を処理する能力が問われます。

二回試験の対象領域は、集合修習で扱われる5科目です。次の表は、科目ごとの中心能力と実務上の意味を整理したものです。科目名だけでなく、どの実務能力を確認しているのかを読み取ることが重要です。

科目中心となる能力実務上の意味
民事裁判要件事実、事実認定、訴訟手続、判決起案民事裁判官・訴訟代理人に必要な事件把握力
刑事裁判証拠評価、事実認定、刑事手続、判決構成刑事裁判の証拠構造を理解する能力
検察捜査、公訴提起、不起訴判断、証拠整理検察官的視点から事件処理を判断する能力
民事弁護法律相談、訴訟活動、保全・執行、和解、依頼者対応民事事件を処理する能力
刑事弁護被疑者・被告人弁護、接見、証拠検討、弁護方針刑事弁護人として防御活動を構成する能力

次の比較一覧は、二回試験で避けるべき重大なミスを整理しています。各項目は点数を伸ばす話ではなく、実務家として看過できない誤りを避けるために重要です。どのミスが自分の弱点に近いかを読み取ります。

重要事実の読み落とし

記録上明らかな事実や時系列を落とすと、結論全体が崩れます。

主要争点に答えていない

問われている争点から外れた答案は、知識があっても評価されにくくなります。

証拠評価の筋道が不明確

結論だけでなく、どの証拠からどう認定したかが重要です。

倫理・手続の軽視

守秘義務、利益相反、防御権、中立性などを軽視する判断は重大です。

時間配分の失敗

記録を読み込みすぎて答案が未完成になることも不合格リスクになります。

評価構造二回試験は上位合格を競う試験というより、法曹として最低限必要な実務能力を確認する試験と理解されます。満点主義ではなく、重大な不可要素を避ける発想が重要です。
Section 06

二回試験に落ちる理由と不合格を避ける対策

高い合格率に油断せず、起案、事実認定、時間管理、体調、倫理を整えます。

個別の不合格理由は通常公表されませんが、実務教育型試験の構造からリスク要因を整理できます。次の一覧は、落ちる理由として問題になりやすい要素をまとめたものです。自分の準備のどこが弱いかを読み取るために使います。

Risk 01

起案形式への不適応

司法試験型の答案に寄りすぎ、具体的記録に基づく実務文書として構成できない場合があります。

Risk 02

事実認定の弱さ

供述、客観証拠、利害関係、信用性評価を踏まえず、法的結論だけを書くと危険です。

Risk 03

時間管理の失敗

読む時間、構成時間、書く時間、見直し時間の配分を訓練する必要があります。

Risk 04

体調・メンタルの崩れ

複数日にわたる試験の負荷により、実力を下回る答案になる可能性があります。

Risk 05

倫理・手続の軽視

結論が正しそうでも、手続や倫理を外すと実務家適性の問題として評価される可能性があります。

次の一覧は、準備段階で最低限確認したい行動をまとめたものです。科目対策と生活設計を分けて読むことで、合格のための準備と、不合格時のリスク管理を同時に進められます。

1

集合修習を本番準備として扱う

起案、講評、添削から評価基準、典型ミス、答案構成、事実認定の書き方を吸収します。

起案
2

5科目すべてで重大ミスを避ける

得意科目で補うより、全科目で最低ラインを外さない発想が重要です。

全科目
3

型を使って記録を読む

型は思考を省くものではなく、複雑な事件を整理して結論までの筋道を示す枠組みです。

構成
4

本番前の生活設計を固定する

睡眠、試験時間帯、昼食、水分、直前確認メモ、初日の失敗を持ち越さないルールを整えます。

生活

次の横棒グラフは、対策上の重点を5科目すべてに置く考え方を示しています。棒の長さは優先度のイメージで、得意科目だけではなく、全科目で重大な不可要素を避けることを読み取ります。

民事裁判
刑事裁判
検察
民事弁護
刑事弁護
全科目で不可を避けることを示すため、同じ長さで表示しています。
Section 07

採用側から見た二回試験不合格リスク

採用条件、資格前業務、広報対応を明確にしておく必要があります。

法律事務所や企業が司法修習生を採用する場合、不合格時の扱いを曖昧にすると、本人にも採用側にも負担が生じます。次の表は、採用条件として事前に確認すべき項目を整理したものです。どの条件が登録前と登録後で変わるのかを読み取ります。

確認項目採用側で決めること注意点
司法修習終了の条件採用条件とするか、入所延期にするか内定通知書や採用条件書に明記します。
弁護士登録の条件登録前の勤務を認めるか対外表示と職務範囲を分けます。
一時的な職務法務スタッフ、リサーチ、文書整理などを認めるか弁護士としての代理業務と区別します。
翌年合格時の扱い再度採用する可能性、給与、待機期間をどうするか本人との合意内容を残します。
広報・個人情報肩書、ウェブ掲載、SNS、採用パンフレットをどう修正するか本人同意、名誉、将来のキャリアに配慮します。

次の注意事項は、不合格者がその時点では弁護士ではないことから生じる表示・業務上のリスクを整理しています。資格が必要な業務と補助的業務を分けて読み取ることが重要です。

弁護士表示の時期

弁護士登録前に、対外的に弁護士であるかのように表示しないよう管理します。

非資格業務との区別

契約レビュー補助、リサーチ、資料整理など、資格を前提としない範囲を明確にします。

守秘義務と利益相反

資格前の業務でも、情報管理や利益相反管理を採用側で確認します。

個人情報への配慮

不合格というセンシティブな情報を、本人の同意なく公表しないよう注意します。

Section 08

二回試験の合格率と落ちた場合のよくある質問

制度の一般的な説明です。個別の採用・進路判断は所属機関や専門家に確認してください。

Q1. 二回試験の合格率は何%ですか。

一般的には、採用者数ベースの合格相当率で見ると近年は概ね99%台と読めます。ただし、これは厳密な応試者数ベースの合格率ではなく、司法修習生採用者数と不合格者数から計算した便宜的指標です。年度や資料の母数で読み方が変わる可能性があります。

Q2. 二回試験に落ちたら弁護士になれませんか。

一般的には、その年度には弁護士になる資格を取得できません。司法修習生考試に合格し、司法修習を終えることが前提だからです。ただし、1回の不合格で将来一切弁護士になれないという意味ではなく、再受験・再採用の手続が問題になります。

Q3. 二回試験に落ちると司法修習生の身分はどうなりますか。

公表資料では、不合格者に司法修習生考試不合格通知書と罷免辞令書を送付する予定とされた年度があります。一般的には、司法修習生としての身分を失う方向で理解されますが、具体的な日程や手続は当該年度の案内を確認する必要があります。

Q4. 二回試験に落ちたら司法試験合格は無効になりますか。

一般的には、二回試験不合格によって司法試験合格が当然に消滅するという言い方は正確ではありません。ただし、再受験には司法修習生としての再採用選考が関係し、連続不合格に関する基準も問題になります。

Q5. 翌年に再受験できますか。

制度上、考試再受験希望者を想定した司法修習生採用選考関係の様式があります。ただし、再受験には採用選考が関係するため、当該年度の最高裁判所・司法研修所の案内を確認する必要があります。

Q6. 何回まで落ちても大丈夫ですか。

「大丈夫」と断定する表現は適切ではありません。最高裁判所の採用選考審査基準では、連続して3回合格しなかった者が不採用事由として示されています。ただし、再度司法試験に合格した者や、やむを得ない事情で受験できなかった場合の扱いも定められています。

Q7. 二回試験は全科目で合格が必要ですか。

一般的には、5科目の実務能力を総合的に確認する試験として準備する必要があります。個別の評価基準や判定の詳細は公表資料だけでは断定できませんが、どれか1科目の重大な失敗が不合格リスクになる試験として考えるのが実務上安全です。

Q8. 不合格者の氏名は公表されますか。

公表資料では、不合格者の受験番号が掲載される形式が見られます。氏名が公表される形式ではありません。ただし、本人や関係者には事実が伝わり、採用先との関係では報告が必要になる場合があります。

Q9. 就職先にはいつ伝えるべきですか。

一般的には、弁護士登録予定日、入所日、任官・任検予定、給与開始日などに影響するため、できるだけ早く正確に伝える必要があります。伝える内容は、不合格の事実、再受験意思、手続確認状況、勤務や待機の希望などに整理します。

Q10. 一般読者が最も重視すべき点は何ですか。

司法試験合格と法曹資格取得は同じではない、という点です。司法試験合格後、司法修習を受け、二回試験に合格して司法修習を終了することで、弁護士・裁判官・検察官になる資格に到達します。

Reference

参考文献・公表資料

最高裁判所・司法研修所関連

  • 最高裁判所 司法修習の概要
  • 最高裁判所 司法修習生の説明資料
  • 最高裁判所 司法研修所会場における注意事項等
  • 最高裁判所 受験歴申告書 司法修習生採用選考申込者用様式
  • 最高裁判所 司法修習生採用選考審査基準
  • 最高裁判所 司法修習生考試不合格者受験番号の公表資料

法務省・文部科学省関連

  • 法務省 弁護士資格認定制度の説明
  • 文部科学省 法曹養成制度改革連絡協議会資料 法曹人口について
  • 法務省 司法修習生採用者数・考試不合格者数に関する資料