2σ Guide

司法書士と行政書士の
相続業務の違いを一覧表で比較

相続登記、協議書、戸籍、法定相続情報、相続放棄、税務、紛争対応を切り分け、どの専門職へ相談すべきかを整理します。

2024年4月1日 相続登記義務化の開始
3年以内 不動産取得を知った後の登記期限
10か月以内 相続税申告期限の原則
本ページは株式会社Dプロフェッションズ(医師/医療機関/弁護士/弁護士法人ではありません)が運営しています。
一般的な情報提供を目的としており医療上の助言や法律相談等を行うものではありません。
広告(PR)を掲載しています。広告は編集内容や推奨を意味しません。
Video

司法書士と行政書士の 相続業務の違いを一覧表で比較

相続登記、協議書、戸籍、法定相続情報、相続放棄、税務、紛争対応を切り分け、どの専門職へ相談すべきかを整理します。

動画を読み込み中…
2σ GUIDE ・ VIDEO
司法書士と行政書士の 相続業務の違いを一覧表で比較
相続登記、協議書、戸籍、法定相続情報、相続放棄、税務、紛争対応を切り分け、どの専門職へ相談すべきかを整理します。
動画の文字起こし(全文テキスト)

2σ GUIDE ・ VIDEO

  • 司法書士と行政書士の 相続業務の違いを一覧表で比較
  • 相続登記、協議書、戸籍、法定相続情報、相続放棄、税務、紛争対応を切り分け、どの専門職へ相談すべきかを整理します。

POINT 1

  • 司法書士と行政書士の相続業務の違いを最初に把握する
  • 不動産、争い、税務、書類整理の4軸で相談先を見分けます。
  • 相続登記は司法書士が中心
  • 書類整理は行政書士も候補
  • 交渉や調停は弁護士

POINT 2

  • 司法書士と行政書士の相続業務の違いを一覧表で比較
  • 相続登記、協議書、戸籍、法定相続情報、裁判所手続を横断して確認します。
  • 次の一覧表は、司法書士と行政書士の相続業務の違いを主要手続ごとに比較したものです。

POINT 3

  • 司法書士と行政書士の相続業務の違いを法令上の範囲から見る
  • 法務局、家庭裁判所、官公署、税務、紛争の境界を整理します。
  • 司法書士と行政書士の違いは、資格名の印象ではなく、どの法律上の書類や申請を扱えるかで整理すると分かりやすくなります。
  • 次の比較は、法令上の位置づけから相続業務の境界を示します。
  • 相続税については、正味の遺産額が基礎控除額を超える場合に申告と納税が必要です。

POINT 4

  • 司法書士と行政書士の相続業務の違いを手続別に確認する
  • 相続登記、相続放棄、預貯金、自動車、農地で相談先が変わります。
  • 主要手続ごとの担当を見ていくと、司法書士と行政書士の違いはさらに具体的になります。

POINT 5

  • 司法書士と行政書士の相続業務の違いを判断順序で見極める
  • 1. 争いがあるか:取り分、遺言、使い込み、寄与分、特別受益、遺留分、不動産評価で対立があるかを確認します。
  • 2. 争いがある場合:弁護士が最優先です。
  • 3. 不動産があるか:ある場合は司法書士を必ず候補に入れ、登記に適合する協議書を確認します。
  • 4. 相続税がかかりそうか:基礎控除を超えそうな場合は税理士へ早めに相談します。
  • 5. 家庭裁判所手続が必要か:相続放棄、検認、特別代理人などがあれば司法書士または弁護士が候補です。
  • 6. 書類整理が中心か:不動産、税務、家庭裁判所、紛争がなければ行政書士が効率的な選択肢になる場合があります。

POINT 6

  • 司法書士と行政書士の相続業務の違いを典型ケースで比較
  • 相談内容ごとに最初の相談先と併用しやすい専門職を確認します。
  • 典型ケースごとに見ると、最初に相談する専門職と併用しやすい専門職が分かれます。

POINT 7

  • 司法書士と行政書士の相続業務の違いを専門職連携で理解する
  • 相続全体では弁護士、税理士、調査士、不動産関係者も関わります。
  • 相続では、司法書士と行政書士だけでなく、多くの専門職や関係機関が連携します。
  • 次の比較は、司法書士と行政書士のメリットと注意点を同時に見るものです。
  • 強みだけでなく限界も読むことで、依頼範囲を誤解しにくくなります。

POINT 8

  • 司法書士と行政書士の相続業務でよくある誤解
  • 相続手続一式、協議書、相続放棄、相続税の誤解を整理します。
  • 相続手続では、「相続手続一式」や「協議書作成」という言葉だけで依頼範囲を誤解しやすくなります。

まとめ

  • 司法書士と行政書士の 相続業務の違いを一覧表で比較
  • 司法書士と行政書士の相続業務の違いを最初に把握する:不動産、争い、税務、書類整理の4軸で相談先を見分けます。
  • 司法書士と行政書士の相続業務の違いを一覧表で比較:相続登記、協議書、戸籍、法定相続情報、裁判所手続を横断して確認します。
  • 司法書士と行政書士の相続業務の違いを法令上の範囲から見る:法務局、家庭裁判所、官公署、税務、紛争の境界を整理します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

司法書士と行政書士の相続業務の違いを最初に把握する

不動産、争い、税務、書類整理の4軸で相談先を見分けます。

司法書士と行政書士は、どちらも相続手続で関与する専門職です。ただし、相続登記、家庭裁判所提出書類、官公署提出書類、権利義務書類、相続人間の交渉、相続税申告では、担当できる範囲が異なります。

次の重要ポイントは、最初に専門職を選ぶときの判断軸を表しています。どの軸に該当するかを読むことで、司法書士、行政書士、弁護士、税理士をどう組み合わせるかが見えやすくなります。

不動産あり

相続登記は司法書士が中心

2024年4月1日から相続登記は義務化され、取得を知った日から3年以内の申請が必要です。

争いなし

書類整理は行政書士も候補

遺産分割協議書、相続人関係説明図、預貯金や自動車の手続書類などで関与しやすい場面があります。

争いあり

交渉や調停は弁護士

遺留分、使い込み、協議拒否、調停、審判、訴訟は弁護士の領域です。

税務あり

相続税申告は税理士

基礎控除、税務特例、申告書作成、税務相談は税理士に確認します。

相続登記を怠ると、正当な理由がない場合に10万円以下の過料の対象になり得ます。2024年4月1日より前に発生した相続で未登記のものも対象になるため、不動産がある相続では司法書士を主担当または共同担当に置く合理性が高いといえます。

Section 01

司法書士と行政書士の相続業務の違いを一覧表で比較

相続登記、協議書、戸籍、法定相続情報、裁判所手続を横断して確認します。

次の一覧表は、司法書士と行政書士の相続業務の違いを主要手続ごとに比較したものです。左から順に、手続の種類、司法書士の関与、行政書士の関与、実務上の選び方を読み、登記や裁判所が絡むかどうかを確認してください。

比較項目司法書士行政書士実務上の選び方
中核的な役割登記、供託、法務局提出書類、裁判所提出書類、一定の簡裁代理、後見等官公署提出書類、権利義務や事実証明に関する書類の作成と相談不動産登記や家庭裁判所書類なら司法書士、争いのない書類整理なら行政書士が候補です。
相続登記登記申請代理の中心職です。登記申請代理は扱えません。不動産があるなら原則として司法書士へ相談します。
遺産分割協議書相続登記に使う添付書類として作成、確認します。争いがない場合に権利義務書類として作成支援できます。登記に使うなら司法書士、登記がなく書類化中心なら行政書士も候補です。
戸籍収集と相続人調査登記、裁判所提出書類、法定相続情報の前提として行います。協議書、相続人関係説明図、法定相続情報の前提として行います。その後の目的書類によって選びます。
法定相続情報一覧図申出代理が可能で、相続登記と一体で扱いやすいです。申出代理が可能で、預貯金や各種書類整理と相性がよいです。登記まで行うなら司法書士、登記がない書類整理なら行政書士も候補です。
相続放棄家庭裁判所提出書類の作成を扱います。家庭裁判所提出書類の作成は原則として担当外です。期限が短いため司法書士または弁護士へ相談します。
遺言書の検認検認申立書などの作成を扱います。家庭裁判所提出書類の作成は原則として担当外です。自筆証書遺言の検認は司法書士または弁護士が候補です。
交渉、遺留分、使い込み疑い周辺書類に関与し得ますが、代理交渉は限定的です。紛争処理はできません。請求、交渉、訴訟リスクがあれば弁護士へ相談します。
相続税申告税務申告書作成や税務相談は税理士領域です。同じく税理士領域です。相続税の可能性があるなら税理士へ相談します。
自動車、農地、許認可登記部分を担当します。運輸支局、農地法、許認可などの行政手続に強いです。不動産登記は司法書士、許認可は行政書士で連携します。
Section 02

司法書士と行政書士の相続業務の違いを法令上の範囲から見る

法務局、家庭裁判所、官公署、税務、紛争の境界を整理します。

司法書士と行政書士の違いは、資格名の印象ではなく、どの法律上の書類や申請を扱えるかで整理すると分かりやすくなります。次の比較は、法令上の位置づけから相続業務の境界を示します。

観点司法書士行政書士境界の読み方
法務局手続登記または供託手続の代理、法務局提出書類の作成を扱います。登記申請代理は扱えません。相続登記がある時点で司法書士の関与が必要になりやすいです。
家庭裁判所提出書類相続放棄、検認、調停申立書などの提出書類作成を扱えます。原則として担当外です。家庭裁判所が出てくるなら司法書士または弁護士が候補です。
官公署提出書類登記や裁判所書類と関連する範囲で関与します。官公署提出書類の作成と提出手続代理を中心に扱います。許認可、自動車、行政手続は行政書士と相性がよいです。
権利義務書類登記や裁判所提出書類に必要な範囲で協議書等を扱います。争いがない場合に遺産分割協議書などを作成支援できます。何のための協議書かで担当が変わります。
紛争対応一定の簡裁代理を除き、相続紛争の代理活動は弁護士領域です。法的紛争段階の事案は担当外です。対立があるなら弁護士へ相談します。
税務税務申告、税務代理、税務相談は税理士領域です。同じく税理士領域です。基礎控除や申告期限の確認は税理士に任せます。

相続税については、正味の遺産額が基礎控除額を超える場合に申告と納税が必要です。基礎控除額は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」で、申告期限は原則として被相続人の死亡を知った日の翌日から10か月以内です。

Section 03

司法書士と行政書士の相続業務の違いを手続別に確認する

相続登記、相続放棄、預貯金、自動車、農地で相談先が変わります。

主要手続ごとの担当を見ていくと、司法書士と行政書士の違いはさらに具体的になります。次の表は、相続登記から預貯金、車、農地まで、手続の目的別に相談先を整理したものです。

手続主な担当判断注意点
相続登記司法書士を選ぶ典型場面です。不動産表示、住所沿革、登録免許税、法定相続情報の利用など登記実務上の論点が生じます。
遺産分割協議書登記に使うなら司法書士、争いのない書類化中心なら行政書士も候補です。不満、寄与分、特別受益、遺留分、使い込み疑いがあれば弁護士へ相談します。
相続人調査と戸籍収集両者が関与し得ます。登記や裁判所書類につなげるなら司法書士、預貯金や協議書整理なら行政書士も候補です。
法定相続情報一覧図両者とも申出代理が可能です。相続登記と一体なら司法書士、預貯金や届出中心なら行政書士が適する場合があります。
相続放棄司法書士または弁護士を選びます。自己のために相続開始があったことを知った時から3か月以内が原則です。
遺言書の検認司法書士または弁護士が候補です。検認は遺言の有効無効を判断する手続ではありません。
預貯金、生命保険、証券口座争いがなければ行政書士、登記と一体なら司法書士も候補です。支払拒否、権利主張、使い込み追及になれば弁護士へ相談します。
自動車、農地、許認可、事業関係行政書士の守備範囲と相性がよい場面があります。不動産登記は司法書士、税務は税理士、境界や分筆は土地家屋調査士と連携します。
Section 04

司法書士と行政書士の相続業務の違いを判断順序で見極める

争い、不動産、税務、家庭裁判所、書類整理の順に確認します。

依頼先を間違えないためには、感覚ではなく順番を決めて確認することが大切です。次の判断の流れは、争い、不動産、税務、家庭裁判所、書類整理の順に見る構成で、上から進むほど専門職選びの失敗を避けやすくなります。

相続の相談先を決める順番

争いがあるか

取り分、遺言、使い込み、寄与分、特別受益、遺留分、不動産評価で対立があるかを確認します。

争いがある場合

弁護士が最優先です。相手に送る文書や発言が後の調停や訴訟に影響する場合があります。

不動産があるか

ある場合は司法書士を必ず候補に入れ、登記に適合する協議書を確認します。

相続税がかかりそうか

基礎控除を超えそうな場合は税理士へ早めに相談します。

家庭裁判所手続が必要か

相続放棄、検認、特別代理人などがあれば司法書士または弁護士が候補です。

書類整理が中心か

不動産、税務、家庭裁判所、紛争がなければ行政書士が効率的な選択肢になる場合があります。

Section 05

司法書士と行政書士の相続業務の違いを典型ケースで比較

相談内容ごとに最初の相談先と併用しやすい専門職を確認します。

典型ケースごとに見ると、最初に相談する専門職と併用しやすい専門職が分かれます。次の表では、相談内容ごとに中心職と補助的に関わる職種を示し、理由を右列で確認できるようにしています。

相談内容最初に相談する専門職併用しやすい専門職理由
実家の土地建物を相続した司法書士税理士、行政書士、不動産業者相続登記が必要で、評価や売却が絡めば他職種も必要です。
合意済みで預金解約だけしたい行政書士または司法書士税理士書類整理中心ですが、相続税があれば税理士が必要です。
相続人の一人が協議書に押印しない弁護士司法書士、税理士交渉や調停の可能性が高くなります。
借金が多そうで相続したくない司法書士または弁護士税理士相続放棄は家庭裁判所手続で3か月期限があります。
自筆証書遺言が見つかった司法書士または弁護士行政書士等検認が必要になる場合があり、検認は有効無効の判断ではありません。
公正証書遺言を作りたい公証人、弁護士、司法書士、行政書士税理士公証人が公正証書を作成し、内容設計や税務検討は連携します。
相続税がかかりそう税理士司法書士、弁護士申告期限は原則10か月で、登記や紛争があれば他職種も必要です。
遺留分を請求したい、請求された弁護士税理士、司法書士請求、交渉、訴訟リスクがあります。
相続した土地を分けたい司法書士、土地家屋調査士税理士、不動産鑑定士所有権移転登記、分筆、評価、税務が絡みます。
農地を相続した司法書士、行政書士税理士、土地家屋調査士相続登記と農地関連手続を分けて考えます。
Section 06

司法書士と行政書士の相続業務の違いを専門職連携で理解する

相続全体では弁護士、税理士、調査士、不動産関係者も関わります。

相続では、司法書士と行政書士だけでなく、多くの専門職や関係機関が連携します。次の一覧は、相続全体の中で誰が何を担当するかを俯瞰するためのものです。

専門職、関係者相続での主な役割司法書士、行政書士との関係
弁護士争い、遺留分、使い込み、交渉、調停、審判、訴訟紛争が出たら最優先です。
司法書士相続登記、不動産名義変更、裁判所提出書類、法定相続情報、後見等不動産と家庭裁判所書類の中心です。
税理士相続税申告、税務相談、税務代理、税務調査対応税が出る場合の主担当です。
行政書士遺産分割協議書、相続人関係説明図、法定相続情報、官公署書類、許認可争いのない書類整理と行政手続に強みがあります。
公証人公正証書遺言の作成遺言内容の設計は複数専門職と連携することがあります。
土地家屋調査士境界、測量、分筆、表示に関する登記司法書士の権利登記と連携します。
不動産仲介業者相続不動産の売却、重要事項説明、売買契約実務司法書士は売買登記、税理士は譲渡税で連携します。
社会保険労務士遺族年金等の手続死亡後の周辺手続で関与します。

次の比較は、司法書士と行政書士のメリットと注意点を同時に見るものです。強みだけでなく限界も読むことで、依頼範囲を誤解しにくくなります。

専門職メリット注意点
司法書士相続登記を直接扱えます。戸籍収集、法定相続情報、協議書、登記申請、登録免許税、法務局の補正対応まで一連の流れを把握しています。相続紛争の代理交渉を全面的に行う専門職ではなく、相続税申告や税務相談も税理士領域です。
行政書士争いのない相続で、遺産分割協議書、相続人関係説明図、法定相続情報、官公署手続、自動車、許認可承継などの書類整理に強みがあります。相続登記申請代理、家庭裁判所提出書類作成、税務申告、紛争代理を担当できません。
連携の前提行政書士に相談した後で、不動産登記、相続税、紛争、家庭裁判所手続が見つかった場合は、司法書士、税理士、弁護士へ速やかに引き継ぐ体制が重要です。
Section 07

司法書士と行政書士の相続業務でよくある誤解

相続手続一式、協議書、相続放棄、相続税の誤解を整理します。

相続手続では、「相続手続一式」や「協議書作成」という言葉だけで依頼範囲を誤解しやすくなります。次の一覧は、よくある誤解と実務上の見方を対比しています。

よくある誤解実務上の見方
相続手続一式とあれば全部任せられる登記申請、税務申告、紛争代理、家庭裁判所代理まで一人の専門職がすべてできるわけではありません。
遺産分割協議書は誰に頼んでも同じ登記、税務、紛争予防、金融機関手続のどれに使うかで必要な文言が変わります。
行政書士に頼んだ協議書なら必ず登記できる登記に必要な記載が不足していれば補正や作り直しが必要になる場合があります。
相続放棄も行政書士に頼める相続放棄は家庭裁判所への申述手続で、司法書士または弁護士が候補です。
相続税がかかるかは後で考えればよい基礎控除額を超える可能性があれば、税理士に早めに確認する必要があります。
Section 08

司法書士と行政書士へ相談する前に準備する資料

資料ごとの目的と関係する専門職を整理します。

相談前に資料をそろえると、専門職が判断しやすくなります。次の表は、資料、目的、関係する専門職を対応させたものです。資料の有無だけでなく、どの論点を確認するための資料かを読み取ってください。

資料目的関係する専門職
死亡日、最後の住所、本籍の情報戸籍、住民票、相続放棄期限、相続税期限の確認全専門職
相続人の氏名、住所、続柄のメモ相続人関係の初期把握司法書士、行政書士、弁護士、税理士
固定資産税納税通知書、名寄帳不動産の有無、評価、登記対象の把握司法書士、税理士、不動産鑑定士
預貯金通帳、残高証明、証券口座資料財産調査、分割、相続税判断行政書士、税理士、弁護士
生命保険証券受取人、みなし相続財産、請求手続税理士、行政書士、弁護士
借入金、保証、請求書、督促状相続放棄、債務調査弁護士、司法書士
遺言書検認、公正証書、遺言執行、分割方針弁護士、司法書士、行政書士、税理士
相続人間の連絡履歴紛争性の判断弁護士
生前贈与、介護、生活費援助の資料特別受益、寄与分、税務判断弁護士、税理士
Section 09

司法書士と行政書士の相続業務の違いを実務パターンで整理

不動産、争い、税務の有無で主担当を切り替えます。

実務上は、財産の種類、争いの有無、税務の有無で専門職の組み合わせが変わります。次の比較は、よくある4パターンを整理したもので、主担当と切り替えの目安を読み取るために使えます。

PATTERN 1

不動産あり、争いなし、相続税なし

司法書士を主担当にして、相続登記、戸籍収集、法定相続情報、遺産分割協議書を一体で進めるのが効率的です。

PATTERN 2

不動産なし、争いなし、相続税なし

行政書士を主担当にして、相続人調査、遺産分割協議書、法定相続情報、預貯金や車の手続書類を整理する方法が考えられます。

PATTERN 3

不動産あり、相続税あり

司法書士と税理士の連携が必須です。相続税の申告期限は原則10か月で、登記義務の3年より短いため税理士の検討を並行させます。

PATTERN 4

争いあり、財産も複雑

弁護士を主担当にし、必要に応じて司法書士、税理士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、公認会計士をチームに入れます。

司法書士と行政書士の違いは、どちらが上か、どちらが安いかで判断するものではありません。相続登記があるか、家庭裁判所手続があるか、書類整理が中心か、相続人間に争いがあるか、相続税申告が必要かで判断します。

Reference

この記事の参考資料

  • 法務省「相続登記の申請義務化について」
  • 日本司法書士会連合会「司法書士の業務」
  • 日本行政書士会連合会「行政書士の業務」
  • 日本行政書士会連合会「遺言・相続」
  • 裁判所「遺産分割調停」
  • 裁判所「相続の放棄の申述」
  • 裁判所「遺言書の検認」
  • 法務局「法定相続情報証明制度について」
  • 法務局「法定相続情報証明制度の具体的な手続について」
  • 国税庁「相続税がかかる場合」
  • 国税庁「相続税の申告と納税」
  • 日本税理士会連合会「税理士とは」
  • 日本弁護士連合会「遺言・相続に関する法律相談窓口」
  • 日本公証人連合会「遺言」