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歩行者事故で骨折した場合の
弁護士基準の慰謝料相場

骨折事故の慰謝料は、治療期間に応じる入通院慰謝料と、症状固定後に残る後遺障害慰謝料を分けて確認します。通院、入院、後遺障害等級、過失割合、証拠の有無で最終額は大きく変わります。

73万円 通院のみ3カ月の目安
116万円 通院のみ6カ月の目安
290万円 後遺障害12級の目安
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歩行者事故で骨折した場合の 弁護士基準の慰謝料相場

骨折事故の慰謝料は、治療期間に応じる入通院慰謝料と、症状固定後に残る後遺障害慰謝料を分けて確認します。

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歩行者事故で骨折した場合の 弁護士基準の慰謝料相場
骨折事故の慰謝料は、治療期間に応じる入通院慰謝料と、症状固定後に残る後遺障害慰謝料を分けて確認します。
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2σ GUIDE ・ VIDEO

  • 歩行者事故で骨折した場合の 弁護士基準の慰謝料相場
  • 骨折事故の慰謝料は、治療期間に応じる入通院慰謝料と、症状固定後に残る後遺障害慰謝料を分けて確認します。

POINT 1

  • 歩行者事故で骨折した場合の弁護士基準慰謝料の全体像
  • 入通院慰謝料と後遺障害慰謝料を分けて確認します。
  • 入通院慰謝料
  • 後遺障害慰謝料
  • 最終受取額の変動

POINT 2

  • 骨折慰謝料を考える前に知る用語と範囲
  • 慰謝料、弁護士基準、自賠責、症状固定、後遺障害を整理します。
  • 慰謝料を確認する前に、弁護士基準、自賠責基準、症状固定、後遺障害の意味を分けて理解する必要があります。
  • 同じ「賠償金」でも財産的損害と精神的苦痛への慰謝料が混在するため、用語の意味を読むことが重要です。
  • 各列では、用語の意味と骨折事故で問題になる点を対応させています。

POINT 3

  • 歩行者事故で骨折した場合に請求できる損害項目
  • 慰謝料以外の治療費、休業損害、逸失利益、装具費も確認します。
  • 骨折事故では、慰謝料だけを見ていると全体像を誤ります。
  • 治療費、休業損害、逸失利益、装具費、将来治療費などが別に問題になるため、損害項目ごとの確認が重要です。

POINT 4

  • 歩行者事故の骨折で使う入通院慰謝料の相場表
  • 通院期間、入院期間、端数月の補間を具体的に見ます。
  • 骨折、脱臼、手術を伴う傷害、画像所見のある外傷では、通常傷害用の入通院慰謝料表を使って検討します。
  • 通院期間や入院期間の組み合わせで金額が変わるため、表の縦横を分けて読むことが重要です。
  • 端数月は、前後の月数の金額を日割りまたは月割りで補間して考えます。

POINT 5

  • 自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準の違い
  • 同じ骨折事故でも基準により慰謝料の見え方が変わります。
  • 4,300円 × 120日 = 51万6,000円
  • 交通事故の慰謝料で混乱しやすいのは、同じ事故でも自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準が存在することです。
  • 基準の目的が違うため、保険会社提示の内訳を分けて読むことが重要です。

POINT 6

  • 骨折部位別に見る弁護士基準慰謝料の実務ポイント
  • 上肢、下肢、骨盤、脊椎、肋骨、顔面で争点が変わります。
  • 骨折部位によって、慰謝料だけでなく後遺障害、逸失利益、将来治療費、生活支援の争点が変わります。
  • どの部位にどの記録が必要かを読むことが重要です。
  • 部位ごとに、機能障害、画像、手術、仕事や生活への影響を読み取ります。

POINT 7

  • 骨折後に後遺障害が残る場合の慰謝料相場
  • 等級ごとの金額と骨折で問題になりやすい後遺障害を整理します。
  • 後遺障害が認定された場合、入通院慰謝料とは別に後遺障害慰謝料を検討します。
  • 等級ごとに金額が大きく変わるため、表の等級と金額を対応させて読むことが重要です。
  • 類型、代表的な等級、具体例を対応させると、どの医学的資料を整えるべきかを読み取れます。

POINT 8

  • 歩行者事故の骨折慰謝料を計算例で確認する
  • 通院、入院、後遺障害、過失割合で総額がどう変わるかを見ます。
  • 計算例は、入通院慰謝料と後遺障害慰謝料を分けて見るために有効です。

まとめ

  • 歩行者事故で骨折した場合の 弁護士基準の慰謝料相場
  • 歩行者事故で骨折した場合の弁護士基準慰謝料の全体像:入通院慰謝料と後遺障害慰謝料を分けて確認します。
  • 骨折慰謝料を考える前に知る用語と範囲:慰謝料、弁護士基準、自賠責、症状固定、後遺障害を整理します。
  • 歩行者事故で骨折した場合に請求できる損害項目:慰謝料以外の治療費、休業損害、逸失利益、装具費も確認します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

歩行者事故で骨折した場合の弁護士基準慰謝料の全体像

入通院慰謝料と後遺障害慰謝料を分けて確認します。

歩行者事故で骨折した場合の弁護士基準の慰謝料相場は、骨折名だけでは一律に決まりません。実務上は、治療中の苦痛に対する入通院慰謝料と、症状固定後に障害が残った場合の後遺障害慰謝料を分けて検討します。

次の重要ポイントの一覧は、骨折事故の慰謝料を二層で見る理由を整理したものです。治療期間、入院の有無、後遺障害等級、過失割合を別々に読むことが重要で、保険会社の総額提示を分解する手がかりになります。

Layer 1

入通院慰謝料

骨折では、原則として通常傷害用の入通院慰謝料表を使い、通院のみ3カ月で約73万円、6カ月で約116万円が代表的な目安です。

Layer 2

後遺障害慰謝料

関節可動域制限、変形、短縮、偽関節、神経症状などが残れば、14級約110万円、12級約290万円、10級約550万円などが別に問題になります。

Total

最終受取額の変動

過失割合、治療の必要性、通院頻度、休業損害、逸失利益、既払金、健康保険や労災との調整で総額は大きく変わります。

要点軽い骨折で後遺障害が残らず通院数カ月で終わる事案は数十万円から百数十万円程度、入院や手術を伴い治療が長引く事案は百数十万円から二百万円台、後遺障害が残る事案は後遺障害慰謝料が上乗せされ、慰謝料だけでも数百万円になることがあります。
Section 01

骨折慰謝料を考える前に知る用語と範囲

慰謝料、弁護士基準、自賠責、症状固定、後遺障害を整理します。

慰謝料を確認する前に、弁護士基準、自賠責基準、症状固定、後遺障害の意味を分けて理解する必要があります。同じ「賠償金」でも財産的損害と精神的苦痛への慰謝料が混在するため、用語の意味を読むことが重要です。

次の比較表は、骨折事故の慰謝料計算で使う用語を整理したものです。各列では、用語の意味と骨折事故で問題になる点を対応させています。

用語意味骨折事故での注意点
慰謝料事故による精神的苦痛、肉体的苦痛への金銭的補償治療費、交通費、休業損害、逸失利益、装具費とは区別して確認します。
弁護士基準、裁判所基準、赤い本基準裁判例と裁判実務を踏まえて損害額を算定する基準過失割合、医学的因果関係、治療期間、後遺障害等級、証拠で調整されます。
自賠責基準自賠責保険または共済から支払われる最低限度の基準傷害部分は治療費などを含め120万円が上限で、慰謝料は1日4,300円が基本です。
症状固定治療を続けても医学的に大きな改善が見込めなくなった状態治療終了と同じ意味ではなく、後遺障害の検討開始点になります。
後遺障害事故と相当因果関係があり、医学的に認められ、等級に該当する障害可動域制限、変形、脚長差、偽関節、神経症状、脊柱障害などが問題になります。
Section 02

歩行者事故で骨折した場合に請求できる損害項目

慰謝料以外の治療費、休業損害、逸失利益、装具費も確認します。

骨折事故では、慰謝料だけを見ていると全体像を誤ります。治療費、休業損害、逸失利益、装具費、将来治療費などが別に問題になるため、損害項目ごとの確認が重要です。

次の比較表は、歩行者事故で骨折した場合に請求対象となり得る主な損害を整理したものです。列ごとに、何の費用か、骨折事故で争点になりやすい点を読み取ります。

損害項目内容骨折事故で問題になりやすい点
治療費診察、検査、手術、投薬、リハビリ、入院など治療費打切り、自由診療か健康保険か、労災利用の可否
入院雑費入院中の日用品など入院日数に応じた算定
通院交通費通院に必要な交通費タクシー利用、家族送迎、公共交通機関の困難性
付添看護費近親者付添や職業付添小児、高齢者、骨盤や下肢骨折、手術直後で重要
休業損害事故で働けず減収した分会社員、主婦、個人事業主、学生アルバイトで資料が異なる
入通院慰謝料治療中の苦痛への慰謝料入院期間、通院期間、傷害の重さで算定
後遺障害慰謝料後遺障害が残った精神的苦痛への慰謝料等級認定が前提になることが多い
後遺障害逸失利益後遺障害により将来収入が減る損害労働能力喪失率、喪失期間、基礎収入が争点
装具、杖、義肢等松葉杖、装具、義足など必要性と相当性の立証が必要
将来治療費、抜釘費用金属固定具を抜く手術など将来実施の蓋然性、医師の意見書が重要
弁護士費用、遅延損害金主に裁判で問題示談では交渉要素、裁判では認容額の一部として問題になることが多い
Section 03

歩行者事故の骨折で使う入通院慰謝料の相場表

通院期間、入院期間、端数月の補間を具体的に見ます。

骨折、脱臼、手術を伴う傷害、画像所見のある外傷では、通常傷害用の入通院慰謝料表を使って検討します。通院期間や入院期間の組み合わせで金額が変わるため、表の縦横を分けて読むことが重要です。

次の比較表は、入院せず通院治療を受けた場合の代表的な弁護士基準の目安です。左列が通院期間、右列が慰謝料の目安で、治療期間が長いほど金額が増える関係を読み取ります。

通院期間弁護士基準の入通院慰謝料の目安
1カ月28万円
2カ月52万円
3カ月73万円
4カ月90万円
5カ月105万円
6カ月116万円
7カ月124万円
8カ月132万円
9カ月139万円
10カ月145万円
11カ月150万円
12カ月154万円

次の比較表は、入院を伴う骨折事故の代表的な早見表です。左列が入院期間、上段が通院期間で、縦と横の交点を見ると、入院1カ月かつ通院6カ月なら約149万円、入院2カ月かつ通院6カ月なら約181万円と読み取れます。

入院期間と通院期間通院1カ月通院3カ月通院6カ月通院9カ月通院12カ月
入院なし28万円73万円116万円139万円154万円
入院1カ月77万円115万円149万円170万円183万円
入院2カ月122万円154万円181万円199万円211万円
入院3カ月162万円188万円211万円226万円236万円

端数月は、前後の月数の金額を日割りまたは月割りで補間して考えます。例えば通院のみ1カ月15日の骨折では、1カ月28万円と2カ月52万円の差額24万円の半分で12万円を足し、約40万円が一つの目安になります。

計算例28万円 + (52万円 - 28万円)× 15日 ÷ 30日 = 約40万円。ただし、実通院日数、通院頻度、医師の治療方針、リハビリ内容、治療中断の有無、症状経過で調整されます。

長期通院でも実通院日数が極端に少ない場合、慰謝料算定上の通院期間が暦上の期間より短く評価されることがあります。医師の指示に基づく定期診察、画像確認、リハビリの必要性は、診療録、リハビリ記録、画像、後遺障害診断書で示すことが重要です。

Section 04

自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準の違い

同じ骨折事故でも基準により慰謝料の見え方が変わります。

交通事故の慰謝料で混乱しやすいのは、同じ事故でも自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準が存在することです。基準の目的が違うため、保険会社提示の内訳を分けて読むことが重要です。

次の比較表は、三つの基準の性質と骨折事故での注意点を整理したものです。自賠責は最低限度、任意保険は社内基準、弁護士基準は裁判実務を踏まえる基準として読み分けます。

基準性質骨折事故での注意点
自賠責基準強制保険の最低限度の補償を目的とする基準傷害部分は治療費などを含め120万円が上限。慰謝料は日額4,300円が基本
任意保険基準任意保険会社が示談提示で用いる内部基準非公開で、弁護士基準より低い提示になることがあります。
弁護士基準裁判実務、裁判例を踏まえた基準交渉や訴訟で適正額を主張する際の中心的基準です。

次の強調表示は、自賠責基準の簡易例と弁護士基準の差を示します。治療期間180日、実通院60日の場合、実通院日数の2倍は120日で、4,300円に120日を掛けると51万6,000円です。同じ通院6カ月の骨折では、弁護士基準の入通院慰謝料だけで約116万円が目安になります。

4,300円 × 120日 = 51万6,000円

自賠責基準では、この金額に治療費、休業損害、交通費などを加えると傷害限度額120万円に近づくことがあります。弁護士基準では慰謝料だけで約116万円が目安となり、差が大きくなることがあります。

Section 05

骨折部位別に見る弁護士基準慰謝料の実務ポイント

上肢、下肢、骨盤、脊椎、肋骨、顔面で争点が変わります。

骨折部位によって、慰謝料だけでなく後遺障害、逸失利益、将来治療費、生活支援の争点が変わります。どの部位にどの記録が必要かを読むことが重要です。

次の一覧は、骨折部位別の実務ポイントを整理したものです。部位ごとに、機能障害、画像、手術、仕事や生活への影響を読み取ります。

上肢の骨折

肩、上腕、肘、前腕、手関節、手指では、利き手、関節内骨折、手術、可動域制限、握力低下、しびれ、仕事や家事への影響が重要です。

可動域利き手

下肢の骨折

大腿骨、脛骨、腓骨、足関節、膝周辺では、歩行能力、階段昇降、立ち仕事、荷重制限、脚長差、疼痛、跛行が問題になります。

歩行荷重制限

骨盤骨折

救命、出血管理、臓器損傷、尿路損傷、神経損傷、股関節機能、座位保持、歩行、性機能、排尿障害まで検討します。

重症外傷将来費用

脊椎圧迫骨折、椎体骨折

MRIで骨髄浮腫があるか、事故前後の画像比較、受傷直後からの疼痛、装具治療、仕事や日常生活の制限を確認します。

MRI既往症

肋骨骨折、胸骨骨折

肺挫傷、血胸、気胸、呼吸苦、胸部痛、睡眠障害、CTで確認される骨折、仕事上の身体負荷を整理します。

CT胸部症状

顔面骨骨折、歯牙損傷

咬合障害、開口障害、顔面変形、瘢痕、視覚障害、嗅覚障害、神経麻痺、歯科補綴の本数が問題になります。

関連診療科外貌
Section 06

骨折後に後遺障害が残る場合の慰謝料相場

等級ごとの金額と骨折で問題になりやすい後遺障害を整理します。

後遺障害が認定された場合、入通院慰謝料とは別に後遺障害慰謝料を検討します。等級ごとに金額が大きく変わるため、表の等級と金額を対応させて読むことが重要です。

次の比較表は、弁護士基準の代表的な後遺障害慰謝料の目安です。左列が等級、右列が慰謝料で、骨折事故では14級、12級、11級、10級、8級あたりが現実的に問題になりやすい点を読み取ります。

後遺障害等級弁護士基準の後遺障害慰謝料の目安
1級2,800万円
2級2,370万円
3級1,990万円
4級1,670万円
5級1,400万円
6級1,180万円
7級1,000万円
8級830万円
9級690万円
10級550万円
11級420万円
12級290万円
13級180万円
14級110万円

次の比較表は、骨折事故で問題になりやすい後遺障害の類型を整理したものです。類型、代表的な等級、具体例を対応させると、どの医学的資料を整えるべきかを読み取れます。

類型代表的な等級例具体例
局部の神経症状14級9号、12級13号骨折部周辺の痛み、しびれ、神経障害性疼痛
関節機能障害12級6号、12級7号、10級10号、10級11号、8級6号、8級7号肩、肘、手首、股関節、膝、足関節の可動域制限
変形障害12級5号、12級8号など鎖骨、肋骨、骨盤骨、長管骨の変形
脚長差13級8号、10級8号、8級5号など下肢短縮により歩行や姿勢に影響
偽関節8級、7級など骨癒合不全により不安定性や運動障害が残る
脊柱障害11級7号、8級2号、6級5号など脊椎圧迫骨折後の変形、運動障害
醜状障害14級4号、14級5号、12級14号など露出面の瘢痕、顔面瘢痕
歯科補綴14級2号、13級5号、12級3号など歯牙破折、脱落後の補綴

足関節骨折で入院1カ月、通院6カ月、症状固定後に足関節の可動域制限が残り12級7号が認定された場合、入通院慰謝料は約149万円、後遺障害慰謝料は約290万円となり、慰謝料だけで約439万円です。ここに後遺障害逸失利益、休業損害、治療費、交通費、装具費などが加わります。

Section 07

歩行者事故の骨折慰謝料を計算例で確認する

通院、入院、後遺障害、過失割合で総額がどう変わるかを見ます。

計算例は、入通院慰謝料と後遺障害慰謝料を分けて見るために有効です。次の比較表では、治療経過と後遺障害の有無ごとに慰謝料合計がどう変わるかを読み取ります。

次の比較表は、代表的な6つのケースをまとめたものです。左から事故後の治療経過、入通院慰謝料、後遺障害慰謝料、慰謝料合計を確認し、後遺障害が加わると総額が大きく変わる点を読み取ります。

ケース入通院慰謝料後遺障害慰謝料慰謝料合計
通院のみ3カ月、後遺障害なし約73万円なし約73万円
通院のみ6カ月、後遺障害なし約116万円なし約116万円
入院1カ月、通院6カ月、後遺障害なし約149万円なし約149万円
入院1カ月、通院6カ月、後遺障害12級約149万円約290万円約439万円
入院2カ月、通院9カ月、後遺障害10級約199万円約550万円約749万円
総損害額500万円、歩行者側過失20%過失相殺前の総損害に含めて確認過失相殺前の総損害に含めて確認500万円 × 80% = 400万円
注意慰謝料以外に、治療費、交通費、休業損害、後遺障害逸失利益、装具費、将来治療費、住宅改修、介護費が加わることがあります。総額提示では、どの項目が含まれているかを分解して確認します。
Section 08

骨折慰謝料が増額または減額されやすい事情

多発骨折、手術、通院間隔、既往症、清算条項などを確認します。

骨折事故では、同じ通院期間でも、重症性や治療経過によって増額方向または減額方向の評価が問題になります。事情ごとに証拠の有無が重要で、単なる主張だけでは評価されにくい点を読み取ります。

次の比較表は、慰謝料が増額方向に評価されやすい事情を整理したものです。各事情が、苦痛、治療負担、生活制限、将来リスクのどれに関係するかを読み取ります。

事情実務上の意味
多発骨折単独骨折より苦痛、治療負担、生活制限が大きい
開放骨折感染リスク、手術負担、瘢痕、重症性が高い
手術、再手術、抜釘侵襲、入院、仕事や生活への影響が大きい
長期入院日常生活制限、家族負担、精神的苦痛が大きい
関節内骨折将来の可動域制限や変形性関節症のリスクがある
骨盤骨折、大腿骨骨折、脊椎骨折重症外傷として治療や生活再建への影響が大きい
小児、高齢者通学、成長、介護、転倒リスク、回復過程が特殊
顔面瘢痕や露出面瘢痕外貌、社会生活、心理面への影響がある
加害者の悪質性飲酒、著しい速度違反、ひき逃げなどは別途評価されることがある

次の比較表は、慰謝料が減額方向に評価されることがある事情を整理したものです。どの事情が治療必要性、因果関係、証拠不足、追加請求の困難さにつながるかを読み取ります。

事情問題点
通院間隔が長い症状の継続性、治療必要性を疑われやすい
自己判断で治療中断事故と症状の因果関係を争われやすい
医師の指示なく整骨院中心医学的資料が不足しやすい
画像上の骨折が不明確骨折自体、事故起因性が争点になる
事故前から同部位に既往症素因減額や因果関係が争われる
治療期間が過度に長い相当治療期間を限定されることがある
物件事故扱いのまま長期間放置人身被害の証拠が弱くなることがある
示談書に清算条項がある後から追加請求が困難になることがある
Section 09

医学的証拠と事故状況の証拠をそろえる方法

画像、診療記録、リハビリ記録、映像、実況見分を目的別に整理します。

骨折事故の慰謝料を適正に確認するには、医学的証拠と事故状況の証拠を分けて集める必要があります。骨折の存在、事故との因果関係、治療の必要性、過失割合を支える資料が違うため、目的別に読むことが重要です。

次の比較表は、医学的証拠を作るために確認したい資料を整理したものです。診断名だけでなく、画像、診療記録、リハビリ記録が何を示すかを読み取ります。

資料確認する目的
初診記録、診断書事故日、受傷機転、痛む部位、歩行困難、腫れ、しびれ、可動域制限を早期に記録する
X線、CT、MRI、術前術後画像骨折の部位、関節内か、骨癒合の経過、手術内容、不顕性骨折の有無を確認する
カルテ、診療報酬明細書、看護記録、手術記録治療経過、入院、投薬、手術、症状の一貫性を確認する
リハビリ記録、機能評価可動域、筋力、歩行、日常生活動作、治療必要性、残存障害を示す
医師の意見書、後遺障害診断書症状固定時の状態、可動域、神経所見、画像所見、生活支障を整理する

次の比較表は、事故状況と過失割合を確認する証拠を整理したものです。事故態様が変わると過失割合が変わり、最終受取額に直結するため、証拠ごとの目的を読み取ることが重要です。

証拠目的
交通事故証明書事故の発生、当事者、日時場所の確認
実況見分調書衝突地点、停止位置、見通し、信号などの確認
ドライブレコーダー、防犯カメラ信号、速度、歩行者の動き、衝突態様の確認
現場写真、車両損傷写真横断歩道、信号、街灯、見通し、路面、衝突部位、速度推定の確認
目撃者情報、救急搬送記録信号や飛び出しの争い、受傷直後の症状、搬送先の確認

次の判断の流れは、治療費打切りを打診された場合に確認する順番を示します。保険会社の支払対応終了と医学的な治療終了を分けることが重要で、主治医の意見と保険利用の選択肢を読み取ります。

治療費打切りを打診されたときの確認順序

主治医に現在の状態を確認

骨癒合、痛み、可動域、荷重、リハビリの必要性、症状固定時期の見通しを確認します。

治療継続の必要性があるか

医学的な必要性、リハビリ計画、機能評価、画像確認を整理します。

必要あり
健康保険や立替払いを検討

第三者行為による傷病届や後日の損害賠償請求の可否を確認します。

改善見込み乏しい
症状固定と後遺障害を検討

後遺障害診断書、画像、可動域、神経所見を整理します。

Section 10

示談前チェックリストと時効・期限の確認

示談書に署名する前に、損害項目と期限を分けて確認します。

骨折事故では、示談前に治療終了、後遺障害、慰謝料基準、休業損害、逸失利益、過失割合、既払金、時効を確認します。示談書に清算条項が入ると追加請求が難しくなることがあるため、項目ごとの確認が重要です。

次の比較表は、示談書に署名する前に確認したい項目を整理したものです。左列が確認項目、右列が見るべき内容で、不足があれば示談前に資料を補う必要があります。

チェック項目確認内容
治療は終了したか医師が治癒または症状固定と判断しているか
後遺障害は検討済みか後遺障害診断書、等級申請、異議申立ての要否
入通院慰謝料は弁護士基準か通院期間、入院期間、表の選択が妥当か
休業損害は適正か給与、賞与、有給、主婦休損、事業所得を反映しているか
逸失利益は入っているか後遺障害等級、基礎収入、喪失率、喪失期間の確認
治療費、交通費、装具費は漏れていないか領収書、交通費明細、将来費用の確認
過失割合は妥当か信号、横断歩道、事故態様、刑事記録、映像の確認
既払金の控除は正しいか自賠責、任意保険、労災、健康保険の調整
清算条項は理解したか後から請求できなくなる範囲を確認
時効は管理できているか加害者への請求と自賠責請求の期限を区別

次の期限の一覧は、骨折事故で見落としやすい時効や請求期限を整理したものです。加害者への人身損害賠償請求と自賠責への被害者請求は一致しないことがあるため、起算点を分けて読むことが重要です。

請求の種類期間の目安起算点の考え方
人身損害の損害賠償請求損害及び加害者を知った時から5年民法上の人身損害に関する消滅時効が問題になります。
自賠責の傷害部分の被害者請求事故発生の翌日から3年以内治療費、休業損害、慰謝料などの傷害部分を区別します。
自賠責の後遺障害部分の被害者請求症状固定日の翌日から3年以内症状固定日を医師の判断と資料で確認します。
自賠責の死亡部分の被害者請求死亡日の翌日から3年以内死亡事故では相続人、扶養関係、刑事手続も整理します。
Section 11

歩行者事故の骨折慰謝料に関するよくある質問

一般的な制度説明として、金額、後遺障害、通院、過失割合を整理します。

次の質問と回答は、骨折事故の慰謝料でよく迷う点を一般情報として整理したものです。個別の結論は医療資料や事故証拠で変わるため、回答では確認すべき資料と制度の考え方を読み取ってください。

Q1. 歩行者事故で骨折した場合、弁護士基準の慰謝料相場はいくらですか。

一般的には、骨折名だけで一律には決まらず、通院のみ3カ月で約73万円、通院のみ6カ月で約116万円、入院1カ月と通院6カ月で約149万円、入院2カ月と通院6カ月で約181万円が代表的な入通院慰謝料の目安とされています。ただし、後遺障害、過失割合、治療経過で変わるため、具体的には資料を整理して専門家へ相談する必要があります。

Q2. 骨折なら後遺障害が認定されやすいですか。

一般的には、骨折しても症状固定時に機能障害、変形、短縮、神経症状などが等級に該当する程度で残らなければ、後遺障害は非該当となることがあります。画像だけでなく医学的所見が重要です。具体的には、後遺障害診断書や画像を確認して専門家へ相談する必要があります。

Q3. 保険会社の提示額が低いかどうかはどう判断しますか。

一般的には、提示書を治療費、休業損害、入通院慰謝料、後遺障害慰謝料、逸失利益、過失相殺、既払金に分けて確認します。ただし、基準や証拠により判断は変わります。具体的には、提示書と医療資料を整理して専門家へ相談する必要があります。

Q4. 骨折で通院頻度が少ないと慰謝料は下がりますか。

一般的には、通院頻度が極端に少ないと慰謝料算定上の通院期間が短く評価される可能性があります。ただし、骨折ではギプス固定中や術後経過観察中に頻回通院が不要な時期もあります。具体的には、医師の指示、画像確認、リハビリ記録を整理する必要があります。

Q5. 整骨院や接骨院の施術は慰謝料計算で不利ですか。

一般的には、医師の診断と治療方針、画像検査、診断書、リハビリ指示が中心資料になります。整骨院や接骨院の利用自体で直ちに結論が決まるものではありませんが、医師の関与が乏しいと治療必要性を争われる可能性があります。具体的な通院方法は専門家へ確認する必要があります。

Q6. 弁護士に依頼すると裁判に進むことが多いですか。

一般的には、多くの交通事故は示談交渉で解決します。必要に応じて示談あっせん、交通事故紛争処理センター、民事調停、訴訟を選択します。ただし、争点、証拠、金額差、時間、費用、本人の負担で方針は変わります。具体的には資料を整理して専門家へ相談する必要があります。

Q7. 弁護士費用特約がないと相談できませんか。

一般的には、弁護士費用特約がなくても相談は可能です。特約があれば自己負担を抑えやすい一方、増額見込みと費用を比較して依頼を検討することになります。具体的には、保険証券と提示額を整理して専門家へ確認する必要があります。

Q8. 歩行者側にも過失があると言われました。慰謝料も減りますか。

一般的には、民事上は過失割合に応じて慰謝料を含む損害全体が減額されます。ただし、過失割合は信号、横断歩道、速度、見通し、夜間状況、映像、実況見分調書で変わる可能性があります。具体的には、事故資料を確認して専門家へ相談する必要があります。

Section 12

歩行者事故の骨折慰謝料で最後に確認すること

表の金額だけでなく、後遺障害、逸失利益、過失割合、保険調整まで確認します。

歩行者事故で骨折した場合の弁護士基準の慰謝料相場は、まず入通院期間から確認します。通院のみ3カ月で約73万円、6カ月で約116万円、入院1カ月かつ通院6カ月で約149万円、入院2カ月かつ通院6カ月で約181万円が代表的な出発点です。

ただし、本当の争点は表の金額だけではありません。手術や入院の有無、治療期間の相当性、通院頻度、画像所見、後遺障害等級、休業損害、逸失利益、過失割合、治療費打切り、健康保険や労災との調整が最終受取額を変えます。

最終確認保険会社から提示を受けた段階では、慰謝料の金額だけでなく、損害項目ごとの計算根拠を分解し、弁護士基準で再計算し、後遺障害の可能性と事故証拠を確認することが重要です。
Reference

この記事の参考情報源

損害賠償基準、法令、自賠責

  • 公益財団法人日弁連交通事故相談センター「青本及び赤い本に関する刊行物情報」
  • 国土交通省「自賠責保険・共済の限度額と補償内容」
  • 国土交通省「支払までの流れと請求方法」
  • 国土交通省「後遺障害等級表」
  • 一般社団法人日本損害保険協会「交通事故の損害賠償に関する解説」
  • e-Gov法令検索「民法」
  • e-Gov法令検索「自動車損害賠償保障法」「自動車損害賠償保障法施行令」

医療、事故証明、社会保険

  • MSDマニュアル家庭版、プロフェッショナル版「骨折の概要」
  • 公益社団法人日本整形外科学会「骨盤骨折」
  • 一般社団法人日本整形外傷学会「大腿骨骨幹部骨折」
  • 警察庁交通局「令和7年における交通事故の発生状況について」
  • 自動車安全運転センター「交通事故に関する証明書」
  • 損害保険料率算出機構「自賠責の損害調査」
  • 全国健康保険協会「第三者行為による傷病届」
  • 厚生労働省「労働災害が発生したとき」