安全確保、証拠保存、警察相談、投稿削除、発信者情報開示、弁護士相談の順序を、一般情報として整理します。
安全確保、証拠保存、警察相談、投稿削除、発信者情報開示、弁護士相談の順序を、一般情報として整理します。
相手を説得する前に、安全確保、証拠保全、相談先、法的手段の順序を整理します。
元交際相手からのネットストーキングを止めたいとき、最初に考えるべきことは「相手をどう説得するか」ではありません。身の安全を確保し、何が起きたかを残し、警察・弁護士・支援窓口のどこへつなぐかを決めることが出発点です。
ネット上の嫌がらせは、連続するSNSメッセージ、監視をほのめかす投稿、位置情報の取得、誹謗中傷、私的な画像の拡散予告、アカウントへの不正ログインなどが重なると、ストーカー規制法、刑法、不正アクセス禁止法、私事性的画像被害防止法、民事上の人格権・プライバシー権侵害など複数の問題に広がります。
次の判断の流れは、元交際相手からのネットストーキングを止めたい場面で、最初に何を優先するかを示しています。危険度によって取るべき窓口が変わるため重要であり、上から順に確認して、緊急対応・証拠保全・削除や開示のどこへ進むかを読み取ってください。
殺害予告、押しかけ予告、避難先や勤務先への接近、GPS機器の発見などがあるかを確認します。
証拠整理を待たず、安全確保と警察相談を優先します。
スクリーンショット、URL、日時、相手との関係を保存し、#9110、サイバー相談、弁護士、法テラス等を検討します。
性的画像や住所の公開は削除を急ぎ、匿名投稿は発信者情報開示、反復接触は警察相談や警告書を検討します。
日本法では単一の用語ではなく、行為ごとに法的論点へ分解して考えます。
ネットストーキングとは、一般にインターネットやデジタル機器を使い、特定の人を継続的に監視し、追跡し、連絡し、嫌がらせをし、生活の平穏を害する行為を指します。もっとも、日本法上は「ネットストーキング」という一つの法律用語だけで処理されるわけではありません。
実際には、ストーカー規制法の「つきまとい等」や「位置情報無承諾取得等」、刑法上の脅迫・名誉毀損・侮辱、不正アクセス禁止法、私事性的画像被害防止法、民事上の不法行為などに分けて検討します。
次の一覧は、元交際相手からのネットストーキングで問題になりやすい行為を整理したものです。どの行為が起きているかによって相談先や証拠の残し方が変わるため重要であり、本人への連絡、公開投稿、位置情報、画像、ログインのどこに被害があるかを読み取ってください。
拒否しているのにLINE、SNS、メール、DM、電話、コメント欄で接触が続く場合です。拒否の意思表示と、その後の反復接触が重要な記録になります。
「昨日駅にいたね」「その服を見た」など、行動を監視しているような連絡や投稿です。実際の行動との一致や、相手が知り得ないはずの情報を整理します。
住所、勤務先、学校、家族情報、虚偽のうわさ、性的な情報を投稿する、または投稿すると告げる場合です。削除、差止め、損害賠償、刑事手続の検討につながります。
交際中に知ったパスワードを使い、SNS、メール、クラウド、スマートフォン、位置情報サービスにアクセスする場合です。ログイン履歴や転送設定の保存が重要です。
GPS機器、スマートタグ、位置情報共有アプリ、写真の位置情報などで居場所を把握する場合です。不審な機器を見つけたときは、写真と発見状況を残して相談します。
私的な性的画像や動画を送る、公開する、拡散すると告げる場合です。拡散防止のため削除と警察相談を急ぐ必要が高い類型です。
同じネット上の嫌がらせでも、生命・身体への危険がある場合と、証拠整理から始める場合では順序が違います。
元交際相手からのネットストーキングを止めたい場合、すべての事案で同じ順序を取るわけではありません。次の比較表は、危険度をA・B・Cの三段階で整理したものです。相談先と初動が変わるため重要であり、発言内容、位置情報、反復性、証拠の有無を見て、どの段階に近いかを読み取ってください。
| 緊急度 | 典型例 | 優先される対応 |
|---|---|---|
| A ― 生命・身体・避難先に危険 | 「殺す」「刺す」「今から行く」などの発言、自宅・職場・学校・避難先の近くにいる投稿、位置情報を知られている可能性、過去の暴力や住居侵入、性的画像・住所・家族情報の拡散予告、スマートタグやGPS機器の発見。 | 110番通報または警察署への緊急相談を優先。相手に警告メッセージを送ったり、単独で会ったりしないことが安全面で重要です。 |
| B ― 反復する連絡・監視・嫌がらせ | 拒否後も電話・メール・SNS・文書が届く、匿名アカウントの嫌がらせが続く、監視を告げられる、名誉を傷つける投稿、削除後の再投稿、職場・学校・家族への連絡。 | 証拠を保存し、警察、弁護士、支援窓口へ相談。ストーカー規制法上の警告や禁止命令等、削除、発信者情報開示を検討します。 |
| C ― 不安はあるが証拠や特定が不十分 | 「見られている気がする」「匿名アカウントが元交際相手かもしれない」など、危険感はあるが行為の日時・媒体・相手との結びつきがまだ整理できていない段階。 | いつ、どこで、どのアカウントから、何をされたかを記録。相手と結びつく事情、家族・職場・学校への危険、被害の影響を整理します。 |
弁護士や警察は、単なる不安の有無だけでなく、行為の反復性、内容、相手の特定可能性、危険性、証拠の有無を確認します。早い段階から、日時、媒体、アカウント、投稿内容、拒否した時期、被害の影響を記録することが重要です。
ストーカー規制法だけでなく、刑法、DV防止法、不正アクセス禁止法、民事上の請求が重なります。
ストーカー規制法は、身体、自由、名誉、生活の平穏を守るため、つきまとい等や位置情報無承諾取得等、反復して行われるストーカー行為を規制する法律です。拒否後の連続送信、監視を告げる行為、面会・交際の要求、名誉を害する事項、性的羞恥心を害する事項、GPS機器等による位置情報の取得などが問題になります。
次の比較表は、元交際相手からのネットストーキングで行為ごとに問題になりやすい法的論点を整理したものです。相談時に「どの法律名か」を正確に言えなくても、行為と被害を分けて伝えることが重要であり、表では連絡、脅迫、投稿、個人情報、画像、ログイン、位置情報、なりすましの違いを読み取ってください。
| 行為 | 主な法的論点 |
|---|---|
| 拒否後もSNS、メール、電話、DMを連続送信する | ストーカー規制法、迷惑防止条例、民事上の不法行為 |
| 「殺す」「職場に行く」「写真を晒す」と告げる | 脅迫罪、強要罪、ストーカー規制法、DV防止法 |
| SNSや掲示板に虚偽の悪評を書き込む | 名誉毀損罪、侮辱罪、信用毀損、民事上の損害賠償・削除請求 |
| 住所、電話番号、勤務先、学校、家族情報を投稿する | プライバシー侵害、人格権侵害、ストーカー規制法上の名誉・平穏侵害 |
| 私的な性的画像・動画を投稿または拡散予告する | 私事性的画像被害防止法、刑法、削除請求、損害賠償 |
| 元交際中に知ったパスワードでSNSやメールにログインする | 不正アクセス禁止法、刑法、民事上の損害賠償 |
| GPS機器・スマートタグ・位置情報共有アプリで追跡する | ストーカー規制法、不正アクセス禁止法、プライバシー侵害 |
| なりすましアカウントを作る | 利用規約違反、名誉毀損、信用毀損、業務妨害、不正アクセス禁止法等の可能性 |
次の重要ポイントは、2025年以降のストーカー対策で特に押さえたい制度変更と処罰例をまとめたものです。位置情報追跡や勤務先・学校との連携が被害防止に直結するため重要であり、日付、対象行為、警察が取り得る対応、刑の上限を区別して読み取ってください。
令和7年12月30日から、紛失防止タグを用いた位置情報の無承諾取得等が規制対象に加わり、職権での警告や、勤務先・学校の長を被害者援助の努力義務主体に加える改正も施行されています。ストーカー行為の処罰例として、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金、禁止命令等に違反してストーカー行為をした場合は2年以下の拘禁刑または200万円以下の罰金と説明されています。
同居していた交際相手や事実婚に近い関係では、DV防止法の保護命令制度も検討対象になることがあります。令和6年4月1日施行の改正では、接近禁止命令等の対象に、生命・身体だけでなく、自由、名誉、財産に対する脅迫を受けた被害者も加えられています。性的画像をネットに拡散すると告げる行為は、名誉に対する脅迫の例として説明されています。
「怖かった」だけでなく、いつ、どこで、誰から、何をされたかを残します。
警察相談、削除依頼、発信者情報開示、損害賠償請求では、投稿や連絡の内容だけでなく、URL、日時、アカウント、相手との関係、拒否の時期、被害の影響が重要になります。削除される前、ブロックする前、相手に反応する前に、可能な範囲で保存します。
次の一覧は、元交際相手からのネットストーキングで保存しておきたい情報を種類ごとに整理したものです。相談先が被害の反復性や危険性を把握しやすくなるため重要であり、メッセージ本文だけでなく、アカウント情報、通報記録、被害の影響まで残すことを読み取ってください。
全文、URL、投稿ID、アカウントID、ユーザー名、プロフィール画面、投稿日時、受信日時、タイムゾーンを保存します。
基本資料スクリーンショット、画面録画、着信履歴、留守番電話、SMS、メールヘッダー、画像・動画ファイルを残します。
削除前交際開始・終了時期、拒否した日時、過去の暴力・脅迫、職場・学校・家族への接触の有無を整理します。
背景事情警察、弁護士、学校、勤務先、支援機関、プラットフォームへの相談や削除依頼、回答内容を保存します。
継続管理通院、欠勤、転居、睡眠障害、業務への影響、家族や友人に届いた連絡などを時系列で記録します。
損害整理投稿内容だけを切り抜くのではなく、可能であればURL、投稿日時、アカウント名、プロフィール、前後の文脈が分かる形で保存します。スマートフォンでは、全体画面、拡大画面、プロフィール画面、URL表示画面を分けて保存し、削除される可能性が高い投稿は画面録画も検討します。
次の時系列表は、被害の発生日時、媒体、相手アカウント、内容、証拠番号、被害・対応を一つにまとめる例です。証拠が散らばったままだと相談先が状況を把握しにくいため重要であり、1行ごとに「何が起き、どの証拠で確認でき、どう対応したか」を読み取れる形にしてください。
| 日時 | 媒体 | 相手アカウント | 内容 | 証拠番号 | 被害・対応 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026/04/01 22:31 | LINE | 元交際相手名 | 「会わないなら職場に行く」 | 画像001 | 返信せず保存 |
| 2026/04/02 08:10 | X | @xxxxx | 勤務先名を投稿 | 画像002、URL | プラットフォーム通報 |
| 2026/04/02 12:00 | 電話 | 非通知 | 無言電話3回 | 通話履歴003 | 警察相談予定 |
法律相談と同時に、アカウント、端末、位置情報、写真の設定を点検します。
元交際相手は、交際中にパスワード、秘密の質問、端末ロック、位置情報共有、クラウド写真、共有カレンダー、サブメール、電話番号を知っていることがあります。法的対応だけでなく、アカウントや端末から情報が漏れ続けないように点検することが重要です。
次の一覧は、ネットストーキングを止めるために法律相談と並行して確認したいデジタル設定をまとめたものです。相手に現在地や私生活が伝わる経路を塞ぐため重要であり、パスワード、ログイン履歴、共有設定、位置情報、投稿内容のどこに穴があるかを読み取ってください。
メール、SNS、クラウド、スマートフォン決済、銀行、通信会社、Apple ID、Googleアカウント、LINE、Instagram、X、Facebook、TikTok、Dropbox、iCloud、Google Photos、Google Mapsなどを確認します。使い回しを避け、長く複雑なパスワードへ変更し、多要素認証を設定します。
不審なログイン履歴、ログイン中の端末、連携済みアプリ、共有アルバム、共有カレンダー、予備メールアドレス、復旧用電話番号、秘密の質問、転送設定、メールフィルタを確認します。
現在地、職場、学校、通勤経路、家の外観、窓からの景色、駅、行きつけの店、子どもの学校行事が手がかりになります。リアルタイム投稿を避け、公開範囲を限定し、位置情報タグや友人のタグ付けを点検します。
バッグ、車、バイク、自転車、ポーチ、ぬいぐるみ、プレゼント、コートのポケットを確認します。不審な機器や「不明なタグ」通知があれば、写真、発見日時、場所、状況を保存して警察に相談します。
不審なログイン履歴がある場合は、履歴画面を保存し、パスワード変更、全端末ログアウト、多要素認証設定を行います。警察やサイバー相談窓口に伝える際は、ログイン日時、端末、IPアドレス表示、通知メールの内容などを整理します。
拒否の意思表示は重要ですが、危険がある場合は自分で返信しない選択もあります。
ストーカー規制法上、拒否後の連続送信が問題になる場面では、拒否の意思表示が重要になることがあります。もっとも、何度も説得したり、怒りをぶつけたり、長文で反論したりすると、相手に接触の口実を与え、証拠関係も複雑になります。
安全が確保されている場合の文面は、たとえば「今後、私への連絡、面会要求、SNSでの投稿、勤務先・家族・友人への連絡はしないでください。これ以上続く場合は、警察・弁護士に相談します。」という程度にとどめる考え方があります。ただし、危険性が高い場合、性的画像や住所の拡散を脅されている場合、相手が暴力的な場合は、自分で返信せず、警察または弁護士に相談してから対応を検討します。
次の比較表は、返信やブロックを考えるときに、行うことと避けることを分けて整理したものです。相手への反応が新たな接触や危険を招くことがあるため重要であり、証拠確保、接触遮断、挑発回避の順番を読み取ってください。
| 場面 | 考え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 一度だけ明確に拒否する | 安全が確保されている場合は、連絡・面会・投稿・第三者への連絡を拒否する短い文面を残す考え方があります。 | 長文の反論や説得を続けると、接触の口実になり得ます。 |
| ブロックする | 精神的負担を減らす手段として有効です。ブロック前に、アカウント名、ID、URL、プロフィール、メッセージ履歴を保存します。 | ブロック後に別アカウントから連絡が来る場合、その反復性も記録します。 |
| 危険が高い場合 | 性的画像、住所、勤務先、家族情報の拡散予告や暴力の危険がある場合、自分で返答せず警察・弁護士へ相談します。 | 単独で会う、金銭を払って黙らせようとする、挑発する対応は避けます。 |
次の一覧は、元交際相手からのネットストーキングで避けたい行動をまとめたものです。本人の安全や証拠の信用性を損なうおそれがあるため重要であり、相手への反撃、違法なログイン、過度な拡散、証拠削除、単独面会を避けることを読み取ってください。
相手を挑発したり、相手の個人情報を晒し返したりすると、新たな紛争や法的リスクを生むことがあります。
相手のアカウントへログインする、位置情報を追跡するなどの行為は、不正アクセス等の問題につながる可能性があります。
怖いからと履歴を消すと、警察相談、削除請求、発信者情報開示、損害賠償請求で状況を説明しにくくなります。
「最後に一度だけ」と言われても、待ち伏せや暴力の危険がある場合があります。第三者や警察・弁護士へ相談してから対応を検討します。
危険が差し迫るときは110番、緊急ではない不安は警察署や#9110、サイバー相談窓口を利用します。
危険が差し迫っている場合は110番です。緊急ではないが不安がある場合は、最寄りの警察署、警察相談専用電話#9110、都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口を利用します。人命に関わるサイバー事案は警察署、緊急を要するものは110番、被害届を行う場合は警察署等に連絡する流れが案内されています。
次の一覧は、警察相談で伝えると状況整理に役立つ項目です。相談時間が限られることが多いため重要であり、相手との関係、拒否の時期、行為の回数、危険情報、望む対応を順番に読み取ってください。
相手が元交際相手であること、別れた時期、拒否した時期、過去の暴力・脅迫・待ち伏せの有無を伝えます。
どのネット上の行為が、何回、どの期間に行われたか、投稿・メッセージ・着信・位置情報・画像の種類ごとに整理します。
住所、職場、学校、家族、避難先を知られているか、性的画像、個人情報、位置情報の危険があるかを伝えます。
警告、禁止命令、被害届、告訴、パトロール、勤務先との連携など、何を希望しているかを相談します。
警察は、つきまとい等または位置情報無承諾取得等について、申出に応じた警告、禁止命令等、処罰を求める手続、被害防止のための教示等を行うことがあります。警告や禁止命令等に進む場合は相手が知る可能性があるため、逆恨みが怖い場合は、その不安自体を具体的に伝えます。
削除で拡散を止め、匿名投稿では発信者情報開示を検討します。
誹謗中傷、個人情報、性的画像、なりすまし、脅迫投稿がある場合、まずプラットフォームの削除フォームや通報機能を使います。削除依頼では、単に「不快です」と書くよりも、対象URL、投稿者アカウント、投稿日時、侵害されている権利、具体的被害、削除を求める理由、証拠画像を整理します。
次の手順図は、投稿を見つけてから削除、発信者情報開示、性的画像への緊急対応へ分岐する流れを示しています。投稿の種類によって急ぐべき対応が変わるため重要であり、証拠保存、削除申請、開示検討、警察相談の順序を読み取ってください。
URL、投稿日時、アカウント、プロフィール、前後の文脈、画面を保存します。
誹謗中傷、個人情報、性的画像、なりすまし、脅迫、位置情報のどれに近いかを整理します。
性的画像、住所、避難先、子どもの情報などは拡散防止を優先します。
通信記録の保存状況に左右されるため、早期に相談します。
令和7年4月1日施行の改正により、従来のプロバイダ責任制限法は情報流通プラットフォーム対処法として、大規模プラットフォーム事業者に削除対応の迅速化や運用状況の透明化に関する義務を課す枠組みに変わっています。主要SNSでは専用フォーム、受付日時、回答内容、証拠添付の可否を保存します。
匿名アカウントが元交際相手か分からない場合、発信者情報開示請求・発信者情報開示命令を検討することがあります。ただし、すべての匿名アカウントが特定できるわけではなく、通信記録の保存状況、投稿の権利侵害性、プラットフォームの仕様、手続の速度が影響します。
性的画像や動画を投稿された場合、または投稿すると脅された場合は、通常の削除依頼より緊急性が高い類型です。拡散防止のため削除を急ぎ、同時に警察や弁護士へ相談します。可能な範囲でURL、投稿日時、画面、アカウント情報を保存してから削除依頼に進みます。
警察相談、削除、発信者情報開示、損害賠償、勤務先・学校対応を組み合わせます。
弁護士に相談する意味は、単に法律名を知ることだけではありません。警察にどう説明するか、証拠が足りるか、相手に直接連絡せずに済むか、削除依頼や発信者情報開示をどう進めるか、損害賠償や警告書を検討するかを整理する点にあります。
次の一覧は、弁護士相談で整理できる実務上の課題をまとめたものです。複数の手段を同時に考える必要があるため重要であり、警察対応、削除、開示、警告書、民事請求、住所秘匿、勤務先・学校対応のどこに支援が必要かを読み取ってください。
被害届・告訴、警告、禁止命令等の相談に向けて、時系列表、証拠一覧、危険情報、望む対応を整理します。
内容証明郵便や代理人からの連絡により、直接接触を避けながら連絡停止や投稿停止を求める方法を検討します。
次の比較表は、相談先を選ぶときの確認項目と、相談時に持参したい資料をまとめたものです。対応の早さと安全配慮が結果に影響しやすいため重要であり、ネット削除・開示だけでなく、ストーカー規制法、DV、犯罪被害者支援、住所秘匿への理解も確認してください。
| 確認項目 | 具体的に見る点 |
|---|---|
| 分野経験 | ストーカー規制法、犯罪被害者支援、DV、インターネット削除・発信者情報開示の経験があるか。 |
| 緊急対応 | 削除請求、開示、性的画像、位置情報、勤務先・学校対応などを迅速に扱えるか。 |
| 安全配慮 | 住所、連絡先、避難先の秘匿、相手への連絡文案、警察相談との連携を検討できるか。 |
| 費用と範囲 | 相談料、着手範囲、削除、開示、警告書、交渉、裁判所手続、緊急対応の費用説明が明確か。 |
| 持参資料 | 時系列表、スクリーンショット、URL一覧、相手情報、拒否メッセージ、警察相談記録、削除依頼記録、通院・欠勤・転居等の資料。 |
元交際相手が勤務先に電話する、学校に問い合わせる、家族にDMする、友人に新住所を聞く、職場の口コミサイトやSNSに投稿する、退勤時間に待ち伏せるなどの場合、周囲との連携が必要です。住所、シフト、在籍、出勤状況、電話番号を教えないこと、来訪時は対応せず警備・総務・警察に連絡すること、連絡があった日時・内容・相手の電話番号を記録することを、最小限の関係者に共有します。
名誉毀損、プライバシー侵害、性的画像、住所・勤務先情報の投稿については、プラットフォームへの削除申請、送信防止措置の申出、弁護士名での削除請求、裁判所手続による削除仮処分などを検討することがあります。今後も投稿や拡散が続くおそれがある場合は差止め、精神的苦痛、通院、転居、休職、営業上の損害、削除対応費用などについて損害賠償請求を検討します。ただし、範囲や金額は投稿内容、拡散状況、被害の程度、証拠、相手の資力、裁判例の傾向によって異なります。
費用に不安がある場合は、法テラスの犯罪被害者支援やDV等被害者法律相談援助など、利用できる制度の有無を確認します。対象や利用条件は制度ごとに異なるため、具体的には窓口で確認します。
24時間以内、1週間以内、継続対応に分けて、被害拡大を防ぐ行動を確認します。
次の時系列は、元交際相手からのネットストーキングを止めたい人が、いつ何を確認するかをまとめたものです。対応を先延ばしにすると証拠や通信記録が失われることがあるため重要であり、緊急対応、証拠、アカウント保護、相談、削除、継続記録の順番を読み取ってください。
危険があれば110番。メッセージ、投稿、URL、日時、アカウントを保存し、時系列表を作り始めます。主要アカウントのパスワードを変更し、多要素認証、ログイン履歴、連携アプリ、位置情報共有を確認します。
警察相談、弁護士相談の予約、プラットフォームへの削除申請、発信者情報開示の必要性、スマートタグ・GPS機器・位置情報アプリの点検、職場・学校・家族向けの情報非開示ルールを整理します。
新たな接触を保存し、直接会わず、相手に反論せず、第三者に個人情報を不用意に共有しないようにします。削除後も再投稿を確認し、転居、通学路変更、医療・心理支援が必要な場合は支援機関へ相談します。
元交際相手からのネットストーキングで迷いやすい点を、一般情報として整理します。
一般的には、危険がある場合や、すでに拒否を明確に伝えている場合は、反応を続けない方が安全とされる場面があります。ただし、拒否の意思表示が証拠として意味を持つこともあります。危険性、過去の暴力、投稿内容、証拠状況によって結論が変わる可能性があるため、具体的な対応は警察や弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
一般的には、一部のサービスではブロックや削除によって履歴の確認が難しくなることがあります。ブロック前に、メッセージ、プロフィール、URL、日時、アカウントIDを保存することが重要とされています。ただし、サービス仕様や危険度で対応は変わる可能性があるため、具体的には資料を整理して専門家へ相談する必要があります。
一般的には、発信者情報開示請求・開示命令により、一定の要件を満たす場合に投稿者情報の開示を求めることがあります。ただし、通信記録の保存状況、投稿の権利侵害性、プラットフォームの仕様、手続の時期によって結論が変わる可能性があります。具体的な見通しは、投稿URLや証拠を整理したうえで弁護士等へ相談する必要があります。
一般的には、表現の自由は重要ですが、他人の名誉、プライバシー、性的羞恥心、生活の平穏を侵害する投稿や脅迫まで無制限に保護するものではないとされています。ただし、投稿内容、公益性、真実性、文脈、被害の程度によって判断が変わる可能性があります。具体的な評価は専門家へ相談する必要があります。
一般的には、相談だけで直ちに相手へ通知されるとは限りません。警告、禁止命令、捜査などに進む場合には相手が知る可能性があります。ただし、安全確保の方法は事案によって変わるため、逆恨みへの不安、住所や勤務先を知られている状況、過去の暴力などを警察に具体的に伝える必要があります。
一般的には、危険が差し迫っている場合は警察への連絡が優先される対応とされています。一方で、削除、開示、損害賠償、警告書、証拠整理、告訴状作成などが必要な場合は、警察相談と弁護士相談を並行することもあります。具体的な順序は危険度と証拠状況によって変わるため、専門家へ相談する必要があります。
一般的には、性的羞恥心を害する画像の送信はストーカー規制法上問題となる可能性があり、私的な性的画像を公開・拡散する場合は私事性的画像被害防止法等の問題にもなり得ます。ただし、内容、送信先、公開範囲、脅迫の有無、証拠関係で結論は変わります。具体的には警察や弁護士等へ相談する必要があります。
一般的には、共有範囲は慎重に決める必要があります。ただし、相手が職場・学校に連絡する、待ち伏せる、情報を聞き出す可能性がある場合は、最小限の関係者に情報非開示や来訪時対応を依頼することが安全につながる可能性があります。具体的な共有範囲は、危険度や組織体制を踏まえて専門家へ相談する必要があります。
公的機関・法令情報を中心に、制度説明の根拠を整理しています。