死亡後に必要となる資格喪失、
資格確認書等の返還、葬祭費、
保険料精算、相続放棄や税務への影響を
期限順に整理します。
死亡後に必要となる資格喪失、資格確認書等の返還、葬祭費、保険料精算、相続放棄や税務への影響を 期限順に整理します。
死亡後に動く医療保険、葬祭費、保険料精算、相続判断をまとめて把握します。
後期高齢者医療制度の資格喪失届の手続きは、単に資格確認書を返すだけの作業ではありません。被保険者が亡くなると、死亡届、医療保険資格の整理、資格確認書等の返還、葬祭費の申請、保険料の再計算、過納保険料の還付、未納保険料の確認、高額療養費等の給付、年金、準確定申告、相続税申告、相続登記、相続放棄の判断が同時に進みます。
次の要点は、この手続が相続実務の入口としてどこに位置づくかを示しています。期限やお金の流れを早めに整理することが重要で、資格喪失そのものと、還付金・未納保険料・葬儀費用を誰が扱うかという相続上の整理を分けて読むことが大切です。
資格喪失届や資格確認書等の返還は公的医療保険の記録整理です。一方で、葬祭費、保険料還付、未納保険料、高額療養費、故人の預金からの支払いは、相続人間の清算や相続放棄の判断に関係する可能性があります。
このページで扱う中心論点は、死亡後に家族がどの順番で何を確認すべきかです。特に、期限、提出先、必要書類、葬祭費、給付口座、保険料精算、相続放棄への影響を一体で押さえると、窓口で聞くべきことが明確になります。
対象者、資格喪失日、資格確認書、広域連合と市区町村窓口の役割を整理します。
後期高齢者医療制度は、主に75歳以上の人と、一定の障害があり広域連合の認定を受けた65歳以上75歳未満の人を対象とする公的医療保険制度です。制度上の保険者は都道府県単位の後期高齢者医療広域連合で、住民が実際に相談する窓口は市区町村の後期高齢者医療担当課、保険年金課、国保年金課、医療保険課などです。
次の一覧は、手続で混同しやすい用語をまとめたものです。用語の意味を先に押さえると、資格喪失届、資格確認書、葬祭費、相続人代表者届がそれぞれ別の役割を持つことを読み取れます。
高齢者の医療の確保に関する法律に基づき、広域連合が保険者として事務を担う公的医療保険です。生活保護を受けている人などは適用除外となる場合があります。
被保険者が死亡した場合、実務上は死亡日の翌日を資格喪失日として扱う例があります。死亡以外にも、転出、生活保護等による適用除外、障害認定の撤回や非該当で喪失が起こります。
医療機関等で保険資格を確認するための書類です。従来の健康保険証は2024年12月2日以降新たに発行されなくなり、マイナ保険証または資格確認書を提示する仕組みに移行しています。
次の判断の流れは、実際にどの窓口へ確認するかを示しています。住所地と施設所在地が異なると担当が変わることがあるため、最後の住所地、加入していた広域連合、死亡届を出した窓口を順番に確認する点を読み取ってください。
住民票上の住所と施設入所前の住所を確認します。
後期高齢者医療担当、保険年金課、医療保険課などを確認します。
施設入所や長期入院があると、実際の滞在地と担当窓口が一致しないことがあります。
死亡届の提出有無だけでなく、残る手続をまとめて確認します。
14日以内の資格喪失届、7日以内の死亡届、公簿確認による省略を分けて確認します。
施行規則では、資格喪失に関する届出事項を14日以内に後期高齢者医療広域連合へ届け出ることが予定されています。届出書には、被保険者番号、氏名、個人番号、資格喪失年月日、資格喪失理由、届出人の氏名・住所・届出年月日などを記載し、資格確認書を有するときは添付する扱いです。
次の比較表は、死亡届と資格喪失届の違いをまとめたものです。同じ市区町村庁舎で案内されることがあっても、根拠、目的、期限、添付書類が違うため、窓口でどの手続まで終わったのかを読み分けることが重要です。
| 項目 | 死亡届 | 後期高齢者医療の資格喪失関連手続 |
|---|---|---|
| 目的 | 戸籍に死亡の事実を反映する届出 | 医療保険資格、資格確認書、給付、保険料を整理する手続 |
| 期限の目安 | 死亡の事実を知った日から7日以内。国外死亡は3か月以内 | 資格喪失届は原則14日以内 |
| 主な提出先 | 死亡地、本籍地、届出人所在地の市区町村 | 住所地の市区町村後期高齢者医療窓口または広域連合 |
| 主な添付・確認物 | 死亡診断書または死体検案書 | 資格確認書、各種認定証、本人確認書類、必要に応じた関係確認書類 |
| 注意点 | 提出後すぐに死亡記載の戸籍や住民票除票が取れない場合があります | 資格喪失が省略処理されても、葬祭費、給付口座、保険料精算は別に確認します |
広域連合が公簿等で届出事項を確認できるときは、資格喪失届が省略される場合があります。ただし、省略は関連手続すべてが不要という意味ではありません。資格確認書等の返還、葬祭費、高額療養費等の未支給給付、給付口座変更、保険料の還付または未納は、別途確認すべき事項です。
医療保険だけでなく、年金、税務、相続放棄、登記まで期限を並べて見ます。
死亡後の手続は期限が重なります。次の時系列は、いつ何を確認するかを表しています。早い期限から順に処理し、14日以内の医療保険、3か月以内の相続放棄、4か月以内の準確定申告、10か月以内の相続税申告、3年以内の相続登記を別々に管理することが重要です。
死亡届と一体の用紙で発行されることが多く、後続手続の出発点になります。
戸籍窓口へ提出し、同じ庁舎内で医療保険、年金、介護保険、税の窓口も確認します。
資格喪失届が必要か、省略済みか、返還物と葬祭費申請の有無を確認します。
多くの自治体では、葬祭日の翌日から2年が期限と案内されています。
年金天引きや口座振替の影響で、後日通知が届くことがあります。
財産・債務調査が間に合わない場合は、家庭裁判所への期間伸長申立ても検討対象です。
死亡日までの所得、医療費、社会保険料などを相続人等が整理します。
基礎控除を超える場合は、死亡時の住所地を所轄する税務署へ申告します。
不動産を取得した相続人は、要件に該当する場合、3年以内の登記申請義務があります。
次の比較表は、医療保険手続と相続手続を並行して進めるための確認先をまとめたものです。担当窓口を分けて見ることで、死亡届提出時に同日に聞けることと、後日専門家へ確認すべきことを読み取れます。
| 手続 | 主な確認先 | 重要な確認事項 |
|---|---|---|
| 資格喪失と返還 | 市区町村の後期高齢者医療窓口 | 届出要否、資格喪失日、返還物、郵送可否 |
| 葬祭費 | 市区町村または広域連合 | 金額、申請者、期限、必要書類、振込口座 |
| 保険料と給付 | 市区町村、広域連合 | 還付、未納、高額療養費、口座変更、代表者届 |
| 年金 | 年金事務所 | 死亡届、未支給年金、遺族年金、必要書類 |
| 税務 | 税務署、税理士 | 準確定申告、医療費控除、社会保険料控除、相続税 |
| 登記・不動産 | 法務局、司法書士 | 相続登記、法定相続情報、評価証明、固定資産税資料 |
返還物、葬祭費、給付口座、保険料精算を一度に確認できるよう準備します。
実際の必要書類は自治体ごとに異なります。次の一覧は、窓口へ行く前に手元にあるか確認する資料を目的別に整理したものです。何のための資料かを分けておくと、返還、申請、還付受領、相続関係確認のどこで使うのかを読み取れます。
資格確認書、従来の被保険者証が残っている場合の証、限度額適用・標準負担額減額認定証、特定疾病療養受療証、介護保険被保険者証、届出人の本人確認書類、必要に応じた個人番号確認資料や委任状を確認します。
返還葬祭費支給申請書、会葬礼状、葬儀領収書、請求明細書、火葬代の領収書、火葬証明書、埋火葬許可証の写し、喪主または葬祭執行者の口座情報、本人確認書類を準備します。
申請相続人代表者指定届、口座変更届、代表者の本人確認書類、戸籍、法定相続情報一覧図の写し、還付金受領に関する委任状、代表相続人の口座情報、印鑑を求められる場合があります。
代表者確認次の比較表は、窓口で聞くべき質問を場面別にまとめたものです。質問を事前に分けておくことが重要で、資格喪失の要否だけで帰らず、葬祭費、給付、保険料、相続放棄予定時の扱いまで確認することを読み取れます。
| 確認場面 | 窓口で聞くこと | メモすべき事項 |
|---|---|---|
| 資格喪失 | 死亡による資格喪失届は必要か、省略済みか。資格喪失日はいつか。 | 受付日、担当課、担当者、提出方法、控えの有無 |
| 返還物 | 資格確認書、旧被保険者証、限度額認定証、特定疾病療養受療証を返す必要があるか。 | 紛失時の申立方法、郵送返還の可否 |
| 葬祭費 | 金額、申請者、期限、必要書類、火葬のみの場合の扱い、喪主以外口座の扱い。 | 申請期限、振込予定、委任状や印鑑の要否 |
| 給付金 | 高額療養費や療養費の未支給分があるか。故人名義口座から変更が必要か。 | 口座変更届、相続人代表者届、戸籍や法定相続情報の要否 |
| 保険料 | 還付または未納があるか。死亡後に年金から引かれた保険料はどう精算されるか。 | 通知発送先、納付書、還付通知、口座振替停止 |
| 同日確認 | 介護保険、年金、住民税、固定資産税、障害福祉、各種医療証も同じ日に確認できるか。 | 追加窓口、必要書類、後日発送される通知の宛先 |
電話確認メモでは、確認日、自治体名、担当課、担当者名、電話番号、亡くなった人の氏名・生年月日・死亡日・最後の住所・被保険者番号を控えます。そのうえで、資格喪失届、返還物、葬祭費、給付金、保険料、介護保険・年金・税の追加窓口を項目ごとに残すと、後から相続人間で説明しやすくなります。
誰に支給されるか、金額が全国一律でないこと、2年の期限を確認します。
葬祭費は、後期高齢者医療の被保険者が亡くなったときに、葬祭を行った人へ支給される給付です。多くの案内では喪主または葬祭を行った人が申請者とされ、法定相続人全員へ当然に分けられる給付とは限りません。内縁配偶者、親族以外の実質的な葬祭執行者、施設関係者が関わる場合は、窓口確認が必要です。
次の比較表は、葬祭費の金額や期限に自治体差があることを表しています。金額だけでなく、支給主体、上乗せの有無、期限の起算点が重要で、読者は「5万円と決めつけず加入先で確認する」ことを読み取ってください。
| 確認項目 | よくある案内 | 注意点 |
|---|---|---|
| 受給者 | 葬祭を行った人、喪主など | 法定相続人全員が当然に受け取る扱いとは限りません。 |
| 金額 | 5万円の広域連合が多い | 香川県のように3万円の例、品川区のように合計7万円の例があります。 |
| 期限 | 葬祭日の翌日から2年とされる例が多い | 死亡日と葬祭日が異なる場合、起算点を誤らないよう確認します。 |
| 必要書類 | 申請書、資格確認書、口座情報、葬祭確認書類など | 会葬礼状、領収書、火葬証明書、埋火葬許可証の写しなど自治体で異なります。 |
| 相続争いがある場合 | 申請者、領収書名義、支払原資が問題になることがあります | 葬祭費の振込先、葬儀費用の負担、香典管理を記録します。 |
相続人間で対立がある場合、葬祭費は少額でも感情的な争点になり得ます。葬儀社との契約者、領収書の宛名、実際に支払った人、支払原資、香典の管理者、葬祭費の振込先、相続人間の合意を残すことが、後の遺産分割協議の説明資料になります。
死亡月の保険料、還付、未納、高額療養費、凍結口座を整理します。
後期高齢者医療保険料は、年度途中で被保険者でなくなった場合、資格喪失日の属する月の前月分まで月割りで扱う例があります。横浜市の案内では、死亡による資格喪失日は死亡日の翌日とされ、たとえば7月31日死亡なら8月1日喪失となり、7月分まで負担する説明がされています。
次の比較表は、死亡後に起こりやすい保険料と給付の動きを整理しています。通知が後日届くことが多いため、相続人代表者が何を受け取り、何を支払い、どの資料を残すべきかを読み取ることが重要です。
| 項目 | 起こり得ること | 相続実務上の注意 |
|---|---|---|
| 死亡月の保険料 | 資格喪失日の属する月の前月分まで月割りとされる例があります。 | 死亡日と資格喪失日を確認し、通知書を保存します。 |
| 過納保険料の還付 | 年金天引きや口座振替により納め過ぎが発生する場合があります。 | 還付金は相続人間の清算対象になり得るため、振込額と受領者を記録します。 |
| 未納保険料 | 死亡後に納付書や督促、精算通知が届く場合があります。 | 相続放棄を検討している場合、故人の財産から支払う前に慎重に確認します。 |
| 高額療養費等 | 死亡前の診療分について給付が発生する場合があります。 | 故人名義口座が凍結されると、口座変更届や代表者届が必要になることがあります。 |
| 医療費・社会保険料資料 | 領収書、支給決定通知、保険料通知が税務資料になります。 | 準確定申告、相続税申告、遺産分割説明のためにまとめて保存します。 |
次の注意点一覧は、還付や未納が相続放棄や相続人間の清算に影響し得る場面を示しています。特に、故人の預金から支払う行為、還付金を受け取って使う行為、給付金を私的に費消する行為は、行政上の手続とは別に慎重な判断が必要であることを読み取ってください。
未納保険料や他の債務を故人の預金から支払うと、相続財産の処分に当たるかが問題になる場合があります。
代表者が還付金を受け取った場合、通知、振込額、分配方法を残さないと相続人間の説明が難しくなります。
高額療養費等が故人名義口座へ振り込まれる予定なら、早めに口座変更届や代表者届の要否を確認します。
未支給年金、戸籍、法定相続情報、準確定申告、相続登記へつなげます。
死亡届を出した後、死亡記載のある戸籍や住民票除票がすぐに取得できないことがあります。相続手続、年金、銀行、保険、税務では、死亡後に発行された戸籍や住民票除票を求められることが多いため、発行可能時期を窓口で確認します。
次の比較表は、後期高齢者医療の窓口確認から派生しやすい手続をまとめています。医療保険の資料が、年金、税務、登記、金融機関手続にも使われるため、どの資料を誰に渡すべきかを読み取ることが重要です。
| 関連手続 | 確認する内容 | 資料として残すもの |
|---|---|---|
| 戸籍・住民票除票 | 死亡記載の反映時期、相続人確認資料の取得方法 | 戸籍、住民票除票、相続関係説明資料 |
| 法定相続情報一覧図 | 銀行、年金、登記、税務で使えるか | 認証された一覧図の写し、戸籍一式の控え |
| 未支給年金 | 受け取れる遺族の範囲と順位、死亡届省略の有無 | 年金関係の請求書、続柄確認資料、振込通知 |
| 準確定申告 | 死亡日までの所得、医療費、社会保険料、還付の影響 | 医療費領収書、保険料通知、還付通知、給付通知 |
| 相続税申告 | 医療費の未払金、葬儀費用、保険料未納、未収給付 | 葬祭費支給決定通知、葬儀領収書、保険料精算資料 |
| 相続登記 | 不動産の有無、死亡日、住所、相続人、遺言の有無 | 戸籍、住民票除票、固定資産税通知、評価証明、登記事項証明書 |
税理士へ相談する場合は、後期高齢者医療保険料の納入通知書、年金からの特別徴収が分かる年金振込通知書、死亡後の保険料変更通知、還付通知、未納保険料の納付書、医療費領収書、高額療養費等の支給決定通知、葬祭費支給決定通知、葬儀費用の領収書、介護保険料や介護サービス費の領収書、窓口メモをまとめて渡せるようにします。
行政上の整理行為と、相続財産の処分に見える行為を分けます。
家庭裁判所の説明では、相続人は単純承認、相続放棄、限定承認のいずれかを選択でき、自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月の熟慮期間内に判断する必要があります。調査しても判断できない場合は、期間伸長の申立てができるとされています。
次の比較表は、相続放棄を検討しているときに、比較的整理しやすい行為と慎重に扱うべき行為を分けたものです。行政上の資格整理と財産の処分を同じものと考えないことが重要で、どの行為を記録し、どの行為を専門家に確認すべきかを読み取ってください。
| 分類 | 例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 公的資格整理 | 死亡届、資格確認書等の返還、窓口への死亡事実連絡 | 一般的には医療保険資格の記録整理と位置づけられます。 |
| 財産の保存 | 郵便物、領収書、通帳、通知書を保管する | 後日の判断資料として保存し、使途を混同しないことが重要です。 |
| 慎重な確認が必要 | 故人の預金から未納保険料や他の債務を支払う | 相続財産の処分に当たるかが問題になる場合があります。 |
| 慎重な確認が必要 | 還付金や高額療養費を受け取り私的に使う | 受領者、金額、使途を記録し、相続放棄予定者がいる場合は専門家確認が必要です。 |
| 慎重な確認が必要 | 故人名義の財産を相続人間で分配する | 単純承認とみなされる可能性が問題になる場合があります。 |
次の判断の流れは、相続放棄を検討する家族が窓口手続と財産管理を分けるための順番を表しています。期限が短い行政手続を放置せず、同時に財産処分に踏み込まない線引きを読み取ってください。
資格喪失届の要否、返還物、葬祭費申請の期限を確認します。
保険料、給付、年金、預金、借金に関する書類を混ぜずに保存します。
支払い、受領、分配をする前に、相続放棄への影響を確認します。
債務超過、争い、還付金受領、故人預金の使用がある場合は慎重に確認します。
申請控え、振込通知、領収書、窓口メモを保存します。
施設死亡、遠方居住、障害認定加入、相続争い、特殊財産を確認します。
実務では、典型的な自宅死亡だけでなく、施設入所、他県死亡、家族が遠方、65歳から74歳の障害認定加入、相続人間の対立、事業や特殊財産がある場合に迷いやすくなります。次の一覧は、状況ごとの確認先と注意点を示しており、自分の状況に近いものから窓口質問を補うことが重要です。
死亡診断書を受け取り、7日以内に死亡届を提出し、住所地の窓口で資格確認書等を返還します。葬祭費、保険料精算、高額療養費、年金、介護保険、税務、銀行、不動産登記を順に確認します。
後期高齢者医療の被保険者であれば、死亡による資格喪失、返還、葬祭費申請が問題になります。障害者手帳、自立支援医療、重度心身障害者医療費助成なども同時に確認します。
死亡届は死亡地等に出せますが、医療保険の資格喪失や葬祭費は加入していた広域連合・住所地の市区町村が問題になります。住所地特例の有無を確認します。
郵送返還、郵送申請、原本還付、本人確認書類の写し、委任状、代表相続人届の要否を電話で確認します。
預金管理、葬儀費用、葬祭費申請者、還付金や高額療養費の受取人で対立する場合は、記録化と方針確認が重要です。
次の注意点一覧は、医療保険の手続だけで終わらせると後から問題化しやすいサインをまとめたものです。複数に当てはまるほど、早めに専門家へ資料を見せて方針を確認する必要性が高いと読み取れます。
借金の有無が分からない、相続放棄を検討している、死亡後も年金や保険料の引落しが続いている場合です。
葬儀費用や葬祭費で揉めている、相続人の一部が連絡を拒否している、預金引出しの疑いがある場合です。
不動産、非上場株式、会社、事業、農地、山林、知的財産、海外居住者、生活保護や障害福祉が絡む場合です。
後期高齢者医療の資格喪失届そのものは市区町村窓口で確認できますが、還付金、未納保険料、葬儀費用、相続放棄、不動産、税務、年金、会社財産が絡むと、専門職の役割分担が必要になります。次の比較表は、相談内容ごとの主な相談先を示しており、何を誰に聞くべきかを読み取るためのものです。
| 相談先 | 関与しやすい場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 弁護士 | 相続人間の対立、葬祭費や還付金の争い、預金の使い込み疑い、相続放棄、遺留分、調停・審判・訴訟 | 紛争性がある場合の中心になります。 |
| 司法書士 | 相続登記、戸籍収集、法定相続情報一覧図、家庭裁判所提出書類作成、不動産関係書類 | 不動産がある相続では早めの確認が重要です。 |
| 税理士 | 準確定申告、相続税申告、医療費控除、社会保険料控除、死亡後還付金、葬儀費用の税務整理 | 保険料通知、医療費領収書、葬祭費通知を渡せるようにします。 |
| 行政書士 | 争いのない戸籍収集、相続関係説明資料、遺産分割協議書案、行政手続書類 | 紛争性がある法律相談、税務代理、登記申請代理は専門外です。 |
| 社会保険労務士 | 未支給年金、遺族年金、年金受給権者死亡届、会社役員や従業員死亡時の労務社会保険手続 | 医療保険と年金の死亡後手続をつなげて確認します。 |
| ファイナンシャル・プランナー | 家計、保険、老後資金、相続後の生活資金、専門家への橋渡し | 独占業務を行う専門職ではないため、必要に応じて他士業へつなぎます。 |
| 公認会計士・中小企業診断士・弁理士等 | 非上場株式、会社価値、事業承継、特許・商標・意匠の名義変更 | 会社や知的財産がある場合に関与範囲が広がります。 |
最後に、実務上の結論を7点にまとめます。これは全体の優先順位を表す整理で、死亡直後に何を先に確認し、どこから専門家へつなぐかを読み取るためのものです。
死亡届、資格喪失、資格確認書等の返還、葬祭費、保険料精算を同時に確認します。
資格喪失届は原則14日以内ですが、公簿確認で省略される場合があります。
返還物、葬祭費、給付口座変更、保険料還付・未納は別途必要になり得ます。
多くは5万円ですが、金額や必要書類は自治体・広域連合で異なります。
葬祭費は葬祭日の翌日から2年が期限とされる例が多くあります。
保険料還付、高額療養費、未支給年金は相続人間の清算や税務に関係する可能性があります。
相続放棄、争い、不動産、相続税、会社、特殊財産がある場合は早期確認が重要です。
自治体差や相続上の判断があるため、一般的な考え方として整理します。
一般的には、自治体によって扱いが異なります。公簿等で確認できる場合に届出を省略できる仕組みがあり、死亡届により資格喪失自体が処理される自治体もあります。ただし、資格確認書等の返還、葬祭費申請、給付口座変更、保険料精算の確認は残る可能性があります。具体的には、住所地の担当窓口へ確認する必要があります。
一般的には、資格喪失届は原則14日以内とされています。期限を過ぎた場合でも、放置せず窓口へ連絡することが重要です。葬祭費は、多くの自治体で葬祭日の翌日から2年を過ぎると申請できないと案内されています。ただし、期限や救済の扱いは自治体や事情により異なる可能性があります。
一般的には、紛失した旨を窓口へ申し出る扱いになります。自治体によって、申立書、届出書への記載、本人確認資料等を求められることがあります。返還できない理由と窓口説明を記録しておくと、後日の確認に役立ちます。
一般的には、多くの自治体で葬祭を行った人または喪主への支給として案内されています。そのため、当然に相続人全員で分けるものとは限りません。ただし、葬儀費用の負担、香典管理、相続人間の合意、税務上の整理によって扱いが問題になる可能性があります。具体的な整理は、資料を残したうえで弁護士や税理士等へ相談する必要があります。
一般的には、自治体により扱いが異なります。火葬のみでも対象とする案内を出している自治体がありますが、すべての広域連合・市区町村で同じとは限りません。具体的には、加入していた広域連合または市区町村へ確認する必要があります。
一般的には、葬祭費は申請者または喪主等の口座へ振り込まれることが多いです。保険料還付や高額療養費等は、相続人代表者指定届や口座変更届が必要になる場合があります。故人名義口座への振込予定がある場合は、早めに窓口へ確認する必要があります。
一般的には、死亡に伴う公的資格の整理や資格確認書等の返還は、相続財産の処分そのものとは区別して考えられます。ただし、故人の財産から支払う、還付金を受け取って使う、財産を分けるなどの行為は、相続放棄に影響する可能性があります。具体的な対応は、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
一般的には、死亡届を出した親族、同居人、相続人、喪主、葬祭を行った人などが関与する例があります。葬祭費は喪主または葬祭を行った人が申請者とされる例が多いです。ただし、代理人が行う場合は、委任状や本人確認書類が必要になる可能性があります。
一般的には、後期高齢者医療制度の資格喪失関連で主に返還対象になるのは資格確認書や関連認定証等です。マイナンバーカード自体は別制度の本人確認カードです。死亡後のマイナンバーカードの扱いは、市区町村のマイナンバー担当窓口へ確認する必要があります。
一般的には、終わりません。後期高齢者医療の資格喪失は医療保険資格の整理です。相続では、戸籍収集、相続人確定、財産調査、遺言確認、相続放棄、遺産分割、預金・不動産・証券・保険・税務・年金などが別途必要になる可能性があります。
制度の根拠と公的情報を確認するための資料名を整理しています。