2σ Guide

亡くなった人の
住民票除票はどこで取得できるか

相続登記、相続放棄、預貯金、保険、年金、相続税申告で求められる住民票除票について、取得先、請求できる人、必要書類、戸籍の附票との違い、取れない場合の代替策まで整理します。

住所地原則の取得先
150年現行保存期間の目安
3か月相続放棄の期間管理
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亡くなった人の 住民票除票はどこで取得できるか

最後の住所地、請求権限、必要書類、提出先の要件を同時に確認します。

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亡くなった人の 住民票除票はどこで取得できるか
最後の住所地、請求権限、必要書類、提出先の要件を同時に確認します。
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  • 亡くなった人の 住民票除票はどこで取得できるか
  • 最後の住所地、請求権限、必要書類、提出先の要件を同時に確認します。

POINT 1

  • 亡くなった人の住民票除票はどこで取得できるかの全体像
  • 最後の住所地、請求権限、必要書類、提出先の要件を同時に確認します。
  • 最後の住所地
  • 請求できる立場
  • 疎明資料

POINT 2

  • 住民票除票とは何か、亡くなった人の取得先はどこか
  • 1. 手元資料を確認
  • 2. 戸籍謄本で本籍地を確認:本籍地が分かれば、戸籍や戸籍の附票の請求先を特定できます。
  • 3. 本籍地で戸籍の附票を取得:戸籍が作られてから除籍されるまでの住所履歴を確認します。
  • 4. 最後の住所地で請求:住所履歴から判明した市区町村に、住民票除票を請求します。

POINT 3

  • 亡くなった人の住民票除票を請求できる人と必要書類
  • 同じ家族だったことだけで当然に取得できるとは限りません。
  • 死亡者の住民票除票は、死亡により本人が請求できません。
  • 自分の立場に近い行を確認し、取得理由と証明資料を対応させて読むことが重要です。
  • 窓口請求で通常確認される持参物と実務上の意味を整理します。

POINT 4

  • 住民票除票の取得方法と請求書の書き方
  • 窓口、郵送、コンビニ、オンラインの扱いと記載事項を整理します。
  • 本籍、筆頭者、死亡の記載を確認
  • 取得方法ごとの確認ポイントを整理します。
  • 資料不足を窓口で確認できる一方、受付窓口が限定される自治体があります。

POINT 5

  • 住民票除票を相続手続で使う場面
  • 司法書士
  • 相続登記や法定相続情報一覧図で、登記簿上住所と本籍、死亡時住所が接続できるかを確認します。
  • 弁護士
  • 相続放棄、遺産分割調停、送達先、管轄裁判所の確認など、争いや裁判所手続に関係する場面で確認します。

POINT 6

  • 住民票除票が取れない場合の代替策
  • 1. 戸籍の附票を確認:住民票除票が取れない場合、まず本籍地で戸籍の附票、除附票、改製原附票を確認します。
  • 2. 提出先に代替資料を確認:法務局、家庭裁判所、金融機関など、提出先がどの資料で足りると扱うかを確認します。
  • 3. 住所のつながりを補う:不在住証明、不在籍証明、権利証、固定資産税資料、上申書などを組み合わせて検討します。
  • 4. 期限のある手続を優先:相続放棄の3か月など、期間制限がある手続では、資料収集と並行して申述先へ確認します。

POINT 7

  • 亡くなった人の住民票除票の誤解とチェックリスト
  • 取得前後で確認する項目を分け、取り直しや提出漏れを減らします。
  • よくある誤解
  • 取得前チェックは、請求先、請求権限、疎明資料、記載事項を漏れなく確認するための一覧です。
  • 取得後チェックは、受け取った住民票除票が提出先の要件を満たすかを確認する一覧です。

POINT 8

  • 住民票除票のケース別判断と推奨手順
  • 1. 亡くなった人の最後の住所が分かるか:分かる場合は最後の住所地の市区町村へ進みます。
  • 2. 住所地の市区町村へ請求:窓口または郵送で住民票除票を請求します。
  • 3. 本籍地で戸籍の附票を確認:戸籍謄本で本籍地を確認し、住所履歴から最後の住所地を特定します。
  • 4. 交付されない場合:戸籍の附票、除附票、提出先への代替資料確認、関係する専門職への相談を検討します。

まとめ

  • 亡くなった人の 住民票除票はどこで取得できるか
  • 亡くなった人の住民票除票はどこで取得できるかの全体像:最後の住所地、請求権限、必要書類、提出先の要件を同時に確認します。
  • 住民票除票とは何か、亡くなった人の取得先はどこか:住所地、本籍地、死亡届提出地を混同しないことが出発点です。
  • 亡くなった人の住民票除票を請求できる人と必要書類:同じ家族だったことだけで当然に取得できるとは限りません。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

亡くなった人の住民票除票はどこで取得できるかの全体像

最後の住所地、請求権限、必要書類、提出先の要件を同時に確認します。

亡くなった人の住民票除票は、原則として、亡くなった人が最後に住民登録をしていた市区町村で取得します。東京都23区なら区役所、政令指定都市なら区役所または区民課、町村なら町村役場が典型ですが、実際の発行窓口、郵送請求先、手数料、オンライン申請の可否は自治体ごとに異なります。

相続手続で重要なのは、役所に行くという理解だけで終わらせないことです。次の四つの確認点は、取得先と請求可否を左右する要素を並べたものです。各項目を同時に確認することで、窓口や郵送請求での差し戻しを減らせます。

確認1

最後の住所地

死亡時点で住民票が置かれていた市区町村を確認します。本籍地や死亡届提出地とは異なることがあります。

確認2

請求できる立場

相続人、遺言執行者、保険金受取人、債権者など、取得する正当な理由を説明できるか確認します。

確認3

疎明資料

戸籍謄本、保険証券、裁判所や金融機関の案内書類など、利害関係を示す資料を準備します。

確認4

記載事項

本籍、筆頭者、世帯主、続柄、死亡の記載など、提出先が求める事項を事前に確認します。

結論住民票除票の取得先は最後の住所地の市区町村です。本籍地の市区町村で取得するのは戸籍や戸籍の附票であり、管理する自治体が異なります。
Section 01

住民票除票とは何か、亡くなった人の取得先はどこか

住所地、本籍地、死亡届提出地を混同しないことが出発点です。

住民票除票の意味

住民票は、市区町村が住民基本台帳法に基づいて作成し、氏名、住所、生年月日、性別、世帯主との続柄などを記録する公的な帳票です。死亡、転出、改製などにより従前の住民票が住民基本台帳から除かれると、実務上は住民票の除票または除住民票と呼ばれます。

相続実務で取得するのは帳簿そのものではなく、市区町村が発行する住民票の除票の写しです。次の表は、住民票除票が相続手続で何を証明するために使われるかを整理したものです。証明したい事実ごとに役割が異なるため、提出先が何を確認したいのかを読み取ることが重要です。

証明したい事実住民票除票が果たす役割
亡くなった人の最後の住所家庭裁判所の管轄、登記名義人との同一性、金融機関の確認に使われます。
死亡により住民登録が消除されたこと死亡後の手続で、死亡の事実を補助的に示します。
登記簿上の住所とのつながり不動産登記簿の所有者と被相続人が同一人物であることを説明します。
相続手続の提出書類相続登記、相続放棄、法定相続情報証明制度、金融機関手続などで求められることがあります。

住民票除票と戸籍の附票の取得先

次の比較表は、相続で混同されやすい三つの書類について、証明しやすい内容と取得先を並べたものです。住民票除票は住所地、戸籍関係書類は本籍地という違いを読み取ることが、請求先を間違えないために重要です。

書類何を証明しやすいか取得先
住民票の除票死亡時の最後の住所、死亡により住民票が消除されたこと最後の住所地の市区町村
戸籍の附票その戸籍が作られてから除籍されるまでの住所履歴本籍地の市区町村
戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍親族関係、相続人の範囲、死亡の記載本籍地の市区町村

最後の住所地が分からないときは、手元資料、本籍地、戸籍の附票、最後の住所地の順に確認します。この判断の流れは、どこへ何を請求するかを段階的に示すもので、途中で本籍地と住所地を取り違えないことが読み取りのポイントです。

最後の住所地を特定する判断順

手元資料を確認

死亡診断書の写し、死亡届控え、火葬許可証、介護施設や病院の書類、年金書類、固定資産税通知書、運転免許証、健康保険証の住所欄を確認します。

▼
戸籍謄本で本籍地を確認

本籍地が分かれば、戸籍や戸籍の附票の請求先を特定できます。

▼
本籍地で戸籍の附票を取得

戸籍が作られてから除籍されるまでの住所履歴を確認します。

▼
最後の住所地で請求

住所履歴から判明した市区町村に、住民票除票を請求します。

Section 02

亡くなった人の住民票除票を請求できる人と必要書類

同じ家族だったことだけで当然に取得できるとは限りません。

死亡者の住民票除票は、死亡により本人が請求できません。死亡前に同一世帯だった人でも、相続、年金、保険、債権債務などの具体的な利害関係がなければ請求できない扱いを示す自治体があります。

次の一覧は、相続手続で住民票除票を請求する代表的な立場と、求められやすい追加資料を整理したものです。自分の立場に近い行を確認し、取得理由と証明資料を対応させて読むことが重要です。

請求者典型的な取得理由追加で求められやすい資料
相続人相続登記、預貯金解約、遺産分割、相続税資料被相続人との関係が分かる戸籍謄本等
遺言執行者遺言内容の実現、財産名義変更遺言書、遺言執行者であることを示す書類
死亡保険金受取人保険金請求保険証券、受取人であることが分かる書類
未支給年金請求者未支給年金、年金停止手続年金関係書類、続柄が分かる戸籍等
債権者または債務者権利行使、義務履行、訴訟等契約書、請求書、裁判所提出資料等
専門職等の代理人依頼者の相続手続支援委任状、職務上請求書、依頼関係を示す資料等

窓口請求で通常確認される持参物と実務上の意味を整理します。書類名だけでなく、なぜその資料が求められるのかを読むことで、自治体から追加資料を求められる場面を減らせます。

持参物実務上の意味
交付請求書窓口備付または自治体ウェブサイトから取得します。
請求者の本人確認書類運転免許証、資格確認書等。自治体により組み合わせが異なります。
相続関係を示す戸籍謄本等被相続人と請求者の関係を示します。
利用目的と提出先が分かる資料金融機関、法務局、家庭裁判所、年金事務所、保険会社などへの提出理由を示します。
手数料多くの自治体で1通300円程度ですが、条例により異なります。
委任状代理人が請求する場合に必要になります。

代理人請求では、請求者本人の請求権限、代理人の本人確認資料、委任状、専門職の場合の職務上請求書等の適法な利用範囲が問題になります。住民票除票の請求では自治体ごとの請求書式や運用を確認する必要があります。

Section 03

住民票除票の取得方法と請求書の書き方

窓口、郵送、コンビニ、オンラインの扱いと記載事項を整理します。

取得方法ごとの確認ポイントを整理します。窓口、郵送、コンビニ、オンラインのどれが使えるかは自治体ごとに変わるため、最後の住所地の案内ページで対象範囲を読むことが重要です。

窓口

その場で確認しながら請求

資料不足を窓口で確認できる一方、受付窓口が限定される自治体があります。

本人確認自治体差
郵送

遠方でも請求しやすい

請求書、本人確認書類コピー、戸籍等のコピー、手数料、返信用封筒、切手、必要に応じて委任状を同封します。

遠方対応日数管理
確認

コンビニやオンラインは対象確認

死亡者の除票が対象外の場合があります。対象に含まれないときは窓口または郵送で請求します。

対象確認除票対象外あり

請求書に書く主な欄と、その欄が何の確認に使われるかを整理します。氏名や住所だけでなく、使用目的、提出先、必要通数を具体的に書くことが、交付判断で重要になります。

記載欄書く内容
亡くなった人の氏名戸籍上の氏名。旧姓、通称がある場合は補足します。
亡くなった人の最後の住所可能な限り番地、部屋番号まで記載します。
生年月日、死亡日同姓同名の誤発行防止や除票の特定に使われます。
請求者の氏名、住所、連絡先返送先や本人確認に必要です。
請求者と死亡者の関係長男、配偶者、相続人、遺言執行者などを記載します。
使用目的と提出先相続登記、相続放棄、預貯金払戻し、未支給年金、保険金請求などを具体化します。
必要通数1通ごとに提出先を明確にすると通りやすくなります。
必要な記載事項本籍、筆頭者、世帯主、続柄などを確認します。

相続登記では、被相続人の登記簿上の住所と戸籍上の本籍、死亡時住所をつなぐ必要があります。次の強調表示は、請求時に確認したい記載事項をまとめたものです。どの記載が必要かは提出先の要件に左右されるため、不要な個人情報を入れすぎない視点も重要です。

本籍、筆頭者、死亡の記載を確認

相続登記で法務局へ提出する場合、本籍入りの住民票除票または戸籍の附票が重要になることがあります。マイナンバーや住民票コードは死亡者の除票に記載できないと案内する自治体があります。

続柄は、提出先や目的によって必要性が変わります。相続人であること自体は通常、戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍で証明します。ただし、未支給年金、同居関係、世帯関係、保険請求などで続柄や世帯主の記載が求められることがあります。

Section 04

住民票除票を相続手続で使う場面

相続登記、相続放棄、金融機関、保険、年金、税務で役割が変わります。

住民票除票は、相続のどの手続で使うかによって意味合いが変わります。次の一覧は、主な相続手続ごとに住民票除票が使われる理由、関係する期限や注意点をまとめたものです。期限のある手続では、除票取得そのものよりも期間管理が優先される場面がある点を読み取ってください。

手続住民票除票の役割重要な期限や注意点
相続登記登記簿上の所有者と被相続人の同一性、最後の住所、本籍とのつながりを確認します。2024年4月1日から義務化。取得を知った日から原則3年以内、正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の可能性があります。
相続放棄被相続人の最後の住所地と家庭裁判所の管轄確認に関係します。自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内の期間管理が重要です。
法定相続情報証明制度被相続人の最後の住所を確認する資料として関係します。申出先は本籍地、最後の住所地、申出人住所地、不動産所在地から選べます。
預貯金、証券、保険、年金口座登録住所、契約住所、死亡時住所、請求者の権利確認に使われることがあります。機関ごとに必要書類が異なります。未支給年金や保険金では疎明資料も問題になります。
相続税申告被相続人の最後の住所、相続人住所、居住要件、法定相続情報一覧図の作成過程で関係します。相続税申告期限は10か月です。準確定申告は亡くなった日から4か月以内が目安です。

専門職や関連実務ごとの確認ポイントを整理します。住民票除票が住所、管轄、名義変更、税務、送達先のどこに影響するかを読み取ることで、相談先を選ぶ目安になります。

司法書士

相続登記や法定相続情報一覧図で、登記簿上住所と本籍、死亡時住所が接続できるかを確認します。

弁護士

相続放棄、遺産分割調停、送達先、管轄裁判所の確認など、争いや裁判所手続に関係する場面で確認します。

税理士

相続開始地、税務署管轄、小規模宅地等の特例、相続税申告期限10か月の資料収集で確認します。

行政書士等

紛争性のない行政手続、遺言執行、信託銀行の書類収集、不動産実務の入口資料として扱われることがあります。

Section 05

住民票除票が取れない場合の代替策

保存期間、廃棄済み、住所のつながり切れに分けて考えます。

住民票除票と戸籍の附票の除票は、過去に保存期間が5年とされていた時期がありました。その後、令和元年6月20日から保存期間が150年に延長されましたが、すでに保存期間を経過して廃棄されたものは交付できないことがあります。平成26年6月19日以前に消除または改製されたものは発行できないと案内する自治体もあります。

住民票除票が交付されない場合に検討される代替資料と、その資料が補える内容を整理します。どの資料で何を証明できるかを分けて読むことが、提出先との確認を進めるために重要です。

代替資料補える内容注意点
戸籍の附票、除附票、改製原附票本籍地で管理される住所履歴を確認します。保存期間や電算化前後の記載範囲の問題があります。
不在住証明書特定住所に現在住民登録がないことを示します。同一性の直接証明ではなく、他資料との組み合わせで使われます。
不在籍証明書特定本籍に戸籍がないことを示します。登記簿上住所や本籍の確認と合わせて検討します。
登記済権利証または登記識別情報不動産名義との関係を補助的に説明します。相続登記の提出先に取扱いを確認する必要があります。
固定資産税納税通知書、名寄帳、評価証明書被相続人名義の不動産や課税情報を確認します。住所の連続性を単独で示せるとは限りません。
相続人全員の上申書住所のつながりが資料で不足する場合の説明を補います。法務局や専門職への事前確認が必要になりやすい資料です。

除票が取れない、または取得に時間がかかる場合の検討順を表しています。上から順に住所履歴の確認、提出先への代替資料確認、専門判断が必要な場面へ進むため、どの段階で相談が必要になるかを読み取ってください。

Step 01

戸籍の附票を確認

住民票除票が取れない場合、まず本籍地で戸籍の附票、除附票、改製原附票を確認します。

Step 02

提出先に代替資料を確認

法務局、家庭裁判所、金融機関など、提出先がどの資料で足りると扱うかを確認します。

Step 03

住所のつながりを補う

不在住証明、不在籍証明、権利証、固定資産税資料、上申書などを組み合わせて検討します。

Step 04

期限のある手続を優先

相続放棄の3か月など、期間制限がある手続では、資料収集と並行して申述先へ確認します。

Section 06

亡くなった人の住民票除票の誤解とチェックリスト

取得前後で確認する項目を分け、取り直しや提出漏れを減らします。

よくある誤解

  • 死亡届を出した役所で取れるとは限りません。死亡届提出地と最後の住所地が一致しないことがあります。
  • 本籍地の役所で住民票除票が取れるとは限りません。本籍地で取れるのは戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍、戸籍の附票などです。
  • 同居していた配偶者なら無条件に取れるとは限りません。利害関係や具体的な利用目的を確認する自治体があります。
  • 何通でも予備で取れるとは限りません。除票1通につき取得理由と提出先を求められることがあります。
  • 150年保存だから古い除票も必ずある、とはいえません。すでに保存期間を経過して廃棄されたものは交付できないことがあります。

取得前チェックは、請求先、請求権限、疎明資料、記載事項を漏れなく確認するための一覧です。左列を一つずつ確認し、右列に沿って準備状況を読み取ることで、窓口や郵送請求での追加対応を減らせます。

取得前の確認項目チェック
亡くなった人の最後の住所地を確認した□
住所地の自治体名、担当窓口、郵送請求先を確認した□
相続人、遺言執行者、保険金受取人など請求権限を確認した□
請求者の本人確認書類を用意した□
被相続人との関係が分かる戸籍謄本等を用意した□
提出先と利用目的を明確にした□
本籍、筆頭者、続柄、世帯主の記載要否を確認した□
マイナンバー、住民票コードが不要であることを確認した□
郵送請求なら手数料、返信用封筒、切手を用意した□
代理人請求なら委任状を用意した□

取得後チェックは、受け取った住民票除票が提出先の要件を満たすかを確認する一覧です。発行後に不足が分かると取り直しになるため、氏名、住所、死亡による除票、本籍、住所のつながり、有効期限の有無を読み取ることが重要です。

取得後の確認項目チェック
氏名、生年月日、住所が正しい□
死亡による除票であることが分かる□
相続登記用なら本籍の記載が入っている□
登記簿上住所とつながる□
住所がつながらない場合、戸籍の附票を取得する方針を立てた□
提出先の有効期限、発行日要件を確認した□
原本提出かコピー提出か確認した□
複数手続で使い回す場合、原本還付や法定相続情報一覧図を検討した□
Section 07

住民票除票のケース別判断と推奨手順

典型場面ごとに、取得先と次の資料を切り分けます。

ケース別の判断

  • 親が亡くなり最後の住所が分かる場合最後の住所地の市区町村で住民票除票を請求します。親子関係が分かる戸籍謄本、相続手続の提出先資料を準備します。
  • 亡くなった人が施設に入っていた場合施設所在地に住民票を移していたか、自宅住所のままだったかで取得先が変わります。
  • 死亡届を旅行先の自治体に出した場合死亡届提出地と住民票除票の取得先は一致しないことがあります。
  • 相続登記で登記簿上住所が古い場合死亡時住所の除票だけではつながらない場合、戸籍の附票や代替資料を検討します。
  • 除票が廃棄済みと言われた場合戸籍の附票、除附票、改製原附票を確認し、提出先に代替資料を確認します。
  • 相続放棄を急いでいる場合住民票除票の取得を進めつつ、3か月の申述期間を最優先に管理します。

取得先を決める判断の流れは、最後の住所が分かる場合と分からない場合、さらに住民票除票が交付されない場合を分けて示しています。分岐ごとに請求先と次に確認する資料が変わるため、上から順に自分の状況へ当てはめて読むことが重要です。

取得先を間違えないための判断順

亡くなった人の最後の住所が分かるか

分かる場合は最後の住所地の市区町村へ進みます。

▼
分かる
住所地の市区町村へ請求

窓口または郵送で住民票除票を請求します。

不明
本籍地で戸籍の附票を確認

戸籍謄本で本籍地を確認し、住所履歴から最後の住所地を特定します。

▼
交付されない場合

戸籍の附票、除附票、提出先への代替資料確認、関係する専門職への相談を検討します。

実務上の推奨手順

  1. 手続の目的を決めます。相続登記、相続放棄、銀行、保険、年金、相続税などです。
  2. 提出先に、住民票除票で足りるか、戸籍の附票が必要か、記載事項は何が必要か確認します。
  3. 亡くなった人の最後の住所地を確認します。
  4. 最後の住所地の自治体サイトで、死亡者の除票請求ページを確認します。
  5. 請求者の権限を確認します。相続人、遺言執行者、受取人、代理人などです。
  6. 戸籍謄本等で関係を証明できるようにします。
  7. 窓口または郵送で請求します。
  8. 取得後、提出先が求める記載事項が入っているか確認します。
  9. 住所がつながらない場合は戸籍の附票を取得します。
  10. それでも不足する場合は、提出先や関係する専門職に確認します。
Section 08

亡くなった人の住民票除票に関するFAQ

制度の一般的な考え方を整理します。個別事情で結論が変わる点に注意してください。

Q1. 亡くなった人の住民票除票はどこで取得できますか。

一般的には、亡くなった人が最後に住民登録をしていた市区町村で取得するとされています。ただし、受付窓口、郵送請求先、必要書類は自治体によって変わる可能性があります。具体的な取得方法は、最後の住所地の自治体案内や提出先の要件を確認する必要があります。

Q2. 本籍地の役所で取得できますか。

一般的には、住民票除票は住所地の市区町村で取得し、本籍地の市区町村で取得するのは戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍、戸籍の附票とされています。ただし、必要書類は手続目的で変わる可能性があります。

Q3. 死亡届を出した役所で取得できますか。

一般的には、死亡届提出地と最後の住所地が同じであれば取得できる場合がありますが、異なる場合は最後の住所地の市区町村で請求するとされています。死亡地、本籍地、届出人所在地などで死亡届を出した場合は、取得先が別になる可能性があります。

Q4. コンビニで取得できますか。

一般的には、死亡者の住民票除票はコンビニ交付の対象外としている自治体があります。ただし、自治体のシステムや対象証明書によって扱いが変わる可能性があります。具体的には最後の住所地の自治体で、死亡者の除票がコンビニ交付対象か確認する必要があります。

Q5. 相続人なら必ず取得できますか。

一般的には、相続手続に必要な場合、相続人が請求できることが多いとされています。ただし、戸籍謄本などで相続関係を示し、利用目的と提出先を明らかにする必要があります。自治体の運用や提出先資料によって追加確認が必要になる可能性があります。

Q6. 生前に同じ世帯だった家族なら取れますか。

一般的には、同じ世帯だったことだけで当然に取得できるとは限らないとされています。死亡者の除票は、請求者自身の権利行使、義務履行、官公署提出などの正当な理由が確認される場合があります。

Q7. 何を持って窓口に行けばよいですか。

一般的には、本人確認書類、相続関係を示す戸籍謄本等、利用目的と提出先が分かる資料、手数料が必要とされています。代理人の場合は委任状が必要になることがあります。ただし、自治体内で確認できる資料や手数料は異なる可能性があります。

Q8. 郵送で取れますか。

一般的には、多くの自治体で郵送請求が可能とされています。請求書、本人確認書類コピー、戸籍等のコピー、手数料、返信用封筒、切手、必要に応じて委任状を同封します。ただし、支払い方法や追加資料は自治体ごとに異なる可能性があります。

Q9. 相続登記では本籍入りが必要ですか。

一般的には、相続登記で被相続人の登記簿上住所と戸籍上の人物をつなぐため、本籍入りの住民票除票または戸籍の附票が必要になる場合があります。ただし、登記簿上住所、戸籍、附票の状況によって結論が変わる可能性があります。

Q10. マイナンバー入りの除票は取れますか。

一般的には、死亡者の住民票除票にはマイナンバーや住民票コードを記載できないと案内する自治体があります。相続手続では通常、マイナンバー入りの除票は不要と考えられます。ただし、提出先の要件や自治体案内を確認する必要があります。

Q11. 古い除票は取れますか。

一般的には、保存期間は150年に延長されていますが、すでに保存期間経過により廃棄されたものは取得できない場合があります。平成26年6月19日以前に消除されたものは交付できないと案内する自治体もあります。

Q12. 除票が取れない場合はどうすればよいですか。

一般的には、戸籍の附票、除附票、改製原附票などで住所履歴を確認する方法があります。相続登記では権利証、固定資産税資料、不在住証明、不在籍証明、上申書等を検討することがあります。ただし、提出先ごとに認められる資料が変わるため、具体的には提出先や専門職に確認する必要があります。

Q13. 相続放棄で住民票除票が必要ですか。

一般的には、裁判所の案内では相続放棄申述の標準的な共通添付書類として、被相続人の住民票除票または戸籍附票が挙げられています。ただし、入手できない資料の扱いや追完の可否は申述先の家庭裁判所で確認する必要があります。

Q14. 法定相続情報一覧図を作れば住民票除票は不要になりますか。

一般的には、常に不要になるわけではありません。法定相続情報証明制度の申出でも、被相続人の最後の住所を確認する資料として住民票除票または戸籍の附票が関係します。また、提出先によって別途住所証明を求められる可能性があります。

Q15. 有効期限はありますか。

一般的には、相続登記の資料では被相続人の住民票除票または戸籍の附票について有効期限なしと整理されることがあります。ただし、金融機関、保険会社、年金事務所などの提出先が独自に発行後何か月以内といった条件を設ける可能性があります。

Reference

参考資料

公的機関と自治体の案内を中心に、制度と実務上の扱いを確認しています。

公的機関の資料

  • 法務局「相続による所有権の登記の申請に必要な書類とその入手先等」
  • 裁判所「相続の放棄の申述」
  • 法務局「法定相続情報証明制度の具体的な手続について」
  • 法務局「主な法定相続情報一覧図の様式及び記載例」
  • 法務省「相続登記の申請義務化について」および「相続登記の申請義務化に関するQ&A」
  • e-Gov法令検索「住民基本台帳法」および「住民基本台帳法施行令」

自治体の案内

  • 八王子市「住民票の除票について 相続手続き関連」
  • 世田谷区「住民票の除票、およびその写しの取得方法について」
  • 東広島市「お亡くなりになった人の住民票や戸籍等の証明書の取得について」
  • 白井市「住民票の除票 除住民票の写しの交付」
  • 小金井市「住民票の除票及び戸籍の附票の除票の保存期間が延長されました」
  • 大網白里市「住民票の除票及び戸籍の附票の除票の保存期間が延長されました」
  • 川崎市「戸籍の除附票」
  • 浦安市「亡くなった方の除住民票を親族が取得する場合」