2σ Guide

相続した株式の配当金を
受け取った場合の確定申告

入金日だけでなく、死亡日、配当基準日、効力発生日、口座区分、相続税上の配当期待権や未収配当金を分けて、申告の考え方を整理します。

4日付 死亡日と配当関係日
20.315% 上場株式等の基本税率
4か月 準確定申告の原則期限
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相続した株式の配当金を 受け取った場合の確定申告

入金日だけでなく、死亡日、配当基準日、効力発生日、口座区分、相続税上の配当期待権や未収配当金を分けて、申告の考え方を整理します。

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相続した株式の配当金を 受け取った場合の確定申告
入金日だけでなく、死亡日、配当基準日、効力発生日、口座区分、相続税上の配当期待権や未収配当金を分けて、申告の考え方を整理します。
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2σ GUIDE ・ VIDEO

  • 相続した株式の配当金を 受け取った場合の確定申告
  • 入金日だけでなく、死亡日、配当基準日、効力発生日、口座区分、相続税上の配当期待権や未収配当金を分けて、申告の考え方を整理します。

POINT 1

  • 相続した株式の配当金の確定申告は入金日だけで判断しない
  • 死亡日、配当基準日、効力発生日、入金日を分けて確認します。
  • 配当金は、効力発生日、口座区分、相続人間の帰属、相続税申告との整合で判断します
  • 相続した株式の配当金を受け取った場合の確定申告では、実際の入金日だけで判断しないことが最も重要です。
  • 死亡日と配当関係日を並べると、所得税と相続税で見るポイントが異なることが分かります。

POINT 2

  • 相続した株式の配当金でまず確認する用語と税率
  • 配当所得、源泉徴収、準確定申告、配当期待権を整理します。
  • 通常は20.315%源泉徴収
  • 総合課税が基本
  • 総合課税の対象になりやすい

POINT 3

  • 配当金を準確定申告に入れるか相続人の確定申告にするか
  • 1. 資料を集める:配当通知、特定口座年間取引報告書、残高証明、IR資料、死亡日資料を集めます。
  • 2. 効力発生日を確認:死亡日前か死亡後かで、準確定申告か相続人の申告かを検討します。
  • 3. 準確定申告を検討:源泉徴収済みでも還付や他所得との関係を確認します。
  • 4. 相続人側で検討:未分割、取得割合、申告方式、住民税や保険料への影響を確認します。
  • 5. 相続税申告と整合:配当期待権、未収配当金、現預金の区分を相続税資料と合わせます。

POINT 4

  • 上場株式、非上場株式、NISA、外国株式の申告方式
  • NISA口座
  • 非課税となるには配当受領方式などの条件があります。
  • 非上場株式
  • 総合課税が基本です。

POINT 5

  • 確定申告書作成で必要な資料と期限管理
  • 1. 被相続人の所得を区切る:死亡日前に効力発生日が到来した配当、売却益、年金、給与などを確認します。
  • 2. 準確定申告:相続開始を知った日の翌日から4か月以内に申告します。
  • 3. 相続人側で検討:効力発生日が死亡後なら、相続人の申告方式を確認します。
  • 4. 相続税申告との整合:配当期待権、未収配当金、現預金の区分を合わせます。

POINT 6

  • 相続した株式の配当金を受け取った場合のFAQ
  • 日付、所得税、相続税、相続人間の精算を一般情報として整理します。
  • 申告方式を比較
  • 権利区分を確認
  • 帰属割合を残す

まとめ

  • 相続した株式の配当金を 受け取った場合の確定申告
  • 相続した株式の配当金の確定申告は入金日だけで判断しない:死亡日、配当基準日、効力発生日、入金日を分けて確認します。
  • 相続した株式の配当金でまず確認する用語と税率:配当所得、源泉徴収、準確定申告、配当期待権を整理します。
  • 配当金を準確定申告に入れるか相続人の確定申告にするか:効力発生日を中心に、資料収集から相続税との整合まで確認します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

相続した株式の配当金の確定申告は入金日だけで判断しない

死亡日、配当基準日、効力発生日、入金日を分けて確認します。

相続した株式の配当金を受け取った場合の確定申告では、実際の入金日だけで判断しないことが最も重要です。所得税では、原則として配当の効力発生日を中心に、被相続人の準確定申告に含めるのか、相続人の通常の確定申告で扱うのかを確認します。

死亡日と配当関係日を並べると、所得税と相続税で見るポイントが異なることが分かります。次の表は、死亡日、配当基準日、効力発生日、入金日の位置関係を比較するものです。入金日ではなく効力発生日と相続開始時点の権利を読むことが重要です。

死亡日と配当関係日所得税の基本的な帰属主な申告場面相続税側の主な見方
死亡日が配当基準日前相続人側の所得になり得る相続人の通常の確定申告株式そのものを相続財産として評価
死亡日が配当基準日後、効力発生日前相続人側の所得になり得る相続人の通常の確定申告配当期待権が相続財産に含まれる可能性
死亡日が効力発生日以後、入金前被相続人側の所得になり得る被相続人の準確定申告未収配当金が相続財産に含まれる可能性
死亡日が入金後被相続人側で受領済みの所得準確定申告の検討残っている現金、預金が相続財産

次の強調欄は、配当金の申告判断で最初に見るべき軸を示しています。効力発生日、源泉徴収、申告方式、相続税上の権利区分を分けて読むことで、単純に受け取った人が申告すると考える危険を避けられます。

配当金は、効力発生日、口座区分、相続人間の帰属、相続税申告との整合で判断します

上場株式、非上場株式、大口株主、外国株式、NISA口座では、源泉徴収や申告不要制度の扱いが変わります。

Section 01

相続した株式の配当金でまず確認する用語と税率

配当所得、源泉徴収、準確定申告、配当期待権を整理します。

配当金の申告では、用語と日付を混同しないことが大切です。次の一覧は、配当基準日、効力発生日、支払開始日、入金日の役割を分けて示します。どの日付が所得税の中心で、どの日付が証拠資料になるかを読み取ってください。

用語意味税務上の重要性
配当基準日その配当を受ける株主を確定する日相続税の配当期待権を考える出発点になります。
効力発生日配当の効力が生じる日所得税で配当所得の収入時期を判断する中心です。
支払開始日配当金の支払が開始される日実務書類上の確認資料になります。
入金日証券口座や銀行口座に入った日証拠にはなりますが、原則として所得税の帰属判断の中心ではありません。

源泉徴収税率と申告方式は、株式の種類で変わります。次の比較一覧は、上場株式等、非上場株式、大口株主等、外国株式、NISA口座を分けたものです。税率だけでなく、申告不要、総合課税、申告分離課税を選べるかを読み取る必要があります。

上場株式等

通常は20.315%源泉徴収

大口株主等を除き、申告不要、総合課税、申告分離課税を検討します。

非上場株式

総合課税が基本

所得税等20.42%が源泉徴収されますが、地方税は源泉徴収されず、住民税申告にも注意します。

大口株主等

総合課税の対象になりやすい

令和5年10月1日以後の支払分では、一定の同族会社保有分を含めた3%以上の判定にも注意します。

外国株式

外国税額控除を確認

外国源泉税、日本の課税、為替換算、配当控除の対象外である点を整理します。

Section 02

配当金を準確定申告に入れるか相続人の確定申告にするか

効力発生日を中心に、資料収集から相続税との整合まで確認します。

実務では、資料収集、効力発生日の判定、株式区分、申告方式、相続税との整合を順に確認します。次の判断の流れは、配当金をどの申告で扱うかを整理するものです。上から順番にたどると、死亡日前後の配当を分けて読めます。

配当金の申告判断の流れ

資料を集める

配当通知、特定口座年間取引報告書、残高証明、IR資料、死亡日資料を集めます。

効力発生日を確認

死亡日前か死亡後かで、準確定申告か相続人の申告かを検討します。

死亡日前
準確定申告を検討

源泉徴収済みでも還付や他所得との関係を確認します。

死亡後
相続人側で検討

未分割、取得割合、申告方式、住民税や保険料への影響を確認します。

相続税申告と整合

配当期待権、未収配当金、現預金の区分を相続税資料と合わせます。

相続税では、株式本体だけでなく配当期待権や未収配当金も確認します。次の表は、相続開始時点の状態ごとに資産区分を示します。所得税の帰属と相続税の財産区分が別の視点であることを読み取ってください。

相続開始時点相続税上の資産区分評価の考え方
配当基準日前配当を受ける権利は原則未発生株式本体の評価に反映
配当基準日後、効力発生日前配当期待権予想配当額から源泉徴収税額相当額を控除
効力発生日後、入金前未収配当金確定配当額から源泉徴収税額相当額を控除する考え方
入金後現金または預金相続開始時点の残高として評価
Section 03

上場株式、非上場株式、NISA、外国株式の申告方式

申告不要、総合課税、申告分離課税、外国税額控除を比較します。

上場株式等の配当では、申告不要、総合課税、申告分離課税を比較します。次の一覧は、選択肢ごとの使いどころと注意点を示すものです。所得税の還付だけでなく、住民税、扶養、保険料、譲渡損失との通算を含めて読む必要があります。

選択肢使う場面注意点
申告不要源泉徴収だけで済ませたい場合、合計所得金額を増やしたくない場合還付、外国税額控除、譲渡損失との通算はできません。
総合課税所得税率が低く、配当控除により有利になり得る場合合計所得金額が増え、扶養、配偶者控除、保険料等に影響します。
申告分離課税上場株式等の譲渡損失と配当所得を通算したい場合税率は20.315%で、配当控除は使えません。

NISA、非上場株式、外国株式では、通常の上場株式等と違う確認が必要です。次の注意点一覧は、制度ごとの落とし穴を示します。非課税、少額配当、外国税額控除を同じものとして扱わないことが重要です。

NISA口座

非課税となるには配当受領方式などの条件があります。死亡後配当や課税口座への移管も金融機関へ確認します。

非上場株式

総合課税が基本です。少額配当で所得税申告不要を選んでも住民税申告が必要になる場合があります。

外国株式

外国源泉税、為替換算、日本での課税、外国税額控除、配当控除の対象外である点を確認します。

大口株主等

上場株式等でも総合課税の対象になることがあり、一定の同族会社保有分を含む3%以上判定に注意します。

Section 04

確定申告書作成で必要な資料と期限管理

配当通知、年間取引報告書、遺産分割資料、準確定申告期限を確認します。

申告前には、配当金額、源泉徴収税額、効力発生日、口座区分、遺産分割の状況を資料で確認します。次の一覧は、資料ごとの確認目的を示しています。所得税、住民税、相続税、相続人間の精算を同時に説明できるようにそろえることが重要です。

資料目的
配当金支払通知書配当金額、源泉徴収税額、支払日、銘柄の確認
特定口座年間取引報告書譲渡損益、配当等、源泉徴収税額の確認
会社IR資料配当基準日、効力発生日、決議日、支払開始日の確認
戸籍、死亡日資料準確定申告と相続税申告の基礎資料
遺産分割協議書、遺言書配当金と株式の帰属割合確認
外国株式の配当明細外国源泉税、為替換算、外国税額控除資料

準確定申告と相続税申告は期限が違います。次の時系列は、死亡日までの所得、4か月の準確定申告、死亡後配当、10か月の相続税申告を並べています。期限の順番と資料共有の必要性を読み取ってください。

死亡日まで

被相続人の所得を区切る

死亡日前に効力発生日が到来した配当、売却益、年金、給与などを確認します。

原則4か月以内

準確定申告

相続開始を知った日の翌日から4か月以内に申告します。

死亡後の配当

相続人側で検討

効力発生日が死亡後なら、相続人の申告方式を確認します。

原則10か月以内

相続税申告との整合

配当期待権、未収配当金、現預金の区分を合わせます。

Section 05

相続した株式の配当金を受け取った場合のFAQ

日付、所得税、相続税、相続人間の精算を一般情報として整理します。

申告前の確認事項は、日付、所得税、相続税、相続人間の権利関係に分けると整理しやすくなります。次の一覧は、チェックする順番を示すものです。配当効力発生日を起点に、申告方式と相続税資料の整合まで読み取ってください。

日付

4つの日を確認

死亡日、配当基準日、配当効力発生日、入金日を資料で確認します。

所得税

申告方式を比較

準確定申告か相続人の通常申告か、申告不要、総合課税、申告分離課税を検討します。

相続税

権利区分を確認

株式本体、配当期待権、未収配当金、現預金のどれに当たるかを確認します。

精算

帰属割合を残す

遺言、協議書、未分割期間の配当、代表相続人の受領記録を整理します。

FAQ

相続した株式の配当金を受け取ったら必ず確定申告が必要ですか。

一般的には、通常の上場株式等の配当で大口株主等に該当しない場合、源泉徴収により申告不要を選べることがあります。ただし、非上場株式、大口株主、外国株式、譲渡損失との通算、配当控除、準確定申告、住民税申告、相続税申告との整合によって結論が変わる可能性があります。具体的な対応は、税理士等の専門家へ相談する必要があります。

配当基準日は死亡前ですが入金は死亡後です。準確定申告に入れますか。

一般的には、配当基準日だけで判断せず、配当効力発生日を確認します。死亡後に効力発生した配当は、相続人側の所得として検討する可能性があります。一方、相続税では配当期待権の計上を検討する場合があります。

相続した株式を売却して損が出た場合、配当金と相殺できますか。

一般的には、上場株式等の譲渡損失について、一定要件のもとで申告分離課税を選択した上場株式等の配当所得と損益通算できる場合があります。申告不要を選んだ配当とは通算できません。具体的な適用は口座区分や申告内容により確認が必要です。

Reference

この記事の参考情報源

税務、公的資料

  • 国税庁「配当所得の収入金額の収入すべき時期」
  • 国税庁「配当金を受け取ったとき」
  • 国税庁「納税者が死亡したときの確定申告」
  • 国税庁「財産評価基本通達」
  • 国税庁「上場株式等の配当等に係る申告分離課税制度」
  • 国税庁「配当所得があるとき」
  • 国税庁「株式等を譲渡した場合の課税関係」
  • 国税庁「特定口座制度」
  • 国税庁「NISA制度」
  • 国税庁「居住者に係る外国税額控除」
  • 国税庁「相続税の申告のためのチェックシート」
  • 地方自治体資料「上場株式等の配当等所得及び譲渡所得等の申告方法」

実務資料

  • 金融機関のNISA口座死亡届出、課税口座移管、配当受領方式に関する案内
  • 証券会社の特定口座年間取引報告書、配当金支払通知書、相続手続資料の案内