交通事故後の首・肩・頭・腕・めまい・しびれ・心理面の症状を、危険サインと記録の観点から整理します。
交通事故 後の首・肩・頭・腕・めまい・しびれ・心理面の症状を、危険サインと記録の観点から整理します。
首の痛みだけでなく、神経・耳・眼・心理面まで広がる症状群として整理します。
むちうちは、交通事故、とくに追突・衝突・急停止などで頭部と体幹が急激に動かされ、首の筋、靱帯、椎間関節、椎間板、神経根、場合によっては脊髄や頭部に影響が及ぶことで生じる症状群です。医学的には外傷性頚部症候群、頚椎捻挫、頚部挫傷、whiplash-associated disorders、略してWADなどの概念で整理されます。
このページでは、交通事故後に起こり得る症状を、よくある訴え、注意すべき所見、受診時に伝えるべき情報、保険・後遺障害実務で重要になる記録へ分けて説明します。症状の名前だけで自己判断せず、危険サインがある場合は早期の医療評価を優先する考え方が大切です。
次の重要ポイントは、このページで最初に押さえるべき全体像を表しています。読者にとって重要なのは、むちうちを首だけの問題と見ないこと、危険サインを見逃さないこと、症状経過を記録することです。3つの項目を読み比べると、受診・治療・保険対応で確認すべき順番が見えてきます。
首の痛み、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、しびれ、睡眠障害、不安などは重なって出ることがあります。一方で、脱力、歩行障害、排尿・排便異常、悪化する頭痛、反復嘔吐などは早急な評価が必要なサインです。
通称、医学的診断名、国際分類を分けると、症状の重さと検査の必要性を整理しやすくなります。
むちうちという言葉は便利ですが、単一の正式診断名ではありません。次の比較表は、日常語と医療・保険実務で使われる概念の違いを表しています。読者にとって重要なのは、同じ「むちうち」でも首の軟部組織損傷、神経根症、脊髄障害では緊急度と必要な検査が変わる点です。表では、左から用語、実務上の意味、注意点の順に読み取ります。
| 用語 | 実務上の意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| むちうち、むち打ち症 | 交通事故後の頚部外傷症状を広く指す一般用語です。 | 単一の正式診断名ではなく、症状の範囲が広い点に注意します。 |
| 外傷性頚部症候群 | 交通事故などによる頚部外傷後の症候群を広く表す医学的概念です。 | 首の痛みだけでなく、肩こり、頭痛、めまい、しびれなどを含み得ます。 |
| 頚椎捻挫・頚部挫傷 | 首の軟部組織損傷を中心に考える診断名です。 | レントゲンで骨折・脱臼がなくても痛みが強いことがあります。 |
| WAD | whiplash-associated disordersの略で、むちうち関連障害の分類概念です。 | Quebec Task Force分類で重症度を整理することがあります。 |
| 頚椎神経根症 | 頚椎から出る神経根の圧迫や炎症で腕の痛み、しびれ、筋力低下が出る状態です。 | WADグレードIII相当の評価が必要になることがあります。 |
| 脊髄損傷・頚髄症 | 脊髄そのものへの障害です。 | 手足の脱力、歩行障害、排尿・排便障害などは緊急評価が必要です。 |
次の分類表は、WADの重症度を首の訴え、身体所見、神経所見、骨折・脱臼の有無で整理したものです。読者にとって重要なのは、痛みの強さだけでなく神経学的所見や骨傷の有無が重症度を左右する点です。グレードが上がるほど、神経評価や画像検査の重要性が高まると読み取ります。
| WADグレード | 内容 | 典型例 |
|---|---|---|
| 0 | 首の訴えがなく、身体所見もありません。 | 事故後に頚部症状がない状態です。 |
| I | 首の痛み、こわばり、圧痛などの訴えのみで、明確な身体所見はありません。 | 首が痛いが、可動域制限や神経所見は明確でない状態です。 |
| II | 首の訴えに加え、可動域制限や圧痛など筋骨格系所見があります。 | 首を回せない、後屈で痛い、筋緊張が強い状態です。 |
| III | 首の訴えに加え、腱反射低下、筋力低下、感覚障害など神経学的所見があります。 | 腕や手のしびれ、脱力、反射異常がある状態です。 |
| IV | 首の訴えに骨折または脱臼を伴います。 | 頚椎骨折、脱臼など重大外傷として扱います。 |
症状名、部位、訴え方、関連し得る病態、危険サインを一覧で確認します。
次の比較表は、交通事故後に訴えられやすい主な症状を、部位、よくある言い方、関連し得る病態、注意すべき所見に分けたものです。読者にとって重要なのは、似た訴えでも背景にある病態や緊急度が異なる点です。列は左から症状の名前、症状が出やすい部位、本人の訴え方、考えられる背景、受診時に重視すべきサインとして読みます。
| 症状 | 主な部位 | よくある訴え方 | 関連し得る病態 | 注意すべき所見 |
|---|---|---|---|---|
| 首の痛み | 頚椎、筋、靱帯、椎間関節 | 首が痛い、重い、動かすと痛い | 頚椎捻挫、頚部挫傷、椎間関節痛 | 正中の強い痛み、外傷後の可動不能 |
| 首のこわばり | 頚部筋群 | 首が固まる、振り向けない | 筋緊張、炎症、防御性収縮 | 痛みが増悪し続ける場合 |
| 可動域制限 | 頚椎全体 | 上下左右に動かしにくい | 筋骨格系障害、WAD II | 回旋不能、強い正中圧痛 |
| 後頭部痛・頭痛 | 後頭部、頭部、上位頚椎 | 後頭部から痛い、頭が重い | 頚性頭痛、緊張型頭痛、脳震盪 | 悪化する頭痛、嘔吐、意識障害、けいれん |
| 肩こり・肩痛 | 僧帽筋、肩甲帯 | 肩が張る、肩甲骨周りが痛い | 筋筋膜性疼痛、関連痛 | 肩関節脱臼・骨折の鑑別 |
| 背中の痛み | 肩甲間部、上背部 | 肩甲骨の内側が痛い | 頚椎由来の関連痛、胸椎捻挫 | 胸痛、息苦しさ、内臓損傷疑い |
| 腕の痛み・手指のしびれ | 神経根、腕神経叢、末梢神経 | 首から腕に走る痛み、指先がしびれる | WAD III、神経根症、椎間板障害 | 筋力低下、感覚脱失、進行するしびれ |
| 握力低下 | 上肢筋、神経 | 物を落とす、力が入らない | 神経根障害、脊髄障害 | 両手の不器用さ、歩行障害 |
| めまい | 頚部、前庭、脳、循環 | ふわふわする、回る | 頚性めまい、前庭障害、脳震盪 | ろれつ障害、複視、失神、片麻痺 |
| 耳鳴り・難聴 | 耳、顎関節、頚部、神経系 | キーンと鳴る、聞こえにくい | 頚部外傷関連症状、内耳障害 | 急な難聴、激しいめまい |
| 吐き気 | 頚部、前庭、脳 | 気持ち悪い、吐きそう | めまい関連、脳震盪、疼痛反応 | 繰り返す嘔吐、意識障害 |
| 視覚異常 | 眼、脳、頚部 | ぼやける、二重に見える | 脳震盪、眼外傷、神経障害 | 複視、視野欠損、瞳孔左右差 |
| 顎の痛み | 顎関節、咀嚼筋、頚部 | 口を開けにくい、噛むと痛い | 顎関節症状、頚部外傷関連 | 噛み合わせ異常、顔面外傷 |
| 喉の違和感 | 咽頭、頚部軟部組織 | 飲み込みにくい | 嚥下障害、筋緊張、神経症状 | 呼吸困難、進行する嚥下困難 |
| 倦怠感・睡眠障害 | 全身、自律神経、睡眠、心理 | だるい、眠れない | 疼痛、睡眠障害、急性ストレス反応 | 発熱、全身状態悪化、強い不安 |
| 集中困難・不安 | 脳、心理、睡眠 | 仕事に集中できない、車に乗れない | 脳震盪、睡眠不足、PTSD様症状 | 意識混濁、記憶障害悪化、生活機能低下 |
首、頭、肩、腕、下肢、耳・眼・顎、心理面まで部位ごとの注意点を整理します。
次の一覧は、部位ごとの症状を医療機関で説明しやすい単位に分けたものです。読者にとって重要なのは、首以外の症状もむちうち関連で起こり得る一方、頭部外傷や耳・眼・顎の別疾患が隠れることもある点です。上から順に、痛みの中心、神経症状、感覚器・心理面へ広がる順番で読み取ります。
首の後ろ、付け根、振り向き、上を向く動作で痛みが出ます。正中部の強い圧痛や可動不能は早期評価が必要です。
中心症状後頭部からこめかみや目の奥に広がることがあります。悪化する頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんは頭部外傷の評価が必要です。
危険サイン確認僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋などの緊張や関連痛で、肩甲骨内側や上背部までつらくなることがあります。
関連痛神経根症、椎間板障害、腕神経叢損傷、脊髄障害のサインとなることがあります。筋力低下や感覚鈍麻の記録が重要です。
神経評価脊髄障害を示すことがあり、単なる違和感として経過を見るのではなく、早急な評価が必要になる症状です。
緊急度高頚部由来、前庭障害、内耳障害、脳震盪、薬剤、心理的ストレスなど原因が幅広いため、症状の性質を分けて伝えます。
原因を分ける首の痛みや睡眠不足だけでなく、脳震盪、眼外傷、神経障害が関係することがあります。複視や視野欠損は重要です。
頭部評価事故時の食いしばり、顔面打撲、顎関節や咀嚼筋の負担が関係します。歯の損傷や噛み合わせ変化も確認します。
口腔外科連携交通事故は心理的外傷でもあります。痛み、睡眠、恐怖、保険対応のストレスは相互に影響し、回復を遅らせることがあります。
生活機能次の比較表は、腕や手のしびれがどの神経根と関係し得るかを一般的な目安として示しています。読者にとって重要なのは、しびれの場所だけで自己診断せず、筋力、感覚、腱反射などを医師が確認する必要がある点です。左から神経根、しびれや痛みが出やすい部位、筋力低下の例として読みます。
| 主な神経根 | しびれ・痛みが出やすい部位の例 | 筋力低下の例 |
|---|---|---|
| C5 | 肩から上腕外側 | 肩を上げにくい |
| C6 | 上腕外側、前腕橈側、親指側 | 肘を曲げる、手首を反らす力が弱い |
| C7 | 中指周辺、前腕後面 | 肘を伸ばす力が弱い |
| C8 | 小指側、前腕尺側 | 指を曲げる、握る力が弱い |
| T1 | 前腕内側、手の内側 | 指を開く・閉じる力が弱い |
次の比較表は、めまいの性質ごとに考えられる原因と受診先の例を整理したものです。読者にとって重要なのは、「ふわふわする」「回る」「頭を打った後から続く」などの表現が、受診先や緊急度の判断材料になる点です。左からめまいの性質、考えられる原因、相談先の例として読みます。
| めまいの性質 | 考えられる原因 | 受診先の例 |
|---|---|---|
| ふわふわする、姿勢で変わる | 頚部筋緊張、頚性めまい、睡眠不足、疼痛 | 整形外科、リハビリ、耳鼻科 |
| 回転する | 前庭障害、内耳障害、良性発作性頭位めまい症 | 耳鼻咽喉科、脳神経内科 |
| 頭を打った後から続く | 脳震盪、頭部外傷 | 脳神経外科、救急 |
| ろれつ不良、複視、脱力を伴う | 脳血管障害、椎骨動脈損傷など | 救急 |
| 立ち上がりで悪化 | 起立性低血圧、脱水、薬剤影響 | 内科、救急 |
事故当日に痛みが軽くても、数時間後から数日後に症状が明確になることがあります。
次の時系列は、事故直後から数日後に症状が出たり強くなったりする主な理由を整理したものです。読者にとって重要なのは、事故直後に痛くなかったことだけで安心せず、変化を記録する必要がある点です。上から順に、事故直後の緊張、炎症、日常動作での顕在化、心理・睡眠面の影響として読みます。
恐怖、警察対応、救急対応、相手方対応などで痛みの自覚が遅れることがあります。
組織損傷後に炎症性物質が増え、首を守る筋緊張が続くことで痛みやこわばりが出ます。
日常生活に戻ると、スマートフォン操作やPC作業などで首・肩・頭の症状が明確になることがあります。
集中困難、不眠、めまい、疲労感は、事故後の日常生活に戻ってから問題化することがあります。
次の一覧は、痛みの強さだけでは判断できない重症度の見方を示しています。読者にとって重要なのは、事故態様、症状の種類、神経学的所見、画像所見、生活機能を組み合わせて評価する点です。各項目は、受診時に医師へ伝えるべき観点として読み取ります。
追突速度、車両損傷、シートベルト、エアバッグ、頭部打撲、座席位置、ヘッドレスト位置を確認します。
首の痛みだけか、腕のしびれ、脱力、頭痛、めまい、意識障害があるかを分けます。
筋力、感覚、腱反射、病的反射、歩行、手指の細かい動作を評価します。
X線、CT、MRIで骨折、脱臼、椎間板、脊髄、神経根圧迫があるかを確認します。
改善傾向か悪化傾向か、睡眠、仕事、家事、運転、学業、育児にどの程度支障があるかを見ます。
初期の痛みや障害の強さ、外傷後ストレス症状、悲観的見通し、睡眠、職場環境などが複合的に影響します。
頭部、神経、頚椎、血管・内科の4方向から緊急性を確認します。
次の一覧は、自己判断で様子を見るのではなく早期の医療評価を考えるべき危険サインをまとめています。読者にとって重要なのは、むちうちに見える症状の中に頭部外傷、脊髄障害、頚椎骨折・脱臼、血管障害が隠れることがある点です。4つの分類を見比べ、当てはまる症状がある場合は緊急度が上がると読み取ります。
意識を失った、強い眠気で起こせない、けいれん、繰り返す嘔吐、悪化する頭痛、記憶がない、ろれつ不良、瞳孔左右差、複視などです。
腕や手に力が入らない、足がもつれる、両手が不器用、感覚が鈍い、排尿・排便障害、症状の進行などです。
高速度衝突、横転、車外放出、歩行者・二輪車事故、首の正中部の強い圧痛、首を動かせない、高齢や骨粗鬆症などです。
めまいに加えてろれつ不良、複視、ふらつき、片麻痺がある、突然の激しい頭痛、胸痛、息苦しさ、発熱、失神などです。
危険サインは、症状の名前よりも「進行しているか」「神経の異常があるか」「頭部外傷を疑うか」「高エネルギー外傷か」で判断することが重要です。人命・安全に関わる場面では、119番・110番への連絡や医療機関の受診が優先される対応とされています。
問診、神経診察、画像検査、治療、リハビリを段階的に整理します。
次の判断の流れは、医療機関で何を確認するかを順番に示しています。読者にとって重要なのは、画像検査だけでなく、事故態様、症状の経過、神経学的診察、生活機能を合わせて評価する点です。上から順に問診、診察、検査選択、治療方針へ進むと読み取ります。
事故日時、衝突方向、頭部打撲、症状が出た時刻、痛み・しびれ・めまいの有無を整理します。
可動域、圧痛、筋力、感覚、腱反射、歩行、肩・手関節などを評価します。
脱力、しびれの進行、歩行障害、排尿・排便障害、強い頭痛などを確認します。
CT、MRI、専門科連携、救急評価が必要になることがあります。
痛みの管理、適切な活動再開、リハビリ、症状記録を進めます。
次の比較表は、X線、CT、MRIの役割と限界を示しています。読者にとって重要なのは、どの検査も万能ではなく、症状と診察所見に応じて使い分けられる点です。左から検査名、主な目的、得意なこと、限界として読みます。
| 検査 | 主な目的 | 得意なこと | 限界 |
|---|---|---|---|
| X線 | 骨折・脱臼・配列異常の確認 | 初期評価、頚椎配列、変性 | 軟部組織や神経の詳細は見えにくい |
| CT | 骨折の詳細評価 | 微細骨折、複雑骨折 | 椎間板・神経・脊髄の評価はMRIに劣る |
| MRI | 椎間板、脊髄、神経根、靱帯、軟部組織の評価 | 神経症状や脊髄症状の評価 | 事故前からの変性変化も写るため解釈が必要 |
次の一覧は、むちうちの治療・リハビリで組み合わされる主な方法を示しています。読者にとって重要なのは、重大損傷を除外したうえで、痛みの管理と生活機能の回復を同時に考える点です。各項目は、医師の診断を軸に必要な範囲で組み合わせる選択肢として読みます。
診断名、神経学的所見、画像検査の要否を確認します。整骨院等を利用する場合も、医師の診察記録が中核資料になります。
医療の軸鎮痛薬や消炎鎮痛薬などが用いられることがあります。効果と副作用、眠気、仕事や運転への影響を記録します。
症状緩和骨折・脱臼などが否定され、医師の許可がある場合、無理のない範囲で活動を戻す考え方が重視されます。
自己判断は避ける可動域、肩甲帯、深部頚部筋、姿勢、めまい、日常動作、仕事復帰を段階的に整えます。
機能回復次の症状日誌の例は、事故当日から1か月後までの症状、生活支障、受診内容を時系列で残す方法を示しています。読者にとって重要なのは、誇張ではなく、部位、強さ、しびれ、生活支障、受診・服薬を淡々と残す点です。列は左から日付、症状、強さ、神経症状、頭部・めまい症状、生活への影響、医療対応として読みます。
| 日付 | 痛みの部位 | 強さ 0から10 | しびれ | めまい・頭痛 | 生活上の支障 | 受診・服薬 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事故当日 | 首後面、肩 | 3 | なし | 軽い頭重感 | 現場対応で緊張 | 救急受診、X線 |
| 翌日 | 首、後頭部、右肩甲骨 | 6 | 右親指に違和感 | 頭痛あり | 運転が怖い、眠れない | 整形外科、鎮痛薬 |
| 1週間後 | 首、右腕 | 5 | 右親指・人差し指 | めまい軽度 | PC作業30分で悪化 | MRI相談 |
| 1か月後 | 首、肩 | 4 | 時々あり | 頭痛週3回 | 家事の途中で休む | リハビリ継続 |
次の一覧は、事故態様と医療資料として残しておくと役立つ情報をまとめたものです。読者にとって重要なのは、車両損傷の大小だけで症状を断定できないため、衝突方向、姿勢、ヘッドレスト、ドラレコ、診療記録を組み合わせて残す点です。各項目は、医療・保険・法律の場面で確認されやすい資料として読みます。
衝突方向、相手車両の速度感、自車の停止・走行状況、座席位置、ヘッドレスト位置、シートベルト、エアバッグを整理します。
車両損傷写真、ドライブレコーダー、修理見積書、事故証明書、実況見分調書などを保存します。
初診日、診断名、通院日、処方薬、リハビリ内容、画像、検査結果、主治医に伝えた内容を整理します。
次の比較表は、むちうちで問題になりやすい後遺障害等級と主な争点を示しています。読者にとって重要なのは、症状が残れば必ず認定されるものではなく、事故態様、通院経過、画像・神経学的所見、症状の一貫性が総合的に見られる点です。左から等級、文言、争点として読みます。
| 等級 | 文言 | むちうち実務での主な争点 |
|---|---|---|
| 12級13号 | 局部に頑固な神経症状を残すもの | 画像所見・神経学的所見などで医学的に証明できるか |
| 14級9号 | 局部に神経症状を残すもの | 症状の一貫性、連続性、事故との整合性を医学的に説明できるか |
次の比較表は、医師へ症状を伝えるときの表現を、抽象的な伝え方と具体的な伝え方に分けたものです。読者にとって重要なのは、保険用語や認定希望ではなく、医学的・生活機能的に説明する点です。右列ほど、診察や診断書に反映されやすい具体情報になります。
| 避けたい伝え方 | 具体的な伝え方 |
|---|---|
| むちうちがつらいです | 首の後ろから右肩甲骨にかけて痛みがあります |
| 全部痛いです | 上を向くと痛みが6/10まで上がります |
| 後遺障害にしてください | 右親指と人差し指のしびれが事故翌日から続いています |
| 仕事ができません | 30分のPC作業で頭痛が強くなり、休憩が必要です |
医療、保険、法律、事故解析、心理・労務の役割を分けて理解します。
次の一覧は、むちうち症状に関わる専門職の役割を整理したものです。読者にとって重要なのは、診断、治療、生活再建、保険・法律対応を一人の専門職だけで完結させるのではなく、役割を分けて連携する点です。各項目は、どの症状や課題で相談先になり得るかを読み取ります。
頭部打撲、意識障害、嘔吐、悪化する頭痛、記憶障害、神経脱落症状がある場合に重要です。
めまい、耳鳴り、難聴、視覚異常、顎関節痛、歯の損傷など、首以外の外傷を評価します。
可動域、筋機能、姿勢、歩行、日常動作、家事、仕事、育児、復職を段階的に支援します。
症状観察、服薬、受診継続、退院調整、制度利用、仕事・生活支援につなぐ役割があります。
衝突方向、速度、車両損傷、ヘッドレスト、ドライブレコーダー、EDRなどを分析します。
不眠、不安、運転恐怖、休職、復職、労災、傷病手当金、障害年金などの課題に関与します。
事故後の痛み、検査、しびれ、めまい、治療、後遺障害、保険対応を一般情報として整理します。
一般的には、むちうち症状は事故直後ではなく数時間から数日後に出ることがあるとされています。ただし、頭痛、嘔吐、しびれ、脱力、めまい、意識障害などがある場合は、頚椎や頭部の重大損傷を除外する必要があります。具体的な判断は、医療機関で診察を受けて確認する必要があります。
一般的には、レントゲンは骨折・脱臼・配列の評価に有用ですが、筋、靱帯、関節包、椎間板、神経、炎症、痛みの過敏化などをすべて写す検査ではありません。ただし、神経症状や強い痛みが続く場合は追加評価が必要になることがあります。具体的には主治医へ症状経過を伝える必要があります。
一般的には、まず整形外科で頚椎、神経根、脊髄の評価を受けることが多いとされています。ただし、筋力低下、歩行障害、排尿・排便障害、両手の不器用さがある場合は緊急性が高くなる可能性があります。必要な診療科は症状と診察所見によって変わります。
一般的には、むちうち後にめまい・耳鳴りが出ることはあります。ただし、内耳障害、頭部外傷、脳震盪、頚部血管障害、顎関節、薬剤、心理的ストレスなど原因は幅広いとされています。強い回転性めまい、難聴、複視、ろれつ不良、脱力を伴う場合は早期評価が必要になる可能性があります。
一般的には、骨折・脱臼・不安定性が疑われる場合は医師の指示に従う必要があります。一方、骨折や脱臼がない急性WADでは、長期固定や過度な安静が回復を妨げる可能性があるとされています。装着期間や活動再開の判断は主治医に確認する必要があります。
一般的には、症状緩和のために整骨院等を利用する人はいますが、交通事故後の診断、画像検査、神経学的評価、診断書、後遺障害診断書の中心は医師の診察記録とされています。医師の診察が途切れると、医療上も保険実務上も説明が難しくなる可能性があります。
一般的には、むちうちで第12級13号や第14級9号の神経症状が問題になることがあります。ただし、認定は事故態様、初診時所見、通院経過、画像・神経学的所見、症状の一貫性、症状固定時の残存症状などを総合して審査されます。個別の見通しは資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
一般的には、記録しておくことは有用とされています。ただし、天候との関連だけでなく、痛みの部位、強さ、活動量、睡眠、服薬、仕事・家事への影響を合わせて記録する方が医学的に整理しやすくなります。
一般的には、仕事内容、通勤手段、痛み、神経症状、薬の眠気、運転可否によって判断が変わります。短時間勤務、作業制限、休憩、在宅勤務、運転制限などが検討されることがあります。具体的には主治医、産業医、人事労務担当、必要に応じて社会保険労務士等と相談する必要があります。
一般的には、まず主治医に現在の症状、治療効果、今後の治療必要性を確認することが重要とされています。治療継続の医学的必要性がある場合は、診断書や意見書が必要になることがあります。保険会社とのやり取りが難しい場合は、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
症状、危険サイン、事故情報を分けて記録すると、医療機関で説明しやすくなります。
次の一覧は、受診時に持参すると役立つ情報を症状、危険サイン、事故情報に分けたものです。読者にとって重要なのは、思い出せる範囲で具体的に整理し、症状の変化を時系列で伝える点です。3つの項目を順に確認すると、医師へ伝える内容の抜け漏れを減らせます。
首の痛み、こわばり、可動域制限、後頭部痛、頭痛、肩こり、背部痛、腕の痛み、手指のしびれ、握力低下、めまい、耳鳴り、吐き気、視覚異常、顎の痛み、飲み込みにくさ、倦怠感、不眠、集中困難、不安を確認します。
意識消失、繰り返す嘔吐、悪化する頭痛、ろれつ不良、片側の手足が動かしにくい、歩行異常、排尿・排便異常、複視、瞳孔左右差、首の正中部の強い痛み、高エネルギー事故を確認します。
事故日時、事故場所、衝突方向、乗車位置、シートベルト、ヘッドレスト位置、エアバッグ、頭部打撲、車両損傷写真、ドライブレコーダー、警察届出、事故証明書、初診日、診断名、通院日、処方薬、リハビリ内容を確認します。