2σ Guide

弁護士費用特約は
自分に過失がある事故でも使えるか

通常の過失があるだけで特約が当然に使えなくなるわけではありません。相手への請求、約款、免責、承認手続を分けて確認します。

300万円弁護士費用の一般的上限例
10万円法律相談費用の一般的上限例
50万円差500万円損害で過失10%差
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弁護士費用特約は 自分に過失がある事故でも使えるか

通常の過失があるだけで特約が当然に使えなくなるわけではありません。

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弁護士費用特約は 自分に過失がある事故でも使えるか
通常の過失があるだけで特約が当然に使えなくなるわけではありません。
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  • 弁護士費用特約は 自分に過失がある事故でも使えるか
  • 通常の過失があるだけで特約が当然に使えなくなるわけではありません。

POINT 1

  • 弁護士費用特約は自分に過失がある事故でも使える可能性があります
  • 過失の有無だけでなく、相手への損害賠償請求、約款、免責、事前承認を分けて確認します。
  • 通常の過失だけで直ちに特約対象外にはなりません
  • 結論として、弁護士費用特約は自分に過失がある交通事故でも使える可能性があります。
  • ただし、特約は無条件に費用を全額支払う制度ではありません。

POINT 2

  • 弁護士費用特約と過失相殺の関係を分けて考える
  • 賠償額が減る問題と、弁護士費用を保険でまかなえる問題は別の層にあります。
  • 通常の過失
  • 重大な過失
  • 被害事故

POINT 3

  • 自分に過失がある事故で弁護士費用特約を確認する5条件
  • 1. 被保険者に入っているか:自分、配偶者、同居親族、別居の未婚の子、契約車両の搭乗者などの範囲を確認します。
  • 2. 事故類型が対象か:自動車事故型か、自動車・日常生活事故型かで対象事故が変わります。
  • 3. 依頼目的は相手への請求か:自分のけがや車両損害を相手へ請求する費用か、自分が請求されている防御費用かを分けます。
  • 4. 免責事由に当たらないか:故意、重大な過失、酒気帯び、無免許、危険運転などは支払われない可能性があります。
  • 5. 事前承認と費用基準を確認:委任前または費用支払前に、保険会社へ連絡し承認手続と上限額を確認します。

POINT 4

  • 弁護士費用特約を使える可能性がある過失あり事故の典型例
  • 交差点、右直、車線変更、駐車場、歩行者や自転車の事故では過失割合が争点になります。
  • 双方に過失がある事故では、相手にも法律上の賠償責任が残るかが中心です。
  • 各項目では、どの証拠や事情が過失割合に影響しやすいかを読み取ってください。
  • 一時停止規制、道路幅員、優先道路性、進入速度、先入関係、車両損傷部位が争点になります。

POINT 5

  • 弁護士費用特約が使えない、または使いにくい場面
  • 自分100%過失で相手に請求できない
  • 被害事故型の特約は、通常、相手方への損害賠償請求のための費用を補償します。
  • 故意または重大な過失
  • 故意に近い著しい注意欠如は、約款上の免責により保険金が支払われない可能性があります。

POINT 6

  • 過失がある事故で弁護士費用特約を使う実益
  • 過失割合、損害項目、後遺障害、重過失減額の整理に意味があります。
  • 総損害500万円なら10%の違いで50万円差
  • 自分に過失がある事故では、過失割合が賠償額に直結します。
  • 総損害500万円の事故で自分の過失が30%から20%へ修正されるだけでも、回収可能額は50万円変わります。

POINT 7

  • 保険、医療、警察、車両、社会保険の視点で判断する
  • 1. 警察届出と証拠保存:交通事故証明書、実況見分、ドラレコ、防犯カメラ、現場写真を確保します。
  • 2. 医療記録と通院経過の整理:診断書、診療明細、画像、通院頻度、仕事への影響を残します。
  • 3. 保険会社への事前連絡:被保険者範囲、対象事故、法律相談枠、委任の承認手続を確認します。
  • 4. 費用基準の確認:着手金、報酬金、日当、実費、上限額、自己負担の可能性を確認します。
  • 5. 過失割合と損害額の主張整理:事故資料、医療資料、物損資料、社会保険資料を組み合わせて請求を検討します。

POINT 8

  • 自分に過失がある事故で特約を確認する手順
  • 1. 契約を特定する:証券番号、事故受付番号、特約名を確認します。
  • 2. 事故と請求内容を伝える:自分にも過失があるが、相手にも過失があり損害賠償請求を検討していると説明します。
  • 3. 対象性と免責を確認する:対象事故、被保険者範囲、重大な過失、酒気帯び、無免許などを確認します。
  • 4. 法律相談枠を確認する:相談だけでも対象になるか、相談前連絡が必要かを聞きます。
  • 5. 委任承認と費用基準を確認する:委任契約書、費用見積り、支払基準、上限額、自己負担を確認します。

まとめ

  • 弁護士費用特約は 自分に過失がある事故でも使えるか
  • 弁護士費用特約は自分に過失がある事故でも使える可能性があります:過失の有無だけでなく、相手への損害賠償請求、約款、免責、事前承認を分けて確認します。
  • 弁護士費用特約と過失相殺の関係を分けて考える:賠償額が減る問題と、弁護士費用を保険でまかなえる問題は別の層にあります。
  • 自分に過失がある事故で弁護士費用特約を確認する5条件:被保険者、対象事故、依頼目的、免責、事前承認の順に確認します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

弁護士費用特約は自分に過失がある事故でも使える可能性があります

過失の有無だけでなく、相手への損害賠償請求、約款、免責、事前承認を分けて確認します。

結論として、弁護士費用特約は自分に過失がある交通事故でも使える可能性があります。自分に10%、20%、50%などの過失があると主張されても、相手にも過失があり、自分が治療費、慰謝料、休業損害、車両修理費などを請求する立場であれば、特約の対象になり得ます。

ただし、特約は無条件に費用を全額支払う制度ではありません。被保険者の範囲、対象事故、依頼目的、免責事由、事前承認、支払基準を満たすかで結論が変わります。

次の強調表示は、このページ全体の結論を一文で整理したものです。最初に結論を押さえることで、過失割合の話と弁護士費用特約の対象性を混同しないように読むことができます。

通常の過失だけで直ちに特約対象外にはなりません

自分の過失は賠償額を減らす過失相殺の問題です。弁護士費用特約を使えるかは、相手への法律上の損害賠償請求が残るか、約款の対象事故に入るか、免責や承認要件に触れないかで判断します。

次の比較表は、事故状況ごとの利用可能性を整理したものです。左の列で事故の立場を確認し、中央で特約の見通しを見ます。右の列では、判断が分かれやすい実務上の要点を読み取ってください。

事故の状況利用可能性実務上の要点
自分0%、相手100%のもらい事故高い保険会社が示談代行できない典型場面です。
自分10%から50%程度、相手にも過失あり高い自分の損害賠償請求が残る限り対象になり得ます。
自分の過失が大きいが相手にも過失ありあり得る請求額は過失相殺で減りますが、対象性とは別問題です。
自分100%で相手に過失なし低い相手への請求がないため被害事故型では使いにくいです。
酒気帯び、無免許、故意、重大な過失低い約款上の免責事由に該当する可能性があります。
単独事故原則として低い相手方がいないため請求先がありません。道路管理瑕疵や車両欠陥などは別途検討します。
Section 01

弁護士費用特約と過失相殺の関係を分けて考える

賠償額が減る問題と、弁護士費用を保険でまかなえる問題は別の層にあります。

弁護士費用特約は、交通事故などで損害賠償請求を行うために弁護士へ相談、依頼する費用を一定の上限まで補償する特約です。一般的には、弁護士費用が1事故1被保険者につき300万円、法律相談費用が10万円とされる商品が多いものの、契約時期や商品により異なります。

過失割合とは、事故発生に対する各当事者の責任の割合を数値化したものです。過失相殺は、被害者側にも過失があるとき、その割合を考慮して損害賠償額を減らす制度です。たとえば総損害200万円、相手方過失70%、自分過失30%なら、基本的な請求額は140万円です。

次の一覧は、交通事故の賠償問題と弁護士費用特約の問題を二層に分けて示しています。どちらの列の話をしているのかを分けることが重要で、過失相殺で賠償額が減っても、ただちに特約が使えないという意味にはなりません。

問題主な判断要素
損害賠償の層相手にいくら請求できるか損害額、因果関係、過失割合、後遺障害、証拠
弁護士費用特約の層弁護士費用を保険で払えるか約款、被保険者範囲、対象事故、免責、事前承認、上限額

次の一覧は、似ているようで意味が違う用語をまとめたものです。用語の違いを押さえると、保険会社の説明が「通常の過失」を指すのか、「重大な過失免責」を指すのかを確認しやすくなります。

TERM

通常の過失

前方不注視、一時停止後の確認不足、進路変更時の安全確認不足など、交通事故で日常的に問題になる注意義務違反です。

TERM

重大な過失

故意に近い著しい注意欠如をいいます。飲酒運転、無免許運転、危険運転などは免責事由として扱われる可能性があります。

TERM

被害事故

過失ゼロ事故だけを意味するとは限りません。自分にも過失があっても、相手への損害賠償請求が残る場合があります。

重要保険会社から「過失があるから使えない」と言われた場合は、通常の過失の話なのか、重大な過失免責の話なのか、相手への請求がないという意味なのかを分けて確認します。
Section 02

自分に過失がある事故で弁護士費用特約を確認する5条件

被保険者、対象事故、依頼目的、免責、事前承認の順に確認します。

自分に過失がある事故では、特約の利用可否を感覚で判断せず、約款上の条件に沿って確認する必要があります。特に、家族の保険に入るか、自動車事故型か日常生活事故型か、相手への請求なのか自分の防御なのかが重要です。

次の判断の流れは、保険会社や弁護士に確認する前に整理したい順番を示しています。上から順に確認し、途中で対象外や免責の可能性が出た場合は、どの条項が理由なのかを具体的に確認してください。

弁護士費用特約の対象性を確認する順番

被保険者に入っているか

自分、配偶者、同居親族、別居の未婚の子、契約車両の搭乗者などの範囲を確認します。

事故類型が対象か

自動車事故型か、自動車・日常生活事故型かで対象事故が変わります。

依頼目的は相手への請求か

自分のけがや車両損害を相手へ請求する費用か、自分が請求されている防御費用かを分けます。

免責事由に当たらないか

故意、重大な過失、酒気帯び、無免許、危険運転などは支払われない可能性があります。

事前承認と費用基準を確認

委任前または費用支払前に、保険会社へ連絡し承認手続と上限額を確認します。

次の比較表は、弁護士に頼みたい内容ごとの保険上の位置づけをまとめたものです。左の列で依頼目的を確認し、右の列でどの保険領域の問題になりやすいかを読み取ってください。

頼みたい内容主な保険上の位置づけ
自分のけがや車両損害を相手に請求したい被害事故型の弁護士費用特約の対象になり得ます。
相手から請求されている賠償を防御したい対人・対物賠償責任保険の示談代行や訴訟対応が中心です。
人身事故で刑事処分が不安刑事事件対応型の特約があれば対象になり得ます。
行政処分や免許停止が不安約款上、対象外または限定的なことが多いです。
自分の保険会社と人身傷害保険金で揉めている弁護士費用特約の対象外になることがあるため約款確認が必要です。

次の一覧は、保険会社へ事前連絡するときに伝える内容をまとめたものです。早い段階で具体的に伝えることで、対象事故、支払基準、自己負担の有無を確認しやすくなります。

01

事故情報

事故日、場所、事故態様、相手方保険会社の有無を伝えます。

基本情報
02

損害情報

けが、治療状況、車両損害、休業損害、後遺障害の見込みを整理します。

損害
03

争点

過失割合、治療打ち切り、物損評価、後遺障害、相手の未加入などを伝えます。

争点
04

依頼予定

相談予定の弁護士名、費用見込み、委任契約の予定を確認します。

承認要確認
Section 03

弁護士費用特約を使える可能性がある過失あり事故の典型例

交差点、右直、車線変更、駐車場、歩行者や自転車の事故では過失割合が争点になります。

双方に過失がある事故では、相手にも法律上の賠償責任が残るかが中心です。自分が右折車側、進路変更側、駐車場内で動いていた側であっても、相手の速度、確認状況、道路構造、映像などにより過失割合が修正されることがあります。

次の一覧は、過失があっても特約利用を確認する価値がある代表的な事故類型です。各項目では、どの証拠や事情が過失割合に影響しやすいかを読み取ってください。

01

信号のない交差点事故

一時停止規制、道路幅員、優先道路性、進入速度、先入関係、車両損傷部位が争点になります。

双方過失証拠重視
02

右直事故

右折車側の過失が大きくなりやすい一方、直進車の速度超過、信号変わり目、前方不注視も問題になります。

右折直進
03

車線変更、進路変更事故

進路変更車側だけでなく、後続車の速度、車間距離、警音器、回避可能性、合図の有無が確認されます。

進路変更
04

駐車場内事故

通路優先性、後退時の確認義務、防犯カメラ、車両損傷位置、現場図面によって結論が変わることがあります。

駐車場
05

歩行者、自転車、バイク事故

交通弱者保護、横断歩道、夜間視認性、信号、道路構造、自動車事故型か日常生活事故型かを確認します。

交通弱者型を確認

次の比較表は、各事故類型で集めたい証拠を整理したものです。証拠の種類を横に見比べることで、過失割合の主張を支える材料がどこにあるかを確認できます。

事故類型主な確認資料読み取るポイント
交差点事故実況見分調書、現場見取図、標識、停止線、道路幅員優先関係、進入順序、見通し、速度を確認します。
右直事故信号サイクル、停止線位置、映像、目撃者供述どの時点で交差点に入ったか、速度超過があるかを見ます。
車線変更事故ドラレコ、合図の有無、車間距離、損傷写真進路変更の開始時期と後続車の回避可能性を確認します。
駐車場事故店舗カメラ、車両損傷、駐車区画、通路形状双方の動きと接触位置を再現します。
歩行者や自転車事故信号、横断歩道、夜間視認性、反射材、道路照明交通弱者保護と本人側の注意義務を分けます。
注意自動車事故型の特約では、自転車同士や歩行者同士の事故が対象外になり得ます。自動車・日常生活事故型かどうかを必ず確認します。
Section 04

弁護士費用特約が使えない、または使いにくい場面

相手への請求がない事故、重大な免責事由、対象外事故、承認なしの高額契約には注意が必要です。

通常の過失と異なり、相手に請求できる損害がない場合や、約款上の免責事由に触れる場合は、弁護士費用特約の利用が難しくなります。単に過失割合が大きいだけなのか、免責事由に当たるのかを分けて考える必要があります。

次の注意要素の一覧は、特約が制限されやすい場面をまとめています。各項目では、なぜ制限されるのか、確認すべき資料や約款条項は何かを読み取ってください。

自分100%過失で相手に請求できない

被害事故型の特約は、通常、相手方への損害賠償請求のための費用を補償します。請求先がなければ使いにくくなります。

故意または重大な過失

故意に近い著しい注意欠如は、約款上の免責により保険金が支払われない可能性があります。

酒気帯び、無免許、危険運転

自動車保険全体で重大な免責問題になり、刑事事件対応補償でも制限されることがあります。

対象外事故

自動車事故型のみの場合、自転車同士、歩行者同士、日常生活事故などが対象外になり得ます。

特約加入前の事故

事故後に加入した特約で過去の事故費用を補償させることは基本的にできません。

承認なしの高額契約

保険会社の支払基準を超える着手金、報酬金、日当、実費は自己負担になることがあります。

次の比較表は、保険会社から「使えない」と言われたときに確認する質問をまとめたものです。左の質問を順に確認し、右の欄で判断の分岐点を読み取ってください。

確認する質問読み取るべき分岐点
どの約款条項に基づく判断ですか条項名と対象外理由を具体化します。
通常の過失ですか、重大な過失免責ですか単なる過失割合の話と免責を分けます。
相手方への損害賠償請求がないという意味ですか請求権の有無を確認します。
自動車事故型では対象外でも日常生活事故型なら対象ですか特約タイプの違いを確認します。
法律相談費用だけなら対象になりますか委任前の相談枠を確認します。
刑事事件対応特約は付いていますか民事請求とは別枠の補償を確認します。
Section 05

過失がある事故で弁護士費用特約を使う実益

過失割合、損害項目、後遺障害、重過失減額の整理に意味があります。

自分に過失がある事故では、過失割合が賠償額に直結します。総損害500万円の事故で自分の過失が30%から20%へ修正されるだけでも、回収可能額は50万円変わります。後遺障害事案では、差がさらに大きくなることがあります。

次の強調表示は、過失割合の修正が金額に及ぼす影響を示しています。数値例は、過失割合が少し変わるだけで手取り額に差が出ることを読み取るためのものです。

総損害500万円なら10%の違いで50万円差

過失割合の修正は、慰謝料や休業損害だけでなく、後遺障害慰謝料、逸失利益、車両修理費、評価損にも影響します。

次の表は、損害項目を抜けなく積み上げるための一覧です。左の列で項目を確認し、右の列でどの資料が必要になるかを読み取ってください。

損害項目内容
治療費診察、投薬、画像検査、手術、リハビリなど。
通院交通費公共交通機関、タクシー、ガソリン代など。
休業損害事故で働けなかったことによる収入減。
入通院慰謝料入院、通院による精神的苦痛。
後遺障害慰謝料後遺障害が残った精神的苦痛。
逸失利益後遺障害や死亡により将来得られなくなった収入。
介護費将来介護費、近親者介護費など。
車両修理費相当修理費、全損時価額、買替諸費用など。
評価損修理後も車両価値が下がる損害。
代車費用修理期間中の代車使用料など。

次の一覧は、後遺障害や重過失減額が絡むときに検討する資料を整理しています。医療資料、事故資料、保険資料がそろうほど、過失割合と損害額を総合的に検討しやすくなります。

01

過失割合の修正

実況見分調書、ドラレコ、防犯カメラ、車両損傷写真、信号サイクル、目撃者供述を確認します。

事故資料
02

後遺障害の認定対応

診断書、画像所見、神経学的検査、リハビリ記録、自覚症状の一貫性、受診経過を整理します。

医療資料
03

自賠責の重過失減額

被害者に重大な過失がある場合や因果関係判断が難しい場合、減額の可能性を確認します。

自賠責要注意
04

社会保険との調整

通勤災害、労災、健康保険の第三者行為届、人身傷害保険との関係を整理します。

制度調整
Section 06

保険、医療、警察、車両、社会保険の視点で判断する

弁護士費用特約の対象性と損害賠償の見通しは、複数の資料が交差して決まります。

過失がある事故で特約を使えるかは、法律だけでなく、保険、警察資料、医療記録、車両修理、社会保険、生活再建の情報が重なって判断されます。どの専門領域が何を見ているのかを知ると、資料集めの優先順位が明確になります。

次の一覧は、関与し得る専門領域と確認ポイントをまとめています。左から順に見ることで、誰がどの資料を支え、どの争点に関係するかを読み取れます。

視点確認する内容関係する争点
弁護士約款、請求権、過失割合、損害額、時効、訴訟見込み特約利用、賠償請求、交渉、訴訟。
保険会社、損害調査被保険者範囲、事故日、事故類型、免責、費用相当性承認、上限額、自己負担。
警察、交通事故捜査事故日時、場所、実況見分、供述、違反の有無事故態様、過失割合の基礎資料。
医療職診断、画像、神経学的所見、症状固定、リハビリ経過治療費、後遺障害、因果関係。
事故鑑定、映像解析速度、衝突角度、回避可能性、映像、EDRデータ過失割合の修正。
車体修理、整備損傷部位、修理方法、時価額、評価損物損、事故との整合性。
社会保険、労災通勤災害、健康保険、第三者行為届、労災給付既払金、損益調整、生活再建。

次の時系列は、事故後に資料を集めて保険会社と弁護士へ確認する流れを示しています。順番が重要で、先に事前承認を確認するほど自己負担リスクを抑えやすくなります。

事故直後

警察届出と証拠保存

交通事故証明書、実況見分、ドラレコ、防犯カメラ、現場写真を確保します。

治療中

医療記録と通院経過の整理

診断書、診療明細、画像、通院頻度、仕事への影響を残します。

相談前

保険会社への事前連絡

被保険者範囲、対象事故、法律相談枠、委任の承認手続を確認します。

委任前

費用基準の確認

着手金報酬金、日当、実費、上限額、自己負担の可能性を確認します。

交渉、訴訟

過失割合と損害額の主張整理

事故資料、医療資料、物損資料、社会保険資料を組み合わせて請求を検討します。

Section 07

自分に過失がある事故で特約を確認する手順

保険証券、約款、事故資料、医療資料をそろえて、保険会社へ具体的に確認します。

弁護士費用特約を使いたい場合は、まず自分や家族の保険契約を横断的に確認します。自動車保険だけでなく、火災保険、傷害保険、クレジットカード付帯保険、勤務先団体保険に類似の補償が付いていることもあります。

次の一覧は、最初に集める書類を目的別に整理しています。資料の種類を見れば、保険会社に対象性を確認する材料と、弁護士に見通しを聞く材料の両方をそろえられます。

資料の種類具体例
保険資料保険証券、契約内容確認書、Web契約画面、約款、重要事項説明書、家族の保険証券。
事故資料交通事故証明書、実況見分調書、物件事故報告書、現場写真、ドラレコ、防犯カメラ。
医療資料診断書、診療明細、領収書、画像検査結果、リハビリ記録、後遺障害診断書。
物損資料修理見積書、車両写真、代車費用資料、時価額資料、評価損資料。
収入資料休業損害証明書、源泉徴収票、確定申告書、勤務先資料。
交渉資料相手方保険会社からの過失割合提示、示談案、メール、通話メモ。

次の判断の流れは、保険会社へ問い合わせるときの実務的な順番です。上から確認することで、対象性、承認、費用基準、自己負担の有無を同時に整理できます。

保険会社へ確認する手順

契約を特定する

証券番号、事故受付番号、特約名を確認します。

事故と請求内容を伝える

自分にも過失があるが、相手にも過失があり損害賠償請求を検討していると説明します。

対象性と免責を確認する

対象事故、被保険者範囲、重大な過失、酒気帯び、無免許などを確認します。

法律相談枠を確認する

相談だけでも対象になるか、相談前連絡が必要かを聞きます。

委任承認と費用基準を確認する

委任契約書、費用見積り、支払基準、上限額、自己負担を確認します。

弁護士へ相談する際は、自分に不利な事情も含めて共有することが重要です。相手方から提示された過失割合、事故直後の説明、警察や保険会社への説明内容、映像の有無、通院状況、保険会社の承認状況を率直に伝えます。

Section 08

弁護士費用特約と過失あり事故のFAQ

個別事案の結論ではなく、一般的な制度説明として整理します。

Q1. 弁護士費用特約は自分に過失がある事故でも使えますか。

一般的には、自分に過失があっても、相手にも過失があり、自分が相手方へ損害賠償請求をする立場であれば、対象になる可能性があります。ただし、事故態様、約款、免責事由、事前承認の有無によって結論が変わります。具体的な対応は、保険証券や事故資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。

Q2. 自分の過失が50%や80%でも使える可能性はありますか。

一般的には、相手にも過失があり、自分のけがや車両損害について請求できる損害が残るなら、利用可能性はあります。ただし、回収見込み、費用対効果、保険会社の承認、費用基準で判断が変わる可能性があります。

Q3. 自分が100%悪い事故ではどうなりますか。

一般的には、被害事故型の弁護士費用特約は相手方への損害賠償請求のための費用を補償するため、相手に請求できる損害がなければ使いにくいとされています。ただし、刑事事件対応型の特約がある場合など、契約内容によって確認すべき点があります。

Q4. 相手から訴えられた場合も使えますか。

一般的には、相手からの請求に対する防御は、対人・対物賠償責任保険の示談代行や訴訟対応の問題になることが多いです。ただし、約款によっては一定の防御費用を補償する説明がある商品もあります。訴状や請求内容を確認し、保険会社と弁護士等へ相談する必要があります。

Q5. 弁護士費用特約を使うと等級や保険料は下がりますか。

一般的には、弁護士費用特約のみの利用は翌年度の等級や保険料に影響しないと説明される商品が多いです。ただし、車両保険や対物賠償保険など別の保険金請求を同時に行う場合は、契約内容によって扱いが変わる可能性があります。

Q6. 通勤中の事故でも使える可能性はありますか。

一般的には、特約の対象事故で、相手方への損害賠償請求があるなら、利用可能性があります。ただし、労災保険、通勤災害、第三者行為災害、健康保険の届出が並行するため、保険会社や弁護士等に資料を示して確認する必要があります。

Section 09

弁護士費用特約を確認すべき過失あり事故の最終チェック

過失があると言われても、相手への請求と約款条件を確認してから判断します。

最後に、特約利用を確認する価値がある場面を整理します。次の一覧は、事故後の不安や争点を見落とさないための確認項目です。該当する項目があれば、保険会社の承認手続と専門家相談の要否を検討します。

  • 自分にも過失があると言われたが、相手にも過失があると思う。
  • 相手方保険会社から提示された過失割合に納得できない。
  • けがをして通院している、または治療打ち切りを打診された。
  • 後遺障害が残りそうで不安がある。
  • 休業損害や逸失利益の計算がわからない。
  • 車両修理費、全損時価額、評価損で揉めている。
  • 相手が任意保険に入っていない。
  • 自分の保険会社から「過失があるから使えない」とだけ言われた。
  • 家族の保険に弁護士費用特約があるかもしれない。
  • 刑事事件対応型や日常生活事故型の有無を確認したい。
結論通常の過失があるだけでは、弁護士費用特約は当然には使えなくなりません。相手への損害賠償請求、対象事故、被保険者範囲、免責事由、事前承認を分けて確認することが重要です。
Reference

参考資料

公的機関、法令、専門機関

  • e-Gov法令検索「民法」
  • e-Gov法令検索「保険法」
  • e-Gov法令検索「弁護士法」
  • 国土交通省「自賠責保険・共済の限度額と補償内容」
  • 国土交通省「損害賠償を受けるときは?」
  • 損害保険料率算出機構「当機構で行う損害調査」
  • 自動車安全運転センター「交通事故に関する証明書」
  • 厚生労働省「労働災害が発生したとき」
  • 全国健康保険協会「第三者行為による傷病届」
  • 公益財団法人交通事故紛争処理センター「ご利用について」
  • 公益財団法人日弁連交通事故相談センター「公式サイト」

損害保険会社、保険制度の公開情報

  • 一般社団法人日本損害保険協会「交通事故の示談交渉サービスに関する解説」
  • 日本弁護士連合会「弁護士費用保険(権利保護保険)について」
  • 大手損害保険会社「弁護士費用に関する特約とは」
  • 大手損害保険会社「弁護士費用等を補償する特約」
  • 大手損害保険会社「一般自動車保険 SGP 主な特約一覧」
  • 大手損害保険会社「自動車保険の補償内容 その他の補償・サービス」