削除を急ぎながら証拠を残し、安全確保、警察相談、発信者情報開示、損害賠償、再投稿防止をどう組み合わせるかを一般情報として整理します。
削除を急ぎながら証拠を残し、安全確保、警察相談、発信者情報開示、損害賠償、再投稿防止をどう組み合わせるかを一般情報として整理します。
削除だけでなく、証拠保全、安全確保、刑事・民事の選択を同時に考える必要があります。
元交際相手に私的な写真をSNSで公開された場合、最初の対応は「消す」「残す」「守る」「相談する」の4つを並行して考えることです。投稿を早く消すことは重要ですが、証拠が失われると、発信者特定、警察相談、損害賠償請求、再投稿防止の準備が難しくなることがあります。
次の判断の流れは、発見直後に何を優先するかを表しています。身の危険、証拠、削除、法的措置の順に確認すると、何を先に保存し、どの窓口に相談するかを整理しやすくなるため重要です。
会う要求、金銭要求、家に行くという発言があるときは、画像問題に加えて脅迫、強要、ストーカー、DVが問題になり得ます。
投稿URL、アカウント、日時、画像、説明文、コメント、相手方のメッセージを保存します。
SNS通報、送信防止措置、削除仮処分、検索結果や転載先への対応を検討します。
警察、弁護士、性犯罪・性暴力被害者支援機関、違法・有害情報相談センター等を状況に応じて使い分けます。
この問題が現実にどれほど多いかを知ることは、被害を個人的な恥や恋愛上のもめごととして抱え込まないために重要です。次の重要ポイントは、警察庁公表資料に基づく相談件数と関係性を示しており、元交際相手による私的画像の公開が社会的にも重大な被害類型であることを読み取れます。
私事性的画像に係る相談等は前年比386件増、18.1%増とされ、被害者と加害者の関係では交際相手・元交際相手が1,115件、44.4%を占めるとされています。
重要なのは、写真を撮らせたこと、交際していたこと、過去に相手へ送ったことが、SNS公開への同意を意味しない点です。交際中に共有された写真であっても、第三者へ公開されることを予定していない私的写真であれば、公開行為は人格、名誉、私生活、性的プライバシーの侵害になり得ます。
侵害され得る利益はひとつではありません。次の一覧は、SNS公開によって重なりやすい権利や利益を整理したものです。どの利益が傷ついたかを把握すると、削除請求、警察相談、損害賠償請求、再投稿防止のどこに重点を置くかを読み取りやすくなります。
私生活上の事柄、顔や容貌、生活空間、勤務先や学校につながる情報を無断で公開されない利益が問題になります。
侮辱的な説明、虚偽の説明、性的な文脈づけがある場合、社会的評価や生活の平穏が損なわれる可能性があります。
裸、下着、性行為、性的部位が写る画像や、公開を使った支配・脅しは、強い保護と早期相談が必要な領域です。
一般用語と法律用語は一致しないため、画像の内容と公開方法を分けて確認します。
「私的な写真」という日常語だけでは、使える手続や問題になる法律を判別しにくいことがあります。次の比較表は、画像の性質、公開方法、削除、発信者特定、警察への申告を分けて整理したものです。どの言葉が自分の状況に近いかを見ることで、相談時に説明すべき情報を読み取りやすくなります。
| 用語 | 意味 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 私的な写真 | 本人が第三者への公開を予定していなかった写真全般です。 | 裸、下着、親密な写真、生活空間、勤務先や学校につながる情報が含まれるかを確認します。 |
| 私事性的画像記録 | 性交・性交類似行為、性的部位への接触、性的部位が露出・強調された裸や半裸などの電子データです。 | 写真、動画、SNS投稿画像、スマートフォン内データが問題になり得ます。 |
| SNS公開 | X、Instagram、TikTok、Facebook、掲示板、動画投稿サイト、クラウド共有リンク、複数人DMなどで第三者が閲覧できる状態に置くことです。 | 全体公開だけでなく、鍵付き、限定公開、グループ、複数人DMでも人数や文脈が問題になります。 |
| 削除請求・送信防止措置 | SNS運営会社、掲示板管理者、ホスティング事業者、プロバイダ等に削除や閲覧不能化を求める対応です。 | 投稿URL、本人特定性、非同意性、緊急性、権利侵害の内容を具体化します。 |
| 発信者情報開示 | 匿名アカウントや偽名アカウントの投稿者を特定するため、IPアドレスや契約者情報等の開示を求める手続です。 | ログ保存期間があるため、発見後の早期相談が重要です。 |
| 被害届と告訴 | 被害届は犯罪被害の申告、告訴は処罰を求める意思表示です。 | 私事性的画像被害防止法は親告罪とされるため、告訴の要否と時期を確認します。 |
公開範囲と本人特定性は、法的措置の見通しに大きく影響します。顔が写っていなくても、氏名、アカウント名、勤務先、学校、声、タトゥー、部屋、タグ、投稿文、交際関係を知る人の文脈から本人が分かる場合があります。
また、削除、投稿者特定、損害賠償請求は関連していますが同じ手続ではありません。削除だけを急ぐと開示に必要な投稿証拠が失われることがあり、開示を待ちすぎると被害が広がることもあります。
性的画像、撮影方法、未成年時の画像、脅迫やストーカー行為の有無で問題になる法律が変わります。
刑事上の評価は、画像の内容、撮影経緯、公開範囲、相手方の発言、被害者の年齢によって複数の法律が重なることがあります。次の比較表は、主な刑事法と確認ポイントをまとめたものです。どの行に当てはまる事情があるかを見ることで、警察や弁護士に伝えるべき事実を整理できます。
| 法律・罪名 | 問題になる場面 | 重要点 |
|---|---|---|
| 私事性的画像被害防止法 | 本人が第三者に見られることを予定していない性的画像を、同意なく不特定または多数へ提供・公然陳列する場合。 | 復讐目的は必須ではなく、3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金、公表目的提供は1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金が問題になり得ます。 |
| 性的姿態撮影等処罰法 | 隠し撮り、同意を得られない状態を利用した撮影、だまして撮影した性的画像の提供・公然陳列など。 | 性的影像記録の不特定多数への提供・公然陳列は5年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金、または併科が定められています。 |
| 児童ポルノ禁止法 | 撮影時点で18歳未満の性的な姿態が写る画像。 | 証拠保全のためでも不用意な転送・複製・共有は避け、警察、弁護士、専門窓口に扱いを確認します。 |
| 名誉毀損罪・侮辱罪 | 写真に性的、侮辱的、虚偽の説明や勤務先・学校・家族関係への言及が添えられた場合。 | 「本当のことを書いただけ」という主張だけで問題が消えるとは限りません。 |
| 脅迫・強要・恐喝 | 「会わないなら拡散する」「金を払わないなら職場に送る」などの要求がある場合。 | 直接会って交渉することは危険で、メッセージや着信履歴の保存が重要です。 |
| ストーカー規制法・DV防止法 | 反復連絡、監視、名誉を害する告知、性的羞恥心を害する告知、同居関係や暴力・脅迫がある場合。 | 警告、禁止命令、保護命令、検挙等の対象になり得ます。 |
私事性的画像被害防止法では、画像が私事性的画像に該当するか、本人特定性があるか、不特定または多数への提供・公然陳列か、SNS公開への同意があったか、画像が私的なものかを順に確認します。この一覧は要件の見落としを防ぐために重要で、相談前にどの事情を説明すべきかを読み取れます。
裸、半裸、下着、性的部位、性交・性交類似行為、性的部位への接触が写っているかを確認します。
顔、氏名、アカウント、勤務先、学校、部屋、投稿文、タグなどから本人が分かるかを確認します。
公開SNS、掲示板、動画サイト、グループチャット、複数人DM、限定公開の人数と拡散可能性を確認します。
撮影や交際中の共有への同意と、SNS公開への同意は別問題として整理します。
親告罪では、告訴期間が問題になる場合があります。加害者が元交際相手だと分かっている事案では、原則として「犯人を知った日」から6か月という期間管理が重要です。ただし、犯人を知った日の評価、再投稿、他の罪との関係は個別事情で変わります。
削除、差止め、発信者特定、損害賠償、再発防止を目的別に組み合わせます。
民事手続は、被害者の権利回復と損害回復を目的にします。次の一覧は、元交際相手による私的写真のSNS公開で検討される民事措置を目的別に整理したものです。何を最優先にしたいかによって、削除、差止め、損害賠償、示談条項のどれを重視するかを読み取れます。
SNS投稿、画像、動画、アカウント投稿、掲示板投稿、クラウドリンク、検索結果などの削除や閲覧不能化を求めます。
拡散防止現在の投稿だけでなく、将来の投稿、第三者提供、複製、保存、利用の禁止を求めることがあります。
再発防止精神的苦痛への慰謝料、削除対応費用、弁護士費用相当額の一部、医療費、転居・休職等の損害が問題になります。
損害回復虚偽説明や中傷が添えられた場合、訂正、謝罪、投稿削除が問題になります。ただし再拡散を招かない設計が必要です。
慎重設計損害賠償の金額は一律ではありません。次の比較表は、金額や請求内容に影響し得る事情を整理したものです。公開範囲や悪質性だけでなく、削除までの期間、社会生活への影響、証拠状況を読み取ることが重要です。
| 損害・事情 | 具体例 | 確認資料 |
|---|---|---|
| 精神的苦痛 | 羞恥、不安、恐怖、睡眠障害、外出困難、カウンセリング等。 | 相談記録、医療機関・支援機関の記録、日記、メモ。 |
| 削除・調査費用 | SNS通報、専門家相談、発信者情報開示、削除仮処分等に伴う費用。 | 領収書、依頼書、裁判関係書類。 |
| 社会生活への影響 | 休職、退職、転居、通学困難、勤務先・学校・取引先への影響。 | 勤務先や学校の記録、連絡履歴、収入資料。 |
| 悪質性 | 脅迫、再投稿、第三者送信、削除拒否、虚偽説明、未成年時の画像。 | DM、LINE、メール、通話履歴、投稿の時系列。 |
示談で再発防止を図る場合は、画像・動画・複製データの削除、再投稿・第三者提供の禁止、保存端末やクラウドからの削除、第三者送信先の開示、家族・勤務先・学校・友人への接触禁止、違反時の責任などを検討します。
削除対応では、投稿を消すことと投稿者を特定することを分けて考える必要があります。次の判断の流れは、任意削除、送信防止措置、裁判上の削除仮処分、発信者情報開示の関係を整理したものです。削除を急ぐ場面と、ログや投稿証拠の保全を優先する場面の違いを読み取るために重要です。
投稿、アカウント、日時、画像、説明文、コメント、通報履歴を保存します。
SNS通報、削除申請、送信防止措置、必要に応じて仮処分を検討します。
IPアドレス、ログイン時情報、契約者情報等の開示を求める手続を検討します。
検索結果、スクリーンショット、まとめサイト、画像保存サイト、第三者の再投稿を確認します。
SNSの通報機能を使う際は、感情的な説明だけではなく、プラットフォームが判断できる情報を簡潔に出すことが重要です。次の比較表は、削除申請に含めたい情報を整理したものです。各項目が、本人性、非同意性、緊急性のどれを支えるかを読み取れます。
| 申請情報 | 書く内容 | 意味 |
|---|---|---|
| 投稿の特定 | 投稿URL、投稿者ID、投稿日時、画像単体URL、ストーリーズや動画の保存情報。 | 対象投稿を運営者が見つけるために必要です。 |
| 本人性 | 画像が本人の私的写真であること、本人が特定され得る事情。 | 第三者の権利侵害ではなく本人の権利侵害であることを示します。 |
| 非同意性 | 撮影・私的共有とは別に、SNS公開には同意していないこと。 | 公開への同意がないことが削除判断の中心になります。 |
| 緊急性 | 性的画像、裸、下着、未成年時の画像、脅迫、拡散、職場・学校への影響。 | 迅速な削除や支援窓口への連携の必要性を示します。 |
削除対応は1回で終わらないことがあります。次の時系列は、元投稿から転載先、検索結果、キャッシュ、第三者送信までを追う順番を表しています。順番に確認することで、削除済みと言われた後に残りやすい場所を読み取れます。
投稿URL、画像単体URL、投稿者アカウント、公開範囲を確認します。
スクリーンショットや転載先のURLを一覧化し、個別に削除対応を検討します。
元投稿が消えても検索結果や保存ページに残ることがあるため、別途削除申請を検討します。
相手が分かっていると思っても、匿名・偽名アカウントでは投稿者性の立証に開示が必要になる場合があります。
発信者情報開示で分かり得る情報には、IPアドレス、タイムスタンプ、ログイン時IPアドレス、メールアドレス、電話番号、契約者氏名、住所、接続プロバイダ情報などがあります。ただし、実際に何が開示されるかは、保有情報、法令上の要件、裁判所の判断、ログ保存期間によって変わります。
削除前の記録、相手方のメッセージ、通報履歴、時系列メモが後の対応を支えます。
証拠保全では、投稿そのものだけでなく、投稿者、日時、閲覧範囲、相手方の発言、通報履歴まで残すことが重要です。次の一覧は、最低限保存したい情報を整理したものです。後から警察や弁護士に説明できるよう、どの情報が投稿の特定、本人特定性、悪質性を支えるかを読み取れます。
| 証拠の種類 | 保存する内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 投稿画面 | URL、投稿画面全体、アドレスバー、投稿日時、閲覧日時、画像・動画の表示状態。 | 一部だけの切り抜きではなく、全体が分かる形で保存します。 |
| アカウント情報 | プロフィール画面、ID、表示名、ユーザー名、フォロワーや公開範囲。 | 表示名は変更されるため、早めに記録します。 |
| 本文・反応 | キャプション、本文、ハッシュタグ、コメント、引用投稿、リポスト、閲覧数。 | 名誉毀損、侮辱、拡散状況の説明に関わります。 |
| 相手方との連絡 | DM、LINE、メール、SMS、通話履歴、脅し、要求、謝罪、認める発言。 | 削除依頼や直接交渉の前後を時系列で残します。 |
| 対応履歴 | SNS通報、削除依頼、警察相談、弁護士相談、プラットフォーム返信。 | 相談日時、担当部署、受付番号も控えます。 |
時系列メモは、相談先が全体像を短時間で理解するために重要です。次の時系列は、脅しから投稿、通報、相談までの流れを表しています。出来事と証拠を横に並べることで、どの場面の証拠が足りないかを読み取れます。
DM、LINE、メール、着信履歴、通話内容のメモを保存します。
投稿URL、画面録画、スクリーンショット、閲覧日時を残します。
受信者のメッセージ、送信先、送信文言、社会生活への影響を記録します。
受付メール、相談番号、担当部署、相談内容のメモを保存します。
証拠の取り扱いでは、画像をむやみに他人へ転送しないことが重要です。未成年時の性的画像は特に慎重に扱い、友人や家族へ画像を送って相談するのではなく、警察、弁護士、専門窓口へ最小限の情報で相談し、証拠の扱いについて確認します。
性的画像、脅迫、未成年時の画像、ストーカーやDVがある場合は早期相談を検討します。
警察相談を検討するかどうかは、画像の性的性質、脅迫の有無、未成年時の画像か、身の危険があるかで変わります。次の一覧は、早期相談を検討したい場面を整理したものです。該当する項目が多いほど、画像削除だけでなく安全確保と刑事対応を急ぐ必要性を読み取れます。
裸、下着、性的行為、性的部位が写る画像では、私事性的画像被害防止法や性的姿態撮影等処罰法が問題になり得ます。
職場や家族に送る、金銭を要求する、会うよう求める、復縁や追加画像を求める発言は保存します。
撮影時点で18歳未満の性的画像は、証拠の転送や複製も慎重に扱う必要があります。
家に来る、待ち伏せする、監視している、自傷念慮があるなどの場合は、緊急性を重く見ます。
警察に持参する資料は、投稿の特定と相手方の特定、脅迫の有無、被害拡大の状況を説明するために重要です。次の比較表は、持参資料とその意味をまとめています。何を印刷し、何を端末で示すかを事前に整理するために読み取ってください。
| 資料 | 内容 | 役割 |
|---|---|---|
| 本人確認資料 | 身分証、連絡先、相談者情報。 | 相談・申告の基本情報になります。 |
| 投稿資料 | 投稿画面、URL、投稿者ID、日時、画像の撮影経緯。 | 犯罪被害や権利侵害の内容を示します。 |
| 相手方情報 | 氏名、住所、電話番号、勤務先、交際期間、別れた時期。 | 元交際相手による投稿であることの説明に役立ちます。 |
| 脅迫・要求 | DM、LINE、メール、SMS、通話履歴、要求内容。 | 脅迫、強要、恐喝、ストーカー、DVの検討に関わります。 |
| 対応履歴 | SNS通報、削除依頼、プラットフォーム返信、被害拡大状況。 | 緊急性や再発リスクを説明します。 |
被害届は犯罪被害を受けた事実の申告であり、告訴は犯罪事実を申告して処罰を求める意思表示です。私事性的画像被害防止法の罪は親告罪とされるため、処罰を求める場合には告訴の要否と時期が重要になります。ただし、脅迫、強要、児童ポルノ、性的姿態撮影等処罰法違反、ストーカー規制法違反など、他の罪も問題になり得ます。
インターネット権利侵害、刑事告訴、性的被害、DV・ストーカー支援を分けて考えます。
弁護士相談の必要性は、削除が難しいか、匿名投稿か、刑事告訴や損害賠償を考えるか、直接交渉が危険かによって高まります。次の一覧は、相談を検討したい場面を整理したものです。該当する項目から、相談先に何を依頼したいのかを読み取れます。
投稿が削除されない、海外SNSで手続が複雑、匿名・偽名アカウントで発信者情報開示が必要な場合。
刑事告訴をしたい、警察相談が進まない、未成年時の画像や盗撮画像である場合。
相手方と直接交渉するのが危険、脅迫、恐喝、DV、ストーカーが絡んでいる場合。
慰謝料・損害賠償、再投稿防止、接触禁止、示談条項の設計を考える場合。
相談先を選ぶ際は、専門性と二次被害防止への配慮を見ることが重要です。次の比較表は、弁護士を選ぶ観点と支援窓口の役割を整理しています。法的措置と心理的・安全面の支援を分けて読み取ると、ひとつの窓口に抱え込まずに済みます。
| 相談先・観点 | 役割 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 弁護士 | 削除請求、発信者情報開示、仮処分、告訴状作成、示談交渉、損害賠償請求。 | ネット上の権利侵害、性的画像、刑事告訴、被害者対応の経験があるか。 |
| 警察 | 刑事事件化、安全確保、脅迫、強要、ストーカー、DV、児童ポルノ、盗撮への対応。 | 緊急時は110番、緊急でない場合は最寄りの警察署等へ相談します。 |
| 性犯罪・性暴力被害者支援 | 医療的支援、法的支援、心理的支援等を可能な限り1か所で提供する支援。 | 全国共通番号#8891から最寄りのセンターにつながる案内があります。 |
| 違法・有害情報相談センター | ネット上の違法・有害情報、誹謗中傷、プライバシー侵害、写真掲載への削除対応方法等の助言。 | 削除代行や法的判断を行う機関ではない点を理解します。 |
| 法務省・法務局の人権相談 | インターネット上の投稿による人権侵害について相談を受け、削除依頼方法の助言等を行う場合があります。 | 事案に応じて法務局からプロバイダ等へ削除依頼が行われることがあります。 |
| 法テラス | 犯罪被害者支援、民事法律扶助、DV等被害者法律相談援助制度等の利用可能性があります。 | 資力や被害類型、制度の要件を確認します。 |
相談前には、投稿URL一覧、スクリーンショット、画面録画、相手方情報、交際期間、別れた時期、写真の撮影経緯、公開への同意がない事情、相手方からの脅し、既に行った削除依頼や警察相談の記録、希望する結果を整理します。
顔が写っていない、限定公開、短時間投稿、自分から送った画像など、誤解されやすい場面を整理します。
同じ「SNS公開」でも、画像の内容や公開範囲によって論点は変わります。次の比較表は、よくあるケースと確認したいポイントをまとめたものです。どの事情が本人特定性、公開範囲、同意の有無、再拡散リスクに関わるかを読み取れます。
| ケース | 一般的な考え方 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 裸・下着・性行為の写真 | 私事性的画像被害防止法、性的姿態撮影等処罰法、プライバシー侵害、慰謝料請求、削除請求が問題になりやすい類型です。 | 撮影同意とSNS公開同意を分けて整理します。 |
| 顔が写っていない写真 | 顔がなくても、名前、タグ、部屋、身体的特徴、交際関係の文脈から本人が特定される場合があります。 | 第三者が本人と分かる事情を保存します。 |
| 鍵付き・友人限定 | 限定公開でも、人数、関係性、閲覧可能性、拡散可能性によって重大な権利侵害になり得ます。 | 閲覧者数、属性、スクリーンショットの拡散可能性を確認します。 |
| 1人だけに送信 | 不特定または多数への提供とは別に、プライバシー侵害、脅迫、強要、公表目的提供等が問題になる場合があります。 | 送信先、送信文言、公表目的、追加拡散の有無を確認します。 |
| ストーリーズで短時間公開 | 短時間でもスクリーンショットや録画で保存される可能性があり、違法性が消えるわけではありません。 | 発見時点で画面録画やスクリーンショットを検討します。 |
| 自分から送った画像 | 交際相手への私的送信は、SNSや第三者への公開への同意とは別です。 | 送信時の文脈、公開に同意していない事情を整理します。 |
| 削除したと言われた | 別アカウント、クラウド、バックアップ、第三者端末、転載先に残る可能性があります。 | 削除完了、再投稿禁止、複製削除、第三者提供先の開示を検討します。 |
| AI生成・合成画像 | 実際に撮影された画像とは異なる論点を含みますが、名誉毀損、侮辱、肖像権侵害、人格権侵害、削除請求等が問題になり得ます。 | 合成であること、本人と誤認される事情、拡散状況を保存します。 |
| 職場・学校・家族へ送信 | 社会生活上の損害が大きくなるため、送信先、送信文言、反応、仕事や通学への影響を記録します。 | 相談時も画像を広げない方法で必要最小限にします。 |
| 晒し返したい | 相手の氏名、住所、勤務先、顔写真、やり取りを投稿すると、名誉毀損やプライバシー侵害等の問題が生じ得ます。 | 証拠保全、削除請求、警察相談、弁護士相談を優先します。 |
被害を受けた本人に落ち度があるわけではありません。撮影への同意と公開への同意は別であり、性的画像の拡散は深刻な人格権侵害です。自分を責める表現に引きずられず、安全、証拠、削除、相談の順に対応を整理することが大切です。
文例はそのまま送るものではなく、SNSごとのフォーム、危険性、証拠状況に合わせて調整します。
削除申請では、プラットフォームが投稿を特定し、本人の権利侵害と緊急性を判断できる情報が必要です。次の一覧は、本人が削除申請を行う際に整理する項目を表しています。どの欄が投稿特定、本人性、非同意性、緊急性を示すかを読み取ってください。
| 削除申請の項目 | 記載する内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 件名 | 本人の同意なく公開された私的画像の削除申出。 | 性的画像そのものを添付しないでよい場合は、添付せずURL等で説明します。 |
| 投稿特定 | 投稿URL、投稿者アカウント、投稿日時、問題となる内容。 | 画面全体とURLが分かる資料を用意します。 |
| 本人性と非同意性 | 画像が本人の私的画像であり、第三者への公開に同意していないこと。 | 撮影や私的共有への同意とは別であることを説明します。 |
| 権利侵害 | プライバシー、肖像、人格、名誉、性的プライバシーの侵害。 | 本人特定性や拡散状況も添えます。 |
| 求める措置 | 速やかな削除、再投稿防止に必要な措置、関連データ・ログの保全。 | 警察相談や弁護士相談を検討している場合は、その旨を伝えることがあります。 |
相手方への通知は、直接送ると危険が増す場合があります。次の一覧は、通知文に盛り込むことがある要求事項を整理したものです。脅迫、DV、ストーカー、面会要求、金銭要求がある場合は、本人が直接送るより警察や弁護士経由を検討する必要がある点を読み取ってください。
| 通知で整理する事項 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 対象投稿 | 投稿URL、投稿日時、投稿アカウント。 | 相手が削除・否認する前に証拠を保全します。 |
| 削除要求 | 投稿、画像、動画、関連投稿を削除すること。 | 「削除した」と言われた場合も保存先や転載先を確認します。 |
| 再投稿禁止 | 複製、保存、再投稿、第三者提供を行わないこと。 | クラウド、バックアップ、別端末も対象にすることがあります。 |
| 第三者提供先 | 既に送信した場合は、送信先と送信日時を明らかにし削除に協力すること。 | 被害範囲の把握に関わります。 |
| 接触禁止 | 本人、家族、勤務先、学校、友人への接触、送信、投稿、告知をしないこと。 | 脅迫やストーカー要素がある場合は特に重要です。 |
警察や弁護士への相談メモは、被害の全体像を短時間で伝えるために重要です。次の一覧は、相談前に整理する項目を表しています。写真の内容、公開状況、相手方の要求、既に行った対応、希望する措置を分けることで、次に何を相談すべきかを読み取れます。
| メモ項目 | 整理する内容 |
|---|---|
| 相談者・相手方 | 氏名、年齢、住所、連絡先、SNSアカウント、勤務先・学校、交際期間、別れた時期。 |
| 写真・動画 | 写真の種類、撮影時期、撮影場所、撮影者、撮影への同意、公開への同意がないこと、撮影時の年齢。 |
| 公開状況 | SNS名、URL、投稿日時、公開範囲、閲覧者、拡散状況、転載先。 |
| 相手方の発言・要求 | 脅迫の有無、復縁、面会、金銭、性的行為、追加画像、その他の要求、証拠の種類。 |
| 既に行った対応 | SNS通報、削除依頼、警察相談、弁護士相談、法務局・相談センターへの相談。 |
| 希望する措置 | 削除、刑事処罰、接触禁止、損害賠償、発信者特定、再投稿防止。 |
撮影同意、限定公開、削除済み、慰謝料、海外SNSなどの疑問を一般情報として整理します。
FAQでは、個別事案の結論ではなく、一般的な制度説明として整理します。次の各回答は、画像内容、公開範囲、証拠、時期、相手方の言動によって結論が変わることを前提に読み取ってください。
一般的には、撮影への同意、交際相手への私的共有への同意、SNS公開への同意は別とされています。ただし、画像内容、公開範囲、同意の具体的内容、証拠関係によって結論が変わる可能性があります。具体的な対応は、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
一般的には、自撮り画像を交際相手に送ったことだけで、SNSや第三者への公開まで同意したとは扱われない可能性があります。ただし、画像の性質、送信時の文脈、公開範囲、証拠状況によって判断は変わります。具体的には弁護士等へ相談する必要があります。
一般的には、削除済みでも、投稿時の証拠、第三者の閲覧、拡散、相手方の発言、通報履歴があれば、法的措置を検討できる場合があります。ただし、ログ保存期間や証拠の有無で見通しは変わります。早めに専門家へ相談する必要があります。
一般的には、顔が写っていなくても、名前、アカウント、投稿文、身体的特徴、部屋、交際関係、タグ、コメントなどから本人が特定される場合があります。ただし、本人特定性は総合判断です。具体的な見通しは資料を確認して判断する必要があります。
一般的には、写真の内容、撮影状況、公開文脈によって評価が変わります。性的部位の露出・強調や性的文脈がある場合には私事性的画像該当性が問題になり、該当しない場合でもプライバシー侵害等が問題になる可能性があります。具体的には専門家へ相談する必要があります。
一般的には、鍵アカウントでも、多数の閲覧者がいる場合や被害者の知人に見せる目的がある場合、重大な権利侵害になり得ます。ただし、公開範囲、人数、閲覧者の属性、拡散可能性によって評価は変わります。証拠を整理して相談する必要があります。
一般的には、1人への送信でも、プライバシー侵害、名誉毀損、脅迫、強要、公表目的提供、性的姿態撮影等処罰法上の提供等が問題になる場合があります。ただし、送信目的、画像内容、相手方の発言、拡散可能性によって判断は変わります。
一般的には、画像がまだ公開されていなくても、脅迫、強要、ストーカー、DVが問題になり得ます。身の危険や重大な不安がある場面では、110番や警察相談が優先される対応とされています。メッセージや着信履歴を保存し、専門機関に相談する必要があります。
一般的には、被害内容の確認のため、必要な範囲で画像や投稿画面の確認が求められる場合があります。ただし、心理的負担が大きい場合はその事情を伝え、女性警察官、専門部署、支援者同行、弁護士同行などを相談することがあります。
一般的には、弁護士相談は裁判だけを意味しません。SNS通報、削除要請、警察相談、告訴状作成、示談交渉、発信者情報開示、仮処分、損害賠償請求など、目的に応じて手段を選ぶことになります。具体的な方針は事案ごとに変わります。
一般的には、一律の金額はありません。画像内容、公開範囲、拡散状況、被害者の年齢、脅迫の有無、削除までの期間、社会生活への影響、相手の悪質性、証拠の強さによって変わります。金額の見通しは、証拠を整理して弁護士等へ相談する必要があります。
一般的には、海外SNSでも削除申請や発信者情報開示の対象になる場合があります。ただし、手続、管轄、翻訳、海外法人への対応が複雑になる可能性があります。早めにインターネット上の権利侵害に詳しい専門家へ相談する必要があります。
一般的には、第三者が画像を再投稿、転送、保存、拡散した場合、その第三者にも責任が生じ得ます。特に性的画像や未成年時の画像は、保存・転送自体が重大な問題になる可能性があります。具体的な対応は専門家へ相談する必要があります。
一般的には、被害が勤務先・学校に及んでいる場合、必要最小限の範囲で相談することがあります。ただし、画像そのものを不用意に見せたり共有したりすると、二次拡散の危険があります。相談内容や相手は慎重に選ぶ必要があります。
一般的には、第三者への連絡が有効な場合もありますが、画像内容を広げる危険、相手を刺激する危険、名誉毀損・プライバシー侵害の問題が生じる危険があります。脅迫やDV・ストーカー要素がある場合は、警察や弁護士経由の対応を検討する必要があります。
発見直後から1〜2週間以内まで、証拠・削除・相談・再投稿防止を段階的に確認します。
実務対応は、最初の数時間だけでなく、24時間以内、72時間以内、1〜2週間以内に分けると整理しやすくなります。次の時系列は、初動から法的措置の検討までを表しています。各段階で何を残し、何を相談し、何を確認するかを読み取ってください。
身の危険があれば110番。投稿URL、アカウント、日時、スクリーンショット、画面録画、脅しの履歴を保存し、衝動的な直接連絡は避けます。
警察相談、弁護士相談、違法・有害情報相談センター、法務局、人権相談、#8891等の利用を検討し、投稿一覧・転載先一覧を作成します。
削除申請の結果、発信者情報開示の必要性、告訴・被害届の方針、損害状況、再投稿・別アカウントを確認します。
削除されない投稿、ログ保存期間、相手方への通知・示談交渉、生活安全、職場・学校対応、メンタルケアを検討します。
最も大切なのは、ひとりで抱え込まないことです。公開された本人に落ち度があるわけではなく、撮影や私的共有への同意はSNS公開への同意ではありません。法的措置は、被害者の尊厳、生活、安全を回復するための手段です。