2σ Guide

不動産を相続したときに
発生する税金の種類と金額の目安

相続税、登録免許税、固定資産税・都市計画税、不動産取得税、売却時の譲渡所得税、印紙税、準確定申告までを、相続不動産の場面ごとに整理します。

0.4% 相続登記の原則税率
10か月 相続税申告の基本期限
5% 取得費不明時の概算取得費
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不動産を相続したときに 発生する税金の種類と金額の目安

相続 時、登記時、保有中、売却時で税金の種類と金額感を分けて確認します。

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不動産を相続したときに 発生する税金の種類と金額の目安
相続 時、登記時、保有中、売却時で税金の種類と金額感を分けて確認します。
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2σ GUIDE ・ VIDEO

  • 不動産を相続したときに 発生する税金の種類と金額の目安
  • 相続 時、登記時、保有中、売却時で税金の種類と金額感を分けて確認します。

POINT 1

  • 不動産を相続したときに発生する税金の全体像
  • 相続 時、登記時、保有中、売却時で税金の種類と金額感を分けて確認します。
  • 相続した瞬間に必ず重い相続税がかかるわけではありません
  • 不動産を相続したときは、相続税だけを見ても全体の負担はつかめません。
  • どの時点で負担が生じるかを分けて読むことで、相続税が0円でも登記費用や売却時の税金が残ることを読み取れます。

POINT 2

  • 不動産を相続したときの税金を見誤らない用語整理
  • 相続、遺贈、死因贈与、評価額、正味の遺産額を先に分けておくと税額の入口を誤りにくくなります。
  • 死亡により相続人が承継する
  • 遺言で財産を無償で与える
  • 死亡で効力が生じる贈与契約

POINT 3

  • 不動産を相続したときの相続税は遺産全体で判定する
  • 1. 各人の課税価格を合計:不動産だけでなく預貯金や生命保険金等も整理します。
  • 2. 基礎控除を差し引く:課税遺産総額を出します。
  • 3. 法定相続分で仮に按分:各人の法定相続分に応ずる取得金額を計算します。
  • 4. 税率を当てはめて総額を出す:相続税の総額を求めます。
  • 5. 実際の取得割合と控除を反映:配偶者の税額軽減、未成年者控除、障害者控除、贈与税額控除などを反映します。

POINT 4

  • 不動産を相続したときの相続税額の目安を家族構成別に見る
  • 配偶者がいると一次相続の税額は下がりやすい
  • 配偶者の税額軽減により、一次相続の納付税額は大きく下がることがあります。
  • 子どもの人数が多いほど税額は下がりやすい
  • 基礎控除が増え、法定相続分に応ずる取得金額も分散するため、税率が抑えられやすくなります。

POINT 5

  • 不動産を相続したときの評価方法が税額を左右する
  • 都市部の高額宅地
  • 路線価評価と実勢価格の差が大きい場合、税額と分割上の評価がずれることがあります。
  • 形状・接道に難がある土地
  • 不整形地、旗竿地、傾斜地、がけ地、無道路地、私道負担がある土地では補正が問題になります。

POINT 6

  • 不動産を相続したときの登録免許税と相続登記義務
  • 1. 不動産の所有権取得を知る:自己のために相続開始があったこと、不動産を取得したことを知った日が起点になります。
  • 2. 3年以内に相続登記を申請:遺産分割が成立した場合は、成立日から3年以内に内容に応じた登記も必要です。
  • 3. 相続人申告登記を検討:基本的義務を履行する制度ですが、最終的な所有権移転登記そのものではありません。
  • 4. 内容に応じた本登記:遺産分割協議書や登記原因証明情報を整えます。

POINT 7

  • 相続不動産の固定資産税・都市計画税と不動産取得税
  • 保有を続ける限り毎年かかる税金と、通常の相続では原則0円になる税金を分けて見ます。
  • 通常の相続
  • 相続人以外への特定遺贈
  • 死因贈与・生前贈与

POINT 8

  • 相続不動産を売却したときの税金と金額の目安
  • 売却益への課税、取得費5%、長期・短期の税率、特例による差を確認します。
  • 相続、遺贈または個人からの贈与により取得するものは、所得税の非課税所得とされています。
  • したがって、不動産を相続しただけで所得税がかかるわけではありません。
  • しかし、その不動産を売却して利益が出た場合は、譲渡所得として所得税、住民税、復興特別所得税が問題になります。

まとめ

  • 不動産を相続したときに 発生する税金の種類と金額の目安
  • 不動産を相続したときに発生する税金の全体像:相続 時、登記時、保有中、売却時で税金の種類と金額感を分けて確認します。
  • 不動産を相続したときの税金を見誤らない用語整理:相続、遺贈、死因贈与、評価額、正味の遺産額を先に分けておくと税額の入口を誤りにくくなります。
  • 不動産を相続したときの相続税は遺産全体で判定する:基礎控除、税率、配偶者の税額軽減、小規模宅地等の特例、生前贈与加算をまとめて確認します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

不動産を相続したときに発生する税金の全体像

相続時、登記時、保有中、売却時で税金の種類と金額感を分けて確認します。

不動産を相続したときは、相続税だけを見ても全体の負担はつかめません。相続した直後に問題になる税金、名義変更でかかる税金、持ち続ける限り毎年かかる税金、売却して利益が出たときの税金を分けることが重要です。

この一覧は、不動産相続でまず確認したい六つの税金と制度を、発生場面、金額の目安、注意点で整理したものです。どの時点で負担が生じるかを分けて読むことで、相続税が0円でも登記費用や売却時の税金が残ることを読み取れます。

税金・制度発生する場面金額の目安重要な注意点
相続税遺産全体の正味額が基礎控除を超えるとき0円から遺産規模に応じて累進課税基礎控除は3,000万円+600万円×法定相続人の数です。不動産だけでなく預貯金、株式、生命保険金等も合算します。
登録免許税相続登記で不動産の名義変更をするとき原則、固定資産税評価額×0.4%2024年4月1日から相続登記は義務化されています。土地については一定の免税措置があります。
固定資産税・都市計画税相続後に不動産を保有し続けるとき年額で課税標準額×おおむね1.4%、都市計画税は上限0.3%一度だけの税金ではなく毎年かかる保有税です。住宅用地特例等で下がることがあります。
不動産取得税不動産取得時に都道府県が課す税通常の相続では原則0円相続、包括遺贈、相続人への特定遺贈は非課税とされますが、相続人以外への特定遺贈や死因贈与では検討が必要です。
譲渡所得税・住民税・復興特別所得税相続した不動産を売却して利益が出たとき譲渡益×約20.315%または約39.63%被相続人の取得費・取得時期を引き継ぎます。取得費不明なら売却額の5%を概算取得費にできる場合があります。
印紙税相続不動産を売却し、紙の売買契約書を作るとき売買価格により200円から数十万円程度不動産譲渡契約書には軽減税率がある期間があります。電子契約では扱いが異なります。

次の重要ポイントは、相続不動産で見落とされやすい結論を短く示したものです。相続税だけで判断しないことが重要で、登記、保有、売却の各段階に別の負担があることを読み取ってください。

相続した瞬間に必ず重い相続税がかかるわけではありません

遺産全体が基礎控除以下なら相続税は原則かかりません。通常の相続では不動産取得税も原則0円です。一方で、相続登記の登録免許税、毎年の固定資産税・都市計画税、売却時の譲渡所得税は多くの人が見落としやすい負担です。

Section 01

不動産を相続したときの税金を見誤らない用語整理

相続、遺贈、死因贈与、評価額、正味の遺産額を先に分けておくと税額の入口を誤りにくくなります。

税金の種類は、財産を取得する法律上の形で変わることがあります。この比較一覧は、相続・遺贈・死因贈与の違いを表し、相続税だけでなく登記や不動産取得税にも影響するため重要です。誰にどの形式で不動産を渡すのかを読み取ってください。

相続

死亡により相続人が承継する

子、配偶者、父母、兄弟姉妹など民法上の相続人が、被相続人の権利義務を承継する形です。通常の相続による不動産取得では、不動産取得税は原則非課税です。

遺贈

遺言で財産を無償で与える

遺産の全部または割合を与える包括遺贈と、特定の不動産などを指定する特定遺贈があります。相続人以外への特定遺贈では登録免許税や不動産取得税の扱いに注意が必要です。

死因贈与

死亡で効力が生じる贈与契約

贈与者の死亡で効力を生じる契約です。相続税の対象になり得ますが、登記や不動産取得税では相続と同じ扱いにならないことがあります。

次の表は、相続不動産で混同しやすい評価額の違いを整理したものです。同じ土地建物でも税目や場面で使う金額が異なるため、税額の見積もりや遺産分割の公平性を考えるうえで重要です。どの評価額をどの場面で使うかを読み取ってください。

評価の種類主な使い道不動産での考え方
相続税評価額相続税の計算宅地は路線価方式または倍率方式、家屋は原則として固定資産税評価額に1.0を乗じて評価します。
固定資産税評価額登録免許税、固定資産税など市区町村等の固定資産課税台帳に登録された価額です。登録免許税の課税標準として重要です。
実勢価格・売却査定価格売却、遺産分割、代償金の検討市場で売れる可能性のある価格です。相続税評価額や固定資産税評価額とは一致しません。
正味の遺産額相続税の入口は不動産だけの金額ではなく、遺産総額+相続時精算課税適用財産−非課税財産−債務−葬式費用+加算対象となる暦年課税贈与財産で考えます。預貯金、有価証券、生命保険金、死亡退職金、貸付金、未収家賃、同族会社株式、海外財産なども合算対象になり得ます。
Section 02

不動産を相続したときの相続税は遺産全体で判定する

基礎控除、税率、配偶者の税額軽減、小規模宅地等の特例、生前贈与加算をまとめて確認します。

相続税は、死亡した人の財産を相続・遺贈・死因贈与によって取得した場合に、その取得財産に対して課される国税です。土地、家屋、現金、預貯金、有価証券、貸付金、著作権、特許権など、金銭に見積もることができる経済的価値のある財産が広く含まれます。

基礎控除基礎控除額=3,000万円+600万円×法定相続人の数。正味の遺産額がこの金額以下であれば、相続税は原則としてかかりません。ただし、小規模宅地等の特例など申告を前提に適用する特例で税額が0円になる場合は、申告が必要になる点に注意します。

この表は、法定相続人の数ごとの基礎控除額を表します。相続税の有無を最初に判定する金額であり、不動産評価額と預貯金などを合計した正味の遺産額がこの金額を超えるかを読み取ることが重要です。

法定相続人の数基礎控除額
1人3,600万円
2人4,200万円
3人4,800万円
4人5,400万円
5人6,000万円

相続税の計算は、各相続人が実際に取得した財産額へ単純に税率を掛ける方法ではありません。この判断の流れは、総額計算から各人への配分までの順番を示すもので、税率表を見る前にどこで基礎控除や法定相続分を使うのかを読み取るために重要です。

相続税計算の基本順序

各人の課税価格を合計

不動産だけでなく預貯金や生命保険金等も整理します。

基礎控除を差し引く

課税遺産総額を出します。

法定相続分で仮に按分

各人の法定相続分に応ずる取得金額を計算します。

税率を当てはめて総額を出す

相続税の総額を求めます。

実際の取得割合と控除を反映

配偶者の税額軽減、未成年者控除、障害者控除、贈与税額控除などを反映します。

次の表は、法定相続分に応ずる取得金額ごとの相続税率を表します。税率が10%から55%まで段階的に上がるため、遺産規模が大きい場合ほど控除額と税率の組み合わせを確認することが重要です。

法定相続分に応ずる取得金額税率控除額
1,000万円以下10%0円
1,000万円超〜3,000万円以下15%50万円
3,000万円超〜5,000万円以下20%200万円
5,000万円超〜1億円以下30%700万円
1億円超〜2億円以下40%1,700万円
2億円超〜3億円以下45%2,700万円
3億円超〜6億円以下50%4,200万円
6億円超55%7,200万円
配偶者の税額軽減配偶者が実際に取得した正味の遺産額が、1億6,000万円または配偶者の法定相続分相当額のいずれか多い金額までは、配偶者に相続税がかからない制度です。ただし、一次相続で配偶者に寄せすぎると二次相続で子ども世代の税負担が重くなる場合があります。

次の表は、小規模宅地等の特例の主な類型を、対象、限度面積、減額割合で整理したものです。相続不動産の評価額を大きく左右する制度であり、どの土地がどの類型に当たる可能性があるかを読み取ることが重要です。

類型主な対象限度面積減額割合
特定居住用宅地等被相続人等の居住用宅地330㎡80%
特定事業用宅地等被相続人等の事業用宅地400㎡80%
特定同族会社事業用宅地等同族会社事業用宅地400㎡80%
貸付事業用宅地等賃貸アパート・貸地等200㎡50%
評価減の例相続税評価額6,000万円の自宅敷地について特定居住用宅地等として80%減額が認められると、6,000万円×20%=1,200万円となり、土地だけで4,800万円の評価減になります。適用で税額が0円になる場合でも、原則として相続税申告書の提出が必要です。

この時系列は、相続直前の贈与を相続税に加算する期間の変化を示します。生前に不動産を移す判断では、贈与税だけでなく相続税への戻し入れも重要になるため、相続開始時期ごとの扱いを読み取ってください。

2026年12月31日以前の相続

相続開始前3年以内

暦年課税贈与の加算対象期間は、相続開始前3年以内とされています。

2027年1月1日〜2030年12月31日の相続

2024年1月1日から死亡日まで

経過措置により、2024年1月1日以後の贈与が段階的に加算対象となります。

2031年1月1日以後の相続

相続開始前7年以内

最終的に相続開始前7年以内の贈与が加算対象となります。相続時精算課税では2024年以後、年110万円の基礎控除も設けられています。

Section 03

不動産を相続したときの相続税額の目安を家族構成別に見る

配偶者の有無と子どもの人数で税額が大きく変わるため、単純な早見表で入口を確認します。

次の表は、相続税評価後の正味の遺産額について、債務控除、葬式費用、生命保険金非課税枠、生前贈与加算、小規模宅地等の特例などを考慮しない単純な概算です。配偶者がいるケースでは、法定相続分どおりに分け、配偶者の税額軽減を適用した前提です。実務の税額は上下しますが、家族構成による差を読み取る入口として重要です。

正味の遺産額配偶者+子1人配偶者+子2人子1人のみ子2人のみ子3人のみ
4,000万円0円0円約40万円0円0円
5,000万円約40万円約10万円約160万円約80万円約20万円
7,000万円約160万円約112万円約480万円約320万円約220万円
1億円約385万円約315万円約1,220万円約770万円約630万円
1億5,000万円約920万円約748万円約2,860万円約1,840万円約1,440万円
2億円約1,670万円約1,350万円約4,860万円約3,340万円約2,460万円
3億円約3,460万円約2,860万円約9,180万円約6,920万円約5,460万円

この一覧は、早見表から読み取るべき三つのポイントを整理したものです。数字だけを見ると見落としやすい、配偶者控除、人数による基礎控除、都市部不動産の申告ラインを確認するために重要です。

配偶者がいると一次相続の税額は下がりやすい

配偶者の税額軽減により、一次相続の納付税額は大きく下がることがあります。ただし二次相続まで含めた検討が必要です。

子どもの人数が多いほど税額は下がりやすい

基礎控除が増え、法定相続分に応ずる取得金額も分散するため、税率が抑えられやすくなります。

都市部の不動産は申告ラインに達しやすい

不動産だけで1億円前後の評価額がある場合、預貯金等を合わせると相続税申告が必要になることがあります。

Section 04

不動産を相続したときの評価方法が税額を左右する

宅地、建物、賃貸物件、特殊な土地の評価論点を分けて整理します。

宅地の評価は、原則として地目ごとに行います。市街地では路線価方式が中心であり、路線価、地積、奥行価格補正、側方路線影響加算、二方路線影響加算、不整形地補正、間口狭小補正、奥行長大補正、がけ地補正、セットバック、私道、無道路地、地積規模の大きな宅地などが論点になります。路線価が定められていない地域では、固定資産税評価額に評価倍率を乗じる倍率方式を用います。

この一覧は、相続不動産で評価が争点になりやすい代表例を示します。評価が変わると相続税額や遺産分割の公平性が変わるため重要です。どの不動産で税理士、不動産鑑定士、土地家屋調査士などの関与を検討すべきかを読み取ってください。

都市部の高額宅地

路線価評価と実勢価格の差が大きい場合、税額と分割上の評価がずれることがあります。

形状・接道に難がある土地

不整形地、旗竿地、傾斜地、がけ地、無道路地、私道負担がある土地では補正が問題になります。

権利関係が複雑な土地建物

借地権、貸宅地、貸家建付地、定期借地権、使用貸借、共有持分、底地、借家人付き建物では流動性も考慮します。

農地・山林・規制のある土地

市街化調整区域、土地区画整理区域内の土地、農地転用可能性、開発規制などが評価に影響します。

次の表は、建物と賃貸不動産の評価で押さえるべき扱いを整理しています。土地だけでなく建物や賃貸割合も相続税評価額に影響するため、どの資料が必要になるかを読み取ってください。

対象評価の基本注意点
自用家屋原則として固定資産税評価額と同じ家屋は固定資産税評価額に1.0を乗じて評価します。
賃貸中の建物借家権割合や賃貸割合に応じて調整賃貸借契約、空室状況、賃貸割合の確認が必要です。
建築中の家屋費用現価の70%相当で評価する扱い固定資産税評価額が付されていないため、工事費資料が重要です。
遺産分割で時価が争点になる不動産相続税評価額だけでなく時価も問題代償金の計算などでは不動産鑑定士による鑑定評価が重要になることがあります。
Section 05

不動産を相続したときの登録免許税と相続登記義務

名義変更の原則税率、相続人以外への遺贈、3年以内の義務化、免税措置を確認します。

不動産を相続した場合、法務局で所有権移転登記を行います。相続登記の登録免許税は、原則として固定資産税評価額×0.4%です。登記実務では課税標準額の1,000円未満切捨て、税額の100円未満切捨て、マンションの敷地権割合、共有持分、私道持分も計算に入ります。

この表は、固定資産税評価額ごとの登録免許税の目安を表します。相続税が0円でも名義変更時に発生しやすい費用であり、固定資産税評価額が高いほど税額が増えることを読み取ってください。

固定資産税評価額相続登記の登録免許税の目安
500万円2万円
1,000万円4万円
2,000万円8万円
3,000万円12万円
5,000万円20万円
1億円40万円

次の比較は、取得者が相続人かどうかで登録免許税率が変わる代表例を示します。遺言で内縁の配偶者、孫、甥姪、友人、法人などに不動産を渡す場合は税負担が大きく変わるため重要です。

取得の形登録免許税の考え方評価額3,000万円の目安
相続人が相続または相続人への遺贈で取得通常0.4%12万円
相続人以外が特定遺贈で取得所有権移転のその他の税率として2.0%となる場面があります60万円

この判断の流れは、2024年4月1日以後の相続登記義務への対応順序を示します。期限を過ぎると10万円以下の過料の対象となり得るため、遺産分割がまとまらない場合の選択肢まで読み取ることが重要です。

相続登記で確認する順番

不動産の所有権取得を知る

自己のために相続開始があったこと、不動産を取得したことを知った日が起点になります。

3年以内に相続登記を申請

遺産分割が成立した場合は、成立日から3年以内に内容に応じた登記も必要です。

分割未了
相続人申告登記を検討

基本的義務を履行する制度ですが、最終的な所有権移転登記そのものではありません。

分割成立
内容に応じた本登記

遺産分割協議書や登記原因証明情報を整えます。

免税措置土地の相続登記については、相続により土地を取得した人が相続登記をしないまま亡くなった場合や、不動産の価額が100万円以下の土地に係る相続登記などで免税措置があります。免税期間は2027年3月31日までとされますが、建物まで一律に免税されるわけではなく、申請書への記載など実務対応が必要です。
Section 06

相続不動産の固定資産税・都市計画税と不動産取得税

保有を続ける限り毎年かかる税金と、通常の相続では原則0円になる税金を分けて見ます。

固定資産税は土地・家屋・償却資産の所有者に対して市町村が課す地方税です。都市計画税は都市計画事業や土地区画整理事業の費用に充てる目的税で、主に市街化区域内の土地・家屋に課されます。東京23区では東京都が課税するなど、地域により実務が異なります。

概算式固定資産税=固定資産税の課税標準額×1.4%前後。都市計画税=都市計画税の課税標準額×0.3%以内。固定資産税の1.4%は標準税率、都市計画税の0.3%は上限としての制限税率であり、実際の税率は自治体条例により異なります。

次の比較は、住宅用地特例や更地化で固定資産税・都市計画税の負担が変わる場面を整理しています。相続後に売るか、住むか、貸すか、解体するかを決める前に重要で、課税明細書で何を確認すべきかを読み取ってください。

場面税負担の考え方確認したい資料
自宅敷地など住宅用地小規模住宅用地部分は固定資産税の課税標準が6分の1、都市計画税の課税標準が3分の1になる代表的な特例があります。固定資産税納税通知書、課税明細書
空き家を取り壊して更地にする場合住宅用地特例が外れ、固定資産税が上がる場合があります。解体費用、行政指導、近隣管理の資料
賃貸・売却・国庫帰属を検討する場合税負担だけでなく安全管理責任、近隣トラブル、解体費用も含めて判断します。査定書、賃貸条件、土地の現況資料
目安計算課税標準額が3,000万円で、固定資産税1.4%、都市計画税0.3%が適用され、住宅用地特例を考えない単純計算なら、固定資産税42万円、都市計画税9万円、合計51万円です。自宅敷地で住宅用地特例が適用される場合は、土地部分の課税標準が大きく下がることがあります。

この一覧は、不動産取得税が原則かからない通常の相続と、検討が必要になる例外を分けたものです。相続税とは別の地方税であり、取得形式で扱いが変わるため、遺言や生前移転の設計時に何を確認すべきかを読み取ってください。

原則非課税

通常の相続

親の自宅を子が相続するような通常のケースでは、不動産取得税の見積額は0円と考えるのが入口です。包括遺贈や相続人への特定遺贈も非課税とされる取扱いがあります。

要確認

相続人以外への特定遺贈

相続人ではない人が特定遺贈により不動産を取得する場合は、不動産取得税の問題が生じ得ます。

要確認

死因贈与・生前贈与

死因贈与、生前贈与、相続時精算課税を使った生前の不動産取得では、不動産取得税、登録免許税、将来の相続税を合わせて検討します。

Section 07

相続不動産を売却したときの税金と金額の目安

売却益への課税、取得費5%、長期・短期の税率、特例による差を確認します。

相続、遺贈または個人からの贈与により取得するものは、所得税の非課税所得とされています。したがって、不動産を相続しただけで所得税がかかるわけではありません。しかし、その不動産を売却して利益が出た場合は、譲渡所得として所得税、住民税、復興特別所得税が問題になります。

譲渡所得の基本式課税譲渡所得金額=譲渡価額−取得費−譲渡費用−特別控除額。取得費には被相続人が取得したときの購入代金、建築費、購入手数料、設備費、改良費などが含まれ、建物は減価償却費相当額を差し引きます。譲渡費用には仲介手数料、測量費、印紙代、取壊し費用、立退料などが含まれ得ます。

この表は、土地建物の譲渡所得税率を長期と短期で比較したものです。相続人が相続した日ではなく、被相続人の取得時期を引き継ぐ点が重要で、売却年の1月1日時点で所有期間5年を超えるかを読み取ってください。

区分判定基準所得税復興特別所得税住民税合計税率の目安
長期譲渡所得売却年の1月1日現在で所有期間5年超15%0.315%5%20.315%
短期譲渡所得売却年の1月1日現在で所有期間5年以下30%0.63%9%39.63%
取得費5%古い実家や先祖代々の土地で購入時の契約書等が残っていない場合、売却価額の5%相当額を取得費とすることができます。4,000万円で売った不動産の取得費が不明なら、概算取得費は200万円です。売却益が大きく見えやすいため、古い売買契約書、領収書、通帳、住宅ローン資料、登記申請書類、建築確認資料、工事請負契約書、固定資産台帳、過去の確定申告書などを探す価値があります。

次の表は、相続不動産を売る前に確認したい主な特例を整理しています。特例の適用可否で税額が数百万円単位で変わることがあるため、売買契約前に要件と添付書類を確認するために重要です。

特例概要注意点
相続財産を譲渡した場合の取得費加算相続税が課税された財産を一定期間内に売却した場合、一定の相続税額を取得費に加算できます。相続開始日の翌日から相続税申告期限の翌日以後3年を経過する日までの譲渡等が要件です。
被相続人の居住用財産の3,000万円特別控除一定の相続空き家を売却した場合、譲渡所得から最高3,000万円を控除できます。2024年以後、相続人が3人以上の場合は最高2,000万円です。建築時期、耐震・取壊し、居住要件等が厳格です。
居住用財産の3,000万円特別控除相続人自身のマイホームとして住んでいた不動産を売る場合に検討します。被相続人の空き家特例とは別制度であり、併用可否に注意が必要です。

この比較一覧は、4,000万円で売却した場合の税額差を単純計算で示します。取得費不明、長期・短期、特別控除の有無で負担が大きく変わるため、出口戦略の重要性を読み取ってください。

前提課税対象の計算税額目安
長期譲渡所得・特別控除なし4,000万円−200万円−150万円=3,650万円3,650万円×20.315%=約741万円
短期譲渡所得・特別控除なし4,000万円−200万円−150万円=3,650万円3,650万円×39.63%=約1,446万円
空き家の3,000万円特別控除を仮に適用3,650万円−3,000万円=650万円650万円×20.315%=約132万円
Section 08

印紙税・準確定申告・賃貸不動産の所得税も確認する

売買契約書の印紙税、4か月以内の準確定申告、死亡後の家賃収入の扱いを押さえます。

相続した不動産を売却する際、紙の不動産売買契約書を作成すると印紙税がかかります。2027年3月31日までに作成される一定の不動産譲渡契約書については軽減措置が適用されます。印紙税は相続税に比べれば小さいことが多いものの、契約金額が高額な場合や契約書を複数作る場合は無視できません。

この表は、不動産譲渡契約書の軽減後の主な印紙税額を表します。売却価格帯で契約書コストが変わるため、売買契約書を作る前に必要な印紙額を読み取ってください。

契約金額印紙税額の目安
10万円超〜50万円以下200円
50万円超〜100万円以下500円
100万円超〜500万円以下1,000円
500万円超〜1,000万円以下5,000円
1,000万円超〜5,000万円以下1万円
5,000万円超〜1億円以下3万円
1億円超〜5億円以下6万円
5億円超〜10億円以下16万円
10億円超〜50億円以下32万円
50億円超48万円

この時系列は、賃貸不動産がある相続で所得税関係の期限と所得の帰属を整理したものです。相続税申告より先に準確定申告の期限が来ることがあるため、いつ誰の所得として整理するかを読み取ることが重要です。

相続開始を知った日の翌日から4か月以内

被相続人の準確定申告

亡くなった人に確定申告義務がある場合、相続人がその年1月1日から死亡日までの所得と税額を計算します。賃貸不動産、事業所得、高額医療費控除、年金・給与の状況により申告が必要になることがあります。

死亡後に家賃が発生

相続人側の所得として整理

被相続人死亡後に発生する家賃収入は、原則として相続人側の所得税・住民税の問題になります。遺産分割が未了の場合、誰がどの割合で不動産所得を申告するかが問題になります。

賃貸物件を引き継ぐとき

契約と費用を整理

賃貸借契約、管理会社との契約、修繕費、固定資産税、借入金利子、減価償却、敷金返還債務、未収家賃を確認します。

Section 09

不動産を相続したときの税金を具体例で試算する

実家相続、都市部の自宅、小規模宅地等の特例、売却時の税額差を数字で確認します。

次の一覧は、相続不動産で起こりやすい三つの事例を、相続税・登録免許税・売却税の観点から整理したものです。単純化した前提ですが、相続税が0円でも登記費用や売却時の税金が残ることを読み取るために重要です。

事例A ― 評価額3,000万円の実家を子2人が相続

相続人は子2人、不動産の相続税評価額3,000万円、他の財産500万円、債務・葬式費用と小規模宅地等の特例は考慮しない前提です。正味の遺産額は3,500万円、基礎控除は3,000万円+600万円×2人=4,200万円となり、相続税は原則0円です。

相続税0円の例登記費用は別

事例Aの登録免許税

相続登記をする場合、固定資産税評価額が仮に2,500万円なら、2,500万円×0.4%=10万円です。固定資産税・都市計画税は保有を続ける限り毎年発生し、売却する場合は譲渡所得税や印紙税、仲介手数料等も見積もります。

0.4%保有税も確認

事例C ― 相続後に4,000万円で売却

売却価格4,000万円、取得費不明のため概算取得費5%の200万円、譲渡費用150万円、長期譲渡所得、特別控除なしなら、譲渡所得は3,650万円、税額目安は3,650万円×20.315%=約741万円です。

売却税取得費資料が重要

この表は、都市部の自宅土地6,000万円、建物2,000万円、預金2,000万円という事例で、小規模宅地等の特例の有無による税額差を示します。特例の要件確認と申告手続で納付税額が大きく変わることを読み取ってください。

前提計算の流れ納付税額目安
特例を使わない場合正味の遺産額1億円、基礎控除4,800万円、課税遺産総額5,200万円。相続税総額の概算は630万円。配偶者の税額軽減後で約315万円
特定居住用宅地等として80%減額できる場合自宅土地6,000万円×20%=1,200万円。建物2,000万円、預金2,000万円で特例後の正味遺産額5,200万円。課税遺産総額400万円。配偶者の税額軽減後で約20万円
Section 10

不動産を相続したときに相談先を分ける視点

税務、登記、紛争、評価、境界、売却、資金計画で専門職の役割が異なります。

この一覧は、相続不動産で関与する専門職の役割を整理したものです。税額だけでなく登記、紛争、境界、売却、資金計画が同時に絡むため重要です。何を誰に相談する領域かを読み取ってください。

税理士

相続税・準確定申告・譲渡所得税

相続税申告、相続税評価、小規模宅地等の特例、配偶者の税額軽減、生前贈与加算、相続時精算課税、準確定申告、譲渡所得税、税務調査対応が中心領域です。

司法書士

相続登記と名義変更

相続登記、不動産名義変更、戸籍収集、法定相続情報一覧図、登記原因証明情報、遺産分割協議書の登記実務上の確認、相続人申告登記を扱います。

弁護士

遺産分割の紛争

遺産分割でもめている場合、遺留分侵害額請求、使い込み疑い、寄与分、特別受益、遺言無効、家庭裁判所の調停・審判・訴訟が必要な場合に中心となります。

行政書士・公証人等

争いのない書類整理と遺言

争いのない相続で、戸籍整理、相続関係説明図、遺産分割協議書、遺言作成支援などが必要な場合に関与することがあります。紛争性、税務相談、登記申請代理は別の専門職の領域です。

不動産鑑定士・土地家屋調査士・宅建士

評価、境界、売却

時価評価が争点になる場合は不動産鑑定士、境界確定・分筆・地積更正・表示登記は土地家屋調査士、売却実務は宅地建物取引士や不動産仲介業者が重要です。

公認会計士・中小企業診断士・FP

事業承継と資金計画

同族会社株式、不動産管理会社、事業用不動産がある場合の財務分析、納税資金、老後資金、保険、売却後資金計画、二次相続対策を整理します。

Section 11

相続不動産の税金でよくある誤解

相続税、評価額、売却税、不動産取得税、相続登記について誤解しやすい点を一般情報として整理します。

不動産を相続したら相続税がかかりますか

一般的には、遺産全体の正味額が基礎控除を超えるかで判断するとされています。不動産だけでなく預貯金や生命保険金等も合算します。ただし、特例適用や贈与加算、評価方法によって結論が変わる可能性があります。具体的な申告要否は資料を整理したうえで税理士等の専門家へ相談する必要があります。

相続税評価額は売却価格と同じですか

一般的には、相続税評価額は税務上の評価方法に基づく金額であり、実勢価格や売却査定価格とは一致しないとされています。遺産分割の公平性を考える場面では時価評価が問題になることがあります。具体的な評価は不動産の形状、接道、権利関係、地域事情で変わるため専門家へ確認する必要があります。

相続した不動産を売ると売却額全額に税金がかかりますか

一般的には、課税されるのは売却額そのものではなく、譲渡価額から取得費、譲渡費用、特別控除額を差し引いた譲渡所得とされています。ただし、取得費資料の有無、所有期間、特例適用の可否で税額は変わります。売却前に税理士等へ確認する必要があります。

相続から5年以内に売ると短期譲渡になりますか

一般的には、相続した土地建物の取得時期は被相続人から引き継ぐとされています。相続人が相続してから5年以内に売却しても、被相続人の取得時期から5年を超えていれば長期譲渡所得になり得ます。ただし、具体的な判定は取得資料や売却時期で変わるため確認が必要です。

不動産取得税は相続でもかかりますか

一般的には、通常の相続による不動産取得は不動産取得税が非課税とされています。ただし、死因贈与や相続人以外への特定遺贈などでは別途検討が必要になる可能性があります。取得形式と自治体の取扱いを確認する必要があります。

相続登記は売るときまで放置してよいですか

一般的には、2024年4月1日から相続登記は義務化されており、期限内の対応が必要とされています。遺産分割がまとまらない場合でも相続人申告登記などの制度があります。ただし、具体的な対応は不動産の状況や相続関係で変わるため司法書士等へ相談する必要があります。

Section 12

不動産を相続したときの期限と資料チェックリスト

4か月、10か月、3年、毎年、売却翌年の期限と、最初に集める資料を整理します。

この表は、不動産相続で意識したい主な期限を時系列で整理したものです。相続税申告、準確定申告、相続登記、固定資産税、売却時の申告は期限が異なるため、どの手続をいつまでに進めるかを読み取ることが重要です。

期限手続主な担当・相談先税金・費用との関係
死亡後すぐ死亡届、戸籍収集、遺言書確認、財産調査市区町村、司法書士、行政書士、弁護士税額計算の前提資料を集めます。
相続開始を知った日の翌日から4か月以内準確定申告税理士、税務署被相続人の所得税。賃貸不動産がある場合は重要です。
相続開始を知った日の翌日から10か月以内相続税申告・納税税理士、税務署相続税の法定期限。延納・物納も原則期限内申請です。
不動産取得を知った日から3年以内相続登記司法書士、法務局登録免許税。2024年4月1日から義務化されています。
遺産分割成立日から3年以内遺産分割内容に基づく登記司法書士、法務局相続人申告登記だけでは追加的義務を履行できません。
毎年1月1日基準固定資産税・都市計画税市区町村、都税事務所保有を続ける限り毎年発生します。
売却した翌年の確定申告期譲渡所得の確定申告税理士、税務署売却益に所得税・住民税等。特例適用書類に注意します。

次の一覧は、不動産を相続したら少なくとも集めたい資料を目的別に整理したものです。資料の不足は税額計算、登記、売却、紛争対応の遅れにつながるため重要です。どの資料が評価・申告・登記・売却の前提になるかを読み取ってください。

身分関係

相続人と遺言の確認

被相続人の出生から死亡までの戸籍、相続人の戸籍、遺言書公正証書遺言、法務局保管の自筆証書遺言の有無を確認します。

不動産資料

評価と登記の前提

固定資産税納税通知書、課税明細書、固定資産評価証明書、登記事項証明書、公図、地積測量図、建物図面、路線価図、評価倍率表を集めます。

賃貸・借入

不動産所得と債務

賃貸借契約書、家賃入金資料、敷金・保証金台帳、住宅ローン、抵当権、借入金、未払金、保証債務に関する資料を確認します。

取得費

売却時の税額に直結

購入時売買契約書、建築請負契約書、領収書、修繕履歴を探します。取得費不明で5%計算になると譲渡所得が大きくなりやすいです。

相続財産

正味の遺産額の把握

生命保険金、死亡退職金、預貯金、有価証券、名義預金、生前贈与契約書、贈与税申告書、相続時精算課税選択届出書を整理します。

費用・売却

控除と出口戦略

葬式費用、医療費、介護費用、未払税金、売却予定がある場合の査定書、媒介契約書、売買契約書案を確認します。

Section 13

不動産を相続したときの税金は相続・登記・保有・売却で分けて見る

相続税だけでなく、登録免許税、固定資産税、売却税、専門職の分担まで同時に見積もります。

不動産を相続したときに発生する税金の種類と金額の目安を正しく把握するには、相続時、登記時、保有中、売却時を分けて考える必要があります。相続時には、遺産全体が基礎控除を超えるかを確認します。基礎控除は3,000万円+600万円×法定相続人の数であり、小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減により税額が大きく変わります。

登記時には、相続登記の登録免許税として、原則として固定資産税評価額×0.4%を見込みます。2024年4月1日から相続登記は義務化され、3年以内の対応が必要です。保有中には固定資産税・都市計画税が毎年発生し、住宅用地特例、更地化、空き家管理、賃貸活用で負担が変わります。

売却時には、譲渡所得税、住民税、復興特別所得税が重要になります。相続した不動産の取得費と取得時期は被相続人から引き継ぎます。取得費不明なら5%概算取得費となる場合があり、税額が大きくなりやすいです。取得費加算、空き家の3,000万円特別控除、居住用財産の特例などは売却前に検討する必要があります。

この一覧は、最後に同時確認したい四つの視点をまとめたものです。税額だけ、登記だけ、売却価格だけを見ると全体最適になりにくいため、各視点の関係を読み取って早めに資料を集めることが重要です。

相続時

遺産全体と特例

基礎控除、小規模宅地等の特例、配偶者の税額軽減、生前贈与加算、相続時精算課税を確認します。

登記時

名義変更と登録免許税

固定資産税評価額×0.4%を基本に、相続人以外への遺贈や免税措置、3年以内の義務を確認します。

保有中

毎年の保有税と管理

固定資産税・都市計画税、住宅用地特例、空き家管理、解体費、賃貸活用を確認します。

売却時

譲渡所得と特例

取得費資料、長期・短期の税率、取得費加算、空き家特例、印紙税、売却費用を確認します。

Reference

この記事の参考情報源

税務・評価に関する公的情報

  • 国税庁「相続税がかかる場合」
  • 国税庁「相続税がかかる財産」
  • 国税庁「相続税の税率」
  • 国税庁「配偶者の税額の軽減」
  • 国税庁「相続した事業の用や居住の用の宅地等の価額の特例」
  • 国税庁「贈与財産の加算と税額控除」
  • 国税庁「相続時精算課税の選択」
  • 国税庁「相続税の申告と納税」
  • 国税庁「土地家屋の評価」

登記・地方税・売却時課税に関する公的情報

  • 国税庁「登録免許税の税額表」
  • 法務局「相続登記の登録免許税の免税措置について」
  • 法務省「相続登記の申請義務化について」
  • 法務省「相続登記の申請義務化に関するQ&A」
  • 国税庁「課税される所得と非課税所得」
  • 国税庁「譲渡所得」
  • 国税庁「相続や贈与によって取得した土地・建物の取得費と取得の時期」
  • 国税庁「取得費が分からないとき」
  • 国税庁「相続財産を譲渡した場合の取得費の特例」
  • 国税庁「被相続人の居住用財産を売ったときの特例」
  • 国税庁「不動産売買契約書の印紙税の軽減措置」
  • 国税庁「納税者が死亡したときの確定申告」
  • 地方自治体「不動産取得税に関する案内」
  • e-Gov法令検索「地方税法」
  • 地方自治体「固定資産税・都市計画税の税額算定に関する案内」