2σ Guide

ストーカー被害に遭ったときに
まず取るべき行動

危険が迫る場面では110番と避難を優先し、緊急性が明確でない不安でも#9110や警察署へ早めにつなぎます。安全、記録、相談を一つの実務手順として整理します。

110番危険があるとき
#9110警察相談専用
72時間初動整理の目安
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ストーカー被害に遭ったときに まず取るべき行動

危険が迫る場面では110番と避難を優先し、緊急性が明確でない不安でも#9110や警察署へ早めにつなぎます。

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ストーカー被害に遭ったときに まず取るべき行動
危険が迫る場面では110番と避難を優先し、緊急性が明確でない不安でも#9110や警察署へ早めにつなぎます。
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2σ GUIDE ・ VIDEO

  • ストーカー被害に遭ったときに まず取るべき行動
  • 危険が迫る場面では110番と避難を優先し、緊急性が明確でない不安でも#9110や警察署へ早めにつなぎます。

POINT 1

  • ストーカー被害に遭ったときにまず取るべき行動の全体像
  • 1. 今、危険がある:自宅や職場付近に相手がいる、脅しがある、尾行・待ち伏せがある場合は110番と避難を優先します。
  • 2. 緊急ではないが不安がある:犯罪名が分からなくても、#9110や警察署で相談し、警告・禁止命令・援助などの選択肢を確認します。
  • 3. 安全な範囲で記録を整える:被害メモ、証拠、相手情報、勤務先・学校への情報非開示依頼を準備し、弁護士や支援機関へつなぎます。

POINT 2

  • ストーカー被害の初動対応 ― 安全確保を最優先にする
  • 接近・来訪の予告
  • 自宅、職場、学校、駅、駐車場付近に相手がいる、または来ると告げている場合です。
  • 危害の示唆
  • 「殺す」「痛い目に遭わせる」「家族に会いに行く」などの脅しがある場合です。

POINT 3

  • ストーカー被害とストーカー規制法の基本整理
  • 1. 紛失防止タグが規制対象へ:紛失防止タグを用いた位置情報の無承諾取得等が規制対象行為に追加されました。
  • 2. 職権警告の創設:被害者が申出しにくい場面でも、警察が危険性を踏まえて警告を検討できる余地が広がりました。
  • 3. 情報提供防止の仕組み:所在地情報を提供するおそれがある第三者に対し、情報提供を行わないよう求める制度が整備されました。

POINT 4

  • ストーカー被害の証拠保全 ― 時系列と原本性を残す
  • 近づいて撮影しない
  • 相手に会いに行って録音・撮影しようとすると、危険が高まり、相手を刺激するおそれがあります。
  • 挑発しない
  • 脅迫文言を引き出そうとする返信や投稿は、証拠関係を複雑にし、報復リスクを高めます。

POINT 5

  • ストーカー被害を警察に相談するときの実務手順
  • 相談先、伝える情報、警告・禁止命令・被害届の関係を整理します。
  • 警察相談では、相談先がどこか以上に、何をどの順番で伝えるかが重要です。
  • 被害届や告訴を出すか迷う場面では、手続の効果だけでなく、相手に伝わるタイミングと安全措置を同時に確認する必要があります。
  • 次の確認事項は、警察と弁護士に質問すべき論点を並べたもので、手続と避難・職場共有を切り離さず読むことが大切です。

POINT 6

  • ストーカー被害で弁護士に相談すべきタイミング
  • DV・離婚・子どもが絡む
  • 相手が配偶者、元配偶者、同居していた交際相手で、保護命令、離婚、親権、面会交流も関わる場合です。
  • 警察対応の選択に迷う
  • 被害届、告訴、警告、禁止命令、援助の順番やリスクを整理したい場合です。

POINT 7

  • ストーカー被害の避難・住所秘匿・デジタル安全対策
  • 住民票、勤務先・学校、SNS、位置情報をまとめて点検します。
  • 避難を検討する場面
  • 住民票等の支援措置
  • 勤務先・学校の情報管理

POINT 8

  • ストーカー被害で使える支援機関と避けるべき初動
  • 二人だけで会わない
  • 「最後に一度だけ」と言われても、支配を回復する機会になる場合があります。
  • 感情的な返信を続けない
  • 説明や怒り返しを重ねると、相手が関係継続と受け取ることがあります。

まとめ

  • ストーカー被害に遭ったときに まず取るべき行動
  • ストーカー被害に遭ったときにまず取るべき行動の全体像:安全・記録・相談を同時に考えるための入口です。
  • ストーカー被害の初動対応 ― 安全確保を最優先にする:危険サインを見逃さず、証拠集めより先に避難や通報を判断します。
  • ストーカー被害とストーカー規制法の基本整理:法律上の用語、代表類型、最新改正をまとめます。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

ストーカー被害に遭ったときにまず取るべき行動の全体像

安全・記録・相談を同時に考えるための入口です。

ストーカー被害に遭ったときにまず取るべき行動は、相手を説得することではなく、安全確保、記録化、専門機関への相談を同時に進めることです。危険が迫っているときは、ページを読み進めるより先に110番、避難、近くの人への助けの要請が優先されます。

次の重要ポイントは、初動を三つの目的に分けて整理したものです。混乱した場面でも優先順位を失わないために重要で、左から順に「安全」「記録」「相談」のどれを先に確認するかを読み取ってください。

Safety

安全を先に確保する

相手が近くにいる、来ると告げている、脅しがある場合は、証拠整理より避難と110番を優先します。

Record

削除せず残す

着信、メッセージ、SNS、写真、診断書、被害メモを、日時が分かる形で残します。

Connect

警察・支援機関へつなぐ

緊急でない不安でも#9110、警察署、法テラス、弁護士、DV支援機関に相談できます。

判断に迷う場面では、次の順番で確認すると全体像をつかみやすくなります。この判断の流れは、緊急性の高い場面と準備を進める場面を分けるために重要で、上から下へ安全確認、相談先、記録化の順に読んでください。

初動判断の流れ

今、危険がある

自宅や職場付近に相手がいる、脅しがある、尾行・待ち伏せがある場合は110番と避難を優先します。

緊急ではないが不安がある

犯罪名が分からなくても、#9110や警察署で相談し、警告・禁止命令・援助などの選択肢を確認します。

安全な範囲で記録を整える

被害メモ、証拠、相手情報、勤務先・学校への情報非開示依頼を準備し、弁護士や支援機関へつなぎます。

大原則ストーカー被害は状況ごとの危険度が大きく異なります。一般的な情報として整理し、個別の見通しや対応方針は警察、弁護士、支援機関、医療機関などへ相談する必要があります。
Section 01

ストーカー被害の初動対応 ― 安全確保を最優先にする

危険サインを見逃さず、証拠集めより先に避難や通報を判断します。

初動で最も重要なのは、危険の程度に応じて行動を分けることです。次の比較表は、命や身体への危険、警察相談、証拠保存、情報非開示、専門相談を優先順に並べたもので、上の行ほど先に実行すべき対応として読み取ってください。

優先順位行動目的
1110番、避難、第三者への助けの要請生命・身体の安全を守る
2警察署・#9110への相談危険評価、警告・禁止命令・援助等の検討につなげる
3証拠を削除せず保存反復性・危険性・相手の特定を示す
4家族・職場・学校への情報非開示依頼居場所や生活パターンの漏えいを防ぐ
5弁護士・法テラス・支援機関への相談刑事・民事・避難・住所秘匿を制度横断的に設計する

緊急対応が必要になりやすい兆候は、相手の接近、脅し、位置情報の把握、家族や職場への接触などです。次の一覧は危険サインを整理したもので、複数当てはまるほど安全確保を先に置く必要があると読み取ってください。

接近・来訪の予告

自宅、職場、学校、駅、駐車場付近に相手がいる、または来ると告げている場合です。

危害の示唆

「殺す」「痛い目に遭わせる」「家族に会いに行く」などの脅しがある場合です。

位置情報の把握

尾行、待ち伏せ、GPS機器、紛失防止タグ、位置情報アプリの悪用が疑われる場合です。

周囲への波及

子ども、親、同居人、勤務先、学校、友人にも接触している場合です。

危険が差し迫っていない場合でも、#9110や警察署への相談は早期対応の入口になります。相談時は、恋愛トラブルという印象だけで終わらせず、安全上の不安、反復性、証拠、家族・職場・学校への波及を具体的に伝えることが重要です。

伝え方「元交際相手から連続した電話・SNSメッセージ・待ち伏せがあります。身の危険を感じています。警告、禁止命令、被害届、避難、防犯指導について相談したいです」のように、行為・時期・不安・希望する対応を短く整理します。
Section 02

ストーカー被害とストーカー規制法の基本整理

法律上の用語、代表類型、最新改正をまとめます。

ストーカー被害を制度面から理解するには、似た言葉の違いを押さえる必要があります。次の比較表は、つきまとい等、位置情報無承諾取得等、ストーカー行為の関係を整理したもので、どの段階で警告・禁止命令・処罰につながり得るかを読み取ってください。

用語一般向けの意味実務上のポイント
つきまとい等尾行、待ち伏せ、押しかけ、監視告知、面会要求、乱暴な言動、連続連絡、汚物送付、名誉侵害、性的羞恥心侵害など一度だけでなく、反復性や危険性が重要になる
位置情報無承諾取得等GPS機器、スマートフォン、位置情報アプリ、紛失防止タグ等を使い、承諾なく位置を取得したり、機器を取り付けたりする行為2025年改正で紛失防止タグを用いた位置情報取得等も規制対象に追加された
ストーカー行為同一の相手に対し、つきまとい等又は位置情報無承諾取得等を繰り返すこと警告、禁止命令、処罰の対象になり得る

代表的な行為類型は、現実の尾行だけでなく、連絡、名誉侵害、性的羞恥心の侵害、位置情報の取得まで広がります。次の一覧は類型と具体例を対応させたもので、読者は自分の被害がどの種類に近いかを確認してください。

類型具体例
つきまとい・待ち伏せ・押しかけ・うろつき通勤途中で待つ、自宅や職場付近を見張る、進路に立ちふさがる
監視していると告げる行為「今日は青い服だったね」「今帰ったね」など、行動を把握していると示す
面会・交際・復縁等の要求拒否しているのに会うことや交際再開を求める、贈り物受領を迫る
乱暴な言動大声で怒鳴る、粗暴なメッセージを送る、家の前でクラクションを鳴らす
無言電話・連続連絡拒否後も電話、メール、SNSメッセージ、文書等を連続して送る
汚物等の送付汚物、動物の死体、嫌悪感を与える物を送る
名誉を傷つける行為中傷、虚偽投稿、評判を落とす連絡や投稿
性的羞恥心の侵害卑わいな言葉、性的画像の送付、性的情報の拡散示唆
位置情報の無承諾取得GPS機器、位置情報アプリ、紛失防止タグなどで位置を把握する
機器やタグの取付け車、バイク、カバン、子どもの荷物等へ機器を入れる・取り付ける

近年の改正は、紛失防止タグや第三者からの所在地情報漏えいに対応するために重要です。次の時系列は、2025年から2026年にかけて押さえるべき制度変更を示しており、勤務先や学校も安全確保に関わる主体になり得る点を読み取ってください。

2025年12月

紛失防止タグが規制対象へ

紛失防止タグを用いた位置情報の無承諾取得等が規制対象行為に追加されました。

2025年12月

職権警告の創設

被害者が申出しにくい場面でも、警察が危険性を踏まえて警告を検討できる余地が広がりました。

2026年3月

情報提供防止の仕組み

所在地情報を提供するおそれがある第三者に対し、情報提供を行わないよう求める制度が整備されました。

補足ストーカー規制法に当たるか分からない場合でも、暴行、傷害、脅迫、強要、住居侵入、器物損壊、名誉毀損、性的画像の拡散など、別の法令に関わる可能性があります。危険や不安がある場合は警察相談をためらわないことが重要です。
Section 03

ストーカー被害の証拠保全 ― 時系列と原本性を残す

被害メモ、画面保存、物品保管、医療記録を整理します。

証拠保全では、たくさん集めることよりも、時系列と原本性が伝わることが重要です。次の表は被害メモに入れる項目を整理したもので、警察や弁護士が危険性、反復性、相手の特定、被害の影響を判断しやすい形で読むための基礎資料になります。

項目記入例
日時2026年4月20日 21時15分頃
場所自宅前、最寄り駅、勤務先入口、SNS上など
行為待ち伏せ、連続電話、脅迫メッセージ、尾行、位置情報の示唆
内容「今から行く」「逃げても無駄」等の文言、相手の服装・車両番号
証拠スクリーンショット、録音、写真、着信履歴、目撃者、診断書
自分の対応110番、#9110、無視、避難、家族へ連絡、勤務先へ共有
影響不眠、通院、欠勤、転居検討、子どもの送迎変更

証拠の種類ごとに、残すべき情報と注意点は異なります。次の一覧は保存方法を種類別に分けたもので、日時、相手、内容、保存時の状態をどのように残すかを読み取ってください。

1

電話・着信履歴

画面のスクリーンショット、日時、回数を保存します。着信拒否前に履歴を残し、非通知も日時を記録します。

履歴
2

SMS・メール・SNS

本文、送信者、日時、URL、プロフィール画面、前後の投稿を保存します。転送だけでなく原本を残します。

原本
3

写真・動画・物品

相手の姿、車両、ナンバー、場所、時計、手紙、贈り物、機器などを危険のない範囲で記録します。

安全優先
4

位置情報機器

GPS機器、紛失防止タグ、不審なアプリ画面は、捨てる前に写真、発見日時、発見場所を記録し警察へ相談します。

機器
5

医療記録・第三者証言

診断書、通院記録、薬、カウンセリング記録、目撃者の名前・連絡先・見た日時を残します。

影響

証拠を残す行動そのものが危険や不利益につながることがあります。次の注意点は避けるべき対応を整理したもので、相手に近づかず、安全・合法・第三者に説明できる方法で保存する必要があると読み取ってください。

近づいて撮影しない

相手に会いに行って録音・撮影しようとすると、危険が高まり、相手を刺激するおそれがあります。

挑発しない

脅迫文言を引き出そうとする返信や投稿は、証拠関係を複雑にし、報復リスクを高めます。

無断ログインしない

相手のスマートフォン、クラウド、SNSにアクセスすると、被害者側の違法行為として問題になることがあります。

機器をすぐ捨てない

GPS機器や紛失防止タグをすぐ破棄すると、設置状況や機器情報の証拠が失われる可能性があります。

基準証拠化の目的は、相手を論破することではありません。警察、弁護士、裁判所、支援機関が危険性と反復性を理解できるようにすることです。
Section 04

ストーカー被害を警察に相談するときの実務手順

相談先、伝える情報、警告・禁止命令・被害届の関係を整理します。

警察相談では、相談先がどこか以上に、何をどの順番で伝えるかが重要です。次の表は相談時に伝えるべき情報を整理したもので、相手、関係性、開始時期、頻度、悪化傾向、希望する対応を漏らさず説明するために使います。

情報具体例
相手の情報氏名、住所、勤務先、電話番号、SNSアカウント、車両情報、写真
関係性元交際相手、配偶者、元配偶者、同僚、取引先、SNS上の知人など
被害の開始時期いつから始まったか、別れ話・拒否・退職等の契機
行為の内容待ち伏せ、連続連絡、脅迫、押しかけ、位置情報取得、家族への接触
頻度と悪化傾向週1回から毎日へ、SNSから現実の待ち伏せへ、本人から家族へ拡大等
証拠メモ、画像、録音、着信履歴、診断書、目撃者情報
希望する対応安全確保、警告、禁止命令、被害届、告訴、避難、防犯指導、パトロール
心配していること報復、転居、職場来訪、子どもの送迎、個人情報漏えい

警察の対応は一つではなく、危険性や証拠の状況に応じて複数の選択肢があります。次の表は対応の種類と意味を示しており、被害届や告訴だけでなく、防犯指導、援助、警告、禁止命令も安全確保の手段になり得ることを読み取ってください。

対応概要実務上の意味
防犯指導・援助身を守る方法、通報装置貸出し、パトロール、一時避難支援等すぐに刑事事件化しない場合でも安全確保に役立つ
警告相手に「繰り返してはならない」と文書等で警告する2025年改正により職権警告も創設された
禁止命令等相手に一定の行為を禁止する命令違反時の処罰が重くなる
被害届犯罪被害を警察へ申告する捜査の端緒になる。受理・捜査は事案判断を伴う
告訴犯罪事実を申告し処罰を求める意思表示弁護士に作成・提出を依頼することもある
検挙ストーカー規制法違反や他法令違反として捜査・送致等危険性、証拠、法令該当性等により判断される

被害届や告訴を出すか迷う場面では、手続の効果だけでなく、相手に伝わるタイミングと安全措置を同時に確認する必要があります。次の確認事項は、警察と弁護士に質問すべき論点を並べたもので、手続と避難・職場共有を切り離さず読むことが大切です。

1

対象行為を確認する

被害届又は告訴の対象となる行為が、どの日のどの行為なのかを整理します。

特定
2

安全措置を確認する

警告、禁止命令、避難、パトロール、勤務先共有を先に又は同時に行えるかを確認します。

安全
3

相手に伝わる時期を確認する

警察対応が相手に伝わる可能性と、その前後の報復リスクへの備えを確認します。

時期
4

住所秘匿を検討する

連絡遮断、転居、住民票等の支援措置を、警察相談と並行して検討します。

秘匿
Section 05

ストーカー被害で弁護士に相談すべきタイミング

警察対応、民事請求、住所秘匿、投稿削除を横断して整理します。

弁護士相談は警察の代替ではなく、安全と手続を組み合わせるための相談です。次の一覧は早期相談を検討しやすい場面を整理したもので、刑事、民事、職場、住所秘匿、投稿削除が重なるほど横断的な整理が必要だと読み取ってください。

DV・離婚・子どもが絡む

相手が配偶者、元配偶者、同居していた交際相手で、保護命令、離婚、親権、面会交流も関わる場合です。

警察対応の選択に迷う

被害届、告訴、警告、禁止命令、援助の順番やリスクを整理したい場合です。

連絡窓口を一本化したい

相手との直接連絡を避けるため、代理人窓口、通知、接触禁止条項を検討する場合です。

損害や投稿被害がある

慰謝料、治療費、転居費、休業損害、SNS投稿、性的画像、個人情報拡散がある場合です。

相談時間を有効に使うには、資料を種類ごとに整理することが重要です。次の表は弁護士相談で共有すべき資料を並べたもので、危険性、証拠、希望事項、費用制度の確認をまとめて読み取れるようにします。

資料内容
被害時系列表日時、場所、行為、証拠、影響、警察相談歴
相手情報氏名、住所、勤務先、連絡先、SNS、車両、家族・知人情報
証拠一式スクリーンショット、録音、写真、手紙、着信履歴、診断書
警察相談記録相談日、警察署名、担当部署、相談番号、説明された対応
希望事項連絡禁止、警察対応、告訴、慰謝料、削除、転居、子どもの安全
費用資料収入、資産、生活状況。法テラス利用の要件確認に必要な場合がある

弁護士にできることにも限界があります。次の比較表は支援できる内容と注意点を並べたもので、通知や損害賠償だけで安全が完成するわけではなく、警察・自治体・裁判所等の手続と組み合わせる必要があると読み取ってください。

弁護士が支援し得ること注意点
警察相談・被害届・告訴の整理、同行又は書面化警察に逮捕や起訴を保証させることはできない
代理人窓口、内容証明、通知書、接触禁止の申入れ相手が必ず従うとは限らず、相手を刺激するリスクも検討する
損害賠償請求、示談交渉、訴訟回収可能性、証拠、費用、時間、安全リスクの検討が必要
ネット投稿の削除、発信者情報開示削除を急ぐ前に証拠保存を行う必要がある
DV保護命令、離婚、親権、面会交流、安全な連絡方法の設計保護命令には要件があり、ストーカー規制法の禁止命令とは制度が異なる
住民票等の支援措置、転居、住所秘匿に関する相談自治体・裁判所・警察等の手続と連動する必要がある
相談の入口最初に「自分が一番怖いこと」を伝えると、安全確保の優先順位が明確になります。職場に来ること、子どもの学校を知られていること、GPSが付いているかもしれないことなどを先に共有します。
Section 06

ストーカー被害の避難・住所秘匿・デジタル安全対策

住民票、勤務先・学校、SNS、位置情報をまとめて点検します。

避難や住所情報の保護は、逃げるかどうかの気持ちの問題ではなく、安全な生活圏を作り直すための実務です。次の一覧は、避難、住民票等の支援措置、勤務先・学校への共有を分けて整理したもので、どの経路から居場所が漏れるかを確認してください。

Shelter

避難を検討する場面

相手が住所を知っている、鍵や駐車場が不安、子どもや同居人の安全が心配な場合は、一時保護や避難先を相談します。

Address

住民票等の支援措置

DV、ストーカー、児童虐待等の被害者は、一定の要件のもとで住民票等の閲覧・交付請求制限を検討できます。

Workplace

勤務先・学校の情報管理

在席状況、退勤時間、住所、連絡先を伝えないこと、来訪時に本人へ取り次がないことを共有します。

勤務先や学校への共有は、必要最小限で安全に直結する情報に絞ることが重要です。次の比較表は、伝えるべき内容と避けるべき内容を並べたもので、二次被害を避けながら来訪・電話・個人情報の管理を徹底する読み方をしてください。

共有する内容注意する内容
相手の氏名、顔写真、車両、連絡先等を必要な範囲で共有本人の同意なく詳細な経緯を広く共有しない
在席、退勤時間、住所、電話番号、メールアドレスを外部に伝えない「今日は休み」「もう帰った」など行動パターンを示す返答をしない
来訪時に本人へ直接取り次がないルールを作る善意の仲介として相手に居場所を教えない
受付、警備、総務、人事、担任、学生課など関係部署へ同じルールを共有担当者ごとに対応がぶれないよう記録化する

デジタル安全対策では、スマートフォンやSNSの設定だけでなく、設定変更によって相手に通知される可能性も考える必要があります。次の一覧は点検項目を並べたもので、位置情報、ログイン端末、投稿範囲、持ち物の確認を順に読み取ってください。

1

位置情報共有を確認する

地図アプリ、家族共有、位置情報アプリ、写真の位置情報、過去の共有設定を確認します。

位置
2

アカウントを確認する

Apple ID、Googleアカウント、SNS、メール、クラウドのログイン端末、パスワード、二段階認証を点検します。

認証
3

SNS投稿を控える

予定、帰宅、駅名、学校行事、勤務先、タグ付けなど、生活パターンが分かる投稿を控えます。

公開範囲
4

持ち物を確認する

車、バイク、自転車、カバン、子どもの荷物に不審なGPS機器や紛失防止タグがないか確認します。

機器
注意相手が端末やアカウントにアクセスしている可能性がある場合、急な設定変更で通知が届くことがあります。危険性が高い場合は、安全な端末から、警察・弁護士・支援機関と相談して進めます。

DV・配偶者・同居交際相手が関係する場合

相手が配偶者、元配偶者、事実婚、生活の本拠を共にする交際相手である場合は、ストーカー規制法だけでなくDV防止法に基づく保護命令や一時保護が問題になることがあります。住居、子ども、生活費、荷物の引き取り、離婚、面会交流、親権、学校・保育園への連絡が同時に動くため、警察、DV相談ナビ #8008、配偶者暴力相談支援センター、弁護士等を並行して使う必要性が高くなります。

Section 07

ストーカー被害で使える支援機関と避けるべき初動

相談先を目的別に選び、周囲への共有と情報管理を両立します。

ストーカー被害では、警察だけでなく、法テラス、DV支援機関、法務局、違法・有害情報相談センター、検察庁の被害者支援制度なども関わります。次の表は目的別の相談先を整理したもので、緊急性、法的対応、避難、ネット投稿、性的画像、刑事手続後の情報を分けて読み取ってください。

目的主な相談先相談内容
今すぐ危険110番、最寄りの警察署、交番臨場、保護、避難、加害者対応
緊急ではないが警察に相談したい#9110、警察署ストーカー・DV・不安事案の相談、窓口案内
ストーカー被害全般警察署、警察本部、法テラス警告、禁止命令、被害届、援助、弁護士相談
法的対応・弁護士を探す法テラス、弁護士会告訴、損害賠償、代理人、削除、住所秘匿
一時避難・生活支援女性相談支援センター、配偶者暴力相談支援センター、男女共同参画センター一時保護、生活再建、相談、関係機関連携
DVを伴うDV相談ナビ #8008、DV相談プラス、配偶者暴力相談支援センター保護命令、一時保護、生活・福祉支援
インターネット投稿法務局、違法・有害情報相談センター、弁護士、警察削除方法、発信者情報開示、刑事相談
性的画像の拡散警察、弁護士、支援機関削除、拡散防止、刑事手続、慰謝料
刑事手続後の情報検察庁被害者ホットライン、被害者支援員処分結果、裁判、被害者等通知制度

周囲に相談するときは、助けを得ることと情報漏えいを防ぐことを両立する必要があります。次の一覧は相談相手ごとの役割を整理したもので、誰にどこまで伝えるかを分けて読むことが重要です。

Family

信頼できる家族・友人

居場所、避難、緊急連絡、送迎、証拠保管を共有します。

Mutual

共通知人

相手に自分の情報を伝えないよう依頼し、詳細な居場所は伝えません。

Office

職場・学校

来訪時対応、情報非開示、警備・受付ルールを共有します。

Online

SNS上の友人

位置情報や写真投稿、タグ付けを控えるよう依頼します。

初動で避けるべき対応は、被害を長引かせたり危険を高めたりするものです。次の一覧はしてはいけない対応を整理したもので、相手と二人だけで会わない、感情的な返信を続けない、証拠を消さない、居場所を公開しないという四点を読み取ってください。

二人だけで会わない

「最後に一度だけ」と言われても、支配を回復する機会になる場合があります。会う必要があるときは警察・弁護士・支援機関に相談します。

感情的な返信を続けない

説明や怒り返しを重ねると、相手が関係継続と受け取ることがあります。拒否の意思は簡潔にし、相談につなぎます。

証拠を消さない

怖くても、メッセージや画像は保存してからミュート、着信拒否、ブロック等を検討します。

居場所を公開しない

警察相談、実家への移動、転居、避難先、勤務先の情報をSNSに投稿しないことが基本です。

Section 08

ストーカー被害の時間軸チェックリスト

15分、24時間、72時間、1週間で行うことを整理します。

時間軸で対応を区切ると、混乱していても次に行うことが見えやすくなります。次の時系列は、最初の15分、24時間、72時間、1週間の実務対応を並べたもので、上から順に安全確保から制度利用へ広げる流れとして読んでください。

最初の15分

安全な場所へ移動する

危険があれば110番。近くの人に居場所と状況を伝え、相手に会わず、返事をしません。可能なら安全な範囲で直近の証拠を保存します。

最初の24時間

相談と保存を始める

被害メモ、証拠保存、警察署又は#9110への相談、家族・職場・学校への情報非開示依頼、SNS・位置情報の点検を行います。

最初の72時間

制度と職場対応を確認する

警告、禁止命令、被害届、告訴、援助、パトロール、避難支援を確認し、弁護士に刑事・民事・住所秘匿・削除対応を相談します。

最初の1週間

安全計画を見直す

被害メモを更新し、担当部署・相談番号を記録し、住民票等の支援措置、転居、保護命令、SNS・クラウド設定を見直します。

相談前の準備は、警察、弁護士、職場・学校で少しずつ異なります。次の比較表はそれぞれのチェック項目を整理したもので、どの場面でも相手情報、証拠、希望する対応、情報非開示が中心になると読み取ってください。

場面確認すること
警察相談前直近の危険、相手情報、被害日時、証拠、相手が知る生活圏、希望する対応、報復の不安
弁護士相談前警察相談歴、相談番号、証拠整理、最も怖いリスク、連絡禁止・告訴・損害賠償・削除・転居等の希望、法テラス利用の可能性
職場・学校共有前相手の氏名・顔写真・車両、在席等を伝えないルール、来訪時対応、関係部署への統一ルール、110番と避難場所

損害賠償を検討する場合は、精神的苦痛だけでなく治療費、転居費、休業損害、防犯設備費なども資料化が必要です。次の一覧は残すべき資料を分けたもので、金銭請求を安全計画と矛盾させないために、損害と証拠の対応関係を読み取ってください。

1

医療関係

診断書、通院日、薬、カウンセリング記録を残します。

治療
2

費用関係

治療費、交通費、防犯設備、引越し費用、ホテル代の領収書を残します。

領収書
3

勤務関係

欠勤、休職、退職、勤務変更に関する会社資料を保存します。

休業
4

生活変更

転居、学校変更、予定変更を余儀なくされた資料を保存します。

変更
安全優先損害賠償請求は重要ですが、相手との接点を増やす可能性があります。警察対応や安全計画と矛盾しないよう、個別の進め方は弁護士等の専門家へ相談する必要があります。
Section 09

ストーカー被害のよくある質問

警察相談、ブロック、住所秘匿、ネット投稿、費用の疑問を一般情報として整理します。

証拠が少なくても警察に相談してよいですか。

一般的には、証拠が少なくても危険や不安があれば警察へ相談できます。証拠や記録は相談時に役立ちますが、危険がある場面では証拠整理より110番や避難が優先される対応とされています。具体的な対応は、状況を整理したうえで警察や弁護士等へ相談する必要があります。

元恋人だから大ごとにしたくないと思ってしまいます。

一般的には、過去の関係より現在の危険性が重視されます。元交際相手であることだけでつきまといや連続連絡が正当化されるわけではありません。被害の経緯、拒否の有無、証拠関係によって判断が変わるため、早めに相談する必要があります。

警察に相談したら相手にすぐ伝わりますか。

一般的には、警告、禁止命令、捜査などに進む場合、相手に警察対応が伝わる可能性があります。ただし、対応の順番や安全措置は事案により異なります。報復が怖い場合は、相手に伝わる時期、避難、パトロール、勤務先共有を警察に確認する必要があります。

弁護士に相談するとすぐ内容証明を送ることになりますか。

一般的には、弁護士相談が直ちに内容証明送付を意味するわけではありません。通知が有効な場面もありますが、相手を刺激する可能性もあります。警察対応との順番、代理人窓口化、安全上のリスクを含めて、具体的には弁護士等へ相談する必要があります。

ブロックした方がよいですか。

一般的には、ブロックで精神的負担が減る一方、相手の行動が見えにくくなったり現実の待ち伏せに移ったりする可能性があります。証拠保存、ミュート、着信拒否、別端末での保存、代理人窓口化などは、危険性に応じて警察や弁護士等へ相談する必要があります。

住民票から住所を知られないようにできますか。

一般的には、DV、ストーカー、児童虐待等の被害者について、一定の要件を満たす場合に住民票等の閲覧・交付請求を制限できる支援措置があります。ただし、手続や運用は自治体等によって異なるため、市区町村、警察、弁護士、支援機関に相談する必要があります。

相手が勤務先に来る可能性があります。

一般的には、勤務先に来訪時対応、情報非開示、受付・警備共有、警察通報基準を伝えることが重要とされています。ただし、共有範囲を広げ過ぎると二次被害になる可能性もあります。具体的な共有方法は安全担当者、警察、弁護士等へ相談する必要があります。

ネットに悪口や個人情報を書かれました。

一般的には、投稿内容、URL、日時、アカウント、画面全体を保存してから、削除、発信者情報開示、警察相談を検討します。身の危険を感じる内容や性的画像が関係する場合は、早めに警察や弁護士等へ相談する必要があります。

性的画像を送る、ばらまくと言われています。

一般的には、性的画像の拡散示唆は重大な被害につながる可能性があります。画像やメッセージを削除せず保存し、警察や弁護士等へ早急に相談する必要があります。具体的な削除依頼や刑事・民事対応は、個別事情によって変わります。

弁護士費用が心配です。

一般的には、法テラスの相談、民事法律扶助、犯罪被害者支援に関する制度などを確認できます。ただし、利用要件や対象範囲は収入、資産、事案内容により異なります。資料を整理して法テラスや弁護士会等へ相談する必要があります。

Reference

参考資料

制度や相談窓口を確認するために参照した公的・中立的な資料名です。

公的機関・中立的資料

  • 警察庁「ストーカー被害に悩んでいるアナタへ」
  • 警視庁「ストーカー規制法」
  • 警察庁「ストーカー規制法が改正されました!」
  • 神奈川県警察「ストーカー行為は犯罪です」
  • 政府広報オンライン「警察相談専用電話 #9110」
  • 警視庁「警察相談ダイヤル #9110」
  • 法テラス「ストーカーについて警察に相談すると、どんなことをきかれますか」
  • 法テラス「犯罪の被害にあわれた方へ ― ストーカー」
  • 法テラス「ストーカー被害の相談場所には、どんなものがありますか」
  • 法テラス「住民票の閲覧を制限することができますか」
  • 法テラス「インターネット上の誹謗中傷について、投稿の削除や投稿者の特定はできますか」
  • 裁判所「配偶者暴力等に関する保護命令申立てQ&A」
  • 内閣府男女共同参画局「配偶者からの暴力の被害者の保護等に関する制度の概要」
  • 内閣府男女共同参画局「DV相談ナビについて」
  • DV相談プラス「相談窓口」
  • 法務省「インターネット上の人権侵害をなくしましょう」
  • 違法・有害情報相談センター「相談窓口」
  • 警察庁「リベンジポルノ等の被害を防止するために」
  • 警察庁「犯罪被害者等施策 支援一覧」