2σ Guide

DVシェルターの利用方法と
弁護士との連携

安全な避難、入所後の生活、保護命令、離婚・親子・生活費、住所秘匿、デジタル安全まで、支援機関と弁護士の役割を分けて整理します。

110番生命・身体の危険時
6類型保護命令の主な種類
300万円法テラス無料相談の資産目安
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DVシェルターの利用方法と 弁護士との連携

安全な避難、入所後の生活、保護命令、離婚・親子・生活費、住所秘匿、デジタル安全まで、支援機関と弁護士の役割を分けて整理します。

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DVシェルターの利用方法と 弁護士との連携
安全な避難、入所後の生活、保護命令、離婚・親子・生活費、住所秘匿、デジタル安全まで、支援機関と弁護士の役割を分けて整理します。
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  • DVシェルターの利用方法と 弁護士との連携
  • 安全な避難、入所後の生活、保護命令、離婚・親子・生活費、住所秘匿、デジタル安全まで、支援機関と弁護士の役割を分けて整理します。

POINT 1

  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携の全体像
  • 安全確保、法的手続、生活再建を直列ではなく並行して考えるための入口です。
  • 生命・身体・所在情報の安全
  • 保護命令・警察対応・家事手続
  • 住居・生活費・医療・就労

POINT 2

  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で押さえる制度の前提
  • DVの範囲、シェルターの種類、支援機関と弁護士の役割を分けて確認します。
  • DVの意味
  • 支援機関と弁護士は代替ではなく補完関係
  • 配偶者暴力防止法上の「配偶者」には、法律婚だけでなく事実婚が含まれ、性別を問いません。

POINT 3

  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携を避難の流れで理解する
  • 1. 安全な連絡手段を確保
  • 2. 緊急性と受入条件を確認:暴力・脅迫、相手の所在、凶器、健康状態、同行家族、学校、服薬、妊娠、ペット、在留資格、裁判の有無を伝えます。
  • 3. 安全な移動方法を調整:警察署、公共施設、指定場所などで合流することがあり、共有車両、交通履歴、端末、タグ、SNS投稿にも注意します。
  • 4. 入所説明と安全ルール:外出、連絡、携帯電話、来訪、郵便、子どもの通学、退所、費用、弁護士相談への接続方法を確認します。

POINT 4

  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で相談する時期と選び方
  • 身体的暴力だけで判断
  • 身体的暴力がないというだけで相談自体を否定する対応は、脅迫・監視・経済的支配等の評価を欠くおそれがあります。
  • 直接面談や帰宅を当然視
  • 事情を聞かず、相手方との面談や帰宅を勧める対応は、別居開始時の危険上昇を見落とすことがあります。

POINT 5

  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で決める情報共有
  • 本人の同意、最小限共有、ケース会議、初回相談準備をまとめます。
  • 危険度と期限
  • 医療・在留・財産・学校
  • 施設詳細と無関係情報

POINT 6

  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で証拠を集めて守る
  • 危険を増やさず、既存資料と第三者記録を整理する考え方です。
  • 証拠を取るために暴力を受け続ける必要はありません。
  • 録音を見つけられる、診断書取得が発覚する、写真を共有クラウドで相手に見られるなどの危険があります。
  • 証拠が足りないから逃げられないということはなく、まず安全を確保し、その後に既存資料や第三者記録を整理します。

POINT 7

  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で保護命令・警察・医療を整理する
  • シェルター利用と保護命令は別制度であり、警察・医療記録とも並行して考えます。
  • 発令要件と申立て前の相談記録
  • 管轄、費用、住所漏えいの点検
  • 警察、刑事手続、医療

POINT 8

  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で離婚・生活費・子どもを考える
  • 既存の手続がある
  • 子の引渡し、監護者指定、親子交流の手続が既にある場合、裁判所への説明と期限管理が重要です。
  • 相手が迎えに来る
  • 学校・保育所への迎え、子どもの連れ去りのおそれがある場合、施設、学校、警察、弁護士の連携が必要です。

まとめ

  • DVシェルターの利用方法と 弁護士との連携
  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携の全体像:安全確保、法的手続、生活再建を直列ではなく並行して考えるための入口です。
  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で押さえる制度の前提:DVの範囲、シェルターの種類、支援機関と弁護士の役割を分けて確認します。
  • DVシェルターの利用方法と弁護士との連携を避難の流れで理解する:相談、受入確認、安全な移動、入所後のルール、持ち出す物を整理します。
  • 本動画は一般的な情報提供であり、法律上の助言ではありません。記載の数値・金額・期間は目安です。個別事情で結論は変わります。
Overview

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携の全体像

安全確保、法的手続、生活再建を直列ではなく並行して考えるための入口です。

緊急時いま暴力を受けている、凶器がある、監禁されている、首を絞められた、殺害予告を受けた、加害者が避難先に来ているなどの事情がある場合は、読むことより110番が優先される対応とされています。緊急ではない警察相談は#9110、地域の配偶者暴力相談支援センターにつながる全国共通短縮番号はDV相談ナビ#8008です。

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携では、まず「避難してから法律問題を考える」という一方向の順番に固定しないことが重要です。避難が必要な危険があるときは先に安全を確保しつつ、保護命令、警察対応、離婚、親子、金銭、住所秘匿、生活再建を支援機関と弁護士で分担して進めます。

次の比較一覧は、DV事案で同時に動きやすい三つの柱を表しています。読者にとって重要なのは、どれか一つだけで解決すると考えず、各項目の目的と担当を見分けることです。左から安全、法律、生活の順に読むと、避難直後に何を切り分けるべきかが分かります。

Safety

生命・身体・所在情報の安全

避難先、移動方法、端末、子ども、親族・勤務先・学校への連絡範囲を整理します。危険が迫る場面では警察と支援機関への接続が先になります。

Legal

保護命令・警察対応・家事手続

相手方との接触を減らす方法、裁判所へ出す書類、離婚・婚姻費用・親権・監護・親子交流を検討します。弁護士は法的評価と代理の中心です。

Life

住居・生活費・医療・就労

一時保護後の住まい、福祉制度、医療、学校、在留資格、通信、ペットなどを調整します。シェルターや行政窓口は生活再建の調整役になります。

次の重要ポイントは、このページ全体の結論を短く示したものです。安全を先送りしないことがなぜ重要か、またシェルターだけでも弁護士だけでも足りない場面を読み取ってください。

完璧な証拠・資金・離婚の決意がそろうまで待たない

避難は法的手続の後に行うものではありません。一方で、避難だけで接近禁止、離婚、親権、生活費、住所情報の保護が自動的に実現するわけでもありません。

加害者が端末や通信履歴を確認している可能性があるときは、安全な別端末、公衆電話、支援機関の電話を使うことが考えられます。履歴削除やパスワード変更が相手に通知される場合もあるため、危険を感じる操作は一人で進めないことが大切です。

Section 01

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で押さえる制度の前提

DVの範囲、シェルターの種類、支援機関と弁護士の役割を分けて確認します。

このページは、2026年6月23日時点の日本法と日本国内の支援制度を前提にしています。都道府県、市区町村、施設、裁判所によって、受付時間、入所条件、必要書類、移送方法、携帯電話、子ども・ペットの受入れ、郵便切手額などの運用は異なります。

DVの意味

配偶者暴力防止法上の「配偶者」には、法律婚だけでなく事実婚が含まれ、性別を問いません。離婚等の前から暴力を受け、離婚等の後も引き続き暴力を受ける場合や、生活の本拠を共にする交際相手についても、一定の要件で同法が準用されます。同性カップル間で保護命令の対象となった例も案内されています。

日常語としてのDVには、身体的暴力だけでなく、脅迫、侮辱、監視、隔離、性的強要、生活費を渡さない行為、就労妨害、位置情報追跡などが含まれ得ます。ただし、相談・支援の対象となるDVの範囲と、裁判所が保護命令を出すための法定要件は同じではありません。

次の表は、DVシェルターと呼ばれる居所支援の代表的な種類を整理したものです。読者にとって重要なのは、名称だけで利用可否を判断せず、緊急性、同行家族、費用、滞在期間、次の住居への接続を確認することです。左列で種類、中央で主な役割、右列で注意点を読み取れます。

区分主な位置付け・役割留意点
女性相談支援センターの一時保護緊急時の安全確保、一時保護、医療・心理・自立支援への接続女性支援法に基づき、同行家族を含む支援が規定されています。
委託一時保護・民間シェルター行政からの委託または民間独自の支援により安全な居所を提供受入条件、費用、期間、設備は運営主体により異なります。
女性自立支援施設等一時保護後の中長期的な生活・自立支援利用要件と支援内容は個別判断になります。
母子生活支援施設母子の生活・養育を支える児童福祉上の施設緊急避難専用施設とは限らず、入所経路の確認が必要です。
ステップハウス・民間住宅支援独立生活へ移る前の移行的住居地域によって有無や制度設計が異なります。

支援機関と弁護士は代替ではなく補完関係

次の表は、DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で混同しやすい役割を分けたものです。なぜ重要かというと、相談先を一つに絞りすぎると、安全確保、生活支援、裁判対応のどこかに空白が生まれやすいからです。各行を見て、どの課題をどの機関に伝えるかを読み取ってください。

担い手中心となる役割限界として意識する点
支援機関安全、居所、福祉、医療、心理、就労、学校、行政連携相手方との交渉代理や裁判代理は原則として弁護士の領域です。
弁護士法的リスク評価、交渉、裁判、証拠整理、権利保全、窓口一本化緊急事態への24時間対応や生活支援をすべて担うとは限りません。
警察緊急介入、犯罪捜査、警告・保護措置等離婚、親権、生活費、住居の長期調整は別の手続が必要です。
裁判所保護命令、離婚・親子・金銭等に関する法的判断提出書類から住所等が漏れないよう事前点検が必要です。
Section 02

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携を避難の流れで理解する

相談、受入確認、安全な移動、入所後のルール、持ち出す物を整理します。

安全が先、完璧な準備は後

身分証、通帳、診断書、子どもの書類、証拠、着替えがあれば便利ですが、それらがそろうまで避難を延期して危険にさらされることは避けるべきです。相談予約を待つ間に危険が高まる場合は、避難や警察への連絡が先になります。

次の一覧は、危険度が高い可能性がある事情を示しています。読者にとって重要なのは、自己診断だけで完結させず、具体的事実を警察、配偶者暴力相談支援センター、医療機関、弁護士等へ伝えることです。各項目に当てはまるほど、単独行動を避ける必要性が高まると読み取れます。

生命への発言・首絞め

殺す、連れ去る、自殺するなどの発言、首を絞める行為、窒息させる行為は、危険性を強く示す事情になり得ます。

凶器・監禁・外出禁止

銃刀類や危険物へのアクセス、監禁、金銭・通信手段の剥奪がある場合、避難経路を一人で決めることは危険です。

別居・離婚直後の悪化

別居や離婚の意思表示後に暴力の頻度・強度が増すことがあります。相手への事前通知は慎重に扱います。

子ども・親族・勤務先への示唆

本人以外への危害を示唆する場合、学校、勤務先、親族への連絡範囲も安全計画に含めます。

位置情報追跡

GPS、紛失防止タグ、共有アカウント、車両機能等で追跡している疑いは、移動手段と端末点検に直結します。

避難先探索

相手がシェルターや避難先を探し回っている場合、住所を知る人を限定し、関係機関の連絡方法を統一します。

シェルター利用までの標準的な流れ

次の判断の流れは、相談から入所説明までの大まかな順番を表しています。なぜ重要かというと、シェルターの所在地は安全上非公開であることが多く、インターネットで住所を探して直接訪問する方法ではなく、相談機関を通じて調整するのが基本だからです。上から順に、誰へ何を伝えるかを読み取ってください。

安全な相談から入所説明まで

安全な連絡手段を確保

110番、#9110、DV相談ナビ#8008、女性相談支援センター、市区町村、民間支援、医療・学校・児童相談所、弁護士等へつながります。

緊急性と受入条件を確認

暴力・脅迫、相手の所在、凶器、健康状態、同行家族、学校、服薬、妊娠、ペット、在留資格、裁判の有無を伝えます。

安全な移動方法を調整

警察署、公共施設、指定場所などで合流することがあり、共有車両、交通履歴、端末、タグ、SNS投稿にも注意します。

入所説明と安全ルール

外出、連絡、携帯電話、来訪、郵便、子どもの通学、退所、費用、弁護士相談への接続方法を確認します。

相談時には、「今日帰宅すると危険がある」「子どもを連れている」「相手が位置情報を追跡している」「けが、妊娠、持病、障害、服薬がある」「ペットがいる」「通訳が必要」「安全に電話できる時間と番号が限られている」などを冒頭で伝えると判断が進みやすくなります。

次の表は、入所時に確認されやすい項目をまとめています。読者にとって重要なのは、施設ごとのルール差を前提に、所在地秘匿、端末、外出、子ども、医療、費用、法律相談、情報共有を同じ場で確認することです。各行を見て、質問すべき内容を読み取ってください。

確認項目主な質問
所在秘匿誰に所在地を伝えてよいか。弁護士・裁判所・学校への連絡方法はどうするか。
携帯電話所持・使用・保管のルール、安全点検、代替端末の有無。
外出・就労出勤、通院、役所、裁判所への外出可否と同行支援。
子ども通学・学習、保育、親子交流の連絡、端末管理。
医療受診、服薬、診断書取得、健康保険の扱い。
ペット同伴可否、一時預かり先、費用。
滞在期間・費用期間の目安、延長判断、退所後の費用。行政の一時保護は無料と案内されていますが、退所後の費用は別に確認します。
法律相談・情報共有弁護士・法テラスへの接続方法、何を誰にどの目的で共有するか。

持ち出す物と、取りに戻らない判断

次の表は、避難時に持ち出せると役立つものを優先順位で整理しています。なぜ重要かというと、荷物を理由に避難を遅らせたり危険な帰宅をしたりしないためです。左列の優先度を見て、命・薬・連絡手段・身分確認を先に置くことを読み取ってください。

優先度持ち出せると役立つもの注意点
最優先本人と子どもの命・身体、常用薬、お薬手帳、医療機器、携帯電話と充電器、現金、身分証明書、在留カード、旅券、健康保険資格を確認できるもの、母子健康手帳端末に追跡リスクがある場合は、最初に支援者へ申告します。
可能であれば通帳、キャッシュカード、印鑑、マイナンバー関係書類、賃貸借契約書、給与明細、税資料、保険・年金資料、学校・保育所の連絡先、眼鏡、補助具、衣類、乳幼児用品そろわなくても相談・避難はできます。
証拠関係暴力・脅迫を示す写真、メッセージ、録音、相談記録、診断書、破損物の写真、位置情報追跡の通知画面証拠取得のために暴力を受け続けたり、危険な帰宅をしたりしないことが前提です。
注意事前準備用のバッグ、検索履歴、位置情報付き写真、計画メモは、相手に見つかると避難計画が露見することがあります。自宅に置くことが危険なら、信頼できる第三者や支援機関に相談します。

入所後によくある誤解

  • 滞在期間は一律ではなく、危険性、心身の状態、子ども、次の居所、法的手続、地域資源で変わります。
  • 携帯電話は一律に没収されるとは限りませんが、位置情報・撮影・SNS投稿の危険から制限や安全設定を求められることがあります。
  • 外出、仕事、通学は個別調整であり、勤務先や学校へ何を伝えるかは支援者と決めます。
  • 所在地を親族にも教えない施設ルールには、本人だけでなく他の入所者を守る意味があります。
  • ペット同伴の可否は施設ごとに異なるため、最初の相談で必ず伝えます。
Section 03

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で相談する時期と選び方

避難前、避難直後、退所前の目的を分け、DV事案に合う弁護士を見極めます。

弁護士相談は、直ちに訴訟を意味するものではありません。避難前に安全に相談できる場合もあれば、避難直後や退所・生活再建の前に急いで整理すべき場合もあります。相談予約を待つ間に危険が高まるなら、避難や110番が優先されます。

次の比較一覧は、弁護士へ相談する三つの時期と目的を表しています。読者にとって重要なのは、時期ごとに相談内容が変わることを理解し、必要な資料や期限を取りこぼさないことです。各欄から、今の段階で何を聞くべきかを読み取ってください。

避難前

安全を損なわない範囲で準備

証拠確保、子どもを伴う避難、共有住宅、保護命令、警察・支援センターへ伝える事項、生活費やカード停止のリスクを整理します。

避難直後

遮断と期限対応

保護命令、警察への被害申告、連絡窓口の一本化、裁判書類の住所秘匿、婚姻費用、荷物、ペット、SNS経由の接触を確認します。

退所前

長期の生活再建

新住所の秘匿措置、離婚協議書・公正証書、親権・監護、養育費、財産分与、年金分割、慰謝料、在留資格、違反時の計画を検討します。

DV事案に適した弁護士の確認事項

次の表は、初回相談で確認したい経験・能力を整理しています。なぜ重要かというと、DV事案では家事事件だけでなく、警察、住所秘匿、デジタル追跡、子ども、在留資格、費用援助が同時に問題になりやすいからです。左列の観点を見て、相談先が何に対応できるかを読み取ってください。

確認する観点聞く内容
保護命令・家事事件保護命令、離婚調停・訴訟、婚姻費用、親権・監護、養育費を扱った経験。
刑事・被害者支援警察・検察への被害申告、犯罪被害者支援、証拠提出の経験。
支援機関連携配偶者暴力相談支援センター、シェルター、学校、医療、福祉との連携可否。
情報管理住所・連絡先・裁判記録上の秘匿、事務所内のアクセス管理、安全な連絡方法。
デジタル・属性対応位置情報追跡、SNS、外国人事件、通訳、障害、医療、子ども支援への理解。
費用援助法テラス、犯罪被害者等法律援助、日弁連委託援助、分割払い、追加費用の説明。

次の一覧は、別の意見も検討したい対応を示しています。読者にとって重要なのは、相性だけでなく安全管理の具体性を見ることです。ここに近い対応が続く場合は、受任範囲や方針を確認し、必要に応じて別相談も検討します。

身体的暴力だけで判断

身体的暴力がないというだけで相談自体を否定する対応は、脅迫・監視・経済的支配等の評価を欠くおそれがあります。

直接面談や帰宅を当然視

事情を聞かず、相手方との面談や帰宅を勧める対応は、別居開始時の危険上昇を見落とすことがあります。

住所を通常文書へ記載

避難先や学校名を通常の連絡文書へ載せると、相手方へ所在が伝わる危険があります。

子ども・デジタル・在留を見ない

子ども、端末、住民登録、在留資格、費用援助を検討しないと、生活再建に空白が生じます。

初回相談では、保護命令の経験、シェルターとの連携、安全な連絡方法、相手方との窓口範囲、裁判書類の秘匿、子どもの安全、警察対応、費用、営業時間外の連絡ルール、事務所内の情報アクセスを確認します。

Section 04

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で決める情報共有

本人の同意、最小限共有、ケース会議、初回相談準備をまとめます。

支援機関と弁護士は本人のために連携します。原則として本人の同意を得て、目的に必要な範囲で情報を共有します。施設の詳細所在地や他の入所者情報まで共有する必要は通常なく、反対に支援機関が離婚事件の全資料を保有する必要もありません。

次の表は、連携時に最初に決める情報共有のルールを整理しています。読者にとって重要なのは、連絡手段や名乗り方を曖昧にしないことで所在漏えいや伝達漏れを防ぐ点です。各行を見て、誰が何をどの範囲で扱うかを読み取ってください。

項目決める内容
連絡担当施設側、法律事務所側の主担当者。
安全な連絡先電話、メール、オンライン、郵送の可否。留守番電話に名乗ってよいか。
連絡可能時間相手が監視できない時間帯と、折り返し方法。
メール件名DV、離婚、シェルター等の語を避けるかどうか。
所在情報施設住所を共有する必要があるか、裁判書類に出さない方法。
同席支援員、通訳、家族の同席可否と本人の意思。
緊急時110番、施設、弁護士のどこへ連絡するか。
相手方対応弁護士が受任通知を出す範囲と時期。
書類保管原本、コピー、端末、クラウドの保管場所。

次の一覧は、共有する情報を三層に分けたものです。なぜ重要かというと、正確な法的評価に必要な情報と、漏れれば危険な施設情報を混ぜないためです。上から下へ、共有の必要性が高いものから限定すべきものへ移ると読み取ってください。

必須共有

危険度と期限

直近の暴力、子ども、裁判所日程、相手方の接触、警察相談、保護命令の期限など、対応の優先順位に関わる情報です。

目的限定

医療・在留・財産・学校

必要な手続の範囲で共有します。医療情報、在留資格、財産、学校名は、目的と共有先を決めて扱います。

原則非共有

施設詳細と無関係情報

施設の詳細所在地、他の入所者、無関係な私生活情報は、通常は共有しない方向で管理します。

ケース会議で置く担当と期限

次の表は、支援者と弁護士が同じ場で確認したい実務項目です。読者にとって重要なのは、「誰かがやると思っていた」という抜けを防ぐことです。各項目に担当者と期限を置く前提で読み取ってください。

確認項目見るべき内容
直近72時間の危険接近、待ち伏せ、連絡、子ども・親族への接触、命令違反の有無。
相手方が知っている場所自宅、実家、勤務先、学校、病院、友人宅、車両、オンライン上の共有先。
保護命令と警察申立て可否、必要資料、警察相談・被害申告の状況。
子ども・医療・生活費学校、児童相談所、診断書、服薬、当面の収入・口座・住居。
住所・送達・荷物裁判所へ出す住所、送達先、荷物、ペット、車両、次回までの担当。

初回法律相談に持ち込む一枚の要約

本人、相手方、子どもの関係、婚姻・同居・別居の時期、直近で最も危険だった出来事、暴力・脅迫の頻度、首絞め・凶器・監禁・性的暴力・追跡・子どもへの危害、警察・支援センター・医療機関への相談日、安全な連絡方法、住宅名義、収入・預金・生活費、進行中の手続、希望することとまだ決められないことを一枚程度にまとめます。

日付や順番を正確に思い出せない場合は、推測で埋めず「2025年冬ごろ」「子どもの入学前」「正確な日付不明」のように明示し、後から資料で補います。離婚したいかまだ分からないと伝えても、安全確保と情報収集はできます。

Section 05

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で証拠を集めて守る

危険を増やさず、既存資料と第三者記録を整理する考え方です。

証拠を取るために暴力を受け続ける必要はありません。録音を見つけられる、診断書取得が発覚する、写真を共有クラウドで相手に見られるなどの危険があります。証拠が足りないから逃げられないということはなく、まず安全を確保し、その後に既存資料や第三者記録を整理します。

次の表は、DV事案で整理されやすい証拠の種類と注意点をまとめています。読者にとって重要なのは、資料の量よりも、日時、相手、前後関係、保存経緯、安全な保管先を分けて考えることです。各行から、何を残し、何を無理に取りに行かないかを読み取ってください。

種類具体例注意点
医療診断書、カルテ、受診記録、処方症状と原因を医師へ話せる範囲で具体的に伝えます。
画像傷、破損、現場、タグ等の写真撮影日、原データ、全体と接写を残します。
通信SMS、メール、SNS、通話履歴前後関係、送信者、日時が分かる形で保存します。
音声・動画暴言、脅迫、暴力の録音・映像取得・利用方法を弁護士に確認し、危険なら行いません。
日常記録日記、カレンダー、メモ事実と感想を分け、後日作成ならその旨を記します。
第三者記録警察、相談機関、学校、職場、親族への相談相談日時、担当部署、内容を控えます。
金銭通帳、送金、カード停止、生活費不払い経済的支配や生活費請求の資料になり得ます。
デジタル位置共有、ログイン履歴、タグ通知画面だけでなく原データも可能なら保全します。
住居・物品修理見積り、破損物、鍵交換危険物は自分で保管せず警察へ相談します。
原本性相手方のアカウント名・電話番号、日時、前後のやり取り、ファイル情報、元端末、保存経緯を可能な範囲で残します。編集した資料と原本を混在させないことが大切です。

家族共有のクラウド、共同PC、相手方が管理する通信契約、共有パスワード管理アプリは避けます。新しい保存先も、復旧用メールや電話番号が相手方のものになっていないか確認します。

Section 06

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で保護命令・警察・医療を整理する

シェルター利用と保護命令は別制度であり、警察・医療記録とも並行して考えます。

シェルターへ避難していなければ保護命令を申し立てられない、または保護命令が出るまでシェルターへ入れない、という関係にはありません。シェルターは現実の居所と生活上の安全を確保し、保護命令は裁判所が相手方に一定行為を禁止し、違反に刑罰を設ける制度です。

次の表は、2026年6月時点で案内されている保護命令の六類型を整理したものです。読者にとって重要なのは、対象者、禁止される行為、期間が類型ごとに違う点です。左列で類型、中央で禁止内容、右列で期間・条件の概要を読み取ってください。

類型主な内容期間・条件の概要
被害者への接近禁止命令つきまとい、住居・勤務先等付近のはいかいを禁止1年間
被害者への電話等禁止命令面会要求、監視告知、連続連絡、深夜早朝の連絡、名誉・性的羞恥を害する行為、位置情報取得等を禁止接近禁止命令と併せて発令
同居の子への接近禁止命令子へのつきまとい、学校等付近のはいかいを禁止必要性があり、接近禁止命令と併せて発令。15歳以上は子の同意が必要
同居の子への電話等禁止命令子への一定の連絡・監視・位置情報取得等を禁止同上。15歳以上は子の同意が必要
親族等への接近禁止命令親族、成年の子、社会生活上密接な関係者への接近等を禁止対象者の同意が必要
退去等命令共同生活の本拠からの退去と付近のはいかいを禁止原則2か月。住居の所有者または賃借人が被害者のみで、申立てがある場合は6か月

保護命令違反は、2年以下の拘禁刑または200万円以下の罰金の対象となります。2025年の法改正は、紛失防止タグ等を悪用した無承諾の位置情報取得に対応する規定を加え、2025年12月30日に施行されました。

発令要件と申立て前の相談記録

被害者への接近禁止命令等では、配偶者から身体に対する暴力、または生命・身体・自由・名誉・財産に害を加える旨を告知する脅迫を受けたこと、さらに同種の暴力等により生命または心身に重大な危害を受けるおそれが大きいことが問題になります。2024年4月施行の改正により、自由・名誉・財産への脅迫が申立ての基礎に追加され、重大な危害の対象が心身へ拡大されました。

申立て前に配偶者暴力相談支援センターまたは警察へ相談等をしていることは手続上重要です。相談していない場合、必要事項に関する供述書を公証人の面前で宣誓し、認証を受けて添付する必要があり、認証費用は11,000円と案内されています。これは刑事告訴を必ず行うという意味ではありません。

管轄、費用、住所漏えいの点検

申立先は管轄する地方裁判所です。管轄は相手方または申立人の住所・居所、暴力等が行われた地などにより決まるため、弁護士または裁判所へ確認します。東京地方裁判所の案内では、申立手数料として収入印紙1,000円、別途郵便切手が必要とされています。

裁判手続では、提出書類が相手方に送付されたり、閲覧対象になったりすることがあります。現住所、施設名、郵便番号、電話番号、学校・保育所、通院先、勤務先、画像背景、写真の位置情報、通知欄、領収書、ファイル名・文書プロパティを提出前に点検します。自己判断の黒塗りで不備になることもあるため、弁護士または裁判所の指示を受けます。

警察、刑事手続、医療

  • 110番は、現在進行の暴力、侵入、待ち伏せ、連れ去り、凶器、命令違反などに対応する入口です。
  • #9110は、緊急ではない警察相談の入口です。
  • 警察署・交番では、被害申告、相談記録、証拠提出等が問題になります。
  • 被害届・告訴等は用語と効果が異なり、事案、証拠、安全、本人の意向を踏まえて検討します。
  • 負傷がある場合、可能なら早期に受診します。首絞め、頭部打撲、妊娠中の暴力、性暴力、強い痛み・めまい・呼吸困難がある場合は医療上の緊急性があり得ます。
命令後命令書の写しや事件番号を安全に保管し、違反や接近があれば110番します。日時、場所、行為、目撃者、車両等を記録し、シェルター、弁護士、警察の連絡計画を更新します。
Section 07

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で離婚・生活費・子どもを考える

別居後の婚姻費用、離婚条件、共同親権制度、親子交流を安全と結び付けて整理します。

離婚と生活費

婚姻中、夫婦には生活保持義務があり、別居中の生活費として婚姻費用が問題となります。相手方が生活費を止めた場合、家庭裁判所の婚姻費用分担調停・審判を検討します。ただし、直接請求すると所在が漏れる、報復が起きる、共有口座が凍結されるなどのリスクがあるため、請求時期、連絡方法、当面の生活資金を弁護士・支援機関と設計します。

次の表は、離婚届や合意書へ署名する前に確認したい項目を示しています。読者にとって重要なのは、早く離婚できることと、退所後の生活が維持できることを分けて比較する点です。各行から、後で空白になりやすい条件を読み取ってください。

分野確認項目注意点
子ども親権者、監護、居所、養育費、親子交流子の安全、学校、既存の裁判所判断、連れ去りリスクを確認します。
金銭財産分与、年金分割、慰謝料、生活費、保険、税、扶養安全のため迅速な離婚を優先する事情と、金銭を放棄した後の生活を比較します。
住居住宅、住宅ローン、賃貸借、荷物、鍵、車両名義が相手方だけでも検討対象となる財産や契約があり得ます。
履行確保公正証書、強制執行、送達先、連絡方法住所秘匿と手続の実効性を両立させます。

子ども、親権、監護、親子交流

法テラスの公式説明は、児童虐待のうち心理的虐待の例として、子どもの目の前で家族に暴力を振るうことを挙げています。子どもが直接殴られていなくても、暴力を見聞きし、秘密を強いられ、親の安否を心配する状況は、子どもの安全・発達の観点から評価が必要です。

次の一覧は、子どもを伴う避難で早めに専門相談が必要になりやすい事情を示しています。なぜ重要かというと、緊急避難と親権・監護・学校・旅券・国際移動の論点が同時に起きるからです。該当する項目があれば、避難後できるだけ早く弁護士へ相談する必要性が高いと読み取れます。

既存の手続がある

子の引渡し、監護者指定、親子交流の手続が既にある場合、裁判所への説明と期限管理が重要です。

相手が迎えに来る

学校・保育所への迎え、子どもの連れ去りのおそれがある場合、施設、学校、警察、弁護士の連携が必要です。

旅券・海外移動

旅券を相手が持っている、海外移動の可能性がある、国籍や常居所が複数国に関係する場合は国際家事事件の観点が必要です。

子どもの恐怖が強い

子ども自身が一方の親を強く恐れている場合、心理支援、学校、児童相談所、親子交流の方法を慎重に検討します。

2026年4月施行の離婚後親権制度

2026年4月1日以後の制度では、離婚時に父母双方を親権者とする共同親権または一方のみを親権者とする単独親権を定める仕組みとなりました。法律上、どちらか一方が原則・例外とはされていません。

ただし、父または母が子の心身に害悪を及ぼすおそれがある場合、一方の親が他方から暴力等を受けるおそれや協議が困難な事情がある場合、共同親権により子の利益を害する場合には、単独親権としなければならないと案内されています。この「暴力等」には、身体的DVだけでなく、精神的・経済的・性的DVも含まれると説明されています。

親子交流親子交流は子の利益を中心に考えます。安全上の懸念がある場合、直接交流、第三者機関、オンライン・手紙等の間接交流、当面実施しないことを含めて個別に検討します。シェルター所在地や学校を相手方へ知らせることは、交流の当然の前提ではありません。
Section 08

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で住所・デジタル情報を守る

住民基本台帳の支援措置、行政・民間サービス、端末・車両・アカウントを点検します。

住所と所在情報

DV、ストーカー等の被害者は、申出により、住民票の写し等の交付請求について一定の制限を受けられる制度があります。ただし、支援措置は誰からも住所が見えなくなる制度ではありません。対象、必要な確認、期間、更新、他自治体との連携、戸籍附票等の扱いを自治体窓口で確認します。

次の表は、住所情報が動きやすい行政手続と民間サービスを整理したものです。読者にとって重要なのは、一つの窓口で伝えたから全庁・全サービスで完了したとは限らない点です。各行を見て、どの窓口で秘匿の必要性を伝えるかを読み取ってください。

区分注意する手続・サービス確認すること
行政手続住民登録、戸籍附票、マイナンバー、健康保険、年金、児童手当、就学、保育、税、生活保護、公営住宅、在留手続、運転免許、郵便転送DV被害者であること、秘匿の必要性、担当課ごとの設定状況を記録します。
民間サービス銀行、クレジットカード、保険、携帯電話、インターネット、電気、ガス、水道、通販、宅配、病院、薬局、勤務先、学校、車両、SNS、ゲーム住所変更通知、請求書、ログイン通知が旧住所や共有メールへ送られないか確認します。

デジタル安全と位置情報追跡

次の判断の流れは、安全な端末からデジタル対策を行う順番を示しています。なぜ重要かというと、一斉変更によって相手が避難を察知する場合があり、端末には証拠も残るからです。上から順に、安全な環境の確保、復旧先の変更、位置情報の確認、証拠保全を読み取ってください。

安全な端末から行う点検順序

相手がアクセスできない端末を確保

支援機関の端末、信頼できる端末、公衆電話などを検討します。

新しい安全なメールと復旧先

重要アカウントの復旧用メール・電話番号を相手方の管理外へ変更します。

パスワードと多要素認証

長く固有のパスワードへ変え、ログイン中の端末やセッションを確認します。

位置共有・家族共有・車両を点検

Apple・Google、端末を探す機能、通信事業者、紛失防止タグ、スマートウォッチ、子ども用端末、コネクテッドカーを確認します。

初期化・廃棄前に証拠保全

不審なタグ通知やログイン履歴を記録し、警察・弁護士へ相談してから処理します。

危険源には、位置共有、端末を探す機能、家族共有、ペアレンタルコントロール、通信事業者の位置検索、紛失防止タグ、スマートウォッチ、車両のコネクテッドサービス、カーナビ、ETC、ドラレコ、写真の位置情報、配車・交通・決済・通販履歴、スマートホーム、防犯カメラ、共有パスワード、勤務先や学校の共有アプリなどがあります。

Section 09

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で確認する費用・法テラス・属性別支援

お金がない場合、外国籍、男性、性的マイノリティ、障害・高齢・妊娠等の場面を整理します。

行政の一時保護は無料と案内されています。移動費、通信費、衣類、医療、次の住居等については、自治体、支援団体、生活困窮者支援、生活保護、公営住宅等の利用可能性を個別に確認します。DV被害者であれば自動的に給付されるとは限らない一方、住所や世帯分離が未整理だから一切利用できないとも限りません。

次の表は、法テラスのDV等被害者法律相談援助と弁護士費用の確認項目を整理しています。読者にとって重要なのは、相談制度と事件処理の代理人費用が別である点です。金額欄は制度確認の目安として読み、利用時点の公式情報と相談先で確認してください。

項目内容注意点
対象DV、ストーカー、児童虐待を受けている人または受けるおそれがある人資力にかかわらず利用対象と案内されています。
無料相談の資産目安処分可能な現金・預貯金から、被害を原因として1年以内に支出すると認められる治療費等を差し引いた額が300万円以下基準を超える場合、60分未満5,500円、60分以上11,000円と案内されています。
相談方法面談、電話・オンライン、事情により出張相談民事・刑事の双方を相談できると案内されています。
連絡先犯罪被害者支援ダイヤル0120-079714、IP電話03-6745-5601受付時間は公式情報で確認します。
弁護士費用初回相談料、着手金、成功報酬、日当、裁判所手数料、郵便、謄写、交通、消費税、緊急対応・出張費保護命令、離婚、婚姻費用、親子事件、刑事対応が別事件扱いか確認します。

外国籍の被害者

外国人も国籍・在留資格を問わず配偶者暴力防止法の対象になると説明されています。在留資格が相手方との婚姻に関連している場合でも、離婚すれば直ちに帰国、相談すれば不利益という単純な関係ではありません。在留資格、届出、更新・変更には期限と個別要件があるため、DV支援機関、弁護士、出入国在留管理庁または外国人在留支援センター、通訳を早期に連携します。

男性、性的マイノリティ、障害・高齢・妊娠等

次の比較一覧は、属性や状況に応じて最初に伝えたい事項を整理しています。なぜ重要かというと、施設設備、医療、通訳、介助、プライバシー、地域資源によって支援の組み合わせが変わるからです。自分に関係する欄から、相談時に省略しない情報を読み取ってください。

男性被害者

代替的な安全居所を含めて相談

配偶者暴力防止法は性別を問いません。女性支援法に基づく施設とは対象・設備が異なる場合があり、警察、自治体、支援センター、法テラスへ相談します。

性的マイノリティ

呼称・プライバシー・医療を伝える

同性カップル間で保護命令の対象となった例が案内されています。施設利用は性自認、戸籍上の性別、設備、他の利用者の安全を踏まえ個別調整になります。

障害・高齢・妊娠

医療・介護・母子保健を組み合わせる

移動、入浴、意思疎通、手話、服薬、医療機器、透析、通院、精神科、介助者が加害者である場合、妊娠週数、産科、出産予定を伝えます。

旅券・在留カードを相手が保管している場合、取り返すために危険な帰宅をしません。警察、弁護士、入管、在外公館等へ再交付・法的対応を相談し、相手方が書類を持っている事実も記録します。

Section 10

DVシェルターの利用方法と弁護士との連携の実務タイムライン

0時間から生活再建まで、本人・支援者・弁護士の役割とチェック項目を見渡します。

次の時系列は、避難直後から生活再建までの目安を表しています。読者にとって重要なのは、順番は危険性と制度の進行により変わり、保護命令や裁判所からの書類には期限があることです。上から順に、安全・生活、法的対応、情報管理がどう移るかを読み取ってください。

0~24時間

安全な居所と緊急対応

110番、医療、相談機関、安全な居所、子ども・薬を優先し、緊急性、既存期限、追跡端末・車両・共有アカウントを申告します。

1~3日

一時保護と法律相談

衣食、服薬、学校・勤務先への最小限連絡を行い、弁護士相談、警察相談、保護命令、安全な連絡手段、書類の住所点検を進めます。

4~7日

生活費・証拠・住民票支援措置

福祉、生活費、荷物、ペット、医療、申立書・証拠整理、受任通知、婚姻費用、住民票支援措置、行政窓口の整理を確認します。

2~4週間

次の住居と家事手続

住居、就労、保育・就学、離婚・親子・金銭手続、刑事対応、銀行・通信・保険・郵便等の変更計画を検討します。

1~3か月

中長期の再建

治療、生活再建、調停・訴訟、親子交流、安全条件、新住所を知る者と記録の最小化を進めます。

3か月以後

支援継続と定期点検

経済的自立、支援継続、命令終期、合意履行、強制執行、アカウント・所在漏えいの定期点検を確認します。

次の表は、本人・支援機関・弁護士の役割分担を整理したものです。なぜ重要かというと、本人がすべてを調整する必要はなく、支援側が本人の人生の結論を代わりに決めるものでもないからです。課題ごとに、誰が何を担うかを読み取ってください。

課題本人シェルター・支援機関弁護士
緊急安全危険を具体的に伝える一時保護、移送、関係機関連携法的措置の緊急度を評価
連絡安全な方法・時間を指定連絡環境を確保相手方窓口、裁判所連絡
証拠安全な範囲で既存資料を示す記録整理を支援証拠価値・提出方法を判断
住所知られたくない範囲を伝える施設情報を管理裁判書類・送達上の秘匿を検討
子ども状況・希望・子の反応を伝える学校、児相、生活支援親権・監護・交流を法的整理
生活費・住居収入・口座・支出、希望と制約を共有福祉制度、住宅・施設へ接続婚姻費用・養育費・名義・財産を整理
在留在留期限・書類を伝える通訳・行政接続入管分野の専門家と連携

緊急避難チェックリスト

  • 110番または安全な相談機関へ連絡した。
  • 子ども、同行家族、ペットを伝えた。
  • 首絞め、凶器、殺害予告、監禁、追跡を伝えた。
  • 薬、医療機器、妊娠、障害を伝えた。
  • 安全な連絡番号・時間を指定した。
  • 共有端末・車両・アカウントの可能性を伝えた。
  • 危険な帰宅をしない方針を支援者と共有した。
  • 勤務先・学校への連絡を必要最小限にした。
  • 相手方からの連絡を保存し、無理に返信していない。
  • 裁判所等から届いた期限付き書類を支援者へ見せた。

支援者、企業、学校等の注意事項

相手方が、配偶者、親権者、家族、取引先、公務員、代理人等を名乗って問い合わせることがあります。本人の在籍、出勤、通学、受診、転居先、連絡先を安易に回答しないことが重要です。善意で多数の職員へ詳細を共有すると漏えい面が広がるため、知る必要がある者だけに目的限定で共有します。

記録は「夫婦げんか」「大げさ」「情緒不安定」といった評価語ではなく、本人の発言、観察事実、日時、負傷、相手方の言葉、対応内容を中心に残します。生命・身体の緊急性や児童虐待の通告義務により本人同意なしの連絡が必要な場面はあり得ますが、通常は誰に何を伝えるかを説明し、可能な限り本人の意思を尊重します。

典型的な失敗と予防策

次の表は、DVシェルターの利用方法と弁護士との連携で起こりやすい失敗をまとめています。読者にとって重要なのは、避難先、端末、裁判書類、証拠、期限のどこから漏えい・不利益が起きるかを先に知ることです。左から失敗、危険、予防策の順に読み取ってください。

失敗なぜ危険か予防策
避難先を親族全員へ知らせる善意でも漏れる知る者を限定し、転送禁止を伝えます。
共有スマホで弁護士検索履歴・通知が見られる安全な別端末を使います。
相手へ別居を予告してから準備危険が高まる場合がある支援者と安全計画を立てます。
証拠取得のため帰宅再被害につながる既存資料を使い、回収は第三者経由を検討します。
裁判書類へ新住所を記載相手へ伝わる可能性がある提出前に弁護士・裁判所と秘匿確認をします。
シェルターだけで法的問題も解決すると考える命令・金銭・親子関係は別手続早期に弁護士へ接続します。
すべてのアカウントを一斉変更相手が避難を察知する場合がある安全な場所で順序を設計します。
期限付き書類を放置不利益な手続進行があり得る受領日を記録し、速やかに相談します。

実務上の結論として、DVシェルターの利用は単なる一時的な宿泊ではなく、安全確保を起点に、医療、心理、子ども、住居、生活費、就労、行政手続、在留資格、デジタル安全を組み直す支援過程です。弁護士との連携は、危険の法的評価、相手方との直接接触の削減、所在漏えい経路の低減、子ども・生活費・住居・財産・在留資格の整理、関係機関の役割接続に意味があります。

Section 11

DVシェルターと弁護士連携のよくある質問

個別判断を避け、一般的な制度説明と相談時の注意点として整理します。

Q1.殴られていなくてもシェルターへ相談できますか。

一般的には、相談対象は身体的暴力に限られず、脅迫、監視、性的強要、経済的支配、隔離、位置追跡等も具体的に伝えることが重要とされています。ただし、保護命令には固有の法定要件があり、相談対象と発令要件は分けて考える必要があります。具体的な見通しは、資料を整理したうえで弁護士等の専門家へ相談する必要があります。

Q2.シェルターへ入るには警察への被害届が必要ですか。

一般的には、全国一律に被害届を入所条件とする制度ではないとされています。ただし、緊急性、安全性、施設の状況、本人の意向などで個別判断になります。保護命令申立てでは、配偶者暴力相談支援センターまたは警察への事前相談等が手続上重要になるため、具体的には支援機関や弁護士等へ確認する必要があります。

Q3.お金がなくても利用できますか。

一般的には、行政の一時保護は無料と案内されています。ただし、退所後の住居、生活費、民間サービス、交通、通信、医療などは別に検討が必要です。利用できる福祉制度や法テラスの制度は個別事情で変わるため、費用がないことを最初に伝え、支援機関や弁護士等へ相談する必要があります。

Q4.子どもと一緒に入れますか。

一般的には、同行家族を含む一時保護や同行児童への学習支援が制度上想定されています。ただし、施設設備、子どもの年齢・性別、医療・障害、地域資源によって調整内容は変わります。具体的には、最初の相談で子ども全員の状況を伝え、支援機関や弁護士等へ相談する必要があります。

Q5.ペットも連れて行けますか。

一般的には、ペット同伴の可否は施設ごとに異なります。受入れが難しい場合でも、一時預かりなどを調整できる可能性があります。ただし、費用、預け先、移動方法、相手方による脅しの有無で対応は変わるため、最初の相談で伝え、支援機関や弁護士等へ相談する必要があります。

Q6.携帯電話は使えなくなりますか。

一般的には、施設ごとに取扱いが異なり、一律に使えないとは限りません。ただし、位置情報、撮影、SNS投稿、共有アカウントにより本人や他の入所者の安全が脅かされる場合があります。安全な代替連絡手段や端末点検は、施設のルールと専門家の助言に沿って確認する必要があります。

Q7.シェルターへ入ったら離婚しなければなりませんか。

一般的には、シェルター利用と離婚の意思決定は別の問題とされています。ただし、婚姻費用、親子、住所秘匿、相手方との連絡方法など、避難後に早く整理すべき法律問題が生じることがあります。婚姻を続けるかどうかの見通しは個別事情で変わるため、弁護士等の専門家へ相談する必要があります。

Q8.弁護士へ住所を教える必要がありますか。

一般的には、本人確認や手続上、所在に関する情報が必要になる場合があります。ただし、シェルターの正確な住所を通常文書へ記載する必要があるとは限りません。施設と弁護士の間で、安全な連絡方法、送達方法、裁判書類の秘匿方法を確認する必要があります。

Q9.相手から連絡が来たら返信した方がよいですか。

一般的には、一律に返信の要否を決めることはできません。返信が危険を高めたり、交渉を複雑にしたりする可能性があります。保護命令がある場合は違反可能性も問題になり得るため、連絡内容を保存し、警察や弁護士等へ相談する必要があります。

Q10.証拠がなくても相談できますか。

一般的には、証拠が十分でなくても相談は可能とされています。警察、支援機関、医療機関への相談自体が後の記録になる場合もあります。ただし、証拠の評価や提出方法は事案で変わるため、危険な状況へ戻らず、既存資料を整理して弁護士等へ相談する必要があります。

Q11.住民票はすぐ移すべきですか。

一般的には、住民票の移動は行政サービスの必要性と所在漏えいのリスクを両方考える必要があります。ただし、住民基本台帳の支援措置、学校、保険、税、郵便などの事情で順序は変わります。移動前に自治体、支援機関、弁護士等へ相談する必要があります。

Q12.保護命令が出れば安全ですか。

一般的には、保護命令違反には刑罰があるため重要な制度とされています。ただし、命令は物理的な防壁ではなく、接近、待ち伏せ、デジタル追跡などへの継続的な安全計画が必要です。具体的には、警察、シェルター、勤務先、学校、弁護士等と連絡計画を更新する必要があります。

Q13.精神的DVだけでは何もできませんか。

一般的には、精神的DVについても相談・支援、離婚、親権、慰謝料その他の法的評価が問題になり得ます。ただし、保護命令は法定要件の審査があり、具体的な言動、危険性、証拠関係で結論が変わります。個別の見通しは、資料を整理したうえで弁護士等へ相談する必要があります。

Q14.2026年から共同親権が強制されますか。

一般的には、2026年4月1日以後の制度でも、共同親権と単独親権のどちらかが一律の原則とはされていません。ただし、DV等により共同して親権を行うことが困難な場合など、単独親権とすべき事由が問題になります。具体的な見通しは、暴力等の内容、子の利益、証拠関係を踏まえて弁護士等へ相談する必要があります。

Q15.相手方がシェルターの場所を裁判で知ることはありますか。

一般的には、裁判書類や証拠に住所、学校、病院、画像背景、通知欄などが入ると漏えいリスクがあります。ただし、秘匿措置や提出方法は手続と裁判所の運用で変わります。提出前に弁護士と点検し、裁判所の取扱いを確認する必要があります。

Q16.外国人でも利用できますか。

一般的には、配偶者暴力防止法は外国人にも適用されると案内されています。ただし、施設、在留資格、通訳、旅券・在留カード、国際的な子の移動などの調整が必要になる場合があります。早期に支援機関、入管分野を扱う弁護士等へ相談する必要があります。

Q17.男性でも相談できますか。

一般的には、配偶者暴力防止法は性別を問いません。ただし、女性向け施設とは受入経路や設備が異なる場合があり、地域によって安全な居所が限られることがあります。警察、自治体、配偶者暴力相談支援センター、法テラス等へ、代替的な安全居所を含めて相談する必要があります。

Q18.相手方へ避難を事前に伝えるべきですか。

一般的には、事前通知で危険が高まる場合があります。ただし、法的手続や荷物、子ども、住居の事情により連絡方法を検討する場面もあります。伝える必要性、時期、方法は、安全計画と弁護士等の専門家の助言に基づいて整理する必要があります。

Reference

参考資料

公的機関・制度資料

  • 内閣府男女共同参画局「配偶者暴力防止法」
  • 厚生労働省「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」
  • 内閣府男女共同参画局「配偶者暴力防止法に関するQ&A」
  • 日本司法支援センター「DV等被害者法律相談援助」
  • 内閣府男女共同参画局「保護命令」
  • 東京地方裁判所「配偶者暴力等に関する保護命令の申立てについて」
  • 裁判所「離婚後の親権者の定めに関する手続等」
  • 横浜市「住所等は正しく届け出ていますか」
  • 出入国在留管理庁「FRESCにおける相談対応・連携事例」

相談先・制度確認用資料

  • 内閣府男女共同参画局「配偶者からの暴力被害者支援情報」
  • 内閣府「DV相談+」
  • 厚生労働省「あなたの現行商品」
  • 警察庁「配偶者からの暴力(DV)」
  • 法テラス「犯罪の被害にあわれた方へ」
  • こども家庭庁「児童相談所虐待対応ダイヤル189」
  • 裁判所「裁判手続案内」